JP3856195B2 - パターン入り浴室用洗場床パン - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、浴室、特に浴室ユニットに用いられるパターン入り浴室用洗場床パンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図6及び図7に従来例の洗場床パンを示した。浴室ユニットの洗場床パンは、排水溝側に向けて下降傾斜する床面20に、縦リブ27及び横リブ28で囲んだ区画を多数備え、各区画内に約60mm角のパターン22を縦横に配置し、左右パターン間に縦目地23を、前後パターン間に横目地24を設けている。各パターン22は、床面20から起立する基部22bと、基部22bよりも一回り小さい(床面20に平行な)パターン上面22aとの間に鏡面22cを設け、全体が台形状を成し、パターン上面22aに凹凸の滑り止め25を形成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
洗場床パンは、上記したように排水溝側に下降傾斜しているので、洗場床パンを流れる雑排水(石鹸水、シャワー水、浴槽から溢れた温水等)の大部分は排水溝に排水される。しかし、雑排水の一部は洗場床パンを区分している横リブにて遮られ、横リブの手前に残りやすい。また、パターン上面はフラットであり、しかもパターン上面に凹凸の滑止め部を備えているため、ここに雑排水の一部が水滴として留まり(排水が不十分になり)やすかった。
本発明は、このような問題を解消しようとするものであり、その目的とするところは、水滴が留まりにくく、パターンや目地が早く乾きやすいパターン入り浴室用洗場床パンを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の浴室用洗場床パンでは、次の構成をとる。すなわち、本発明の浴室用洗場床パンは、流れ勾配を有する床面1にパターン2が間隔を有して縦横方向に多数配置され、左パターン2Aと右パターン2Bとの間には縦目地3が形成され、前パターン2Cと後パターン2Dとの間には横目地4が形成され、各パターン2はパターン周囲よりパターン中央部が高くなる山形状であり、縦目地3は排水方向に直線的に連続して傾斜しており、上記縦目地と横目地とのいずれか一方又はその両方に凸部が形成される浴室用洗場床パンである。
【0005】
また、上記浴室用洗場床パンにおいて、縦目地3と横目地4との少なくとも一方に、水滴Wを薄膜化するための凸部7を設ける。
【0006】
ここで「床面」とは、パターン及び目地を備え、排水側に向けて流れ勾配を有するものをいい、「パターン」とは、凹凸模様等の模様を有し平面形状は略方形又は略矩形の小区画をいう。各パターンについては、パターン周囲よりもパターン中央部が高い山形状であり、パターン上面には通常、滑り止めを有している。
また、「目地」には、パターンの左右に位置する縦目地と、パターンの前後に位置する横目地とがあり、縦目地は排水方向に連続し、横目地は縦目地と好ましくは直交する。
また、目地の「凸部」とは、目地に残った水滴に接し、表面張力によって球状化している水滴を薄膜化するものをいう。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面により本発明を更に具体的に説明する。
図1は、本発明による浴室用洗場床パンの第一実施形態の平面図(イ)及びパターンの斜視図(ロ)であり、図2は第一実施形態の要部拡大の平面図(イ)及び縦断面図(ロ、ハ)である。
浴室用洗場床パンの第一実施形態を図1と図2に基づき説明する。排水溝9に向けて流れ勾配を有する床面1にパターン2を間隔を有して縦横方向に配置し、左パターン2Aと右パターン2Bとの間に縦目地3を、前パターン2Cと後パターン2Dとの間に横目地4を設け、各パターン2A,2B,2C,2Dはパターン周囲より中央部が高くなる山形状である。また、パターン上面2aには滑り止め5を設け、横目地4は縦目地3に直交し、縦目地3は排水方向に直線的に連続している。
【0008】
第一実施形態の浴室用洗場床パンは上記構造のとおりであるから、浴室ユニットに用いる場合、予め床面1に30mm角程度のパターン2と、縦目地3と、横目地4とを設け、各パターン2は約0.3度の傾斜角度θで山形を形成し、パターン上面2aに滑り止め5を設ける。パターン周囲と中央部との高低差tは約0.2mmであり、縦目地3は排水溝9に向けて直線的に形成されている。
この浴室用洗場床パンを備えた浴室ユニットにおいてシャワーを使用したり、身体を洗ったりした場合、パターン2は山形状を成しているので、パターン上面2aに水滴Wが残ることなく洗い排水は縦目地3及び横目地4に流れ落ちる。
横目地4に流れ落ちた排水は縦目地3に流れ、縦目地3に流れ落ちた排水は、横目地4に流れ落ちた排水と共に排水溝9に流れ込む。
【0009】
図3は、第二実施形態の要部拡大の平面図(イ)及び縦断面図(ロ,ハ)である。第一実施形態と相違する点について説明する。図3のように、縦目地3と横目地4との幅中央部に、目地3,4に残った水滴Wを薄膜化する凸部7を適宜設けている。パターン2から縦目地3や横目地4に流れ落ちた排水の一部が、縦目地3や横目地4に水滴Wとして残った場合、水滴Wは表面張力により略球状を成すため、乾燥しにくいが、水滴Wが縦目地3や横目地4の凸部7に接すると、凸部7に沿って全体に広がり、薄膜状になるため、乾燥が早い。
【0010】
図4は、パターン台を備えた浴室用洗場床パンの例(第三実施形態)である。図4に示されるように、床面1に一定広さのパターン台(小パターンが集まり形成された中パターン)6を縦横に配置し、左右のパターン台6A,6B間に主縦目地13を、前後のパターン台6C,6D間に主横目地14を設け、各パターン台6にパターン2と縦目地3と横目地4とが設けられている。
【0011】
図5は、半パターンを備えた浴室用洗場床パンの例(第四実施形態)である。前パターン2Cと後パターン2Dとの間に、図5のように、半パターン12を設けている。半パターン12はパターン2の1/2幅で、パターン2と同じ高さに形成し、且つパターン上面12aに滑り止め15を設けておけば、排水が容易で、多様なデザインも可能になる。
【0012】
パターン2の大きさは、約30mm角に限定されるものではなく、その大きさと形状は自由であるし、またパターン2の傾斜角度θは約0.3度に限定されるものではない。約60mm角のパターン2で傾斜角度θを約0.11度にすることも可能である。傾斜角度は、水滴Wを残さず排水できる角度であればよい。
本発明の浴室用洗場床パンは浴室ユニットに好適に使用されるが、浴室ユニット以外の水周り、例えば、台所、トイレ、玄関、旧来浴室等の床面に用いることも可能である。
【0013】
【発明の効果】
本発明の浴室用洗場床パンでは、縦横方向に配置した各パターンがパターン周囲より中央部が高くなる山形状を成しており、縦目地は排水方向に直線的に傾斜しているので、パターン上面に滑止め部があっても、排水は目地に効果的に流れ落ち、パターン上面が素早く乾燥して衛生的になる。
【0014】
また、目地に凸部を設けた浴室用洗場床パンにあっては、雑排水の一部が水滴として目地に残りかけても、目地に設けた凸部に接して凸部全面に広がり薄膜化するため、乾燥が早まり、床パンは衛生的になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による浴室用洗場床パンの第一実施形態を示す平面図(イ)とパターンの斜視図(ロ)である。
【図2】第一実施形態の要部拡大の平面図(イ)と縦断面図(ロ,ハ)である。
【図3】第二実施形態の要部拡大の平面図(イ)と縦断面図(ロ,ハ)である。
【図4】パターン台を備えた浴室用洗場床パン(第三実施形態)の平面図である。
【図5】半パターンを備えた浴室用洗場床パン(第四実施形態)の平面図(イ)と要部の斜視図(ロ)である。
【図6】従来例の洗場床パンの平面図である。
【図7】従来例の洗場床パンの要部斜視図(イ)とパターン上面の拡大縦断面図(ロ)である。
【符号の説明】
1,20:床面
2,2A,2B,2C,2D,22:パターン、
12:半パターン
2a,12a,22a:パターン上面、
22b:基部 22c:鏡面
3,23:縦目地 13:主縦目地
4,24:横目地 14:主横目地
5,15,25:滑り止め
6,6A,6B,6C,6D:パターン台
7:凸部 9:排水溝27:縦リブ 28:横リブ
W:水滴
t:パターン周囲と中央部との高低差
θ:パターン上面の傾斜角度
Claims (1)
- 流れ勾配を有する床面にパターンが間隔を有して縦横方向に多数配置されている浴室用洗場床パンであって、左パターンと右パターンとの間に縦目地が形成され、前パターンと後ろパターンとの間に横目地が形成され、各パターンはパターン周囲よりパターン中央部が高くなる山形状であり、縦目地は排水方向に直線的に傾斜しており、上記縦目地と横目地とのいずれか一方又はその両方に凸部が形成される浴室用洗場床パン。
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