JP3869942B2 - 用紙剥離爪 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、たとえば電子写真方式によって用紙に画像を形成する画像形成装置において用いられ、定着装置に備えられたヒートローラのような処理ローラから用紙を剥離するための用紙剥離爪に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子写真方式によって用紙に画像を形成する装置には、たとえば複写機やレーザプリンタなどがある。これらの装置では、感光体を部分的に露光することによって静電潜像が形成され、この静電潜像がトナー像に現像される。このトナー像は用紙に転写され、最後にトナー粒子を定着装置において用紙上に定着させることによって、画像の形成が達成される。
【0003】
図4は、従来の定着装置の構成を簡略化して示す図である。定着装置は、ヒータが内蔵されたヒートローラ91と、このヒートローラ91に下方から圧接するプレスローラ92とを備えている。トナー像が転写された用紙93は、ヒートローラ91およびプレスローラ92の間に導かれ、用紙93上のトナーは、ヒートローラ91からの熱およびプレスローラ92からの圧力によって、用紙93に定着させられる。
【0004】
用紙の一方面に画像を形成する通常コピー時には、ヒートローラ91およびプレスローラ92間に進入してくる用紙の上面にトナーが付着しているから、定着処理後の用紙はヒートローラ91に付着するおそれがある。したがって、このような定着装置には、ヒートローラ91から用紙93を剥離させるための構成が必要となる。また、用紙の両面に画像を形成する両面コピー時には、用紙の下面にもトナーが付着しているため、プレスローラ92から用紙93を剥離させるための構成も必要となる。
【0005】
そこで、ヒートローラ91およびプレスローラ92に関連して、定着処理後の用紙93をヒートローラ91から剥離するための剥離爪94,95が設けられている。剥離爪94,95は、大略的にくさび形状に形成されており、それぞれ、ヒートローラ91およびプレスローラ92の回転軸線とほぼ平行をなすように配置された軸96,97に回動自在に取り付けられている。剥離爪94は、コイルスプリング98によって、軸96を中心に図中反時計回り方向に弾性付勢されており、その先端は、常時、ヒートローラ91に接触している。また、剥離爪95は、コイルスプリング99によって、軸97を中心に図中時計回り方向に弾性付勢されており、その先端は、常時、プレスローラ92に接触している。
【0006】
したがって、剥離爪94は、ヒートローラ91に付着した用紙93を、ヒートローラ91の表面から剥離することができる。また、剥離爪95は、プレスローラ92に付着した用紙93を、プレスローラ92の表面から剥離することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ヒートローラ91およびプレスローラ92は、トナー像が形成された用紙と密着するため、ヒートローラ91およびプレスローラ92の表面には、用紙に付着しているトナーの一部が転移する。したがって、定着装置には、ヒートローラ91およびプレスローラ92に関連して、これらのローラ91,92に転移したトナーを除去するためのクリーニングローラ100,101が設けられている。
【0008】
ところが、剥離爪94,95は、それぞれ、ヒートローラ91およびプレスローラ92の回転方向に関してクリーニングローラ100,101よりも上流側で、ヒートローラ91およびプレスローラ92に接触している。そのため、ヒートローラ91およびプレスローラ92に付着したトナーの一部は、クリーニングローラ96,97によって回収される前に、剥離爪94,95にそぎ取られてしまう。
【0009】
そして、剥離爪94,95にそぎ取られたトナーが、剥離爪94,95から落下せずに剥離爪94,95上に多量に溜まると、その溜まったトナーの一部が剥離爪94,95とローラ91,92との間に挟まり、その結果、剥離爪94,95の先端がローラ91,92から離間して、ヒートローラ91およびプレスローラ92から用紙が上手く剥離されないという不都合を生じる。
【0010】
そこで、この発明の目的は、上述の技術的課題を解決し、上面にトナーが溜まるのを防止できる用紙剥離爪を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための請求項1記載の発明は、用紙に処理を施すための処理ローラから処理後の用紙を剥離するために、その先端縁が上記処理ローラの表面に摺接する用紙剥離爪であって、上記処理ローラの回転軸線と平行に延びる支持軸が挿通された胴部と、この胴部の上部から延設されたくびれ部と、このくびれ部の先端側に延設されていて、先端縁が上記処理ローラの表面に摺接する摺接部とを含み、上記くびれ部は、上記摺接部によって上記処理ローラの表面からそぎ取られたトナーが当該くびれ部上に溜まるのを防止するために、その上下方向の全長にわたって、平面視において中央部分が上記胴部側の端部および上記摺接部の端部よりも幅狭となるように絞り込まれた形状に形成されるとともに、その上面が上方に向けて凸となった山形状に形成されていることを特徴とする用紙剥離爪である。
【0012】
この構成によれば、くびれ部の上面が形状に形成されているので摺接部によって処理ローラの表面からそぎ取られたトナーは、くびれ部の上面に達すると、そのくびれ部の上面の傾斜に沿って落下する。これにより、くびれ部上にトナーが溜まるのを防止することができる。また、くびれ部の中央部分が幅狭に形成されていることによっても、くびれ部上にトナーが溜まるのを防止することができる。
したがって、用紙剥離爪上に多量のトナーが溜まることがないから、処理ローラと用紙剥離爪との間にトナーが挟まることによる隙間生じるおそれがない。よって、用紙剥離爪による用紙剥離性能を常に良好に保つことができる。
【0013】
請求項2記載の発明は、上記摺接部は、平面視において、上記くびれ部側の端部が上記胴部と同じ幅に形成され、先端縁が上記くびれ部側の端部よりも幅広に形成され、その先端縁から上記くびれ部側の端部に向かうにつれて幅が狭まるように形成されていることを特徴とする請求項1記載の用紙剥離爪である。
また、請求項3記載の発明は、上記摺接部は、先端縁の中央部に切欠きを有していることを特徴とする請求項1または2に記載の用紙剥離爪である。
【0014】
この構成によれば、摺接部の先端縁に切欠きが形成されていることにより、摺接部の先端縁は、その切欠きの両側の部分で処理ローラの表面からトナーをそぎ取ることになる。そして、請求項2に記載のように、摺接部がくびれ部との境界部分に向かうにつれて幅が狭まるように形成されていることにより、切欠きの両側の部分でそぎ取られたトナーはそれぞれの部分に近い側縁から落下する。
これにより、くびれ部上だけでなく、摺接部上に多量のトナーが溜まるおそれもないから、処理ローラと用紙剥離爪との間にトナーが挟まることを一層防止することができ、用紙剥離爪による用紙剥離性能を常に良好に保つことができる。
【0019】
請求項記載の発明は、上記処理ローラは、トナー像が形成された用紙上にトナーを定着させるための定着装置に備えられたプレスローラであることを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の用紙剥離爪である。
【0020】
この構成によれば、プレスローラの傷付きを防止するために用紙剥離爪の先端縁を幅広に形成しても、用紙剥離爪の上面に多量のトナーが溜まるおそれはないから、用紙剥離爪による用紙剥離性能が劣化することはない。
【0021】
また、用紙剥離爪の先端縁を幅広に形成した場合には、先端縁に切欠きが形成されているのが好ましい。この切欠きを形成しておくことにより、幅広に形成された用紙剥離爪の先端縁にトナーが溜まるのをより良好に防止できる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下に、この発明の一実施形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0023】
図1は、この発明の一実施形態に係る複写機の概要を示す断面図である。この複写機1は、ハウジング2によって外観が構成されており、その上面には、原稿をセットするための透明なコンタクトガラス3が設けられている。コンタクトガラス3の下方には、たとえばハロゲンランプからなる光源41、第1ミラー42、第2ミラー43、第3ミラー44、第4ミラー45およびレンズ46を含む光学系4が備えられている。
【0024】
複写動作時には、光源41が、点灯状態で図1の右方向へ一定速度で移動される。光源41から発生した光は、コンタクトガラス3上の原稿によって反射され、その反射光は第1ミラー42により、第2ミラー43へと導かれる。第1ミラー42からの光は、第2ミラー43および第3ミラー44によって、その光路を折り返され、レンズ46へと導かれる。レンズ46で集束された光は、さらに第4ミラー45で反射されて、光路が下方に曲げられ、作像装置5に与えられる。
【0025】
作像装置5は、仕切り板6によって光学系4から隔てられており、第4ミラー45からの反射光以外の光にさらされないようになっている。作像装置5には、ドラム状の感光体51が備えられている。この感光体51の周囲には、メインチャージャー52、現像装置53、転写チャージャー54およびクリーナー55が配置されている。第4ミラー45からの反射光は、仕切り板6に形成されたスリット61を通って、メインチャージャー52と現像装置53との間の感光体51の表面に集光されるようになっている。
【0026】
画像形成時、感光体51は図中時計回り方向に一定速度で回転駆動される。感光体51の表面は、メインチャージャー52によって一様に帯電された後に、光学系4から入射する原稿の反射光により露光されて、露光された部分の帯電電荷が除去される。これにより、感光体51の表面には、原稿の反転像に対応した電荷のある領域と電荷のない領域とが生じ、いわゆる静電潜像が形成される。静電潜像が形成された感光体51の表面は、次に現像装置53に対向し、静電潜像がトナーによって顕像化される。すなわち、現像装置53内に充填されているトナーが、感光体51の表面に供給されて、感光体51表面の電荷のある領域に付着し、トナー像が形成される。
【0027】
感光体51がさらに回転すると、トナー像は転写チャージャー54に対向する。一方、用紙トレイ7に収容されている用紙は、搬送経路8に沿って搬送されて、感光体51の近傍に設置されたレジストローラ81に先端部分がニップされた状態で停止している。感光体51の表面に形成されているトナー像と用紙とが転写チャージャー54で位置合わせされるタイミングで、レジストローラ81が回転駆動されて、用紙が感光体51に向けて供給される。そして、転写チャージャー54の放電によって、感光体51の表面に付着しているトナーが、用紙側に移り、用紙の表面に付着する。
【0028】
トナー像が転写された用紙は、搬送ベルト9によって、定着装置10に導かれる。定着装置10には、ヒートローラ11およびプレスローラ12が備えられている。定着装置10に導かれた用紙は、ヒートローラ11とプレスローラ12との間に狭持されつつ搬送され、このとき、用紙に転写されたトナー像が加熱および加圧されることによって、トナー像が用紙に定着させられる。定着処理後の用紙は、排出ローラ対13によって装置外に排出される。
【0029】
図2は、ヒートローラ11およびプレスローラ12から定着処理後の用紙を剥離するための用紙剥離機構の構成を示す図である。ヒートローラ11およびプレスローラ12間に進入してくる用紙の上面(ヒートローラ11に接触する面)にはトナーが付着しているため、ヒートローラ11およびプレスローラ12間を通過した後の用紙(定着処理後の用紙)は、ヒートローラ11に付着するおそれがある。また、用紙の両面に画像を形成する両面コピー時には、用紙の下面(プレスローラ12に接触する面)にもトナーが付着しているため、定着処理後の用紙が、プレスローラ12に付着するおそれもある。したがって、ヒートローラ11およびプレスローラ12の両方から用紙を剥離するための機構が必要である。
【0030】
ヒートローラ11およびプレスローラ12は、いずれもケーシング14(図1参照)内に備えられており、このケーシング14の前後に対向する両側面に回転可能に支持されている。ヒートローラ11は、たとえば、アルミニウム製の素管15の表面に、フッ素樹脂製のチューブ16を被せることによって構成されている。アルミニウム製素管15の内部には、トナーを溶融させるためのヒータHが備えられている。一方、プレスローラ12は、たとえば、アルミニウム製の素管17の表面にゴム層18を設け、その表面にフッ素樹脂製のチューブ19を被せることによって構成されている。
【0031】
ヒートローラ11の用紙搬送方向下流側には、ヒートローラ11に付着した用紙をヒートローラ11から剥離するための剥離爪20が配設されている。剥離爪20は、ヒートローラ11の回転軸線と平行に延びる支持軸21が形成された胴部22と、胴部22の下端から延設されて、先端がヒートローラ11の表面に摺接する爪部23とを有している。
【0032】
胴部22に形成された支持軸21は、胴部22の上端付近から両側に突出して形成されており、ケーシング14に対して固定された2個の軸受けブロック24に、それぞれの先端部分が回動自在に受け取られている。より具体的に説明すると、ケーシング14の前後に対向する両側面には、それぞれ、用紙搬送方向(図2の左右方向)に延びた水平部25と水平部25の右側端縁から左斜め上方に延びた傾斜部26とを含む取付フレーム27が固定されており、軸受けブロック24は、取付フレーム27の傾斜部26に取り付けられている。軸受けブロック24には、ヒートローラ11と剥離爪20との接触部分におけるヒートローラ11の接線方向Dに沿って断面略U字状に窪んだ軸受け部28が形成されており、この軸受け部28に剥離爪20の支持軸21が受け取られている。
【0033】
また、剥離爪20の胴部22の上端縁には、略C字状のフック29が形成されている。このフック29には、一端が取付フレーム27の水平部25に連結されたコイルスプリング30の他端が係止されている。これにより、剥離爪20は、コイルスプリング30の弾性力によって、支持軸21を中心として反時計回り方向に付勢されており、爪部23の先端は、ヒートローラ11の表面に適当な圧力で当接している。ゆえに、ヒートローラ11に付着した定着処理後の用紙を、剥離爪20によってヒートローラ11の表面から良好に剥離することができる。
【0034】
また、剥離爪20を支持する支持軸21が、軸受けブロック24に形成された断面略U字状の軸受け部28に受け取られているので、ヒートローラ11に付着した用紙が、剥離爪20によってヒートローラ11から上手く剥離されず、剥離爪20の爪部23に引っかかっても、剥離爪20によってヒートローラ11の表面のチューブ16が傷つけられることはない。すなわち、用紙が剥離爪20の爪部23に引っかかり、剥離爪20が用紙から上記接線方向Dの力を受けると、支持軸21が軸受け部28から離脱する方向へスライドするので、剥離爪20が用紙から受ける接線方向の力が図中反時計回り方向の力(剥離爪20をヒートローラ11に押し付ける力)に変換されることはない。ゆえに、ヒートローラ11の表面のチューブ16が、剥離爪20によって傷つけられたり、剥がされたりするおそれはない。
【0035】
剥離爪20の爪部23は、略くさび形状に形成されており、その下面は剥離後の用紙を案内するための案内面23aをなしている。また、爪部23の上面23bは、ヒートローラ11に接触する先端部を除き、用紙搬送方向に直交する方向に切断した時の断面が山形状となるように形成されている。これにより、ヒートローラ11の表面に付着しているトナーが爪部23にそぎ取られて、爪部23の先端部の上面へ転移しても、その転移したトナーが爪部23の上面23bまで溜まると、溜まったトナーは上面23bから落下する。ゆえに、爪部23上に一定量以上のトナーが溜まることがないから、トナーがヒートローラ11と剥離爪20との間に挟まって、ヒートローラ11と剥離爪20との間に隙間が生じるといったことがない。ゆえに、剥離爪20による用紙剥離性能を常に良好に保つことができる。
【0036】
一方、プレスローラ12の用紙搬送方向下流側には、プレスローラ12に付着した用紙をプレスローラ12から剥離するための剥離爪31が配設されている。剥離爪31は、プレスローラ12の回転軸線と平行に延びる支持軸32を挿通するための軸通孔33が形成された胴部34と、この胴部34の上端部から延設されて、先端がヒートローラ11の表面に摺接する爪部35とを有している。
【0037】
剥離爪31を支持するための支持軸32は、ケーシング14の前後に対向する両側面に保持されている。具体的には、ケーシング14の前後に対向する両側面には、それぞれ、用紙搬送方向に延びた水平部36と水平部36の右側端縁から下方に延びた垂下部37とを含むL字状フレーム38が固定されており、支持軸32は、互いに対向する垂下部37に保持されている。剥離爪31は、支持軸32を軸通孔33に回動自在に挿通することにより、支持軸32回りに回動自在に支持されている。
【0038】
また、剥離爪31の後端には、略C字状のフック39が形成されている。このフック39には、一端がL字状フレーム38の水平部36に連結されたコイルスプリング40の他端が係止されている。これにより、剥離爪31は、コイルスプリング40の弾性力によって、支持軸32を中心として時計回り方向に付勢されており、爪部35の先端は、プレスローラ12の表面に適当な圧力で当接している。したがって、たとえば両面コピー時において、プレスローラ12に付着した定着処理後の用紙を、剥離爪31によってプレスローラ12から良好に剥離することができる。
【0039】
剥離爪31の具体的な形状は図3に示されている。剥離爪31の爪部35は、胴部34の上端部に結合されたくびれ部71と、このくびれ部71の先端側に延設された摺接部72とを有している。摺接部72の先端縁は、プレスローラ12の周面に当接しており、支持軸32方向(プレスローラ12の回転軸線方向)の幅Sが、ヒートローラ11に関連して設けられた剥離爪20の先端縁の幅よりも広く形成されている。したがって、プレスローラ12のようなゴム層18を有する比較的柔らかなローラであっても、剥離爪31(摺接部72)の先端縁がプレスローラ12に突き刺さるといったことを防止できる。ゆえに、剥離爪31によるプレスローラ12の傷付きを防止でき、プレスローラ12の寿命を延ばすことができる。
【0040】
また、摺接部72の先端縁には、その中央部に切欠き73が形成されている。これにより、摺接部72によってプレスローラ12の周面からそぎ取られたトナーは、図3に矢印で示すように振り分けられて、摺接部72上から落下する。よって、摺接部72上にトナーが溜まるおそれがない。
【0041】
さらに、くびれ部71の上面71aおよび胴部34の上面34aは、支持軸32と平行な鉛直面で切断した時の断面が山形状となるように形成されている。したがって、プレスローラ12の周面から摺接部72にそぎ取られたトナーが、たとえ摺接部72上に溜まっても、その溜まったトナーがくびれ部71の上面71aまで溜まると、その溜まったトナーは上面71aの傾斜に沿って落下する。ゆえに、剥離爪31上に一定量以上のトナーが溜まることはない。
【0042】
また、くびれ部71は、平面視において中央部分が絞り込まれることにより、くびれ形状に形成されている。すなわち、くびれ部71の中央部分は幅狭に形成されており、これにより、摺接部72によってプレスローラ12の周面からそぎ取られたトナーがくびれ部71上に溜まることを、より確実に防止できる。
【0043】
このように本実施形態によれば、剥離爪31上に多量のトナーが溜まるおそれがないから、剥離爪31上のトナーがプレスローラ12と剥離爪31との間に挟まって、プレスローラ12と剥離爪31との間に隙間が生じるといったことがない。ゆえに、剥離爪31による用紙剥離性能を常に良好に保つことができる。
なお、上記の説明においては、くびれ部71の上面71aおよび胴部34の上面34aが、支持軸32と平行な鉛直面で切断した時の断面が山形状となるように形成されているとしたが、たとえば、くびれ部71の上面71aのみが断面山形状に形成されていてもよい。また、剥離爪31の上面にトナーが溜まりにくい形状であれば、必ずしも断面山形状である必要はなく、たとえば、上方に向けて凸湾曲した湾曲面とされてもよい。
【0044】
また、剥離爪31と同様に、剥離爪20にも平面視において中央部分が絞り込まれたくびれ部が形成されていてもよい。また、剥離爪20の先端縁に切欠きが形成されて、ヒートローラ11からそぎ取られたトナーが振り分けられて、剥離爪20上から落下するようにされていてもよい。
【0045】
さらに、上記した一実施形態の説明では、複写機を例にとっているが、複写機以外にも、プリンタやファクシミリのような画像形成装置において、ヒートローラ11やプレスローラ12のような処理ローラから用紙を剥離する必要がある場合に、この発明を適用することができる。
【0046】
その他、特許請求の範囲に記載された技術的事項の範囲で、種々の設計変更を施すことが可能である。
【0047】
【発明の効果】
この発明によれば、処理ローラからそぎ取られたトナーが用紙剥離爪の上面に溜まるのを防止できるから、用紙剥離爪による用紙剥離性能を常に良好に保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る複写機の概要を示す断面図である。
【図2】ヒートローラおよびプレスローラから定着処理後の用紙を剥離するための用紙剥離機構の構成を示す図である。
【図3】プレスローラに関連して設けられた剥離爪の形状を示す斜視図である。
【図4】従来の用紙剥離機構の構成を簡略化して示す図である。
【符号の説明】
10 定着装置
11 ヒートローラ(処理ローラ)
12 プレスローラ(処理ローラ)
20 剥離爪(用紙剥離爪)
21 支持軸
22 胴部
23 爪部
23b 爪部の上面
31 剥離爪(用紙剥離爪)
32 支持軸
34 胴部
35 爪部
71 くびれ部
71a くびれ部の上面
72 摺接部
73 切欠き

Claims (4)

  1. 用紙に処理を施すための処理ローラから処理後の用紙を剥離するために、その先端縁が上記処理ローラの表面に摺接する用紙剥離爪であって、
    上記処理ローラの回転軸線と平行に延びる支持軸が挿通された胴部と、
    この胴部の上部から延設されたくびれ部と、
    このくびれ部の先端側に延設されていて、先端縁が上記処理ローラの表面に摺接する摺接部とを含み、
    上記くびれ部は、上記摺接部によって上記処理ローラの表面からそぎ取られたトナーが当該くびれ部上に溜まるのを防止するために、その上下方向の全長にわたって、平面視において中央部分が上記胴部側の端部および上記摺接部の端部よりも幅狭となるように絞り込まれた形状に形成されるとともに、その上面が上方に向けて凸となった山形状に形成されていることを特徴とする用紙剥離爪。
  2. 上記摺接部は、平面視において、上記くびれ部側の端部が上記胴部と同じ幅に形成され、先端縁が上記くびれ部側の端部よりも幅広に形成され、その先端縁から上記くびれ部側の端部に向かうにつれて幅が狭まるように形成されていることを特徴とする請求項1記載の用紙剥離爪。
  3. 上記摺接部は、先端縁の中央部に切欠きを有していることを特徴とする請求項1または2に記載の用紙剥離爪。
  4. 上記処理ローラは、トナー像が形成された用紙上にトナーを定着させるための定着装置に備えられたプレスローラであることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の用紙剥離爪。
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