JP3850937B2 - 船外機のアンダーケースとエンジンカバーとの係脱装置 - Google Patents

船外機のアンダーケースとエンジンカバーとの係脱装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、船外機のアンダーケースとエンジンカバーとの係脱装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
船外機は、一般にアンダーケースの上部にエンジンカバーを係脱装置にて着脱可能に取付け、これらアンダーケースとエンジンカバーとでエンジンを収容するためのエンジンルームを形成した構成である。このような係脱装置としては、例えば、特開平2−141390号「船外機のトップカウリング脱着装置」の技術がある。
この技術は、その公報の第1図、第3図及び第8図によれば、フロント側脱着装置5(番号は公報に記載されたものを引用した。以下同じ。)とリヤ側脱着装置6とをケーブル91で連結し、これらの脱着装置5,6を船外機フロント側の一箇所に設けたリリース用のレバー55で、同時にロック解除するというものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の技術は、アウタチューブ92内にインナケーブル93を挿通してなるケーブル91にて、フロント側脱着装置5とリヤ側脱着装置6とを連結したものである。インナケーブル93が円滑に移動可能であるためには、脱着装置5,6とケーブル91との結合部分における、インナケーブル93の直線的な運動領域を確保しなければならず、そのためのスペースが必要である。また、ケーブル91を用いたので、脱着装置5,6にケーブル91を取付けた後に、必然的に作動調整をする必要があり、そのための調整作業が面倒であるとともに、作業スペースが必要である。
【0004】
船外機のエンジンルーム内は狭く、この内部にはエンジンの周囲を取り囲むように各種の付属部品が配置されている。このため、上記スペースを十分に確保するには制約が多い。スペースを十分に確保すると、エンジンルームが大型化し、船外機全体の大型化になる。さらに、狭いスペースで作業をするので、作業性が劣る。
【0005】
そこで本発明の目的は、船外機のエンジンルームを大型化することなく、また、余分なスペースを必要とせずに、アンダーケースのとエンジンカバーとの係脱装置を取付けることができ、さらに、作業性を高めた技術を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項記載の発明は、エンジンをマウントケースの上部に取付け、このマウントケースの上部にアンダーケースを取付け、このアンダーケースの上部にエンジンカバーを係脱装置にて着脱可能に取付け、これらアンダーケースとエンジンカバーとでエンジンを収容するためのエンジンルームを形成した船外機において、係脱装置を、エンジンカバーの両側部に設けた被掛止部と、これら左右の被掛止部に係脱するようにアンダーケースの両側部に揺動自在に設けた左右の掛止部と、これら左右の掛止部を連動させて一体的に揺動させるように連結した回転可能な連結と、この連結を回転操作するためにアンダーケースの一側外に配置した操作部材とからなり、左右の掛止部は、連結の回動に伴い、回動方向と同じ方向に揺動するように軸支した左の掛止部と、回動方向とは逆方向に揺動するように軸支した右の掛止部と、からなり、エンジンは、エンジン潤滑用オイル注入口を操作部材の配置された側に有することを特徴とする。
【0009】
一方の掛止部が係脱作用をなすときには、連結が回転して他方の掛止部を一方の掛止部と連動させ、一体的に係脱させる。このような構成なので、係脱装置の作動調整をする必要がないとともに、調整作業スペースを設ける必要がない。また、係脱装置同士をケーブルで連結しないので、これに伴う余分なスペースを設ける必要がない。
従って、余分なスペースを必要とせずに、アンダーケースとエンジンカバーとの係脱装置を取付けることができるので、小型のエンジンルームですみ、船外機全体を小型化できる。また、作動調整をする必要がないので、係脱装置の取付け作業性が高まる。
さらに、左右の掛止部を同時に操作するための操作部材のレバー操作作業と、オイル注入作業とを同じ方向から行うことができるので、作業性が高まる。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を添付図面に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係る船外機の側面図であり、船外機1は、エンジン取付部材としてのマウントケース(エンジン支持ケース)2の上に載せ、ボルト結合したバーチカル型多気筒エンジン3と、マウントケース2の下にボルト結合し排気膨張室を構成するエクステンションケース4と、このエクステンションケース4内に収納しエンジン3からの動力を伝達するバーチカル駆動軸5と、エクステンションケース4の下部に取付けたギヤケース6と、このギヤケース6に収納し前後進切換えをするベベルギヤセットとドッグクラッチ装置7と、このベベルギヤセットに連結し前記伝達された動力によって回転するプロペラ8と、エクステンションケース4及びギヤケース6内に収納した冷却水スクリーン11、冷却水供給管12、ウオータポンプ13等とからなる船外機本体1Aに、図示せぬマウントラバーを介して船外機取付手段15を弾性的に支持、結合したものである。
【0011】
船外機取付手段15は船体Sに船外機本体1Aを固定する金具であって、スイベル軸16を中心に平面視左右に船外機本体1Aを揺動し、また、チルト軸17を中心にスイベル軸16を含む船外機本体1Aを図時計方向に跳ね上げることが可能である。
船外機本体1Aは、更に、エンジン3を収容する下部のアンダーケース21並びに上部のエンジンカバー22と、アンダーケース21の直下でマウントケース2の周囲並びにエクステンションケース4の上部周囲を覆うアンダーカバー23とを備えた。
【0012】
詳しくは、マウントケース2の上部にアンダーケース21を載せてボルト結合し、このアンダーケース21の上部にエンジンカバー22を載せて係脱装置50にて着脱可能に取付け、また、アンダーケース21の下部にアンダーカバー23の上部をボルト結合したものである。係脱装置50の詳細については後述する(図3にて説明)。
アンダーケース21並びにエンジンカバー22はエンジンルーム(エンジン収容用ケース)を形成する役割を果たし、アンダーカバー23は化粧カバーの役割を果たす。なお、アンダーケース21はエクステンションケース4に固定した構成でもよい。図中、24はオイルパンである。
【0013】
図2は本発明に係るバーチカル型多気筒エンジンの縦断面図である。
バーチカル型多気筒エンジン3は例えば水冷4サイクル(4気筒)エンジンからなり、上下方向に並んだ各シリンダ31…(…は複数を示す。以下同じ。)の軸線を横向き(略水平)とし、クランクシャフト32を縦向きとしたもので、横向きのシリンダブロック33とシリンダヘッド34との接合面、並びに、シリンダヘッド34とヘッドカバー35との接合面は略垂直面となる。
そして、エンジン3は、船外機1の後方(図1に示す船体Sの推進方向後方。すなわち、この図の左方向)にシリンダヘッド34並びにヘッドカバー35を向けて配置したものである。
36はシリンダブロック33にボルトにより固着されるクランクケース、37…はシリンダ31…内のピストンである。
【0014】
クランクシャフト32は、上部(エンジン3の一側)に縦向きのカムシャフト38を駆動するための第1プーリ32aと、第2プーリ32bと、交流発電機41を駆動するための第3プーリ32cとを設け、下部(エンジン3の他側)にリングギヤ43a付きフライホイール43を取付け、このフライホイール43をリングギヤ43aにて図示せぬスターターモータに連結したものである。
アンダーケース21は、マウントケース2に防振用ラバー27を介してボルト28にて固定される。また、連結軸55はアンダーケース21に支持される。このため、後述する連結軸55(図3参照)はマウントケース2の振動の影響を受けない。
図中、22aはエンジンカバー22上部の吸気取入口、39は第1ベルト、40は第2ベルト、42は第3ベルト、44はベルトカバーである。44aはベルトカバー44上部の換気口であって、ベルトカバー44内の空気をベルトカバー44からエンジンカバー22の外部へ換気するものである。46はオイルフィルタ、47は吸気消音箱、48はスロットル弁装置である。
【0015】
図3は図1の3−3線断面図であり、アンダーケース21の平面を示す。なお、エンジン3を省略して、一部を想像線にて示す。また、係脱装置50は全てロック状態を示す。
アンダーケース21は、後方からエンジン3の保守・点検をするための切欠き部21aを有し、この切欠き部21aを着脱可能な蓋49で塞いだものである。
アンダーケース21とエンジンカバー22とは、互いに係脱装置50にて取付けたものであり、この係脱装置50は、船外機1の前方(この図の右)の第1係脱機構51と、船外機1の左側方(この図の下)の第2係脱機構52と、船外機1の右側方の第3係脱機構53とからなる。
【0016】
詳しくは、第1係脱機構51は、エンジンカバー22の前部内部に設けた被掛止部61と、この被掛止部61に係脱するようにアンダーケース21の前部内部に揺動自在に設けたフック形状の鈎部材(掛止部材)66と、この掛止部材66を揺動操作するためにアンダーケース21の前部外方に配置した第1レバー(第1操作部材)67とからなる。68は鈎部材を支持する支軸である。被掛止部61の詳細については後述する(図4にて説明)。
なお、第2・第3係脱機構52,53の被掛止部は、第1係脱機構51の被掛止部61と同一構成であり、同一符号を付し、その説明を省略する。
【0017】
第2係脱機構52は、エンジンカバー22の左側部内部に設けた被掛止部61と、この被掛止部材61に係脱するようにアンダーケース21の左側部内部に揺動自在に設けた掛止部71とからなる。
第3係脱機構53は、エンジンカバーの22の右側部内部に設けた被掛止部61と、この被掛止部材61に係脱するようにアンダーケース21の右側部内部に揺動自在に設けた掛止部81とからなる。
【0018】
第2係脱機構52の掛止部71と第3係脱機構53の掛止部81とは、互いに連動して一体的に係脱作動するように、連結軸55で連結したものである。詳しくは、アンダーケース21は左右2つの軸受54,54にて左右に延びる連結軸55を回転可能に支持し、この連結軸55は一端部に第2レバー(第2操作部材)56を取付けるとともに、2組の掛止部71,81を連結したものである。
第2レバー56は、連結軸55を回転操作するためにアンダーケース21の左側部外方に配置したものであり、2組の係脱機構52,53を同時に操作する共通操作レバーである。
なお、アンダーケース21の左右方向に連結軸55を延ばしても、連結軸55はシリンダヘッド34(図2参照)の下方を通るので邪魔にならない。
以下、第1・第2・第3係脱機構51〜53を詳述する。
【0019】
図4は本発明に係る第1係脱機構の側面図であり、アンダーケース21とエンジンカバー22とを第1係脱機構51にてロックした状態を示す。
第1係脱機構51の被掛止部61は、エンジンカバー22にボルト止めしたブラケット62と、このブラケット62に取付けたロック用脚部63と、このロック用脚部63に取付けた回転可能なローラ64とからなる。
ブラケット62は垂下したガイド用脚部62aを一体に設け、このガイド用脚部62aはアンダーケース21に起設したボス部21aにクッションラバー65を介して嵌合することで、アンダーケース21にエンジンカバー22を被せる際の案内となる。
【0020】
図3に示す第1レバー67にて支軸68を回転操作すると、アンロック状態の鈎部材66は揺動してローラ64に係止する。その結果、図4に示すようにアンダーケース21とエンジンカバー22とはロック状態になる。
図中、26はパッキンである。
【0021】
図5は本発明に係る第2・第3係脱機構の斜視図であり、アンロック状態の第2・第3係脱機構52,53を示す。
第2係脱機構52の掛止部71は、連結軸55に取付けた斜め下向きの第1アーム72と、この第1アーム72の揺動先端に一端を揺動可能に連結した上向きのリンク73と、このリンク73の他端に中間部を揺動可能に連結した横向き(図の左右向き)の第2アーム74と、この第2アーム74の一端(連結軸寄りの端部)を揺動可能に支持すべくアンダーケース21(図3参照)に設けた軸受75と、第2アーム74の揺動先端に中間部を揺動可能に連結した略左右逆向きく字形状の鈎部材76と、この鈎部材(掛止部材)76の下端部と第2アーム74の揺動先端の垂下部74aとの間に掛けた引張りばね77とからなる。
鈎部材76は上端部に、被掛止部61のローラ64と係脱するための掛止爪76aを有する。78は支軸である。
【0022】
第3係脱機構53の掛止部81は、第2係脱機構52の掛止部71と同様の構成であるが、第1アーム72を除いて他の機構は第2係脱機構52と左右逆向きの構成であり、同一符号を付し、その説明を省略する。
【0023】
次に、上記構成の第2・第3係脱機構52,53の作用を図6及び図7に基づき説明する。
図6(a)〜(c)は本発明に係る第2・第3係脱機構(アンロック状態)の作用説明図、図7(a)〜(c)は本発明に係る第2・第3係脱機構(ロック状態)の作用説明図である。
図6(a)において、第2レバー56は下向きにあり、この状態で第1アーム72は図斜め下向きにある。このとき、図6(b)の第2係脱機構52の鈎部材76はアンロック状態にある。また、図6(c)の第3係脱機構53の鈎部材76もアンロック状態にある。
【0024】
この状態から、図6(a)の第2レバー56を図反時計方向に揺動操作すると、連結軸55が同方向に回転するので、第1アーム72も図反時計方向に揺動する。この結果、図6(b)の第2係脱機構52はリンク73が上昇するので、第2アーム74が支軸78を基準に図反時計方向に揺動し、これに伴い、鈎部材76も図反時計方向に揺動する。同様に、図6(c)の第3係脱機構53は、鈎部材76が図時計方向に揺動する。
【0025】
そして、第2レバー56を図7(a)の位置まで揺動操作すると、図7(b)の第2係脱機構52は、鈎部材76の掛止爪76aが被掛止部61のローラ64に掛止することで、ロック状態になる。同時に、図7(c)の第3係脱機構53も、掛止爪76aがローラ64に掛止することで、ロック状態になる。
一方、上記ロック操作と逆操作をすることにより、第2・第3係脱機構52,53をアンロックすることができる。
【0026】
このように、1つの第2レバー56の揺動操作により、一方の鈎部材76が係脱作用をなすときには、連結軸55が回転して、他方の鈎部材76を一方の鈎部材76と連動させて、一体的に係脱させることができる。
【0027】
なお、引張りばね77は、鈎部材76をローラ64に掛止する方向(図反時計方向)に弾発している。このため、ロック状態へ移行する際に、掛止爪76aは引張りばね77の弾発力に抗して開いてローラ64を一旦乗り上がって通過した後に、引張りばね77の弾発力で再び閉じて、図7(b)のようにローラ64に掛止することになる。従って、第2係脱機構52は無理なくロック作用をすることができる。また、ロック状態においては、引張りばね77の弾発力にて確実なロック状態を維持することができる。第3係脱機構53も同様である。
【0028】
図8は図2の8矢視図であり、エンジン3は船体S(図1参照)の推進方向前方(この図の手前方向)にエンジン潤滑用オイル注入口45を取付け、このオイル注入口45は図2に想像線にて示す第2レバー56の配置方向(船体Sの推進方向に対して左、すなわち、アンダーケース21の左側部)を向いたことを特徴とする。
詳しくは、クランクケース36は船外機1の前方(この図の手前方向)を向き、その前壁(前面)36aの上部に且つ左端部に、エンジン潤滑用オイル注入口45を取付けたものである。オイル注入口45は左斜め上方を向き、先端部をキャップ45aで塞いだものである。オイル注入口45は第2レバー56のある側の、クランクケース36の側面から突き出るようにした。なお、オイル注入口45はクランクケース36内に連通したものであり、このため、オイルは図1に示すオイルパン24に溜まる。
図中、Xはクランクシャフト32の中心(船外機1の中心)、36bはクランクケース36の左壁(左側面)、36cはクランクケース36の上壁(上面)である。
【0029】
次に、上記構成のエンジン3を船外機本体1Aに搭載した状態のままで、注油する手順を説明する。
図9(a),(b)は本発明に係るエンジンの注油手順説明図である。
図9(a)は船体Sに船外機1を取付けた状態の模式的平面図であり、船外機船体Sに取付手段15で船外機本体1Aを平面視左L又は右Rに揺動可能に取付けた姿を示す。船体Sの推進方向は矢印A方向である。
第2・第3係脱機構52,53を同時に操作する第2レバー56と、オイル注入口45とは、船体Sの推進方向Aに対して左に配置したものである。
【0030】
停船した状態で舵を左に向けると、図9(b)のように船外機本体1Aは左に傾く。このため、第2レバー56並びにオイル注入口45も左を向く。
この状態で、▲1▼船体S側から第1・第2レバー67,56を操作して係脱装置50(図3参照)をアンロック状態にし、▲2▼エンジンカバー22(図1参照)を取外す。
次に、▲3▼オイル注入口45のキャップを外してオイルを注入する。
【0031】
このように、エンジン3に取付けるオイル注入口45が船尾の近傍にあるので、オイル注入作業が容易である。
また、船外機本体1Aを左に傾けてエンジンカバー22を外した状態のままで、オイルを注入することができる。特に、オイル注入口45の位置確認が容易である。このため、第2・第3係脱機構52,53を同時に操作するための第2レバー56のレバー操作作業と、オイル注入作業とを同じ方向から行うことができるので、作業性が高まる。
【0032】
なお、上記実施の形態において、連結軸55は複数の鈎部材76…の少なくとも2つを連動させて一体的に係脱させるものであればよい。
また、複数の鈎部材76…(複数の係脱機構52,53)を同時に操作するための第2レバー(操作部材)56は、アンダーケース21の一側外に配置したものであればよく、例えば、アンダーケース21の左側部の他に、右側部に配置してもよい。
さらに、エンジン潤滑用オイル注入口45は、エンジン3のクランクケース36の前面に、複数の鈎部材76…(複数の係脱機構52,53)を同時に操作するための第2レバー(操作部材)56の配置方向に向けて取付けた構成であればよい。
【0035】
【発明の効果】
本発明は上記構成により次の効果を発揮する。
請求項記載の発明は、エンジンをマウントケースの上部に取付け、このマウントケースの上部にアンダーケースを取付け、このアンダーケースの上部にエンジンカバーを係脱装置にて着脱可能に取付け、これらアンダーケースとエンジンカバーとでエンジンを収容するためのエンジンルームを形成した船外機において、係脱装置を、エンジンカバーの両側部に設けた被掛止部と、これら左右の被掛止部に係脱するようにアンダーケースの両側部に揺動自在に設けた左右の掛止部と、これら左右の掛止部を連動させて一体的に揺動させるように連結した回転可能な連結と、この連結を回転操作するためにアンダーケースの一側外に配置した操作部材とからなり、左右の掛止部は、連結の回動に伴い、回動方向と同じ方向に揺動するように軸支した左の掛止部と、回動方向とは逆方向に揺動するように軸支した右の掛止部と、からなり、エンジンは、エンジン潤滑用オイル注入口を操作部材の配置された側に有することを特徴とする。
【0036】
一方の掛止部が係脱作用をなすときには、連結が回転して他方の掛止部を一方の掛止部と連動させ、一体的に係脱させる。このような構成なので、係脱装置の作動調整をする必要がないとともに、調整作業スペースを設ける必要がない。また、係脱装置同士をケーブルで連結しないので、これに伴う余分なスペースを設ける必要がない。
従って、余分なスペースを必要とせずに、アンダーケースとエンジンカバーとの係脱装置を取付けることができるので、小型のエンジンルームですみ、船外機全体を小型化できる。また、作動調整をする必要がないので、係脱装置の取付け作業性が高まる。
さらに、左右の掛止部を同時に操作するための操作部材のレバー操作作業と、オイル注入作業とを同じ方向から行うことができるので、作業性が高まる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る船外機の側面図
【図2】本発明に係るバーチカル型多気筒エンジンの側断面図
【図3】図1の3−3線断面図
【図4】本発明に係る第1係脱機構の側面図
【図5】本発明に係る第2・第3係脱機構の斜視図
【図6】本発明に係る第2・第3係脱機構(アンロック状態)の作用説明図
【図7】本発明に係る第2・第3係脱機構(ロック状態)の作用説明図
【図8】図2の8矢視図
【図9】本発明に係るエンジンの注油手順説明図
【符号の説明】
1…船外機、1A…船外機本体、2…マウントケース、3…バーチカル型多気筒エンジン、21…アンダーケース、22…エンジンカバー、45…エンジン潤滑用オイル注入口、50…係脱装置、51〜53…第1・第2・第3係脱機構、55…連結軸、56…第2操作部材(第2操作レバー)、61…被掛止部、66,76…鈎部材(掛止部材)、67…第1操作部材(第1操作レバー)、71,81…掛止部、A…船体の推進方向、S…船体。

Claims (1)

  1. エンジン(3)をマウントケース(2)の上部に取付け、このマウントケース(2)の上部にアンダーケース(21)を取付け、このアンダーケース(21)の上部にエンジンカバー(22)を係脱装置(50)にて着脱可能に取付け、これらアンダーケース(21)とエンジンカバー(22)とで前記エンジン(3)を収容するためのエンジンルームを形成した船外機(1)において、前記係脱装置(50)は、前記エンジンカバー(22)の両側部に設けた被掛止部(61,61)と、これら左右の被掛止部(61,61)に係脱するように前記アンダーケース(21)の両側部に揺動自在に設けた左右の掛止部(71,81)と、これら左右の掛止部(71,81)を連動させて一体的に揺動させるように連結した回転可能な連結(55)と、この連結(55)を回転操作するためにアンダーケース(21)の一側外に配置した操作部材(56)とからなり、
    前記左右の掛止部(71,81)は、前記連結(55)の回動に伴い、回動方向と同じ方向に揺動するように軸支した左の掛止部(71)と、回動方向とは逆方向に揺動するように軸支した右の掛止部(81)と、からなり、
    前記エンジン(3)は、エンジン潤滑用オイル注入口(45)を前記操作部材(56)の配置された側に有することを特徴とした船外機のアンダーケースとエンジンカバーとの係脱装置。
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