JP6663235B2 - 建築板 - Google Patents

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Description

本発明は、建築板に関する。
従来、横方向を長手方向とし、縦方向を短手方向とする外壁面材が知られる(例えば特許文献1)。また、外壁面材の表面には、外壁面材の表面に立体感を付与するため、裏面側に凹んだ溝状の擬似目地が縦横方向に形成される。
特開2008−127960号公報
外壁面材は、施工場所での運搬において、その長手方向の各両端部を複数の施工者で持つ、または、その長手方向の中央部分を施工者が持つことで運ばれる。
外壁面材の各両端部を複数の施工者で持つ場合、外壁面材には自重により特に外壁面材の長手方向の中央部分に他の部分よりも大きな撓みが発生する。また、外壁面材の長手方向の中央部分を施工者が持つ場合、例えば施工者が方向転換を行なうことで、外壁面材の長手方向の両端部が振れると、外壁面材内の特に外壁面材の長手方向の中央部分に応力集中が発生する。
このとき、外壁面材の厚みは擬似目地が形成される部分では薄いため、応力が集中し、場合によっては破断することがあった。
上記従来の問題点に鑑みて発明された本発明の目的は、表面の立体感を保ちながら、撓み強度を有する建築板を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明に係る建築板は、以下のような構成を備える。
建築板は、正面視矩形状の基板表面の長手方向及び短手方向の少なくとも一方に延びる溝状の目地が形成され、前記目地には、底部から突出する突起が設けられていることを特徴とする。
また、前記突起は、前記目地の延びる方向に断続的に延びる突条で構成されていることが好ましい。
また、前記突起は、前記基板の長手方向中央部分に他の部分よりも密に形成されていることが好ましい。
また、前記目地は、底部を形成する底面と、前記底面の幅方向両端から表面側に延びる一対の側面と、を有する箱目地であることが好ましい。
また、前記突起の幅は、前記底面の幅の1/3以上であることが好ましい。
本発明の建築板では、縦目地に短手突起が形成されることで、縦目地に陰影が形成されて表面の立体感が保たれると共に、建築板が縦目地に沿って破断することが抑制される。さらに、本発明の建築板では、横目地に長手突起が形成されることで、建築板を撓み難くすることができる。
図1は本発明の一実施形態に係る建築板の正面図である。 図2は図1のA−A線の断面図である。 図3Aは短手突起の他例を示した断面図である。図3Bは短手突起の他例を示した断面図である。図3Cは短手突起の他例を示した断面図である。 図4Aは同上の建築板の変形例1における縦目地付近の拡大図である。図4Bは前記縦目地内の水の流れを例示した拡大図である。 図5Aは同上の建築板の変形例2における縦目地付近の拡大図である。図5Bは図5AのB−B線の断面図である。図5Cは図5AのC−C線の断面図である。図5Dは前記縦目地内の水の流れを例示した拡大図である。 図6は同上の建築板の変形例3の正面図である。 図7Aは本発明の一実施形態に係る建築板の正面図である。図7Bは図7AのD−D線の断面図である。 図8Aは同上の建築板の変形例4の正面図である。図8Bは同上の建築板の変形例の正面図である。 図9は本発明に係る建築板の一例を示した正面図である。
以下に示す本発明の一実施形態は、特に、表面に溝状の目地が形成された建築板に関する。
<第1実施形態>
以下、本発明の第1実施形態を図1〜図6に基づいて説明する。
(構成の説明)
本実施形態の建築板1は、横張り用の窯業系のサイディング材となっている。建築板1は、モルタル、コンクリート等といったセメント質材料により形成される。
本実施形態の建築板1では、図1に示すように、施工者が建築板1を正面から視た状態を基準とし、上下方向及び左右方向を定義する。また、建築板1の正面側を前方向とし、裏面側を後方向と定義する。
建築板1では、図1に示すように、基板2に目地3と凸部4とが形成される。
基板2は、前方から視て矩形状となっている。基板2は、左右方向を長手方向とし、上下方向を短手方向とする。また、基板2は、厚みを前後方向に有する。
目地3は、図1に示すように、基板2の表面21に、後方向に凹んで形成される。目地3は、基板2の表面21に形成される溝状の目地である。本実施形態の目地3は、箱目地となっている。ここで、箱目地とは、基板に形成される目地のうち、底部を形成する底面と、底面の幅方向両端から前方に延びる一対の側面と、を備えた目地である。ここで、底部とは、目地の奥行き方向における中央部分よりも奥側にある一部分とする。
凸部4は、基板2の表面21において目地3により区画された部分である。凸部4は、表面21に複数形成され、それぞれは目地3を介して隣り合う。複数の凸部4は、左右方向に一列に並ぶ。また、凸部4は、前方から視て矩形状となっている。
本実施形態の建築板1では、上下方向(短手方向)に延びる目地3を縦目地31とし、左右方向(長手方向)に延びる目地3を横目地33とする。
縦目地31は、表面21の左右方向に複数並んで形成される。左右方向に並ぶ複数の縦目地31は、それぞれが一定間隔で配置される。縦目地31は、上下方向において、隣同士の左右方向の位置がずれて配置される。
横目地33は、表面21の上下方向に複数並んで形成される。横目地33は、表面21の左右方向の全長に亘って形成される。上下方向に並ぶ複数の横目地33は、一定間隔を空けて配置される。
本実施形態の縦目地31は、図2に示すように、底面311と側面312とを有する。また、建築板1において、縦目地31の左右方向の一方側(本実施形態では右側)に隣接する凸部4を第1凸部41とする。建築板1において、縦目地31の左右方向の他方側(本実施形態では左側)に隣接する凸部4を第2凸部42とする。
底面311は、表面21から所定距離後方(以下、溝深さFと記載する。)に位置する。ここで、底面311は、縦目地31の底部34となっている。底面311は、図1に示すように、前方から視て矩形状となっており、上下方向に長く延びる。溝深さFは、約3.0[mm]となっている。
底面311は、図2に示すように、左右方向に所定幅Gを有する。所定幅Gは、約4.0[mm]となっている。底面311は、図1に示すように、上下方向に目地長さSを有する。目地長さSは、約20.0[mm]となっている。なお、この目地長さSは、20〜455[mm]であることが好ましい。
側面312は、図2に示すように、第1側面312aと、第2側面312bと、を有する。
第1側面312aは、底面311の右側端から第1凸部41の前面の左側端まで延出される。第1側面312aは、底面311の右側端から第1凸部41の前面の左側端に行く程右側に位置するように傾斜している。縦目地31では、底面311に対する第1側面312aの傾斜角度θ1が約45°となっている。
第2側面312bは、底面311の左側端から第2凸部42の前面の右側端まで延出される。第2側面312bは、底面311の左側端から第2凸部42の前面の右側端に行く程左側に位置するように傾斜している。縦目地31では、底面311に対する第2側面312bの傾斜角度θ2が約45°となっている。
縦目地31は、前方に開口する。縦目地31の開口32は、第1側面312aの前端部から第2側面312bの前端部までの部分となっている。縦目地31の目地幅Eは、開口32の左右方向の長さである。縦目地31の目地幅Eは、約9.0[mm]となっている。
本実施形態の建築板1では、横目地33は上記した縦目地31と同様の形状を有しているため、ここではその説明は省略する。このように、建築板1では、基板2の厚みが、目地3が形成された部分において他の部分よりも薄くなる。
本実施形態の建築板1では、図2に示すように、特に縦目地31の底面311に突起5(以下、短手突起51とする。)が形成される。短手突起51は、縦目地31の凸部4の立体感を出す機能を保持しつつ、基板2の縦目地31により厚みが薄くなった部分に厚みを持たせることで補強する。
短手突起51は、底面311から前方に突出する。短手突起51は、建築板1と同様に、モルタル、コンクリートといった、セメント質材料により形成される。
短手突起51では、基端部分における右側端部から左側端部までの寸法が、短手突起51の左右方向における幅Lとなっている。この場合、短手突起51の左右方向の最大幅は、短手突起51の基端部分における右側端部から左側端部までの長さとなる。短手突起51の幅Lは、縦目地31の底面311の所定幅Gの1/3〜1/1の長さであることが好ましい。ここで、底面311の右側の端部と短手突起51の基端部分の右端部との隙間aは、所定幅Gの0〜1/6の長さであることが好ましい。また、底面311の左側の端部と短手突起51の基端部分の左端部との隙間bは、所定幅Gの0〜1/6の長さであることが好ましい。
短手突起51では、その前後方向の最大長さHが、縦目地31の溝深さFの1/4〜1/1の長さであることが好ましい。
本実施形態の短手突起51の上下方向に直交する断面形状は、三角形状となっている。短手突起51の幅Lは、約3.0[mm]となっている。隙間aは約0.5[mm]となっており、また、隙間bは約0.5[mm]となっている。最大長さHは、約1.5[mm]となっている。
短手突起51の断面形状は、例えば図3A,図3B,図3Cに示す形状であってもよい。
短手突起51は、図3Aに示すように、その断面形状が三角形を歪めた形状であってもよい。この場合、短手突起51の左右方向の最大幅は、短手突起51の基端部分における右側端部から左側端部までの長さとなる。短手突起51の幅L、最大長さHは、上記した長さと同じである。
短手突起51は、図3Bに示すように、その断面形状が四角形状であってもよい。この場合、短手突起51の左右方向の最大幅は、短手突起51の左右方向の長さとなっている。短手突起51の幅L、最大長さHは、上記した長さと同じである。
短手突起51は、図3Cに示すように、その左右方向の中央の位置が縦目地31の左右方向の中央位置からずれて縦目地31に設けられてもよい。短手突起51は、その断面形状が四角形状であり、その幅L、最大長さHは、上記した長さと同じである。
図3Cの短手突起51では、その基端部分の左端部が縦目地31の底面311における左端部に位置する。そのため、隙間bは約0[mm]となっており、また、隙間aは約1.0[mm]となっている。
本実施形態の建築板1では、基板2と短手突起51とは一体に形成される。
基板2と短手突起51とを一体に形成する方法としては、例えば建築板1を鋳込み法で成形する方法がある。この場合、短手突起51は、鋳型の縦目地31に対応する部分に短手突起51に対応する形状を形成することで、基板2と短手突起51とは一体に形成される。
基板2と短手突起51とを一体に形成する他の方法としては、例えば建築板1を押出し法及び切削加工により成形する方法がある。この場合、押出し法で成形した基板2を切削し、目地3及び短手突起51を形成することで、基板2と短手突起51とは一体に形成される。
本実施形態の建築板1の構成は、上記した一態様に限定されず、以下に示す態様であってもよい。
建築板1は、外壁材だけでなく内壁材としても用いられることができ、また、横張り用外壁パネルだけでなく縦張り用の外壁パネルであってもよい。建築板1が縦張り用の外壁パネルである場合、縦目地には後述する長手突起が形成され、横目地には短手突起が形成される。また、窯業系である建築板1の製造方法は、押出し法、鋳込み法だけでなく、抄造法であってもよい。
上下方向に並ぶ複数の建築板1同士は、相決りにより接続されるが、突き付けで接続されてもよく、その接続方法は限定されない。また、左右方向に並ぶ複数の建築板1同士は、突き付けにより接続されるが、相決りにより接続されてもよく、その接続方法は限定されない。
建築板1に形成される目地3は、縦目地31及び横目地33の両方でもよいし、縦目地31だけであってもよい。
縦目地31は、左右方向に複数並ぶが一つであってもよく、また、複数並ぶ場合、それぞれが一定間隔で配置されてもよいし、異なる間隔で配置されもよい。複数の縦目地31では、上下方向において互い違いになるように配置されるが、上下方向において一直線になるように配置されてもよい。
縦目地31では、その目地幅Eが約9.0[mm]となっており、約5.0〜50[mm]の範囲であることが好ましい。また、溝深さFは、約3.0[mm]となっており、約1.5〜15[mm]の範囲であることが好ましい。所定幅Gは約4.0[mm]となっており、約4.0〜20[mm]の範囲であることが好ましい。目地長さSは、約9.0[mm]となっており、約5.0〜50[mm]の範囲であることが好ましい。
傾斜角度θ1及び傾斜角度θ2は、それぞれが約45°となっており、約30〜85°の範囲であることが好ましい。なお、縦目地31では、第1側面312a及び第2側面312bは底面311に対して傾斜しなくてもよい。
短手突起51では、幅Lが約3.0[mm]となっており、約4.0〜20[mm]の範囲であることが好ましい。最大長さHは、約1.5[mm]となっており、約1.5〜15[mm]の範囲であることが好ましい。
隙間aと隙間bとは、同じ長さとなっているが、それぞれの長さは異なっていてもよい。隙間aは、約0.5[mm]となっており、約0〜2[mm]の範囲であることが好ましい。また、隙間bは、約0.5[mm]となっており、約0〜2[mm]の範囲であることが好ましい。
また、縦目地31の底面311の所定幅Gが約20[mm]の場合、隙間a及び隙間bの合計が約0〜10[mm]の範囲であることが好ましい。
縦目地31は、いわゆる箱目地であるが、V目地であってもよい。縦目地31がV目地の場合、対向する一対の側壁のそれぞれの奥行き方向の端部が底部34となる。
横目地33は、上下方向に複数並ぶが一つであってもよく、また、複数並ぶ場合、それぞれが一定間隔で配置されてもよいし、異なる間隔で配置されもよい。横目地33は、表面21の左右方向の全長に亘って一直線状に形成されるが、複数の横目地33が左右方向において互い違いに配置されてもよい。
横目地33は、いわゆる箱目地であるが、V目地であってもよい。
複数の凸部4のそれぞれは、上下方向において互い違いになるように表面21に配置されるが、上下方向において一列になるように配置されてもよい。
基板2と短手突起51とを一体に形成する方法は、上記した鋳込み法及び押出し法と切削加工を組み合わせた方法に限定されない。
建築板1では、図1に示すように、縦目地31に上下方向に長い短手突起51が一つ設けられているが、複数の短手突起51が、縦目地31の長手方向に並んでもよい。
(効果)
以上説明したように、本実施形態の建築板1は以下に示す構成を備える。
本実施形態の建築板1は、次の第1の特徴を備える。第1の特徴では、建築板1には、正面視矩形状の基板2表面21の長手方向及び短手方向の少なくとも一方に延びる溝状の目地3が形成される。目地3には、底部34から突出する突起5が設けられている。
建築板1では、この第1の特徴を有することで、目地3が形成され基板2の厚みが薄くなった部分に、突起5が形成されることで、建築板1が破断し難くなる。上記した建築板1では、特に縦目地31に短手突起51が形成されており、例えば、施工場所において、二人の施工者のそれぞれが建築板1の左右のそれぞれの端部を持って運ぶ際、建築板1の左右方向の中央部分の撓みを抑制でき、建築板1が破断し難くなる。また、建築板1では、例えば、施工場所において、一人の施工者が建築板1の左右方向の中央部分を抱えて運ぶ際、建築板1の左右方向の両端部が振れたときに発生する、建築板1内部の応力に対する強度が向上する。また、例えば、建築板1の下側の端部を床に置き、壁に建築板1の上側の端部を立て掛けた際に発生する、建築板1の上下方向の中央部分の撓みを抑制でき、建築板1が破断し難くなる。
このように、縦目地31に短手突起51が形成されることで、建築板1を持ち運ぶ際、建築板1が縦目地31に沿って破断してしまうことを抑制できる。これにより、施工者は必要以上に慎重に建築板1を持ち運ぶ必要がなくなり、施工者の建築板1の持ち運びに必要な時間を短縮することができる。
また、建築板1では、第1の特徴を有することで、建築板1の破断が発生し難くなるので、建築板1の破断に起因する防火性能の低下、耐風圧性能の低下及び耐力性能の低下を抑制することができる。
また、建築板1では、第1の特徴を有することで、建築板1に光が当たると、明るくなる凸部4とは異なり、縦目地31には短手突起51による陰影が形成されるため、凸部4と縦目地31とにはコントラストに差が生じる。これにより、建築板1において、縦目地31に短手突起51が形成されても、凸部4の立体感を保持することができる。
さらに建築板1は、次の第2の特徴を備える。第2の特徴では、縦目地31は、底部34を形成する底面311と、底面311から幅方向両端から表面21側に延びる一対の側面312と、を有する箱目地である。
建築板1では、この第2の特徴を有することで、縦目地31がV目地の場合よりも表面21に立体感を付与することができる。
さらに建築板1は、次の第3の特徴を備える。第3の特徴では短手突起51の幅は、底面311の幅の1/3以上である。
建築板1では、この第3の特徴を有することで、基板2の厚みが薄くなる部分に、縦目地31により必要な剛性や強度が付与される。
さらに建築板1は、次の第4の特徴を備える。第4の特徴では、短手突起51の幅は、底面311の幅以下である。
建築板1では、この第4の特徴を有することで、前方から縦目地31を視たとき底面311が見えることで、奥行き感が感じられ、建築板1において、縦目地31に短手突起51が形成されても、凸部4の立体感をより保持することができる。
<変形例1>
第1実施形態の建築板1は、例えば図4に示すような態様であってもよい(これを変形例1とする)。本変形例1の建築板1は、特に、縦目地31内に形成される短手突起51の形状に関する。
(構成の説明)
本変形例1の建築板1では、図4Aに示すように、縦目地31に上下方向に長い突条の短手突起51が形成される。この突条の短手突起51は、断続的に形成される。すなわち、短手突起51は、複数の隆起部53が上下方向に沿って並んで形成される。ここで、断続的では、複数の隆起部53のそれぞれが独立している態様や、複数の隆起部53が目立たない程度に繋がっている態様を含む。
複数の隆起部53は、それぞれが粒状であってもよいし、それぞれが短い突条であってもよく、また、粒状と短い突条とを組み合わせた形状であってもよい。短手突起51は、複数の隆起部53により全体として一つの突条となることが好ましい。ここで、複数の隆起部53は、図4Aでは、3つ形成されているが、形成される数は限定されない。
複数の隆起部53では、それぞれの上端部から下端部にかけて、上下方向の直交する断面形状が変化することが好ましい。なお、複数の隆起部53では、それぞれの上端部から下端部にかけて、上下方向に直交する断面形状は略同形同大であってもよい。
本変形例1の短手突起51では、図4Bに示すように、複数の隆起部53のそれぞれの隙間や、複数の隆起部53のそれぞれの第1凸部41および第2凸部42との隙間、に雨水が分散して流れる。また、複数の隆起部53の断面形状が変化していると、さらに雨水が分散され易くなる。
(効果)
本変形例1の建築板1は、次の第5の特徴を備える。第5の特徴では、突起5は、目地3の延びる方向に断続的に延びる突条で構成されている。
建築板1では、この第5の特徴を有することで、縦目地31がモルタルが盛り上がったような外観となり、例えば石積み風の凸部4の表面形状に馴染み易くなる。
また、建築板1では、第5の特徴を有することで、複数の隆起部53により雨水が分散して流れるので、縦目地31内にスジ状の汚れが発生することを抑制できる。
<変形例2>
第1実施形態の建築板1は、例えば図5に示すような態様であってもよい(これを変形例2とする)。本変形例2の建築板1は、特に、縦目地31内に形成される短手突起51の形状に関する。
(構成の説明)
本変形例2の建築板1では、図5Aに示すように、縦目地31に上下方向に長い突条の短手突起51が形成される。この短手突起51では、例えば、図5Bに示すように、短手突起51の上部におけるB−B線部分の断面形状は略C字状となっているが、図5Cに示すように、短手突起51の中央部におけるC−C線部分の断面形状は略鋭角三角形状となっている。
このように、本変形例2の短手突起51では、その上端部から下端部にかけて、上下方向に直交する断面形状が変化する。
本変形例2の建築板1の構成は、上記した一態様に限定されず、以下に示す態様であってもよい。
短手突起51は、その上下方向に直交する断面形状は、上記した略C字状、略鋭角三角形状に限定されず、多種多様な形状となることが好ましい。
(効果)
本変形例2の建築板1は、次の第6の特徴を備える。第6の特徴では、短手突起51は、短手方向に長い突条に形成される。短手突起51の断面形状は、短手突起51の長さ方向に沿って変化する。
建築板1では、この第6の特徴を有することで、短手突起51が多種多様な断面形状となるため、短手突起51の断面形状が一定な場合と比べて、縦目地31を伝う雨水の流れる方向を一定方向ではなく図5Dに示すように分散させることができる。そのため、縦目地31を流れる雨水によって、スジ状の汚れが発生することを抑制できる。
<変形例3>
第1実施形態の建築板1は、例えば図6に示すような態様であってもよい(これを変形例3とする)。本変形例3の建築板1は、特に、短手突起51の配置に関する。
(構成の説明)
本変形例3の建築板1では、図6に示すように、基板2の左右方向の中央部分に形成された縦目地31に短手突起51が配置される。短手突起51は、中央部分にある4つの縦目地31の全てに形成される。
なお、本変形例3の建築板1では、基板2の左右方向の中央部分よりも右側又は左側の部分のそれぞれにおける、縦目地31の総数に対する短手突起51が形成されている縦目地31の割合よりも、中央部分における前記割合の方が高く形成される態様でもよい。
このように、本変形例3の建築板1では、基板2の左右方向の中央部分よりも右側又は左側の部分と比べて、中央部分の方が密に短手突起51が縦目地31に形成される。
本変形例3の建築板1の構成は、上記した一態様に限定されず、以下に示す態様であってもよい。
建築板1では、中央部分にある縦目地31の数は4つに限定されない。また、建築板1では、中央部分にある縦目地31の全てに短手突起51が形成されず、一部の縦目地31に短手突起51が形成されるだけでもよい。
(効果)
以上説明したように、本変形例3の建築板1は以下に示す構成を備える。
本変形例3の建築板1は、次の第7の特徴を備える、第7の特徴では、突起5は、基板2の長手方向中央部分に他の部分よりも密に形成されている。特に、建築板1では、短手突起51が、基板2の長手方向における中央部分以外の部分よりも、中央部分に密に形成される。
建築板1では、この第7の特徴を有することで、施工者が建築板1を持ち運ぶ際に、他の部分よりも建築板1の破断が発生し易い中央部分に短手突起51がより多く形成される。これにより、建築板1の破断が抑制されると共に、上記した建築板1よりも短手突起51の数を減らすことで、建築板1の製造にかかるコストを抑制することができる。
<第2実施形態>
以下、本発明の第2実施形態を図7〜図8に基づいて説明する。なお、本実施形態において、第1実施形態に対応する構成については第1実施形態の構成と同じ符号を付し、第1実施形態と異なる構成については新たに符号を付す。本実施形態の建築板1は、特に、縦目地31内に形成される短手突起51と、横目地33内に形成される長手突起52と、に関する。
(構成の説明)
本実施形態の建築板1では、図7Aに示すように、基板2に形成された縦目地31及び横目地33のうち、特に、横目地33に突起5(以下、長手突起52とする。)が形成される。
本実施形態の横目地33は、第1実施形態で説明した縦目地31と同様の構成を有する。すなわち、横目地33は、図7Bに示すように、底面331と側面332とを有する箱目地となっている。ここで、横目地33おいても、底面331が横目地33の底部34となっている。
本実施形態の長手突起52は、第1実施形態で説明した短手突起51と同様に、底面331から前方に突出する。長手突起52は、建築板1と同様に、モルタル、コンクリートといった、セメント質材料により形成される。
長手突起52では、基端部分における左右方向の幅Lが、長手突起52の左右方向の最大幅となる。長手突起52の幅Lは、横目地33の底面の所定幅Gの1/3〜1/1の長さであることが好ましい。長手突起52では、その他の構成も短手突起51と同様の構成を有する。
図7Aに示す建築板1では、縦目地31には第1実施形態で説明した短手突起51が形成され、さらに、横目地33には長手突起52が形成される。ここで、長手突起52は、横目地33の長さ方向の全長に亘って一直線状に形成される。
なお、本実施形態の長手突起52は、図4に示す変形例1の短手突起51と同様に、断続的な突条に形成されることが好ましい。すなわち、長手突起52は、複数の隆起部53が左右方向に並んで形成される。これにより、横目地33がモルタルが盛り上がったような外観となり、例えば石積み風の凸部4の表面形状により馴染み易くなる。
また、建築板1では、図6に示す変形例3の短手突起51と同様に、基板2の左右方向の中央部分よりも右側又は左側の部分と比べて、中央部分の方が密に短手突起51が縦目地31に形成されることが好ましい。これにより、建築板1の破断が抑制されると共に、上記した建築板1よりも長手突起52の数を減らすことで、建築板1の製造にかかるコストを抑制することができる。
本実施形態の建築板1の構成は、上記した一態様に限定されず、以下に示す態様であってもよい。
上記長手突起52は、全ての横目地33に設けられているが、これに限定されず、少なくとも1つの横目地33に設けられていればよい。
横目地33は、いわゆる箱目地であるが、V目地であってもよい。横目地33がV目地の場合、対向する一対の側壁のそれぞれの奥行き方向の端部が底部34となる。
(効果)
以上説明したように、本実施形態の建築板1は以下に示す構成を備える。
第2実施形態の建築板1は、次の第8の特徴を備える。第8の特徴では、基板2の表面21には、長手方向に延びる溝状の横目地33と、短手方向に延びる溝状の縦目地31が形成される。横目地33には、その底部34から突出する長手突起52が設けられ、横目地33には、その底部34から突出する短手突起51が設けられる。
建築板1では、この第8の特徴を有することで、縦目地31に短手突起51、横目地33に長手突起52が形成されるので、縦目地31にのみ短手突起51が形成される場合より、建築板1を持ち運ぶ際の撓みに対する剛性が向上する。そのため、建築板1では、建築板1を持ち運ぶ際、建築板1が縦目地31に沿って破断してしまうことを抑制できる。これにより、施工者は必要以上に慎重に建築板1を持ち運ぶ必要がなくなり、施工者の建築板1の持ち運びに必要な時間を短縮することができる。
また、建築板1では、第8の特徴を有することで、横目地33に長手突起52が形成されることで、建築板1に光が当たると、凸部4と横目地33とにはコントラストに差が生じる。これにより、建築板1において、横目地33に長手突起52が形成されても、凸部4の立体感を保持することができる。
さらに建築板1は、次の第9の特徴を備える。第9の特徴では、横目地33は、底部34を形成する底面331と、底面331の幅方向両端から表面21側に延びる一対の側面332と、を有する箱目地である。
建築板1は、この第9の特徴を有することで、横目地33がV目地の場合よりも、表面21に立体感を付与することができる。
さらに建築板1は、次の第10の特徴を備える。第10の特徴では、長手突起52の幅は、底面331の幅の1/3以上である。
建築板1では、この第10の特徴を有することで、基板2の厚みが薄くなる部分に、横目地33により必要な剛性が付与される。
さらに建築板1は、次の第11の特徴を備える。第11の特徴では、長手突起52の幅は、底面の幅以下である。
建築板1では、この第11の特徴を有することで、前方から横目地33を視たとき底面が見えるため、奥行き感が感じられるので、建築板1において、横目地33に長手突起52が形成されても、凸部4の立体感をより保持することができる。
<変形例4>
第2実施形態の建築板1は、例えば図8に示すような態様であってもよい(これを変形例4とする)。本変形例4の建築板1は、特に、横目地33内に形成される長手突起52の配置に関する。
(構成の説明)
本変形例4の建築板1では、縦目地31及び横目地33のうち横目地33にのみ突起が形成される。すなわち、横目地33には長手突起52が形成される。
長手突起52は、図8Aに示すように、横目地33の長さ方向の全長に亘って一直線状に形成される。また、建築板1では、複数の長手突起52が、横目地33の長手方向に並んで形成されてもよい。特に、図8Bに示すように、長手突起52が、縦目地31と横目地33とが交差する箇所に形成されることが好ましい。なお、長手突起52は、縦目地31と横目地33とが交差する箇所の全てに形成されてもよいし、一部に形成されてもよい。一部に形成される場合、全ての交差する箇所のうち1割以上の箇所に形成されていればよい。特に、建築板1の長手方向中央部分に形成されているのが好ましい。
(効果)
以上説明したように、本変形例4の建築板1は以下に示す構成を備える。
変形例4の建築板1は、次の第12の特徴を備える。第12の特徴では、建築板1は、正面視矩形状の基板2の表面21には、長手方向に延びる溝状の横目地33が形成される。横目地33は、その底部34から突出する長手突起52が設けられる。
建築板1は、この第12の特徴を有することで、その表面21の立体感を保ちつつ、建築板1を持ち運ぶ際、建築板1の撓みを抑制することで、建築板1が縦目地31に沿って破断してしまうことを抑制できる。
<建築板の実施例>
上記した建築板1の一例を図9に示す(これを実施例とする)。
(構成の説明)
本実施例の建築板1は、セメント質材料により形成された横張り用の窯業系サイディング材である。
建築板1では、基板2の表面21に縦目地31及び横目地33が形成されている。また、縦目地31には短手突起51、横目地33には長手突起52が形成されている。建築板1では、基板2の表面21が縦目地31及び横目地33により区画されることで、複数の凸部4が形成されている。
(効果)
本実施例の建築板1は、上記した第1〜第12の特徴を備えた建築板である。このような建築板1では、その表面21の立体感を保ちつつ、建築板1を持ち運ぶ際、建築板1が縦目地31に沿って破断してしまうことが抑制されている。
1 建築板
2 基板
21 表面
3 目地
31 縦目地
33 横目地
34 底部
5 突起
51 短手突起
52 長手突起

Claims (4)

  1. 正面視矩形状の基板表面の長手方向及び短手方向の少なくとも一方に延びる溝状の目地が形成された建築板であって、
    前記目地には、底部から突出する突起が設けられ
    前記突起は、前記基板の長手方向中央部分に他の部分よりも密に形成され、
    前記突起の、前記建築板の正面側を前方向、裏面側を後方向と定義した場合の前後方向の最大長さは、前記目地の溝深さの1/4〜1/1の長さであることを特徴とする建築板。
  2. 前記突起は、前記目地の延びる方向に断続的に延びる突条で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の建築板。
  3. 前記目地は、底部を形成する底面と、前記底面の幅方向両端から表面側に延びる一対の側面と、を有する箱目地であることを特徴とする請求項1又は請求項に記載の建築板。
  4. 前記突起の幅は、前記底面の幅の1/3以上であることを特徴とする請求項に記載の建築板。
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