JP3957874B2 - 自動車のボンネット - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は自動車のボンネットの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の自動車のボンネットとして、例えば特開平8−310450号公報「フードエッジ構造」が知られており、同公報の図4に示される自動車のボンネットの先端部分であるフードエッジ5は、フード4のカーブに沿って上板7を配置し、フード4の先端となる上板7の一端に下板8の一端を接合して下板8を後方に延ばし、これらの上板7及び下板8の他端同士を略く字形状のインナバンパ9で連結し、これらの上板7、下板8及びインナバンパ9で囲む空間6を形成したもので、力FA及び力FBが作用した場合にインナバンパ9の斜面部分9aや上面部分9bに座屈変形を発生させ、エネルギの吸収効果を発揮させることを狙ったものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、力FBと同方向に障害物が当ったときには、斜面部分9aがスチフナの役割を果たし、期待した変形は得られず、障害物への衝撃を十分に緩和することはできない。
また、力FAの方向に障害物が当たると、上板7及び下板8が変形し、空間6が潰れ、さらに、インナバンバ9が変形することでエネルギを吸収して衝撃を緩和するものであり、依然として、障害物に及ぼす衝撃が大きい。
【0004】
そこで、本発明の目的は、ボンネット本来の剛性を維持しつつ障害物への衝撃を十分に緩和することのできる自動車用のボンネットを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために請求項1は、インナフレームの一端にストライカを取付け、このストライカの取付部を補強する補強板をインナフレームに上から被せ、この補強板を含むインナフレームに所定の間隔を保ってアウタパネルを被せ、周縁部を折曲げてアウタパネルにインナフレームを一体化した自動車のボンネットにおいて、補強板を前斜板と天板と後斜板とで山形に折曲げ、且天板にスリットを入れることで、前天板と後天板に分割し、これらの前天板、後天板にそれぞれの縁を補強する縁補強材を取付けたことを特徴とする。
【0006】
上側からストライカの取付部の近傍に障害物が当った場合に、アウタパネルが変形し、前天板及び後天板にそれぞれ設けた縁補強材の全体でアウタパネルを受け、障害物のエネルギを初期的に吸収する。次に、前斜板及び後斜板が撓み障害物のエネルギを2次的に吸収し、障害物の損傷を効果的に抑える。
天板にスリットを入れたことにより、前天板と前斜面とが片持ちばりとなり、可撓性に富み衝撃力を弱める。また、後天板と後斜面とが片持ちばりとなり、同様に、衝撃力を弱める。
【0007】
請求項2は、前天板の両端と後天板の両端とをV字形ブリッジで連結することで、補強板を一枚ものにしたことを特徴とする。
前天板と後天板とをV字形ブリッジで連結し、補強板を一枚ものにして部品点数の削減を図る。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係る自動車のフロント・ボディの斜視図である。
自動車のフロント・ボディ1は、車体の側面前部を形成するフロントフェンダ2,2と、これらのフロントフェンダ2,2を繋ぐフロントマスク3と、これらのフロントフェンダ2,2及びフロントマスク3に被せるボンネット20とからなる。5はフロントバンパ、6はフロントスカート、7,7はヘッドライト、8はラジエタグリル、9はフロントフェンダ2,2、フロントマスク3及びボンネット20で形成するエンジンルーム、11,11はヒンジ、12はステー、13はフックである。
【0009】
図2は本発明に係るボンネットの底面図である。
ボンネット20は、アウタパネル21と、このアウタパネル21の下に補強材として重ねたインナフレーム22とからなる。すなわち、インナフレーム22に所定の間隔を保ってアウタパネル21を被せ、アウタパネルの周縁部21aを折曲げて、アウタパネル21にインナフレーム22を一体化したものである。
20Aはボンネット20の後部、20Bはボンネット20の中間部、20Cはボンネット20の前部、20Dはボンネット20の先端部を示す。
【0010】
図3は本発明に係るボンネットの分解斜視図である。
インナフレーム22は、ストライカ24と、このストライカ24の上方から被せた補強板25と、これらのストライカ24及び補強板25を取付けるインナフレーム本体26とからなる。26aはストライカ24の取付部を示す。
ストライカ24は、厚板で折曲げ形成したベースプレート28と、このベースプレート28に取付けたストライカ本体29とからなり、ベースプレート28を介してストライカ本体29をインナフレーム本体26の取付部26aに溶接又は接着で取付けたものである。また、ストライカ24は、ストライカ本体29をフック13(図1参照)に引掛けることで、エンジンルーム9(図1参照)側にボンネット20を固定するものである。なお、ベースプレート28は、フック13(図1参照)を貫通するための貫通孔28aを備える。
【0011】
補強板25は、インナフレーム本体26の前方に片持ち支持した前補強プレート31と、インナフレーム本体26の後方に片持ち支持した後補強プレート41とからなる。
前補強プレート31は、インナフレーム本体26に取付ける支持部32a…(…は複数個を示す。以下同じ。)及び支持部32bと、これらの支持部32a…,32bから延ばした前斜板33と、この前斜板33に繋げて形成した前天板34と、この前天板34の縁を補強する縁補強材としての前スチフナ35とからなる。前斜板33は、所定の剛性に設定するための逃げ孔33a…を備える。
【0012】
後補強プレート41は、インナフレーム本体26に取付ける支持部42…と、これらの支持部42から延ばした後斜板43と、この後斜板43に繋げて形成した後天板44と、この後天板44の縁を補強する縁補強材としての後スチフナ45とからなる。
すなわち、補強板25は、前斜板33と、前天板34及び後天板44で構成する天板47と、後斜板43とで山形(具体的には富士山形状)に折曲げ、且つ天板47にスリット48を入れることで、前天板34と後天板44に分割し、これらの前・後天板34,44にそれぞれの縁を補強する前・後スチフナ35,45を取付けたものである。
【0013】
前・後スチフナ35,45は、前・後天板34,44のそれぞれの縁を補強することで、前・後天板34,44の一部のみが集中的に変形することを回避するための部材である。
また、前・後補強プレート31,41は、前天板34の両端と後天板44の両端とをV字形ブリッジ49,49で連結して補強板25を一枚ものにして、部品点数の削減を図ったものである。
【0014】
図4は図2の4−4線断面図であり、ボンネット20の前後方向の断面を示す。
インナフレーム本体26は、ボンネット20の前部20Cを後部20Aに比べフレーム高さを低く設定した補強フレームである。
例えば、フレーム幅を一定にしたときに、ボンネット20の剛性は、アウタパネル21の上面からインナフレーム本体26の下面までの寸法で決まるものである。そこで、ボンネット20の前部20Cの厚さをt、後部20Aの厚さをTとするときに、前部20Cの厚さtを0.3T≦t≦0.6Tの範囲に設定したものである。
すなわち、ボンネット20の前部20Cの厚さtが、後部20Aの厚さTに対して0・3以下では剛性が不足したものとなり、0.6以上では低剛性化が十分に図れないからである。
【0015】
実際には、ボンネット20の剛性は、各部の断面係数によって決定されるものであり、ボンネット20の断面形状を幅b、厚さ(高さ)hの矩形と考えるときに、断面係数をZとすれば、断面係数Zは一般的にZ=bh2/6で表すことができる。断面係数は高さの二乗に比例するので、前部20Cの断面係数をd、後部20Aの断面係数をDとすれば、前部20Cの断面係数dは、0.09D≦d≦0.36Dの範囲となる。
すなわち、前部20Cの剛性は、後部20Aの剛性の9%〜36%の範囲に止まり、十分に低剛性化を図ったことになる。
【0016】
次に、図5〜図7でボンネット20の各断面形状について説明する。
図5は図2の5−5線断面図であり、ボンネット20の後部20A(図2参照)の断面形状を示す。
インナフレーム本体26の後部断面51は、フレーム基部51aからアウタパネル21に向って略垂直に左・右立壁部51b,51cを形成し、この左立壁部51cからアウタパネル21に略平行に外方へ左屈曲部51dを延ばし、右立壁部51cからアウタパネル51に略平行に外方へ右屈曲部51eを延ばし、左・右屈曲部51d,51eの両端にフランジ部51f,51gを形成し、これらのフランジ部51f,51gをアウタパネル21に接着又は溶接で取付けたものである。
【0017】
図6は図2の6−6線断面図であり、ボンネット20の中間部20B(図2参照)の断面形状を示す。
インナフレーム本体26の中間部断面52は、フレーム基部52aからアウタパネル21に向って略垂直に前・後立壁部52b,52cを形成し、この前立壁部52bからアウタパネル21に略平行に外方へ前屈曲部52dを延ばし、後立壁部52cからアウタパネル21に略平行に外方へ右屈曲部52eを延ばし、これらの前・後屈曲部52d,52eの両端にフランジ部51f,51gを形成し、これらのフランジ部52f,52gをアウタパネル21に接着又は溶接で取付けたものである。なお、前屈曲部52dは、後屈曲部52eに比較して短く形成したものである。
【0018】
図7は図2の7−7線断面図であり、ボンネット20の前部20C(図2参照)の断面形状を示す。
インナフレーム本体26の前部断面53は、フレーム基部53a、左・右立壁部53b,53c、左・右屈曲部53d,53e及びフランジ部53f,53gからなる。左・右立壁部53b,53cを、図5に示す後部断面51の左・右立壁部51b,51cよりも短く形成したものである。
【0019】
図8は図4のA部拡大図であり、ボンネット20の先端部20Dの構造を示す。
補強板25を含むインナフレーム22に所定の間隔を保ってにアウタパネル21を被せたことを示し、前斜板33と天板47と後斜板43とで山形に折曲げて衝撃吸収のための空間Kを設けたので、アウタパネル21及び前・後補強プレート31,41が十分に変形可能であることを示す。
ベースプレート28は、接着又は溶接でインナフレーム22側に取付けたことを示し、ストライカ本体29は、エンジンルーム9側(図1参照)に取付けたフック13に引掛けたことを示す。
【0020】
前補強プレート31の支持部32a,(32b)を接着又は溶接でインナフレーム22の前方に取付け、後補強プレート41の支持部42を接着又は溶接でインナフレーム22の後方に取付け、スリット48で天板47を前天板34と後天板44に分割したことを示す。従って、それぞれの前・後天板34,44同士が互いに変形可能であることを示す。
前スチフナ35を接着又は溶接で前補強プレート31の前天板34に取付けたことを示し、後スチフナ45を接着又は溶接で後補強プレート41の後天板44に取付けたことを示す。
【0021】
以上に述べたボンネット20の作用を次に説明する。
図9(a),(b)は本発明に係るボンネットの作用説明図であり、(a)は実施例のボンネット20を示し、(b)は比較例のボンネット100を示す。
(a)において、ボンネット20の先端部20Dは、前斜板33と天板47と後斜板43とで山形に折曲げて衝撃吸収のための空間Kを設けて、アウタパネル21及び前・後補強プレート31,41を十分に変形可能にした。従って、アウタパネル21に障害物Mが矢印▲1▼の如く当ったときに十分な変形のための距離L1を有する。
そして、アウタパネル21及び前スチフナ35及び後スチフナ45で障害物Mのエネルギを初期的に吸収する。、次に、アウタパネル21の変形に連れて前後斜部33,43が撓み、障害物Mのエネルギを2次的に吸収する。従って、障害物Mの損傷を効果的に抑える。
【0022】
また、天板47にスリット48(図3参照)を入れたことにより、前天板34と前斜面33とが片持ちばりとなり、可撓性に富み衝撃力を弱める。また、後天板44と後斜面43とが片持ちばりとなり、同様に、衝撃力を弱める。
衝撃吸収のための十分な空間Kを設けたので、エネルギ吸収途中に強固な構造物、例えば、ストライカ24などに障害物が達することを未然に防ぐことができる。
【0023】
(b)において、ボンネット100の先端部100Dは、アウタパネル101とインナフレーム102との間に十分な空間がないので、変形が可能な距離L2が短い。従って、障害物Mが矢印▲2▼の如く当ったときにアウタパネル101や補強プレート103が、十分に撓むことはできない。
また、補強プレート103は、一体物なので十分に衝撃力を吸収することはできない。
エネルギ吸収途中に強固な構造物、例えば、ストライカ104などに障害物Mが達する虞れがある。この場合には、障害物Mの損傷はさらに大きなものになる。
【0024】
尚、請求項1において、補強板は、前斜板と天板と後斜板とで山形に折曲げ、且つ天板にスリットを入れたが、前後に分割したものであってもよい。
【0025】
【発明の効果】
本発明は上記構成により次の効果を発揮する。
請求項1は、上側からストライカの取付部の近傍に障害物が当った場合に、アウタパネルが変形し、前天板及び後天板にそれぞれ設けた縁補強材の全体でアウタパネルを受け、障害物のエネルギを初期的に吸収し、次に、前斜板及び後斜板が撓み障害物のエネルギを2次的に吸収するので、障害物の損傷を効果的に抑えることができる。
そして、天板にスリットを入れたので、前天板と前斜面とが片持ちばりとなり、可撓性に富み衝撃力を弱めることができ、また、後天板と後斜面とが片持ちばりとなり、同様に、衝撃力を弱めることができる。
【0026】
請求項2は、前天板と後天板とをV字形ブリッジで連結したので、補強板を一枚ものすることができ、部品点数の削減を図ることができる。従って、作業性を向上し、製造コストを安価にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動車のフロント・ボディの斜視図
【図2】本発明に係るボンネットの底面図
【図3】本発明に係るボンネットの分解斜視図
【図4】図2の4−4線断面図
【図5】図2の5−5線断面図
【図6】図2の6−6線断面図
【図7】図2の7−7線断面図
【図8】図4のA部拡大図
【図9】本発明に係るボンネットの作用説明図
【符号の説明】
20…ボンネット、21…アウタパネル、21a…周縁部、22…インナフレーム、24…ストライカ、25…補強板、26a…取付部、33,43…前・後斜板、34・44…前・後天板、35,45…縁補強材(前・後スチフナ)、47…天板、48…スリット、49…V字形ブリッジ。
【発明の属する技術分野】
本発明は自動車のボンネットの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の自動車のボンネットとして、例えば特開平8−310450号公報「フードエッジ構造」が知られており、同公報の図4に示される自動車のボンネットの先端部分であるフードエッジ5は、フード4のカーブに沿って上板7を配置し、フード4の先端となる上板7の一端に下板8の一端を接合して下板8を後方に延ばし、これらの上板7及び下板8の他端同士を略く字形状のインナバンパ9で連結し、これらの上板7、下板8及びインナバンパ9で囲む空間6を形成したもので、力FA及び力FBが作用した場合にインナバンパ9の斜面部分9aや上面部分9bに座屈変形を発生させ、エネルギの吸収効果を発揮させることを狙ったものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、力FBと同方向に障害物が当ったときには、斜面部分9aがスチフナの役割を果たし、期待した変形は得られず、障害物への衝撃を十分に緩和することはできない。
また、力FAの方向に障害物が当たると、上板7及び下板8が変形し、空間6が潰れ、さらに、インナバンバ9が変形することでエネルギを吸収して衝撃を緩和するものであり、依然として、障害物に及ぼす衝撃が大きい。
【0004】
そこで、本発明の目的は、ボンネット本来の剛性を維持しつつ障害物への衝撃を十分に緩和することのできる自動車用のボンネットを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために請求項1は、インナフレームの一端にストライカを取付け、このストライカの取付部を補強する補強板をインナフレームに上から被せ、この補強板を含むインナフレームに所定の間隔を保ってアウタパネルを被せ、周縁部を折曲げてアウタパネルにインナフレームを一体化した自動車のボンネットにおいて、補強板を前斜板と天板と後斜板とで山形に折曲げ、且天板にスリットを入れることで、前天板と後天板に分割し、これらの前天板、後天板にそれぞれの縁を補強する縁補強材を取付けたことを特徴とする。
【0006】
上側からストライカの取付部の近傍に障害物が当った場合に、アウタパネルが変形し、前天板及び後天板にそれぞれ設けた縁補強材の全体でアウタパネルを受け、障害物のエネルギを初期的に吸収する。次に、前斜板及び後斜板が撓み障害物のエネルギを2次的に吸収し、障害物の損傷を効果的に抑える。
天板にスリットを入れたことにより、前天板と前斜面とが片持ちばりとなり、可撓性に富み衝撃力を弱める。また、後天板と後斜面とが片持ちばりとなり、同様に、衝撃力を弱める。
【0007】
請求項2は、前天板の両端と後天板の両端とをV字形ブリッジで連結することで、補強板を一枚ものにしたことを特徴とする。
前天板と後天板とをV字形ブリッジで連結し、補強板を一枚ものにして部品点数の削減を図る。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係る自動車のフロント・ボディの斜視図である。
自動車のフロント・ボディ1は、車体の側面前部を形成するフロントフェンダ2,2と、これらのフロントフェンダ2,2を繋ぐフロントマスク3と、これらのフロントフェンダ2,2及びフロントマスク3に被せるボンネット20とからなる。5はフロントバンパ、6はフロントスカート、7,7はヘッドライト、8はラジエタグリル、9はフロントフェンダ2,2、フロントマスク3及びボンネット20で形成するエンジンルーム、11,11はヒンジ、12はステー、13はフックである。
【0009】
図2は本発明に係るボンネットの底面図である。
ボンネット20は、アウタパネル21と、このアウタパネル21の下に補強材として重ねたインナフレーム22とからなる。すなわち、インナフレーム22に所定の間隔を保ってアウタパネル21を被せ、アウタパネルの周縁部21aを折曲げて、アウタパネル21にインナフレーム22を一体化したものである。
20Aはボンネット20の後部、20Bはボンネット20の中間部、20Cはボンネット20の前部、20Dはボンネット20の先端部を示す。
【0010】
図3は本発明に係るボンネットの分解斜視図である。
インナフレーム22は、ストライカ24と、このストライカ24の上方から被せた補強板25と、これらのストライカ24及び補強板25を取付けるインナフレーム本体26とからなる。26aはストライカ24の取付部を示す。
ストライカ24は、厚板で折曲げ形成したベースプレート28と、このベースプレート28に取付けたストライカ本体29とからなり、ベースプレート28を介してストライカ本体29をインナフレーム本体26の取付部26aに溶接又は接着で取付けたものである。また、ストライカ24は、ストライカ本体29をフック13(図1参照)に引掛けることで、エンジンルーム9(図1参照)側にボンネット20を固定するものである。なお、ベースプレート28は、フック13(図1参照)を貫通するための貫通孔28aを備える。
【0011】
補強板25は、インナフレーム本体26の前方に片持ち支持した前補強プレート31と、インナフレーム本体26の後方に片持ち支持した後補強プレート41とからなる。
前補強プレート31は、インナフレーム本体26に取付ける支持部32a…(…は複数個を示す。以下同じ。)及び支持部32bと、これらの支持部32a…,32bから延ばした前斜板33と、この前斜板33に繋げて形成した前天板34と、この前天板34の縁を補強する縁補強材としての前スチフナ35とからなる。前斜板33は、所定の剛性に設定するための逃げ孔33a…を備える。
【0012】
後補強プレート41は、インナフレーム本体26に取付ける支持部42…と、これらの支持部42から延ばした後斜板43と、この後斜板43に繋げて形成した後天板44と、この後天板44の縁を補強する縁補強材としての後スチフナ45とからなる。
すなわち、補強板25は、前斜板33と、前天板34及び後天板44で構成する天板47と、後斜板43とで山形(具体的には富士山形状)に折曲げ、且つ天板47にスリット48を入れることで、前天板34と後天板44に分割し、これらの前・後天板34,44にそれぞれの縁を補強する前・後スチフナ35,45を取付けたものである。
【0013】
前・後スチフナ35,45は、前・後天板34,44のそれぞれの縁を補強することで、前・後天板34,44の一部のみが集中的に変形することを回避するための部材である。
また、前・後補強プレート31,41は、前天板34の両端と後天板44の両端とをV字形ブリッジ49,49で連結して補強板25を一枚ものにして、部品点数の削減を図ったものである。
【0014】
図4は図2の4−4線断面図であり、ボンネット20の前後方向の断面を示す。
インナフレーム本体26は、ボンネット20の前部20Cを後部20Aに比べフレーム高さを低く設定した補強フレームである。
例えば、フレーム幅を一定にしたときに、ボンネット20の剛性は、アウタパネル21の上面からインナフレーム本体26の下面までの寸法で決まるものである。そこで、ボンネット20の前部20Cの厚さをt、後部20Aの厚さをTとするときに、前部20Cの厚さtを0.3T≦t≦0.6Tの範囲に設定したものである。
すなわち、ボンネット20の前部20Cの厚さtが、後部20Aの厚さTに対して0・3以下では剛性が不足したものとなり、0.6以上では低剛性化が十分に図れないからである。
【0015】
実際には、ボンネット20の剛性は、各部の断面係数によって決定されるものであり、ボンネット20の断面形状を幅b、厚さ(高さ)hの矩形と考えるときに、断面係数をZとすれば、断面係数Zは一般的にZ=bh2/6で表すことができる。断面係数は高さの二乗に比例するので、前部20Cの断面係数をd、後部20Aの断面係数をDとすれば、前部20Cの断面係数dは、0.09D≦d≦0.36Dの範囲となる。
すなわち、前部20Cの剛性は、後部20Aの剛性の9%〜36%の範囲に止まり、十分に低剛性化を図ったことになる。
【0016】
次に、図5〜図7でボンネット20の各断面形状について説明する。
図5は図2の5−5線断面図であり、ボンネット20の後部20A(図2参照)の断面形状を示す。
インナフレーム本体26の後部断面51は、フレーム基部51aからアウタパネル21に向って略垂直に左・右立壁部51b,51cを形成し、この左立壁部51cからアウタパネル21に略平行に外方へ左屈曲部51dを延ばし、右立壁部51cからアウタパネル51に略平行に外方へ右屈曲部51eを延ばし、左・右屈曲部51d,51eの両端にフランジ部51f,51gを形成し、これらのフランジ部51f,51gをアウタパネル21に接着又は溶接で取付けたものである。
【0017】
図6は図2の6−6線断面図であり、ボンネット20の中間部20B(図2参照)の断面形状を示す。
インナフレーム本体26の中間部断面52は、フレーム基部52aからアウタパネル21に向って略垂直に前・後立壁部52b,52cを形成し、この前立壁部52bからアウタパネル21に略平行に外方へ前屈曲部52dを延ばし、後立壁部52cからアウタパネル21に略平行に外方へ右屈曲部52eを延ばし、これらの前・後屈曲部52d,52eの両端にフランジ部51f,51gを形成し、これらのフランジ部52f,52gをアウタパネル21に接着又は溶接で取付けたものである。なお、前屈曲部52dは、後屈曲部52eに比較して短く形成したものである。
【0018】
図7は図2の7−7線断面図であり、ボンネット20の前部20C(図2参照)の断面形状を示す。
インナフレーム本体26の前部断面53は、フレーム基部53a、左・右立壁部53b,53c、左・右屈曲部53d,53e及びフランジ部53f,53gからなる。左・右立壁部53b,53cを、図5に示す後部断面51の左・右立壁部51b,51cよりも短く形成したものである。
【0019】
図8は図4のA部拡大図であり、ボンネット20の先端部20Dの構造を示す。
補強板25を含むインナフレーム22に所定の間隔を保ってにアウタパネル21を被せたことを示し、前斜板33と天板47と後斜板43とで山形に折曲げて衝撃吸収のための空間Kを設けたので、アウタパネル21及び前・後補強プレート31,41が十分に変形可能であることを示す。
ベースプレート28は、接着又は溶接でインナフレーム22側に取付けたことを示し、ストライカ本体29は、エンジンルーム9側(図1参照)に取付けたフック13に引掛けたことを示す。
【0020】
前補強プレート31の支持部32a,(32b)を接着又は溶接でインナフレーム22の前方に取付け、後補強プレート41の支持部42を接着又は溶接でインナフレーム22の後方に取付け、スリット48で天板47を前天板34と後天板44に分割したことを示す。従って、それぞれの前・後天板34,44同士が互いに変形可能であることを示す。
前スチフナ35を接着又は溶接で前補強プレート31の前天板34に取付けたことを示し、後スチフナ45を接着又は溶接で後補強プレート41の後天板44に取付けたことを示す。
【0021】
以上に述べたボンネット20の作用を次に説明する。
図9(a),(b)は本発明に係るボンネットの作用説明図であり、(a)は実施例のボンネット20を示し、(b)は比較例のボンネット100を示す。
(a)において、ボンネット20の先端部20Dは、前斜板33と天板47と後斜板43とで山形に折曲げて衝撃吸収のための空間Kを設けて、アウタパネル21及び前・後補強プレート31,41を十分に変形可能にした。従って、アウタパネル21に障害物Mが矢印▲1▼の如く当ったときに十分な変形のための距離L1を有する。
そして、アウタパネル21及び前スチフナ35及び後スチフナ45で障害物Mのエネルギを初期的に吸収する。、次に、アウタパネル21の変形に連れて前後斜部33,43が撓み、障害物Mのエネルギを2次的に吸収する。従って、障害物Mの損傷を効果的に抑える。
【0022】
また、天板47にスリット48(図3参照)を入れたことにより、前天板34と前斜面33とが片持ちばりとなり、可撓性に富み衝撃力を弱める。また、後天板44と後斜面43とが片持ちばりとなり、同様に、衝撃力を弱める。
衝撃吸収のための十分な空間Kを設けたので、エネルギ吸収途中に強固な構造物、例えば、ストライカ24などに障害物が達することを未然に防ぐことができる。
【0023】
(b)において、ボンネット100の先端部100Dは、アウタパネル101とインナフレーム102との間に十分な空間がないので、変形が可能な距離L2が短い。従って、障害物Mが矢印▲2▼の如く当ったときにアウタパネル101や補強プレート103が、十分に撓むことはできない。
また、補強プレート103は、一体物なので十分に衝撃力を吸収することはできない。
エネルギ吸収途中に強固な構造物、例えば、ストライカ104などに障害物Mが達する虞れがある。この場合には、障害物Mの損傷はさらに大きなものになる。
【0024】
尚、請求項1において、補強板は、前斜板と天板と後斜板とで山形に折曲げ、且つ天板にスリットを入れたが、前後に分割したものであってもよい。
【0025】
【発明の効果】
本発明は上記構成により次の効果を発揮する。
請求項1は、上側からストライカの取付部の近傍に障害物が当った場合に、アウタパネルが変形し、前天板及び後天板にそれぞれ設けた縁補強材の全体でアウタパネルを受け、障害物のエネルギを初期的に吸収し、次に、前斜板及び後斜板が撓み障害物のエネルギを2次的に吸収するので、障害物の損傷を効果的に抑えることができる。
そして、天板にスリットを入れたので、前天板と前斜面とが片持ちばりとなり、可撓性に富み衝撃力を弱めることができ、また、後天板と後斜面とが片持ちばりとなり、同様に、衝撃力を弱めることができる。
【0026】
請求項2は、前天板と後天板とをV字形ブリッジで連結したので、補強板を一枚ものすることができ、部品点数の削減を図ることができる。従って、作業性を向上し、製造コストを安価にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動車のフロント・ボディの斜視図
【図2】本発明に係るボンネットの底面図
【図3】本発明に係るボンネットの分解斜視図
【図4】図2の4−4線断面図
【図5】図2の5−5線断面図
【図6】図2の6−6線断面図
【図7】図2の7−7線断面図
【図8】図4のA部拡大図
【図9】本発明に係るボンネットの作用説明図
【符号の説明】
20…ボンネット、21…アウタパネル、21a…周縁部、22…インナフレーム、24…ストライカ、25…補強板、26a…取付部、33,43…前・後斜板、34・44…前・後天板、35,45…縁補強材(前・後スチフナ)、47…天板、48…スリット、49…V字形ブリッジ。
Claims (2)
- インナフレームの一端にストライカを取付け、このストライカの取付部を補強する補強板をインナフレームに上から被せ、この補強板を含むインナフレームに所定の間隔を保ってアウタパネルを被せ、周縁部を折曲げてアウタパネルにインナフレームを一体化した自動車のボンネットにおいて、
前記補強板は、前斜板と天板と後斜板とで山形に折曲げ、且つ天板にスリットを入れることで、前天板と後天板に分割し、これらの前天板、後天板にそれぞれの縁を補強する縁補強材を取付けたことを特徴とする自動車のボンネット。 - 前記前天板の両端と後天板の両端とをV字形ブリッジで連結することで、補強板を一枚ものにしたことを特徴とする請求項1記載の自動車のボンネット。
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