JP3434940B2 - 自動車のエンジンルーム前面部構造 - Google Patents

自動車のエンジンルーム前面部構造

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JP3434940B2 JP21296395A JP21296395A JP3434940B2 JP 3434940 B2 JP3434940 B2 JP 3434940B2 JP 21296395 A JP21296395 A JP 21296395A JP 21296395 A JP21296395 A JP 21296395A JP 3434940 B2 JP3434940 B2 JP 3434940B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車前部に設け
られるエンジンルームの前面部の構造に関し、特にかか
る前面部におけるフロントグリルの取付け構造に関す
る。
【0002】
【従来技術】上記エンジンルームの前面部には、外部の
障害物と干渉した時に変形して衝撃エネルギを吸収し、
障害物および車体本体部分が損傷するのを防止するため
に、バンパが設けられるとともに、車体の装飾、エンジ
ンルームの導風または空力特性向上への寄与を目的とし
て、フロントグリルが設けられている。
【0003】このフロントグリルは、従来、一般的に車
体、エンジンフード、ヘッドライトまたは前記バンパ
に、溶接またはボルト等により強固に組付けられてい
る。
【0004】図1は、このような従来のエンジンルーム
前面部構造の一例を示す中央縦断面図で、Rはエンジン
ルーム、01はエンジンフード、02はフロントグリル、03
はバンパである。この例ではフロントグリル02はバンパ
03に固定されている。04はフロントグリルとバンパの組
付部で、この部分で両者は溶接またはボルト締めによっ
て強固に連結されている。エンジンフード01はエンジン
ルームRの上方を開閉自在に覆い、閉時には図示の前端
部がフロントグリル02の上縁部に設けられた係合部05に
係合する。
【0005】
【解決しようとする課題】フロントグリルは前記したよ
うに、比較的剛固に固定されており、外力によって変形
し難いので、これに前方から障害物が当った場合、その
衝突エネルギを、それ自体障害物に追随して変形するこ
とにより吸収することはできない。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような事情
に鑑みてなされるものであり、本発明においては、エン
ジンフードの前端縁を受けるフードエッジを上方に備
え、該フードエッジと下方のバンパとの間にフロントグ
リルを介在させた自動車のエンジンルーム前面部構造に
おいて、前記フロントグリルの上縁部および下縁部に、
後方へ水平に突出したフランジをそれぞれ設けるととも
に、各フランジの後端縁に沿わせてそれぞれ上方および
下方へ突出するリブを設け これらのフランジの後端縁
を前記フードエッジおよびバンパに形成された段部の付
根部分に当接するとともに、これらのリブを前記フード
エッジおよびバンパの対応する個所に設けられた前記付
根部分に沿って形成される穴に差込んで前記フロントグ
リルを前記フードエッジおよびバンパにそれぞれ前方か
らの外力により離脱可能に取付ける。
【0007】本発明によれば、上記前面部に前方から障
害物が干渉した際、フロントグリルには該障害物による
前方からの外力が干渉の初期にだけ入力し、その後、フ
ロントグリルはこの外力によりフードエッジおよびバン
パから離脱する。従ってフードエッジおよびバンパは、
フロントグリルによって妨げられることなく、上記外力
を吸収しながら十分に潰れるので、大きな反力が障害物
および車体本体部分に作用することがなく、両者の損傷
を有効に防止することができる。
【0008】障害物が斜め上方から干渉する場合には、
フードエッジが変形して衝突エネルギを吸収するが、こ
の際フロントグリルはフードエッジの動きを妨げること
はなく、むしろフードエッジからバンパへ力を伝達し
て、エネルギをバンパによっても吸収させる働きをす
る。
【0009】
【発明の実施の形態】図2は本発明によるエンジンルー
ム前面部の車体中心線に沿う縦断面図で、該前面部Sは
エンジンルームRの前部を画して車体前方に面し、上方
のフードエッジ1と下方のバンパ3との間にフロントグ
リル2を介在させて構成されている。
【0010】フードエッジ1は、前端1aにおいて互い
に合して断面ほぼ三角形状の空間4を形成する上板1b
と下板1cとにより構成されている。これらの上板1b
および下板1cは例えばポリウレタン、ポリプロピレ
ン、ポリエステル等の樹脂材料から成り、かつ低曲げ弾
性率の材料を使用して比較的薄肉の板状体に成形されて
いる。
【0011】上板1bの後端縁は車体側に設けられた取
付ビーム5を介して車体に固定されており、かつこの固
定部分においてエンジンフード6の前端縁を受けてこれ
を支持する。エンジンフード6はエンジンルームRの上
部開口を開閉自在に覆い、該開口を閉じた時に上記のよ
うに前端縁を上板1bの前記固定部分によって受けられ
る。この時、上板1bの外面はエンジンフード6の外面
に滑らかに連接して該外面の延長面を形成し、前方へ向
って下向きに弯曲して前記前端1aに至っている。
【0012】上板1bと一体に成形された下板1cは上
記前端1aからほぼ水平に後方へ延び、その後端縁は前
記取付ビーム5と同様な取付ビーム7に連結されて該取
付ビーム7を介して車体に固定されている。
【0013】このフードエッジ1に障害物等により前方
もしくは前上方から力が作用すると、上板1bおよび下
板1cが変形して空間4が潰れることによりエネルギが
吸収されて、上記力による車体および障害物への影響が
緩和される。必要によっては、前記空間4内に、例えば
上板1bおよび下板1cを斜めに連結し、前記力により
座屈変形してエネルギを吸収するようにした、エネルギ
吸収部材を設けてもよい。
【0014】バンパ3は通常のフロントバンパで、前板
3aとその上縁および下縁に連接してそれぞれほぼ水平
に後方へ延びる上板3bおよび下板3cとから成るほぼ
コ字形断面の薄肉のシェル構造をなしており、前記フー
ドエッジ1と同様に、上板3bの後端縁は取付ビーム8
を介して車体に固定され、下板3cの後端縁は取付ビー
ム9を介して車体に固定されている。
【0015】バンパ3の前板3aに前方から障害物が干
渉すると、バンパ3はこの障害物と、固定部である前記
取付ビーム8,9との間で圧潰変形して、衝突エネルギ
を吸収する。このバンパ3も前記フードエッジ1と同一
の樹脂材料で一体に成形されており、また内部に適当な
エネルギ吸収材をさらに設けてもよい。
【0016】フードエッジ1とバンパ3との間に設けら
れているフロントグリル2も同様な樹脂材料で板状体に
成形されており、このフロントグリル2をフードエッジ
1およびバンパ3に溶接またはボルト等により強固に取
付けることなく、前方からの外力により離脱可能に取付
ける。例えば図2および図3に示す実施形態において
は、フロントグリル2は次のようにしてフードエッジ1
に取付けられている。
【0017】フロントグリル2の上縁に、これに沿って
後方へ水平に突出したフランジ10が設けられ、このフラ
ンジ10の後端縁に沿わせて、上方へ突出したリブ11が適
宜設けられている。一方、フードエッジ1の前記下板1
cの前端部分は上方へ隆起した段部12となっており、該
段部12の下面に前記フランジ10の上面が沿わされてい
る。フランジ10の後端10aは段部12の付根部分12aに当
接しており、段部12には図5に示すように、該付根部分
12aに沿わせて矩形状の複数の穴13が列設されている。
フランジ10の後端縁の前記リブ11は、これらの穴13に対
応した各位置において立設されており、それぞれ対応す
る穴13に差し込まれている。
【0018】フロントグリル2の下縁にも同様にリブ11
を有するフランジ10が突設され、該フランジ10がバンパ
3の上板3bに形成された同様な段部12の上面に沿わさ
れ、該段部12に設けられた前記と同様な穴13にリブ11が
差し込まれている。
【0019】フロントグリル2はこのようにリブ11を単
に穴13に差込むだけでフードエッジ1およびバンパ3に
取付けられているので、フロントグリル2に前方から外
力が作用するとフランジ10と段部12の僅かなずれによっ
てリブ11が穴13から抜け、フロントグリル2は極めて容
易にフードエッジ1およびバンパ3から離脱する。
【0020】従って、前記前面部に前方から障害物が干
渉した際、フロントグリル2には該障害物による前方か
らの外力が干渉の初期にだけ入力し、その後、フロント
グリル2はこの外力によりフードエッジ1およびバンパ
3から離脱して、何等の反力も生じなくなるとともに、
フードエッジ1およびバンパ3の変形を妨げることもな
くなる。そして以後はフロントグリル2によって妨げら
れなくなったフードエッジ1およびバンパ3が、図6に
示すように、前方からの外力F1 により、取付ビーム
5,7,8,9と各前面との間で十分なストロークで圧
潰変形して、エネルギを吸収する。
【0021】前面部Sに、図2の矢印F2 で示すように
前方斜め上方から障害物が干渉する場合には、主として
フードエッジ1の上板1bが変形して衝突エネルギを吸
収するが、この際フロントグリル2は上板1bの変形を
妨げることはなく、むしろフードエッジ1からバンパ3
へ力を伝達して、エネルギをバンパ3によっても吸収さ
せる働きをする。
【0022】図4は図3の変形例を示す。この変形例に
おいては、リブ11の段部12の上面から突出した部分にピ
ン穴を設け、該ピン穴にスプリングピン14のピン部分14
aを挿通して、リブ11が穴13からみだりに抜け出さない
ようにしてある。スプリングピン14はそのスプリング部
分14bをリブ11の頭部に弾性的に係合させることにより
リブ11に取付けられているだけであるので、フロントグ
リル2に前方から或る程度の外力が作用すると段部12と
リブ11の相対運動により簡単にリブ11から外れ、前記フ
ロントグリル2のフードエッジ1からの離脱を防げるこ
とはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のエンジンルーム前面部構造の一例を示す
縦断面図である。
【図2】本発明の一実施形態におけるエンジンルーム前
面部の車体中心線に沿う縦断面図である。
【図3】図2の一部拡大図である。
【図4】変形例を示す図3と同様な図面である。
【図5】図3のフードエッジ下板部分を上方から見た平
面図である。
【図6】図2の前面部の変形後における状態を示した縦
断面図である。
【符号の説明】
1…フードエッジ、2…フロントグリル、3…バンパ、
4…空間、5…取付ビーム、6…エンジンフード、7,
8,9…取付ビーム、10…フランジ、11…リブ、12…段
部、13…穴、14…スプリングピン。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 25/08

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンフードの前端縁を受けるフード
    エッジを上方に備え、該フードエッジと下方のバンパと
    の間にフロントグリルを介在させた自動車のエンジンル
    ーム前面部構造において、前記フロントグリルの上縁部
    および下縁部に、後方へ水平に突出したフランジをそれ
    ぞれ設けるとともに、各フランジの後端縁に沿わせてそ
    れぞれ上方および下方へ突出するリブを設け これらの
    フランジの後端縁を前記フードエッジおよびバンパに形
    成された段部の付根部分に当接するとともに、これらの
    リブを前記フードエッジおよびバンパの対応する個所に
    設けられた前記付根部分に沿って形成される穴に差込ん
    で前記フロントグリルを前記フードエッジおよびバンパ
    にそれぞれ前方からの外力により離脱可能に取付けたこ
    とを特徴とする自動車のエンジンルーム前面部構造。
  2. 【請求項2】 少なくとも一部の前記リブを、弾性的に
    取付けた係止部片により、対応する前記穴に係止した請
    求項1の自動車のエンジンルーム前面部構造。
  3. 【請求項3】 前記係止部片がスプリングピンである請
    求項の自動車のエンジンルーム前面部構造。
  4. 【請求項4】 前記フードエッジおよびバンパが樹脂製
    の板状体から成る請求項1の自動車のエンジンルーム前
    面部構造。
  5. 【請求項5】 前記フロントグリルが樹脂製の板状体か
    ら成る請求項の自動車のエンジンルーム前面部構造。
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