JP2023061106A - 車両のボンネット構造 - Google Patents

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Kazuhiko Mori
浩一 松本
Koichi Matsumoto
浩爾 水口
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Abstract

【課題】アウタパネル前部の外板張り剛性の確保と、歩行者保護性能確保とを高次元で両立する車両のボンネット構造を提供する。【解決手段】外観を形成するアウタパネル10と、アウタパネル10の原動機室20側に設けられるインナパネル30と、インナパネル30の前部に設けられるスティフナ40と、を備え、インナパネル30は、アウタパネル10中央側に位置する上面部31と、上面部31の周縁に位置する稜線部X1から下方に延びる連結面部32と、連結面部32の周縁端部からアウタパネル10の縁部10a側に延びる下面部33と、を有し、スティフナ40は、アウタパネル10と接合される補強面部41と、補強面部41から後方に延びる後側固定部42と、を有し、後側固定部42は稜線部X1近傍に固定されることを特徴とする。【選択図】図7

Description

この発明は、外観を形成するアウタパネルと、該アウタパネルの原動機室側に設けられるインナパネルと、該インナパネルの前部に設けられるスティフナと、を備えたような車両のボンネット構造に関する。
従来、外観を形成するアウタパネル(詳しくは、ボンネットアウタパネル)と、該アウタパネルのエンジンルーム側等の原動機室側に設けられるインナパネル(詳しくは、ボンネットインナパネル)と、該インナパネルの前部に設けられるスティフナと、を備えた車両のボンネット構造が知られている(特許文献1)。
上述のインナパネルは、アウタパネル中央側に位置する上面部と、この上面部の周縁端部から下方に延びる前低後高状に傾斜した連結面部と、を備えている。
そして、上述のインナパネルにおける連結面部に上記スティフナを固定することで、当該スティフナにて外板剛性を確保しつつ、歩行者保護時には上方からの衝撃荷重に対して、スティフナ上面が下方に移動して、エネルギ吸収することで、衝突物に生じる反力を低減するように構成している。
しかしながら、例えば、車高が高い車両などにおいては、ボンネット前部のさらなる歩行者保護性能の向上が求められるので、上記特許文献1に開示された従来構造においては、さらなる改善の余地があった。
特開2020-128169号公報
そこで、この発明は、アウタパネル前部の外板張り剛性の確保と、歩行者保護性能確保とを高次元で両立することができる車両のボンネット構造の提供を目的とする。
この発明は、外観を形成するアウタパネルと、上記アウタパネルの原動機室側に設けられるインナパネルと、上記インナパネルの前部に設けられるスティフナと、を備え、上記インナパネルは、上記アウタパネル中央側に位置する上面部と、上記上面部の周縁に位置する稜線部から下方に延びる連結面部と、上記連結面部の周縁端部から上記アウタパネルの縁部側に延びる下面部と、を有し、上記スティフナは、上記アウタパネルと接合される補強面部と、上記補強面部から後方に延びる後側固定部と、を有し、上記後側固定部は上記稜線部近傍に固定されることを特徴とする車両のボンネット構造である。
上述の原動機室は、エンジン駆動車両の場合にはエンジンルームであり、電気自動車の場合にはモータルームである。
この発明により、通常時(非衝突時)には、上記スティフナが稜線部近傍に固定されているので、例えば、ユーザがアウタパネルに手を触れる等して、アウタパネルから下方向に荷重が生じる際、アウタパネルの支持剛性が向上し、アウタパネルの変形を抑制することができる。
一方、歩行者保護時において衝撃荷重が生じる際には、スティフナを介して稜線部を変形させることができるので、スティフナの変形によるエネルギ吸収のみならず、インナパネルをも変形させることができ、エネルギ吸収量の向上を図ることができる。
要するに、アウタパネル前部の外板張り剛性の確保と、歩行者保護性能確保とを高次元で両立することができる。
この発明の態様として、上記補強面部から前方に延びる前側固定部を備え、上記後側固定部と上記補強面部との間の上下方向距離は、上記前側固定部と上記補強面部との間の上下方向距離に対して大きく形成されてもよい。
この発明により、歩行者保護時に後側固定部の補強面部側の前側を起点として、当該後側固定部を後下に押すモーメントが発生し、このモーメントにより回転力が生じて、インナパネルを下方に押して変形を促進できる。これにより、エネルギ吸収量の向上を図ることができる。
この発明の態様として、上記後側固定部は上記前側固定部と車幅方向の同じ位置に設けられてもよい。
この発明により、後側固定部と前側固定部とが同じ車幅方向位置に存在するので、歩行者保護時に、上記後側固定部へ確実に荷重を伝達して、当該後側固定部への応力集中を図ることができる。
この発明の態様として、上記補強面部は当該補強面部後部の屈曲部を介して上記インナパネルと接合されていてもよい。
この発明により、稜線部によって剛性が高められたインナパネル部位に屈曲部を介して補強面部が設けられるので、通常時における補強面部およびアウタパネルの変形を抑制することができる。
この発明の態様として、上記後側固定部は車幅方向に離間して複数設けられており、これら複数の各後側固定部における上記屈曲部の前後方向位置が車幅方向で一致するように形成されてもよい。
この発明により、歩行者保護時に、上記屈曲部を介して後側固定部に一斉に荷重を伝達し、稜線部近傍に対して応力の集中を図ることができる。これにより、安定的にインナパネルを下方に変形させて、エネルギ吸収量の向上を図ることができる。
この発明の態様として、上記インナパネルの上記稜線部に連続して上記後側固定部を接合する接合座面が形成されてもよい。
この発明により、接合座面が稜線部につながっているので、歩行者保護時に、接合座面を介して稜線部に確実に荷重を伝達することができる。換言すれば、接合座面を稜線部に連続させることで、稜線部に対する荷重伝達を確実に実現することができる。
この発明の態様として、上記稜線部は上記接合座面の位置で途切れた途切れ部を有し、上記接合座面は上記稜線部の途切れ部において上記稜線部の仮想延長線上に設けられてもよい。
この発明により、接合座面から稜線部への荷重伝達がより一層確実となり、歩行者保護時にスティフナを介して稜線部を変形させ、スティフナの変形によるエネルギ吸収に加えて、インナパネルの変形によるエネルギ吸収をも確保し、エネルギ吸収量の向上を図ることができる。
この発明によれば、アウタパネル前部の外板張り剛性の確保と、歩行者保護性能確保とを高次元で両立することができるという効果がある。
車両のボンネット構造を示す平面図。 アウタパネルを取外して示すボンネット構造における前側過半部の平面図。 アウタパネルを取外して示す車両のボンネット構造の斜視図。 図2の要部拡大平面図。 図4からスティフナを取外して示すインナパネルの要部拡大平面図。 スティフナの斜視図。 図2のA-A線矢視断面図。 図2のB-B線矢視断面図。
アウタパネル前部の外板張り剛性の確保と、歩行者保護性能確保とを高次元で両立するという目的を、外観を形成するアウタパネルと、上記アウタパネルの原動機室側に設けられるインナパネルと、上記インナパネルの前部に設けられるスティフナと、を備え、上記インナパネルは、上記アウタパネル中央側に位置する上面部と、上記上面部の周縁に位置する稜線部から下方に延びる連結面部と、上記連結面部の周縁端部から上記アウタパネルの縁部側に延びる下面部と、を有し、上記スティフナは、上記アウタパネルと接合される補強面部と、上記補強面部から後方に延びる後側固定部と、を有し、上記後側固定部は上記稜線部近傍に固定されるという構成にて実現した。
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は車両のボンネット構造を示し、図1は当該車両のボンネット構造を示す平面図、図2はアウタパネルを取外した状態で示すボンネット構造の前側過半部の平面図、図3はアウタパネルを取外して示す車両のボンネット構造の斜視図である。
また、図4は図2の要部拡大平面図、図5は図4からスティフナを取外して示すインナパネルの要部拡大平面図、図6はスティフナの斜視図、図7は図2のA-A線矢視断面図、図8は図2のB-B線矢視断面図である。
図1、図7、図8に示すように、車両のボンネット構造1は、外観を形成するアウタパネル10(詳しくは、ボンネットアウタパネル)と、該アウタパネル10の原動機室20側に設けられるインナパネル30(詳しくは、ボンネットインナパネル)と、インナパネル30の前部に設けられるスティフナ40と、を備えている。
車両がエンジン駆動車の場合には、原動機室20はエンジンルームに設定され、車両が電気自動車の場合には、原動機室20はモータルームに設定される。
上述のアウタパネル10とインナパネル30とは、アウタパネル10周縁部のヘミング加工により一体的に形成されており、これら両パネル10,30により原動機室20の上方部を上方から開閉可能に覆うように構成している。この実施例ではボンネットの後端側を支点として、ボンネットの前方側が開閉するように構成している。
上述のインナパネル30は、アウタパネル10中央側、すなわち、アウタパネル10の車両前後方向および車幅方向の中央側に位置する上面部31と、該上面部31の周縁に位置する稜線部X1から下方に延びる連結面部32と、連結面部32の周縁端部からアウタパネル10の縁部10a側に延びる下面部33と、を有している(図7参照)。
インナパネル30における上記上面部31は、図3に示すように、当該上面部31の前部において車幅方向に延びる前辺部31aと、当該上面部31の後部において車幅方向に延びる後辺部31bと、を備えている。
また、上記上面部31は、前辺部31aと後辺部31bとの車幅方向左右両端部を、車両前後方向に連結する左右の側辺部31c、31dを備えている(図2、図3参照)。
さらに、上記上面部31は、前辺部31aと後辺部31bとの間を、車幅方向に間隔を隔てて、車両前後方向に連結する複数のビーム部31eを備えており(図2、図3参照)、これら各ビーム部31eおよび左右の側辺部31c、31dの上面は図示しない接着剤を用いて、アウタパネル10の下面に接着固定されている。
さらにまた、複数のビーム部31eのうち車幅方向の最も左側に位置するビーム部31eと、当該ビーム部31eに隣接するビーム部31eと、を車幅方向に連結する連結片部31fを設けると共に、複数のビーム部31eのうち車幅方向の最も右側に位置するビーム部31eと、当該ビーム部31eに隣接するビーム部31eと、を車幅方向に連結する連結片部31gを設けている。
一方、図3、図4、図5に示すように、上述の連結面部32には、当該連結面部32と上面部31の前辺部31aとに跨がって、軽量化用の開口部32aが、車幅方向に間隔を隔てて複数設けられている。
図7、図8に示すように、インナパネル30は上述の下面部33の周縁端部から、前側連結面部34、中間面部35、傾斜面部36を介して、上記アウタパネル10の縁部10a側に延びるスティフナ支持面部37を有している。
図7、図8に示すように、インナパネル30の車幅方向中央位置(A-A線矢視断面位置)および、これに近接するオフセット位置(B-B線矢視断面位置)において、上述の連結面部32は、前側が低く、後側が高くなる前低後高状に傾斜している。
一方で、上記車幅方向中央位置(A-A線矢視断面位置)および、これに近接するオフセット位置(B-B線矢視断面位置)において、上述の前側連結面部34と傾斜面部36とは、前側が高く、後側が低くなる前高後低状に傾斜している(図7、図8参照)。
また、上述の上面部31における前辺部31aと、中間面部35と、スティフナ支持面部37とは、対向する位置のアウタパネル10の下面に対して平行または略平行に形成されている(図7、図8参照)。
ところで、図4、図6、図7に示すように、上述のスティフナ40は、接着剤を用いてアウタパネル10の下面に接合される補強面部41と、この補強面部41から後方に延びる後側固定部42と、を有しており、上述の後側固定部42が前述の稜線部X1の近傍(近接位置)に固定されている。
これにより、通常時(非衝突時)には、スティフナ40が稜線部X1近傍に固定されているため、例えば、ユーザがアウタパネル10に手を触れる等して、アウタパネル10から下方向に荷重が生じる際、アウタパネル10の支持剛性が向上し、アウタパネル10の変形を抑制するように構成している。
一方、歩行者保護時において衝撃荷重が生じる際には、スティフナ40を介して稜線部X1を変形させることで、スティフナ40の変形によるエネルギ吸収のみならず、インナパネル30をも変形させて、エネルギ吸収量のさらなる向上を図るように構成している。
すなわち、アウタパネル10前部の外板張り剛性の確保と、歩行者保護性能確保とを高次元で両立すべく構成したものである。
詳しくは、上述の補強面部41は、図4に示すように平面視で、車幅方向に長い横長の略方形状に形成されており、当該補強面部41の前部と後部とには、図4、図6、図7に示すように、下方に凸のビード43,44が一体形成されている。これらの各ビード43,44により、補強面部41の剛性向上を図るように構成している。
図4、図6に示すように、平面視で横長の略方形状に形成された補強面部41の前辺、後辺、左右の各側辺には、下方に延びる折曲げ部41a,41b,41c,41dがそれぞれ一体形成されており、これらの各折曲げ部41a,41b,41c,41dにより、補強面部41の必要剛性を確保すべく構成している。
また、図4、図6に示すように、上述の後側固定部42は車幅方向に間隔を隔てて複数、この実施例では5つ設けられている。上述の後側固定部42は、図6、図7に示すように、補強面部41から後方に延びる後方延出部42aと、この後方延出部42aの後側固定部に屈曲部42bを介して下方(詳しくは、後下方向)に延びる下方延出部42cと、下方延出部42cの下端から後方かつ上方に延びる取付け片部42dと、を備えている。これらの各要素42a,42b,42c,42dから成る後側固定部42は平面視で前後方向に延びるように形成されている。
図6に示すように、上述の後方延出部42aの上面には、当該上面から下方へ突出するビード42eが形成されており、このビード42eにより後方延出部42aの剛性向上を図るように構成している。
また、図6に示すように、前高後低状に傾斜する下方延出部42cの下部と、前低後高状に傾斜する取付け片部42dの前部と、を連結する側面視で逆三角形状のビード42fが形成されており、このビード42fにより、両者42c,42d間の変形を抑制して、荷重伝達性能を確保すべく構成している。
ここで、上述の後方延出部42aの前後方向において、前側の略半分の部位は、車幅方向断面において下方が開放する逆U字状に形成されており、この逆U字構造により、歩行者保護時における下方延出部42cに対する荷重伝達性能の向上を図るように構成している。
図4、図6に示すように、補強面部41から前方に延びる前側固定部45を備えている。
この前側固定部45は、補強面部41から前方に延びる前方延出部45aと、前方延出部45aの前端から下方に延びる連結部45bと、連結部45bの下端から前方に延びる取付け片部45cと、を側面視で略Z字状に連結したものである。
図7に示すように、上述の後側固定部42の取付け片部42dと補強面部41との間の上下方向距離L2は、前側固定部45の取付け片部45cと補強面部41との間の上下方向距離L1に対して大きく形成されている。すなわち、L2>L1の関係式が成立するように形成されている。
詳しくは、補強面部41の後端部と対向するアウタパネル10の接線に直交する法線上における各要素41,42d間の上下方向距離L2が、補強面部41の前端部と対向するアウタパネル10の接線に直交する法線上における各要素41,45c間の上下方向距離L1よりも大きく形成されている。
これにより、歩行者保護時に後側固定部42の補強面部41側の前側を起点として、当該後側固定部42を後下に押すモーメントが発生し、このモーメントにより回転力が生じて、インナパネル30を下方に押して変形させ、エネルギ吸収量の向上を図るように構成している。
図2、図4に示すように、補強面部41から前方に延びる前側固定部45は、車幅方向に間隔を隔てて複数、この実施例では5つ設けられている。同図に示すように、上述の後側固定部42は前側固定部45と車幅方向の同じ位置に設けられている。換言すれば、後側固定部42は補強面部41を介して前側固定部45と前後方向に並ぶ位置に設けられている。
このように、複数の後側固定部42と複数の前側固定部45とが同じ車幅方向位置に存在することで、歩行者保護時に、上記後側固定部42へ確実に荷重を伝達して、当該後側固定部42への応力の集中を図るように構成している。
図7に示すように、上述の補強面部41は当該補強面部41後部の屈曲部42bを介して上記インナパネル30と接合されている。詳しくは、該補強面部41は、後側固定部42の後方延出部42a、屈曲部42b、下方延出部42cおよび取付け片部42dを介してインナパネル30の稜線部X1近傍、すなわち、稜線部X1の近接位置に接合されている。
これにより、上記稜線部X1によって剛性が高められたインナパネル部位に屈曲部42bを介して補強面部41が設けられることで、通常時における補強面部41およびアウタパネル10の変形を抑制するように構成したものである。
図4に示すように、上述の後側固定部42は車幅方向に離間して複数設けられており、これら複数の各後側固定部42における上記屈曲部42bの前後方向位置が車幅方向で一致、または、略一致するように形成されている。
これにより、歩行者保護時に、上記屈曲部42bを介して後側固定部42の取付け片部42dに一斉に荷重を伝達し、稜線部X1近傍に対して応力の集中を図り、よって、インナパネル30を下方に変形させて、エネルギ吸収量の向上を図るように構成したものである。
図5に示すように、上述のインナパネル30には、当該インナパネル30の上記稜線部X1に連続して後側固定部42、詳しくは、当該後側固定部42の取付け片部42dを接合する接合座面38が形成されている。
これにより、接合座面38が稜線部X1につながっているので、歩行者保護時に、接合座面38を介して稜線部X1に確実に荷重を伝達するように構成している。換言すれば、接合座面38を稜線部X1に連続させることで、稜線部X1に対する荷重伝達を確実に実現するように構成したものである。
詳しくは、図5に示すように、上述の稜線部X1は、接合座面38の位置で途切れた途切れ部39を有し、接合座面38は上記稜線部X1の途切れ部39において当該稜線部X1の仮想延長線上に設けられている。
これにより、接合座面38から稜線部X1への荷重伝達がより一層確実となり、歩行者保護時にスティフナ40を介して稜線部X1を変形させ、スティフナ40の変形によるエネルギ吸収に加えて、インナパネル30の変形によるエネルギ吸収をも確保し、エネルギ吸収量の向上を図るように構成している。
ここで、図4に示す後側固定部42における取付け片部42dは、図5に示す接合座面38の略中央に位置するスポット溶接部位としてのスポット溶接ポイントSW1にて、当該接合座面38に溶接固定されるものである。
また、図4に示す前側固定部45の取付け片部45cは、図5に示すスティフナ支持面部37に位置するスポット溶接ポイントSW2にて、当該スティフナ支持面部37に溶接固定される。
そして、前側に位置するスポット溶接ポイントSW2と、後側に位置するスポット溶接ポイントSW1とは、車幅方向の略同じ位置に設けられている。
なお、図3において、50はインナパネル30の後部左右に設けられたヒンジブラケットである。また、図5、図7に示す51はインナパネル30の前部車幅方向中央に設けられたセンタブラケットである。さらに、図2~図5に示す52はインナパネル30の前部における車幅方向左右外側寄りに設けられたサイドブラケットである。
また、図中、矢印Fは車両前方を示し、矢印Rは車両後方を示し、矢印LEは車幅方向の左外方を示し、矢印RIは車幅方向の右外方を示し、矢印UPは車両上方を示す。
以上のように、本実施例に係る車両のボンネット構造は、外観を形成するアウタパネル10と、上記アウタパネル10の原動機室20側に設けられるインナパネル30と、上記インナパネル30の前部に設けられるスティフナ40と、を備え、上記インナパネル30は、上記アウタパネル10中央側に位置する上面部31と、上記上面部31の周縁に位置する稜線部X1から下方に延びる連結面部32と、上記連結面部32の周縁端部から上記アウタパネル10の縁部10a側に延びる下面部33と、を有し、上記スティフナ40は、上記アウタパネル10と接合される補強面部41と、上記補強面部41から後方に延びる後側固定部42と、を有し、上記後側固定部42は上記稜線部X1近傍に固定されることを特徴としている(図4、図7参照)。
このような車両のボンネット構造によれば、通常時(非衝突時)には、上記スティフナ40が稜線部X1近傍に固定されているので、例えば、ユーザがアウタパネル10に手を触れる等して、アウタパネル10から下方向に荷重が生じる際、アウタパネル10の支持剛性が向上し、アウタパネル10の変形を抑制することができる。
一方、歩行者保護時において衝撃荷重が生じる際には、スティフナ40を介して稜線部X1を変形させることができるので、スティフナ40の変形によるエネルギ吸収のみならず、インナパネル30をも変形させることができ、エネルギ吸収量の向上を図ることができる。
要するに、アウタパネル10前部の外板張り剛性の確保と、歩行者保護性能確保とを高次元で両立することができる。
また、かかる車両のボンネット構造においては、上記補強面部41から前方に延びる前側固定部45を備え、上記後側固定部42と上記補強面部41との間の上下方向距離L2は、上記前側固定部45と上記補強面部41との間の上下方向距離L1に対して大きく形成されている(図7参照)。
このような車両のボンネット構造によれば、歩行者保護時に後側固定部42の補強面部41側の前側を起点として、当該後側固定部42を後下に押すモーメントが発生し、このモーメントにより回転力が生じて、インナパネル30を下方に押して変形を促進できる。これにより、エネルギ吸収量の向上を図ることができる。
さらに、かかる車両のボンネット構造においては、上記後側固定部42は上記前側固定部45と車幅方向の同じ位置に設けられている(図2、図4参照)。
このような車両のボンネット構造によれば、後側固定部42と前側固定部45とが同じ車幅方向位置に存在するので、歩行者保護時に、上記後側固定部42へ確実に荷重を伝達して、当該後側固定部42への応力集中を図ることができる。
さらにまた、かかる車両のボンネット構造においては、上記補強面部41は当該補強面部41後部の屈曲部42bを介して上記インナパネル30と接合されている(図6、図7参照)。
このような車両のボンネット構造によれば、稜線部X1によって剛性が高められたインナパネル部位に屈曲部42bを介して補強面部41が設けられるので、通常時における補強面部41およびアウタパネル10の変形を抑制することができる。
加えて、かかる車両のボンネット構造においては、上記後側固定部42は車幅方向に離間して複数設けられており、これら複数の各後側固定部42における上記屈曲部42bの前後方向位置が車幅方向で一致するように形成されている(図4参照)。
このような車両のボンネット構造によれば、歩行者保護時に、上記屈曲部42bを介して後側固定部42(詳しくは、その取付け片部42d参照)に一斉に荷重を伝達し、稜線部X1近傍に対して応力の集中を図ることができる。これにより、安定的にインナパネル30を下方に変形させて、エネルギ吸収量の向上を図ることができる。
また、かかる車両のボンネット構造においては、上記インナパネル30の上記稜線部X1に連続して上記後側固定部42を接合する接合座面38が形成されている(図5参照)。
このような車両のボンネット構造によれば、接合座面38が稜線部X1につながっているので、歩行者保護時に、接合座面38を介して稜線部X1に確実に荷重を伝達することができる。換言すれば、接合座面38を稜線部X1に連続させることで、稜線部X1に対する荷重伝達を確実に実現することができる。
さらに、かかる車両のボンネット構造においては、上記稜線部X1は上記接合座面38の位置で途切れた途切れ部39を有し、上記接合座面38は上記稜線部X1の途切れ部39において上記稜線部X1の仮想延長線上に設けられている(図5参照)。
このような車両のボンネット構造によれば、接合座面38から稜線部X1への荷重伝達がより一層確実となり、歩行者保護時にスティフナ40を介して稜線部X1を変形させ、スティフナ40の変形によるエネルギ吸収に加えて、インナパネル30の変形によるエネルギ吸収をも確保し、エネルギ吸収量の向上を図ることができる。
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明のアウタパネルは、実施例のアウタパネル10に対応し、
以下同様に、
アウタパネルの縁部は、縁部10aに対応し、
原動機室は、原動機室20に対応し、
インナパネルは、インナパネル30に対応し、
上面部は、上面部31に対応し、
連結面部は、連結面部32に対応し、
下面部は、下面部33に対応し、
接合座面は、接合座面38に対応し、
途切れ部は、途切れ部39に対応し、
スティフナは、スティフナ40に対応し、
補強面部は、補強面部41に対応し、
後側固定部は、後側固定部42に対応し、
前側固定部は、前側固定部45に対応し、
屈曲部は、屈曲部42bに対応し、
稜線部は、稜線部X1に対応し、
後側固定部と補強面部との間の上下方向距離は、上下方向距離L2に対応し、
前側固定部と補強面部との間の上下方向距離は、上下方向距離L1に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
例えば、上記後側固定部42および上記前側固定部45の形成数量は、5つ以外の複数であってもよい。
以上説明したように、本発明は、外観を形成するアウタパネルと、該アウタパネルの原動機室側に設けられるインナパネルと、該インナパネルの前部に設けられるスティフナと、を備えたような車両のボンネット構造について有用である。
10…アウタパネル
10a…縁部
20…原動機室
30…インナパネル
31…上面部
32…連結面部
33…下面部
38…接合座面
39…途切れ部
40…スティフナ
41…補強面部
42…後側固定部
42b…屈曲部
45…前側固定部
L1,L2…上下方向距離
X1…稜線部

Claims (7)

  1. 外観を形成するアウタパネルと、
    上記アウタパネルの原動機室側に設けられるインナパネルと、
    上記インナパネルの前部に設けられるスティフナと、を備え、
    上記インナパネルは、
    上記アウタパネル中央側に位置する上面部と、
    上記上面部の周縁に位置する稜線部から下方に延びる連結面部と、
    上記連結面部の周縁端部から上記アウタパネルの縁部側に延びる下面部と、を有し、
    上記スティフナは、
    上記アウタパネルと接合される補強面部と、
    上記補強面部から後方に延びる後側固定部と、を有し、
    上記後側固定部は上記稜線部近傍に固定されることを特徴とする
    車両のボンネット構造。
  2. 上記補強面部から前方に延びる前側固定部を備え、
    上記後側固定部と上記補強面部との間の上下方向距離は、上記前側固定部と上記補強面部との間の上下方向距離に対して大きく形成された
    請求項1に記載の車両のボンネット構造。
  3. 上記後側固定部は上記前側固定部と車幅方向の同じ位置に設けられた
    請求項1または2に記載の車両のボンネット構造。
  4. 上記補強面部は当該補強面部後部の屈曲部を介して上記インナパネルと接合されている
    請求項1~3の何れか一項に記載の車両のボンネット構造。
  5. 上記後側固定部は車幅方向に離間して複数設けられており、これら複数の各後側固定部における上記屈曲部の前後方向位置が車幅方向で一致するように形成された
    請求項4に記載の車両のボンネット構造。
  6. 上記インナパネルの上記稜線部に連続して上記後側固定部を接合する接合座面が形成された
    請求項1~5の何れか一項に記載の車両のボンネット構造。
  7. 上記稜線部は上記接合座面の位置で途切れた途切れ部を有し、
    上記接合座面は上記稜線部の途切れ部において上記稜線部の仮想延長線上に設けられた
    請求項6に記載の車両のボンネット構造。
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