JP2017071985A - 浴室用フロア - Google Patents

浴室用フロア Download PDF

Info

Publication number
JP2017071985A
JP2017071985A JP2015200619A JP2015200619A JP2017071985A JP 2017071985 A JP2017071985 A JP 2017071985A JP 2015200619 A JP2015200619 A JP 2015200619A JP 2015200619 A JP2015200619 A JP 2015200619A JP 2017071985 A JP2017071985 A JP 2017071985A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
groove
convex
water
protrusion
sides
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015200619A
Other languages
English (en)
Inventor
智弘 小川
Tomohiro Ogawa
智弘 小川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toclas Corp
Original Assignee
Toclas Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toclas Corp filed Critical Toclas Corp
Priority to JP2015200619A priority Critical patent/JP2017071985A/ja
Publication of JP2017071985A publication Critical patent/JP2017071985A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sink And Installation For Waste Water (AREA)
  • Floor Finish (AREA)

Abstract

【課題】排水性を向上できる浴室用フロアを提供する。
【解決手段】凸部21が間隔をあけて複数配置され、隣り合う凸部21により溝部40が形成されており、溝部40内に突条部31を形成し、凸部21と凸部21とで挟まれた溝部40を突条部31により区画することで、1筋の広幅溝41と、広幅溝41内に画成した2列の狭幅溝42,42と、で3筋の溝として、浴室用フロアを構成する。
【選択図】図3

Description

本発明は、多数の凸部が表面に配設された樹脂製の浴室用フロアに関する。
従来、多数の凸部が表面に配設された樹脂製の浴室用フロアとして、例えば下記特許文献1の浴室用洗場床パンなどが知られている。
特許文献1の浴室用洗場床パンでは、流れ勾配を有する床面に多数のパターン凸部及び目地が形成されており、各パターン凸部が山形に形成され、目地が排水方向に直線的に傾斜している。さらに縦目地内や横目地内に、水滴を薄膜化するための微小凸部を多数設けることで、水滴が留まりにくくしてパターン凸部や目地を乾き易くしようとしている。
特開2002−88845号公報
しかしながら、従来の浴室用フロアでは、凸部間に設けられた目地等の溝内に残留する水の排水性を改善する余地があった。
例えば上記特許文献1では、球状化した水滴が接することで薄膜化するよう、縦目地内及び横目地内に多数の微小凸部が間隔を有して設けられているが、微小凸部間では水滴が広がらないため、少量の水に対する縦目地及び横目地の排水性を向上する作用は得られなかった。そのため目地等の溝内の排水性を向上することが望まれていた。
そこで本発明は、排水性を向上し得るとともに、清掃性に優れた浴室用フロアを提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明の浴室用フロアは、凸部が間隔をあけて複数配置され、隣り合う凸部により溝部が形成され、溝部内に突条部を形成し、凸部と凸部の隣りの凸部とで挟まれた溝部を当該突条部により少なくとも2列の狭幅溝に区画してなるものである。
この浴室用フロアでは、突条部が設けられた溝部の幅が一定であるのが好適である。
この浴室用フロアでは、突条部は両側の凸部よりも低い高さに形成されているのが好適である。
本発明によれば、複数の凸部同士が互いに間隔をあけて敷設されることで、この間隔によって連続する溝部が形成され、さらに、該溝部内に少なくとも一つの突条部を形成することで、凸部と凸部とで挟まれた溝部が少なくとも並列して2筋の狭幅溝に区画される。これにより、上記溝部の断面積に比べて断面積が小さい狭幅溝を溝部内に形成することができる。
そのため、浴室用フロア上に流れる水が少ないときであっても、断面積が小さい狭幅溝内に水を収容して突条部に沿って導くことができるので、少ない水を途切れることなく流すことができ排水性を向上できる。
また突条部が設けられた溝部の幅が一定であれば、この溝部を区画して形成される狭幅溝に、幅が大きく変化する部位が生じない。そのため溝部を流れる少量の水が途中で途切れることを防止して安定して排水性を向上できる。
また、突条部が両側の凸部の高さよりも低い高さに形成されていれば、隣り合う凸部により形成された広幅で深い溝部と、突条部により溝部内に並列に形成された狭幅で浅い少なくとも二筋の狭幅溝との、2種類の溝を構成できる。そのため、浴室用フロア上の水が多いときには、断面積が大きい広幅の溝部で多量の水を移動させることができ、水量が少なくなると狭幅溝内に水を収容して移動させることができるので、排水スピードを向上させることができる。
よって本発明では、排水性を向上できる浴室用フロアを提供することが可能である。
本発明の第1実施形態に係る浴室用フロアの部分平面図である。 本発明の第1実施形態に係る浴室用フロアを構成するパネルの部分斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る浴室用フロアの凸部及び突条部を示す拡大平面図である。 図3のA−A断面図である。 図3のB−B断面図である。 本発明の第1実施形態に係る浴室用フロアの表面に水を流した状態を示す部分拡大断面図であり、(a)は水が広幅溝を流れる状態、(b)は水が狭幅溝を流れる状態を示している。 本発明の第2実施形態に係る浴室用フロアの凸部及び突条部を示す拡大断面図である。 本発明の第3実施形態に係る浴室用フロアの部分平面図である。 図8のD−D断面図である。 本発明の第4実施形態に係る浴室用フロアの部分平面図である。 本発明の第5実施形態に係る浴室用フロアの部分平面図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。
[第1実施形態]
図1及び図2に示す本実施形態の浴室用フロア10は、浴槽12に隣接した洗い場床を構成しており、排水口が設けられた排水部11に向けて水勾配が設けられている。
浴室用フロア10は、縦横に交差する溝部40を介して配置された平面視多角形の複数の凸部21と、溝部40内に配置されて凸部21とは異なる形状の突条部31と、を上面に備えている。
この浴室用フロア10はシートモールディングコンパウンド法、バルクモールディングコンパウンド法等を利用した樹脂製の成形体からなる。
各凸部21の形状は異なっていてもよいが、本実施形態では、図2及び図3に示すように、複数の凸部21は同一形状であり、平面視矩形を有している。
各凸部21の長辺22aは、隣りの凸部21の長辺22aと一定間隔をあけて互いに平行に配置され、各凸部21の短辺22bも、隣りの凸部21の短辺22bと一定間隔をあけて互いに平行に配置されている。すなわち、凸部21の一辺と、この凸部21の隣りの凸部21の辺のうち当該凸部の一辺と対向する辺と、が平行に向い合っている。ここで凸部21の辺とは、凸部21を水平に切断したときに現れる断面の外形線を言う。凸部21の長辺22a及びこれと隣り合う凸部21の長辺22aの間隔と、凸部21の短辺22b及びこれと隣り合う凸部21の短辺22bの間隔は、異なっていてもよいが、本実施形態では同一である。また、隣り合う各凸部21の長辺22aは、同一直線上に配置され、隣り合う各凸部21の短辺22bも同一直線上に配置されている。
従って、平面視矩形の凸部21が間隔を開けて複数配置されることで形成される溝部40は、フロア10に交差部43を有して格子状に形成されている。なお、凸部21の各角部26は平面視でR面取りされている。なお、角部がR面取りされている多角形も、多角形に含まれるものとする。本実施形態では、凸部21は長辺22aが35mm、短辺22bが12mmの長方形に形成され、凸部21と凸部21の間隔は、5mmに設定されている。
各凸部21の上面は、周縁部が下り勾配に形成された傾斜面を有している。本実施形態では、各凸部21の上面も周縁部に向かって下り勾配の傾斜面を有するように形成されて全体が凸湾曲面形状に形成されている。図4に示すように、凸部21の長手方向断面では、凸部21の上面は、中央部24に直線部分を有し、直線部分の端部から側方に向かって湾曲しながら傾斜している。また図5に示すように、凸部21の短手方向断面では、凸部21の上面は中央部24から側方に向かって湾曲して傾斜している。
溝部40は、凸部21を間隔をあけて配置することによって構成されており、隣り合う凸部21と凸部21で挟まれた溝部40の幅は一定の寸法に形成されている。これらの溝部40は、全ての凸部21間に各交差部43で交わりながら排水部11に達するよう、縦横に形成され、流れた水が溝部40を通って排水部11に向けて流れるようになっている。
隣り合う凸部21で対向する辺22と辺22とで挟まれた溝部40内にはそれぞれ、平面視で凸部21の短辺22bの長さよりも幅が細い1本の直線状の突条部31が辺22に沿って設けられている。突条部31は、突条部31に水が落ちたときに突条部31に水が残らない幅に設定されている。このため、突条部31に水が落ちたとしても、突条部31に水が残らず、落ちてきた水を後述する狭幅溝42に分配することが可能である。具体的には、本実施形態では、突条部の幅は2mmに設定されている。これらの突条部31は、各凸部21の長辺22aと周囲の凸部21の長辺22aとの間の溝部40と、各凸部21の短辺22bと周囲の凸部21の短辺22bとの間の溝部40とにそれぞれ配置されて、縦横に複数条設けられている。
突条部31は、両側辺32がそれぞれ対向する凸部21の長辺22a又は短辺22bと略平行に形成され、溝部40の中央に配置されている。なお、突条部31の長手方向の両端は平面視で半円形状等の凸曲線形状に形成されている。
複数配置された凸部21の長辺22a間に配置された突条部31a及び短辺22b間に配置された突条部31bは、これら長辺22a及び短辺22bの長さに対応して各辺の長さとほぼ同じ又はそれ以上の長さで連続して形成されている。
本実施形態では、凸部21の長手側、即ち長辺22aに隣接する突条部31aは、凸部21の長辺22aよりも長く設定され、凸部21の短手側、即ち短辺22bに隣接する突条部31bが凸部21の短辺22bと同じ長さに設定されている。
長辺22a間の突条部31aは長辺22aより長く形成され、長辺22aの端部から交差部43内に突出しており、互いに対向する長辺22a間の突条部31aの端部間が、直角方向の短辺22b間の突条部31bの端部間より近接した状態で対峙している。
なお、突条部31aの端部が交差部43内へ突出する量は、突条部31aの両端で同じである。また、対峙する突条部31aの端部間の距離は、突条部31bの幅と同じに設定されている。本実施形態では、突条部31aが交差部内へ延出しているが、突条部31bが交差部内へ延出していてもよい。本実施形態では、突条部31aの端部が交差部43内へ突出する量は、1.75mmに設定されている。
各突条部31の高さは、両側の凸部21の高さと同程度の高さ、或いは、両側の凸部21とは異なる高さであってよいし、各突条部31の高さがそれぞれ違っていてもよいが、本実施形態では、各突条部31は同一高さに形成され、それぞれ両側の凸部21,21の高さより低い高さに形成されている。また、突条部31の端部側では、突条部31の端部が凸部21,21の周縁部の傾斜面よりも上方に突出している。すなわち、突条部31の端部が、凸部21,21の角部26より高くなっている。
突条部31は、溝部40を2列に分割するよう、長手方向に沿って隣り合う凸部21間に1つ形成されている。これにより、溝部40内に、凸部21間の間隔に対応する広幅状の溝(以下、これを広幅溝41と称する。)と、さらに広幅溝41内に列状に配置された2筋の狭幅溝42との合計3筋の溝が構成される。
なお、凸部21間の間隔を広げることで、幅が拡大した溝部40内に2筋以上の狭幅溝42を並設することもできる。この場合、一つの広幅溝41の他に、3筋以上の狭幅溝42が形成されることになる。狭幅溝42は、水の表面張力により移動可能な間隔に設定されている。具体的には2.5mm以下であることが好ましい。2.5mm以下であれば、水の表面張力を利用した排水が可能である。本実施形態では、1.5mmに設定されている。
長辺22a間及び短辺22b間の各突条部31a,31bの断面形状は異なっていてもよいが、本実施形態では全て同じに形成されている。図4,5に示すように、突条部31は鉛直方向断面において、底部23から頂部34まで急峻な山状に上方へ突出した凸曲面形状に形成されており、頂部34は両側に配置された凸部21の中央部24よりも低く形成されている。本実施形態では、凸部21の高さは0.7mmに形成され、突条部31の高さは0.3mmに形成されている。
互いに対向する各凸部21の長辺22a及びその間に配置された突条部31aは、互いに間隔を開けて配置されており、各凸部21の短辺22b及びその間に配置された突条部31bも、互いに間隔を開けて配置されている。
詳細には、凸部21の斜面と突条部31の斜面とが離間して形成されて、底部23付近では凸部21の斜面と突条部31の斜面とが凹曲面形状に連続している。凸部21の斜面と突条部31の斜面との間の間隔、特に底部23付近の間隔は、水滴が接触すると浴室用フロア10の傾斜と水の表面張力により、排水溝に向かって移動可能な間隔となっている。
このような凸部21及び突条部31が多数設けられた浴室用フロア10では、互いに隣り合う凸部21,21によって、直線的に延びる1筋の広幅溝41が画成されている。交差部43では、複数の広幅溝41が互いに交差して縦横に延びている。
また隣り合う二つの凸部間に設けた突条部31によって、広幅溝41が列状に2筋の狭幅溝42に区画され、互いに隣り合う凸部21と突条部31により狭幅溝42が画成されている。ここで、突条部31により広幅溝41が狭幅溝42に区画されるとは、画成された各狭幅溝42が広幅溝41の長手方向に中間位置で切れることなく連続することを意味する。
複数の狭幅溝42は広幅溝41内に設けられ、各狭幅溝42の深さが広幅溝41の深さより浅くなっている。
交差部43には、各突条部31の端部が臨んで配置されている。一部の突条部31の端部は、互いに隣り合う凸部21の角部26のうちの突条部31と隣接する角部26よりも交差部43内まで延出している。交差部43に臨む複数の突条部31の端部のうち、互いに対向する1組の突条部31の端部と端部とが凸部21の長辺22aの端部からさらに交差部43内に延出しているため互いに近接している。
交差部43に臨ませて配置された他の突条部31の端部は、それぞれ交差部43内まで延出している突条部31の端部に近接配置されている。この実施形態では、交差部43における各突条部31の端部と端部との間の間隔及び各突条部31の端部と角部26の頂部との間の間隔は何れも水が移動できる程度の距離となっており、少なくとも広幅溝41の溝幅以下で、例えば狭幅溝42の溝幅程度となっている。
この浴室用フロア10に水を流すと、まず多量の水が排水部11へ流下する。このとき複数の凸部21及び突条部31上の全体を水が移動する。
その後、流れる水量が減少したときには、図6(a)に示すように、凸部21間に形成された広幅溝41内を水が移動する。各広幅溝41の断面積が大きいため大量の水を流下させることができる。ここで、凸部21は山なりの湾曲面を有しているので、凸部21上から満遍なく水を周囲の溝部40に落とすことができる。
さらに水量が減少したときには、図6(b)に示すように、水は広幅溝41内に設けられた断面積が小さい複数の狭幅溝42内に収容されて移動する。とくに、直線状の突条部31を凸部21の間の溝40内に形成したので、狭幅溝42の断面積の変化が少ない。このため、狭幅溝42に収容した僅かな水でも途切れずに排水部11へ向かって移動することができる。
以上のような浴室用フロア10によれば、広幅溝41内に両側の凸部21の高さより低い高さで突条部31が凸部21の辺22に沿って設けられているので、断面積の大きい広幅溝41内に断面積の小さい狭幅溝42を少なくとも2筋形成できる。そのため水量に適した経路で、浴室用フロア10上の水を排水部11へ移動させることができる。
特に、この浴室用フロア10では、広幅溝41内に凸部21の辺22に沿って連続して突条部31が設けられることで、突条部31により広幅溝41が少なくとも2筋の狭幅溝42に区画されているので、広幅溝41内にこの広幅溝の断面積に比べて断面積が小さい連続した狭幅溝42が形成される。
従って、流れる水が少ないときは、断面積が小さい狭幅溝42内に水を収容して突条部31に沿って導くことができ、少ない水を途切れることなく流すことができる。
また広幅溝41の幅が一定のため、広幅溝41を区画して形成される狭幅溝42には幅が大きく変化して断面積が急激に拡大したり縮小したりする部位が生じない。そのため、狭幅溝42を水が移動する途中で流動抵抗が変化したり、毛細管現象による作用が変化したりすることで、狭幅溝42の途中で水の移動が停止し滞留することを防止できる。よって少量の水でも移動させることができ、浴室用フロア10の排水性を向上することが可能である。仮に狭幅溝42内に水が残留したとしても微量であるため、短時間で乾燥できる。
この浴室用フロア10によれば、複数の広幅溝41が交差部43で互いに交差し、交差部43に臨む突条部31の端部が広幅溝41の交差部43内まで延出しているので、狭幅溝42内を流動する水が広幅溝41の交差部43内に導かれ易い。そのため他の狭幅溝42に誘導され易く、さらに下流へ流下させることができ、少量の水であっても満遍なく狭幅溝42内で流れることで、排水性を向上できる。
この浴室用フロア10によれば、凸部21の上面が周縁部に向かって下り勾配に形成され、突条部31が両側の凸部21の高さより低い高さに形成されている。そのため凸部21間に断面積が大きい広幅溝41と、突条部31により広幅溝41内に形成された2筋の並列する断面積の小さい狭幅溝42との2種類の溝で、排水性を向上できることに加え、広幅溝41の開口幅を大きくでき清掃性にも優れている。
即ち、広幅溝41及び狭幅溝42はそれぞれ直線的に形成され、突条部31の高さが低く、凸部21及び突条部31が凸曲面形状であって底部23に近接した部位が傾斜した曲面となっている。また凸部21の上面が周縁部に向かって下り、突条部31が両側の凸部21の高さより低いので、溝部40の開口幅を大きくできる。そのためスポンジやブラシ等の清掃用具を用いて浴室用フロア10の表面を擦る際、広幅溝41及び狭幅溝42の底部23に清掃用具が入り込み易く、容易に接触させて洗浄することができる。従って広幅溝41及び狭幅溝42を洗浄し易く、清掃性も良好である。
[第2実施形態]
図7は浴室用フロア10の第2実施形態の部分拡大断面図である。
第2実施形態の浴室用フロアは、凸部21に対して突条部131の高さが高く形成されている。突条部131が凸部21より高いと、互いに隣り合う突条部131の間に、凸部21を縦断して広幅溝141が形成される。その他は第1実施形態と同様である。
このような第2実施形態の浴室用フロアであっても、第1実施形態と同様の作用効果が得られる。
例えば、水は排水される量に適した断面積の溝内を流下させることができ、また狭幅溝142の断面積の急激な変化がないため、排水時に浴室用フロア10上に残留する水量を少なくできる。さらに狭幅溝142内を流動する水が広幅溝141の交差部43内に導かれ易い。また清掃用具が広幅溝141や狭幅溝142に入り込み易いなどの作用効果を得ることができる。
[第3実施形態]
図8は浴室用フロア10の第3実施形態の部分拡大平面図で、図9は図8のD−D線に沿う同部分拡大断面図である。
第3実施形態の浴室用フロアでは、複数種類の凸部21が互いに間隔をあけて配置されている。これらの凸部21の平面視形状は、直線状の辺22sと曲線状の辺22c、22dとを有する異形形状となっている。
詳細には、この浴室用フロアは平面視形状が互いに異なる2種類の凸部21a,21bで形成され、3本の直線状の辺22sと、1本の曲線状の辺22c,22dとを有している。凸部21aの辺22cは凸状に湾曲して設けられ、凸部21bの辺22dは凸部21aの辺22cに対応した曲率で凹状に湾曲して設けられている。
凸部21a,21bは実質的に一定間隔をあけて複数配置されており、凸部21aの曲線状の辺22cと凸部21bの曲線状の辺22dとは互いに対向し、それぞれの直線状の辺22s同士が互いに対向している。
隣り合う凸部21a,21bにより形成された溝部40は、辺22cと辺22dとにより形成されて曲線状に延びる広幅溝41rと、辺22s同士で形成されて直線状に延びる広幅溝41sとを有するとともに、交差部43を有して略格子状に形成されている。
曲線状に延びる広幅溝41rと直線状に延びる広幅溝41sには、それぞれ平面視で凸部21a,21bよりも幅が細い1本の突条部31r,31sが形成されている。広幅溝41rに形成された突条部31rは両側の曲線状の辺22c,22dに対応した形状を有し、広幅溝41sに形成された突条部31sは両側の直線状の辺22s,22sに対応した形状を有している。
これらの突条部31r,31sにより、広幅溝41r,41sが少なくとも2列の狭幅溝42r,42r,42s,42sに区画されている。突条部31rは両側の曲線状の辺22c,22dとほぼ同じ又はそれ以上の長さを有し、突条部31sは両側の直線状の辺22s,22sとほぼ同じ又はそれ以上の長さを有している。
その他の部分については、第1又は第2実施形態と同様に構成することができる。例えば凸部21a,21b、突条部31r,31s、広幅溝41r,41s、狭幅溝42r,42sなどの断面形状は、図5に示す第1実施形態の形状と同様である。また、突条部31r,31sを第一実施形態と同じく溝部の交差部43内に延出させてもよい。
第3実施形態の浴室用フロア10であっても、第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
例えば、水は排水される量に適した断面積の溝内を流下させることができ、また狭幅溝42r,42sの断面積の急激な変化がないため、排水時に浴室用フロア10上に残留する水量を少なくできる。さらに狭幅溝42r,42s内を流動する水が広幅溝41r,41sの交差部43内に導かれ易い。また清掃用具が広幅溝41r,41sや狭幅溝42r,42sに入り込み易く洗浄し易いなどの作用効果が得られる。
[第4実施形態]
図10は浴室用フロア10の第4実施形態の部分拡大断面図である。
第4実施形態の浴室用フロア10では、同形状の凸部21cが互いに間隔をあけて複数配置され、各凸部21cは向かい合う一対の曲線状の辺22eと向かい合う一対の直線状の辺22sとで形成されている。曲線状の辺22eは、凸状の湾曲部位と凹状の湾曲部位が連続した波形形状となっており、互いに対向する凸部21cの辺22eの湾曲部位は互いに同じ曲率の波形形状に形成されている。
隣り合う凸部21cにより形成された溝部40は、一方の凸部21cの辺22eと他方の凸部21cの辺22eとにより形成された曲線状の広幅溝41rと、一方の凸部21cの辺22sと他方の凸部21cの辺22sとにより形成された直線状の広幅溝41sとを有するとともに、交差部43を有して略格子状に形成されている。
曲線状に延びる広幅溝41rと直線状に延びる広幅溝41sには、それぞれ平面視で凸部21cよりも幅が細い1本の突条部31r,31sが形成されている。広幅溝41rに形成された突条部31rは両側の曲線状の辺22e、22eに対応した形状を有し、広幅溝41sに形成された突条部31sは両側の直線状の辺22s、22sに対応した形状を有している。
これらの突条部31r,31sにより、広幅溝41r,41sが少なくとも2列の狭幅溝42r,42sに区画されている。突条部31rは両側の曲線状の辺22e、22eとほぼ同じ又はそれ以上の長さを有し、突条部31sは両側の直線状の辺22s、22sとほぼ同じ又はそれ以上の長さを有している。
その他の部分については第3実施形態と同様に構成することができる。
このような第4実施形態の浴室用フロア10であっても、第3実施形態と同様の作用効果が得られる。
[第5実施形態]
図11は浴室用フロア10の第5実施形態の部分拡大断面図である。
第5実施形態の浴室用フロア10では、同形状の凸部21dで互いに間隔をあけて複数配置しており、各凸部21dが4本の直線状の辺22sを有する略菱形形状を有している。複数の凸部21dは、隣り合う凸部21dの角部26同士を対向させて配置されている。
複数の凸部21dが間隔をあけて配置されることで形成された溝部40は、一方の凸部21dにおける角部26を介して隣接した複数の辺22sと、他方の凸部21dにおける角部26を介して隣接した複数の辺22sと、で形成されており、交差部43と、この交差部43間で溝幅が変化する広幅溝41cと、を有している。
各広幅溝41cには、それぞれ平面視で凸部21dよりも幅が細い1本の突条部31sが形成されている。各広幅溝41cに形成された突条部31sは実質的に一定幅で直線状に形成されている。この突条部31sにより、広幅溝41cが少なくとも2列の狭幅溝42c,42cに区画されている。
その他の部分については第1実施形態と同様に構成することができる。
第5実施形態の浴室用フロア10であっても、第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。例えば、広幅溝41r内に突条部31sを形成することで狭幅溝42cを画成するので、排水される量に適した断面積の溝内で水を流下させることができる。また少ない水であっても広幅溝41r内で突条部31sに沿って導くことができるため、狭幅溝42c内を流動する水を広幅溝41cの交差部43内に導きやすく、排水時に浴室用フロア10上に残留する水量を少なくできる。さらに清掃用具が広幅溝41cや狭幅溝42r、42sに入り込み易く洗浄し易いなどの作用効果が得られる。
なお上記各実施形態は、本発明の範囲内で適宜変更可能である。
上記では複数の凸部21が縦横に整列して配置した例について説明したが、突条部31,131を介して隣り合う凸部21同士が縦方向又は横方向にずれていてもよく、また、斜め方向或いはランダムな配置であっても本発明の範囲に含まれる。
上記では浴室用フロア10全体に同一形状の凸部21を設けたが、例えば浴室用フロア10の一部に上述のような複数の凸部21と、凸部間に配置された突条部31,131と、を設けたものであっても本発明を同様に適用できる。
上記各実施形態では平面視矩形の凸部21を用いた例を説明したが、凸部21の平面視形状は、多角形の場合、三角形や五角形以上であってもよい。また多角形でなく、一部又は全ての辺が湾曲していても屈曲していてもよく、例えば各凸部21の辺の一部乃至全部がジグザク形状であってもよい。
その場合でも、隣り合う凸部21,21a,21b,21c、21dの辺22と辺22同士を対向させ、間に突条部31,131,31r,31s,31cを設ければ本発明を適用することは可能である。
上記では広幅溝41に1本の突条部31を設けたが、複数の突条部31を設けることも可能である。
また、突部21間すべてに突条部31を形成しなくてもよい。例えば、突条部31が形成されていない溝40を意図的に設けることで、フロア10の排水時間を制御したり、フロア10に意匠を付与したりしてもよい。
また、突条部31は凸部21の辺に平行に配置されることが好ましいが、水の表面張力を利用した排水が可能な範囲で、突条部31を凸部21の辺と平行でないように、すなわち、狭幅溝の間隔が変化するように設けてもよい。
10 浴室用フロア
11 排水部
12 浴槽
21,21a,21b,21c、21d 凸部
22 辺
22a 長辺
22b 短辺
22c,22d、22e 曲線状の辺
22s 直線状の辺
23 底部
24 中央部
26 角部
31,31a,31b,131 突条部
31r 曲線状の突条部
31s 直線状の突条部
32 側辺
34 頂部
40 溝部
41,141,41c 広幅溝
41r 曲線状の広幅溝
41s 直線状の広幅溝
42,142,42c 狭幅溝
42r 曲線状の狭幅溝
42s 直線状の狭幅溝
43 交差部

Claims (3)

  1. 凸部が間隔をあけて複数配置され、
    隣り合う前記凸部により溝部が形成され、
    前記溝部内に突条部を形成し、前記凸部と当該凸部の隣りの凸部とで挟まれた前記溝部を、当該突条部により少なくとも2列の狭幅溝に区画することを特徴とする、浴室用フロア。
  2. 前記突条部が設けられた前記溝部の幅が一定である、請求項1に記載の浴室用フロア。
  3. 前記突条部は両側の前記凸部よりも低い高さに形成されている、請求項1または2に記載の浴室用フロア。
JP2015200619A 2015-10-08 2015-10-08 浴室用フロア Pending JP2017071985A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015200619A JP2017071985A (ja) 2015-10-08 2015-10-08 浴室用フロア

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015200619A JP2017071985A (ja) 2015-10-08 2015-10-08 浴室用フロア

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017071985A true JP2017071985A (ja) 2017-04-13

Family

ID=58539237

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015200619A Pending JP2017071985A (ja) 2015-10-08 2015-10-08 浴室用フロア

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017071985A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020180485A (ja) * 2019-04-25 2020-11-05 パナソニックIpマネジメント株式会社 水廻り部材及び浴室部材

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3942199A (en) * 1972-01-31 1976-03-09 Paul Kollsman Slip resistant surfaces for bathing fixtures, such as bathtubs and shower receptors
JP2001152620A (ja) * 1999-11-29 2001-06-05 Toli Corp 排水溝用部材
JP2001334593A (ja) * 2000-05-30 2001-12-04 Hitachi Chem Co Ltd 樹脂成形体
JP2002088845A (ja) * 2000-09-18 2002-03-27 Hitachi Chem Co Ltd パターン入り浴室用洗場床パン
JP2003221898A (ja) * 2002-01-31 2003-08-08 Takiron Co Ltd ドレン排水溝材
JP2006225890A (ja) * 2005-02-15 2006-08-31 Matsushita Electric Works Ltd 水廻り部材
JP2007113354A (ja) * 2005-10-24 2007-05-10 Toli Corp ドレイン排水溝部材、ドレイン排水設備、及び屋外床面設備

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3942199A (en) * 1972-01-31 1976-03-09 Paul Kollsman Slip resistant surfaces for bathing fixtures, such as bathtubs and shower receptors
JP2001152620A (ja) * 1999-11-29 2001-06-05 Toli Corp 排水溝用部材
JP2001334593A (ja) * 2000-05-30 2001-12-04 Hitachi Chem Co Ltd 樹脂成形体
JP2002088845A (ja) * 2000-09-18 2002-03-27 Hitachi Chem Co Ltd パターン入り浴室用洗場床パン
JP2003221898A (ja) * 2002-01-31 2003-08-08 Takiron Co Ltd ドレン排水溝材
JP2006225890A (ja) * 2005-02-15 2006-08-31 Matsushita Electric Works Ltd 水廻り部材
JP2007113354A (ja) * 2005-10-24 2007-05-10 Toli Corp ドレイン排水溝部材、ドレイン排水設備、及び屋外床面設備

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020180485A (ja) * 2019-04-25 2020-11-05 パナソニックIpマネジメント株式会社 水廻り部材及び浴室部材
JP7336742B2 (ja) 2019-04-25 2023-09-01 パナソニックIpマネジメント株式会社 水廻り部材及び浴室部材

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2008082151A (ja) 浴室の洗い場面構造
RU2016141089A (ru) Поверхностный лист для впитывающего изделия и впитывающее изделие, включающее в себя поверхностный лист
JP2017071985A (ja) 浴室用フロア
JP2009179938A (ja) 浴室用床パネル
JP2017071984A (ja) 浴室用フロア
KR101993519B1 (ko) 인접구역간의 경계가이드 구조체
JP2017071983A (ja) 浴室用フロア
JP6909565B2 (ja) 床パネル
JP4602841B2 (ja) 浴室床パネル
JP5648702B2 (ja) 洗い場床
JP6489499B2 (ja) 浴室床パン
JP2003206558A (ja) 床パン
JP2009174266A (ja) 浴室床パン
JP7432379B2 (ja) 浴室床及び浴室の排水構造
JP3217645U (ja) 浴室用床材
JP5292832B2 (ja) 浴室用床パネル
JP2008031808A (ja) 水場出入口の下枠用防水カバー
JP4246556B2 (ja) 浴室床
JP2010037898A (ja) 洗い場床
JP7117529B2 (ja) 水廻り部材及び浴室部材
JP2016142091A (ja) 舗石用ストッパー
JP7240982B2 (ja) 浴室用マット
JP7336742B2 (ja) 水廻り部材及び浴室部材
JP6941387B2 (ja) 花器
JP6945900B1 (ja) 水切りプレート

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170725

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170801

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170930

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20180130