JP3086512U - 細目地材 - Google Patents

細目地材

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JP3086512U
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一裕 田中
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SK Kaken Co Ltd
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SK Kaken Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】目地の幅が細くても、簡便に取り外すことがで
き、天然石調、陶磁器タイル調、レンガ調等の風合いを
かもし出す美観性のある壁面を形成することができる細
目地材を提供する。 【解決手段】上端部に嵌合凹部が形成され、該嵌合凹部
断面が丸形である目地基材と、該目地基材の嵌合凹部に
嵌合される目地芯材とから形成される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、建築物の内外壁面、床面等において、目地を簡単にかつ美しく形成 する細目地材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、美観性をほどこした壁面、床面等への関心が高まる中、天然石調、陶磁 器タイル調、レンガ調等の美観性を施した壁面が広く採用されている。 このような方法として、例えば、目地棒、目地テープ、型枠等の目地材を壁面 等に貼り付けた上から、合成樹脂エマルション等の結合材と着色材や骨材等を含 有させた仕上げ材を、吹付け、コテ塗りあるいはローラー塗り等により、壁面等 へ塗付した後、目地材または目地材の一部を剥離して、天然石調、陶磁器タイル 調、レンガ調等の模様を施す方法がある。このような方法では、天然石やタイル 、レンガを一枚一枚貼着する場合に比べて、工期が大幅に短縮される上、コスト も大幅に削減でき、しかも天然石、陶磁器タイル及びレンガとほぼ同等の美観性 をかもし出すことができる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
この際、目地材の剥離工程の作業性を考慮し、従来の目地材の幅は、5mm以 上の幅を持たせるのが一般的である。しかしながら、目地材に5mm以上の幅を 持たせると、場合によっては、目地部が目立ってしまい、壁面の美観性を損ねて しまうことがあった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案は、目地の幅が細くても、簡便に取り外すことができ、天然石調、陶磁 器タイル調、レンガ調等の風合いをかもし出す美観性のある壁面を形成すること ができる細目地材を提供することである。
【0005】
【考案の実施の形態】
図1は本考案細目地材1の断面図、図2は本考案細目地材1の斜視図であり、 図3は本考案細目地材1を構成する目地基材2と目地芯材3とを分離した状態の 斜視図である。
【0006】 本考案の細目地材1は図1、図2に示すように、目地基材2上端部の嵌合凹部 4に、目地芯材3が嵌合された細目地材1であり、目地幅(A)が0.5〜5. 0mm、好ましくは1.0〜3.0mm、さらに好ましくは1.0〜1.5mm である。なお、目地幅(A)とは、嵌合凹部4の上面の幅のことであり、最終的 に仕上がった壁面等の目地の幅となるものである。また、細目地材1の長軸方向 の長さは、使用用途等により適宜設定すればよいが、作業性を考慮し0.5〜2 m程度とするのが好ましい。
【0007】 本考案の目地基材2は、目地基板部5表面に目地凸部6が突設しており、該目 地凸部6の上端には、嵌合凹部4が形成されている。また、目地基材2の厚さ( C)は、特に限定されないが、好ましくは1mm〜5mmである。 目地基板部5の幅(B)は、特に限定されないが、目地幅(A)に対して、1 10%〜1000%の幅にすればよい。また、目地基板部5の厚さ(D)は、特 に限定されないが、目地材の厚さ(C)に対して、30%〜90%の厚さにすれ ばよい。 目地凸部6上端の嵌合凹部4には開口部が設けてあり、後述する目地芯材3を 嵌め合わせて使用する。該嵌合凹部4の断面は、丸形であれば特に限定されず、 円形、楕円形等の形状を有する。 本考案目地基材2の材質としては、特に限定されないが、例えば、フェノール 樹脂、メラミン樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン、塩化ビ ニル樹脂、AS樹脂、ABS樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレ ン、EVA(エチレン−酢酸ビニル共重合体)、ポリカーボネート等のプラスチ ック及びゴム等を用いることができる。
【0008】 本考案の目地芯材3は、目地基材2の嵌合凹部4と嵌合可能なものを使用する ことができる。このような目地芯材3は、施工後目地基材2から剥離して目地を 形成し、美観性のある壁面を得るものである。本考案の目地芯材3の断面形状及 び幅は該嵌合凹部4と嵌合するように適宜設定すればよい。本考案の目地芯材3 の材質は、剥離時に割れない程度の弾性を持っていれば特に限定されないが、例 えば、目地基材2と同様、プラスチックやゴムの他、リード線、釣り糸、針金、 ピアノ線、竹等を使用することができる。
【0009】 本考案の目地芯材3を嵌合凹部4に嵌合する際、施工後目地芯材3を剥れ易く するために、離型剤等を塗付するなど何らかの処理を行うことができる。また、 本考案目地芯材3は再利用することも可能である。
【0010】 目地基材2および目地芯材3の成形方法としては、公知の方法を採用すること ができ、例えば、圧縮成形、トランスファ成形、積層成形、射出成形、押出成形 、吸込成形等が挙げられる。
【0011】 細目地材1を用いて目地形成する際、基材7に対し、該目地材凸部が表面に現 れるように貼り付ける。図4には、細目地材1を基材7に貼り付けた後、仕上げ 材8を塗付した後の断面図の一例を示す。塗付厚と細目地材1の厚さは、目地芯 材3が剥離可能であれば、特に限定されず適宜設定することができる。
【0012】
【実施例】
以下、実施例を挙げて本考案を更に詳細に説明する。
【0013】 目地幅(A)が1.2mm、目地基板部5の幅(B)2.0mm、目地基材2 の厚さ(C)2.0mm、目地基板部の厚さ(D)1.0mm、直径1.2mm の円形状の嵌合凹部4であるポリ塩化ビニル製目地基材2に、直径1.2mmの 円形状のリード線を嵌め込み、目地材を作製した。 作製した目地材を、壁面に対し格子状に貼り付けた後、図4に示すように、壁 面に対し、仕上げ材8としてライムキャッスル(エスケー化研製:石灰石調塗材 )をコテ塗りにて塗付した。その後、塗材が乾燥する前に、リード線を剥離し、 石灰石調の壁面を得た。この時、目地幅が細いにもかかわらず簡単にリード線を 剥離することができた。 得られた壁面は、図5に示すように、目地が目立たず、付き合わせ風の石灰石 調の風合いをかもし出し、美観性のある壁面を得ることができた。 これに対し、目地幅が7mmの既存の目地棒を使用し、上記と同様の方法で、 石灰石調の壁面を得た。得られた壁面は図6に示すように、本考案の目地材を使 用した場合に比べて、目地が太く、目立ってしまった。
【0014】
【考案の効果】
本考案の細目地材は、目地幅が細くても、施工時に簡便に剥離することができ 、天然石調、陶磁器タイル調、レンガ調等の風合いをかもし出す美観性のある壁 面を仕上げることができる。
【0015】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案細目地材1の断面図である。
【図2】本考案細目地材1の斜視図である。
【図3】本考案細目地材1を構成する目地基材2と目地
芯材3とを分離した状態の斜視図である。
【図4】仕上げ材8を塗付した後の断面図である。
【図5】仕上げ材8を塗付した後、目地芯材3を剥離し
た後の正面図である。
【図6】目地幅が7mmの目地棒を使用し、仕上げ材8
を塗付した場合の完成後の正面図である。
【符号の説明】
1:細目地材 2:目地基材 3:目地芯材 4:嵌合凹部 5:目地基板部 6:目地凸部 7:基材 8:仕上げ材 A:目地幅 B:目地基板部5の幅 C:目地基材2の厚さ D:目地基板部の厚さ

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】上端部に嵌合凹部が形成され、該嵌合凹部
    断面が丸形である目地基材と、該目地基材の嵌合凹部に
    嵌合される目地芯材とからなる細目地材。
  2. 【請求項2】目地幅が0.5〜5.0mmであることを
    特徴とする請求項1に記載の細目地材。
  3. 【請求項3】目地幅が1.0〜3.0mmであることを
    特徴とする請求項1に記載の細目地材。
JP2001007966U 2001-12-07 2001-12-07 細目地材 Expired - Lifetime JP3086512U (ja)

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