JP3856833B2 - 芳香族ポリアミド、光学的異方性ドープと成形物、及びその製造方法 - Google Patents
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Description
発明の分野
本発明は芳香族ポリアミドに関するもので、より詳しくは極性有機溶媒に易しく溶解されて光学的異方性ドープを形成する新規の芳香族ポリアミド重合体及びこれの製造方法、光学的異方性芳香族ポリアミドドープ及びこれの製造方法、そして前記光学的異方性芳香族ポリアミドドープから製造される高弾性の芳香族ポリアミド繊維成形物に関する。
関連技術の説明
一般的に芳香族ポリアミド繊維及びその成型品は高強度、高弾性の特徴と耐熱性、耐磨耗性、電気絶縁性などが優秀なので、航空機や自動車産業などの複合素材及び建築材料などの特殊産業分野あるいはレザー、スポーツ用品などに有用に使われている。かかる有用性により芳香族ポリアミド繊維及びその成形品に対する製造方法が多様に開発されて光学的異方性芳香族ポリアミドドープの場合、形成時放射口から圧出噴射時、高分子鎖が繊維軸方向に既に配列されたために後延伸工程なしにも高強度高弾性の繊維が製造できるので、光学的異方性芳香族ポリアミドドープの製造に対する研究が活発に行われている。
例を挙げると、アメリカのデュポン社はポリベンズアミド及びポリパラペニレンテレフタルアミドを100%硫酸に加熱、溶解して光学的異方性芳香族ポリアミドドープを製造し、これを圧出噴射して高強度高弾性の芳香族ポリアミド繊維を製造する方法を開発し、工業化している(アメリカ特許第3、671、542号及び同3、673、143号参照)。
また、アメリカ特許第4、018、735号にはベンゾオキサゾールまたはイミダゾールなどのヘテロ鎖単位を5〜35モル%導入して製造した芳香族ポリアミドを硫酸に溶解して異方性芳香族ドープを製造する方法が開始されている。
しかし、前記文献に開始されている方法は芳香族ポリアミドの光学的異方性ドープを製造することに於いて芳香族ポリアミドを100%硫酸に加熱溶解することによって、溶解中に重合度が低下されて物性が低下し、また硫酸使用によって環境汚染を来すだけでなく工程管理も難しい。
【図面の簡単な説明】
図1は、極性溶媒で無機塩と重合体の濃度に従う重合体の相変異度であり、
図2は、重合体の重合度と重合体の極性溶媒中、濃度に従う重合体の相変異度であり、
図3は、重合体の濃度と重合体ドープの粘性による重合体の相変異度である。
発明の要約
本発明は前記問題点を解決するために案出されたもので、従来より易しい条件で光学的異方性芳香族ポリアミドドープを形成する新規の芳香族ポリアミド重合体を提供しようとする第1の目的を有する。
また本発明は前記芳香族ポリアミド重合体を含めて硫酸を含有しない光学的異方性芳香族ポリアミドドープ及びこれの製造方法を提供しようとする第2の目的を有する。
また、本発明は前記新規の芳香族ポリアミドを主成分とする高強度、高弾性の芳香族ポリアミド繊維及びこれの製造方法を提供しようとする第3の目的を有する。
発明の実施の形態
前記第1目的を達成するために本発明は下記構造式(I)で表される芳香族ポリアミド重合体を提供する。
前記構造式(I)で、
Rは
であり、
(前記で、XはH、Cl、Br、I、NO2または、炭素数1〜4のアルキルまたはアルコキシを表し、nは10〜100、000の定数であり、
Yは
である)
R′は
前記構造式(I)の反復単位を形成する芳香族ジアミンは芳香核にニトリル基が置換されたものが全体芳香族ジアミンで最小限25モル%以上にするのが特徴である。
前記構造式(I)の芳香族ポリアミド重合体は芳香核にニトリル基が置換ものが全体芳香族ジアミンで最小限25モル%以上にして芳香二酸ハロゲン化物と縮重合して得られる。
本発明で使えられる芳香族ジアミンは芳香核ニトリル基を有するもの、または芳香核ニトリル基がないものが共に使えられるが、芳香核ニトリル基を有するのを全体芳香族ジアミンの中で25モル%以上にするのが特徴であり、代表的な例は下記のようであり、一般構造式(I)で見るようにこれらの例に局限されるものではない。
ジアミノベンズアニリド、
ベンジジン、
フェニレンジアミン、
(ここでYはCl、Br、I、NO2または炭素数1〜4のアルキルまたはアルコキシ基である。)
本発明で使用することができる芳香族二酸ハロゲン化物の代表的な例としては塩化テレフタロイル、塩化イソフタロイル、塩化ナフチル酸、塩化ビフェニルジカルボニルが挙げられ、これらは置換しなかったり、Cl、Br、I、NO2または炭素数1〜4のアルキルまたはアルコキシ基を有する。
以上の本発明によって製造される前記構造式(I)で表される芳香族ポリアミド重合体は無機塩を含有する極性有機溶媒に可溶性でジアミン成分中芳香族核にニトリル基が置換されたものが全体ジアミン成分で最小限25モル%以上にしたものであり、極限粘度2.0以上、好ましくは2ないし10である高分子量の新しいポリアミド重合体である。
極限粘度はユベロド(Ubbelohde)粘度計を使用して5つほど希薄濃度を選択して外挿法(extrapolation)によって求める(30℃、98%硫酸使用)。
(t:溶液の粘度計通過時間、)
to:溶媒だけの粘度計通過時間、
C:溶液の濃度)
本発明の芳香族ポリアミドは赤外分光スペクトル2230cm-1で表されるニトリル基吸収特性バンドで確認される。
前記構造式(I)の芳香族ポリアミド重合体は次の方法によって重合される時重合溶液が撹拌中銀白色の光沢を出す光学的異方性芳香族ポリアミド重合ドープが形成されて前記第2の目的を達成する。
1)アミド系有機溶媒、ウレア系有機溶媒またはこれらの混合有機溶媒よりなる重合溶媒を製造し、
2)前記重合溶媒に芳香核にニトリル基に置換された芳香族ジアミンを添加溶解し、
3)前記溶液に重縮合触媒としてピリディンを添加し、
4)前記溶液の温度を0〜50℃に維持して強く撹拌しながら芳香族二酸ハロゲン化物を添加し、
5)1〜360分間撹拌し続けて重合反応させて撹拌中に銀白色を帯びる高粘性の重合体溶液を得る。
また、前記構造式(I)の芳香族ポリアミド重合体は次の方法によって重合される時重合溶液が撹拌中に銀白色の光沢を表す光学的異方性芳香族ポリアミド重合ドープが形成されて前記第2の目的を達成する。
1)アミド系有機溶媒、ウレア系有機溶媒、またはこれらの混合有機溶媒よりなる重合溶媒を製造し、
2)前記重合溶媒に芳香核に芳香族ジアミンを添加溶解し、
3)前記溶液の温度を0〜50℃に維持して強く撹拌しながら芳香族二酸ハロゲン化物を添加し、
4)3)の段階で得られたゲル状の重合体を0ないし24時間放置した後、
5)Li2CO3、CaCO3、LiH、CaH2、LiOH、Ca(OH)2、Li2OまたはCaOのアルカリ金属またはアルカリ土類金属の炭酸塩、水素化物、水酸化物、または酸化物よりなる群から選択される無機アルカリ化合物を添加し、1時間ないし数日間撹拌、溶解して、
6)撹拌中に銀白色を帯びる高粘性の重合体溶液を得る。
前記高粘性の重合体溶液は偏光顕微鏡で観察するといろいろの色が現れる光学的異方性ポリアミドドープで、放射口を通じて凝固浴槽に放射されて高強度、高弾性のポリアミド繊維、フィルム、パルプなどの成形物で易しく加工される。また前記本発明による光学的異方性ポリアミドドープ系は硫酸が含められなくてポリアミドポリマーの重合度の低下がなく工程上の管理も易しくなる色々の長所がある。
本発明に於いて、前記有機溶媒としてはアミド系またはウレア系のあらゆる有機溶媒が使えられるが特にN−メチル−2−ピロリドン(NMP)、N、N−ジメチルアセトアミド(DMAc)ヘキサメチルホスホルアミド(HMPA)、N、N、N′、N′−テトラメチルウレア(TMU)、N、N−ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルスルホキシド(DMSO)またはこれらの混合物を使用するのが好ましい。
また本発明で使われる重合溶媒には芳香族ポリアミドの溶解度を増加させるために無機塩をさらに添加し得る。かかるような無機塩の代表的な例としてはCaCl2、LiCl、NaCl、KCl、LiBr、KBrなどのようなハロゲン化アルカリ金属塩またはハロゲン化アルカリ土類金属塩が挙げられる。
これら無機塩は単独または2種以上の混合物形態でも添加される。無機塩の添加量は重合溶媒全体量に対して12重量%以下の範囲であるのが好ましい。無機塩の添加量が12重量%を超過する場合にはこれ以上の本発明の目的効果は期待できないので非経済的である。
前記第2の方法中、三番目工程中で芳香族ジアミンと芳香族二酸塩化物の反応によって副産物としてHClが発生されるが、これを重合系から除去するために、Li2CO3、CaCO3、LiH、CaH2、LiOH、Ca(OH)2、Li2OまたはCaOのアルカリ金属またはアルカリ土類金属の炭酸塩、水素化物、水酸化物、または酸化物よりなる群から選択される無機アルカリ化合物を反応系に添加する。この無機アルキル化合物は1種または1種以上の混合物形態で添加でき、添加量は重合時発生されるHClを中和することに必要な当量の10ないし200モル%にするのが好ましい。
また本発明の第2の目的は前記重合方法以外にも前記構造式(I)の芳香族ポリアミドを少なくとも1重量%以上の無機塩を含有する極性有機溶媒に7重量%以上に溶解温度0〜100℃、好ましくは20〜70℃に溶解して銀白色の光学的異方性ドープを得る方法によっても達成される。
前記極性有機溶媒としてはアミド系またはウレア系のあらゆる有機溶媒が使えられるが特にN−メチル−2−ピロリドン(NMP)、N、N−ジメチルアセトアミド(DMAc)ヘキサメチルホスホルアミド(HMPA)、N、N、N′、N′−テトラメチルウレア(TMU)、N、N−ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルスルホキシド(DMSO)またはこれらの混合物を使用するのが好ましい。
また本発明で使われる無機塩の代表的な例としてはCaCl2、LiCl、NaCl、KCl、LiBr、KBrなどのようなハロゲン化アルカリ金属塩またはハロゲン化アルカリ土類金属塩が挙げられる。
これら無機塩は単独または2種以上の混合物形態でも添加される。無機塩の添加量は有機極性溶媒中最小限1重量%以上含ませる。好ましくは1〜10重量%が良い。無機塩の含量が1重量%以下であると有機極性溶媒に対する前記構造式(I)で表される本発明のポリアミド重合体の溶解度が落ちて光学的異方性ドープが製造しにくく、無機塩の含量が10重量%以上であると無機塩の含量増加に従うそれ以上のポリアミド重合体の溶解度の向上効果がなくて非経済的である。
また、本発明に於いて光学的異方性ドープを形成するための有機極性溶媒中のポリアミド重合体の濃度はポリアミド重合体の重合度、ドープの粘度または有機極性溶媒中の無機塩の濃度によって変えられるが最小限7%以上でなければならず、好ましくは7〜23重量%が良い。7%以下では重合体の含量が低くてドープの光学的特性が等方性を帯びるようになり、23重量%以上では固体状態に存在するようになって本発明の効果が期待できない(図1)。
また本発明の光学的異方性ポリアミドドープを製造することに於いて、好ましい前記構造式(I)で表されるポリアミド重合体の物性は極限粘度が最小限2以上である重合度を有するのが良い。
ポリアミド重合体の重合度が極限粘度2以下であると有機極性溶媒中のポリアミド重合体の濃度を増加しても本発明で目的とする光学的異方性のドープが得られない(図2)。
またドープの粘性もドープ中の重合体含量とともにドープの光学的特性に大きな影響を与える。
ドープの粘度が1000ポアズ以上でドープ中の重合体の含量が10〜20重量%範囲で光学的異方性ドープが得られる(図3参照)。
図1は本発明の構造式(I)の芳香族ポリアミド重合体をDMAc−LiCl溶液に溶解した時、重合体の濃度とDMAc−LiCl濃度に従う等方性、異方性相変異度を表したものである。
図1に表されたように極性有機溶媒であるジメチルアセトアミドで無機塩LiClの含量が1%以下ではポリアミド重合体の溶解度が減少してドープの光学的特性が等方性になったり、溶媒内に固体状態に存在する。極性有機溶媒中の重合体の濃度が7〜23重量%内でドープの光学的特性が異方性を表す。
図2は本発明の構造式(I)の芳香族ポリアミド重合度の極限粘度と重合体の濃度に従う等方性、異方性相変異度を表したものでこの時のDMAc中のLiCl濃度は4重量%である。
図2で見るように極性有機溶媒中の重合体の濃度が図1で光学的異方性を表す7%以上でも重合体の重合度が極限粘度で2以下ではドープの光学的特性が異方性を表さない。
図3は構造式(I)の芳香族ポリアミド重合体の濃度(この時のDMAc中のLiCl濃度は4重量%である)とドープの粘度を表したもので特定濃度(10〜20重量%)で異方性を表し粘度は等方性を表す粘度より低いことがわかる。
本発明は第3の目的を達成するために下記の構造式(I)で表される反復単位よりなることを特徴とする芳香族ポリアミド繊維、パルプまたはフィルムの成型物を提供する。
[前記構造式(I)で、Rは芳香族ジアミン成分で、
などの芳香核にニトリル基が置換されたものが全体芳香族ジアミン成分中25モル%以上にしたもので、ここでXはH、Cl、Br、I、NO2または炭素数1〜4のアルキルまたはアルコキシ基を表し、nは10〜100、000の定数を表し、
Yは
である。
R′は
前記構造式(I)で表される反復単位で構成される芳香族ポリアミド繊維は引張り強さが10g/d以上であり、引張り弾性率が450g/d以上の高強度、高弾性の特性を有する。
本発明に従う芳香族ポリアミド繊維、パルプまたはフィルムの成型物は、芳香族核にニトリル基に置換されたものが全体芳香族ジアミン中に最小限25モル%以上含ませて芳香族二酸ハロゲン化物単量体とともに、アミド系溶媒、ウレア系溶媒、またはこれらの混合溶媒よりなる極性有機溶媒にハロゲン化アルカリ金属塩またはハロゲン化アルカリ土類金属塩の無機塩を添加した重合溶媒でピリジンを重合触媒にして0〜50℃の重合温度で縮重合反応させて得た前記構造式(I)に表される芳香族ポリアミドポリマーを含む光学的異方性ポリアミドドープまたは芳香族核にニトリル基に置換されたものが全体芳香族ジアミン中に最小限25モル以上含ませて芳香族二酸ハロゲン化物単量体とともに、アミド系溶媒、ウレア系溶媒、またはこれらの混合溶媒よりなる極性有機溶媒よりなる極性有機溶媒で0ないし50℃の重合温度で縮重合反応させて得られたゲル状の重合体にアルカリ金属またはアルカリ土類金属の無機アルカリ化合物を添加して得た前記構造式(I)で表される芳香族ポリアミドポリマーを含む光学的異方性アミドドープ、または前記構造式(I)の芳香族ポリアミドをアルカリ金属塩またはハロゲン化アルカリ土類金属塩の無機塩を含む極性有機溶媒に溶解させて光学的異方性芳香族ポリアミドドープを製造した後、このドープを放射ドープにして通常にポリアミド繊維、パルプまたはフィルムの製造方法によって放射/凝固、水洗乾燥して製造される。
次に本発明の好ましい実施例を通じて本発明をより詳しく説明する。しかし、これら実施例は本発明を一層易しく理解するために提供されるものであり、本発明が次の実施例に限られない。
実施例1
芳香核にニトリル基を有する芳香族ジアミン単量体4、4′−ジアミノ−6−シアノベンズアニリドの製造
a)4、4′−ジニトロ−6−シアノベンズアニリドの製造
窒素気流下でジメチルアセトアミド(DMAc)640mlを機械撹拌機で撹拌しながら5−ニトロ−アントラニロニトリル100g(0.613モル)を入れて溶かした後ピリジン49.6ml(0.613モル)を入れて冷却槽を利用して5ないし10℃に冷却する。冷却後撹拌速度を高めながら粉末状の4−ニトロベンゾルクロリド116.0g(0.613モル)を投入する。初期には明るい紫色の透明溶液状態であるが1時間経過してから蒲色の不透明溶液に変わり、常温で4日間撹拌しつづけば黄色い透明溶液になる。これを濾過して(結晶が生じた場合にはDMAcを追加して溶かす)得た黄色い透明液を蒸留して得た赤褐色の高粘性液を蒸留水に入れて撹拌して固体化した後、濾過して水洗した後沸くエタノールと沸くアセトンで各々2回ずつ洗滌し、濾過した後真空オーブンで80℃の温度で乾燥して組物質145gを得た(収率76%)。
b)4、4′−アミノ−6−シアノベンズアニリド(DACYB)の製造
(方法1)
窒素気流下で2lの4口丸底フラスコにエタノール900mlを撹拌しながらシクロヘキセン100ml、パラジウム/カーボン(5%)5g、4、4′−ジニトロ−6−シアノベンズアニリド20g(0.064モル)を投入して油槽を使って85ないし90℃に沸かしながら環流させる。初期には黄色いが混ぜた土色の分散溶液であったが段々黄色いが消えて3時間ないし4時間経過後には完全な土色分散溶液になりながら無色の結晶が発生する。その後、4、4′−ジアミノ−6′−シアノベンズアニリドを20gずつ3回追加投入し、黄色いは2回投入時からは6時間経過後にも消えないので3回投入時にはシクロヘキセン50ml、パラジウム/炭素(5%)1gを共に投入して一夜撹拌した結果、黄色いが消えた。反応終了後これを濾過して溶液を活性炭処理をして再結晶させた後再びアセトンとエタノール比を1対1にした混合溶媒でソキシレット(soxilet)装置を使用して再結晶させて分離する。反応終了後濾過された固体はアセトンで2回洗滌した後濾過して溶液は同じ方法で活性カーボン処理して再結晶させた後再びアセトンとエタノール比を1対1にした混合溶媒で溶かしてパラジウム/カーボン(5%)と分離した後再結晶してこれを濾過して固体は前記方法でソキシレット装置を利用して再結晶させて、液は再び活性カーボン処理して濾過、再結晶、ソキシレット装置を利用した再結晶を反復して分離する。このように分離された固体を真空オーブンで乾燥して組物質60.5gを得た(収率83.7%)。得られた物質の融点は250ないし251℃であった。
(方法2)
5%オレウム(oleum)300mlを冷却槽を使用して0℃以下に冷却した後、内温を5℃以下に維持しながら粉末状の4、4′−ジアミノ−6−カルバモイルベンズアニリド99.6g(0.368モル)を入れて撹拌する。この状態で撹拌し続けて翌日予め−5ないし0℃に冷却して置いたNH4OH(28%)1100mlに反応物を少しずつ入れて中和させる。濾過して塩が除去されるように充分洗滌した後、少量の暖かいエタノールで反応物を洗滌し真空オーブンで80℃に乾燥する。副反応物が混ぜたこの乾燥反応物をアセトンでソキシレット抽出して活性カーボン処理した後エタノールを添加してアセトン:エタノール=1:1の混合溶媒中で再結晶させる。薄い黄色い鱗状結晶を濾過して真空オーブンで80℃に乾燥する。薄い黄色い鱗状結晶をアセトンで2次ソキシレット抽出させ、活性カーボン処理した後アセトン:エタノール=1:1の混合溶媒中で再結晶させて得た白い鱗状の結晶を真空オーブンで80℃に2次乾燥する(組物質40g、沸騰点250ないし251℃)。
実施例2
光学的異方性芳香族ポリアミドドープの製造
窒素気流下で250ml反応器内でジメチルアセトアミド(DMAc)65mlを取った後、LiCl1.6gを加えて完全に溶解して重合溶媒を製造した。ここに4、4′−ジアミノ−6−シアノベンズアニリド(DACYB)4gを加えて完全に溶解させた。ピリジン12.6mlを添加し、溶液の温度を10〜15℃に維持して強く撹拌しながらテレフタロイルクロリド(TPC)3.22gを一時に添加した。添加後直ぐに重合溶液は粘度が増加しながら数分後に粘性を有する銀白色の光学的異方性ドープが製造された。異方性ドープを偏光顕微鏡で確認した。回収した芳香族ポリアミドの極限粘度(30℃、98%硫酸溶液で測定)は5.0であった。
実施例3〜9
光学的異方性芳香族ポリアミドドープの製造
前記実施例2で、単量体と添加物の量を次の表1のようにしたのを除外しては実質的に同一に処理して光学的異方性ドープを製造した。
実施例10
芳香族ポリアミドフィラメントの製造
実施例4で製造した光学的異方性芳香族ポリアミドドープを放射口を通じて0.5ないし2cmの空気層に圧出噴射すると同時に約5℃に維持された20%ジメチルアセトアミド水溶液中で凝固して最大速度でローラに巻く。蒸留水で充分水洗した後150℃の乾燥機で乾燥したフィラメントの繊度は2デニール、引張り強さは16g/d、伸度4.6%及び引張り弾性率は440g/dであった。
実施例11〜13
芳香族ポリアミドフィラメントの製造
実施例10と同一な方法で製造した芳香族ポリアミドフィラメントの機械的性質を下記表2に表した。
実施例14
光学的異方性芳香族ポリアミドドープの製造
窒素気流下で250ml反応器内でジメチルアセトアミド(DMAc)50mlを取った後、4、4′−ジアミノ−6−シアノベンズアニリド(DACYB)5.61g(0.0258モル)を入れて溶かし、氷槽で内温を20℃以下に冷却した後、粉末状のテレフタロイルクロリド(TPC)5.32gを入れる。TPCを投入すると同時に固体に固まるが翌日Li2CO31.91g(0.0258モル)を投入すると固体状態の重合体が少しずつ溶け初めて鮮明な銀白色の異方性高分子溶液になる。これをもう一日ほどゆっくり撹拌する。異方性ドープであることを偏光顕微鏡で確認した。回収した芳香族ポリアミドの極限粘度(30℃、97%H2SO4硫酸溶液で測定)は3.8であった。
実施例15〜16
光学的異方性芳香族ポリアミドドープの製造
前記実施例14で単量体と添加物の量を下記の表3のようにしたのを除外しては実質的に同一処理して光学的異方性ドープを製造した。
実施例17
芳香族ポリアミドフィラメントの製造
実施例16で製造された光学的異方性芳香族ポリアミドドープを放射口を通じて0.5ないし2cmの空気層に圧出噴射すると同時に約5℃に維持された20%ジメチルアセトアミド水溶液中で凝固して最大速度でローラに巻く。蒸留水で充分水洗した後150℃の乾燥機で乾燥したフィラメントの繊度は1.0デニール、引張り強さは18.4g/d、伸度7.5%、引張り弾性率270g/dであった。
実施例18
光学的異方性芳香族ポリアミドドープの製造
窒素気流下でジメチルアセトアミド(DMAc)50mlを反応器中に入れて溶かした後、4、4′−ジアミノ−2−シアノベンズアニリド(DACYB)5.51g(0.0204モル)と4、4′−ジアミノベンズアニリド(DAB)1.55g(0.0068モル)を入れて完全に溶解されるとピリジン7.2mlを入れて撹拌する。氷槽で内温を20℃以下に冷却した後強く撹拌しながら粉末状のテレフタロイルクロリド(TPC)5.52gを投入する。
テレフタロイルクロリドを投入すると同時に粘度を有する高分子溶液が形成され光学的異方性を帯びる。これをもう一日ほどゆっくり撹拌する。異方性ドープであることを偏光顕微鏡で確認した。回収した共重合の芳香族ポリアミドの極限粘度は6.6であった。
実施例19〜22
光学的異方性芳香族ポリアミドドープの製造
前記実施例18で単量体と添加物の量を下記の表4のようにしたのを除外しては実質的に同一処理して光学的異方性ドープを製造した。
実施例23
芳香族ポリアミドフィラメントの製造
芳香族ジアミン単量体がDACYB75モル%/DAB25モル%よりなる実施例22によって製造された光学的異方性芳香族ポリアミドドープを放射口を通じて0.5ないし2cmの空気層に圧出噴射すると同時に約5℃に維持された20%ジメチルアセトアミド水溶液中で凝固して最大速度でローラに巻く。蒸留水で充分水洗した後150℃の乾燥機で乾燥したフィラメントの繊度は1.2デニール、引張り強さは12g/d、伸度は5%、引張り弾性率は500g/dであった。
実施例24
芳香族ポリアミドフィラメントの製造
芳香族ジアミン単量体がDACYB60モル%/DAB40モル%よりなる実施例21によって製造された光学的異方性芳香族ポリアミドドープを放射口を通じて0.5ないし2cmの空気層に圧出噴射すると同時に約5℃に維持された20%ジメチルアセトアミド水溶液中で凝固して最大速度でローラに巻く。蒸留水で充分水洗した後150℃の乾燥機で乾燥したフィラメントの繊度は1.1デニール、引張強さは21g/d、伸度は5%、引張り弾性率は500g/dであった。
実施例25
光学的異方性芳香族ポリアミドドープの製造
窒素気流下でジメチルアセトアミド(DMAc)50mlを反応器中に入れて溶かした後、LiCl1.75gを入れて溶かした後、2−シアノ−1,4−フェニレンジアミン(CYPPD)5.97gを入れて完全に溶くと、11.9mlのピリジンを入れて氷槽を使用して内温が20℃以下になるように冷却した後強く撹拌しながら粉末状のテレフタロイルクロリド9.10gを投入する。テレフタロイルクロリドを投入すると同時に粘度を有する高分子溶液が形成され光学的異方性を帯びる。これをもう一日ほどゆっくり撹拌する。異方性ドープであることを偏光顕微鏡で確認した。回収した共重合の芳香族ポリアミドの極限粘度は3.9であった。
実施例26
光学的異方性芳香族ポリアミドドープの製造
窒素気流下でジメチルアセトアミド(DMAc)50mlを反応器中に入れて溶かした後、LiCl2gを入れて溶かした後、2−シアノ−1,4−フェニレンジアミン(CYPPD)4.32gとp−ペニレンジアミン1.50gを入れて溶解した後12.3mlのピリジンを入れて氷槽を使用して内温が20℃以下になるように冷却した後強く撹拌しながら粉末状のテレフタロイルクロリド9.40gを投入する。テレフタロイルクロリドを投入すると同時に粘度を有する高分子溶液が形成され光学的異方性を帯びる。これをもう一日ほどゆっくり撹拌する。異方性ドープであることを偏光顕微鏡で確認した。回収した共重合の芳香族ポリアミドの極限粘度は2.4であった。
実施例27
光学的異方性芳香族ポリアミドドープの製造
窒素気流下でジメチルアセトアミド(DMAc)50mlを反応器中に入れて溶かした後、LiCl2gを入れて溶かした後、4.4′−ジアミノ−2−シアノ−ベンズアニリンイミド5.51g及び1,4−フェニレンジアミン(CYPPD)0.97gを入れて完全に溶解した後12.3mlのピリジンを入れて氷槽を使って内温が20℃以下になるように冷却した後強く撹拌しながら粉末状のテレフタロイルクロリド5.91gを投入する。テレフタロイルクロリドを投入すると同時に粘度を有する高分子溶液が形成され光学的異方性を帯びる。これをもう一日ほどゆっくり撹拌する。異方性ドープであることを偏光顕微鏡で確認した。回収した共重合の芳香族ポリアミドの極限粘度は3.1であった。
Claims (33)
- 化学式(I)で表される芳香族ポリアミド。
(前記化学式(I)において、Rは、芳香核上に置換されたニトリル基を有する芳香族基または芳香核上に置換されたニトリル基を持たない芳香族基であり、Rの少なくとも25モル%は、芳香核上に置換されたニトリル基を有する芳香族基であり、前記芳香核上に置換されたニトリル基を有する芳香族基が
からなる群より選択される芳香族基であり(式中、Yは、Cl、Br、I、NO2、1から4個の炭素原子を有するアルキル基または1から4個の炭素原子を有するアルコキシ基である。)、
R’は、Cl、Br、I、NO2、1から4個の炭素原子を有するアルキル基、または1から4個の炭素原子を持つアルコキシ基で置換されていないか、または置換されているフェニル、ナフチルまたはビフェニルであり、
nは、10から100,000の整数を示す。) - 前記ニトリル基の吸収特性バンドが、赤外スペクトルの2230cm-1に見られる請求項1に記載の芳香族ポリアミド。
- Rの100モル%が、芳香核上に置換されたニトリル基を有する芳香族基である、請求項1に記載の芳香族ポリアミド。
- 無機塩を含む極性有機溶媒に可溶性である、請求項1に記載の芳香族ポリアミド。
- 少なくとも2.0の極限粘度を有する、請求項1に記載の芳香族ポリアミド。
- (a)化学式(I)で表される芳香族ポリアミド、
(前記化学式(I)において、Rは、芳香核上に置換されたニトリル基を有する芳香族基、または芳香核上に置換されたニトリル基を持たない芳香族基であり、Rの少なくとも25モル%は芳香核上に置換されたニトリル基を有する芳香族基であり、前記芳香核上に置換されたニトリル基を有する芳香族基が
からなる群から選択される芳香族基であり(式中、Yは、Cl、Br、I、NO2、1から4個の炭素原子を持つアルキル基、または1から4個の炭素原子を有するアルコキシ基である。)、
R’は、Cl、Br、I、NO2、1から4個の炭素原子を有するアルキル基、または1から4個の炭素原子を有するアルコキシ基で置換されていないか、または置換されているフェニル、ナフチルまたはビフェニルであり、
nは、10から100,000の整数を示す。)
(b)極性有機溶媒、および
(c)無機塩を、
含む異方性ポリアミドドープであって、
少なくとも7重量%の前記芳香族ポリアミド、および少なくとも1重量%の前記無機塩を含む、異方性ポリアミドドープ。 - 前記Rの100モル%が、芳香核上に置換されたニトリル基を有する芳香族基である、請求項6に記載の異方性ポリアミドドープ。
- 前記芳香族ポリアミドが、少なくとも2.0の極限粘度を有する、請求項6に記載の異方性ポリアミドドープ。
- 前記無機塩が、CaCl2、LiCl、NaCl、KCl、LiBrおよびKBrからなる群から選択される、請求項6に記載の異方性ポリアミドドープ。
- 7から23重量%の前記芳香族ポリアミドを含む、請求項6に記載の異方性ポリアミドドープ。
- 1から10重量%の前記無機塩を含む、請求項6に記載の異方性ポリアミドドープ。
- 前記極性有機溶媒が、N−メチル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルアセトアミド、ヘキサメチルホスホアミド、N,N,N’,N’−テトラメチルウレア、N,N−ジメチルホルムアミド、およびジメチルスルホキシドからなる群から選択される、請求項6に記載の異方性ポリアミドドープ。
- 請求項6に記載の異方性ポリアミドドープを、紡糸および凝固させることを含む方法によって製造された繊維からなる成形物。
- 請求項6に記載の異方性ポリアミドドープを、紡糸および凝固させることを含む方法によって製造されたパルプからなる成形物。
- 請求項6に記載の異方性ポリアミドドープを、紡糸および凝固させることを含む方法によって製造されたフィルムからなる成形物。
- 少なくとも10g/dの引張強さを有する、請求項13から15いずれかに記載の成形物。
- 少なくとも450g/dの引張弾性率を有する、請求項13から15いずれかに記載の成形物。
- (a)下記の群から選択され、
(式中、Yは、Cl、Br、I、NO2、1から4個の炭素原子を有するアルキル基または1から4個の炭素原子を有するアルコキシ基である。)、上記の群のうち、芳香核上に置換されたニトリル基を有する芳香族ジアミンが芳香族ジアミン全体で少なくとも25モル%以上含まれる芳香族ジアミンを、有機溶媒中に添加し、溶解する工程であって、前記有機溶媒がアミド系有機溶媒またはウレア系有機溶媒である工程と、
(b)工程(a)からの溶液に、ピリジンを加える工程と、
(c)工程(b)からの溶液に、芳香族二酸ハロゲン化物を、0℃から50℃の温度で強く攪拌しながら加える工程と、
(d)工程(c)からの溶液を1から360分間攪拌し、攪拌時に銀白色の光沢を示す粘性を有するポリマー溶液を得る工程と、
を含む光学的異方性ポリアミドドープの製造方法。 - 前記芳香族二酸ハロゲン化物が、塩化テレフタロイル、塩化イソフタロイルおよび塩化ビフェニルジカルボニルからなる群から選択され、これら芳香族二酸ハロゲン化物は、Cl、Br、I、NO2、1から4個の炭素原子を有するアルキル基、または1から4個の炭素原子を持つアルコキシ基で置換されていなくても、または置換されていてもよい、請求項18に記載の光学的異方性ポリアミドドープの製造方法。
- 前記有機溶媒が、N−メチル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルアセトアミド、ヘキサメチルホスホアミド、N,N,N’,N’−テトラメチルウレア、N,N−ジメチルホルムアミドおよびジメチルスルホキシドからなる群から選択される、請求項18に記載の光学的異方性ポリアミドドープの製造方法。
- 前記有機溶媒が、無機塩を含んでいる、請求項18に記載の光学的異方性ポリアミドドープの製造方法。
- 前記無機塩が、CaCl2、LiCl、NaCl、KCl、LiBrおよびKBrからなる群から選択される、請求項21に記載の光学的異方性ポリアミドドープの製造方法。
- 前記無機塩の量が、前記有機溶媒の12重量%未満である、請求項21に記載の光学的異方性ポリアミドドープの製造方法。
- (a)下記の群から選択され、
(式中、Yは、Cl、Br、I、NO2、1から4個の炭素原子を有するアルキル基または1から4個の炭素原子を有するアルコキシ基である。)、上記の群のうち、芳香核上に置換されたニトリル基を有する芳香族ジアミンが芳香族ジアミン全体で少なくとも25モル%以上含まれる芳香族ジアミンを、有機溶媒中に添加し、溶解する工程にあって、前記溶媒がアミド系有機溶媒またはウレア系有機溶媒である工程と、
(b)工程(a)からの溶液に、0℃から50℃の温度で強く攪拌しながら芳香族二酸ハロゲン化物を添加してゲル状のポリマーを生成する工程と、
(c)工程(b)からの混合液を0から24時間放置する工程と、
(d)少なくとも1種類の無機アルカリ化合物を加えて溶解する工程と、
を含む光学的異方性ポリアミドドープの製造方法。 - 前記芳香族二酸ハロゲン化物が、塩化テレフタロイル、塩化イソフタロイルおよび塩化ビフェニルジカルボニルからなる群から選択され、これら芳香族二酸ハロゲン化物は、Cl、Br、I、NO2、1から4個の炭素原子を有するアルキル基、または1から4個の炭素原子を持つアルコキシ基で置換されていなくても、または置換されていてもよい請求項24に記載の光学的異方性ポリアミドドープの製造方法。
- 前記有機溶媒が、N−メチル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルアセトアミド、ヘキサメチルホスホアミド、N,N,N’,N’−テトラメチルウレア、N,N−ジメチルホルムアミドおよびジメチルスルホキシドからなる群から選択される、請求項24に記載の光学的異方性ポリアミドドープの製造方法。
- 前記無機アルカリ化合物が、Li2CO3、CaCO3、LiH、CaH2、LiOH、Ca(OH)2、Li2OおよびCaOからなる群から選択される、請求項24に記載の光学的異方性ポリアミドドープの製造方法。
- 光学的異方性ポリアミドドープの製造方法であって、化学式(I)
の芳香族ポリアミドを、1重量%以上の無機塩を含む極性有機溶媒に0℃から100℃の温度で加える工程を含み、
前記光学的異方性ポリアミドドープが少なくとも7重量%の前記芳香族ポリアミドを含み、
化学式(I)のRが、芳香核上に置換されたニトリル基を有する芳香族基、または芳香核の上に置換されたニトリル基を有しない芳香族基であり、この場合Rの少なくとも25モル%が芳香核上に置換されたニトリル基を有する芳香族基であり、前記芳香核上に置換されたニトリル基を有する芳香族基が
からなる群より選択される芳香族基であり(式中、Yは、Cl、Br、I、NO2、1から4個の炭素原子を有するアルキル基または1から4個の炭素原子を有するアルコキシ基である。)、
R’は、Cl,Br,I、NO2、1から4個の炭素原子を有するアルキル基、または1から4個の炭素原子を有するアルコキシ基で置換されていないか、または置換されている、フェニル、ナフチルまたはビフェニルであり、
nが10から100,000の整数である光学的異方性ポリマードープの製造方法。 - 前記Rの100モル%が、芳香核上に置換されたニトリル基を有する芳香族基である、請求項28に記載の光学的異方性ポリアミドドープの製造方法。
- 前記芳香族ポリアミドが、少なくとも2.0の極限粘度を有する、請求項28に記載の光学的異方性ポリアミドドープの製造方法。
- 前記光学的異方性ポリアミドドープが、7から23重量%の前記芳香族ポリアミドを含む、請求項28に記載の光学的異方性ポリアミドドープの製造方法。
- 前記光学的異方性ポリアミドドープのが、1から10重量%の無機塩を含む、請求項28に記載の光学的異方性ポリアミドドープの製造方法。
- 前記無機塩が、CaCl2、LiCl、NaCl、KCl、LiBrおよびKBrからなる群から選択される、請求項28に記載の光学的異方性ポリアミドドープの製造方法。
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