JP3056633B2 - 建築板の化粧溝構造 - Google Patents

建築板の化粧溝構造

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JP3056633B2
JP3056633B2 JP6058157A JP5815794A JP3056633B2 JP 3056633 B2 JP3056633 B2 JP 3056633B2 JP 6058157 A JP6058157 A JP 6058157A JP 5815794 A JP5815794 A JP 5815794A JP 3056633 B2 JP3056633 B2 JP 3056633B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は意匠性のある建築板の化
粧溝構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、住宅用建築材料は住宅着工数の伸
びに伴い、各種多彩なものが市販されている。これらの
特色は住宅の意匠性や機能性を向上させる材料が注目さ
れている。外壁材料においても、表面に複雑な柄模様を
形成したものや、自然石表面レンガ積を模したものが数
多く市販されている。しかしこれらは表面柄模様を強調
するあまり、建物の周囲環境との調和、建物全体のバラ
ンス感覚が必ずしも整合しているとは言えない場合もあ
る。従来技術の中で溝付外壁板は数多く提案されてい
る。例えば実開昭57−146606号、実開昭62−
137951号は化粧溝をほぼ不等辺台形に刻設したも
のであり、意匠登録第793942号は2段溝構造をも
った溝形状である。図10に示すように、これらの溝部
14に平行光線を入射すると溝側面部と溝底面部により
反射される光が分散して建築板15表面明度より低く抑
える特徴を有するが、溝部14に入射した平行光線16
〜16を乱反射18して化粧溝17を強調する効果に乏
しいものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、種々
な凹凸模様のある建築板の表面が入射光の乱反射により
陰影を強調できるが、更に溝部が入射光で全反射する意
匠性の高い建築板の化粧溝構造を提供し、もって上記の
従来技術の問題を解決しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち、本願の第1の
発明は、建築板の壁面にW字状溝を設け、山形状の頂点
と建築板壁面からの距離をLとし、W字状溝の溝側面と
建築板の壁面とのなす角をθとし、W字状溝の溝巾をa
とし、溝底の角度εを実用上差し支えない許容範囲で9
0度とすると、θは数1
【数1】によって得られる断面構造であることを特徴と
する建築板の化粧溝構造であり、第2の発明は、請求項
1記載の化粧溝構造において、W字状溝の溝表面に光輝
性材料を塗布したことを特徴とする建築板の化粧溝構造
である。この場合、光輝性材料としては、鱗片状の金属
箔とか、雲母箔片、バ−ミキュライト箔、合成樹脂箔片
等が挙げられる。
【0005】
【作用】このようにしたW字状溝の化粧溝構造にあって
は、建築板の壁面に対して直角に入射した光は全反射
し、一方、壁面に対して90度以外の方向から入射した
光は半反射したり、無反射となったりするので、常に日
照時刻の変化と共にW字状溝の外観が意匠的に変化す
る。
【0006】
【実施例】次に本発明の一実施例を図面に基づいて説明
する。図1に示すように、建築板1の壁面FにW字状溝
2を設け、山形状の頂点5と建築板1の壁面Fからの距
離をLとし、W字状溝2の溝側面Aと建築板1の壁面F
とのなす角をθとし、W字状溝2の溝巾をaとし、溝底
の角度εを90度とすると、θは数1を充足させる断
面構造であれば良い。
【0007】
【数1】
【0008】数1から解るように、溝巾aを決めて深さ
Lを板厚に支障のない範囲内で適当な値とすると、表1
に示す結果が得られた。なお、表1中、代表例として図
3〜図9に示したものを記号〜で示してある。
【0009】
【表1】
【0010】図2において、W字状溝2を有する壁面F
に垂直に入射する平行光線をIとすると、溝側面Aを反
射した平行な反射光線OTは逆向きの平行光線となって
全反射する。この理由を記述すると、図1において、W
字状溝2における前記入射点を、溝底を、反射点を
、前記入射点の壁面Fに平行な補助線Sとの交点を
とすると、今、入射光線Iが壁面Fに90度で入射す
ると溝側面Aに角度βで入射することとなり、山形状底
面Bに角度βで反射して底面Bに角度αで入射する。そ
して山形状底面Bに角度αで反射光OTとなって外部に
出る。ここで各角度の関係を求めると、 ε=90度であるため、 2β+γ+90度=180度 2β+γ=90度 ─────(1) 三角形の点、、より α+β=90度 θ+β=90度 ──────(2) α=θ ──────(3) 式(1) 、(2) より、 2(90度−θ)+γ=90度 180度−2θ+γ=90度 γ=2θ−90度 2α+δ=180度 ─────(4) 式(3) 、(4) より δ=180度−2θ ────(5) 三角形の点、、のγ+δの合計角度は式(4)、(5)
より、 γ+δ=2θ−90度+180度−2θ=90度 となり、反射光OTは壁面Fに対して90度の角度で反
射する。なお、上例では幾何学的な説明を行なうため溝
底の角度εを90度としたが、W字状溝2は実用上差し
支えない範囲で或る程度の誤差は許容される。
【0009】従って、壁面Fに対して直角に入射した光
はW字状溝2内部で全反射する。一方、壁面に対して9
0度以外の方向から入射した光は該W字状溝2から半反
射したり、無反射となったりするので、常に日照時刻の
変化と共にW字状溝の化粧溝の外観は変り、変化に富む
意匠性の高い建築板が得られる。
【0010】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、従来の乱反射するものと異なり、建築板の壁面に対
して直角に入射した光はW字状溝内部で全反射し、壁面
に対して90度以外の方向から入射した光は該W字状溝
から半反射したり、無反射となったりするので、常に日
照時刻の変化と共にW字状溝の化粧溝の外観が変化し、
変化に富む意匠性の高い建築板が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 入射光線と反射光線との関係を示す一部分の
説明用横断面図である。
【図2】 図上例の応用例を示した一部分の横断面図で
ある。
【図3】 建築板のW字状溝の実施態様を示す横断面図
である。
【図4】 建築板のW字状溝の実施態様を示す横断面図
である。
【図5】 建築板のW字状溝の実施態様を示す横断面図
である。
【図6】 建築板のW字状溝の実施態様を示す横断面図
である。
【図7】 建築板のW字状溝の実施態様を示す横断面図
である。
【図8】 建築板のW字状溝の実施態様を示す横断面図
である。
【図9】 建築板のW字状溝の実施態様を示す横断面図
である。
【図10】 従来例の入射光線に対する反射光線の乱反
射する状態を示す横断面図である。
【符号の説明】
1 建築板 2 W字状溝 5 頂点 F 壁面 L 距離 θ 建築板の溝側面と壁面とのなす角 ε 角度

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建築板の壁面にW字状溝を設け、山形状
    の頂点と建築板壁面からの距離をLとし、W字状溝の溝
    側面と建築板の壁面とのなす角をθとし、W字状溝の溝
    巾をaとし、溝底の角度εを実用上差し支えない許容範
    囲で90度とすると、θは数1 【数1】 によって得られる断面構造であることを特徴とする建築
    板の化粧溝構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の化粧溝構造において、W
    字状溝の溝表面に光輝性材料を塗布したことを特徴とす
    る建築板の化粧溝構造。
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