JP3245686B2 - 車体のバンパ取付部の構造 - Google Patents
車体のバンパ取付部の構造Info
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Description
パ取付部の構造に関する。
は、図10に示す如く、車体のリヤフロアパネルaの下
面に溶接されるリヤフレームbの後端部にバンパビーム
に突設したバンパステーcを差し込み、リヤフレームb
内に固着したブラケットdにバンパステーcをボルト止
めすることで行っている。また、輸送時等に車体をアン
カーするためのタイダウンプレートeをリヤフレームb
に取付けることも知られており、この場合リヤフレーム
bのタイダウンプレート取付箇所を補強する補強板fを
リヤフレームb内に取付けるを一般としている。
バンパステーcをリヤフレームbに差し込む関係でリヤ
フレームbの後端が開放されており、そのためリヤフレ
ームb内に泥や水が侵入して錆を生ずることがあり、更
に、リヤフレームb内にバンパ取付用のブラケットdに
加えてタイダウンプレート用の補強板fを取付ける必要
があり、部品点数及び部品セット工数が増してコストが
高くなる。また、衝突されたときの車体による衝突エネ
ルギーの吸収を考えた場合、リヤフレームを効率的に潰
すことが重要な課題となるが、上記従来技術の如くバン
パステーcをリヤフレームbに差し込んで固定すると、
バンパステーcにオーバラップするリヤフレームbの後
端部は潰れなくなり、衝突エネルギーの吸収効率が悪く
なる。本発明は以上の点に鑑み、バンパを取付ける車体
後部のフレームの防錆性能を向上させると共に部品点数
を削減し、更に衝突エネルギーの吸収効率も向上し得る
ようにした車体構造を提供することをその目的としてい
る。
本願第1発明は、車体後部の縦長のフレームの後端部に
バンパ取付用のブラケットとタイダウンプレートとを取
付けるものにおいて、該ブラケットを前記フレームの後
端を閉塞する蓋板部を有する形状に形成し、該蓋板部の
前記フレーム内に臨む部分にバンパ締結用のナットを固
着すると共に、該ブラケットに、前記フレームのタイダ
ウンプレートの取付け箇所を補強する補強板部を一体に
形成し、更に、前記蓋板部に前記フレームの外面に被せ
た状態で該フレームに溶接される溶接フランジを形成し
たことを特徴とする。また、本願第2発明は、車体後部
の縦長のフレームの後端部にバンパ取付用のブラケット
とタイダウンプレートとを取付けるものにおいて、前記
フレームを上下に溶接フランジを有する側方開放の断面
形状に形成すると共に、前記ブラケットを該フレームの
後端を閉塞する蓋板部と該蓋板部の下縁から前方に屈曲
してのびるベース板部とを有する形状に形成して、該蓋
板部の前記フレーム内に臨む部分にバンパ締結用のナッ
トを固着し、且つ該ブラケットに、前記フレームの開放
側面側のベース板部の側縁から下方に屈曲してのびるタ
イダウンプレートを一体に形成し、更に、前記蓋板部に
前記フレームの外面に被せた状態で該フレームに溶接さ
れる溶接フランジを形成したことを特徴とする。
よりフレームの後端が閉塞されるため、フレーム内への
泥や水の侵入が阻止されて防錆性能が向上し、更に、タ
イダウンプレート用の補強板部がバンパ取付用ブラケッ
トに一体成形されるため、部品点数及び部品セット工数
を削減してコストダウンを図れる。更に、上記第2発明
によれば、バンパ取付用ブラケットにタイダウンプレー
トが一体成形されるため、別個のタイダウンプレートが
不要になると共にタイダウンプレートの取付工程も不要
となって一層のコストダウンを図れる。また、第1発明
と第2発明の何れにおいても、フレーム後端に位置する
ブラケットの蓋板部に固着したナットにバンパを締結す
るため、上記従来技術と異なりフレームの後端部はバン
パステーにオーバラップせず、而も、蓋板部に形成した
溶接フランジをフレームの外面に被せた状態でフレーム
に溶接しているため、蓋板部が衝撃力でフレーム内に押
し込まれて、リヤフレームに対する衝撃力の伝達効率が
低下することを防止でき、かくて、衝突されたときにフ
レームの後端部も確実に潰れるようになり、衝突エネル
ギーの吸収効率が向上する。尚、第1発明では、タイダ
ウンプレートの取付箇所が該プレートの取付基部とフレ
ームと補強板部との3層構造となって多少潰れにくくな
るが、第2発明では、タイダウンプレートがブラケット
のベース板部に曲成されるため取付箇所がベース板部と
フレームとの2層構造となり、取付箇所も効果的に潰れ
て衝突エネルギーの吸収効率が一層向上する。
アパネル、2は該パネル1の下面に上部両側の溶接フラ
ンジ2aにおいて溶接されるリヤフレームを示し、該リ
ヤフレーム2の後端部にバンパ取付用のブラケット3
と、タイダウンフックAを係合させる下端の係合孔4a
を有するタイダウンプレート4とを取付けた。
を閉塞する蓋板部3aと該蓋板部3aの下縁から前方に
屈曲してのびる補強板部3bとを備えており、蓋板部3
aと補強板部3bとの夫々の左右両側に溶接フランジ3
c、3dを形成し、ブラケット3をリヤフレーム2に、
図2及び図3に示す如く、補強板部3bがリヤフレーム
2の底板部2b内面に重合すると共に蓋板部3aがリヤ
フレーム2の後端に合致し且つ蓋板部3aの両側の溶接
フランジ3cがリヤフレーム2の外側面に被さるように
セットし、溶接フランジ3c、3dや補強板部3bにお
いてブラケット3をリヤフレーム2にスポット溶接する
ようにした。
面とには夫々ナット5、6が溶接等で固着されており、
蓋板部3aに固着したナット5にバンパビーム7の取付
ボルト8を螺合させてバンパビーム7を蓋板部3aに締
結し、一方、補強板部3bに固着したナット6に、タイ
ダウンプレート4の取付ボルト9を該プレート4の上端
の取付基部4bとリヤフレーム2の底板部2bとを通し
て螺合させ、タイダウンプレート4をリヤフレーム2の
底板部2bに締結した。
ム2の後端が蓋板部3aで閉塞されてリヤフレーム2内
への泥や水の侵入が防止され、且つタイダウンプレート
4の取付箇所がブラケット3に一体の補強板部3bで補
強され、別個の補強部材が不要となって部品点数が削減
される。また、衝突されたとき衝撃力がバンパと蓋板部
3aとを介してリヤフレーム2にその最後端から作用
し、リヤフレーム2がその後端部に亘って潰れて衝突エ
ネルギーが効率良く吸収される。尚、蓋板部3aの両側
の溶接フランジ3cをリヤフレーム2の内側面に溶接す
ると、衝撃力により溶接フランジ3cの溶接箇所が剥離
し、蓋板部3aがリヤフレーム2内に押し込まれて衝撃
力をリヤフレーム2に効率良く伝達できなくなるが、本
実施例の如く溶接フランジ3cをリヤフレーム2の外側
面に被せておけばかかる不具合は生じない。
ヤホイールハウス11の内側面に上下の溶接フランジ1
2aにおいて溶接される側方開放断面形状のリヤサイド
フレーム12にバンパ取付用のブラケット13とタイダ
ウンプレート14とを取付けるようにした。
12の後端を閉塞する上記実施例と同様の蓋板部13a
と該蓋板部13aの横方向内側の側縁から前方に屈曲し
てのびる補強板部13bとを備えており、ブラケット1
3をリヤサイドフレーム12に、補強板部13bが該フ
レーム12の側板部12bの内面に重合し且つ蓋板部1
3aの上下に形成した溶接フランジ13cが該フレーム
12の上下の板部12c、12dの外面に被さるように
セットし、該溶接フランジ13cや補強板部13bやそ
の上下の溶接フランジ13dにおいてブラケット13を
リヤサイドフレーム12にスポット溶接すると共に、蓋
板部13aの横方向外側の縁部13eをリヤホイールハ
ウス11の後端のフランジ11aに重合してこれにスポ
ット溶接するものとした。
固着して、該ナット5に螺合するボルト8によりバンパ
ビーム7を蓋板部13aに締結し、また、補強板部13
bの内面にナット6を固着して、下端にフック係合孔1
4aを有する平板状のタイダウンプレート14を該ナッ
ト6に螺合するボルト9によりリヤサイドフレーム12
の側板部12bに締結した。
にリヤホイールハウス11に溶接されるリヤサイドフレ
ーム12を有する車体構造となっているが、該フレーム
12に取付けるバンパ取付用ブラケット23の構造が上
記実施例とは異なる。
リヤサイドフレーム12の後端を閉塞する蓋板部23a
を形成すると共に該蓋板部23aの下縁から前方に屈曲
してのびるベース板部23bを形成し、更に、該ベース
板部23bの横方向外側の側縁から下方に屈曲してのび
るタイダウンプレート24を形成し、ブラケット23に
タイダウンプレート24を一体成形した。
ット23をリヤサイドフレーム12に、ベース板部23
bが該フレーム12の下板部12d内面に重合してタイ
ダウンプレート24が該フレーム12の下方に突出し且
つ蓋板部23aの横方向内側の側縁と上縁とに形成した
溶接フランジ23c、23dが夫々がフレーム12の側
板部12bと上板部12cの外面に被さるようにセット
し、これら溶接フランジ23c、23dとベース板部2
3bとその横方向内側の溶接フランジ23eとにおいて
ブラケット23をリヤサイドフレーム12にスポット溶
接し、更に上記実施例と同様に蓋板部23aの横方向外
側の縁部23fをリヤホイールハウス11の後端のフラ
ンジ11aに重合してこれにスポット溶接し、蓋板部2
3aの内面に固着したナット5に螺合するボルト8によ
りバンパビーム7を蓋板部23aに締結するようにし
た。
24を補強すべく、リヤホイールハウス11とリヤサイ
ドフレーム12とにタイダウンプレート24の両側面に
重合する補強プレート25、26を一体に形成し、これ
らプレート24、25、26を図8に示す如くスポット
溶接した。これらプレート24、25、26の下端には
夫々フック係合孔24a、25a、26aを形成する
が、加工公差等でこれら係合孔の孔縁が不揃いになると
タイダウンフックAが片当たりすることがある。この場
合、図9に示す如く、一方の補強プレート26の係合孔
26aの孔縁部に他のプレート24、25の孔縁部24
a、25aを覆うカバー部26bをバーリング加工等で
形成しておけば、タイダウンフックAの片当たりを防止
できる。
力が作用するが、タイダウンフックAの傾き等で力の作
用方向が側方に傾くこともあり、そこで本実施例では、
ブラケット23のベース板部23bに対するタイダウン
プレート24の折曲げ部に斜め下方に窪ませたビード2
7を形成すると共に、リヤサイドフレーム12の下板部
12dに対する補強プレート26の折曲げ部にも同様の
ビード28を形成し、タイダウンプレート24の横方向
剛性を高めた。
ウンプレート4、14をフレーム2、12に取付ける場
合、その取付箇所はタイダウンプレート4、14とフレ
ーム2、12と補強板部3b、13bとの3層構造とな
り、衝突時にフレームのプレート取付箇所が潰れにくく
なるが、本実施例の如くブラケット23にタイダウンプ
レート24を一体成形すれば、取付箇所はフレーム12
とベース板部23bとの2層構造になり、タイダウンプ
レート24をその両側面への補強プレート25、26の
重合で3層構造としても、タイダウンプレート24はフ
レーム12の閉断面領域の外方に突出しているため潰れ
に対しての抵抗力は左程なく、衝突時にフレーム12の
タイダウンプレート取付箇所も効果的に潰れて、衝突エ
ネルギーの吸収効率が一層向上する。
1の発明によれば、フレームの後端をバンパ取付用ブラ
ケットの蓋板部で閉塞し、フレーム内への泥や水の侵入
を防止して防錆性能を向上できると共に、バンパをフレ
ーム内にバンパステー等を挿入せずに蓋板部においてフ
レームの後端に締結できるため、衝突時にフレームがそ
の後端部に亘って潰れるようになって衝突エネルギーの
吸収効率が向上し、更に、タイダウンプレートの取付箇
所をブラケットに一体の補強板部で補強するため、別個
の補強部材が不要となり、部品点数を削減して生産性の
向上とコストダウンとを図れる。
トにタイダウンプレートを一体成形することで部品点数
を一層削減でき、且つフレームのタイダウンプレート取
付箇所も潰れ易くなって、衝突エネルギーの吸収効率が
一層向上する。
大断面図
補強板部 4、14、24 タイダウンプレート 5 ナッ
ト
Claims (2)
- 【請求項1】 車体後部の縦長のフレームの後端部にバ
ンパ取付用のブラケットとタイダウンプレートとを取付
けるものにおいて、該ブラケットを前記フレームの後端
を閉塞する蓋板部を有する形状に形成し、該蓋板部の前
記フレーム内に臨む部分にバンパ締結用のナットを固着
すると共に、該ブラケットに、前記フレームのタイダウ
ンプレートの取付け箇所を補強する補強板部を一体に形
成し、更に、前記蓋板部に前記フレームの外面に被せた
状態で該フレームに溶接される溶接フランジを形成した
ことを特徴とする車体のバンパ取付部の構造。 - 【請求項2】 車体後部の縦長のフレームの後端部にバ
ンパ取付用のブラケットとタイダウンプレートとを取付
けるものにおいて、前記フレームを上下に溶接フランジ
を有する側方開放の断面形状に形成すると共に、前記ブ
ラケットを該フレームの後端を閉塞する蓋板部と該蓋板
部の下縁から前方に屈曲してのびるベース板部とを有す
る形状に形成して、該蓋板部の前記フレーム内に臨む部
分にバンパ締結用のナットを固着し、且つ該ブラケット
に、前記フレームの開放側面側のベース板部の側縁から
下方に屈曲してのびるタイダウンプレートを一体に形成
し、更に、前記蓋板部に前記フレームの外面に被せた状
態で該フレームに溶接される溶接フランジを形成したこ
とを特徴とする車体のバンパ取付部の構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14600992A JP3245686B2 (ja) | 1992-06-05 | 1992-06-05 | 車体のバンパ取付部の構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14600992A JP3245686B2 (ja) | 1992-06-05 | 1992-06-05 | 車体のバンパ取付部の構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH05338508A JPH05338508A (ja) | 1993-12-21 |
JP3245686B2 true JP3245686B2 (ja) | 2002-01-15 |
Family
ID=15398032
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14600992A Expired - Fee Related JP3245686B2 (ja) | 1992-06-05 | 1992-06-05 | 車体のバンパ取付部の構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3245686B2 (ja) |
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KR20020027757A (ko) * | 2000-10-05 | 2002-04-15 | 류정열 | 자동차의 타이다운후크 체결부 보강구조 |
JP4804048B2 (ja) * | 2005-06-28 | 2011-10-26 | 住友金属工業株式会社 | タイダウンとその製造方法 |
KR100578388B1 (ko) * | 2006-01-25 | 2006-05-10 | 주식회사 오스템 | 분리형 라디에이터 마운팅 브래킷 |
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FR2946569B1 (fr) * | 2009-06-15 | 2011-06-24 | Renault Sas | Anneau de remorquage pour vehicule automobile et vehicule equipe d'un tel anneau de remorquage |
JP5422595B2 (ja) * | 2011-04-14 | 2014-02-19 | 豊田鉄工株式会社 | バンパーステイ取付構造および荷重伝達部材 |
FR2989316B1 (fr) * | 2012-04-11 | 2014-04-04 | Renault Sa | Fixation d'un dispositif d'attelage a support de repartition d'efforts |
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-
1992
- 1992-06-05 JP JP14600992A patent/JP3245686B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH05338508A (ja) | 1993-12-21 |
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