JPH07278431A - 芳香族ポリアミド類とフラーレン類とを含む組成物、それで成形された構造物およびその使用 - Google Patents

芳香族ポリアミド類とフラーレン類とを含む組成物、それで成形された構造物およびその使用

Info

Publication number
JPH07278431A
JPH07278431A JP7081256A JP8125695A JPH07278431A JP H07278431 A JPH07278431 A JP H07278431A JP 7081256 A JP7081256 A JP 7081256A JP 8125695 A JP8125695 A JP 8125695A JP H07278431 A JPH07278431 A JP H07278431A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
formula
phenylene
structural repeating
mol
aromatic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7081256A
Other languages
English (en)
Inventor
Holger Jung
ホルガー・ユング
Peter Klein
ペーター・クライン
Werner Dr Bruckner
ヴェルナー・ブルックナー
Juergen Dr Idzko
ユルゲン・イドツコ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hoechst AG
Original Assignee
Hoechst AG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hoechst AG filed Critical Hoechst AG
Publication of JPH07278431A publication Critical patent/JPH07278431A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/01Hydrocarbons
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K3/00Use of inorganic substances as compounding ingredients
    • C08K3/02Elements
    • C08K3/04Carbon
    • C08K3/045Fullerenes

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Polyamides (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 UV放射線抵抗性に優れた芳香族ポリアミド
類とフラーレン類とを含む組成物、および、その成形構
造物への使用を提供する。 【構成】 芳香族ポリアミド類とフラーレン類とを含む
組成物が記載されている。この組成物は、電磁放射線に
対して非常に安定であるために重要である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、芳香族ポリアミド類と
フラーレン類とを含む組成物、これらの組成物を製造す
るための方法、これらで成形された構造物、および、そ
の使用、特に、高UV安定性が要求される用途における
その使用に関する。
【0002】
【従来の技術】芳香族ポリアミド類(アラミド類)は、
高熱安定性および高薬品安定性ならびに低易燃性の公知
の素原料である。例えば、このような素原料で構成され
る繊維およびフィルムは、非常に良好な機械的性質、例
えば、高強度および高初期モジュラス(initial modulu
s)[弾性モジュラス]を有し、工業的用途、例えば、プ
ラスチックを強化したり、フィルター材料として非常に
適している。
【0003】芳香核のアミド結合が同軸であったり、ほ
とんど相互に平行である場合には、剛性のロッド状ポリ
マー分子を生成するので、フィラメントまたは繊維が芳
香族ポリアミド類から高強度および高初期モジュラスで
製造可能であることは公知である。
【0004】この種の典型的なポリアミドは、例えば、
ポリ(p−フェニレンテレフタルアミド)である。この
材料で構成されたフィラメントは、例えば、ドイツ特許
2,219,703に記載されている。
【0005】このような芳香族ポリアミド類は、それら
の極性有機溶剤への不溶性ゆえに、製造および加工する
ことが困難であるが、公知のアミド溶剤に容易に可溶
で、また、容易に紡糸することができ、そのフィラメン
トが、延伸の際に、高強度値と高初期モジュラスに優れ
たコポリアミドの開発がなされてきた。このような芳香
族コポリアミド類は、DE-C-2,556,883、 DE-A-3,007,06
3、EP-A-1990,090、EP-A-364,891、EP-A-364,892、EP-A
-364,893およびEP-A-424,860に記載されているのが認め
られる。
【0006】主としてメタモノマー類から誘導され、極
性有機溶剤に可溶で加工可能な芳香族ポリアミド類も公
知である。このタイプの代表的な例は、ポリ(m−フェ
ニレンイソフタルアミド)である。
【0007】最近、フラーレンが公知となり、炭素のさ
らなる形態として記載されている。ここ近年、可能な用
途を提案したり検討した多数の技術論文が現れ、例え
ば、Hoechst High Chem Magazin 14, p. 49-54 (1993)
またはAccounts of Chemical research 26 (3), 98-175
(1992)がその例である。
【0008】フラーレン類をポリマー類と組み合わせる
ことも既に提案されている。例えば、DE-A-4,207,246
は、熱可塑性ポリマーとフラーレンとを含む低摩耗熱可
塑性形成組成物を記載している。脂肪族または脂環式ジ
アミン類と芳香族ジカルボン酸類とから誘導されるポリ
アミド類を含む種々のポリマー類が記載されている。ア
ラミド類は、記載されていない。
【0009】EP-A-544,513は、ポリマーの粘弾性が改質
されるようなフラーレン含量を有するポリマー組成物を
開示している。その記載は、ポリアミド類を含む可能な
ポリマー類の広範なリストを有する。これにも、アラミ
ド類は、記載されていない。
【0010】モノフィラメント類においてフラーレン類
を使用することは既に公知である。WO-A-93-14,251は、
繊維の湿潤性をも改質する滑剤を含有するプラスチック
類によって構成されるモノフィラメント類を記載してい
る。その記載は、脂肪族ジアミン類と芳香族ジカルボン
酸類、または、脂肪族アミノカルボン酸から誘導される
ポリアミド類の使用に対する引用例を含む。これにもま
た、アラミド類についての記載がない。
【0011】US-A-5,276,085は、ポリアミド類とフラー
レン類とを使用することによって捩り弾性率を改良した
繊維を製造するための方法を開示している。好ましい芳
香族ポリアミド類は、ポリ(p−フェニレンテレフタル
アミド)およびポリ(m−フェニレンイソフタルアミ
ド)であると記載されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】さて、芳香族ポリアミ
ド類とフラーレン類とを含む組成物が、驚くべきこと
に、優れたUV放射線抵抗性を有することが判明した。
本発明に従い使用される組成物は、特に、優れた性質、
特に顕著な高初期モジュラスおよび高引っ張り強さを有
する形成された構造物に加工することができる。
【0013】
【課題を解決するための手段】したがって、本発明は、
電磁放射線、特に、UV放射線による分解に対して芳香
族ポリアミド類を安定化するためのフラーレン類の使用
を提供する。
【0014】本発明に従い使用される組成物は、いずれ
かの所望されるアラミドを基体とすることができる。ア
ラミドは、本質的に、メタ−芳香族モノマー類によって
構成することができる。このタイプの化合物の好ましい
例は、ポリ(m−フェニレンイソフタルアミド)であ
る。
【0015】本発明に従い使用される組成物中に存在す
るポリマー類は、好ましくは、有意な量比のパラ−芳香
族モノマー類によって構成されるアラミド類である。こ
れらアラミド類のあるものは、有機溶剤に不溶であり、
したがって、通常、硫酸から紡糸される。このタイプの
化合物の好ましい例は、ポリ(p−フェニレンテレフタ
ルアミド)である。
【0016】有意な量比のパラ−芳香族モノマー類によ
って構成されるアラミド類のさらに好ましい群は、有機
溶剤、特に、極性非プロトン溶剤に可溶である。
【0017】本発明の目的のための可溶な芳香族ポリア
ミドは、25℃におけるN−メチルピロリドンに対する
溶解度少なくとも40g/lを有する芳香族ポリアミドで
ある。
【0018】極性非プロトン有機溶剤は、好ましくは、
少なくとも1種のアミドタイプの溶剤、例えば、N−メ
チル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルアセトアミ
ド、テトラメチル尿素、N−メチル−2−ピペリドン、
N,N’−ジメチルエチレン尿素、N,N,N’,N’
−テトラメチルマレアミド、N−メチルカプロラクタ
ム、N−アセチルピペリジン、N,N−ジエチルアセト
アミド、N−エチル−2−ピロリドン、N,N’−ジメ
チルプロピオンアミド、N,N−ジメチルイソブチルア
ミド、N−メチルホルムアミド、N,N’−ジメチルプ
ロピレン尿素を含む。本発明の方法に対する好ましい有
機溶剤は、N−メチル−2−ピロリドン、N,N−ジメ
チルアセトアミドおよびこれらの混合物である。
【0019】極性非プロトン有機溶剤中でアイソトロピ
ックな溶液を形成し、ジアミン単位が異なる少なくとも
2種、特に3種の異なる構造繰り返し単位を含有する芳
香族ポリアミド類を使用するのが特に好ましい。
【0020】これらの芳香族ポリアミド類とフラーレン
類とを含む組成物は、同様に、本発明の主題の一部を形
成する。
【0021】本アラミドは、好ましくは、式I、II、
および、必要な場合には、III: −OC−Ar1−CO−NH−Ar2−NH− (I)、 −OC−Ar1−CO−NH−Ar3−NH− (II)、 −OC−Ar1−CO−NH−Ar4−NH− (III)、 [式中、Ar1、Ar2、Ar3およびAr4は、各々他か
ら独立で、その遊離原子価が、互いに、パラもしくはメ
タまたはほぼ平行、同軸または角度をなして配向された
二価の単環式または多環式芳香族基であり、Ar2、A
3、および、必要な場合には、Ar4は、各々、所定の
定義範囲内で、異なる個々の意味を有し、ポリマーを生
ずるそれぞれのモノマー成分が、有機溶剤に可溶であ
り、好ましくはアイソトロピックな溶液を形成する芳香
族ポリアミドを生成するように選択される。]で表され
る構造繰り返し単位を有するポリマーである。
【0022】その遊離原子価が、互いに、パラまたはほ
ぼ同軸もしくは平行配向されている二価の芳香族基は、
単環式もしくは多環式芳香族炭化水素基または単環式も
しくは多環式であってもよい複素環式芳香族基である。
複素環式芳香族基は、特に、芳香核中に1個もしくは2
個の酸素、窒素またはイオウ原子を有する。
【0023】多環式芳香族基は、相互に融合するか、ま
たは、C−C結合もしくは−CO−NH−基を介して相
互に直線的に結合していてもよい。
【0024】相互に同軸または平行配向の原子価結合
は、反対方向を向く。反対方向を向く同軸結合の例は、
ビフェニル−4,4’−イレン結合である。反対方向を
向く平行結合の例は、ナフタレン−1,5−または−
2,6結合であり、他方ナフタレン−1,8結合は、平
行であるが、同一方向を向く。
【0025】その原子価結合がパラもしくはほぼ同軸ま
たは互いに平行配向である好ましい二価芳香族基の例
は、互いにパラ配向の遊離原子価を有する単環式芳香族
基、特に、1,4−フェニレン、または、反対方向を向
く平行結合を有する二環式の融合芳香族基、特に、1,
4−、1,5−および2,6−ナフタレン、あるいは、
C−C結合によって結合するかまたは反対を向く同軸結
合を有する二環式芳香族基、特に、4,4’−ビフェニ
レンである。
【0026】その原子価結合がメタまたは互いに同等の
角度をなして配列されている二価の芳香族基は、いずれ
も、単環式もしくは多環式芳香族炭化水素基または単環
式もしくは多環式であってもよい複素環式芳香族基であ
る。複素環式芳香族基は、芳香核に、特に、1個または
2個の酸素、窒素またはイオウ原子を有する。
【0027】多環式芳香族基は、C−C結合または架橋
基、例えば、−O−、−CH2−、−S−、−CO−ま
たは−SO2−を介して相互に融合するか、または相互
に結合していてもよい。
【0028】その原子価結合がメタまたは同等に角度を
なして相互に配向された好ましい二価芳香族基の例は、
互いにメタに配向された遊離原子価を有する単環式芳香
族基、特に、1,3−フェニレン、または、相互に角度
をなした結合を有する二環式融合芳香族基、特に、1,
6−および2,7−ナフチレン、あるいは、C−C−結
合を介して結合するが、相互に角度をなした結合を有す
る二環式芳香族基、特に、3,4’−ビフェニレンであ
る。
【0029】ポリマーを基準としたモノマー単位の少量
部分、例えば、5mol%までの部分は、性質が脂肪族も
しくは脂環式であってもよく、例えば、アルキレンもし
くはシクロアルキレン単位である。
【0030】アルキレンは、分岐および特に直鎖アルキ
レン、例えば、2〜4個の炭素原子を有するアルキレ
ン、特に、エチレンを意味すると理解すべきである。
【0031】脂環式基は、例えば、5〜8個の炭素原子
を有する基、特に、シクロアルキレンである。
【0032】これらの脂肪族、脂環式または芳香族基
は、すべて、不活性基で置換されていてもよい。これら
は、意図する用途に悪影響を及ぼさない置換基である。
【0033】このような置換基の例は、アルキル、アル
コキシまたはハロゲンである。
【0034】アルキルは、分岐、特に、直鎖アルキル、
例えば、1〜6個の炭素原子を有するアルキル、特に、
メチルを意味する理解すべきである。
【0035】アルコキシは、分岐、特に、直鎖アルコキ
シ、例えば、1〜6個の炭素原子を有するアルコキシ、
特に、メトキシを意味する理解すべきである。
【0036】ハロゲンは、例えば、フッ素、臭素、また
は、特には、塩素である。
【0037】非置換基を基体とする芳香族ポリアミド類
が好ましい。
【0038】式I、II、および、必要な場合には、I
IIで表される構造繰り返し単位を含む芳香族ポリアミ
ド類におけるジカルボン酸単位は、好ましくは、テレフ
タル酸である。
【0039】誘導される式I、IIおよびIIIで表さ
れるこれら好ましい構造繰り返し単位との好ましいジア
ミン組み合わせの例は、1,4−フェニレンジアミンお
よび3,4’−ジアミノジフェニルエーテル;1,4−
フェニレンジアミン、4,4’−ジアミノジフェニルメ
タン、および3,3’−ジクロロ−、3,3’−ジメチ
ル−もしくは3,3’−ジメトキシベンチジン;3,
3’−ジクロロ−、3,3’−ジクロロ−−3,3’−
ジメチル−または3,3’−ジメトキシベンチジン;ま
た、1,4−フェニレンジアミン、1,4−ビス(アミ
ノフェノキシ)ベンゼンおよび3,3’−ジクロロ−、
3,3’−ジメチル−もしくは3,3’−ジメトキシベ
ンチジン;およびまた、1,4−フェニレンジアミン、
3,4’−ジアミノジフェニルエーテルおよび3,3’
−ジクロロ−、3,3’−ジメチルもしくは3,3’−
ジメトキシベンチジン;および、1,4−フェニレンジ
アミン、3,4’−ジアミノジフェニルエーテルおよび
4,4’−ジアミノベンズアニリド;ならびに、1,4
−フェニレンジアミン、1,4−ビス(アミノフェノキ
シ)−ベンゼンおよび3,4’−ジアミノジフェニルエ
ーテルである。
【0040】このようなジアミンの組み合わせから誘導
され、好ましくは、本発明に従い使用されるアラミド類
は、EP-A-199,090、EP-A-364,891、EP-A-364,892、EP-A
-364,893およびEP-A-424,860に記載されている。
【0041】本発明に従い使用される芳香族ポリアミド
類は、それ自体公知である。
【0042】本発明の好ましい組成物において、Ar1
が、その遊離原子価が、互いに、パラまたはほぼ平行も
しくは同軸に配向されている二価の単環式または多環式
芳香族基であり、Ar2が、その遊離原子価が、互い
に、パラまたはほぼ平行もしくは同軸に配向されている
二価の単環式または多環式芳香族基であり、Ar3が、
式IV: −Ar5−X−Ar6− (IV) [式中、Ar5およびAr6は、互いに他から独立で、そ
の遊離原子価が、互いに、パラもしくはほぼ平行または
同軸に配向され、Ar6は、追加として、その遊離原子
価が、互いに、メタまたはほぼ同等の角度をなして配向
された二価の単環式または多環式芳香族であり、Xは、
式−O−、−S−、−SO2−、−O−フェニレン−O−
またはアルキレンである。]で表される基であり、Ar
4が、Ar2またはAr3に対して定義された意味の一つ
を有するが、分子の特定のAr2またはAr3とは異なる
ものが特に好ましい。
【0043】式I、II、およびIII:[式中、Ar
1は、1,4−フェニレンであり、Ar2は、1,4−フ
ェニレンまたは4,4’−ジアミノベンズアニリドの二
価の基であり、Ar5およびAr6は、各々、1,4−フ
ェニレンであり、Xは、−O−、−CH2−または−O
−1,4−フェニレン−O−であり、Ar4は、3,
4’−ジアミノジフェニルエーテル、3,3’−ジクロ
ロベンチジン、3,3’−ジメチルベンチジンまたは
3,3’−ジメトキシベンチジンの二価の基である。]
で表される構造繰り返し単位を有する芳香族コポリアミ
ドを含む組成物が好ましい。
【0044】Ar1およびAr2が、各々、1,4−フェ
ニレンであり、Ar5およびAr6が、各々、1,4−フ
ェニレンであり、Xが、−O−1,4−フェニレン−O
−であり、Ar4が、3,4’−ジアミノジフェニルエ
ーテルの二価の基であり、式I〜IIIの構造繰り返し
単位の量比が、構造単位の総量基準で、式Iの構造繰り
返し単位:40〜60mol%、式IIの構造繰り返し単
位:1〜20mol%、および、式IIIの構造繰り返し
単位:15〜40mol%、の範囲内で変動する、式I、
IIおよびIIIで表される構造繰り返し単位を有する
芳香族コポリアミド類を含む組成物が特に非常に好まし
い。
【0045】Ar1およびAr2が、各々、1,4−フェ
ニレンであり、Ar5およびAr6が、各々、1,4−フ
ェニレンであり、Xが、−O−1,4−フェニレン−O
−であり、Ar4が、3,3’−ジクロロベンチジン、
3,3’−ジメチルベンチジンまたは3,3’−ジメト
キシベンチジンの二価の基であり、式I〜IIIの構造
繰り返し単位の量比が、構造単位の総量基準で、式Iの
構造繰り返し単位:10〜30mol%、式IIの構造繰
り返し単位:10〜30mol%、および、式IIIの構
造繰り返し単位:30〜70mol%、の範囲内で変動す
る式I、IIおよびIIIで表される構造繰り返し単位
を有する芳香族コポリアミド類を含む組成物が特に非常
に好ましい。
【0046】式I、IIおよびIII[式中、Ar1
よびAr2は、各々、1,4−フェニレンであり、Ar3
は、3,4’−ジアミノジフェニルエーテルの二価の基
であり、Ar4は、3,3’−ジクロロベンチジン、
3,3’−ジメチルベンチジンまたは3,3’−ジメト
キシベンチジンの二価の基である。]で表される構造繰
り返し単位を有する芳香族コポリアミド類を含み、式I
〜IIIの構造繰り返し単位の量比が、構造単位の総量
基準で、式Iの構造繰り返し単位:10〜40mol%、
式IIの構造繰り返し単位:10〜40mol%、およ
び、式IIIの構造繰り返し単位:20〜70mol%、
の範囲内で変動する組成物が特に非常に好ましい。
【0047】式IおよびII[式中、Ar1は、1,4
−フェニレンであり、Ar2は、1,4−フェニレンま
たは4,4’−ジアミノベンズアニリドの二価のであ
り、Ar3は、3,4’ジアミノジフェニルエーテルの
二価の基である。]で表される構造繰り返し単位を有す
る芳香族コポリアミド類を含み、式I〜IIの構造繰り
返し単位の量比が、構造単位の総量基準で、式Iの構造
繰り返し単位:20〜60mol%、および、式IIの構
造繰り返し単位:40〜60mol%、の範囲内で変動す
る組成物が特に非常に好ましい。
【0048】本発明に従い使用される芳香族ポリアミド
類の重縮合は、一般に、芳香族ジカルボニルジハライ
ド、好ましくは、芳香族ジカルボニルジクロライドの芳
香族ジアミン類との溶液重縮合として行われる。本発明
の組成物を製造するために、フラーレンが、一般に、重
縮合の過程でモノマー類に加えられる。
【0049】重縮合に先立ち、反応混合物は、適当な分
離操作、例えば、溶液の濾過によって未溶解のフラーレ
ン類を除去するのが好ましい。
【0050】上記定義した式I、II、および、必要な
場合には、IIIで表される構造繰り返し単位を有する
芳香族ポリアミド類を含む好ましい組成物を製造するた
めには、式VI、VII、および、必要な場合には、V
IIIで表されるジアミン類と、式Vで表されるジカル
ボニルジクロライドまたはこのようなジカルボニルジク
ロライドの混合物とを反応させることが好ましく、Cl
OC−Ar1−COCl (V)、 H2N−Ar2−N
2 (VI)、N2N−Ar3−NH2 (VII)、
2N−Ar4−NH2 (VIII)、フラーレンまた
はフラーレン類の混合物は、式Vのジカルボニルジクロ
ライドおよび/または式VI、VII、および、必要な
場合には、VIIIで表されるジアミン類の混合物に添
加されていてもよい。
【0051】上記式V〜VIIIにおいて、Ar1〜A
4は、各々、上記定義した通りである。
【0052】ジアミン類VI、VII、および、必要な
場合には、VIIIの量比は、各場合に、有機溶剤に可
溶なポリアミド類、特に、式I〜IIおよび、必要な場
合には、IIIの構造単位の上記好ましい量比を有する
配合物を生成するように選択されるのがよい。
【0053】当業者であれば、芳香族酸類から誘導され
るすべての構造単位の合計と芳香族アミン類から誘導さ
れるすべての構造単位の合計とは本質的に同じであり、
すなわち、それらは、約1%も異なることはなく、好ま
しくは、約0.2%も異なることはなく、特に、実際の
測定および計量装置の範囲内では同一である。
【0054】製造されるポリアミド類の分子量は、とり
わけ、芳香族酸対芳香族アミンの混合比を選択すること
により、調整される。これらの選択基準は、重縮合分野
における当業者には公知である。
【0055】式Vで表されるジカルボニルジクロライド
が誘導される適当な芳香族ジカルボン酸の例は、ナフタ
レン−1,4−ジカルボン酸、ナフタレン−1,5−ジ
カルボン酸、ナフタレン−2,6−ジカルボン酸、ビフ
ェニル−4,4’−ジカルボン酸、2−クロロテレフタ
ル酸、2−ブロモテレフタル酸、2−メチルテレフタル
酸、および、特に、テレフタル酸である。
【0056】式VIで表されるジアミンは、好ましく
は、p−フェニレンジアミンである。
【0057】式VIIで表されるジアミンは、好ましく
は、1,4−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼンで
ある。
【0058】式VIIIで表される特に適当なジアミン
類の例は、3,4’−ジアミノジフェニルエーテル、
4,4’−ジアミノベンズアニリド、3,4’−ジアミ
ノベンズアニリド、3,3’−ジクロロベンチジン、2
−クロロ−p−フェニレンジアミン、3,3’−ジメチ
ルベンチジン、3,3’−ジメトキシベンチジンおよび
3,3’−ジクロロベンチジンである。
【0059】溶液重縮合を行うためには、相互に反応さ
せる芳香族モノマー化合物は、溶剤、好ましくは、有機
溶剤に溶解される。有機溶剤は、好ましくは、上記した
ような少なくとも一種のアミドタイプの溶剤を含む。
【0060】本発明の方法に対する好ましい有機溶剤
は、N−メチル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルア
セトアミドおよびこれらの混合物である。
【0061】溶液重縮合を実施するための好ましい形態
において、芳香族モノマージアミンは、フラーレンまた
はフラーレン画分とともにアミド溶剤に溶解される。か
くして得られた溶液は、芳香族ジカルボニルジハライド
の形態の少なくとも一種の芳香族モノマー化合物と混合
し、重縮合が開始されるように、激しく撹拌される。
【0062】このように、アミド溶剤は、芳香族モノマ
ー化合物およびそれより得られる芳香族ポリアミド用の
溶剤としてのみ使用されるのではなく、芳香族モノマー
化合物の重縮合の副生物として形成されるハロゲン化水
素、例えば、塩化水素用の受容体としても機能する。場
合によっては、溶解促進剤、例えば、周期律表のI族ま
たはII族の金属の一つの金属のハロゲン化物を使用す
ることが好ましく、これは、重縮合の前、中または後
に、重縮合混合物に加えられる。
【0063】このような添加剤の例は、アルカリ金属ハ
ロゲン化物類、例えば、リチウムクロライド、または、
アルカリ土類金属ハロゲン化物、例えば、カルシウムク
ロライドである。
【0064】溶液重縮合の重縮合温度は、慣用的に、−
20℃〜+120℃であり、好ましくは、+10℃〜+
100℃である。特に良好な結果は、反応温度+10℃
〜+80℃で得られる。
【0065】重縮合混合物溶液における芳香族モノマー
化合物の濃度の合計は、重合の所望される度合い、重合
混合物の所望される粘度、使用される芳香族モノマー化
合物の性質、使用される溶剤の性質および所望される重
合温度を考慮して調整することができる。濃度の最も好
ましい合計は、多数の予備実験に基づき、重合の進行中
に決定することができる。
【0066】重縮合反応は、好ましくは、反応完了の
際、重縮合物の4〜20重量%、好ましくは、5〜10
重量%が溶液中に存在するように行うのがよい。
【0067】重縮合が進行すると、ポリマーの分子量
は、増大し、それにつれて、反応バッチの粘度も増大す
る。
【0068】適当な分子鎖長は、例えば、重合の過程で
得られるポリマー溶液の粘度がポリマーの固有粘度2.
5dl/g以上、好ましくは、2.5〜7.0dl/gに相当す
る時に、達成される。
【0069】固有粘度は、式: ηinh=(ln ηref)/c [式中、ηrefは、相対粘度であり、cは、g/100ml
中での濃度である。]によって、定義される。
【0070】本発明の目的のためには、固有粘度は、N
−メチルピロリドン中のポリマーの0.25%強の溶液
について、25℃で決定される。
【0071】本発明に従う組成物を製造するための概略
した方法は、同様に、本発明の主題の一部をなす。
【0072】ポリマー溶液がさらなる処理のために必要
とされる粘度を一度達成したら、重縮合は、従来の方法
に従い、単官能性の化合物、例えば、アセチルクロライ
ドを添加することによって停止することができる。しか
る後、形成される塩化水素は、アミド溶剤に塩の形で結
合しているが、塩基性物質を添加することによって、中
和することができる。
【0073】かかる目的には、例えば、水酸化リチウ
ム、水酸化カルシウムが適しているが、特に、酸化カル
シウムが適している。
【0074】本発明の方法を実施して得られる芳香族ポ
リアミドは、分離工程により、例えば、沈殿法によって
重合混合物から収集することができる。ポリアミドを形
成するための溶液を調製するためには、かくして単離さ
れた芳香族ポリアミドをついで、適当な有機溶剤に溶解
する。この方法は、形成溶液を調製するための溶解法と
して公知である。
【0075】本発明に従い使用される組成物は、いずれ
の所望されるフラーレン類を含むこともできる。フラー
レン類は、完全に閉じた多面体構造を有する巨大炭素分
子である。フラーレン類は、通常、一般式C20+2m[式
中、mは、0または自然数である。]で表される籠形炭
素同素体である。これらは、好ましくは、12個の5員
環炭素原子、および、多いほど好ましいが、少なくとも
2個の6員環炭素原子、ならびに、場合によって、他の
多角形の炭素原子を含有する。好ましいフラーレン類
は、C60〜C70画分によって構成される。
【0076】フラーレン類の製法および単離法は、それ
自体公知であり、例えば、Phys. Bl48(No.7/8), pp. 55
3-556 (1992)に記載されている。
【0077】本発明に従い使用される組成物は、特に、
種々の成形された構造物の形態、例えば、塗料、およ
び、特に、繊維およびフィルムの形態で使用される。
【0078】本明細書で使用される“繊維(fibers)”と
いう用語は、その最も広い意味において理解すべきであ
り、かくして、それは、例えば、いずれかの所望される
線密度を有するフィラメントまたはステープルファイバ
ーを含む。
【0079】本明細書で使用される“フィルム(film
s)”という用語も、同様に、その最も広い意味において
理解すべきであり、かくして、それは、例えば、種々の
厚さを有する実施態様、例えば、シートまたは膜を含
む。
【0080】これらの形成された構造物は、単に、優れ
た耐熱性および耐薬品性を有するのみならず、また、特
に、引っ張り強さおよび弾性率に関する優れた機械的性
質も有する。形成された構造物は、UV照射に対する高
抵抗性ゆえに、特に重要である。
【0081】本発明に従い使用される組成物中のフラー
レン類の量は、広範な範囲で変化させることができる。
意図する用途に応じて、フラーレンの量は、アラミドお
よびフラーレンの重量基準で、例えば、0.001〜1
0重量%の範囲で変化させることができる。UV照射に
対する安定化のために使用されるフラーレンの量は、好
ましくは、0.01〜5重量%であり、特に、0.1〜
2重量%である。
【0082】アラミド繊維またはアラミドフィルムは、
それ自体公知の方法によって製造することができる。ア
ラミド繊維を製造するための方法は、例えば、EP-A-19
9,090、EP-A-364,891、EP-A-364,862、EP-A-364,863お
よびEP-A-424,860に記載されている。
【0083】本発明に従い使用するために形成された構
造物、例えば、フィルムまたは繊維は、優れた機械的性
質、例えば、高破断強度および高初期モジュラスならび
に低破断伸びにより重要であり、また、上記好ましい用
途および更なる加工性により重要である。
【0084】本発明に従い使用される繊維は、好ましく
は、フィラメント線密度少なくとも1.0dtex、特に、
1〜20dtexを有する。
【0085】本発明に従い使用される繊維の引っ張り強
さは、好ましくは、140〜290cN/texである。
【0086】本発明に従い使用される繊維の100%伸
びを基準とした初期モジュラスは、好ましくは、40〜
130N/texである。
【0087】本発明に従い使用される繊維の個々のフィ
ラメントの断面形状は、任意であり、例えば、三角形、
トリ−もしくはマルチローバルであるか、または、特
に、長円形もしくは円形である。
【0088】本発明に従い使用される組成物によって構
成される繊維またはフィルムは、優れた機械的および熱
的性質を有し、工業的に多種多様な方法で、例えば、強
化プラスチック用、特に、ゴム製品の布帛層用の強化材
料として、耐熱電気絶縁体として、あるいは、フィルタ
ー生地の製造用に、および、軽量絶縁体として、使用す
ることができる。
【0089】本発明に従い使用される組成物によって構
成されるフィルムは、耐熱性電気絶縁体として、また
は、膜製造用に使用することができる。
【0090】本発明のさらなる性質および利点は、実施
例によってさらに詳細に説明する。
【0091】しかし、本発明は、これら実施例に限定さ
れるものではないことを理解する必要がある。むしろ、
当業者であれば、これらの実施例に基づき、本発明の基
本概念から逸脱することなく、多くの変形、変更例およ
び/または付加体が可能であることを理解できるであろ
う。
【0092】
【実施例】実施例 1 芳香族ポリアミドとフラーレンとを含む組成物の調製 p−フェニレンジアミン47.58g、3,4’−ジア
ミノジフェニルエーテル61.66gおよび1,4−ビ
ス(4−アミノフェニルオキシ)ベンゼン38.58g
を、N−メチルピロリドン4008gに溶解した。緩や
かに加熱しつつ、フラーレン3gをジアミン溶液に加え
た。溶液の色は、直ちに、暗赤色〜褐色に変化した。溶
液を濾過すると、残渣は、未溶解のフラーレン1.5g
であった。
【0093】ついで、溶液を温度35〜55℃で、テレ
フタロイルクロライド178.66gと混合した。
【0094】所望の粘度ηinh=5.5dl/g(25℃に
おける)に到達したら、アセチルクロライド1.43g
を加えて重縮合を停止し、ついで、水酸化カルシウム6
8.6gで中和した。溶液は、続いて、2時間撹拌し
た。
【0095】これに続き、濾過、ガス抜きおよび湿式紡
糸を行った。このためには、溶液は、各々が径0.1mm
を有する紡糸口金100穴から、35重量部のNMPお
よび65重量部の水の高温混合物からなる凝固浴に、8
0℃で、14m/分の速度で紡糸した。得られたフィラ
メントは、水浴、洗浄器を通して、乾燥ゴデット上に延
伸し、最後に、温度400〜480℃のホットプレート
上で、10倍に延伸した。
【0096】かくして製造された繊維のフィラメント線
密度は、100%伸び基準で、1.72dtexであり、靭
性198cN/tex、破断伸び4.2%および初期モジュラ
ス46N/texであった。
【0097】繊維は、フラーレンを添加しない比較実験
例において紡糸される繊維よりも明らかにより色濃い固
有色を有した。
【0098】フラーレンを含む繊維は、フラーレンを含
まない繊維と比較して、明らかにUV抵抗性が向上して
いた。これは、以下の表1に示す。UV抵抗性は、キセ
ノン灯耐候試験を用いて測定した。
【0099】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヴェルナー・ブルックナー ドイツ連邦共和国デー−65830 クリフテ ル,フックスタンツシュトラーセ 6 (72)発明者 ユルゲン・イドツコ ドイツ連邦共和国デー−86399 ボービン ゲン,グレンツシュトラーセ 12

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電磁放射線、特に、UV放射線による分
    解に対して芳香族ポリアミド類を安定化するためのフラ
    ーレン類の使用。
  2. 【請求項2】 芳香族ポリアミドが、ポリ(m−フェニ
    レンイソフタルアミド)である、請求項1に記載の使
    用。
  3. 【請求項3】 芳香族ポリアミドが、ポリ(p−フェニ
    レンテレフタルアミド)である、請求項1に記載の使
    用。
  4. 【請求項4】 芳香族ポリアミドが、極性非プロトン有
    機溶剤中でアイソトロピックな溶液を形成するポリマー
    であり、式I、II、および、必要な場合には、II
    I: −OC−Ar1−CO−NH−Ar2−NH− (I)、 −OC−Ar1−CO−NH−Ar3−NH− (II)、 −OC−Ar1−CO−NH−Ar4−NH− (III)、 [式中、Ar1、Ar2、Ar3およびAr4は、各々他か
    ら独立で、その遊離原子価が、互いに、パラもしくはメ
    タまたはほぼ平行、同軸あるいは角度をなして配向され
    た二価の単環式または多環式芳香族基であり、Ar2
    Ar3、および、必要な場合には、Ar4は、各々、所定
    の定義範囲内で、異なる個々の意味を有し、ポリマーを
    生ずるそれぞれのモノマー成分が、有機溶剤に可溶であ
    り、好ましくはアイソトロピックな溶液を形成する芳香
    族ポリアミドを生成するように選択される。]で表され
    る構造繰り返し単位を含む、請求項1に記載の使用。
  5. 【請求項5】 Ar1が、その遊離原子価が、互いに、
    パラまたはほぼ平行もしくは同軸に配向されている二価
    の単環式または多環式芳香族基であり、 Ar2が、その遊離原子価が、互いに、パラまたはほぼ
    平行もしくは同軸に配向されている二価の単環式または
    多環式芳香族基であり、 Ar3が、式IV: −Ar5−X−Ar6− (IV) [式中、Ar5およびAr6は、互いに他から独立で、そ
    の遊離原子価が、互いに、パラもしくはほぼ平行または
    同軸に配向され、Ar6は、追加として、その遊離原子
    価が、互いに、メタまたはほぼ同等の角度をなして配向
    された二価の単環式または多環式芳香族基であり、 Xは、式−O−、−S−、−SO2−、−O−フェニレ
    ン−O−またはアルキレンである。]で表される基であ
    り、 Ar4が、Ar2またはAr3に対して定義された意味の
    一つを有するが、分子の特定のAr2またはAr3とは異
    なる、請求項4に記載の使用。
  6. 【請求項6】 芳香族ポリアミドが、式I、II、およ
    びIII:[式中、Ar1は、1,4−フェニレンであ
    り、Ar2は、1,4−フェニレンまたは4,4’−ジ
    アミノベンズアニリドの二価の基であり、Ar5および
    Ar6は、各々、1,4−フェニレンであり、Xは、−
    O−、−CH2−または−O−1,4−フェニレン−O
    −であり、Ar4は、3,4’−ジアミノジフェニルエ
    ーテル、3,3’−ジクロロベンチジン、3,3’−ジ
    メチルベンチジンまたは3,3’−ジメトキシベンチジ
    ンの二価の基である。]で表される構造繰り返し単位を
    有する芳香族コポリアミドである、請求項5に記載の使
    用。
  7. 【請求項7】 Ar1およびAr2が、各々、1,4−フ
    ェニレンであり、Ar5およびAr6が、各々、1,4−
    フェニレンであり、Xが、−O−1,4−フェニレン−
    O−であり、Ar4が、3,4’−ジアミノジフェニル
    エーテルの二価の基であり、式I〜IIIの構造繰り返
    し単位の量比が、構造単位の総量基準で、 式Iの構造繰り返し単位:40〜60mol%、 式IIの構造繰り返し単位:1〜20mol%、および、 式IIIの構造繰り返し単位:15〜40mol%、の範
    囲内で変動する、請求項6に記載の使用。
  8. 【請求項8】 Ar1およびAr2が、各々、1,4−フ
    ェニレンであり、Ar5およびAr6が、各々、1,4−
    フェニレンであり、Xが、−O−1,4−フェニレン−
    O−であり、Ar4が、3,3’−ジクロロベンチジ
    ン、3,3’−ジメチルベンチジンまたは3,3’−ジ
    メトキシベンチジンの二価の基であり、式I〜IIIの
    構造繰り返し単位の量比が、構造単位の総量基準で、 式Iの構造繰り返し単位:10〜30mol%、 式IIの構造繰り返し単位:10〜30mol%、およ
    び、 式IIIの構造繰り返し単位:30〜70mol%、の範
    囲内で変動する、請求項6に記載の使用。
  9. 【請求項9】 芳香族ポリアミドが、式I、IIおよび
    III[式中、Ar1およびAr2は、各々、1,4−フ
    ェニレンであり、Ar3は、3,4’−ジアミノジフェ
    ニルエーテルの二価の基であり、Ar4は、3,3’−
    ジクロロベンチジン、3,3’−ジメチルベンチジンま
    たは3,3’−ジメトキシベンチジンの二価の基であ
    る。]で表される構造繰り返し単位を有する芳香族コポ
    リアミドであり、式I〜IIIの構造繰り返し単位の量
    比が、構造単位の総量基準で、式Iの構造繰り返し単
    位:10〜40mol%、 式IIの構造繰り返し単位:10〜40mol%、およ
    び、 式IIIの構造繰り返し単位:20〜70mol%、の範
    囲内で変動する、請求項4に記載の使用。
  10. 【請求項10】 芳香族ポリアミドが、式IおよびII
    [式中、Ar1は、1,4−フェニレンであり、Ar
    2は、1,4−フェニレンまたは4,4’−ジアミノベ
    ンズアニリドの二価のであり、Ar3は、3,4’−ジ
    アミノジフェニルエーテルの二価の基である。]で表さ
    れる構造繰り返し単位を有する芳香族コポリアミドであ
    り、式I〜IIの構造繰り返し単位の量比が、構造単位
    の総量基準で、 式Iの構造繰り返し単位:20〜60mol%、および、 式IIの構造繰り返し単位:40〜60mol%、の範囲
    内で変動する、請求項4に記載の使用。
  11. 【請求項11】 フラーレン類がC60〜C70画分を含
    む、請求項1に記載の使用。
  12. 【請求項12】 芳香族ポリアミドが、0.01〜5重
    量%のフラーレン類を含む、請求項1に記載の使用。
  13. 【請求項13】 芳香族ポリアミドが、極性非プロトン
    有機溶剤中でアイソトロピックな溶液を形成するポリマ
    ーであり、式I、II、および、必要な場合には、II
    I: −OC−Ar1−CO−NH−Ar2−NH− (I)、 −OC−Ar1−CO−NH−Ar3−NH− (II)、 −OC−Ar1−CO−NH−Ar4−NH− (III)、 [式中、Ar1、Ar2、Ar3およびAr4は、各々他か
    ら独立で、その遊離原子価が、互いに、パラもしくはメ
    タまたはほぼ平行、同軸または角度をなして配向された
    二価の単環式または多環式芳香族基であり、Ar2、A
    3、および、必要な場合には、Ar4は、各々、所定の
    定義範囲内で、異なる個々の意味を有し、ポリマーを生
    ずるそれぞれのモノマー成分が、有機溶剤に可溶であ
    り、好ましくは、アイソトロピックな溶液を形成する芳
    香族ポリアミドを生成するように選択される。]で表さ
    れる構造繰り返し単位を含む芳香族ポリアミド類とフラ
    ーレン類とを含む組成物。
  14. 【請求項14】 Ar1が、その遊離原子価が、互い
    に、パラまたはほぼ平行もしくは同軸に配向されている
    二価の単環式または多環式芳香族基であり、 Ar2が、その遊離原子価が、互いに、パラまたはほぼ
    平行もしくは同軸に配向されている二価の単環式または
    多環式芳香族基であり、 Ar3が、式IV: −Ar5−X−Ar6− (IV) [式中、Ar5およびAr6は、互いに他から独立で、そ
    の遊離原子価が、互いに、パラもしくはほぼ平行または
    同軸に配向され、Ar6は、追加として、その遊離原子
    価が、互いに、メタまたはほぼ同等の角度をなして配向
    された二価の単環式または多環式芳香族基であり、 Xは、式−O−、−S−、−SO2−、−O−フェニレ
    ン−O−またはアルキレンである。]で表される基であ
    り、 Ar4が、Ar2またはAr3に対して定義された意味の
    一つを有するが、分子の特定のAr2またはAr3とは異
    なる、請求項13に記載の組成物。
  15. 【請求項15】 芳香族ポリアミドが、式I、II、お
    よびIII:[式中、Ar1は、1,4−フェニレンで
    あり、Ar2は、1,4−フェニレンまたは4,4’−
    ジアミノベンズアニリドの二価の基であり、Ar5およ
    びAr6は、各々、1,4−フェニレンであり、Xは、
    −O−、−CH2−または−O−1,4−フェニレン−
    O−であり、Ar4は、3,4’−ジアミノジフェニル
    エーテル、3,3’−ジクロロベンチジン、3,3’−
    ジメチルベンチジンまたは3,3’−ジメトキシベンチ
    ジンの二価の基である。]で表される構造繰り返し単位
    を有する芳香族コポリアミドである、請求項13に記載
    の組成物。
  16. 【請求項16】 Ar1およびAr2が、各々、1,4−
    フェニレンであり、Ar5およびAr6が、各々、1,4
    −フェニレンであり、Xが、−O−1,4−フェニレン
    −O−であり、Ar4が、3,4’−ジアミノジフェニ
    ルエーテルの二価の基であり、式I〜IIIの構造繰り
    返し単位の量比が、構造単位の総量基準で、 式Iの構造繰り返し単位:40〜60mol%、 式IIの構造繰り返し単位:1〜20mol%、および、 式IIIの構造繰り返し単位:15〜40mol%、の範
    囲内で変動する、請求項13に記載の組成物。
  17. 【請求項17】 Ar1およびAr2が、各々、1,4−
    フェニレンであり、Ar5およびAr6が、各々、1,4
    −フェニレンであり、Xが、−O−1,4−フェニレン
    −O−であり、Ar4が、3,3’−ジクロロベンチジ
    ン、3,3’−ジメチルベンチジンまたは3,3’−ジ
    メトキシベンチジンの二価の基であり、式I〜IIIの
    構造繰り返し単位の量比が、構造単位の総量基準で、 式Iの構造繰り返し単位:10〜30mol%、 式IIの構造繰り返し単位:10〜30mol%、およ
    び、 式IIIの構造繰り返し単位:30〜70mol%、の範
    囲内で変動する、請求項13に記載の組成物。
  18. 【請求項18】 芳香族ポリアミドが、式I、IIおよ
    びIII[式中、Ar1およびAr2は、各々、1,4−
    フェニレンであり、Ar3は、3,4’ジメチルジアミ
    ノジフェニルエーテルの二価の基であり、Ar4は、
    3,3’−ジクロロベンチジン、3,3’−ジメチルベ
    ンチジンまたは3,3’−ジメトキシベンチジンの二価
    の基である。]で表される構造繰り返し単位を有する芳
    香族コポリアミドであり、式I〜IIIの構造繰り返し
    単位の量比が、構造単位の総量基準で、 式Iの構造繰り返し単位:10〜40mol%、 式IIの構造繰り返し単位:10〜40mol%、およ
    び、 式IIIの構造繰り返し単位:20〜70mol%、の範
    囲内で変動する、請求項13に記載の組成物。
  19. 【請求項19】 芳香族ポリアミドが、式IおよびII
    [式中、Ar1は、1,4−フェニレンであり、Ar
    2は、1,4−フェニレンまたは4,4’−ジアミノベ
    ンズアニリドの二価の基であり、Ar3は、3,4’ジ
    アミノジフェニルエーテルの二価の基である。]で表さ
    れる構造繰り返し単位を有する芳香族コポリアミドであ
    り、式I〜IIの構造繰り返し単位の量比が、構造単位
    の総量基準で、 式Iの構造繰り返し単位:20〜60mol%、および、 式IIの構造繰り返し単位:40〜60mol%、の範囲
    内で変動する、請求項13に記載の組成物。
  20. 【請求項20】 フラーレン類がC60〜C70画分を含
    む、請求項13に記載の組成物。
  21. 【請求項21】 請求項13に記載した組成物を含む、
    形成された構造物、特に、繊維またはフィルム。
JP7081256A 1994-04-06 1995-04-06 芳香族ポリアミド類とフラーレン類とを含む組成物、それで成形された構造物およびその使用 Pending JPH07278431A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE4411756A DE4411756A1 (de) 1994-04-06 1994-04-06 Zusammensetzungen enthaltend aromatische Polyamide und Fullerene, Verfahren zu deren Herstellung, geformte Gebilde daraus sowie deren Verwendung
DE4411756.6 1994-04-06

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07278431A true JPH07278431A (ja) 1995-10-24

Family

ID=6514691

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7081256A Pending JPH07278431A (ja) 1994-04-06 1995-04-06 芳香族ポリアミド類とフラーレン類とを含む組成物、それで成形された構造物およびその使用

Country Status (3)

Country Link
EP (2) EP0680995A1 (ja)
JP (1) JPH07278431A (ja)
DE (1) DE4411756A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005263951A (ja) * 2004-03-18 2005-09-29 Teijin Ltd 全芳香族ポリアミドと炭素系材料からなる樹脂組成物およびコンポジットファイバー
JP2006282971A (ja) * 2005-04-05 2006-10-19 Teijin Dupont Films Japan Ltd 熱可塑性樹脂フィルム

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE60229955D1 (de) 2001-08-29 2009-01-02 Georgia Tech Res Inst Zusammensetzungen, welche stäbchenförmige polymere und nanoröhrenförmige strukturen umfassen, sowie verfahren zur herstellung derselben
WO2004020854A1 (ja) * 2002-08-29 2004-03-11 Seiko Instruments Inc. ボールベアリングおよび自動巻時計
US8133637B2 (en) 2005-10-06 2012-03-13 Headwaters Technology Innovation, Llc Fuel cells and fuel cell catalysts incorporating a nanoring support
US7887771B2 (en) 2005-10-06 2011-02-15 Headwaters Technology Innovation, Llc Carbon nanorings manufactured from templating nanoparticles
WO2007143237A2 (en) * 2006-02-09 2007-12-13 Headwaters Technology Innovation Llc Polymeric meterials incorporating carbon nanostructures and methods for making same
US7935276B2 (en) 2006-02-09 2011-05-03 Headwaters Technology Innovation Llc Polymeric materials incorporating carbon nanostructures

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5276085A (en) * 1993-04-23 1994-01-04 E. I. Du Pont De Nemours And Company Aromatic polyamide compositions and fibers

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005263951A (ja) * 2004-03-18 2005-09-29 Teijin Ltd 全芳香族ポリアミドと炭素系材料からなる樹脂組成物およびコンポジットファイバー
JP2006282971A (ja) * 2005-04-05 2006-10-19 Teijin Dupont Films Japan Ltd 熱可塑性樹脂フィルム

Also Published As

Publication number Publication date
EP0852246A2 (de) 1998-07-08
DE4411756A1 (de) 1995-10-19
EP0680995A1 (de) 1995-11-08
EP0852246A3 (en) 1998-08-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5571891A (en) Aromatic copolyamides, production thereof, formed structures and production thereof
US4075172A (en) Novel aromatic copolyamides prepared from 3,4' diphenylene type diamines, and shaped articles therefrom
US5646234A (en) Production of fibers or films using specific forming solutions and the fibers of films obtainable thereby
KR0151718B1 (ko) 전방향족 코폴리아미드, 이의 제조방법 및 이로부터 형성된 성형구조물
KR0151719B1 (ko) 방향족 폴리아미드, 이의 제조방법 및 이로부터 성형된 구조물
JPH07278431A (ja) 芳香族ポリアミド類とフラーレン類とを含む組成物、それで成形された構造物およびその使用
JP2858869B2 (ja) 芳香族ポリアミドとポリ―n―ビニルピロリドンの均質アロイを原料とする繊維材料、その製造及びその用途
US4987217A (en) Wholly aromatic polyamide
JPH03234731A (ja) 全芳香族ポリアミド及びその成型物
JP2771469B2 (ja) 改良された耐炎性を有する全芳香族ポリアミド
US5357031A (en) Aromatic copolyamides, process for their preparation and shaped articles made therefrom
US5124436A (en) Aromatic copolyamide
US5128440A (en) Wholly aromatic polyamide from alkylsulfonyl aromatic diamine
AU654611B2 (en) Aromatic copolyamides, processes for their preparation and structures formed therefrom
US5266672A (en) Aromatic copolyaide from diamino benzanilide
US5334694A (en) Aromatic copolyamides, processes for their preparation and structures formed therefrom
US4914180A (en) Polyamides prepared from 2-(3-aminophenyl)-2-(4-aminophenyl) hexafluoro propane
US5290907A (en) Automatic copolyamide
EP0459056A1 (en) Aromatic polyamide and process for producing same
JPH02263829A (ja) 新規芳香族コポリアミド及びその製法
US5235029A (en) Aromatic copolyamide
KR920011024B1 (ko) N,n'-비스(4-아미노벤조일)-4,3'-디아미노디페닐에테르의 단량체 단위를 포함한 신규의 방향족 폴리아미드
JPH03149225A (ja) 全芳香族共重合ポリアミド
JPH04252226A (ja) 芳香族ポリアミド
JPH0790078A (ja) 全芳香族コポリアミド