JP2003201856A - 船外機 - Google Patents

船外機

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JP2003201856A
JP2003201856A JP2002002903A JP2002002903A JP2003201856A JP 2003201856 A JP2003201856 A JP 2003201856A JP 2002002903 A JP2002002903 A JP 2002002903A JP 2002002903 A JP2002002903 A JP 2002002903A JP 2003201856 A JP2003201856 A JP 2003201856A
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JP
Japan
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fuel tank
starter
engine
outboard motor
cover
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Application number
JP2002002903A
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English (en)
Inventor
Hideto Arai
秀人 新井
Eiichiro Tsujii
栄一郎 辻井
Kazuyuki Kitajima
和幸 北島
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Yamaha Marine Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Marine Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】コンパクトな構造でありながら燃料タンクを強
固に取付可能で、しかもタンク容量の確保が容易であ
る。 【解決手段】船体1にスイベルブラケット33を介して
推進ユニット6が支持され、推進ユニット6のカウル内
に、推進の駆動力を得るエンジン9と、このエンジン9
に燃料を供給する燃料タンク116を備える船外機にお
いて、エンジン9はスターター140を備え、このスタ
ーター140の回転中心軸146に、燃料タンク116
の一端部116aを取付固定している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、船外機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、船外機は、船体にスイベルブラ
ケットを介して推進ユニットが支持され、推進ユニット
はスイベルブラケットに対して回動して操舵可能であ
り、推進ユニットのカウル内に、推進の駆動力を得るエ
ンジンと、このエンジンに燃料を供給する燃料タンクを
備えるものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように小型の船外
機において、推進ユニットのカウル内の狭い空間に、エ
ンジンと燃料タンクが備えられると、燃料タンクは重量
があり、強固に取り付けることが必要である。また、燃
料タンクの取付構造によっては、充分にタンク容量を確
保することが困難な場合がある。
【0004】この発明は、かかる実情に鑑みてなされた
もので、コンパクトな構造でありながら燃料タンクを強
固に取付可能で、しかもタンク容量の確保が容易である
船外機を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決し、かつ
目的を達成するために、この発明は、以下のように構成
した。
【0006】請求項1に記載の発明は、船体にスイベル
ブラケットを介して推進ユニットが支持され、この推進
ユニットのカウル内に、推進の駆動力を得るエンジン
と、このエンジンに燃料を供給する燃料タンクを備える
船外機において、前記エンジンはスターターを備え、こ
のスターターの回転中心軸に、前記燃料タンクの一端部
を取付固定したことを特徴とする船外機である。
【0007】この請求項1に記載の発明によれば、スタ
ーターの回転中心軸に、燃料タンクの一端部を取付固定
することで、特別な取付部材を用いることなく、コンパ
クトな構造でありながら燃料タンクを強固に取付可能
で、しかもタンク容量の確保が容易である。
【0008】請求項2に記載の発明は、前記スターター
の上方まで前記燃料タンクの一部を延出してオーバーハ
ングして覆い、前記スターターを覆うスターターカバー
に空気を導入する連通孔を形成し、この連通孔を前記燃
料タンクの一部で覆うことを特徴とする請求項1に記載
の船外機である。
【0009】この請求項2に記載の発明によれば、スタ
ーターの上方まで燃料タンクの一部を延出してオーバー
ハングして覆うことで、タンク容量の確保が容易であ
る。また、スターターカバーに形成した連通孔を燃料タ
ンクの一部で覆うことで、連通孔に導入される外気によ
り燃料タンクを効果的に冷却することができ、しかも外
部から水がカウル内に入ることがあっても、連通孔を燃
料タンクの一部で覆われて迷路構造になっており、水が
連通孔からエンジン側に入りにくい。
【0010】請求項3に記載の発明は、前記燃料タンク
の一部を延出して前記スターターの上方位置にタンク容
量部を配置したことを特徴とする請求項1または請求項
2に記載の船外機である。
【0011】この請求項3に記載の発明によれば、燃料
タンクの一部を延出してスターターの上方位置にタンク
容量部を配置することで、容易にタンク容量を確保する
ことができる。
【0012】請求項4に記載の発明は、前記スターター
カバーを延出して燃料タンク室とエンジン室とを区画し
たことを特徴とすることを特徴とする請求項1乃至請求
項3のいずれか1項に記載の船外機である。
【0013】この請求項4に記載の発明によれば、特別
な部材を用いることなく、スターターカバーを利用して
燃料タンク室とエンジン室とを、簡単かつコンパクトな
構造で区画することができる。
【0014】請求項5に記載の発明は、前記燃料タンク
室に配置される燃料タンクと、前記スターターカバーと
の間に隙間を形成し、この隙間に外気を導入可能にした
ことを特徴とする請求項4に記載の船外機である。
【0015】この請求項5に記載の発明によれば、燃料
タンク室に配置される燃料タンクと、スターターカバー
との間に隙間を形成し、この隙間に外気を導入すること
で、コンパクトな構造でありながら外気によって燃料が
高温になることを抑え、しかもエンジンの冷却性を向上
することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の船外機の実施の
形態を図面を参照して詳細に説明する。図1は船外機の
側面図、図2は船外機の正面図、図3は船外機の平面
図、図4は船外機のケース部の縦断面図、図5は船外機
のケース部の正面図、図6は船外機のエンジン部の断面
図、図7は船外機のエンジン部の平面図、図8は船外機
の燃料タンクを外した状態の平面図、図9は船外機のエ
ンジン部の側面図、図10は船外機のエンジン部の背面
図、図11は燃料タンクの平面図、図12はフライホイ
ールの平面図、図13は図12のXIII−XIII線
に沿う断面図である。
【0017】小型船舶の船体1の船尾部には、トランサ
ムボード1aがあって、このトランサムボード1aに船
外機2のクランプブラケット3を上方から挟み込んで、
締付部材4により固定するものである。このクランプブ
ラケット3には、チルト軸5を介してスイベルブラケッ
ト33が設けられ、チルト軸5を支点に推進ユニット6
がチルトアップ可能に設けられている。
【0018】推進ユニット6は、トップカウル6Aと、
ボトムカウル6Bと、アッパーケース6Cと、ロアケー
ス6Dとを有する。トップカウル6Aとボトムカウル6
Bの内部には、エンジン9等が収納されている。トップ
カウル6Aの前側にはチョークノブ10とスタータハン
ドル11が突出し、上側には燃料キャップ12が突出し
ている。また、トップカウル6Aの上部には、左右一対
の空気取入口34が形成され、空気取入口34から導入
される空気でエンジン9を冷却する。
【0019】アッパーケース6Cの上部後側には、キャ
リングハンドル13が設けられ、このキャリングハンド
ル13によって推進ユニット6を180度回転して前進
から後進させ、あるいは後進から前進させることができ
る。
【0020】また、ボトムカウル6Bの左側面には、前
方に突出するバー状の操舵ハンドル7が取付けられ、右
側面には、推進力を接続、中立に切り替えるシフトレバ
ー8が取付けられている。
【0021】エンジン9で駆動されるドライブシャフト
15は、アッパーケース6Cとロアケース6D内をほぼ
垂直下方に延在している。このアッパーケース6Cとロ
アケース6Dは、締付ボルト16により組み付けられて
いる。
【0022】ドライブシャフト15の下端には、小径の
べベルギヤ17が固定され、このべベルギヤ17は大径
のべベルギヤ18と噛み合っている。べベルギヤ18は
ベアリング19を介してロアケース6Dに回動可能に軸
支され、ドライブシャフト15の回転を減速する。
【0023】ロアケース6Dの後端には、プロペラハウ
ジング20が複数本のボルト21で固定されている。こ
のプロペラハウジング20にはプロペラシャフト22が
前後方向に貫通され、このプロペラシャフト22の中間
部はベアリング23を介してプロペラハウジング20に
回動可能に軸支されている。
【0024】プロペラシャフト22の後端側には、プロ
ペラ25のボス部25aが嵌合されて、ナット26によ
り一体的に固定されている。ボス部25aとカラー27
とは、ゴムダンパ28を介して一体化され、カラー27
をプロペラシャフト22の後端にスプライン係合するこ
とで、プロペラ25が一体回転する。
【0025】このプロペラ25の上方には、プロペラ2
5の外周に近接するようにロアケース6Dにキャビティ
ーションプレート30がボルト31により取り付けられ
ている。なお、アッパーケース6Cとロアケース6Dに
は排気通路32が形成されると共に、キャビティーショ
ンプレート30の前側下部に位置して排気通路32の出
口32aが形成されている。
【0026】プロペラシャフト22の前端側には、ドッ
グクラッチ40が軸方向に移動可能に設けられ、スプリ
ング41によりシフトピン42に常に当接するように付
勢されている。シフトピン42は、シフトロッド50に
よりシフト操作される。シフトロッド50は、上部50
aと下部50bからなり、この上部50aと下部50b
は連結手段60で連結可能になっている。
【0027】シフトレバー8のシフト操作で、シフト軸
55を支点にシフトロッド50がリンク56を介して上
下動し、下部50bに設けられた操作部50b1でシフ
トピン42が押されると、この中立位置では、ドッグク
ラッチ40のクラッチ凸部40aがべベルギヤ18のク
ラッチ凹部18aとの噛み合いから解除され、プロペラ
シャフト22の回転が停止される。
【0028】一方、操作部50b1がシフトピン42を
押さないと、この接続位置では、スプリング41により
ドッグクラッチ40が押され、ドッグクラッチ40のク
ラッチ凸部40aがべベルギヤ18のクラッチ凹部18
aと噛み合い、プロペラシャフト22が一体回転する。
【0029】シフトロッド50の上部50aと下部50
bを連結する連結手段60は、一対の締付プレート61
と締付ボルト63から構成される。このシフトロッド5
0の上部50aに、一対の締付プレート61を仮止めし
た状態で下部50bを一対の締付プレート61に位置さ
せ、上部50aと下部50bとを所定位置に位置決めし
て締付ボルト63により一対の締付プレート61を締付
固定する。
【0030】このシフトロッド50の上部50aと下部
50bの連結部に対応するケースの部位には、作業用開
口70a,70bが左右一対の対向位置に設けられてい
る。
【0031】推進ユニット6のケースであるアッパーケ
ース6Cは、ドライブシャフト15が配置される部分の
上部6C1が円断面であり、下部6C2が前後方向の略
翼断面であり、この略翼断面の前部に作業用開口70
a,70bが設けられている。
【0032】この作業用開口70a,70bは蓋部材7
1,72で閉塞可能となっており、この蓋部材71,7
2がゴム部材で構成され、作業用開口70a,70bは
蓋部材71,72でシールされる。
【0033】また、シフトロッド50の後方に位置する
ドライブシャフト15は、その上部が、エンジン9のク
ランク軸100に一体回転可能に連結され、下部はロア
ケース6Dにベアリング81を介して軸支されている。
このドライブシャフト15によりウォータポンプ82が
駆動され、ロアケース6Dに形成された水孔83から水
が水通路84に吸い込まれる。ウォータポンプ82から
吐出する水は、水通路85から水パイプ86を介してエ
ンジン9に供給される。
【0034】推進ユニット2のアッパーケース6Cは、
スイベルブラケット33の軸受部33aに回動可能に支
持され、キャリングハンドル13を持って推進ユニット
2がスイベルブラケット33に対して180度回動して
前進と後進の位置を変えることが可能である。
【0035】この実施の形態のエンジン9は、図6乃至
図13に示すように構成され、単気筒の4サイクルエン
ジンである。このエンジン9は、クランクケース10
5、シリンダボディ102、シリンダヘッド103及び
ヘッドカバー104を有し、上下方向に配置されたクラ
ンク軸100は、シリンダボディ102とクランクケー
ス105に回動可能に軸支されている。クランクケース
105は、オイル貯留室105bを有し、オイルパンを
構成する。
【0036】シリンダヘッド103には、ピストン10
6が移動可能に設けられ、このピストン106は、ピス
トンピン107及びコンロッド108を介してクランク
軸100に連結され、ピストン106の移動でクランク
軸100が回転する。シリンダヘッド103には、吸気
通路110及び排気通路111が燃焼室112に開口し
て形成され、それぞれの開口は吸気弁113及び排気弁
114により開閉される。
【0037】燃焼室112は、シリンダボディ102と
ピストン106とシリンダヘッド103とにより形成さ
れる。吸気通路110には吸気サイレンサ161から空
気が導入され、この吸気通路110に燃料供給装置11
5から燃料が供給される。この燃料供給装置115には
燃料タンク116から燃料が燃料ホース117を介して
供給される。また、排気通路111は、クランクケース
105に形成された排気通路118に連通し、排気ガス
は排気通路118を介してアッパーケース6Cとロアケ
ース6Dに形成された排気通路32を介して排気され
る。
【0038】クランク軸100には、駆動ギア120が
設けられ、この駆動ギア120は、図7に示すように、
従動ギア121と噛み合っており、この従動ギア121
によりカム軸122を回転する。カム軸122には、吸
気弁113及び排気弁114に対応してカム123a,
123bが設けられており、それぞれのカム123a,
123bの回転によりプッシュロット124a,124
bが作動し、それぞれのロッカーアーム125a,12
5bを介して吸気弁113及び排気弁114を所定のタ
イミングで開閉する。
【0039】ロッカーアーム125a,125bは、シ
リンダヘッド103に取り付けられている。また、シリ
ンダヘッド103には、点火プラグ126が燃焼室11
2に臨むように取り付けられている。ボトムカウル6B
には、点火プラグ126に対向する位置に開口127が
形成され、キャップ128で塞がれている。点火プラグ
126のメンテナンスや交換時に、キャップ128を外
して開口127から工具を挿入して点火プラグ126を
取り外し、ボトムカウル6Bを取り外すことなく行なう
ことができる。また、開口127は、ボトムカウル6B
の下方を向く傾斜面に形成され、キャップ128により
塞がれているから、水が入りにくいし、外部から見づら
く外観性がよい。
【0040】クランク軸100の上部には、フライホイ
ール130の取付孔130aを装着し、キー131を係
合してナット132で締付固定され、フライホイール1
30がクランク軸100と一体回転可能になっている。
フライホイール130の上面には、図12及び図13に
示すように、突起130bが形成され、フライホイール
130の回転によって空気流れを作ることができるよう
になっている。
【0041】フライホイール130は、フライホイール
カバー133により覆われ、フライホイールカバー13
3は、スタータ140のスタータカバー134の延出部
134aと共に、締付ボルト135によりシリンダボデ
ィ102に締付固定されている。
【0042】スタータ140は、プライマリ回転体14
1、復帰バネ142、係合スライダ143及びドリブン
回転体144を有する。プライマリ回転体141は、回
転中心軸146に回転可能に支持され、プライマリ回転
体141に巻かれたワイヤ147がスタータハンドル1
1に連結されている。スタータハンドル11を引っ張る
ことで、プライマリ回転体141が回転中心軸146に
回転し、復帰バネ142により元の位置に復帰する。
【0043】ドリブン回転体144は、クランク軸10
0の上部にナット132で締付固定されている。プライ
マリ回転体141の回転で係合スライダ143が移動し
てドリブン回転体144の係合部144aに係合し、ド
リブン回転体144はプライマリ回転体141と一体に
回転し、始動時にクランク軸100を強制的に回転して
エンジン9を始動し、エンジン9の始動により係合スラ
イダ143が元の位置に復帰して係合が解除される。
【0044】回転中心軸146は、締付ボルト149に
よりスタータカバー134に締付固定されている。スタ
ータカバー134には、ハンドル取付部134bが形成
され、このハンドル取付部134bにはゴムシール14
8が設けられ、ゴムシール148によってトップカウル
6Aとの間がシールされる。
【0045】この実施の形態では、スターターカバー1
34の延出部134aで隔壁を形成し、延出部134a
の外周部134c及びスターターカバー134の立上り
部134dには隔壁シール150が設けられ、この隔壁
シール150によってトップカウル6Aとの間がシール
される。
【0046】トップカウル6Aとボトムカウル6Bによ
るカウル内は、スターターカバー134と隔壁シール1
50により隔壁で区画し、上部に燃料タンク室Aを、下
部にエンジン室Bが配置される。燃料タンク室Aには、
燃料タンク116が配置され、エンジン室Bにエンジン
9が配置される。このように、スターターカバー134
を延出し、延出部134aにより隔壁を形成しており、
スターターカバー134と隔壁を一体化し、特別な部材
を用いることなく、スターターカバー134を利用して
燃料タンク室Aとエンジン室Bとを、簡単かつコンパク
トな構造で区画することができる。
【0047】スターター140の回転中心軸146に
は、燃料タンク116の前側の一端部116aがゴムダ
ンパ151を介して締付ボルト149により取付固定さ
れている。また、燃料タンク116の後側の他端部11
6b,116cがゴムダンパ152,153を介して締
付ボルト154,155により取付固定されている。燃
料タンク116の上部には、燃料キャップ12が設けら
れている。このように、スターター140の回転中心軸
141に、燃料タンク116の一端部116aを取付固
定している。
【0048】フライホイールカバー133と共に、強固
に取り付けられたスターターカバー134に回転中心軸
146を支持し、本来強固に支持されているスターター
140の回転中心軸146に燃料タンク116を取り付
けることで、特別な取付部材を用いることなく、コンパ
クトな構造でありながら燃料タンク116を強固に取付
可能である。
【0049】また、燃料タンク116は、図6、図9及
び図11に示すように、その一部を前側に延出してスタ
ーター140の上方略半分を覆う位置にタンク容量部1
16dを配置しており、燃料タンク116の一部を延出
して容易にタンク容量を確保することができる。
【0050】また、この実施の形態では、スターター1
40の上方を燃料タンク116の一部のタンク容量部1
16dで覆い、この燃料タンク116の一部で覆われた
スターターカバー134の延出した延出部134aに連
通孔170を形成し、燃料タンク室Aとエンジン室Bと
を連通している。燃料タンク室Aに配置される燃料タン
ク116と、隔壁を構成するスターターカバー134と
の間には、隙間180が形成されており、この隙間18
0に外気を導入可能になっている。
【0051】燃料タンク室Aには、左右一対の空気取入
口34から外気が導入され、この外気は燃料タンク11
6とトップカウル6Aとの間に形成された隙間181か
ら隙間180を通り、連通孔170からエンジン室Bに
導入可能になっている。
【0052】エンジン室Bへの外気は、フライホイール
130の回転で連通孔170から導入され、さらにフラ
イホイールカバー133の開口133aを通り、シリン
ダボディ102を冷却し、さらにシリンダヘッド103
を冷却する。
【0053】このように、燃料タンク116と隔壁から
構成されるスターターカバー134の延出部134aと
の隙間180を形成し、この外気を隔壁の連通孔170
を介してエンジン室Bに導入する迷路構造とすること
で、コンパクトな構造でありながら水分が含まれた外気
がエンジン9に悪影響を及ぼすことを防止して冷却性の
向上を図り、さらに燃料が高温になることを抑えること
ができる。
【0054】また、隙間180に外気を導入すること
で、外気に含まれる水分を除去し、しかもエンジン9か
らの熱伝達を抑え、かつ燃料タンク116のエンジン側
面を効果的に冷却することができる。
【0055】また、スターター140の上方まで燃料タ
ンク116の一部を延出してオーバーハングして覆い、
スターター140を覆うスターターカバー134に空気
を導入する連通孔170を形成し、この連通孔170を
燃料タンク116の一部で覆うことで、タンク容量の確
保が容易である。また、スターターカバー134に形成
した連通孔170を燃料タンク116の一部で覆うこと
で、連通孔170に導入される外気により燃料タンク1
16を効果的に冷却することができる。しかも外部から
水がカウル内に入ることがあっても、連通孔170を燃
料タンク116の一部で覆われて迷路構造になってお
り、水が連通孔170からエンジン側に入りにくい。
【0056】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、請求
項1に記載の発明では、スターターの回転中心軸に、燃
料タンクの一端部を取付固定することで、特別な取付部
材を用いることなく、コンパクトな構造でありながら燃
料タンクを強固に取付可能で、しかもタンク容量の確保
が容易である。
【0057】請求項2に記載の発明では、スターターの
上方まで燃料タンクの一部を延出してオーバーハングし
て覆うことで、タンク容量の確保が容易である。また、
スターターカバーに形成した連通孔を燃料タンクの一部
で覆うことで、連通孔に導入される外気により燃料タン
クを効果的に冷却することができる。しかも外部から水
がカウル内に入ることがあっても、連通孔を燃料タンク
の一部で覆われて迷路構造になっており、水が連通孔か
らエンジン側に入りにくい。
【0058】請求項3に記載の発明では、燃料タンクの
一部を延出してスターターの上方位置にタンク容量部を
配置することで、容易にタンク容量を確保することがで
きる。
【0059】請求項4に記載の発明では、特別な部材を
用いることなく、スターターカバーを利用して燃料タン
ク室とエンジン室とを、簡単かつコンパクトな構造で区
画することができる。
【0060】請求項5に記載の発明では、燃料タンク室
に配置される燃料タンクと、スターターカバーとの間に
隙間を形成し、この隙間に外気を導入することで、コン
パクトな構造でありながら外気によって燃料が高温にな
ることを抑え、しかもエンジンの冷却性を向上すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】船外機の側面図である。
【図2】船外機の正面図である。
【図3】船外機の平面図である。
【図4】船外機のケース部の縦断面図である。
【図5】船外機のケース部の正面図である。
【図6】船外機のエンジン部の断面図である。
【図7】船外機のエンジン部の平面図である。
【図8】船外機の燃料タンクを外した状態の平面図であ
る。
【図9】船外機のエンジン部の側面図である。
【図10】船外機のエンジン部の背面図である。
【図11】燃料タンクの平面図である。
【図12】フライホイールの平面図である。
【図13】図12のXIII−XIII線に沿う断面図
である。
【符号の説明】
1 船体 2 船外機 6 推進ユニット 6A トップカウル 6b ボトムカウル 9 エンジン 33 スイベルブラケット 116 燃料タンク 116a 燃料タンク116の一端部 134 スターターカバー 140 スターター 146 回転中心軸 A 燃料タンク室 B エンジン室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F01P 1/06 F02B 77/00 H F02B 77/00 B63H 21/26 K (72)発明者 北島 和幸 静岡県浜松市新橋町1400番地 三信工業株 式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】船体にスイベルブラケットを介して推進ユ
    ニットが支持され、この推進ユニットのカウル内に、推
    進の駆動力を得るエンジンと、このエンジンに燃料を供
    給する燃料タンクを備える船外機において、 前記エンジンはスターターを備え、このスターターの回
    転中心軸に、前記燃料タンクの一端部を取付固定したこ
    とを特徴とする船外機。
  2. 【請求項2】前記スターターの上方まで前記燃料タンク
    の一部を延出してオーバーハングして覆い、前記スター
    ターを覆うスターターカバーに空気を導入する連通孔を
    形成し、この連通孔を前記燃料タンクの一部で覆うこと
    を特徴とする請求項1に記載の船外機。
  3. 【請求項3】前記燃料タンクの一部を延出して前記スタ
    ーターの上方位置にタンク容量部を配置したことを特徴
    とする請求項1または請求項2に記載の船外機。
  4. 【請求項4】前記スターターカバーを延出して燃料タン
    ク室とエンジン室とを区画したことを特徴とすることを
    特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載
    の船外機。
  5. 【請求項5】前記燃料タンク室に配置される燃料タンク
    と、前記スターターカバーとの間に隙間を形成し、この
    隙間に外気を導入可能にしたことを特徴とする請求項4
    に記載の船外機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015047984A (ja) * 2013-09-02 2015-03-16 スズキ株式会社 船外機
JP2016196253A (ja) * 2015-04-06 2016-11-24 スズキ株式会社 船外機
JP2017128301A (ja) * 2016-01-22 2017-07-27 スズキ株式会社 船外機の燃料タンク

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