JP3432902B2 - 船外機のエンジンハンガー装置 - Google Patents
船外機のエンジンハンガー装置Info
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Description
ンジンの懸吊を可能とさせる船外機のエンジンハンガー
装置に関する。
は、従来、次のように構成されたものがある。
心が縦向きであるクランク軸を支承するクランクケース
と、このクランクケースからその一側方に向って突出す
るシリンダ本体と、このシリンダ本体の突出端に取り付
けられるシリンダヘッドとを備えている。上記エンジン
本体の上面側で、上記クランク軸と同じ軸心上にフライ
ホイールマグネトが設けられ、平面視で、このフライホ
イールマグネト内に上記エンジンの重心を通る垂線が位
置し、かつ、この垂線が上記クランク軸とシリンダヘッ
ドとの間に位置している。
ジンを懸吊する場合において、この懸吊を容易にさせる
ため、上記エンジン本体の上部側にハンガーを設けたも
のがある。
にハンガーを設ける場合には、このハンガーによる懸吊
でエンジンが傾かないよう、このエンジンの重心を通る
垂線上で、上記エンジン本体の上部側に上記ハンガーを
設けることが望まれる。
は、その重心を通る垂線は、上記したように平面視でフ
ライホイールマグネト内に位置している。
魔されて、上記垂線上に上記ハンガーを設けることはで
きないという問題がある。
ハンガーで構成して、これらを上記垂線の両側方に配置
させ、かつ、平面視で、これら第1、第2ハンガーが上
記フライホイールマグネトを挟むようにすると共に、こ
れら第1、第2ハンガーによる懸吊で上記傾きが生じな
いようにすることが考えられる。
けると、これらがスタータモータ等エンジンの他の構成
部品の邪魔になったり、第1、第2ハンガーのいずれか
がエンジン本体の外側方に突出して、エンジンを大形に
させるおそれがある。
てなされたもので、エンジン本体の上部側に設けられる
ハンガーを用いてのエンジンの懸吊時に、エンジンが傾
かないようにし、かつ、上記ハンガーがエンジンの他の
構成部品の邪魔にならないようにすると共に、エンジン
が大形にならないようにすることを目的とする。
のこの発明の船外機のエンジンハンガー装置は、4サイ
クルエンジンのエンジン本体が、軸心が縦向きであるク
ランク軸を支承するクランクケースと、このクランクケ
ースからその一側方に向って突出するシリンダ本体と、
このシリンダ本体の突出端に取り付けられるシリンダヘ
ッドとを備え、上記エンジン本体の上面側で、上記クラ
ンク軸と同じ軸心上にフライホイールマグネトを設け、
平面視で、このフライホイールマグネト内に上記エンジ
ンの重心を通る垂線が位置し、かつ、この垂線が上記ク
ランク軸とシリンダヘッドとの間に位置し、上記エンジ
ン本体にスタータモータをブラケットにより支持させた
船外機のエンジンにおいて、上記エンジンの懸吊用の第
1、第2ハンガーを上記エンジン本体の上部側に取り付
け、上記第1ハンガーを上記クランクケースの後方かつ
上記シリンダ本体の中心線の左右方向における一側方に
配置し、上記第2ハンガーを上記クランクケースの前方
かつ上記シリンダ本体の中心線の左右方向における他側
方に配置し、平面視で、これら第1、第2ハンガーが上
記フライホイールマグネトを挟むようにすると共に、こ
れら第1、第2ハンガーを通る仮想線を上記エンジンの
重心を通る垂線の近傍に位置させ、
たものである。
タータモータを配置し、平面視で、シリンダ本体の中心
線の左右一側方に上記スタータモータを設ける一方、他
側方に第2ハンガーを設けてもよい。
線をほぼ中心として、第1、第2ハンガーをほぼ対称位
置に設けてもよい。
と第2ハンガー45とをエンジン本体23の上部側に取
り付け、シリンダヘッド28を設けた側であるクランク
ケース26の後方かつ上記シリンダ本体27の中心線4
3の左右方向における一側方に上記第1ハンガー44を
配置し、上記第2ハンガー45を上記クランクケース2
6の前方かつ上記シリンダ本体の中心線43の左右方向
における他側方に配置し、平面視で、上記第1ハンガー
44と第2ハンガー45とがフライホイールマグネト3
8を挟むようにしてある。
るときには、上記第1ハンガー44と第2ハンガー45
とにワイヤー等の懸吊用索条体50を架設する。する
と、この懸吊用索条体50は、上記フライホイールマグ
ネト38を跨ぐこととなる。
の中途部をフック等の吊り上げ体51で懸吊すれば、こ
れによるエンジン16の懸吊は上記フライホイールマグ
ネト38に邪魔されることなくできる。
第2ハンガー45とを通る仮想線48を上記エンジン1
6の重心を通る垂線49の近傍に位置させてある。
ンガー45とに架設した上記懸吊用索条体50の長手方
向の中途部を、上記垂線49の近傍において同上吊り上
げ体51で懸吊すれば、上記エンジン16は傾くことな
く懸吊される。
タモータ39をブラケット41により支持させた船外機
6のエンジン16において、上記ブラケット41に第2
ハンガー45を取り付けてある。
ラケット41が、第2ハンガー45の取り付けに兼用さ
れる。
にスタータモータ39を配置し、平面視で、シリンダ本
体27の中心線43の左右一側方に上記スタータモータ
39を設ける一方、他側方に第2ハンガー45を設けて
もよい。
9と第2ハンガー45とは上記シリンダ本体27の中心
線43を境として左右振り分け状に配置されて、互いに
邪魔になることが防止される。
る垂線49をほぼ中心として、第1、第2ハンガー4
4,45をほぼ対称位置に設けてもよい。
2ハンガー45とに架設した懸吊用索条体50に対し、
単にその長手方向のほぼ中央部を懸吊すれば、この懸吊
位置が自動的に上記垂線49の近傍に位置することとな
る。
る。
られる船で、矢印Frはこの船1の前方を示している。
なお、下記する左右とは、上記前方に向っての方向をい
うものとする。
外機6が着脱自在に取り付けられている。この船外機6
は上記船尾板4の上縁に着脱自在に取り付けられる左右
一対のクランプブラケット7,7を有し、この両クラン
プブラケット7,7に枢支軸8を介しスイベルブラケッ
ト9が上下回動自在に枢支されている。また、このスイ
ベルブラケット9を上下所望位置で任意に固定させる不
図示の固定具が設けられている。
ト9の後部回動端に対し、軸心が縦向きのステアリング
軸11がその軸心回りに回動自在に支承されている。ま
た、このステアリング軸11の上端にはステアリングブ
ラケット12が、下端には下部ブラケット13がそれぞ
れ固着され、これらステアリングブラケット12と下部
ブラケット13は、同上スイベルブラケット9に対し上
記ステアリング軸11と共にその軸心回りに回動自在と
されている。
ラケット13の各後部回動端に、不図示のボルトにより
推進ユニット14が着脱自在に取り付けられている。こ
の推進ユニット14は、軸心縦向きの筒状ケーシング1
5を有し、このケーシング15の上端には駆動源たるエ
ンジン16が取り付けられ、このエンジン16はカウリ
ング18で開閉自在に覆われている。一方、上記ケーシ
ング15の下端には後方に向けてプロペラ19が突設さ
れ、このプロペラ19は、上記ケーシング15に垂直軸
心回りに回転自在に支承された動力伝達軸20を介し上
記エンジン16により駆動され(図2中矢印R)、これ
により、船1が前方に推進する。
のステアリングハンドル21は上記ステアリングブラケ
ット12に取り付けられ、上記ステアリングハンドル2
1を左右方向に回動させれば、上記推進ユニット14が
ステアリング軸11回りに回動して船1が操舵される。
は、並列多気筒の4サイクルエンジンで、エンジン本体
23を有している。
きであるクランク軸25を支承するクランクケース26
と、このクランクケース26からその後方である一側方
に向って突出するシリンダ本体27と、このシリンダ本
体27の突出端に着脱自在に取り付けられるシリンダヘ
ッド28と、このシリンダヘッド28の突出端に着脱自
在に取り付けられるヘッドカバー29とを備えている。
上記シリンダ本体27には、軸心がそれぞれ前後方向に
延びる4つのシリンダ孔が形成され、これらシリンダ孔
は上下に並設されている。これらシリンダ孔にはそれぞ
れピストンが軸方向摺動自在に嵌入され、これらピスト
ンは上記クランク軸25に連接棒により連動連結されて
いる。
いる。この動弁機構31は、上記シリンダヘッド28内
に収納され、このシリンダヘッド28に縦向きの軸心回
りに回動自在に支承されるカム軸32を有している。ま
た、上記エンジン本体23の上面側で、上記クランク軸
25の上端部に駆動プーリー33が取り付けられ、上記
カム軸32の上端部に従動プーリー34が取り付けら
れ、これら駆動プーリー33と従動プーリー34にタイ
ミングベルト35が巻き掛けられている。また、同上エ
ンジン本体23の上面側にテンションプーリー36が支
承され、このテンションプーリー36は上記ベルト35
に圧接して、所定の張力を与え、たるみを防止してい
る。
ベルト35等を介してカム軸32が連動し、このカム軸
32に伴って、吸、排気弁が適宜開、閉弁させられる。
ランク軸25の上端にフライホイールマグネト38が取
り付けられている。このフライホイールマグネト38は
厚みのある円板状をなし、上記クランク軸25と同じ軸
心24上に位置し、このクランク軸25によって駆動さ
れ、発電する。
方にスタータモータ39が配置されている。このスター
タモータ39は電源オンで駆動し、エンジン16をクラ
ンキングさせて始動可能とさせる。上記エンジン本体2
3であるクランクケース26の前方である一側方がわの
面には、締結具40によりブラケット41が着脱自在に
取り付けられている。このブラケット41に上記スター
タモータ39が支持されている。また、上記スタータモ
ータ39は、平面視(図1)で、シリンダ本体27の中
心線43(シリンダ孔の軸心)の左右方向における一側
方(左側方)に偏位させられている。
ンガー44と第2ハンガー45とが、上記エンジン本体
23の上部側にそれぞれ締結具46により着脱自在に締
結されている。
ス26の後方である一側方に配置されて、上記中心線4
3の左右方向における一側方(左側方)に位置し、上記
シリンダヘッド28の左側面に締結されている。また、
上記第2ハンガー45は上記クランクケース26の前方
である他側方に配置されて、上記中心線43左右方向に
おける他側方(右側方)に位置し、上記ブラケット41
の右側面に締結されている。
と第2ハンガー45とは上記フライホイールマグネト3
8から外方に離れて、同上フライホイールマグネト38
を挟むように配置されている。また、これら第1ハンガ
ー44と第2ハンガー45を通る仮想線48が上記クラ
ンク軸25の軸心24と、上記シリンダヘッド28との
間で上記シリンダ本体27の中心線43と交差させられ
ている。
て、エンジン16を懸吊しようとするときには、このエ
ンジン16がカウリング18で覆われていない状態で、
上記第1ハンガー44と第2ハンガー45とにワイヤー
等の懸吊用索条体50を架設する。すると、この懸吊用
索条体50は、平面視で、上記仮想線48にほぼ合致し
て、上記懸吊用索条体50が上記フライホイールマグネ
ト38を跨ぐこととなる。
の中途部をフック等の吊り上げ体51で懸吊すれば、こ
れによるエンジン16の懸吊は上記フライホイールマグ
ネト38に邪魔されることなく容易にでき、懸吊の作業
性が向上する。
垂線49は、フライホイールマグネト38内に位置し、
かつ、前記動弁機構31が重いことから、クランク軸2
5の軸心24からシリンダヘッド28側に偏位して、こ
れらクランク軸25の軸心24とシリンダヘッド28と
の間に位置している。また、同上垂線49は上記シリン
ダ本体27の中心線43の近傍を通過し、上記仮想線4
8の長手方向の中途部も上記垂線49の近傍に位置して
いる。
ガー45とに架設した上記懸吊用索条体50の長手方向
の中途部で、上記垂線49の近傍を上記吊り上げ体51
で懸吊すれば、上記エンジン16は傾くことなく懸吊さ
れる。
解時等に、エンジン16のクランク軸25の下端と、ケ
ーシング15に支承された動力伝達軸20の上端とを連
結、離脱させる場合に、上記エンジン16を傾きなく懸
吊できることから、上記クランク軸25と動力伝達軸2
0とを同軸上に位置させることが容易にでき、よって、
これらの連結、離脱作業が迅速、かつ、容易にできて、
作業性が向上する。
で、上記シリンダ本体27の中心線43の左右方向でス
タータモータ39を偏位させて設けた一側方とは反対側
の他側方(右側方)に設けられている。つまり、上記ス
タータモータ39と第2ハンガー45とは、上記シリン
ダ本体27の中心線43を境として左右振り分け状に配
置されている。
も、この第2ハンガー45が上記スタータモータ39の
配置等の邪魔になることは防止される。また、上記第2
ハンガー45がエンジン本体23の外側方に大きく突出
することが防止され、つまり、上記第2ハンガー45を
設けても、エンジン16が大形になることは防止され
る。
を通る垂線49をほぼ中心として、第1、第2ハンガー
44,45がほぼ対称位置に設けられている。
ー45とに架設した懸吊用索条体50に対し単にその長
手方向のほぼ中央部を懸吊すれば、この懸吊位置が自動
的に上記垂線49の近傍に位置することとなり、よっ
て、エンジン16を傾きなく懸吊するための作業が単純
にできる。
ほぼ上記中心線43上に位置し、かつ、上記エンジン1
6の重心を通る垂線49の近傍に位置している。このた
め、船外機6の懸吊時には、上記第1ハンガー44と第
2ハンガー45とによりエンジン16を懸吊したのと同
じようにすればよく、これにより、エンジン16を懸吊
したのと同じく、フライホイールマグネト38に邪魔さ
れることなく、かつ、傾きなく船外機6を懸吊できると
いう作用効果が得られる。
第1ハンガーと第2ハンガーとをエンジン本体の上部側
に取り付け、シリンダヘッドを設けた側であるクランク
ケースの後方かつ上記シリンダ本体の中心線の左右方向
における一側方に上記第1ハンガーを配置し、上記第2
ハンガーを上記クランクケースの前方かつ上記シリンダ
本体の中心線の左右方向における他側方に配置し、平面
視で、上記第1ハンガーと第2ハンガーとがフライホイ
ールマグネトを挟むようにしてある。
きには、上記第1ハンガーと第2ハンガーとにワイヤー
等の懸吊用索条体を架設する。すると、この懸吊用索条
体は、上記フライホイールマグネトを跨ぐこととなる。
途部をフック等の吊り上げ体で懸吊すれば、これによる
エンジンの懸吊は上記フライホイールマグネトに邪魔さ
れることなく容易にでき、懸吊の作業性が向上する。
ガーとを通る上記仮想線を上記エンジンの重心を通る垂
線の近傍に位置させてある。
ーとに架設した上記懸吊用索条体の長手方向の中途部
で、上記垂線の近傍を同上吊り上げ体で懸吊すれば、上
記エンジンは傾くことなく懸吊され、よって、エンジン
の組立等の作業性が向上する。
ータをブラケットにより支持させた船外機のエンジンに
おいて、上記ブラケットに第2ハンガーを取り付けてあ
る。
ットが、第2ハンガーの取り付けに兼用されるのであ
り、よって、エンジンを懸吊するための部品の増加が抑
制されて、船外機の構成が簡単になる。
タータモータを配置し、平面視で、シリンダ本体の中心
線の左右一側方に上記スタータモータを設ける一方、他
側方に第2ハンガーを設けてもよい。
第2ハンガーとは上記シリンダ本体の中心線を境として
左右振り分け状に配置されることとなる。
の第2ハンガーが上記スタータモータの配置等の邪魔に
なることは防止される。また、上記第2ハンガーがエン
ジン本体の外側方に大きく突出することは防止され、つ
まり、上記第2ハンガーを設けても、エンジンが大形に
なることは防止される。
線をほぼ中心として、第1、第2ハンガーをほぼ対称位
置に設けてもよい。
ンガーとに架設した懸吊用索条体に対し、単にその長手
方向のほぼ中央部を懸吊すれば、この懸吊位置が自動的
に上記垂線の近傍に位置することとなる。よって、エン
ジンを傾きなく懸吊するための作業が単純にできて、組
立等の作業が容易となる。
Claims (3)
- 【請求項1】 4サイクルエンジンのエンジン本体が、
軸心が縦向きであるクランク軸を支承するクランクケー
スと、このクランクケースからその一側方に向って突出
するシリンダ本体と、このシリンダ本体の突出端に取り
付けられるシリンダヘッドとを備え、上記エンジン本体
の上面側で、上記クランク軸と同じ軸心上にフライホイ
ールマグネトを設け、平面視で、このフライホイールマ
グネト内に上記エンジンの重心を通る垂線が位置し、か
つ、この垂線が上記クランク軸とシリンダヘッドとの間
に位置し、上記エンジン本体にスタータモータをブラケ
ットにより支持させた船外機のエンジンにおいて、 上記エンジンの懸吊用の第1、第2ハンガーを上記エン
ジン本体の上部側に取り付け、上記第1ハンガーを上記
クランクケースの後方かつ上記シリンダ本体の中心線の
左右方向における一側方に配置し、上記第2ハンガーを
上記クランクケースの前方かつ上記シリンダ本体の中心
線の左右方向における他側方に配置し、平面視で、これ
ら第1、第2ハンガーが上記フライホイールマグネトを
挟むようにすると共に、これら第1、第2ハンガーを通
る仮想線を上記エンジンの重心を通る垂線の近傍に位置
させ、 上記ブラケットに第2ハンガーを取り付けた 船外機のエ
ンジンハンガー装置。 - 【請求項2】 クランクケースの他側方にスタータモー
タを配置し、平面視で、シリンダ本体の中心線の左右一
側方に上記スタータモータを設ける一方、他側方に第2
ハンガーを設けた請求項1に記載の船外機のエンジンハ
ンガー。 - 【請求項3】 平面視で、エンジンの重心を通る垂線を
ほぼ中心として、第1、第2ハンガーをほぼ対称位置に
設けた請求項1、もしくは2に記載の船外機のエンジン
ハンガー装置。
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