JPH06138790A - 分離装置 - Google Patents

分離装置

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JPH06138790A
JPH06138790A JP4309389A JP30938992A JPH06138790A JP H06138790 A JPH06138790 A JP H06138790A JP 4309389 A JP4309389 A JP 4309389A JP 30938992 A JP30938992 A JP 30938992A JP H06138790 A JPH06138790 A JP H06138790A
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JP
Japan
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roller
separating
contact
sheet
recording paper
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JP4309389A
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English (en)
Inventor
Masaji Suda
田 正 司 須
Shinichi Onodera
野 寺 真 一 小
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ローラに転移した離形材がシートに付着する
ことを抑制でき、分離部材に転移した離形材がローラ付
近に散乱することを防止できる分離装置を提供する。 【構成】 記録紙を搬送し、かつ、シリコンオイルが塗
布される加圧ローラ4と、記録紙を加圧ローラ4から分
離する分離爪25とを有する定着機構用の分離装置24
において、分離爪25に、記録紙を加圧ローラ4から分
離する先端ガイド部27と、分離後の記録紙に搬送方向
性を付与するガイド31とを別々に設け、ガイド31の
上面に先端ガイド部27の分離面28よりも高く設定し
た案内面33を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機,プリンタ,フ
ァクシミリなどの電子写真装置の定着機構に用いられる
分離装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
[第一従来例]電子写真装置のローラとしての定着ロー
ラは、シートとしての記録紙を加熱・加圧し、記録紙に
トナー画像を定着する。この際、加熱ローラに離形剤と
してのシリコンオイルを塗布し、定着ローラに対する記
録紙の張り付きや定着ローラへのトナーの付着を防止し
ている。
【0003】一方、近年のカラー方式の電子写真で用い
るトナーは、高温で粘着力が高まるポリエチレン,ポリ
スチレン,ポリエステルといった成分が母材であるが、
離形性を向上するためにシリコンオイルを大量に塗布し
たのでは定着後に手に付着したり画像面がギラつく問題
がある。また、カラー複写機では搬送ローラや感光体に
付着する現象もある。
【0004】そこで、通常はシリコンオイルの塗布量を
少なくする一方、定着ローラ付近に分離部材を設け、分
離部材を定着ローラに接触させて記録紙の分離性を高め
る構成が採用されている。定着後は分離部材の案内部が
記録紙に接触し、記録紙に搬送方向性を付与する。
【0005】[第二従来例]電子写真装置のローラとし
ての定着ローラは、シートとしての記録紙を加熱・加圧
し、記録紙にトナー画像を定着する。この際、定着ロー
ラに離形剤としてのシリコンオイルを塗布し、加熱ロー
ラに対する記録紙の張り付きや定着ローラへのトナーの
付着を防止している。
【0006】一方、近年のカラー方式の電子写真で用い
るトナーは、高温で粘着力が高まるポリエチレン,ポリ
スチレン,ポリエステルといった成分が母材であるが、
離形性を向上するためにシリコンオイルを大量に塗布し
たのでは定着後に手に付着したり画像面がギラつく問題
がある。また、カラー複写機では搬送ローラや感光体に
付着する現象もある。
【0007】そこで、通常はシリコンオイルの塗布量を
少なくする一方、定着ローラ付近に分離部材を設け、分
離部材を定着ローラに接触させて記録紙の分離性を高め
る構成が採用されている。
【0008】分離部材には突起状の接触部を設けてあ
り、接触部を定着ローラに接触させることにより、分離
部材と定着ローラとの間に所定の隙間を形成し、シリコ
ンオイルが分離部材によって大量に掻き取られるのを防
止している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
[第一従来例]分離部は記録紙の分離後も記録紙に接触
しているため、定着ローラから分離部材の先端に転移し
たシリコンオイルが搬送される記録紙に付着してしまう
という問題がある。
【0010】また、定着ローラから分離部材の先端に転
移したシリコンオイルが定着ローラの周辺に散乱し、汚
れが発生するという他の問題もある。
【0011】[第二従来例]接触部が定着ローラに対し
て点接触しているため、単位面積当りの接触圧力が強く
なる。その結果、定着ローラに傷がついて耐久性が低下
するという問題があった。
【0012】[第一発明の目的]第一従来例の課題を解
決するためのもので、第一の目的はローラに転移した離
形材がシートに付着することを抑制することのできる分
離装置を提供することにある。
【0013】また、第二の目的は分離部材に転移した離
形材がローラ付近に散乱することを防止できる分離装置
を提供することにある。
【0014】[第二発明の目的]第二従来例の課題を解
決するためのもので、ローラに傷がつくことを防止でき
る分離装置を提供することを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】
[第一発明]上記目的を達成するため本発明は、シート
を搬送し、かつ、離形剤が塗布されるローラと、シート
をローラから分離する分離部材とを有する分離装置にお
いて、前記分離部材に、シートをローラから分離すべく
ローラに接触する分離部と、分離後のシートに搬送方向
性を付与する案内部とを別々に設け、前記分離部はシー
トをローラから分離させる際に限りシートに接触する構
成とした。
【0016】また、前記分離部材に、ローラから転移し
た離形剤を誘導する誘導部を設け、前記ローラの近傍
に、誘導された離形剤を回収する回収部材を設けた。
【0017】[第二発明]上記目的を達成するため本発
明は、シートを搬送し、かつ、離形剤が塗布されるロー
ラと、シートをローラから分離する分離部材とを有し、
前記分離部材に、分離部材の先端とローラとの間に間隙
を設定すべくローラに接触する接触部を設けた分離装置
において、前記接触部を、ローラに対して線接触または
面接触させた。
【0018】また、前記接触部を円弧面とし、円弧面の
曲率をローラ表面の曲率と略同一に設定した。
【0019】
【作 用】
[第一発明]ローラに搬送されるシートは、分離部材の
分離部がローラに接触することによりローラから分離さ
れるとともに、案内部によって搬送方向性が付与され
る。
【0020】ここで、分離部はシートをローラから分離
させる際に限りシートに接触し、方向性付与時にはシー
トに接触しない。
【0021】また、分離部材に転移した離形剤は誘導部
に誘導された後、回収部材に回収される。
【0022】[第二発明]分離部材の接触部はローラに
対して線接触または面接触するため、単位面積当りの接
触圧力が低い。
【0023】分離部材の円弧面がローラに対して面接触
するため、単位面積当りの接触圧力が一層低い。
【0024】
【実施例】
[第一発明] (第一実施例)本発明は、具体的には複写機,ファクシ
ミリ,プリンタ等の電子写真装置に適用する。電子写真
装置では以下のプロセスが行われる。
【0025】まず、感光体を帯電器により一様に帯電
し、感光体に画像情報に応じた光で露光して静電潜像を
形成する。この静電潜像を現像器によってトナーで現像
する。
【0026】このトナー像を転写帯電器によってシート
としての記録紙に転写した後、シートを定着機構に搬送
してトナー画像の定着を行う。
【0027】定着機構を図1に示す。トナー像を担持し
た記録紙1はガイド2上を図中矢印A方向に搬送され
る。一対のローラとしての加熱ローラ3と加圧ローラ4
との間に進入した記録紙1は、加熱ローラ3に内蔵され
たヒータ23によって加熱されるとともに、加熱ローラ
3と加圧ローラ4によって加圧され、トナー像が定着さ
れる。その後、記録紙1は一対のガイド5間を通過し、
排紙ローラ6の回転に伴って装置の外部に排出される。
【0028】また、記録紙1の両面にトナー画像を形成
する場合には、定着後、記録紙1の表裏を反転して再度
感光体側へと搬送して上記と同様のプロセスを行い、装
置の外部に排出する。
【0029】加熱ローラ3の表面に着いたトナーなどの
汚れは、複数のローラ7に巻いたウェブ8にて清掃され
る。また、ウェブ8はモータ9によってわずかずつ送ら
れる。加圧ローラ4も回収部材としての清掃ブレード1
0にて表面を清掃される。
【0030】加熱ローラ3の表面には、フェルト11に
より離形剤としてのシリコンオイル12が塗布される。
フェルト11は電子写真装置が画像形成状態である時以
外は軸13を中心にモータ14にて点線位置に移動し、
加熱ローラ3とは非接触状態となっている。
【0031】このシリコンオイル12は、加熱ローラ3
にトナー等の不純物が付くことを防止するとともに、加
圧ローラ4との接触部を介して加圧ローラ4にも転移
し、加熱ローラ3,加圧ローラ4と記録紙1との離形性
を確保する機能をも有する。
【0032】シリコンオイル12の液面はフロートスイ
ッチ15にて検出されており、液面レベルが下がるとポ
ンプ16でオイルを補給するように通電される。する
と、オイルタンク17内のシリコンオイル12はホース
18、入口パイプ19、出口パイプ20を介してタンク
21内にシリコンオイル12が補給される。
【0033】ここで使われるシリコンオイル12は、一
度加熱ローラ3に塗布されたものを再利用しても構わな
い。なお、加圧ローラ4の下方にもタンク22を設けて
ある。
【0034】前記ガイド5と加圧ローラ4との間には、
本発明に係る分離装置24を設けてある。図2(A)は
分離装置24の側面図である。分離装置24は分離部材
としての分離爪25と、分離爪25を保持したアーム2
6とを有する。図2(B)は分離爪25を加圧ローラ側
4から見た正面図、図3(A)は分離爪25の斜視図で
ある。
【0035】分離爪25は棒状体によって一体的に成形
したものであり、その一端側、すなわち加圧ローラ4側
には、楔形に成形した分離部としての先端ガイド部27
を設けてある。
【0036】先端ガイド部27の先端Bの角度は鋭角と
なっており、先端Bを境として分離面28と接触面29
を形成してある。分離面28,接触面29はいずれも平
坦に形成されている。
【0037】接触面29は正面形状は図2(B)に示す
ように、図中下方、即ち、加圧ローラ4の回転方向Dの
下流側に向かうにつれて幅広となる台形をなしている。
分離爪25は、接触面29における回転方向Dのほぼ中
央の接触部30において加圧ローラ4に接触し、接触部
30の上流側,下流側では非接触となるように配置して
ある。つまり、先端Bは、加圧ローラ4から0.1〜
0.2mm程度離れている。
【0038】分離爪25の両側面には一対の案内部31
を設けてあり、先端ガイド部27との間に誘導部として
の溝32を形成している。一対の案内部31の上面に
は、前記分離面28と略平行であり、かつ、分離面28
よりも高さEだけ上方へ突出した案内面33を有する。
高さEは0.2mm以上に設定してある。
【0039】また、一対の案内部31の端部には、加圧
ローラ4側へ向けて傾斜した傾斜面39を形成してあ
る。
【0040】前記アーム26は軸34を中心として回転
自在であり、アーム26の一端側にはねじ35により分
離爪25を固定してあり、アーム26の他端側のピン3
6には引張バネ37の一端側を係止してある。また、引
張バネ37の他端側は図示しないフレームのピン38に
係止してある。
【0041】従って、アーム26は引張バネ37の弾性
力によって図中反時計方向に回転付勢され、前記接触部
30が加圧ローラ4に所定の圧力(15g/mm程度以
下)で接触することとなる。
【0042】上記構成により、加熱ローラ3,加圧ロー
ラ4間を通過した記録紙1が加圧ローラ4の表面に付着
していた場合、記録紙1は先端ガイド部27の先端Bに
よって加圧ローラ4から分離されて分離面28に沿って
進行した後、傾斜面39によって図中上方へ偏向され
る。そして、案内面33によって方向性が付与されつつ
ガイド5へ搬送される。
【0043】上記作用中、本実施例では先端ガイド部2
7の先端部Bが加圧ローラ4の表面から離れているた
め、先端ガイド部27により掻き取られるシリコンオイ
ル12の分量を低減できる。従って、先端ガイド部27
に接触する記録紙1の汚れを防止できる。
【0044】また、案内面33は分離面28よりも高く
なっているため、記録紙1はその剛性によって上方に変
移し、記録紙1は案内面33に接触した時点から分離面
28から離れる。従って、例え分離面28にシリコンオ
イル12が付着していたとしても、記録紙1の搬送方向
の先端に極少量付着するだけで済む効果がある。
【0045】更に、本実施例では、接触部が30が加圧
ローラ4の表面に対して線接触するため、先端ガイド部
27と加圧ローラ4の単位面積当たりの接触圧力を低く
設定できる。従って、加圧ローラ4に傷が付かず、加圧
ローラ4の耐久性の向上と定着機能の維持を実現でき
る。
【0046】更にまた、先端ガイド部27によって掻き
取られたシリコンオイル12は溝32に誘導された後、
自重で先端ガイド部27の側面27aの下端から加圧ロ
ーラ4の表面に落ちる。
【0047】加圧ローラ4の表面に落ちたシリコンオイ
ル12はブレード10によって均一にならされるととも
に、ブレード10は過剰のシリコンオイル12,ゴミ,
オフセットトナー等を掻き取る。従って、シリコンオイ
ル12が周辺に散乱することも無く、周辺機器の汚れを
防止できる。
【0048】なお、ブレード10の他にウェブ等の布や
フェルトを押し付けても同様の効果がある。
【0049】(第二実施例)図3(B)において、先端
ガイド部27の接触面40は半径Rの加圧ローラ4の表
面の曲率とほぼ一致する曲率の円弧状となっており、先
端部Bは加圧ローラ4に対して非接触である。
【0050】分離面41の搬送方向Aの寸法は、第一実
施例の分離面28の寸法よりも短く2mm程度以下に設定
してある。
【0051】また、軸34が挿入されるアーム26の孔
42の径を、軸34に対して若干隙間が形成される内径
に設定してある。その他は第一実施例と同様に構成して
ある。
【0052】本実施例においても第一実施例と同様の作
用効果を得られる。また、本実施例では、接触面40全
体が接触部として加圧ローラ4の表面に接触しているた
め、単位面積当たりの接触圧力が一層低くなり加圧ロー
ラ4の傷防止機能が向上する。
【0053】更に本実施例では、孔42が軸34に対し
て隙間を有するため、アーム26が回転方向の自由度が
高い。従って、接触面40と加圧ローラ4との接触性が
向上し、接触面40の全体に亘って均一な接触圧力が得
られる。
【0054】また、記録紙1にトナー画像を形成する際
に、記録紙1の先端にトナーを付着させずに非画像部を
3mm程度設けるようにすれば、記録紙1の先端が加圧ロ
ーラ4に付着しないため一層効果的である。
【0055】[第二発明] (第一実施例)本発明は、具体的には複写機,ファクシ
ミリ,プリンタ等の電子写真装置に適用する。電子写真
装置では以下のプロセスが行われる。
【0056】まず、感光体を帯電器により一様に帯電
し、感光体に画像情報に応じた光で露光して静電潜像を
形成する。この静電潜像を現像器によってトナーで現像
する。
【0057】このトナー像を転写帯電器によってシート
としての記録紙に転写した後、シートを定着機構に搬送
してトナー画像の定着を行う。
【0058】定着機構を図4に示す。トナー像を担持し
た記録紙101はガイド102上を図中矢印A方向に搬
送される。一対のローラとしての加熱ローラ103と加
圧ローラ104との間に進入した記録紙101は、加熱
ローラ103に内蔵されたヒータ123によって加熱さ
れるとともに、加熱ローラ103と加圧ローラ104に
よって加圧され、トナー像が定着される。その後、記録
紙1は一対のガイド105間を通過し、排紙ローラ10
6の回転に伴って装置の外部に排出される。
【0059】また、記録紙1011の両面にトナー画像
を形成する場合には、定着後、記録紙1の表裏を反転し
て再度感光体側へと搬送して上記と同様のプロセスを行
い、装置の外部に排出する。
【0060】加熱ローラ103の表面に着いたトナーな
どの汚れは、複数のローラ107に巻いたウェブ108
にて清掃される。また、ウェブ108はモータ109に
よってわずかずつ送られる。加圧ローラ104も回収部
材としての清掃ブレード110にて表面を清掃される。
【0061】加熱ローラ103の表面には、フェルト1
1により離形剤としてのシリコンオイル112が塗布さ
れる。フェルト111は電子写真装置が画像形成状態で
ある時以外は軸113を中心にモータ114にて点線位
置に移動し、加熱ローラ103とは非接触状態となって
いる。
【0062】このシリコンオイル112は、加熱ローラ
103にトナー等の不純物が付くことを防止するととも
に、加圧ローラ104との接触部を介して加圧ローラ1
04にも転移し、加熱ローラ103,加圧ローラ104
と記録紙101との離形性を確保する機能をも有する。
【0063】シリコンオイル112の液面はフロートス
イッチ115にて検出されており、液面レベルが下がる
とポンプ116でオイルを補給するように通電される。
すると、オイルタンク117内のシリコンオイル112
はホース118、入口パイプ119、出口パイプ120
を介してタンク121内にシリコンオイル112が補給
される。
【0064】ここで使われるシリコンオイル112は、
一度加熱ローラ103に塗布されたものを再利用しても
構わない。なお、加圧ローラ104の下方にもタンク1
22を設けてある。
【0065】前記ガイド105と加圧ローラ104との
間には、本発明に係る分離装置124を設けてある。図
5(A)は分離装置124の側面図である。分離装置1
24は分離部材としての分離爪125と、分離爪125
を保持したアーム126とを有する。図5(B)は分離
爪125を加圧ローラ側104から見た正面図、図6
(A)は分離爪125の斜視図である。
【0066】分離爪125は棒状体によって一体的に成
形したものであり、その一端側、すなわち加圧ローラ1
04側には、楔形に成形した先端ガイド部127を設け
てある。
【0067】先端ガイド部127の先端Bの角度は鋭角
となっており、先端Bを境として分離面128と接触面
129を形成してある。分離面128,接触面129は
いずれも平坦に形成されている。
【0068】接触面129は正面形状は図5(B)に示
すように、図中下方、即ち、加圧ローラ104の回転方
向Dの下流側に向かうにつれて幅広となる台形をなして
いる。分離爪125は、接触面129における回転方向
Dのほぼ中央の接触部130が加圧ローラ104と線接
触し、接触部130の上流側,下流側では非接触となる
ように配置してある。つまり、先端Bは、加圧ローラ1
04から0.1〜0.2mm程度離れている。
【0069】分離爪125の両側面には一対の案内部1
31を設けてあり、先端ガイド部127との間に溝13
2を形成している。一対の案内部131の上面には、前
記分離面128と略平行であり、かつ、分離面128よ
りも高さEだけ上方へ突出した案内面133を有する。
高さEは0.2mm以上に設定してある。
【0070】また、一対の案内部131の端部には、加
圧ローラ104側へ向けて傾斜した傾斜面139を形成
してある。
【0071】前記アーム126は軸134を中心として
回転自在であり、アーム126の一端側にはねじ135
により分離爪125を固定してあり、アーム126の他
端側のピン136には引張バネ137の一端側を係止し
てある。また、引張バネ137の他端側は図示しないフ
レームのピン138に係止してある。
【0072】従って、アーム126は引張バネ137の
弾性力によって図中反時計方向に回転付勢され、前記接
触部130が加圧ローラ104に所定の圧力(15g/
mm程度以下)で接触することとなる。
【0073】上記構成により、加熱ローラ103,加圧
ローラ104間を通過した記録紙101が加圧ローラ1
04の表面に付着していた場合、記録紙101は先端ガ
イド部127の先端Bによって加圧ローラ104から分
離されて分離面128に沿って進行した後、傾斜面13
9によって図中上方へ偏向される。そして、案内面13
3によって方向性が付与されつつガイド105へ搬送さ
れる。
【0074】上記作用中、本実施例では先端ガイド部1
27の先端Bが加圧ローラ104の表面から離れている
ため、先端ガイド部127により掻き取られるシリコン
オイル112の分量を低減できる。従って、先端ガイド
部127に接触する記録紙101の汚れを防止できる。
【0075】また、案内面133は分離面128よりも
高くなっているため、記録紙101はその剛性によって
上方に変移し、記録紙101は案内面133に接触した
時点から分離面128から離れる。従って、例え分離面
128にシリコンオイル112が付着していたとして
も、記録紙101の搬送方向の先端に極少量付着するだ
けで済む効果がある。
【0076】更に、接触部130は加圧ローラ104に
対して線接触しているため、単位面積当りの接触圧力が
低い。従って、加圧ローラ104に傷が付かず耐久性が
向上するし、定着機能も向上する。
【0077】(第二実施例)図6(B)において、先端
ガイド部127の接触部40は半径Rの加圧ローラ10
4の表面の曲率とほぼ一致する曲率の円弧面となってお
り、先端Bは加圧ローラ104に対して非接触である。
【0078】分離面141の搬送方向Aの寸法は、第一
実施例の分離面128の寸法よりも短く2mm程度以下に
設定してある。
【0079】また、軸134が挿入されるアーム126
の孔142の径を、軸134に対して若干隙間が形成さ
れる内径に設定してある。その他は第一実施例と同様に
構成してある。
【0080】本実施例においても第一実施例と同様の作
用効果を得られる。また、本実施例では、接触部140
全体が加圧ローラ104の表面に面接触しているため、
単位面積当たりの接触圧力が一層低くなり加圧ローラ1
04の傷防止機能、定着機能が向上する。
【0081】更に本実施例では、孔142が軸134に
対して隙間を有するため、アーム126が回転方向の自
由度が高い。従って、接触部140と加圧ローラ104
との接触性が向上し、接触部140の全体に亘って均一
な接触圧力が得られる。
【0082】また、記録紙101にトナー画像を形成す
る際に、記録紙101の先端にトナーを付着させずに非
画像部を3mm程度設けるようにすれば、記録紙101の
先端が加圧ローラ104に付着しないため一層効果的で
ある。
【0083】
【発明の効果】
(第一発明)以上のように本発明では、ローラで搬送さ
れるシートは、先端ガイド部材の先端ガイド部がローラ
に接触することによりローラから分離されるとともに、
案内部によって搬送方向性が付与される。
【0084】この際、先端ガイド部はシートをローラか
ら分離させる際に限りシートに接触し、方向性付与時に
はシートに接触しない。従って、先端ガイド部に転移し
ている離形剤はシートに付着しにくく、シートの汚れを
防止できる。
【0085】また、先端ガイド部材に転移した離形剤は
誘導部に誘導された後、回収部材に回収される。従っ
て、離形剤は散乱せず周辺の汚れを防止できる。
【0086】(第二発明)分離部材の接触部がローラに
対して線接触または面接触しているため、単位面積当り
の接触圧力が低い。従って、ローラに傷が付かず耐久性
が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一発明を適用した電子写真装置の定着機構を
示す側面図。
【図2】(A)は図1の定着機構に用いた分離装置の第
一実施例を示す側面図、(B)は第一実施例を構成する
分離爪を加圧ローラ側から見た正面図。
【図3】(A)は第一実施例を構成する分離爪の斜視
図、(B)は第一発明の分離装置の第二実施例を示す側
面図。
【図4】第二発明を適用した電子写真装置の定着機構を
示す側面図。
【図5】(A)は図4の定着機構に用いた分離装置の第
一実施例を示す側面図、(B)は第一実施例を構成する
分離爪を加圧ローラ側から見た正面図。
【図6】(A)は第一実施例を構成する分離爪の斜視
図、(B)は第二発明の分離装置の第二実施例を示す側
面図。
【符号の説明】
1 記録紙(シート) 4 加圧ローラ 10 ブレード(回収部材) 12 シリコンオイル(離形剤) 24 分離装置 25 分離爪(分離部材) 27 先端ガイド部(分離部) 31 ガイド(案内部) 32 溝(誘導部) A 搬送方向 101 記録紙(シート) 104 加圧ローラ 112 シリコンオイル(離形剤) 124 分離装置 125 分離爪(分離部材) B 先端

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートを搬送し、かつ、離形剤が塗布さ
    れるローラと、シートをローラから分離する分離部材と
    を有する分離装置において、 前記分離部材に、シートをローラから分離すべくローラ
    に接触する分離部と、分離後のシートに搬送方向性を付
    与する案内部とを別々に設け、前記分離部はシートをロ
    ーラから分離させる際に限りシートに接触する構成とし
    たことを特徴とする分離装置。
  2. 【請求項2】 前記分離部材に、ローラから転移した離
    形剤を誘導する誘導部を設け、前記ローラの近傍に、誘
    導された離形剤を回収する回収部材を設けた請求項1記
    載の分離装置
  3. 【請求項3】 シートを搬送し、かつ、離形剤が塗布さ
    れるローラと、シートをローラから分離する分離部材と
    を有し、前記分離部材に、分離部材の先端とローラとの
    間に間隙を設定すべくローラに接触する接触部を設けた
    分離装置において、 前記接触部を、ローラに対して線接触または面接触させ
    たことを特徴とする分離装置。
  4. 【請求項4】 前記接触部を円弧面とし、円弧面の曲率
    をローラ表面の曲率と略同一に設定したことを特徴とす
    る請求項3記載の分離装置
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003076201A (ja) * 2001-08-30 2003-03-14 Ricoh Co Ltd 定着装置及び画像形成装置
JP2006189579A (ja) * 2005-01-05 2006-07-20 Sharp Corp 定着装置および画像形成装置
US8515323B2 (en) 2001-06-01 2013-08-20 Ricoh Company, Ltd. Sheet wrapping avoidable fixing apparatus and image forming apparatus

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