JPH0680775A - 繊維形成用メタ−アラミドの調製 - Google Patents

繊維形成用メタ−アラミドの調製

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JPH0680775A
JPH0680775A JP5104168A JP10416893A JPH0680775A JP H0680775 A JPH0680775 A JP H0680775A JP 5104168 A JP5104168 A JP 5104168A JP 10416893 A JP10416893 A JP 10416893A JP H0680775 A JPH0680775 A JP H0680775A
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JP
Japan
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polymer
reaction solution
solution
diamine
polycondensation
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JP5104168A
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Holger Jung
ホルガー・ユング
Peter Klein
ペーター・クライン
Uwe Kampschulte
ウヴェ・カンプシュルテ
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Hoechst AG
Original Assignee
Hoechst AG
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    • D01NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
    • D01FCHEMICAL FEATURES IN THE MANUFACTURE OF ARTIFICIAL FILAMENTS, THREADS, FIBRES, BRISTLES OR RIBBONS; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED FOR THE MANUFACTURE OF CARBON FILAMENTS
    • D01F6/00Monocomponent artificial filaments or the like of synthetic polymers; Manufacture thereof
    • D01F6/58Monocomponent artificial filaments or the like of synthetic polymers; Manufacture thereof from homopolycondensation products
    • D01F6/60Monocomponent artificial filaments or the like of synthetic polymers; Manufacture thereof from homopolycondensation products from polyamides
    • D01F6/605Monocomponent artificial filaments or the like of synthetic polymers; Manufacture thereof from homopolycondensation products from polyamides from aromatic polyamides
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G69/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a carboxylic amide link in the main chain of the macromolecule
    • C08G69/02Polyamides derived from amino-carboxylic acids or from polyamines and polycarboxylic acids
    • C08G69/26Polyamides derived from amino-carboxylic acids or from polyamines and polycarboxylic acids derived from polyamines and polycarboxylic acids
    • C08G69/32Polyamides derived from amino-carboxylic acids or from polyamines and polycarboxylic acids derived from polyamines and polycarboxylic acids from aromatic diamines and aromatic dicarboxylic acids with both amino and carboxylic groups aromatically bound

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 N−メチルピロリドン中に溶解したメタ−ア
ラミドから成る直接紡糸可能なポリマー溶液を調製する
方法を提供する。 【構成】 ポリマーを基準として、式(I)の反復構造
単位の少なくとも95モル%、 [−CO−R−CO−NH−R−NH−] (I) (式中、R及びRは、同一の又は異なる二価芳香族
ラジカルである) 式(II)のジアミン及び式(III)のジカルボニルジク
ロリドを反応させることによって得られ、 HN−R−NH (II) ClOC−R−COCl (III) (式中、R及びRは、同一の又は異なる二価芳香族
ラジカルである) 前記方法は以下の工程: a)N−メチルピロリドン(NMP)中に、初期仕込み
として溶液の形態であるジアミンを仕込む工程; b)ジカルボニルジクロリドを上記溶液に加える工程; c)反応溶液を重縮合させる工程; d)重縮合を停止させる工程;から成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ある種の繊維形成用芳
香族ポリアミド(以下「アラミド」と称する)を製造す
るための新規な方法に関するものである。特に本発明
は、メタ−アラミドの製造方法、及び該方法によって得
られる高い分子量且つ狭い分子量分布を有するメタ−ア
ラミドに関する。
【0002】
【従来の技術】ポリ(メタ−フェニレンイソフタルアミ
ド)のようなメタ−アラミドは、特に、強度や伸長性の
ような機械的特性、耐燃性及び耐薬品性に優れた繊維に
加工し得る商業的に有用なポリマーである。
【0003】これらのポリマーは、通常、有機非塩基性
溶剤、特にハロゲン化された有機溶剤中で合成される。
その様な合成方法の例は、米国特許第3,094,51
1号及びドイツ特許公告公報第1,107,399号に
ある。他の合成方法は、米国特許第3,063,966
号にあるように溶剤としてジメチルアセトアミドを使う
方法である。ドイツ特許第1,243,820号及び同
2,325,139号にあるように、一般に、合成され
たままの溶液からポリマーは沈澱し、そして洗浄の後、
紡糸溶剤に再溶解される。該紡糸溶剤は、通常非プロト
ン性有機アミド溶剤である。
【0004】かかる紡糸溶剤中での重縮合によって紡糸
溶剤を直接調製することは、ジメチルアセトアミド(D
MAc)中で合成し次いで乾式紡糸することによっての
み達成される。ジメチルアセトアミドは、発生する塩化
水素と結合するのに十分な程度の塩基性を有する。使用
する中和剤の種類に依存するが、ポリマー1モルを中和
するのに1モルのアルカリ金属塩及び又はアルカリ土類
金属塩が生成する。つまり、通常、アラミドの量の約5
0重量%に当たる量の塩が生成するであろう。上述の量
の塩は湿式紡糸を妨害するであろうと考えられるので、
フィラメントは、乾式紡糸によってのみ形成され得るの
である(米国特許第3,360,598号を参照された
い)。
【0005】更にドイツ特許出願公開公報第3,83
5,401号には、芳香族コポリアミドを調製する方法
が開示されている。この方法では、パラ位に原子価結合
を有する芳香族ジカルボニルジクロリド及びジアミン
は、公知のポリアミド溶剤、とりわけN−メチルピロリ
ドン中にて、高温で重縮合される。
【0006】特開昭49−130,495号公報にある
ように、N−メチルピロリドン中において1,3−フェ
ニレンジアミンとイソフタロイルジクロリドとを重縮合
することは、それ自体公知である。しかし、該公報に記
載されているメタ−アラミドは、優れた繊維特性を有す
るフィラメントを形成するために十分な程度に高い分子
量を有していないことは事実である。かかる従来技術に
よる方法によって得られる平均分子量は、50,000
以下であることが報告されている。この参考文献は、溶
剤の含水率が重合度に及ぼす影響についての研究に関す
るものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、N
−メチルピロリドン中に溶解した繊維形成用ポリマーか
ら成る直接紡糸可能なポリマー溶液を調製するための方
法を提供することを目的とする。
【0008】更に本発明は、環境に有害なハロゲン化有
機溶剤を使用しない、繊維形成用ポリマーから成る直接
紡糸可能なポリマー溶液を調製するための方法を提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明において、メタ−
アラミドを重縮合して高分子量にすることは、紡糸溶剤
としてのNMP(N−メチルピロリドン)中で直接行い
得ることが判明した。本発明の方法によって、重量平均
分子量と数平均分子量との比、つまりM/Mが非常
に低いメタ−アラミドが得られる。M/Mが低いこ
とは、分子量分布が狭いことに対応しており、このこと
は、繊維加工する上で好ましいものである。これによっ
て繊維製造プロセスの経済性を向上させることが可能と
なる。何故ならば、例えば、重縮合溶剤からポリマーを
沈澱させたり、更にそれを再溶解する必要はなく、ま
た、重縮合溶剤を回収するための装置を必要としないか
らである。
【0010】従って、本発明は、N−メチルピロリドン
中に溶解した繊維形成用ポリマーから成る直接紡糸可能
なポリマー溶液を調製するための方法に関するものであ
り、該ポリマーは、ポリマーを基準として、式(I)の
反復構造単位の少なくとも95モル%;及び [−CO−R−CO−NH−R−NH−] (I) (式中、R及びRは、同一の又は異なる二価芳香族
ラジカルである) 芳香族、脂肪族若しくは脂環式ジカルボニルジクロリド
及び/又はジアミンの反応/転化によって生成する構造
単位の5モル%以下;から成り、該ポリマーは、式(I
I)のジアミン及び式(III)のジカルボニルジクロリド
並びに任意にモノマーの全量の5モル%以下の芳香族、
脂肪族若しくは脂環式ジカルボニルジクロリド及び/又
はジアミンを反応させることによって得られ、 HN−R−NH (II) ClOC−R−COCl (III) (式中、R及びRは、同一の又は異なる二価芳香族
ラジカルである) 該方法は以下の工程: a)N−メチルピロリドン(NMP)中に、初期仕込み
として溶液の形態であるジアミンを仕込む工程; b)ジカルボニルジクロリドを上記溶液に加える工程; c)反応溶液を強制的に循環させながら、温度−20〜
100℃で重縮合させる工程; d)ポリマーの内部粘度がある値になった時点で、一官
能価の連鎖停止剤を添加した後に塩基性アルカリ金属塩
及び/若しくは塩基性アルカリ土類金属塩を添加して反
応溶液を中和させるか又は連鎖停止剤を添加せずに反応
溶液を中和させて、重縮合を停止させる工程;から成
り、ここで、式(II)のジアミンとして、ラジカルR
がナフタレン−1,6−、ナフタレン−1,7−、ナフ
タレン−2,7−、ビフェニル−3,4’−又は1,3
−フェニレンジアミンから誘導されるものを使用し、式
(III)のジカルボニルジクロリドとして、ラジカルR
がナフタレン−1,6−、ナフタレン−1,7−、ナ
フタレン−2,7−若しくはビフェニル−3,4’−ジ
カルボン酸又はイソフタル酸から誘導されるものを使用
し、99.9%を越える純度と、カールフィッシャー法
によって測定した場合に70ppm以下の含水率とを有
する出発モノマーを使用し、そして濃硫酸中での濃度が
0.5%であるポリマー溶液の25℃における内部粘度
を測定した場合に、該内部粘度が少なくとも1.5dl
/gとなったときに、重縮合を停止させる、ことから成
る。
【0011】式(I)の反復構造単位に加えて、本発明
のメタ−アラミドは、ポリマーを基準として、5モル%
までの他の二価の芳香族、脂肪族又は脂環式ラジカルを
含んでいてもよい。これらのラジカルは芳香族、脂肪族
若しくは脂環式ジカルボニルジクロリド及び/又はジア
ミンから誘導される。
【0012】本発明のメタ−アラミドの95モル%は、
式(I)の反復構造単位から成り、上記の定義の枠内で
は、R及び/又はRラジカルは1分子中において異
なっていることもできる。
【0013】R及び/又はRは、それぞれ好ましく
は1,3−フェニレンである。
【0014】本発明の方法は、それぞれ上記の定義のよ
うな式(III)の芳香族ジカルボニルジクロリドと式(I
I)の芳香族ジアミンとの反応から成る。式(II)及び
/又は式(III)の化合物は、混合物としても使用し得
る。もし所望であれば、モノマーの全量を基準として5
モル%までの芳香族、脂肪族若しくは脂環式ジカルボニ
ルジクロリド及び/又はジアミンを使用する。このタイ
プの芳香族モノマーには、パラ−モノマーといわれるも
のもあるであろう。
【0015】ジカルボニルジクロリドに対するジアミン
の比は、あらゆる場合において、所望の高分子量を有す
るアラミドが製造されるような比であるべきである。総
ジカルボニルジクロリドのモル比は、該モル比が総ジア
ミンのモル比に実質的に等しいようなものであることが
有利である。2種類のモノマーの量は、約1%以上異な
るべきでなく、好ましくは0.2%以上異なるべきでな
い。
【0016】式(III)のモノマーが誘導されるのに適
切な芳香族ジカルボン酸は、1,6−ナフタレンジカル
ボン酸、1,7−ナフタレンジカルボン酸、2,7−ナ
フタレンジカルボン酸、3,4’−ビフェニルジカルボ
ン酸及び特にイソフタル酸である。
【0017】式(II)の芳香族ジアミンとして適切なも
のには、1,6−ナフタレンジアミン、1,7−ナフタ
レンジアミン、2,7−ナフタレンジアミン、3,4’
−ビフェニルジアミン及び特に1,3−フェニレンジア
ミンである。
【0018】使用されるべきモノマーは、99.9%以
上の純度なくてはならず、しかも含水率が70ppm以
下、好ましくは50ppm以下でなくてはならない。こ
れらの測定は、所望の高分子量を得るために必要であ
る。含水率は通常のカールフィッシャー法によって測定
される。
【0019】重縮合は、NMP中での溶液重縮合として
行われる。この目的のために、ジアミンをNMP中に溶
解し、次いでジカルボニルジクロリドを添加する。この
ために、ジカルボニルジクロリドは、固体の形態で使用
し得るか、微細に分割した形態で使用し得るか、好まし
くは溶融形態で使用し得るか、又は特にNMPに溶解し
た溶液の形態で使用し得る。
【0020】反応溶液にジカルボニルジクロリドを添加
する速度は、激しい発熱反応を調節し得るような速度と
する。温度を測定しながら添加する場合には、好ましく
は反応混合物の温度が70℃を越えないように行う。こ
れは、添加する速度を調節したり、及び特に反応溶液を
激しく攪拌することによってなし得る。
【0021】重縮合は、温度−20〜100℃で、反応
溶液を強制循環することによって行われる。好ましい反
応温度は、40〜60℃である。
【0022】上述したように、内部粘度が少なくとも
1.5dl/gとなり所望の分子量に到達したら、重縮
合を停止する。この重縮合の停止は、塩基性アルカリ金
属化合物及び/又は塩基性アルカリ土類金属化合物をも
って、酸性反応溶液を中和することによってなされる。
この操作に先立ち、一官能価の連鎖停止剤を添加するこ
とによって反応を停止し得る。該連鎖停止剤は塩化モノ
カルボニルようなものであり、特に塩化アセチル又は塩
化ベンゾイルである。
【0023】塩基性アルカリ金属化合物及び塩基性アル
カリ土類金属化合物の例は、水酸化リチウム、並びに特
に酸化カルシウム及び又は水酸化カルシウムである。
【0024】本発明の方法は、好ましくは、重縮合が終
了した後に、ポリマー濃度が反応溶液を基準として15
〜25重量%となるように行う。この実施態様において
は、高ポリマー濃度の紡糸溶液が得られる。かかる溶液
は引き続き行われる紡糸工程の生産性にとって有利であ
る。
【0025】本発明の方法の更に有利な実施態様は、塩
基性アルカリ金属塩及び/又は塩基性アルカリ土類金属
塩の量に関係する。中和の際に、これらはアラミドと等
モル量生成する。その結果、反応溶液の塩濃度は、反応
溶液を基準として、5〜13重量%となる。
【0026】本発明の方法は、特に好ましくは、硫酸中
での濃度が0.5%であるポリマー溶液の25℃におけ
る内部粘度を測定した場合に、ポリマーの内部粘度が
1.5〜2.5dl/gとなったときに重縮合を停止す
るように行う。
【0027】やま歯攪拌器又は遊星形ミキサーニーダー
反応器を用いて反応溶液を攪拌して強制循環させること
によって特に高い粘度が得られる。
【0028】本発明は、更に芳香族ポリアミドをも提供
する。該芳香族ポリアミドは、ポリマーを基準として、
上述の式(I)の反復構造単位の少なくとも95モル%
から成り、濃硫酸中での濃度が0.5%であるポリマー
溶液の25℃における内部粘度を測定した場合に、該内
部粘度が少なくとも1.5dl/gである。これらの性
質は上述した方法によって得られるものである。該芳香
族ポリアミドの分子量分布は狭く(分子量分布は、重量
平均分子量と数平均分子量との比、つまりM/M
表される)、この平均値は0.05%ポリマーのNMP
溶液の65℃におけるゲル透過クロマトグラフィーによ
って測定されている。
【0029】本発明のメタ−アラミドは従来のメタ−ア
ラミドとは異なる以下の特性を有している: 1) 極めて狭い分子量分布M/M、 2) 高い内部粘度
【0030】成形品を形成するために押出溶液を押し出
す場合には、乾式ジェット湿式紡糸方法を使用し得る。
【0031】押出溶液は、乾式ウェット紡糸ジェットを
通って凝固液中へ押出される。凝固液は、水であるか又
は極性有機溶剤を含む水溶液であることが通常有利であ
る。この極性有機溶剤は、アラミドを溶解するために通
常使用されるアミド溶剤と同じものから選択され得る。
【0032】凝固液に使用される極性有機溶剤は、好ま
しくは押出溶液に存在する溶剤と同じ溶剤である。凝固
液は、好ましくは、0℃から大気圧下での凝固液の沸点
までの間の温度で使用される。
【0033】極性有機溶剤は、好ましくは70重量%以
下、特に50重量%以下の濃度で凝固液に存在する。
【0034】上述の紡糸方法は、特に溶液から繊維を形
成するのに適している。
【0035】紡糸繊維は、通常延伸工程に付される。延
伸によって機械的性質、例えば引張強さや弾性率のみな
らず、熱的性質、例えば熱安定性が向上したフィラメン
トが得られる。
【0036】本発明のアラミドから得られたフィラメン
トは、機械的強度を高める目的で一般に延伸される。使
用する延伸比は、通常約2:1〜5:1である。延伸温
度は、一般に200〜400℃、好ましくは250〜3
50℃である。
【0037】延伸は、1段法、2段法又は数段法で実施
され得る。そのためにホットプレート又は円筒ヒーター
を使用し得る。その上、延伸フィラメントを同じ温度又
はそれ以上の温度で更に熱処理して、フィラメントの結
晶質構造を高めることができる。
【0038】本発明のアラミドから得られる繊維は、優
れた機械的特性及び熱的特性を有し、多種多様な方法で
工業的に使用され得る。例えば耐熱性の絶縁材料として
使用したりフィルター濾布の製造に用いたり、又は軽量
の絶縁材料として使用される。
【0039】更に、本発明の性質と利点は、以下の実施
例によって明らかになるであろう。しかしながら、本発
明の範囲がかかる実施例に限定されないことは、直ぐに
理解されるだろう。これに反して、かかる実施例を基礎
として、当業者は、本発明の基本概念から逸脱すること
なしに、改良及び/又は付加を自由に選択することがで
きる。
【0040】
【実施例1】m−フェニレンジアミン 324.5g
(3モル)を、NMP2395ml中に溶かし、温度−
10〜70℃で、塩化イソフタロイル609g(3モ
ル)と混合した。次に、酸塩化物を、固体形態で加え
た。約98モル%加えると、粘度の増大が観察された。
予め決めておいた撹拌抵抗値である35Nmには、50
℃、50回転/分で達した。その時点で塩化アセチルを
加えることによって、反応を停止させた。次に、CaO
40g(NMP中で50%濃度の懸濁液)で中和させ
た。生成溶液は、ポリマーを714g、CaClを3
33g及び水を54gを含んでいた。NMP中には均質
溶液が存在した(20重量%)。25℃における濃H2
SO4中での内部粘度は、1.7dl/gであった。そ
の溶液を更に2時間撹拌してから、10μのフィルター
で濾過した。
【0041】濾過した紡糸溶液を、乾式ジェット湿式紡
糸方法によって、繊維に紡糸した。繊維の破断強さは3
3cN/texであり、破断伸びは16%であった。繊
維のモジュラスは、10N/texであった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ウヴェ・カンプシュルテ ドイツ連邦共和国デー−6234 ハッテルス ハイム・アム・マイン,ヘルデルリンリン ク 12

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 N−メチルピロリドン中に溶解した繊維
    形成用ポリマーから成る直接紡糸可能なポリマー溶液を
    調製するための方法であって、 前記ポリマーは、ポリマーを基準として、 式(I)の反復構造単位の少なくとも95モル%;及び [−CO−R−CO−NH−R−NH−] (I) (式中、R及びRは、同一の又は異なる二価芳香族
    ラジカルである) 芳香族、脂肪族若しくは脂環式ジカルボニルジクロリド
    及び/又はジアミンの反応/転化によって生成する構造
    単位の5モル%以下;から成り、 前記ポリマーは、式(II)のジアミン及び式(III)の
    ジカルボニルジクロリド並びに任意にモノマーの全量の
    5モル%以下の芳香族、脂肪族若しくは脂環式ジカルボ
    ニルジクロリド及び/又はジアミンを反応させることに
    よって得られ、 HN−R−NH (II) ClOC−R−COCl (III) (式中、R及びRは、同一の又は異なる二価芳香族
    ラジカルである) 前記方法は以下の工程: a)N−メチルピロリドン(NMP)中に、初期仕込み
    として溶液の形態であるジアミンを仕込む工程; b)ジカルボニルジクロリドを上記溶液に加える工程; c)反応溶液を強制的に循環させながら、温度−20〜
    100℃で重縮合させる工程; d)ポリマーの内部粘度がある値になった時点で、一官
    能価の連鎖停止剤を添加した後に塩基性アルカリ金属塩
    及び/若しくは塩基性アルカリ土類金属塩を添加して反
    応溶液を中和させるか又は連鎖停止剤を添加せずに反応
    溶液を中和させて、重縮合を停止させる工程;から成
    り、 ここで、 式(II)のジアミンとして、ラジカルRがナフタレン
    −1,6−、ナフタレン−1,7−、ナフタレン−2,
    7−、ビフェニル−3,4’−又は1,3−フェニレン
    ジアミンから誘導されるものを使用し、 式(III)のジカルボニルジクロリドとして、ラジカル
    がナフタレン−1,6−、ナフタレン−1,7−、
    ナフタレン−2,7−若しくはビフェニル−3,4’−
    ジカルボン酸又はイソフタル酸から誘導されるものを使
    用し、 99.9%を越える純度と、カールフィッシャー法によ
    って測定した場合に70ppm以下の含水率とを有する
    出発モノマーを使用し、そして濃硫酸中での濃度が0.
    5%であるポリマー溶液の25℃における内部粘度を測
    定した場合に、該内部粘度が少なくとも1.5dl/g
    となったときに、重縮合を停止させる、ことから成る前
    記方法。
  2. 【請求項2】 ジカルボニルジクロリドを固体の形態で
    反応溶液に添加する、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 反応溶液の温度が70℃を越えないよう
    な速度でジカルボニルジクロリドを反応溶液に添加す
    る、請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 反応溶液中の式(II)及び(III)のモ
    ノマー濃度が、重縮合終了後のポリマー濃度が反応溶液
    を基準として15〜25重量%になるような濃度であ
    る、請求項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】 反応溶液中の塩濃度が、反応溶液を基準
    として、5〜13重量%になるような量の塩基性アルカ
    リ金属塩及び/又は塩基性アルカリ土類金属塩を添加す
    る、請求項1に記載の方法。
  6. 【請求項6】 使用するジアミン及びジカルボニルジク
    ロリドにおいて、R及びRがそれぞれ1,3−フェ
    ニレンである、請求項1に記載の方法。
  7. 【請求項7】 使用する塩基性アルカリ土類金属塩が酸
    化カルシウム又は水酸化カルシウムである、請求項1に
    記載の方法。
  8. 【請求項8】 使用する一官能価の連鎖停止剤が塩化ア
    セチルである請求項1に記載の方法。
  9. 【請求項9】 HSO中での濃度が0.5%である
    ポリマー溶液の25℃における内部粘度を測定した場合
    に、ポリマーの内部粘度が1.5〜2.2dl/gにな
    ったときに重縮合を停止する、請求項1に記載の方法。
  10. 【請求項10】 やま歯攪拌器又は遊星形ミキサーニー
    ダー反応器を用いた攪拌によって反応溶液を強制循環さ
    せる、請求項1に記載の方法。
JP5104168A 1992-04-30 1993-04-30 繊維形成用メタ−アラミドの調製 Pending JPH0680775A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
DE4214460:4 1992-04-30
DE4214460 1992-04-30

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