JP2001334593A - 樹脂成形体 - Google Patents

樹脂成形体

Info

Publication number
JP2001334593A
JP2001334593A JP2000159528A JP2000159528A JP2001334593A JP 2001334593 A JP2001334593 A JP 2001334593A JP 2000159528 A JP2000159528 A JP 2000159528A JP 2000159528 A JP2000159528 A JP 2000159528A JP 2001334593 A JP2001334593 A JP 2001334593A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
uneven shape
convex
shape
resin
height
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000159528A
Other languages
English (en)
Inventor
Osamu Katono
修 上遠野
Eisuke Tadaoka
英介 唯岡
Tsuruki Tamura
鶴紀 田村
Kenji Takada
賢治 高田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Kasei Unit Ltd
Showa Denko Materials Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
Hitachi Kasei Unit Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Chemical Co Ltd, Hitachi Kasei Unit Ltd filed Critical Hitachi Chemical Co Ltd
Priority to JP2000159528A priority Critical patent/JP2001334593A/ja
Publication of JP2001334593A publication Critical patent/JP2001334593A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 浴槽の防水パン等に使用される樹脂成形体の
コート皮膜を施す表面形状の改良を図る。 【解決手段】 浴槽の防止パンを構成する樹脂成形体の
基板10の表面には凹凸面20が形成される。凸部22
と凹部24の間の高さ寸法Hは、例えば0.4mm〜
0.5mm程度に形成される。この凹凸面にさらに細か
な凹部を形成する。凹凸面20の表面には、親水機能や
撥水機能を有するコート層が被覆される。凹凸面20を
形成することによって、基板とコート層との密着性が向
上し、コート層の性能を長期間維持することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面に親水や撥水
機能を持つ材料をコートし、そのコートが人体・機材に
よる摩耗を受けても、性能が長期間持続する事が出来る
表面形状を持った樹脂又は樹脂被膜成形体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、樹脂又は樹脂被膜成形体に、防汚
染性、排水性、速乾性などの機能を付与するのに、その
表面に親水や撥水機能を持つ材料をコートしていた。コ
ート処理を行う樹脂又は樹脂被膜成形体の表面形状は、
平滑なものが一般的であった。その為、人体・機材と接
触した場合、接触面が大きく広範囲に摩耗される事とな
っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】親水や撥水機能を持つ
コート材は樹脂が主な成分であり、人体・機材などによ
る摩耗で容易に剥離・脱落してしまう。よって平滑な面
にコート処理を行った場合、広範囲に渡ってコートの剥
離・脱落がおきるので、長期間性能を維持する事が出来
ない。
【0004】本発明は、機能を付与する為にコート処理
を行った場合に、コートと樹脂又は樹脂皮膜成形体との
密着性を上げると共に、人体・機材との磨耗によって剥
離・脱落する面積を一定の範囲に抑え、機能を長期間、
維持する事が可能な面積を確保する事が出来る凹凸形状
を表面に持つ樹脂又は樹脂皮膜成形体を提供する事を目
的とする。
【0005】上記凹凸形状で岩肌模様を形成し表面が美
麗である樹脂又は樹脂被膜成形体を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する為に
本発明は、親水や撥水機能を持つ材料をコートする樹脂
成形品の表面に凹凸形状を施す事とし、その凹凸形状の
凸部の高さを略同一とし、凸部頂上の面積の合計を凹部
全体より少なく形成する事にした。又、凹凸形状を施し
た面すべてに、より細かな凹部を設けた。
【0007】親水や撥水機能を持つ材料をコートする樹
脂又は樹脂被膜成形品の表面に凹凸形状を施す事とし、
その凹凸形状の凸部の高さを略同一とし、さらに略同一
の高さの凸部よりも低い高さの凸部を設け、凹凸形状を
施した面すべてに、細かな凹部を開ける事にした。又、
凸部頂上の面積の合計を凹部と新たに設けた凸部の合計
面積より少なくすることで機能維持の性能を落とさずに
岩肌形状を形成した。
【0008】(作用)上記手段によれば、親水や撥水機
能を持つ材料をコートする樹脂成形品の表面に凹凸形状
を施し、その凹凸形状の凸部の高さを略同一とし、凸部
頂上の面積を凹部より少なくする事により、人体・機材
による摩耗が面に対して水平に行われ、接地する面も凸
部だけとなり摩耗される箇所を、凸部の頂部のみに限定
し剥離・脱落の範囲を凸部頂上のみに抑える事が出来
る。高さが略同一な凸部のコートが剥離・脱落しても、
凹部のコートは確実に残り、その面積は性能を維持する
に十分な面積を持っているので、長期間性能を保つ事が
出来る。そして、凹凸形状を施した面すべてに、細かな
気泡状の穴を開ける事により、コート材が穴の中に入り
込み、アンカー効果で成形体との密着強度が向上する。
【0009】略同一の高さの凸部間に略同一の高さの凸
部よりも低い高さの凸部を設けた事により岩肌模様のよ
うな自然な凹凸形状にする事が出来る。新たに設ける凸
部は略同一な高さの凸部より低い高さなので、人体・機
材よりの摩耗を受けることがなく、剥離・脱落する面積
は増えることはない。よって新たに凸部を設ける事によ
る機能維持の性能を低下させる事はない。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施例である
浴室用床パンの斜視図である。1は床パン本体であり、
2は表面に施された凹凸形状を有する洗場、3は排水口
である。洗場2の凹凸形状は一定の大きさに区切られ、
床パン全面に配列されている。
【0011】本発明のコート処理を行う樹脂成形体の材
質は、合成樹脂が好ましい。そのような合成樹脂として
は、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化
ビニル、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ポリカーボネ
ート、FRP等の汎用プラスチックがある。
【0012】成形品の凹凸形状を作成する方法として、
成形品に直接エッチング加工する方法と、成形型の表面
形状を成形する型の面にエッチングする方法を使用す
る。
【0013】エッチング加工にて形成される凹凸形状の
略同一となる凸部の高さは0.8mm以下0.3mm以
上とするが0.4mm〜0.5mmの高さが好ましい。
【0014】高さが略同一な凸部の面積の合計は凹凸形
状の施される面積の10%〜40%であるのが好まし
い。より好ましくは20%〜30%である。
【0015】凹凸形状は図2が示すように鋭利でも良い
が、図3が示すようになだらかな凹凸形状にするのが好
ましい。
【0016】図2は、本発明の実施例に係る浴室用床パ
ンの断面図である。浴室用床パンを構成する基材10
は、先に述べたポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩
化ビニル、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ポリカーポ
ネート、FRP等の汎用プラスチックの材料の表面に凹
凸面20を形成してある。凹凸面20は凸部22と、凹
部24により形成される。凸部22の高さ寸法は、0.
8mm以下で0.3mm以上とするが、0.4mm〜
0.5mm程度が好ましい。
【0017】また、凸部22の面積は、凹凸面20が施
される浴室用パンの全面積の10%〜40%より好まし
くは、20%〜30%である。そして、凹凸面20の表
面にはコート皮膜層30が被覆される。
【0018】コート皮膜層30は、例えば、親水性や撥
水機能を有する樹脂材で構成される。浴室用パンを構成
する樹脂成形体10の表面に凹凸部20を形成したの
で、コート皮膜層30の密着性が向上され、コート皮膜
層の剥離や脱落が防止される。したがって、コート皮膜
層の寿命も延長され、長時間性能を維持することができ
る。さらに、この凹凸面により細かな凹部40を形成す
ることによって、コート皮膜層30の密着性をより向上
することができる。
【0019】図2の円部は、この細かな凹部40の形状
の一例を示す。細かな凹部40の断面形状は、くさび状
が好ましい。凹凸形状の全面に施す細かな穴40は、直
径が10〜50μm、深さが10〜50μmである事が
好ましく、より好ましくは直径が20〜30μm、深さ
が20〜30μmである。
【0020】図3は、プラスチック基材10の表面に形
成する凹凸面50を山部52と谷部54を有する波形に
形成したもので、その凹凸面50の表面にコート皮膜層
30がコーティングされる。この凹凸面50の表面に
も、より細かな凹部40を形成することによって、コー
ト皮膜層30のプラスチック板材10への密着性をより
向上することができる。
【0021】図4は、他の実施例を示す。プラスチック
基材10の表面に形成される凹凸面60は、高い山部6
2と谷部64、及び低い山部66により構成される。こ
の構成はいわゆる岩肌模様を形成する。高い山部62の
頂部を結ぶ平面Pは、1つの平面を形成する。凹凸面
60の表面には、コート皮膜層30がコーティングされ
る。この凹凸面60の表面にも、より細かな凹部40を
形成することによって、コート皮膜層30の密着性は向
上し、長期間性能が保持される。
【0022】
【発明の効果】本発明は上記の通り構成したので、コー
ト層の基材に対する密着性が向上し、長期間性能を維持
できるので、メンテナンスやリペアを行う回数を削減で
きる。それゆえ、経済的である。
【0023】また、凹凸形状を岩肌模様にする事によ
り、幾何学模様ではなく、高級感のある自然な模様が表
現でき成形体としての付加価値を増す事が出来る。
【0024】さらに、成形体の用途である浴槽・防水パ
ン・カウンター・壁パネル・天井の表面に施すことによ
り、使用環境の厳しい住宅機器にも、コートの性能を長
期間維持させる事が出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である浴室用床パンの斜視
図。
【図2】角が鋭利な凹凸形状の断面図と凹凸形状の全面
に施す細かな穴の形状を示す断面図。
【図3】角がないなだらかな凹凸形状の断面図。
【図4】多種の凸部がある凹凸形状の断面図。
【符号の説明】
10 基板 20 凹凸部 22 山部 24 谷部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 唯岡 英介 茨城県下館市大字下江連1250番地 日立化 成工業株式会社結城事業所内 (72)発明者 田村 鶴紀 茨城県下館市大字下江連1250番地 日立化 成工業株式会社結城事業所内 (72)発明者 高田 賢治 富山県富山市一本木1010番地 日立化成ユ ニット株式会社内 Fターム(参考) 4D075 CA02 DA06 DB31 DC02 4F006 AA12 AA17 AA22 AA36 BA02 CA00 EA04 4F100 AK01A AK01B AK04 AK07 BA02 CC00B DD01A DD07A GB08 HB21 JB05B JB06B JK06 JL00 JL11 JM02B YY00A

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材の表面が凹凸形状を有し、その凸部
    の高さが略同一であり凸部頂上の面積が凹部より少なく
    形成されると共に、凹凸形状を施した面にさらに細かな
    凹部を設け、その表面に親水や撥水機能を持つ材料のコ
    ート層を有する樹脂成形体。
  2. 【請求項2】 基材の表面が凹凸形状を有し、その凹凸
    形状に、略同一の高さの凸部よりも低い高さの凸部を設
    け、岩肌模様を形成し、凹凸形状に施した面にさらに細
    かな凹部を設け、その表面に親水や撥水機能を持つ材料
    のコート層を有する樹脂成形体。
  3. 【請求項3】 凹凸形状の高さ寸法は0.8mm以下、
    0.3mm以上、より好ましくは0.4mm〜0.5m
    mであって、凸部の面積の合計は、凹凸形状部全体の面
    積の10%〜40%、より好ましくは20%〜30%で
    ある請求項1又は2記載の樹脂成形体。
  4. 【請求項4】 凹凸形状の全面に施す細かな凹部は直径
    が10μm〜50μm、より好ましくは20μm〜30
    μm、深さが10μm〜50μm、より好ましくは20
    μm〜30μmである請求項1又は2記載の樹脂成形
    体。
  5. 【請求項5】 成形体が、浴槽・防水パン・カウンター
    ・壁パネル・天井である事を特徴とする請求項1又は2
    に記載の樹脂成形体。
JP2000159528A 2000-05-30 2000-05-30 樹脂成形体 Pending JP2001334593A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000159528A JP2001334593A (ja) 2000-05-30 2000-05-30 樹脂成形体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000159528A JP2001334593A (ja) 2000-05-30 2000-05-30 樹脂成形体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001334593A true JP2001334593A (ja) 2001-12-04

Family

ID=18663834

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000159528A Pending JP2001334593A (ja) 2000-05-30 2000-05-30 樹脂成形体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001334593A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003074174A (ja) * 2001-08-31 2003-03-12 Toto Ltd 浴室用床パネル
WO2006064883A1 (ja) * 2004-12-17 2006-06-22 Cleanup Corporation 表面保護構造
JP2007154491A (ja) * 2005-12-02 2007-06-21 Matsushita Denko Bath & Life Kk 水廻り部材
JP2017071984A (ja) * 2015-10-08 2017-04-13 トクラス株式会社 浴室用フロア
JP2017071985A (ja) * 2015-10-08 2017-04-13 トクラス株式会社 浴室用フロア
JP2017071983A (ja) * 2015-10-08 2017-04-13 トクラス株式会社 浴室用フロア

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003074174A (ja) * 2001-08-31 2003-03-12 Toto Ltd 浴室用床パネル
WO2006064883A1 (ja) * 2004-12-17 2006-06-22 Cleanup Corporation 表面保護構造
JP2007154491A (ja) * 2005-12-02 2007-06-21 Matsushita Denko Bath & Life Kk 水廻り部材
JP4591334B2 (ja) * 2005-12-02 2010-12-01 パナソニック電工株式会社 水廻り部材
JP2017071984A (ja) * 2015-10-08 2017-04-13 トクラス株式会社 浴室用フロア
JP2017071985A (ja) * 2015-10-08 2017-04-13 トクラス株式会社 浴室用フロア
JP2017071983A (ja) * 2015-10-08 2017-04-13 トクラス株式会社 浴室用フロア

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4804569A (en) Unit tile
JP2001334593A (ja) 樹脂成形体
US6289528B1 (en) Mat in the form of a liner or pad for sanitary facilities and method of producing the mat by injection molding
JP2009138367A (ja) 浴室床材
US3769113A (en) Method of etching glass
US20220330679A1 (en) Artificial nail having improved adhesion properties and shape retention properties
JP3245338U (ja) 撥水性にすぐれる樹脂製品
JP2882847B2 (ja) 溝目地形成方法
US20040148695A1 (en) Decorated spa & tub construction and method of manufacture
JPH0194812A (ja) 浴槽底面あるいは洗い場床面等の滑り止めとその成形方法
US20030066127A1 (en) Decorated spa & tub construction and method of manufacture
FR2729886B1 (fr) Procede de realisation d'un revetement sur une surface d'une piece en matiere plastique et utilisation
JPH0141791B2 (ja)
JP2004208928A (ja) 浴槽
JP3991277B2 (ja) 建設用又は建築用に適した構成部材及びその製造法
JP2005047155A (ja) 凸レンズ付き射出成形絵付け成形品およびその製造方法
JPS5420049A (en) Method of coating groove
JP3577491B1 (ja) 浴室床用成形型及びこれを用いて成形された浴室床
JP3086512U (ja) 細目地材
JP2003276101A (ja) 易水垢除去性水回り用frp部材およびその製造方法
JP2526975Y2 (ja) 浴 槽
JP2020203387A (ja) 塗装物
KR200327788Y1 (ko) 스텐레스 마찰면을 갖는 빨래판
JPS6336874A (ja) 凹凸板の塗装方法
KR200271470Y1 (ko) 바닥 미끄럼방지재