JP3861590B2 - 電気光学装置及びプロジェクタ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶装置等の電気光学装置の技術分野に属し、特に画像表示領域の額縁領域を規定する額縁遮光膜を備えた電気光学装置の技術分野に属する。
【0002】
【背景技術】
この種の電気光学装置は、データ線や走査線などの各種配線、画素電極、画素スイッチング用の薄膜トランジスタ(以下適宜、TFTと称する)や薄膜ダイオード(以下適宜、TFDと称する)などのスイッチング素子等が形成された素子アレイ基板と、ストライプ状や全面的に形成された対向電極、カラーフィルタ、遮光膜等が形成された対向基板とが対向配置されている。これら一対の基板間で、液晶等の電気光学物質がシール材により包囲されており、このようにシール材が存在するシール領域よりも中央寄りに、複数の画素電極が配置された画像表示領域が位置している。ここで特に、平面的に見てシール領域の内側輪郭に沿って、画像表示領域の額縁領域が、前述の如く対向基板に設けられた遮光膜と同一膜により規定されている。
【0003】
このように対向基板上の額縁遮光膜により額縁領域が規定された電気光学装置は、画像表示領域に対応する表示窓が設けられたプラスチック製等の遮光性の実装ケース内に、額縁領域の中心線付近に表示窓の縁が位置するように収容される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した電気光学装置によれば、対向基板上のCr(クロム)等からなる額縁遮光膜により額縁領域が規定されているので、素子アレイ基板上にAl(アルミニウム)膜等から形成された配線の対向基板側に向いた表面と、対向基板上の額縁遮光膜の素子アレイ基板側に向いた面とによる内面反射により、対向基板側から入射され素子アレイ基板から出射する表示用の光に、額縁領域内に位置する配線の明暗パターンが混入してしまう。そして最終的には、この配線の内面反射により、例えば、配線が複数配列されている場合には、縞模様等の明暗パターンが表示画像の縁付近に映し出されてしまうという問題点がある。
【0005】
逆に、このような配線の内面反射により映し出される明暗パターンを隠すためには、隠すべき配線が占める基板上領域よりもかなり広く額縁領域を規定するように幅広の額縁遮光膜を形成する必要が生じてしまう。この結果、限られた基板上領域においてなるべく広い画像表示領域を確保するという当該電気光学装置における基本的要請に応えることが困難となる。特に、このような配線の内面反射による明暗パターンを隠すために幅広の額縁遮光膜を形成しても、実装ケースの表示窓の位置合わせ精度を高めないと、実装ケースと電気光学装置とのずれ方に応じて表示画像の左右や上下のいずれかの辺付近に偏って、このような明暗パターンが映し出されてしまう。従って実装ケースに要求される形状や実装ケースに電気光学装置を収容する際の機械的な位置合わせについては高い精度が要求され、入射光に対して十分なマージンを持ってケースを構成することができない。例えば、額縁遮光膜の幅が0.6mm程度であれば、実装ケースの縁を0.3mmの精度で0.3mmだけ重ねる必要が生じ、これは機械的な位置合わせによっては達成が困難である。この結果、実装ケースの縁が画像表示領域内にはみ出してたり、両者間に隙間が空いて光漏れが生じるという問題が生じる。
【0006】
更に、むやみに対向基板上の額縁遮光膜の幅を広げたのでは、電気光学装置自体の小型化が困難になる。
【0007】
また、TFTアレイ基板側には、画素電極、TFT、各種配線等を画像表示領域からシール領域の外側にある周辺領域に引き出すための配線或いは周辺回路からなる各種パターンが額縁領域やシール領域に配置されている。このため、TFTアレイ基板側から光や熱を照射するのは根本的に困難であり、結局、上述の如く対向基板側からの照射が困難となると、両基板のどちら側からも照射できない事態に陥るという実践上解決困難な問題点がある。
【0008】
本発明は上述した問題点に鑑みなされたものであり、遮光性能の高い額縁遮光膜により表示画像の周辺に内面反射による配線等のパターンが映し出されることを防止することを可能ならしめる電気光学装置を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の電気光学装置は上記課題を解決するために、一対の透明な第1基板及び透明な第2基板間に電気光学物質が挟持されてなり、前記第1基板上に、画像表示領域に配置された複数の画素電極と、該画素電極に電気的に接続された第1の配線及び薄膜トランジスタと、前記第1の配線と前記薄膜トランジスタとの間に設けられた第2の配線と、前記薄膜トランジスタを下方から覆うように設けられた下方遮光膜と、前記画像表示領域の周囲に額縁領域を規定すると額縁遮光膜と、前記第2の配線と同一膜からなり、前記画像表示領域の外側に延設される引き出し配線とを備え、前記額縁遮光膜は、前記第1の配線と同一膜からなる第1の遮光膜及び前記下方遮光膜と同一膜からなる第2の遮光膜からなり、前記引き出し配線は、前記額縁領域において、コンタクトホールを介して前記第1の配線と電気的に接続され、且つ前記第1の遮光膜及び前記第2の遮光膜によって上方及び下方から覆われており、前記第2の遮光膜は、前記コンタクトホールが形成された周囲に島状に形成されてなることを特徴とする。
【0010】
本発明の電気光学装置によれば、第1基板側に額縁遮光膜を形成するので、第2基板側に額縁遮光膜を形成する必要がなくなるため、額縁領域内において第1基板側の配線や回路素子と第2基板側の遮光膜との内面反射は起こり得ないのである。これにより、表示画像の周辺に内面反射による配線等のパターンが映し出されることはない。
【0011】
また、前記第1の配線と前記第1の遮光膜とは、前記額縁領域において相互に分断されており、前記第2の遮光膜は、前記第1の配線と前記第1の遮光膜との分断箇所における隙間と重なるように形成されてなることを特徴とする。
【0012】
また、前記第2の配線と前記引き出し配線とは、前記額縁領域において相互に分断されており、前記第2の遮光膜は、前記第2の配線と前記引き出し配線との分断箇所における隙間と重なるように形成されてなることを特徴とする。
【0013】
また、前記第1の配線は、前記薄膜トランジスタに電気的に接続されるデータ線であって、前記第2の配線は、前記画像表示領域の周囲の定電位源に電気的に接続される容量線であることを特徴とする。
【0014】
また、前記額縁領域には、前記データ線に信号を供給するためのサンプリングスイッチが形成されており、該サンプリングスイッチは、前記第1の遮光膜により上方から覆われてなることを特徴とする。
【0015】
また、前記第1基板及び前記第2基板は、シール材によって貼り合わされており、前記額縁領域は、当該シール材が配置されたシール領域の内側に当該シール領域と重なるように設けられることを特徴とする。
【0016】
また、前記額縁領域には、前記第1の配線に接続される周辺回路が形成されており、該周辺回路を構成する薄膜トランジスタは、前記第1の遮光膜により上方から覆われてなることを特徴とする。
【0017】
また、一対の透明な第1基板及び透明な第2基板間に電気光学物質が挟持されてなり、前記第1基板上に、画像表示領域に配置された複数の画素電極と、該画素電極に電気的に接続された第1の配線及び薄膜トランジスタと、前記第1の配線と前記薄膜トランジスタとの間に設けられた第2の配線と、前記薄膜トランジスタを下方から覆うように設けられた下方遮光膜と、前記画像表示領域の周囲に額縁領域を規定する額縁遮光膜と、前記額縁領域の前記画像表示領域側に形成されたダミー画素領域と、前記第2の配線と同一膜からなり、前記ダミー画素領域の外側に延設される引き出し配線とを備え、前記額縁遮光膜は、前記第1の配線と同一膜からなる第1の遮光膜及び前記下方遮光膜と同一膜からなる第2の遮光膜並びに前記画像表示領域から延在され前記第1の遮光膜と前記第2の遮光膜との間に設けられる前記第2の配線からなり、前記引き出し配線は、前記ダミー画素領域の外側の前記額縁領域において、コンタクトホールを介して前記第1の配線と電気的に接続されており、前記ダミー画素領域には、前記第2の配線と前記第2の遮光膜とが重なるように設けられており、前記ダミー画素領域の外側の前記コンタクトホールが形成された周囲には、前記第1の遮光膜と前記第2の遮光膜とが重なるように設けられてなることを特徴とする。
【0018】
また、前記第1の配線と前記第1の遮光膜とは、前記額縁領域において相互に分断されており、前記第2の遮光膜は、前記第1の配線と前記第1の遮光膜との分断箇所における隙間と重なるように形成されてなることを特徴とする。
【0019】
また、前記第2の配線と前記引き出し配線とは、前記額縁領域において相互に分断されており、前記第2の遮光膜は、前記第2の配線と前記引き出し配線との分断箇所における隙間と重なるように形成されてなることを特徴とする。
【0020】
また、前記第2の遮光膜は、前記コンタクトホールと重なるように形成されてなることを特徴とする。
【0021】
また、前記第1の配線は、前記薄膜トランジスタに電気的に接続されるデータ線であって、前記第2の配線は、前記画像表示領域の周囲の定電位源に電気的に接続される容量線であることを特徴とする。
【0022】
また、前記額縁遮光膜は、前記第2基板に設けられていないことを特徴とする。
【0030】
上述の下方遮光膜を備えた態様では夫々、前記下方遮光膜は、各画素の非開口領域を少なくとも部分的に規定してもよい。
【0031】
このように構成すれば、第1基板側に形成された遮光膜により、第1基板側で額縁領域を規定するのみならず、各画素の非開口領域をも規定できる。従って、第2基板側に各画素の非開口領域を規定するための遮光膜を設けない構成も可能となり、各画素の開口領域の減少を防げるので、コントラスト比を低下させることなく表示画像を明るくする観点からは一層有利である。
【0054】
本発明のこのような作用及び他の利得は次に説明する実施の形態から明らかにされる。
【0055】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。以下の実施形態は、本発明の電気光学装置を液晶装置に適用したものである。
【0056】
(第1実施形態)
先ず、本発明の第1実施形態における電気光学装置の全体構成について、図1及び図2を参照して説明する。ここでは、電気光学装置の一例である駆動回路内蔵型のTFTアクティブマトリクス駆動方式の液晶装置を例にとる。
【0057】
図1は、TFTアレイ基板をその上に形成された各構成要素と共に対向基板の側から見た平面図であり、図2は、図1のH−H’断面図である。
【0058】
図1及び図2において、本実施形態に係る電気光学装置では、TFTアレイ基板10と対向基板20とが対向配置されている。TFTアレイ基板10と対向基板20との間に液晶層50が封入されており、TFTアレイ基板10と対向基板20とは、画像表示領域10aの周囲に位置するシール領域に設けられたシール材52により相互に接着されている。
【0059】
シール材52は、両基板を貼り合わせるための、例えば紫外線硬化樹脂、熱硬化樹脂等からなり、製造プロセスにおいてTFTアレイ基板10上に塗布された後、紫外線照射、加熱等により硬化させられたものである。また、シール材52中には、TFTアレイ基板10と対向基板20との間隔(基板間ギャップ)を所定値とするためのグラスファイバ或いはガラスビーズ等のギャップ材が散布されている。即ち、本実施形態の電気光学装置は、プロジェクタのライトバルブ用として小型で拡大表示を行うのに適している。但し、当該電気光学装置が液晶ディスプレイや液晶テレビのように大型で等倍表示を行う液晶装置であれば、このようなギャップ材は、液晶層50中に含まれてもよい。
【0060】
シール材52が配置されたシール領域の内側に並行して、画像表示領域10aの額縁領域を規定する遮光性の額縁遮光膜53がTFTアレイ基板10側に設けられている。この額縁遮光膜53の構成については後述する。
【0061】
画像表示領域の周辺に広がる領域のうち、シール材52が配置されたシール領域の外側に位置する周辺領域には、データ線駆動回路101及び外部回路接続端子102がTFTアレイ基板10の一辺に沿って設けられており、走査線駆動回路104が、この一辺に隣接する2辺に沿って設けられている。更にTFTアレイ基板10の残る一辺には、画像表示領域10aの両側に設けられた走査線駆動回路104間をつなぐための複数の配線105が設けられている。また図1に示すように、対向基板20の4つのコーナー部には、両基板間の上下導通端子として機能する上下導通材106が配置されている。他方、TFTアレイ基板10にはこれらのコーナーに対向する領域において上下導通端子が設けられている。これらにより、TFTアレイ基板10と対向基板20との間で電気的な導通をとることができる。
【0062】
図2において、TFTアレイ基板10上には、画素スイッチング用のTFTや走査線、データ線等の配線が形成された後の画素電極9a上に、配向膜が形成されている。他方、対向基板20上には、対向電極21の他、最上層部分に配向膜が形成されている。また、液晶層50は、例えば一種又は数種類のネマティック液晶を混合した液晶からなり、これら一対の配向膜間で、所定の配向状態をとる。
【0063】
尚、図1及び図2に示したTFTアレイ基板10上には、これらのデータ線駆動回路101、走査線駆動回路104等に加えて、画像信号をサンプリングする後述のサンプリング回路(第3及び第4実施形態参照)、複数のデータ線6aに所定電圧レベルのプリチャージ信号を画像信号に先行して各々供給するプリチャージ回路、製造途中や出荷時の当該電気光学装置の品質、欠陥等を検査するための検査回路等を形成してもよい。
【0064】
次に以上の如く構成された電気光学装置における回路構成及び動作について図3を参照して説明する。図3は、電気光学装置の画像表示領域を構成するマトリクス状に形成された複数の画素における各種素子、配線等の等価回路を示すブロック図である。
【0065】
図3において、本実施形態における電気光学装置の画像表示領域を構成するマトリクス状に形成された複数の画素には夫々、画素電極9aと当該画素電極9aをスイッチング制御するためのTFT30とが形成されており、画像信号が供給されるデータ線6aが当該TFT30のソースに電気的に接続されている。データ線6aに書き込む画像信号S1、S2、…、Snは、この順に線順次に供給しても構わないし、相隣接する複数のデータ線6a同士に対して、グループ毎に供給するようにしても良い。また、TFT30のゲートに走査線3aが電気的に接続されている。そしてTFT30のゲートに対し、所定のタイミングで、図1に示した走査線駆動回路104により走査線3aを介してパルス的に走査信号G1、G2、…、Gmをこの順に線順次で印加するように構成されている。画素電極9aは、TFT30のドレインに電気的に接続されている。そして、スイッチング素子であるTFT30を一定期間だけそのスイッチを閉じることで、図1に示したデータ線駆動回路101によりデータ線6aを介して供給される画像信号S1、S2、…、Snを所定のタイミングで書き込む。画素電極9aを介して電気光学物質の一例としての液晶に書き込まれた所定レベルの画像信号S1、S2、…、Snは、対向基板に形成された対向電極との間で一定期間保持される。液晶は、印加される電圧レベルにより分子集合の配向や秩序が変化することにより、光を変調し、階調表示を可能にする。ノーマリーホワイトモードであれば、各画素の単位で印加された電圧に応じて入射光に対する透過率が減少し、ノーマリーブラックモードであれば、各画素の単位で印加された電圧に応じて入射光に対する透過率が増加され、全体として電気光学装置からは画像信号に応じたコントラストを持つ光が出射する。ここで、保持された画像信号がリークするのを防ぐために、画素電極9aと対向電極との間に形成される液晶容量と並列に蓄積容量70を付加する。走査線3aに並んで、蓄積容量70の固定電位側容量電極を含むと共に定電位に固定された容量線300が設けられている。
【0066】
次に、図1及び図2に示した額縁遮光膜53及びシール材52の設けられた周辺領域における電気光学装置の詳細構成について、図4を参照して説明する。ここに図4は、図2におけるCR部分を拡大して示す部分断面図である。
【0067】
図4において、後述の如く画素部に形成される走査線3a、データ線6a、TFT等を層間絶縁する下地絶縁膜12、第1層間絶縁膜41、第2層間絶縁膜42及び第3層間絶縁膜43は、TFTアレイ基板10上に積層形成されており、第3層間絶縁膜43上には、画素電極9a及び配向膜16が形成されている。また第2層間絶縁膜42と第3層間絶縁膜43との間には、画像表示領域内に配線されたデータ線6aと同一膜からなる遮光膜212が形成されている。第1層間絶縁膜41と第2層間絶縁膜42の間には、画像表示領域内に配線された容量線300と同一膜からなる、データ線6aの引き出し配線206が形成されている。データ線6aとその引き出し配線206とは、コンタクトホール281を介して接続されている。従って、コンタクトホール281付近で、同一膜からなる容量線300と引き出し配線206とが相互に分断され、同一膜からなるデータ線6aと遮光膜212とが相互に分断されているが、平面的に見てこれらの分断個所における隙間には、後述の如く画素スイッチング用のTFTのチャネル領域を下側から覆う下方遮光膜11aと同一膜からなる遮光膜11bが設けられている。尚、この遮光膜11bは、下方遮光膜11aから分断形成されてもよいし、連続形成されてもよい。そして、これら遮光膜212及び遮光膜11bから図1及び図2に示した額縁遮光膜53が形成されている。
【0068】
他方、対向基板20上には、対向電極21及び配向膜16が形成されている。本実施形態では特に、対向基板20には、額縁遮光膜は設けられていない。
【0069】
このように本実施形態では、TFTアレイ基板10側に額縁遮光膜53を形成するので、対向基板20側に額縁遮光膜を形成する必要がなくなる。従って、その製造中に例えば紫外線硬化樹脂からなるシール材52を紫外線照射により硬化させる際に、透明な対向基板20、対向電極21及び配向膜22を介して、対向基板20側から十分な照射を行える。言い換えれば、シール材52を硬化させる紫外線照射のために額縁領域の幅を狭くする必要がなくなるので、特に両基板の縁側に向かって額縁遮光膜53を幅広に形成でき、シール領域と額縁遮光膜53を重ねたり、シール領域を額縁領域内に全て入れてしまうことも可能となる。
【0070】
そして特に、額縁遮光膜53を専用の遮光膜からではなく、画素電極9aに画像信号を供給するデータ線6aと同一膜からなる遮光膜212と、TFT30を下側から覆う下方遮光膜と同一膜からなる遮光膜11bとから構成するので、TFTアレイ基板10上の積層構造や製造工程の複雑化を避けつつ、TFTアレイ基板10上に額縁遮光膜53を作り込める。しかも、額縁領域に配置されたデータ線6aの引き出し配線206を専用の導電膜からではなく、容量線300と同一膜から形成するので、TFTアレイ基板10上の積層構造や製造工程の複雑化を更に避けることが可能となる。
【0071】
従って、電気光学装置を比較的寸法精度の低いプラスチック製等の遮光性の実装ケース内に収容しても、画像表示領域10a(図1参照)が実装ケースの縁で隠れたり、額縁遮光膜53と実装ケースの縁との間で光漏れが生じたりするのを比較的簡単に防げる。また、TFTアレイ基板10及び対向基板20間における内面反射により、額縁遮光膜53で隠した筈の引き出し配線206のパターンが画像表示領域10aの周辺に映し出される事態を、額縁遮光膜53での確実な遮光により対向基板20での額縁領域の遮光を省くことで防ぐことができる。
【0072】
加えて本実施形態では、額縁遮光膜53は、TFTアレイ基板10上の積層構造中比較的上方に位置する遮光膜212から主に形成されており、この遮光膜212がコンタクトホール281を避けて欠如している部分に遮光膜11bを形成する。ここで、下方に位置する遮光膜11bは、上方に位置する遮光膜212よりも、プレーナプロセスにおけるTFT30の形成工程等で高温に曝される機会が多くなり且つ下層に位置している分だけ、より大きなストレスが発生する。従って本実施形態のように、額縁遮光膜53を主に上方に位置する遮光膜212で形成することはストレス発生を抑える観点から有利である。尚、下方に位置する遮光膜11bであっても、コンタクトホール281の周囲に島状にのみ設けるだけであればストレスの発生は殆ど又は全く問題とならない。
【0073】
次に、本発明の実施形態の電気光学装置の画像表示領域における構成について、図5及び図6を参照して説明する。図5は、データ線、走査線、画素電極等が形成されたTFTアレイ基板の相隣接する複数の画素群の平面図である。図6は、図5のA−A’断面図である。尚、図6においては、各層や各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各層や各部材毎に縮尺を異ならしめてある。
【0074】
図5において、電気光学装置のTFTアレイ基板上には、マトリクス状に複数の透明な画素電極9a(点線部9a’により輪郭が示されている)が設けられており、画素電極9aの縦横の境界に各々沿ってデータ線6a及び走査線3aが設けられている。
【0075】
また、半導体層1aのうち図中右上がりの斜線領域で示したチャネル領域1a’に対向するように走査線3aが配置されており、走査線3aはゲート電極として機能する。このように、走査線3aとデータ線6aとの交差する個所には夫々、チャネル領域1a’に走査線3aがゲート電極として対向配置された画素スイッチング用のTFT30が設けられている。
【0076】
図5及び図6に示すように、蓄積容量70は、TFT30の高濃度ドレイン領域1e及び画素電極9aに接続された画素電位側容量電極としての中継層71と、固定電位側容量電極としての容量線300の一部とが、誘電体膜75を介して対向配置されることにより形成されている。
【0077】
容量線300は平面的に見て、走査線3aに沿ってストライプ状に伸びており、TFT30に重なる個所が図5中上下に突出している。このような容量線300は好ましくは、膜厚50nm程度の導電性のポリシリコン膜等からなる第1膜と、膜厚150nm程度の高融点金属を含む金属シリサイド膜等からなる第2膜とが積層された多層構造を持つように構成される。このように構成すれば、第2膜は、容量線300或いは蓄積容量70の固定電位側容量電極としての機能の他、TFT30の上側において入射光からTFT30を遮光する遮光層としての機能を持つ。
【0078】
本実施形態では特に、容量線300は、走査線3a及びデータ線6a間に積層されているので、平面的に見て走査線3aやデータ線6aと重なる基板上領域に容量を作り込むことにより、蓄積容量70の増大が図られている。
【0079】
他方、TFTアレイ基板10上におけるTFT30の下側には、下方遮光膜11aが格子状に設けられている。下方遮光膜11aは、例えば、Ti、Cr、W、Ta、Mo、Pb等の高融点金属のうちの少なくとも一つを含む、金属単体、合金、金属シリサイド、ポリシリサイド、これらを積層したもの等からなる。
【0080】
そして、図5中縦方向に夫々伸びるデータ線6aと図5中横方向に夫々伸びる容量線300とが相交差して形成されること及び格子状に形成された下方遮光膜11aにより、各画素の開口領域を規定している。
【0081】
図5及び図6に示すように、データ線6aは、コンタクトホール81を介して、例えばポリシリコン膜からなる半導体層1aのうち高濃度ソース領域1dに電気的に接続されている。尚、上述した中継層71と同一膜からなる中継層を形成して、当該中継層及び2つのコンタクトホールを介してデータ線6aと高濃度ソース領域1dとを電気的に接続してもよい。
【0082】
また容量線300は好ましくは、画素電極9aが配置された画像表示領域10a(図1参照)からその周囲に延設され、定電位源と電気的に接続されて、固定電位とされる。このような定電位源としては、データ線駆動回路に供給される正電源や負電源の定電位源でもよいし、対向基板20の対向電極21に供給される定電位でも構わない。更に、TFT30の下側に設けられる下方遮光膜11aについても、その電位変動がTFT30に対して悪影響を及ぼすことを避けるために、容量線300と同様に、画像表示領域からその周囲に延設して定電位源に接続するとよい。
【0083】
画素電極9aは、中継層71を中継することにより、コンタクトホール83及び85を介して半導体層1aのうち高濃度ドレイン領域1eに電気的に接続されている。
【0084】
図5及び図6において、電気光学装置は、透明なTFTアレイ基板10と、これに対向配置される透明な対向基板20とを備えている。TFTアレイ基板10は、例えば石英基板、ガラス基板、シリコン基板からなり、対向基板20は、例えばガラス基板や石英基板からなる。
【0085】
図6に示すように、TFTアレイ基板10には、画素電極9aが設けられており、その上側には、ラビング処理等の所定の配向処理が施された配向膜16が設けられている。画素電極9aは例えば、ITO膜などの透明導電性膜からなる。また配向膜16は例えば、ポリイミド膜などの透明な有機膜からなる。
【0086】
他方、対向基板20には、その全面に渡って対向電極21が設けられており、その下側には、ラビング処理等の所定の配向処理が施された配向膜22が設けられている。対向電極21は例えば、ITO膜などの透明導電性膜からなる。また配向膜22は、ポリイミド膜などの透明な有機膜からなる。
【0087】
対向基板20には、各画素の非開口領域に対応して格子状又はストライプ状の遮光膜を設けるようにしてもよい。このような構成を採ることで、前述の如く非開口領域を規定する容量線300やデータ線6aと共に当該対向基板20上の遮光膜により、対向基板20側からの入射光がチャネル領域1a’や低濃度ソース領域1b及び低濃度ドレイン領域1cに侵入するのを、より確実に阻止できる。更に、このような対向基板20上の遮光膜は、少なくとも入射光が照射される面を高反射な膜で形成することにより、電気光学装置の温度上昇を防ぐ働きをする。尚、このような対向基板20上の遮光膜は、両基板の貼り合わせずれによって各画素の開口領域を狭めないように、非開口領域の内側に細めに形成するのが好ましい。このように細めに形成しても、冗長的な遮光を行うと共に入射光による電気光学装置内部の温度上昇を防ぐ効果は発揮される。
【0088】
このように構成された、画素電極9aと対向電極21とが対面するように配置されたTFTアレイ基板10と対向基板20との間には、シール材52(図1及び図2参照)により囲まれた空間に電気光学物質の一例である液晶が封入され、液晶層50が形成される。
【0089】
更に、画素スイッチング用のTFT30下には、下地絶縁膜12が設けられている。下地絶縁膜12は、下方遮光膜11aからTFT30を層間絶縁する機能の他、TFTアレイ基板10の全面に形成されることにより、TFTアレイ基板10の表面の研磨時における荒れや、洗浄後に残る汚れ等で画素スイッチング用のTFT30の特性変化を防止する機能を有する。
【0090】
図6において、画素スイッチング用のTFT30は、LDD(Lightly Doped Drain)構造を有しており、走査線3a、当該走査線3aからの電界によりチャネルが形成される半導体層1aのチャネル領域1a’、走査線3aと半導体層1aとを絶縁するゲート絶縁膜を含む絶縁薄膜2、半導体層1aの低濃度ソース領域1b及び低濃度ドレイン領域1c、半導体層1aの高濃度ソース領域1d並びに高濃度ドレイン領域1eを備えている。
【0091】
走査線3a上には、高濃度ソース領域1dへ通じるコンタクトホール81及び高濃度ドレイン領域1eへ通じるコンタクトホール83が各々開孔された第1層間絶縁膜41が形成されている。
【0092】
第1層間絶縁膜41上には中継層71及び容量線300が形成されており、これらの上には、高濃度ソース領域1dへ通じるコンタクトホール81及び中継層71へ通じるコンタクトホール85が各々開孔された第2層間絶縁膜42が形成されている。
【0093】
ここで容量線は、例えばTi、Cr、W、Ta、Mo、Pb等の高融点金属のうち少なくとも一つを含む、金属単体、合金、金属シリサイド、ポリシリサイドや、Al膜から形成しても良い。Al膜で容量線300を形成すれば、図4においてデータ線6aとコンタクトホール281を介して電気的に接続されている引き出し線206も低抵抗なAl膜で形成できる。これにより、データ線6aに書き込まれる画像信号の信号遅延を極力低減することができる。
【0094】
第2層間絶縁膜42上にはデータ線6aが形成されており、これらの上には、中継層71へ通じるコンタクトホール85が形成された平坦化した第3層間絶縁膜43が形成されている。画素電極9aは、このように構成された第3層間絶縁膜43の上面に設けられている。
【0095】
本実施形態では、第3層間絶縁膜43の表面は、CMP(Chemical Mechanical Polishing:化学的機械研磨)処理等により平坦化されており、その下方に存在する各種配線や素子による段差に起因する液晶層50における液晶の配向不良を低減する。
【0096】
以上説明したように本実施形態によれば、TFTアレイ基板10側に、額縁遮光膜53を形成したので、額縁遮光膜を備えていない対向基板20側からシール材52を硬化させるための紫外線を十分に照射可能な構成が得られ、額縁領域付近において画像表示領域を狭めることなく確実に遮光を行うことができ、額縁領域に配線された引き出し配線206等に対応する明暗パターンが表示画像の縁付近に映し出されてしまう問題も生じない。これらの結果、明るく高品位の画像を表示可能な電気光学装置を実現できる。
【0097】
以上説明した実施形態では、額縁領域において、配線パターンの一例たる引き出し配線206を容量線300と同一膜から形成し且つ額縁遮光膜53をデータ線6aと同一遮光膜から形成したが、引き出し配線をデータ線6aと同一膜から形成し且つ額縁遮光膜53を容量線300と同一遮光膜から形成してもよく、引き出し配線をデータ線6aや容量線300と同一膜から形成し且つ額縁遮光膜53を下方に位置する遮光膜11bから形成してもよい。要するに、図5及び図6で説明した画素部におけるデータ線6a、容量線300、走査線3a、TFT30、蓄積容量70等を構成する複数の導電膜のうち一又は複数(但し、その遮光性の有無は問わない)から額縁領域における配線パターンや回路パターンを形成し且つこれら複数の導電膜のうち一又は複数(但し、遮光性の膜に限る)から額縁遮光膜53を形成すれば、上述したシール材52に対し紫外線照射しやすいという利益や額縁領域での高い遮光性能という利益は本実施形態と同様に得られる。
【0098】
以上説明した実施形態では、画像表示領域10aの周囲に額縁領域を規定する額縁遮光膜53のみならず、各画素の開口領域の周囲に非開口領域を規定する遮光膜(即ち、容量線300、データ線6a及び下方遮光膜11a)を、TFTアレイ基板10側に作り込むことで、対向基板20側に額縁遮光膜も各画素の非開口領域を規定するための遮光膜も設けない構成とされている。このような構成により、該両基板の貼り合わせずれによる各画素の開口領域の減少を防げるので、各画素における光漏れを防止しつつ開口領域を広げることができ、最終的には表示画像におけるコントラスト比及び明るさを一層向上できる。
【0099】
本実施形態において好ましくは、額縁遮光膜53は定電位に固定される。このように構成すれば、額縁遮光膜53に第2層間絶縁膜42を介して配置される引き出し配線206に対して、額縁遮光膜53の電位変動が悪影響を及ぼす事態、或いは引き出し配線206の電位変動が額縁遮光膜53を介して他の配線や回路素子等に悪影響を及ぼす事態を効果的に防止できる。また定電位に固定された額縁遮光膜53を定電位配線の一部或いは定電位源として利用できる。
【0100】
なお以上説明した実施形態では、図6に示したように多数の導電層を積層することにより、画素電極9aの下地面(即ち、第3層間絶縁膜43の表面)におけるデータ線6aや走査線3aに沿った領域に段差が生じるのを、第3層間絶縁膜43の表面を平坦化することで緩和しているが、これに代えて或いは加えて、TFTアレイ基板10、下地絶縁膜12、第1層間絶縁膜41、第2層間絶縁膜42或いは第3層間絶縁膜43に溝を掘って、データ線6a等の配線やTFT30等を埋め込むことにより平坦化処理を行ってもよいし、第2層間絶縁膜42の上面の段差をCMP処理等で研磨することにより、或いは有機又は無機SOGを用いて平らに形成することにより、当該平坦化処理を行ってもよい。
【0101】
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態における電気光学装置について、図7及び図8を参照して説明する。ここに図7は、画像表示領域の一つの隅付近におけるダミー画素電極が形成された額縁領域を示す拡大平面図であり、図8は、図7のうち額縁遮光膜を構成する複数の遮光膜を抜粋し、模様分けして示す図である。尚、図7及び図8において、図1から図6に示した第1実施形態と同様の構成要素には同様の参照符号を付しそれらの説明は省略する。
【0102】
第2実施形態は、第1実施形態と比べて額縁領域にダミー画素電極を作り込んだ点及び額縁遮光膜53’が冗長的且つ相補的に重ねられた複数の遮光膜からなる点が異なり、その他の構成については第1実施形態の場合と同様である。
【0103】
図7及び図8において、額縁領域のうち画像表示領域10aに隣接する側にあるダミー画素領域210には、ダミー画素電極として画像表示領域10a内の画素電極9aと同様の構成を持つ画素電極9aが設けられている。尚、図7及び図8では簡単のために、ダミー画素領域210には、画像表示領域10aの周囲に沿って一列の画素電極9aが配列されているが、実際には複数列の画素電極9aが配列されていてもよい。
【0104】
ダミー画素領域210内における画素電極9aは、額縁遮光膜53’により覆われており、各画素の開口領域を持っていない。従って当該電気光学装置の動作時に、ダミー画素領域210内における画素電極9aは、画像表示には直接寄与しないが、画像表示領域10a内の画素電極9aと同様に、ダミー画素領域210に対向する部分における液晶層50(図6参照)を駆動する。この際、ダミー画素領域210内の画素電極9aは、その四方に画素電極9aが配置されていないので、係るダミー画素領域では、液晶の配向不良等が起きる。しかしながら、ダミー画素領域210自体は、額縁遮光膜53’により覆われているので、この領域での液晶の配向不良は表示画像を劣化させる原因とはならない。他方、このようなダミー画素領域210内の画素電極9aの存在により、画像表示領域10aと額縁領域との境界付近における画素電極9aに対向する液晶部分も、画像表示領域10aの中央付近における液晶部分と同様に良好に配向する。
【0105】
このように第2実施形態では、額縁遮光膜53’で覆われたダミー画素領域210に画素電極9aをダミー画素電極として設けることにより、画像表示領域10aの隅々まで液晶を良好に配向させることができ、画像表示領域10aの隅々まで良好な画像表示を行えるようになる。
【0106】
ここで第2実施形態では特に、額縁遮光膜53’は、下方遮光膜11aと同一膜からなる遮光膜11bと、容量線300と、データ線6aと同一膜からなる遮光膜212とから形成されている。そして図8に示すように、額縁遮光膜53’のうちダミー画素領域210を覆う部分は、右下がりハッチングされた領域に形成された遮光膜11bと、右上がりハッチングされた領域に形成された容量線300とにより冗長的に構成されている。またダミー画素領域210内の画素電極9aのコンタクトホール85を避けて容量線300には、窓300hが開孔されおり、この領域では、遮光膜11bのみから額縁遮光膜53’が構成されている。
【0107】
他方、額縁遮光膜53’のうちダミー画素領域210から若干外側に位置するコンタクトホール281の周囲の部分等は、“+++”模様が施されたデータ線6aと同一層からなる遮光膜212と遮光膜11bとから冗長的に構成されており、更にその外側の部分は、遮光膜212から単独で構成されている。
【0108】
このように本実施形態では、遮光膜212、遮光膜11b及び容量線300を部分的に冗長的に且つ部分的に相補的に重ねて額縁遮光膜53’を形成することにより、ダミー画素領域210内の画素電極9a並びにコンタクトホール85及び281等の形成を邪魔しないようにしつつ額縁領域を遮光することができる。更に後述の実施形態の如く、配線のみならず、回路を額縁領域内に設ける場合に、回路素子や他の配線との寄生容量が大きい一の遮光層を局所的に形成しない方が好ましい場合に、この部分で局所的に該寄生容量が小さくなる他の遮光層から額縁遮光膜を形成することも可能となる。
【0109】
加えてこのように、冗長的に重ねる構成を採れば、一層の遮光膜(即ち、容量線300と同一膜のみ、データ線6aと同一膜のみ、下方遮光膜11aと同一膜のみ)では、膜厚或いは入射光強度との関係で、十分な遮光性能が得られない場合に、複数の遮光膜を重ねることで必要な遮光性能を得ることも可能となる。特に本実施形態の如く額縁領域にダミー画素電極を設けたり後述の実施形態の如く額縁領域に周辺回路を作り込んだりする場合には、額縁領域において額縁遮光膜53’を構成する一層の膜のみに大きな膜厚を割り当てることが装置設計上困難となる事態もあるので、このように冗長的に或いは相補的に重ねられた積層構造を有する額縁遮光膜53’は、実践上大変有利となる。
【0110】
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態における電気光学装置について、図9から図12を参照して説明する。ここに図9は、第3実施形態におけるTFTアレイ基板をその上に形成された各構成要素と共に対向基板の側から見た平面図である。図10は、第3実施形態における画像表示領域を構成するマトリクス状に形成された複数の画素における各種素子、配線等の等価回路を周辺回路と共に示すブロック図である。図11は、第3実施形態におけるサンプリング回路の各サンプリングスイッチ(Nチャネル型TFT)の拡大平面図であり、図12は、そのD−D’断面図である。尚、図9から図12において、図1から図6に示した第1実施形態と同様の構成要素には同様の参照符号を付しそれらの説明は省略する。
【0111】
第3実施形態は、第1実施形態と比べて額縁領域にサンプリング回路を作り込んだ点が異なり、その他の構成については第1実施形態の場合と同様である。
【0112】
即ち、図9に示すように、第3実施形態では、外部回路接続端子102に隣接した辺における額縁領域内にサンプリング回路301が作り込まれている。
【0113】
図10に示すように、データ線6aの先端(図10中で下端)は、引き出し配線206を介して、サンプリング回路301の例えばNチャネル型TFTから夫々構成された各サンプリングスイッチ202に接続されている。他方、外部回路接続端子102から画像信号を供給する画像信号線115は、引き出し配線116を介してサンプリング回路301に接続されている。画像信号線115上の画像信号S1、S2、…、Snは、データ線駆動回路101からサンプリング回路駆動信号線114を介してサンプリング回路駆動信号が供給されるのに応じて、サンプリング回路301の各サンプリングスイッチ202によりサンプリングされて各データ線6aに(引き出し配線206を介して)供給されるように構成されている。
【0114】
図11及び図12に示したように、各サンプリングスイッチ202は、Nチャネルから構成される半導体層220を備えており、画像信号線115からの引き出し配線116の先端部をソース電極(入力側)とし、データ線6aからの引き出し配線206の先端部をドレイン電極(出力側)とし、サンプリング回路駆動信号線114の先端部をゲート電極とする、Nチャネル型TFTからなる。尚、このような各サンプリングスイッチ202を構成するNチャネル型TFTは好ましくは、画素スイッチング用TFT30と同様にLDD構造を有する。
【0115】
本実施形態では特に、半導体層220は、画素部における半導体層1aと同一膜からなる。サンプリング回路駆動信号線114の先端部(ゲート電極)は、画素部における走査線3aと同一膜からなる。引き出し配線116の先端部(ソース電極)及び引き出し配線206の先端部(ドレイン電極)は、画素部における容量線300と同一膜からなる。そして、額縁遮光膜53のうち少なくとも当該サンプリングスイッチ202を覆う部分は、画素部におけるデータ線6aと同一膜からなる遮光膜212から構成されている。
【0116】
このように第3実施形態によれば、額縁領域における周辺回路の一例たるサンプリング回路301を専用の導電膜からではなく、画素部における配線や回路素子を構成する導電膜と同一膜から構成し、しかも額縁遮光膜53を専用の遮光膜からではなく、画素部におけるデータ線6aと同一膜から構成するので、TFTアレイ基板10上の積層構造や製造工程の複雑化を避けられる。そして特に、額縁遮光膜53により覆われた額縁領域内にサンプリング回路301を作り込むことにより、限られた基板上領域の有効利用を図れる。
【0117】
また本実施形態では特に、各サンプリングスイッチ202を構成するNチャネル型TFTの上方に、第1層間絶縁膜41及び第2層間絶縁膜42を介して遮光膜212が設けられている。従って、第1層間絶縁膜41及び第2層間絶縁膜42の膜厚を適当な膜厚に設定することで、導電性の遮光膜212の電位変動が、このNチャネル型TFTに及ぼす悪影響を実害がない程度にまで低減できる。このような第1層間絶縁膜41及び第2層間絶縁膜42の適当な膜厚は、個々の電気光学装置の仕様等に応じて、実験的、経験的、理論的或いはシミュレーションにより個別具体的に設定すればよい。
【0118】
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態における電気光学装置について、図13を参照して説明する。ここに図13は、第4実施形態におけるTFTアレイ基板をその上に形成された各構成要素と共に対向基板の側から見た平面図である。尚、図13において、図1に示した第1実施形態と同様の構成要素には同様の参照符号を付しそれらの説明は省略する。
【0119】
第4実施形態は、第1実施形態と比べて額縁遮光膜53Wが幅広に形成されており、額縁領域がシール領域に重なっている点が異なり、その他の構成については第1実施形態の場合と同様である。即ち、本実施形態では、対向基板20側からシール材52を硬化させるための紫外線照射が可能であるので、TFTアレイ基板10側では係る紫外線照射用の領域を確保する必要が無いため、このように額縁遮光膜53Wを幅広に形成できるのである。
【0120】
この結果、第4実施形態によれば、額縁領域とシール領域との間で光漏れが殆ど又は全く起こらないので、当該電気光学装置を収容する実装ケースの縁と額縁領域との間で光漏れが確実に起こらないようにできる。
【0121】
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態における電気光学装置について、図14から図16を参照して説明する。ここに図14は、第5実施形態におけるTFTアレイ基板をその上に形成された各構成要素と共に対向基板の側から見た平面図である。図15は、第5実施形態における周辺回路を構成する相補型TFTの拡大平面図であり、図16は、そのB−B’断面図である。尚、図14から図16において、図1から図6に示した第1実施形態と同様の構成要素には同様の参照符号を付しそれらの説明は省略する。
【0122】
第5実施形態は、第1実施形態と比べて額縁遮光膜53Wが幅広に形成されており、額縁領域がシール領域に重なっている点、データ線駆動回路101i及び走査線駆動回路104iがシール領域の内側(即ち液晶層50に対向する基板上領域)に配置されている点並びにこれに伴い周辺領域を小さくした分だけTFTアレイ基板10が小面積化している点が異なり、その他の構成については第1実施形態の場合と同様である。即ち、本実施形態では、対向基板20側からシール材52を硬化させるための紫外線照射が可能であるので、TFTアレイ基板10側では係る紫外線照射用の領域を確保する必要が無いため、このように額縁遮光膜53Wを幅広に形成できるのである。更に、このように額縁遮光膜53Wの幅が広いため、額縁領域にデータ線駆動回路101i及び走査線駆動回路104iを作り込めるのである。更にまた、このように額縁領域にデータ線駆動回路101i及び走査線駆動回路104iを作り込むため、周辺領域を小さくでき、これによりTFTアレイ基板10自体を小面積化できるのである。
【0123】
この結果、第5実施形態によれば、額縁領域とシール領域との間で光漏れが殆ど又は全く起こらないので、当該電気光学装置を収容する実装ケースの縁と額縁領域との間で光漏れが確実に起こらないようにできる。しかも、TFTアレイ基板10を小型化することにより、電気光学装置全体の小型化・軽量化或いは限られた基板上面積における画像表示領域の大面積化を図ることができ、更に当該電気光学装置を用いて構成したプロジェクタ等の電子機器の小型・軽量化も可能となる。特に、当該電気光学装置を製造する際に、1枚のマザー基板上に作り込み可能な個数も増加するので、製造コストの削減にも繋がる。
【0124】
図15及び図16に示すように第5実施形態では、周辺回路の一例たるデータ線駆動回路101iや走査線駆動回路104iを構成する各相補型TFT302は、Pチャネル領域320p及びNチャネル領域320nを含む半導体層320を備えており、配線316の先端部をゲート電極(入力側)とし、低電位配線321及び高電位配線322の先端部を夫々ソース電極とし、配線306の先端部をドレイン電極(出力側)とする、Pチャネル型TFT302p及びNチャネル型TFT302nが組み合わされて構成されている。尚、このようなPチャネル型TFT302p及びNチャネル型TFT302nは、画素スイッチング用TFT30と同様にLDD構造を有しても良い。
【0125】
本実施形態では特に、半導体層320は、画素部における半導体層1aと同一膜からなる。配線316の先端部(ゲート電極)は、画素部における走査線3aと同一膜からなる。低電位配線321及び高電位配線322の先端部(ソース電極)並びに配線306の先端部(ドレイン電極)は、画素部における容量線300と同一膜からなる。そして、額縁遮光膜53のうち少なくとも相補型TFT302を覆う部分は、画素部におけるデータ線6aと同一膜からなる遮光膜312から構成されている。
【0126】
このように第5実施形態によれば、額縁領域における周辺回路を構成する相補型TFT302を専用の導電膜からではなく、画素部における配線や回路素子を構成する導電膜と同一膜から構成し、しかも額縁遮光膜53の少なくとも一部分を構成する遮光膜312を専用の遮光膜からではなく、画素部におけるデータ線6aと同一膜から構成するので、TFTアレイ基板10上の積層構造や製造工程の複雑化を避けられる。そして特に、額縁遮光膜53により覆われた額縁領域内にデータ線駆動回路101i及び走査線駆動回路104i等の周辺回路を作り込むことにより、限られた基板上領域の有効利用を図れる。
【0127】
また本実施形態では特に、Pチャネル型TFT302p及びNチャネル型TFT302nの上方に、第1層間絶縁膜41及び第2層間絶縁膜42を介して遮光膜312が設けられている。従って、第1層間絶縁膜41及び第2層間絶縁膜42の膜厚を適当な膜厚に設定することで、導電性の遮光膜312の電位変動がこれらのPチャネル型TFT302p及びNチャネル型TFT302nに及ぼす悪影響を実害がない程度にまで低減できる。このような第1層間絶縁膜41及び第2層間絶縁膜42の適当な膜厚は、個々の電気光学装置の仕様等に応じて、実験的、経験的、理論的或いはシミュレーションにより個別具体的に設定すればよい。
【0128】
(第6実施形態)
次に、本発明の第6実施形態における電気光学装置について、図17及び図18を参照して説明する。ここに図17は、第6実施形態における周辺回路を構成する相補型TFTの拡大平面図であり、図18は、そのC−C’断面図である。尚、図17及び図18において、図1から図6に示した第1実施形態或いは図14から図16に示した第5実施形態と同様の構成要素には同様の参照符号を付しそれらの説明は省略する。
【0129】
第6実施形態は、第5実施形態の場合と同様に、第1実施形態と比べて額縁遮光膜が幅広に形成されてシール領域に重なっている点、データ線駆動回路及び走査線駆動回路がシール領域の内側に配置されている点並びにこれに伴い周辺領域を小さくした分だけTFTアレイ基板が小面積化している点が異なり(図14参照)、その他の構成については第1実施形態の場合と同様である。そして、第6実施形態は、第5実施形態と比べて各相補型TFTのソース電極及びドレイン電極を構成する導電膜並びに各相補型TFTを覆う額縁遮光膜を構成する遮光膜が異なり、その他の構成については第5実施形態の場合と同様である。
【0130】
即ち図17及び図18に示したように第6実施形態では特に、相補型TFT402は、Pチャネル領域420p及びNチャネル領域420nを含む半導体層420を備えており、配線416の先端部をゲート電極とし、低電位配線421及び高電位配線422の先端部を夫々ソース電極とし、配線406の先端部をドレイン電極とする、Pチャネル型TFT402p及びNチャネル型TFT402nが組み合わされて構成されている。尚、このようなPチャネル型TFT402p及びNチャネル型TFT402nは夫々好ましくは、画素スイッチング用TFT30と同様にLDD構造を有する。
【0131】
本実施形態では特に、半導体層420は、画素部における半導体層1aと同一膜からなる。配線416の先端部(ゲート電極)は、画素部における走査線3aと同一膜からなる。低電位配線421及び高電位配線422の先端部(ソース電極)並びに配線406の先端部(ドレイン電極)は、画素部におけるデータ線6aと同一膜からなる。そして、額縁遮光膜のうち少なくとも当該サンプリングスイッチ402を覆う部分は、画素部における容量線300と同一膜からなる遮光膜411から構成されている。
【0132】
このように第6実施形態によれば、額縁領域における周辺回路を専用の導電膜からではなく、画素部における配線や回路素子を構成する導電膜と同一膜から構成し、しかも額縁遮光膜を専用の遮光膜からではなく、画素部における容量線300と同一膜から構成するので、TFTアレイ基板10上の積層構造や製造工程の複雑化を避けられる。そして特に、第5実施形態と同様に額縁遮光膜(遮光膜411)により覆われた額縁領域内に周辺回路を作り込むことにより、限られた基板上領域の有効利用を図れる。
【0133】
また本実施形態では特に、Pチャネル型TFT402p及びNチャネル型TFT402nの上方に、第1層間絶縁膜41を介して遮光膜411が設けられている。従って、第1層間絶縁膜41の膜厚を適当な膜厚に設定することで、導電性の遮光膜411の電位変動がこれらのPチャネル型TFT402p及びNチャネル型TFT402nに及ぼす悪影響を実害がない程度にまで低減できる。このような第1層間絶縁膜41の適当な膜厚は、個々の電気光学装置の仕様等に応じて、実験的、経験的、理論的或いはシミュレーションにより個別具体的に設定すればよい。
【0134】
以上図1から図18を参照して説明した各実施形態では、データ線駆動回路101や走査線駆動回路104をTFTアレイ基板10の上に設ける代わりに、例えばTAB(Tape Automated bonding)基板上に実装された駆動用LSIに、TFTアレイ基板10の周辺部に設けられた異方性導電フィルムを介して電気的及び機械的に接続するようにしてもよい。また、対向基板20の投射光が入射する側及びTFTアレイ基板10の出射光が出射する側には各々、例えば、TNモード、VA(Vertically Aligned)モード、PDLC(Polymer Dispersed Liquid Crystal)モード等の動作モードや、ノーマリーホワイトモード/ノーマリーブラックモードの別に応じて、偏光フィルム、位相差フィルム、偏光板などが所定の方向で配置される。
【0135】
以上説明した実施形態における電気光学装置は、プロジェクタに適用されるため、3枚の電気光学装置がRGB用のライトバルブとして各々用いられ、各ライトバルブには各々RGB色分解用のダイクロイックミラーを介して分解された各色の光が投射光として各々入射されることになる。従って、各実施形態では、対向基板20に、カラーフィルタは設けられていない。しかしながら、画素電極9aに対向する所定領域にRGBのカラーフィルタをその保護膜と共に、対向基板20上に形成してもよい。このようにすれば、プロジェクタ以外の直視型や反射型のカラー電気光学装置について、各実施形態における電気光学装置を適用できる。また、対向基板20上に1画素1個対応するようにマイクロレンズを形成してもよい。或いは、TFTアレイ基板10上のRGBに対向する画素電極9a下にカラーレジスト等でカラーフィルタ層を形成することも可能である。このようにすれば、入射光の集光効率を向上することで、明るい電気光学装置が実現できる。更にまた、対向基板20上に、何層もの屈折率の相違する干渉層を堆積することで、光の干渉を利用して、RGB色を作り出すダイクロイックフィルタを形成してもよい。このダイクロイックフィルタ付き対向基板によれば、より明るいカラー電気光学装置が実現できる。
【0136】
本発明は、上述した実施形態に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴なう電気光学装置もまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の電気光学装置におけるTFTアレイ基板をその上に形成された各構成要素と共に対向基板の側から見た平面図である。
【図2】図1のH−H’断面図である。
【図3】本発明の第1実施形態の電気光学装置における画像表示領域を構成するマトリクス状の複数の画素に設けられた各種素子、配線等の等価回路のブロック図である。
【図4】図2のCR部分を拡大して示す部分断面図である。
【図5】実施形態の電気光学装置におけるデータ線、走査線、画素電極等が形成されたTFTアレイ基板の相隣接する複数の画素群の平面図である。
【図6】図5のA−A’断面図である。
【図7】本発明の第2実施形態における画像表示領域の一つの隅付近におけるダミー画素電極が形成された額縁領域を示す拡大平面図である。
【図8】図7のうち額縁遮光膜を構成する複数の遮光膜を抜粋し、模様分けして示す図である。
【図9】本発明の第3実施形態の電気光学装置におけるTFTアレイ基板をその上に形成された各構成要素と共に対向基板の側から見た平面図である。
【図10】本発明の第3実施形態の電気光学装置における画像表示領域を構成するマトリクス状の複数の画素に設けられた各種素子、配線等の等価回路及び周辺回路のブロック図である。
【図11】本発明の第3実施形態におけるサンプリング回路の各サンプリングスイッチ(Nチャネル型TFT)の拡大平面図である。
【図12】図11のD−D’断面図である。
【図13】本発明の第4実施形態の電気光学装置におけるTFTアレイ基板をその上に形成された各構成要素と共に対向基板の側から見た平面図である。
【図14】本発明の第5実施形態の電気光学装置におけるTFTアレイ基板をその上に形成された各構成要素と共に対向基板の側から見た平面図である。
【図15】本発明の第5実施形態における周辺回路を構成する相補型トランジスタの拡大平面図である。
【図16】図15のB−B’断面図である。
【図17】本発明の第6実施形態における周辺回路を構成する相補型トランジスタの拡大平面図である。
【図18】図17のC−C’断面図である。
【符号の説明】
1a…半導体層
1a’…チャネル領域
1b…低濃度ソース領域
1c…低濃度ドレイン領域
1d…高濃度ソース領域
1e…高濃度ドレイン領域
2…絶縁薄膜
3a…走査線
6a…データ線
9a…画素電極
10…TFTアレイ基板
11a…下方遮光膜
12…下地絶縁膜
16…配向膜
20…対向基板
21…対向電極
22…配向膜
30…TFT
50…液晶層
53…額縁遮光膜
70…蓄積容量
71…中継層
81、83、85…コンタクトホール
101…データ線駆動回路
104…走査線駆動回路
114…サンプリング回路駆動信号線
115…画像信号線
116…画像信号線の引き出し配線
202…サンプリングスイッチ
206…データ線の引き出し配線
212…遮光膜
300…容量線
301…サンプリング回路
302、402…相補型TFT

Claims (15)

  1. 一対の透明な第1基板及び透明な第2基板間に電気光学物質が挟持されてなり、
    前記第1基板上に、
    画像表示領域に配置された複数の画素電極と、
    該画素電極に電気的に接続された第1の配線及び薄膜トランジスタと、
    前記第1の配線と前記薄膜トランジスタとの間に設けられた第2の配線と、
    前記薄膜トランジスタを下方から覆うように設けられた下方遮光膜と、
    前記画像表示領域の周囲に額縁領域を規定すると額縁遮光膜と、
    前記第2の配線と同一膜からなり、前記画像表示領域の外側に延設される引き出し配線とを備え、
    前記額縁遮光膜は、前記第1の配線と同一膜からなる第1の遮光膜及び前記下方遮光膜と同一膜からなる第2の遮光膜からなり、
    前記引き出し配線は、前記額縁領域において、コンタクトホールを介して前記第1の配線と電気的に接続され、且つ前記第1の遮光膜及び前記第2の遮光膜によって上方及び下方から覆われており、
    前記第2の遮光膜は、前記コンタクトホールが形成された周囲に島状に形成されてなることを特徴とする電気光学装置。
  2. 前記第1の配線と前記第1の遮光膜とは、前記額縁領域において相互に分断されており、前記第2の遮光膜は、前記第1の配線と前記第1の遮光膜との分断箇所における隙間と重なるように形成されてなることを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置。
  3. 前記第2の配線と前記引き出し配線とは、前記額縁領域において相互に分断されており、前記第2の遮光膜は、前記第2の配線と前記引き出し配線との分断箇所における隙間と重なるように形成されてなることを特徴とする請求項1又は2に記載の電気光学装置。
  4. 前記第1の配線は、前記薄膜トランジスタに電気的に接続されるデータ線であって、前記第2の配線は、前記画像表示領域の周囲の定電位源に電気的に接続される容量線であることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の電気光学装置。
  5. 前記額縁領域には、前記データ線に信号を供給するためのサンプリングスイッチが形成されており、該サンプリングスイッチは、前記第1の遮光膜により上方から覆われてなることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の電気光学装置。
  6. 前記第1基板及び前記第2基板は、シール材によって貼り合わされており、前記額縁領域は、当該シール材が配置されたシール領域の内側に当該シール領域と重なるように設けられることを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置。
  7. 前記額縁領域には、前記第1の配線に接続される周辺回路が形成されており、該周辺回路を構成する薄膜トランジスタは、前記第1の遮光膜により上方から覆われてなることを特徴とする請求項6に記載の電気光学装置。
  8. 一対の透明な第1基板及び透明な第2基板間に電気光学物質が挟持されてなり、
    前記第1基板上に、
    画像表示領域に配置された複数の画素電極と、
    該画素電極に電気的に接続された第1の配線及び薄膜トランジスタと、
    前記第1の配線と前記薄膜トランジスタとの間に設けられた第2の配線と、
    前記薄膜トランジスタを下方から覆うように設けられた下方遮光膜と、
    前記画像表示領域の周囲に額縁領域を規定する額縁遮光膜と、
    前記額縁領域の前記画像表示領域側に形成されたダミー画素領域と、
    前記第2の配線と同一膜からなり、前記ダミー画素領域の外側に延設される引き出し配線とを備え、
    前記額縁遮光膜は、前記第1の配線と同一膜からなる第1の遮光膜及び前記下方遮光膜と同一膜からなる第2の遮光膜並びに前記画像表示領域から延在され前記第1の遮光膜と前記第2の遮光膜との間に設けられる前記第2の配線からなり、
    前記引き出し配線は、前記ダミー画素領域の外側の前記額縁領域において、コンタクトホールを介して前記第1の配線と電気的に接続されており、
    前記ダミー画素領域には、前記第2の配線と前記第2の遮光膜とが重なるように設けられており、前記ダミー画素領域の外側の前記コンタクトホールが形成された周囲には、前記第1の遮光膜と前記第2の遮光膜とが重なるように設けられてなることを特徴とする電気光学装置。
  9. 前記第1の配線と前記第1の遮光膜とは、前記額縁領域において相互に分断されており、前記第2の遮光膜は、前記第1の配線と前記第1の遮光膜との分断箇所における隙間と重なるように形成されてなることを特徴とする請求項8に記載の電気光学装置。
  10. 前記第2の配線と前記引き出し配線とは、前記額縁領域において相互に分断されており、前記第2の遮光膜は、前記第2の配線と前記引き出し配線との分断箇所における隙間と重なるように形成されてなることを特徴とする請求項8又は9に記載の電気光学装置。
  11. 前記第2の遮光膜は、前記コンタクトホールと重なるように形成されてなることを特徴とする請求項8から10のいずれか一項に記載の電気光学装置。
  12. 前記第1の配線は、前記薄膜トランジスタに電気的に接続されるデータ線であって、前記第2の配線は、前記画像表示領域の周囲の定電位源に電気的に接続される容量線であることを特徴とする請求項8から11のいずれか一項に記載の電気光学装置。
  13. 前記額縁遮光膜は、前記第2基板に設けられていないことを特徴とする請求項1から12のいずれか一項に記載の電気光学装置。
  14. 前記下方遮光膜は、各画素の非開口領域を少なくとも部分的に規定することを特徴とする請求項1から13のいずれか一項に記載の電気光学装置。
  15. 請求項1から14のいずれか一項に記載の電気光学装置をライトバルブとして用いることを特徴とするプロジェクタ。
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