JP3577491B1 - 浴室床用成形型及びこれを用いて成形された浴室床 - Google Patents

浴室床用成形型及びこれを用いて成形された浴室床 Download PDF

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Abstract

【課題】成形品を浴室床に適用した場合、床面全体としての排水性及び汚染性を改善できるようにすること。
【解決手段】成形型10は、キャビティ面11に形成された複数の溝形成部12と、溝形成部12により囲まれる位置に形成された隆起体形成部13とを備えて構成されている。成形型10により得られる浴室床20は、床面に形成された複数の溝21及びこれら溝21により囲まれる隆起体22を備えている。溝形成部12の粗面12A及び溝21の底面21Aは、中心線表面粗さRaが10〜100μmとなる粗面とされる一方、隆起体形成部13の粗面13A及び隆起体22の表面22Aは、中心線表面粗さRaが0より大きく5μm以下の粗面とされる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、浴室床用成形型及びこれを用いて成形された浴室床に係り、更に詳しくは、浴室床の表面を所定の中心線表面粗さRaに形成可能な浴室床用成形型及びこれを用いて成形された浴室床に関する。
【0002】
【従来の技術】
近時、システムバス等に用いられる浴室床は樹脂成形品が主流になってきており、このような浴室床としては、例えば、特許文献1に開示されるタイプのものが存在する。同文献の浴室床は、複数の溝及びこれらの間に位置する隆起体を床面に備えており、溝が毛細管現象により隆起体上の湯水を誘引することにより、床面全体の排水性を高めている。ここで、前記浴室床は、例えば、図7(A)に示されるような成形型50を用いて成形される。この成形型50は、断面視凸状をなす複数の溝形成部51と、これら溝形成部51間に位置する凹状の隆起体形成部52とを備え、これら形成部51,52のパターンは、例えば、エッチング処理により形成される。
【0003】
前記エッチング処理により成形型50を形成する場合、先ず、図7(B)に示されるように、キャビティ面50Aにおける溝形成部51の形成位置にマスキングテープ54を貼り付ける。次いで、キャビティ面50Aをエッチング液に所定時間浸漬させ、溝形成部51以外の領域、すなわち、隆起体形成部52の形成位置を腐食させて凹ませることにより、図7(A)に示されるような溝形成部51及び隆起体形成部52が形成される。
【0004】
ところで、前述した浴室床において、溝の底面を所定の中心線表面粗さRaに荒らして当該底面に親水性を付与すると、隆起体上の湯水を溝内に誘引する力を向上でき、床面の排水性を高めることが可能となる。そこで、溝の底面を荒らす手法としては、図8(A)及び(B)に示されるように、キャビティ面50Aがブラスト処理(特許文献2参照)された成形型50を用いる手法が知られており、当該ブラスト処理は、前述したエッチング処理を行う前若しくは後に行うことが考えられる。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−54295号公報
【特許文献2】
特開平9−239739号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記浴室床の成形型50にあっては、エッチング処理とブラスト処理との二つの処理を行うため、以下に述べる不都合がある。
(1)エッチング処理の後にブラスト処理を行う場合
この場合、図8(A)に示されるように、溝形成部51と隆起体形成部52との中心線表面粗さRaが略同一となるため、成形された浴室床の溝底面と隆起体表面の中心線表面粗さRaも略同一となる。従って、溝底面に親水性を付与するように中心線表面粗さRaを設定すると、隆起体表面に汚れ成分が付着し易くなり、床面全体としての汚染性が悪化するという不都合を生じる。
(2)エッチング処理の前にブラスト処理を行う場合
この場合、図8(B)に示されるように、キャビティ面50Aを所定の中心線表面粗さRaに荒らした後に、マスキングテープ54を貼り付けなければならない。このとき、マスキングテープ54の粘着面が前記荒らしたキャビティ面50Aに追従せずに密着しなくなるため、エッチング処理液がマスキングテープ54とキャビティ面50Aとの間に入り込んでしまう。これにより、溝形成部51における表面の中心線表面粗さRaが細かくなって、溝底面に十分な親水性を付与できず、期待する排水性が得られないという不都合を招来する。
【0007】
【発明の目的】
本発明は、このような不都合に着目して案出されたものであり、その目的は床面全体としての排水性及び汚染性を改善できる浴室床用成形型及びこれを用いて成形された浴室床を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明は、キャビティ面に形成された複数の溝形成部と、溝形成部により囲まれる位置に形成された隆起体形成部とを含む浴室床用成形型において、
浴室床の溝底面に対応する前記溝形成部の表面は、浴室床の隆起体表面に対応する隆起体形成部の表面より、中心線表面粗さRaが大きく設定され
前記溝形成部の表面は、中心線表面粗さRaが10〜100μmに設定される一方、隆起体形成部の表面は、中心線表面粗さRaが0より大きく5μm以下に設定される、という構成を採っている。
【0009】
また、本発明に係る浴室床は、複数の溝と、これら溝により囲まれる位置に形成された隆起体とを表面に備え、
前記溝の底面は、隆起体の表面より中心線表面粗さRaが大きく設定され
前記溝の底面は、中心線表面粗さRaが10〜100μmに設定される一方、隆起体の表面は、中心線表面粗さRaが0より大きく5μm以下に設定される、という構成が採用される。
【0011】
このような構成によれば、溝底面に親水性を付与しつつ隆起体表面の中心線表面粗さRaを比較的小さくすることができる。また、溝の毛細管現象による誘引力を強めて床面全体の排水性を向上させることができる。しかも、隆起体表面に汚れ成分が付着し難くなり、床面全体としての汚染性を改善することが可能となる。
ここで、溝形成部の表面及び溝底面における中心線表面粗さRaが10μm未満であると、排水性能が低下してしまう一方、溝形成部の表面及び溝底面における中心線表面粗さRaが100μmを超えると、汚染性能が低下してしまう。また、隆起体形成部及び隆起体表面の各表面における中心線表面粗さRaが5μmを越えると、排水性能が低下してしまう。
ここで、更に好ましくは、溝形成部の表面及び溝底面における中心線表面粗さRaを20μm〜50μmにするとよく、隆起体形成部及び隆起体の各表面における中心線表面粗さRaを0μm〜3μmにするとよい。この範囲によれば、溝形成部及び隆起体形成部における汚染性能と床全体としての排水性能とを確保することができる。
【0012】
前記溝形成部及び隆起体形成部は、前記キャビティ面を所定の中心線表面粗さRaに荒らす一次処理を施した後、隆起体形成部の形成領域を凹ませる二次処理により形成するとよい。ここで、前記二次処理をエッチング処理とし、前記荒らしたキャビティ面に追従可能なマスキング層を溝形成部位置に形成した後、エッチング処理液で隆起体形成部の形成領域を腐食させることで溝形成部及び隆起体形成部が形成されることが好ましい。これによれば、二次処理を行うときに、マスキング層と荒らしたキャビティ面との間にエッチング処理液が入り込むことを防止できる。これにより、溝形成部位置において、一次処理によって形成された表面の中心線表面粗さRaを保ちつつ二次処理を行うことができ、溝形成部の表面だけを簡単に粗くすることが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1に示されるように、本発明に係る成形型10は、キャビティ面11(図1中上面)に形成された断面視凸状をなす複数の溝形成部12と、これら溝形成部12間に形成された断面視凹状となる複数の隆起体形成部13とを備えた基本構成となっている。成形型10は浴室床を成形するために用いられる。
【0014】
前記溝形成部12は、当該溝形成部12により成形される溝が図示しない排水口に連通する形状を備えている。ここで、溝形成部12は、その幅が0.5〜3.0mmに設定される一方、高さが0.5〜2.0mmに設定される。
【0015】
前記隆起体形成部13は、キャビティ面11を平面視したときに、溝形成部12により囲まれる形状を備えており、その平面積が16〜400mmに設定されている。なお、隆起体形成部13の平面形状は、外周縁が平ループを形成し、且つ、平面積が前述した範囲内であれば、どのような形状でもよく、正方形、長方形、三角形、略円形、略楕円形等が例示できる。
【0016】
次に、成形型10の製造方法を図2を参照しながら説明する。
【0017】
先ず、図2(A)に示されるように、略平滑となるキャビティ面11を脱脂して除塵等をする前処理を行った後、図2(B)に示されるように、ブラスト処理によってキャビティ面11を荒らす一次処理を行う。この際、キャビティ面11の表面における中心線表面粗さRaを10〜100μmとする。次いで、図2(C)に示されるように、隆起体形成部13の形成領域に、厚さ50μmのポリエチレンやポリプロピレンからなる養生シート15を貼り付けた後、各養生シート15の間、すなわち、溝形成部12の形成位置に塗装を行い、膜厚50μmのマスキング層16を設ける。このマスキング層16が硬化した後、前記養生シート15を剥がし、キャビティ面11をエッチング処理液中に所定時間浸漬させるエッチング処理(二次処理)を行う。これにより、図2(D)に示されるように、隆起体形成部13の形成領域が腐食されて凹むこととなり、溝形成部12及び隆起体形成部13が形成される。このとき、隆起体形成部13の表面13A(図中上面)は、中心線表面粗さRaが0より大きく5μm以下となる。最終的に、マスキング層16をアセトン等の溶剤を用いて除去すると、溝形成部12の表面12A(図中上面)が表出し、図1に示されるような成形型10が完成する。このとき、溝形成部12の表面12Aは、前述したキャビティ面11の表面と略同一となる中心線表面粗さRaに保たれる。
【0018】
なお、前述した製造方法に加えて、図3(A)及び(B)に示されるように、隆起体形成部13の表面13Aを平滑にする三次処理を更に行ってもよい。この三次処理は、マスキング層16を前記溶剤で除去する前に、当該マスキング層16が溝形成部12上から消失しない程度に行われ、具体的には、粒径0.5〜100μmのアルミナ、シリカ、ガラスビーズ等を圧力0.5〜10.0kgf/cmで吹き付ける細目ブラスト処理、ガラスビーズ処理等が例示できる。
【0019】
前記マスキング層16は、後述するエッチング液に対して不溶若しくは難溶で、中心線表面粗さRaが10〜100μmとなるキャビティ面に対し追従可能なもの、すなわち、前記キャビティ面とマスキング層16との間にエッチング液が殆ど入り込まない塗料等が用いられる。マスキング層16に用いられる塗料としては、耐酸膜形成UV硬化塗料等が例示できる。
【0020】
前記エッチング処理液は、鉄鋼用化学研磨液や過塩化鉄液を単独で、或いは、これらに水、硝酸、塩酸等を配合して用いることができる。配合成分や配合割合はエッチングの対象となる金型の材質に応じて適宜決定される。また、エッチング処理の処理時間、温度等も金型の材質に応じて適宜決定される。
【0021】
前述した成形型10を用いて成形品としての浴室床20を成形する場合、図4(A)及び図5(A)に示されるように、キャビティ面11に対し、FRP(繊維強化プラスチック)等をハンドレイアップ法、スプレーアップ法、SMC法等により成形する。これにより、図4(B)及び図5(B)に示されるように、複数の溝21及びこれら溝21により囲まれる隆起体22が床面に形成された浴室床20が成形される。この浴室床20において、溝21の底面21Aは、前記溝形成部12の表面12Aの中心線表面粗さRaと略同一となり、隆起体22の表面22Aは、前記隆起体形成部13の表面13Aの中心線表面粗さRaと略同一となる。
【0022】
【実施例】
以下に本発明の実施例を比較例とともに説明する。
【0023】
[実施例1〜4]
各実施例の成形型10を製造するにあたって、先ず、S55C製の成形型10のキャビティ面11に粒径0.5〜50μmのシリカ・アルミナを圧力0.5〜10.0kgf/cmで吹き付けてブラスト処理(一次処理)を行った。
次いで、隆起体形成部13の形成領域に前述した養生シート15を貼り付けた後、溝形成部12の形成位置に、耐酸膜形成UV硬化塗料を塗装し、硬化させてマスキング層16を形成した。
マスキング層16が硬化した後、エッチング処理(二次処理)を行い、当該エッチング処理は、処理回数2回、一回あたりの処理時間30分間、液温度50〜60℃の条件下で行った。
エッチング処理液は、pH約0.5〜1.0の酸性液を用いた。
このようにして得られた成形型10に、SMCを用いて、型温度(表面側145℃、裏面側130℃)、成形圧力100kgf/cm、成形時間8分として浴室床20を成形した。
浴室床20における溝21の幅及び深さは、1.0mm、0.8mmにそれぞれ設定され、隆起体22の平面形状は10×10mmの方形とした。
ここで、溝形成部12の表面12A、隆起体形成部13の表面13A、溝21の底面21A及び隆起体22の表面22Aは、図6に示される中心線表面粗さRaに設定した。
【0024】
[比較例1〜2]
比較例1では、前記実施例に対し、一次処理と二次処理の順序を逆にした。また、比較例2では、前記実施例に対し、一次処理を省略した。
各比較例における溝形成部12の表面12A、隆起体形成部13の表面13A、溝21の底面21A及び隆起体22の表面22Aの各中心線表面粗さRaを図6に示す。
【0025】
以上のようにして得られた浴室床20に対して、排水性、汚染性を確認するための実験を行い、図6に示されるような結果を得た。
【0026】
ここで、図6中、排水性に関する実験としては、浴室床20の床面を水で洗い流し、23℃、相対湿度50%の環境下で12時間放置した後の水の残存を目視確認したものである。ここにおいて、「◎」は、全面が完全に乾いている状態を表し、「○」は、全面が略乾いている状態を表す。また、「×」は、散点的に水滴が残存した状態を示す。
【0027】
また、汚染性に関する実験としては、JIS A 5712(ガラス繊維強化ポリエステル洗い場付き浴槽)の汚染試験(ワセリン:カーボンブラック=10:1の汚染物質1gを布につけて縦横各5往復してすり込み、時計皿をかけて30分放置後、乾布にて汚れを除去し、更に5%の化粧石鹸水を付けた布で20往復して拭き取った後の汚れの残存を観察)を行った。ここにおいて、「◎」は、汚染回復率98%以上を示し、「○」は、汚染回復率95〜98%、「×」は、汚染回復率95%未満を示す。
なお、前記汚染回復率は、前述した汚染試験を行う前に所定の洗浄が行われた状態での拡散反射率をY0、汚染試験を行った後の拡散反射率をY1とすると、次の(A)式で表される。
汚染回復率(%)=(Y1/Y0)×100・・・・(A)
【0028】
従って、図6に示されるように、前記実施例1〜4は、比較例1,2と比べ、高い排水性を発揮しつつ汚染性が良好に保たれることが明らかである。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の浴室床用成形型は、溝形成部の表面が隆起体形成部の表面より中心線表面粗さRaが大きく設定され、また、本発明の浴室床は、溝の底面が隆起体表面より中心線表面粗さRaが大きく設定されているから溝の底面に親水性を発揮させることができ、且つ、隆起体表面の中心線表面粗さRaを小さく設定することが可能となる。
【0030】
また、溝形成部の表面及び溝底面における中心線表面粗さRaが10〜100μmにそれぞれ設定される一方、隆起体形成部及び隆起体表面の各表面における中心線表面粗さRaが0より大きく5μm以下にそれぞれ設定されているから床面における排水性の向上と汚染性の改善とを同時に達成できるという効果を得る。
【0031】
更に、前記キャビティ面を所定の中心線表面粗さRaに荒らす一次処理を施した後、当該荒らしたキャビティ面に追従可能なマスキング層を溝形成部位置に形成し、エッチング処理液で隆起体形成部の形成領域を腐食させる二次処理を行うことで溝形成部及び隆起体形成部が形成されるから、マスキング層と荒らしたキャビティ面との間にエッチング処理液が入り込むことを防止でき、表面の中心線表面粗さRaが相互に異なる溝形成部及び隆起体形成部を簡単に成形することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る成形型の概略断面図。
【図2】(A)は、溝形成部及び隆起体形成部を形成する前の成形型の断面図、(B)は、キャビティ面に一次処理を行った後の成形型の断面図、(C)は、キャビティ面にマスキング層を形成した後の成形型の断面図、(D)は、二次処理を行った後の成形型の断面図。
【図3】(A)は、三次処理を行った後の成形型の断面図、(B)は、(A)のマスキング層を除去した後の成形型の断面図。
【図4】(A)は、図1に示される成形型を用いた成形時の断面図、(B)は、(A)により得られた浴室床の概略断面図。
【図5】(A)は、図3(B)に示される成形型を用いた成形時の断面図、(B)は、(A)により得られた浴室床の概略断面図。
【図6】実験結果を示す図表。
【図7】(A)は、従来例に係る成形型の断面図、(B)は、エッチング処理を行う直前状態の成形型の断面図。
【図8】(A)は、他の従来例に係る成形型のエッチング処理及びブラスト処理を行った後の状態を示す断面図、(B)は、更に他の従来例に係る成形型のブラスト処理を行った後の状態を示す断面図。
【符号の説明】
10・・・成形型、11・・・キャビティ面、12・・・溝形成部、12A・・・表面、13・・・隆起体形成部、13A・・・表面、16・・・マスキング層、20・・・浴室、21・・・溝、21A・・・底面、22・・・隆起体、22A・・・表面

Claims (4)

  1. キャビティ面に形成された複数の溝形成部と、溝形成部により囲まれる位置に形成された隆起体形成部とを含む浴室床用成形型において、
    浴室床の溝底面に対応する前記溝形成部の表面は、浴室床の隆起体表面に対応する隆起体形成部の表面より、中心線表面粗さRaが大きく設定され
    前記溝形成部の表面は、中心線表面粗さRaが10〜100μmに設定される一方、隆起体形成部の表面は、中心線表面粗さRaが0より大きく5μm以下に設定されていることを特徴とする浴室床用成形型。
  2. 前記溝形成部及び隆起体形成部は、前記キャビティ面を所定の中心線表面粗さRaに荒らす一次処理を施した後、隆起体形成部の形成領域を凹ませる二次処理により形成されることを特徴とする請求項記載の浴室床用成形型。
  3. 前記二次処理はエッチング処理とされ、所定の中心線表面粗さRaに荒らした前記キャビティ面に追従可能なマスキング層を溝形成部位置に形成した後、エッチング処理液で隆起体形成部の形成領域を腐食させることで溝形成部及び隆起体形成部が形成されることを特徴とする請求項記載の浴室床用成形型。
  4. 請求項1〜3の何れかに記載の浴室床用成形型を用いて成形された浴室床であって、
    複数の溝と、これら溝により囲まれる位置に形成された隆起体とを表面に備え、
    前記溝の底面は、隆起体の表面より中心線表面粗さRaが大きく設定され
    前記溝の底面は、中心線表面粗さRaが10〜100μmに設定される一方、隆起体の表面は、中心線表面粗さRaが0より大きく5μm以下に設定されていることを特徴とする浴室床
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