JP3849425B2 - サスペンションメンバ構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両のサスペンションメンバ構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のリアサスペンションメンバは、図6に示すように、車幅方向で対向配置される左右一対のサイド部材50の間に、前側クロス部材51及び後側クロス部材52が配置されて井桁状に組み付けられている。そして、上記一対のサイド部材50の各前端部及び後端部にそれぞれ左右で対をなす弾性支持部材53、54が設けられ、その弾性支持部材53、54を介して、サスペンションメンバは車体側部材に弾性支持されている。
【0003】
また、上記サイド部材50に対し、前後のロアリンク取付け用ブラケット55がそれぞれ設けられると共に、車両前後方向で対向配置する上記前側クロス部材51及び後側クロス部材42にディファレンシャル・ギヤ(不図示)が弾性ブッシュ56を介して弾性支持される。図4中、符号57は、前後のアッパリンク取付け用ブラケットである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
コスト削減から部品の共用化が図られているが、上記構造のサスペンションメンバ構造にあっては、後側の車体側部材への弾性支持点P1を変更することなく、車種に応じたトレッド違いに対応をすべく、前側の車体側部材への弾性支持点P2を変更した場合、上記4部材50,51,52とも部品を変更する必要があり、共用化を図ることができない。
【0005】
なお、サイド部材50を変更することなく後側の弾性支持点P1を固定して前側弾性支持点P2を車幅方向外方向にオフセットすると、サイド部材50は、後側の弾性支持点P1を支点として車幅方向に旋回させた形となり、当該サイド部材50に設けたリンク取付け角度などが変更してしまう。したがって、リンク部材の共用等の関係から、そのままではサイド部材50を共用することは困難となる。
【0006】
また、ディファレンシャル・ギヤは前後のクロス部材51,52に支持され、その前後のクロス部材51,52はサイド部材50を介して車体側部材に支持される構造となるために、ディファレンシャル・ギヤのワインドアップ入力によって、クロス部材51,52とサイド部材50との連結部(溶接部)、特に後側クロス部材52とサイド部材50との連結部に対し大きなせん断力が入力されるので、強度・剛性を確保するための対策が必要となる。
【0007】
本発明は、上記のような問題点に着目してなされたもので、トレッド違いに応じた部品の共用を図ることができるサスペンションメンバ構造を提供することを課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に記載した発明は、車両前後方向に対向配置されてそれぞれ略車幅方向に延在する前側クロス部材及び後側クロス部材と、略車両前後方向に延在する左右のサイド部材とを組み付けて構成され、車輪と車体との間に介在するサスペンションリンクを揺動自在に支持すると共に、車両前後方向前側及び後側が、それぞれ左右一対の支持部を介して車体側部材に支持されるサスペンションメンバ構造において、
上記後側の支持部を後側クロス部材の左右両端部側にそれぞれ配置し、上記前側の支持部を左右のサイド部材の前端部にそれぞれ配置して、後側クロス部材の前面に対し上記左右のサイド部材の後端部をそれぞれ連結すると共に、その左右のサイド部材間に上記前側クロス部材を配置し、上記後側クロス部材前面におけるサイド部材の後端部を連結する取付け部分は、車幅方向に沿って平坦であることを特徴とするものである。
【0009】
なお、ここで「平坦」とは、サイド部材を後側クロス部材前面にて車幅方向に移動させた場合において、サイド部材と後側クロス部材とのなす角が不変となる構成を意味する。
また、請求項1に記載した発明は、上記前側クロス部材は、左右のサイドメンバにそれぞれ連結し車幅方向内方に延びる一対のサイド側クロス部材と、その一対のサイド側クロス部材間を連結する中間部材とから構成されることを特徴とするものである。
【0010】
次に、請求項2に記載した発明は、請求項1に記載した構成に対し、ディファレンシャル・ギヤを、上記中間部材及び後側クロス部材に弾性支持したことを特徴とするものである。
次に、請求項3に記載した発明は、請求項1又は請求項2に記載した構成に対し、上記サイド側クロス部材に、1又は2以上のサスペンションリンクの車体側取付け点を配置したことを特徴とするものである。
【0011】
次に、請求項4に記載した発明は、車両前後方向に対向配置されてそれぞれ略車幅方向に延在する前側クロス部材及び後側クロス部材と、略車両前後方向に延在する左右のサイド部材とを組み付けて構成され、車輪と車体との間に介在するサスペンションリンクを揺動自在に支持すると共に、車両前後方向前側及び後側が、それぞれ左右一対の支持部を介して車体側部材に支持されるサスペンションメンバ構造において、
上記前側の支持部を前側クロス部材の左右両端部側にそれぞれ配置し、上記後側の支持部を左右のサイド部材の後端部にそれぞれ配置して、前側クロス部材の後面に対し上記左右のサイド部材の前端部をそれぞれ連結すると共に、その左右のサイド部材間に上記後側クロス部材を配置し、上記前側クロス部材後面におけるサイド部材の前端部を連結する取付け部分は、車幅方向に沿って平坦であることを特徴とするものである。
【0012】
なお、ここで「平坦」とは、サイド部材を前側クロス部材後面にて車幅方向に移動させた場合において、サイド部材と前側クロス部材とのなす角が不変となる構成を意味する。
また、請求項4に記載した発明は、上記後側クロス部材は、左右のサイドメンバにそれぞれ連結し車幅方向内方に延びる一対のサイド側クロス部材と、その一対のサイド側クロス部材間を連結する中間部材とから構成されることを特徴とするものである。
【0013】
次に、請求項5に記載した発明は、請求項4に記載した構成に対し、ディファレンシャル・ギヤを、上記中間部材及び前側クロス部材に弾性支持したことを特徴とするものである。
次に、請求項6に記載した発明は、請求項4又は請求項5に記載した構成に対し、上記サイド側クロス部材に、1又は2以上のサスペンションリンクの車体側取付け点を配置したことを特徴とするものである。
【0014】
【発明の効果】
請求項1に係る発明によれば、車体側部材への後側の支持点がサイド部材に無いので、車体側部材への後側の支持点を変更することなく、トレッドの変更に合わせて前側の支持点を車幅方向に変位する場合には、前側クロス部材の部品を変更するだけで対応でき、左右のサイド部材及び後側クロス部材を共用化することができるという効果がある。
【0015】
このとき、左右のサイド部材の位置が車幅方向に移動するが、後側クロス部材におけるサイド部材後端部を連結する取付け面は、車幅方向に沿って平坦であるので、サイド部材の後側クロス部材とのなす角を変更することなく車幅方向に移動させることができる。
ここで、上記車幅方向に沿って平坦な取付け面は、車体前後方向に直交する方向に必ずしも延びている必要はなく、車幅方向から車体前後方向に所定角度だけ傾いた状態で真っ直ぐ延びていても良い。この場合も、サイド部材と後側クロス部材とのなす角は、サイド部材を車幅方向に移動させても不変である。
【0016】
また、ロアリンクからの横力を、サスペンションメンバの車両前後方向前側で多く負担する構成となっている場合に、本発明では、前側クロス部材は左右のサイド部材間に配置されているので、当該前側クロス部材は、上記横力を主に軸力として受けて前側クロス部材とサイド部材との連結部に大きなせん断力が入力されることが防止される。この結果、サイド部品の共用化を図りつつ、サイド部材と前側クロス部材との連結部が強度上及び剛性上の点で有利な構造となる。
【0017】
また、トレッドの変更などによって左右のサイド部材間の間隔を設定変更する場合に、前側クロス部材における中間部材の部品だけを変更することで対応することができる。
さらに、請求項2に係る発明を採用すると、ディファレンシャル・ギヤを弾性支持する後側取付け点が、車体側部材に直接支持される後側クロス部材に配置されることで、ディファレンシャル・ギヤのワインドアップ入力に対する後側クロス部材とサイド部材との連結部におけるせん断力が緩和して当該連結部の強度上及び剛性上、有利な構造となる。
【0018】
上記ディファレンシャル・ギヤのワインドアップ入力は車両前後方向後側で大きいので、後側クロス部材を車体側部材に支持させることは、特に有効である。また、ディファレンシャル・ギヤの前側が中間部材に弾性支持されるが、車両毎の強度要求に応じて、中間部材の板厚として最適な板厚を選択することで、他の部品を共用化しつつ弾性支持に必要な強度を確保可能となる。
【0019】
さらにまた、請求項3に係る発明を採用すると、前側クロス部材のサイド側クロス部材に少なくとも1つのサスペンションリンク取付け点が配置されることで、当該サスペンションリンクからの荷重による前側クロス部材とサイド部材との連結部へのせん断入力が緩和されて、部品の共用化を図りつつ、当該前側クロス部材とサイド部材との連結部が強度上及び剛性上の点で有利な構造となる。
【0020】
ここで、上記サスペンションリンクの軸とサイド側クロス部材の延在方向とを一致若しくは近似させることが好ましい。
また、請求項4に係る発明によれば、車体側部材への前側の支持点がサイド部材に無いので、車体側部材への前側の支持点を変更することなく、トレッドの変更に合わせて後側の支持点を車幅方向に変位する場合には、後側クロス部材の部品を変更するだけで対応でき、左右のサイド部材及び前側クロス部材を共用化することができるという効果がある。
【0021】
このとき、左右のサイド部材の位置が車幅方向に移動するが、前側クロス部材におけるサイド部材前端部を連結する取付け面は、車幅方向に沿って平坦であるので、サイド部材の前側クロス部材とのなす角を変更することなく車幅方向に移動させることができる。
ここで、上記車幅方向に沿って平坦な取付け面は、車体前後方向に直交する方向に必ずしも延びている必要はなく、車幅方向から車体前後方向に所定角度だけ傾いた状態で真っ直ぐ延びていても良い。この場合も、サイド部材と前側クロス部材とのなす角は、サイド部材を車幅方向に移動させても不変である。
【0022】
また、ロアリンクからの横力を、サスペンションメンバの車両前後方向後側で多く負担する構成となっている場合に、本発明では、後側クロス部材は左右のサイド部材間に配置されているので、当該後側クロス部材は、上記横力を主に軸力として受けて後側クロス部材とサイド部材との連結部に大きなせん断力が入力されることが防止される。この結果、サイド部品の共用化を図りつつ、サイド部材と後側クロス部材との連結部が強度上及び剛性上の点で有利な構造となる。
【0023】
また、請求項4に係る発明によれば、トレッドの変更などによって左右のサイド部材間の間隔を設定変更する場合に、後側クロス部材における中間部材の部品だけを変更することで対応することができる。
さらに、請求項5に係る発明を採用すると、ディファレンシャル・ギヤを弾性支持する前側取付け点が、車体側部材に直接支持される前側クロス部材に配置されることで、ディファレンシャル・ギヤのワインドアップ入力に対する前側クロス部材とサイド部材との連結部におけるせん断力が緩和して当該連結部の強度上及び剛性上、有利な構造となる。
【0024】
また、ディファレンシャル・ギヤの後側が中間部材に弾性支持されるが、車両毎の強度要求に応じて、中間部材の板厚として最適な板厚を選択することで、他の部品を共用化しつつ上記弾性支持に必要な強度を確保可能となる。
さらにまた、請求項6に係る発明を採用すると、後側クロス部材のサイド側クロス部材に少なくとも1つのサスペンションリンク取付け点が配置されることで、当該サスペンションリンクからの荷重による後側クロス部材とサイド部材との連結部へのせん断入力が緩和されて、部品の共用化を図りつつ、当該後側クロス部材とサイド部材との連結部が強度上及び剛性上の点で有利な構造となる。
【0025】
ここで、上記サスペンションリンクの軸とサイド側クロス部材の延在方向とを一致若しくは近似させることが好ましい。
【0026】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図1は、本実施形態に係るサスペンションメンバ構造を示す平面図であり、図2は、サイド部材への各種の部品の取付け状態を説明する分解図である。
まず構成について説明する。
【0027】
本実施形態のサスペンションメンバの本体は、車両前後方向で対向配置する前側クロス部材1及び後側クロス部材2と、車幅方向で対向配置する左右のサイド部材3とから構成される。
上記後側クロス部材2は略車幅方向に延在している。その後側クロス部材2の中央部分が車幅方向に真っ直ぐ延びることで、前面が車幅方向に沿って平坦な面となっている。この後側クロス部材2の左右両側部分は、上記中央部分に連続し且つ車両前後方向後側に曲げられることで、略円弧を描いて車幅方向に延在している。その左右両端部2aに設けられた取付け点P1に対し、それぞれ後側の弾性支持部材であるマウントインシュレータ(不図示)が軸を上下にして取り付けられている。
【0028】
上記後側クロス部材2の中央部部分の前面における左右対称の位置に、それぞれサイド部材3の取付け面(連結部B)が設けられ、その各サイド部材3の取付け面に対して左右のサイド部材3の後端部がそれぞれ溶接によって取り付けられる。各サイド部材3は略車両前後方向前方に延設し、その各サイド部材3の前端部3aに設けられた取付け点P2に対し、それぞれ前側の弾性支持部材であるマウントインシュレータ(不図示)が軸を上下にして取り付けられている。
【0029】
なお、本実施形態では、各サイド部材3の前端部側は、車幅方向に曲げられている。
その一対のサイド部材3間における前側部分に前側クロス部材1が配置されている。前側クロス部材1は、左右のサイド部材3に取付けられる一対のサイド側クロス部材1Aと、その両サイド側クロス部材1A間を連結する中間部材1Bとから構成される。
【0030】
上記サイド側クロス部材1Aは、下側が開放した断面コ字状の部材であって、サイド部材3の車幅方向内面及び下面に溶接によって取り付けられると共に、車幅方向内方に延在している。上記各サイド側クロス部材1Aの車幅方向外端部下側(サイド部材3の下側に位置する部分)における車両前後方向で対向する一対の板部材1Aaは、ロアリンク8の車体側部材に設けられたブッシュを取り付けるロアリンク8の後側取付け部(ロアリンク8の取付け点)を構成する。この結果、当該サイド側クロス部材1Aは、後側のロアリンクブラケットを兼ねる。
【0031】
ここで、サイド側クロス部材1Aの軸は、若干車両前後方向前側に傾いて車幅方向内方に延びることで、ロアリンク8のリンク軸の傾きに合わせてある。
なお、各サイド部材3の前端部側下面にも、ロアリンク8の前側取付け部(ロアリンク取付け点)であるロアリンクブラケット4が設けられている。
また、上記一対のサイド側クロス部材1Aの内端部間が、中間部材1Bで連結される。中間部材1Bは、車幅方向に延びる角パイプから構成され、その中間部材1Bの各端部が、上記各サイド側クロス部材1Aの内端部に差し込まれた状態で溶接によって結合されている。
【0032】
ここで、上記各サイド部材3は、延在方向途中位置が上方に湾曲し、その湾曲部に、アッパリンク9の後側の取付け用ブラケット5が取り付けられていると共に、サイド部材3の前側上面にアッパリンク9の前側取付け用ブラケット6が取り付けられている。
また、各サイド部材3の後端部側下面には、後方リンク10用のブラケット6が設けられている。なお、後方リンク10にはスプリング取付け面10aが形成され、該スプリング取付け面10aにサスペンションスプリング(不図示)の下部が取り付けられる。
【0033】
そして、上記後側クロス部材2に設けたマウントインシュレータ及び両サイド部材3の先端部に設けたマウントインシュレータを介して、サスペンションメンバは、不図示の車体側部材に弾性支持される。
さらに、ディファレンシャル・ギヤ11が、前側クロス部材1の中間部材1B及び後側クロス部材2に対し、弾性ブッシュ12,14を介して弾性支持される。
【0034】
次に、その支持構造について説明する。
本実施形態のディファレンシャル・ギヤ11は、車両前後方向前側の左右対称位置に対し軸を上下に向けた一対の弾性ブッシュ12が設けられていると共に、車両前後方向後端部に対し、車両後方に向けて延びるスタッドボルト13が設けられている。
【0035】
また、後側クロス部材2の中央部には、後側の弾性ブッシュ14が軸を車両前後方向に向けて取り付けられる。
また、中間部材1Bの下板部の上面には、上記一対の弾性ブッシュ12と上下に対向する左右対称位置にナット15が配設されている。本実施形態では、このナット15は、ディファレンシャル・ギヤ11の取付け誤差が吸収可能なように、若干の揺動が可能な状態で中間部材1Bに取り付けられている。
【0036】
そして、ディファレンシャル・ギヤ11のスタッドボルト13を、後側クロス部材2に設けた弾性ブッシュに14差し込んでナット締結することで、ディファレンシャル・ギヤ11の後側を後側クロス部材2に弾性支持する。また、ディファレンシャル・ギヤ11に設けられた弾性ブッシュ12の内筒内に下側から挿入されたボルト17を上記ナット15に螺合することで、ディファレンシャル・ギヤ11の前側を前側クロス部材1の中間部材1Bに弾性支持させる。
【0037】
次に、上記構成のサスペンションメンバ構造の作用・効果などについて説明する。
上記構成のサスペンションメンバ構造にあっては、車両のトレッド違いに対応して、後側の弾性支持点P1の位置を変更することなく、前側の弾性支持点P2を車幅方向にオフセットしたサスペンションメンバを製造する場合には、前側クロス部材1のうちの中間部材1Bの部品だけつまり1部品だけが変更部品となり、後側クロス部材2及びサイド部材3は共用可能となる。
【0038】
すなわち、本実施形態のサスペンションメンバ構造では、後側の弾性支持点P1の位置は後側クロス部材2によって決定されて、左右のサイド部材3は、後側の弾性支持点P1の位置に直接影響しないため、左右のサイド部材3の位置を、前側の弾性支持点P2に合わせて自由に車幅方向に移動してレイアウトできる。しかも、後側クロス部材2に設けた取付け面(B部分)は、車幅方向に沿って平坦であるので、当該取付け面に連結するサイド部材3は、図4に示すように、前側の弾性支持点P2に合わせて車幅方向に水平移動させて、後端部を後側クロス部材2に連結すればよい。つまり、前側の弾性支持点P2の位置を車幅方向にずらすためにサイド部材3を移動させても、左右のサイド部材3の後側クロス部材2に対する角度は変更されず、当該サイド部材3に設けられた各リンクブラケット1Aa、4,5,6,7の取付け角度も変更しない結果、サイド部材3の共用化ができる。
【0039】
しかも、変更する前側クロス部材1についても、左右のサイド側クロス部材1Aは共用化されて、角パイプ材からなる中間部材1Bだけを変更すればよい。
また、ロアリンク8から横力が入力されるが、ロアリンク8の後側の取付け点にあっては、ロアリンク8の当該後側の取付け点は、前側クロス部材1に設けられているので、当該前側クロス部材1とサイド部材3との連結部Cに大きなせん断力が入力されることが防止される。
【0040】
また、ディファレンシャル・ギヤ11からワインドアップ入力を受けるが、本実施形態では、ディファレンシャル・ギヤ11の車両前後方向後側を支持する後側クロス部材2が直接、車体側部材に弾性支持されているので、従来のように、サイド部材3と後側クロス部材2との連結部Bに上記ワインドアップ入力による大きなせん断力が発生することが防止され、当該ワインドアップ入力に対しサイド部材3と後側クロス部材2との連結部Bが強度や剛性を確保するための対策が必ずしも必要ではない
また、ディファレンシャル・ギヤ11の前側を中間部材1Bに弾性支持しているので、車両毎の強度要求に応じて、直接荷重が負荷される中間部材1Bの板厚として最適な板厚を選択することで、他の部品を共用化しつつ弾性支持に必要な強度を確保可能となる。すなわち、車両毎の強度要求に応じて、ディファレンシャル・ギヤ11を弾性支持する前側クロス部材1全体を変更するのではなく、中間部材1Bだけを変更すればよい。
【0041】
なお、本実施形態では、上述のように、後側クロス部材2の左右両側を、平面視で、車両前後方向前側に凹の略円弧状に曲げた形状に成形することで、当該後側クロス部材2を車幅方向に向けて直線上に延在させた場合に比べて、当該後側クロス部材2、更にはサスペンションメンバ全体の、車両前後方向荷重に対する剛性が高く設定されている。
【0042】
もっとも、後側の弾性支持部材の位置も変更する場合には、別の部材から後側クロス部材2を作成すればよい。この場合であっても、左右のサイド部材3は共用可能となる。
ここで、上述のようにトレッドを変更すると、トレッドに合わせてサイド部材3が車幅方向に移動し、そのままでは、前側弾性支持点P2も車幅方向に移動する。しかし、同カテゴリー且つ車体サイズの違う車種について、車種に合わせてトレッドは変更するが、車体側部材(シャシフレーム)を共通に用いる場合には、トレッドに合わせてサイド部材3を車幅方向に移動させても、車体に対するサスペンションメンバの後側弾性支持点P1ばかりか、前側弾性支持点P2をも車幅方向に移動させないたくない。この対応ができるように、次のようにサイド部材3を構成しておくと良い。
【0043】
すなわち、図2中一点鎖線で示すように、サイド部材3の前端部を予めトレッドの小さい車両に対応して長く製造しておき、トレッドの大きい車両への適応時には、一点鎖線部分を切断してサイド部材3の後側クロス部材2との取付位置を車幅方向外方に変位させる。一方、トレッドの狭い車両への適応時には一点鎖線部分を切断せず、サイド部材3の後側クロス部材2との取付位置をトレッドの狭い車両より車両横方向内側に位置させることが考えられる。これによって、2種類のトレッドに対応すると共に、左右の前側弾性支持点P2間の距離を一定にすることができる。なお、トレッド違いによって多少車両前後方向にオフセットするが、車両前後方向への変位も抑える場合には、サイド部材3の前端部を車幅方向に延在させるか、取付け面Bを車両前後方向後方に傾けるように設計しておけばよい。
【0044】
もしくは、図2の一点鎖線部分については、サイド部材3を予め長く設定しておくのではなく、トレッドに応じて一点鎖線部分をサイド部材3に溶接する構造としても対応可能である。
また、上記実施形態では、前側クロス部材1を、一対のサイド側クロス部材1A及び中間部材1Bの3部品で構成する場合を例に挙げて説明しているが、前側クロス部材1を一つの部品から構成しても良い。
【0045】
また、上記実施形態では、サイド側クロス部材1Aにロアリンク8の取付け点を設けた例であるが、アッパリンク9の取付け点を設けても良い。また、サイド側クロス部材1Aとリンク取付け点を構成するロアリンクブラケットとを別部品としても良い。
また、上記実施形態では、後側のロアブラケット取付け位置間に前側クロス部材1を配置する例を示したが、前側のロアブラケット取付け位置間に前側クロス部材1を配置するように構成しても良い。
【0046】
また、上記実施形態では、後側クロス部材2に形成した取付け面(B部分)を、車幅方向に真っ直ぐ(車両前後方向に直交する方向)に延びる場合で説明しているが、上記取付け面を、車幅方向から車両前後方向に傾けて車幅方向に沿って平坦に設定しても良い。例えば、取付け面を、車幅方向外方に向かうにつれて車両前後方向後方に向かうように傾けておいても良い。この場合には、上述と同様にトレッドの変更に応じてサイド部材3を車幅方向移動しても、サイド部材3の後側リンク部材2の対する角度が変化せず、従ってリンク取付け角度も変化しない。ただし、リンク取付け点をトレッドの位置に応じて車両前後方向にオフセットさせることができる。
【0047】
また、サスペンションメンバ構造として、前後のクロス部材間に左右のサイド部材3を架設することも考えられる(この場合には、前後のクロス部材の各端部に弾性支持部材が配置される)が、トレッド違いに対応して後側の弾性支持点を固定して前側の弾性支持点の位置を変更する場合に、4つの部品とも変更する必要があり共用化を図ることが出来なくなるばかりか、従来と同様に全てのロアリンク8の取付け点をサイド部材に設定した場合には、ロアリンク8からの横力に対して両クロス部材とサイド部材3との各連結部が強度上や剛性上の点で不利な構造となる。
【0048】
次に、第2の実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、上記第1実施形態と同様な部材については、同一の符号を付して詳細は省略する。
本実施形態のサスペンションメンバは、図5に示すように、第1実施形態の構造に対し前側クロス部材1と後側クロス部材2を入れ替えたような構造となっている。
【0049】
すなわち、前側クロス部材1は略車幅方向に延在している。その前側クロス部材1の中央部分が車幅方向に真っ直ぐ延びることで、後面が車幅方向に沿って平坦な面となっている。この前側クロス部材1の左右両側部分は、上記中央部分に連続し且つ車両前後方向前側に曲げられることで、略円弧を描いて車幅方向に延在している。その左右両端部の取付け点P2に、それぞれ前側の弾性支持部材であるマウントインシュレータ(不図示)が取り付けられている。
【0050】
上記前側クロス部材1の中央部部分の後面における左右対称の位置に、それぞれサイド部材3の取付け面(連結部D)が設けられ、その各サイド部材3の取付け面に対して左右のサイド部材3の前端部がそれぞれ溶接によって取り付けられる。各サイド部材3は略車両前後方向後方に延設し、その各サイド部材3の後端部の取付け点P1に、前側の弾性支持部材であるマウントインシュレータ(不図示)が取り付けられている。
【0051】
なお、本実施形態では、各サイド部材3の後端部側は、車幅方向に曲げられている。
その一対のサイド部材3間に後側クロス部材2が配置されている。後側クロス部材2は、左右のサイド部材3に取付けられる一対のサイド側クロス部材2Aと、その両サイド側クロス部材2A間を連結する中間部材2Bとから構成される。
【0052】
上記サイド側クロス部材2Aは、下側が開放した断面コ字状の部材であって、サイド部材3の車幅方向内面側及び下面に溶接によって取り付けられると共に、車幅方向内方に延在している。上記各サイド側クロス部材2Aの車幅方向外端部下側(サイド部材3の下側に位置する部分)における車両前後方向で対向する一対の板部材は、ロアリンク8の車体側部材に設けられたブッシュを取り付けるロアリンク8の前側取付け部(ロアリンク取付け点)を構成することで、当該サイド側クロス部材2Aは、ロアリンクブラケットを兼ねる。
【0053】
ここで、サイド側クロス部材2Aの軸は、若干車両前後方向後方に傾いて車幅方向内方に延びることで、ロアリンク8のリンク軸の傾きに合わせてある。
なお、各サイド部材3の後端部側下面にも、ロアリンク8の後側取付け部(ロアリンク8取付け点)であるロアリンクブラケットが設けられている。
また、上記一対のサイド側クロス部材2Aの内端部間が、中間部材2Bで連結される。中間部材2Bは、車幅方向に延びる角パイプから構成され、その中間部材2Bの各端部が、上記各サイド側クロス部材2Aの内端部に差し込まれ溶接によって結合されている。
【0054】
ここで、上記各サイド部材3は、延在方向途中位置が上方に湾曲し、その湾曲部に、アッパリンク9の前側取付け用ブラケットが取り付けられていると共に、サイド部材3の後側上面にアッパリンク9の後側取付け用ブラケットが取り付けられている。
そして、上記前側クロス部材1に設けたマウントインシュレータ及び両サイド部材3の先端部に設けたマウントインシュレータを介して、サスペンションメンバは、不図示の車体側部材に弾性支持される。
【0055】
さらに、ディファレンシャル・ギヤ11が、後側クロス部材2の中間部材2B及び前側クロス部材1に対して弾性ブッシュ12,14を介して弾性支持される。
次に、その支持構造について説明する。
本実施形態のディファレンシャル・ギヤ11は、車両前後方向前側の左右対称位置に対し軸を上下に向けた一対の弾性ブッシュ12が設けられていると共に、車両前後方向後端部に対し、車両後方に向けて延びるスタッドボルト13が設けられている。
【0056】
また、中間部材2Bの下板部の上面には、後側の弾性ブッシュ14は軸を車両前後方向に向けて取り付けられる。
また、前側クロス部材1の中央部には、上記一対の弾性ブッシュ12と上下に対向する左右対称位置にナット15が配設されている。本実施形態では、このナット15は、取り付け誤差が吸収可能なように、若干の揺動が可能な状態で中間部材2Bに取り付けれている。
【0057】
そして、ディファレンシャル・ギヤ11のスタッドボルト13を、後側クロス部材2の中間部材2Bに設けた弾性ブッシュ14に差し込んでナット締結することで、ディファレンシャル・ギヤ11の後側を前側クロス部材1に弾性支持する。また、ディファレンシャル・ギヤ11に設けられた弾性ブッシュ12の内筒内に下側から挿入されたボルトを上記ナット15に螺合することで、ディファレンシャル・ギヤ11の前側を前側クロス部材1に弾性支持させる。
【0058】
次に、上記構成のサスペンションメンバ構造の作用・効果などについて説明する。
上記構成のサスペンションメンバ構造にあっては、車両のトレッド違いに対応して、前側の弾性支持点P2の位置を変更することなく、後側の弾性支持点P1を車幅方向にオフセットしたサスペンションメンバを製造する場合には、後側クロス部材2のうちの中間部材2Bの部品だけつまり1部品だけが変更部品となり、前側クロス部材1及びサイド部材3は共用可能となる。
【0059】
すなわち、本実施形態のサスペンションメンバ構造では、前側の弾性支持点P2の位置は前側クロス部材1によって決定されて、左右のサイド部材3は、前側の弾性支持点P2の位置に直接影響しないため、左右のサイド部材3の位置を、後側の弾性支持点P1に合わせて自由に車幅方向に移動してレイアウトできる。しかも、前側クロス部材1に設けた取付け面は、車幅方向に沿って平坦であるので、当該取付け面に連結するサイド部材3は、後側の弾性支持点P1に合わせて車幅方向に水平移動させて、前端部を前側クロス部材1に連結すればよい。つまり、後側の弾性支持点P1の位置を車幅方向にずらすためにサイド部材3を移動させても、左右のサイド部材3の前側クロス部材1に対する角度は変更されず、当該サイド部材3に設けられたリンクブラケットの取付け角度も変更しない結果、サイド部材3の共用化ができる。
【0060】
しかも、変更する後側クロス部材2についても、左右のサイド側クロス部材2Aは共用化されて、角パイプ材からなる中間部材2Bだけを変更すればよい。
また、ロアリンク8から横力が入力されるが、前側のロアリンク8取付け点にあっては、当該前側のロアリンク8取付け点は、後側クロス部材2に設けられているので、当該後側クロス部材2とサイド部材3との連結部に大きなせん断力が入力されることが防止される。
【0061】
また、ディファレンシャル・ギヤ11からワインドアップ入力を受けるが、本実施形態では、ディファレンシャル・ギヤ11の車両前後方向前側を支持する前側クロス部材1が直接、車体側部材に弾性支持されているので、従来のように、サイド部材3と前側クロス部材1との連結部に上記ワインドアップ入力による大きなせん断力が発生することが防止され、当該ワインドアップ入力に対しサイド部材3と前側クロス部材1との連結部が強度や剛性を確保するための対策が必ずしも必要ではない
また、ディファレンシャル・ギヤ11の後側を中間部材2Bに弾性支持しているので、車両毎の強度要求に応じて、直接荷重が負荷される中間部材2Bの板厚として最適な板厚を選択することで、他の部品を共用化しつつ弾性支持に必要な強度を確保可能となる。すなわち、車両毎の強度要求に応じて、ディファレンシャル・ギヤ11を弾性支持する後側クロス部材2全体を変更するのではなく、中間部材2Bだけを変更すればよい。
【0062】
なお、本実施形態では、上述のように、前側クロス部材1の左右両側を、平面視で、車両前後方向前側に凹の略円弧状に曲げた形状に成形することで、当該前側クロス部材1を車幅方向に向けて直線上に延在させた場合に比べて、当該前側クロス部材1、更にはサスペンションメンバ全体の、車両前後方向荷重に対する剛性が高く設定されている。。
【0063】
もっとも、後側の弾性支持部材の位置も変更する場合には、別の部材から前側クロス部材1を作成すればよい。この場合であっても、左右のサイド部材3は共用可能となる。
ここで、上述のようにトレッドを変更すると、トレッドに合わせてサイド部材3が車幅方向に移動し、そのままでは、後側弾性支持点も車幅方向に移動する。しかし、同カテゴリー且つ車体サイズの違う車種について、車種に合わせてトレッドを変更するが、車体側部材(シャシフレーム)を共通に用いる場合には、トレッドに合わせてサイド部材3を車幅方向に移動させても、車体に対するサスペンションメンバの前側弾性支持点ばかりか、後側弾性支持点をも移動させないたくない。この対応ができるように、次のようにサイド部材3を構成しておくと良い。
【0064】
すなわち、予めサイド部材3の後端部をトレッドの小さい車両に対応して長く製造しておき、トレッドの大きい車両への適応時には、一点鎖線部分を切断してサイド部材3の前側クロス部材1との取付位置を車幅方向外側に位置させる。一方、トレッドの狭い車両への適応時には、一点鎖線部分を切断せず、サイド部材3の前側クロス部材1との取付位置点をトレッドの狭い車両より車幅方向の内側に位置させることが考えられる。もしくは、サイド部材3の端部を予め長く設定しておくのではなく、トレッドに応じて一点鎖線部分をサイド部材3に溶接する構造としても対応可能である。
【0065】
また、上記実施形態では、サイド側クロス部材2Aにロアリンク8の取付け点を設けた例であるが、アッパリンク9の取付け点を設けても良い。また、サイド側クロス部材2Aとリンク取付け点を構成するロアリンク8のブラケットとを別部品としても良い。
また、上記実施形態では、前側のロアブラケット取付け位置間に後側クロス部材2を配置する例を示したが、後側のロアブラケット取付け位置間に後側クロス部材2を配置するように構成しても良い。
【0066】
また、上記実施形態では、前側クロス部材1に形成した取付け面を、車幅方向に真っ直ぐ(車両前後方向に直交する方向)に延びる場合で説明しているが、上記取付け面を、車幅方向から車両前後方向に傾けて車幅方向に沿って平坦に設定しても良い。例えば、取付け面を、車幅方向外方に向かうにつれて車両前後方向前方に向かうように傾けておいても良い。この場合には、上述と同様にトレッドの変更に応じてサイド部材3を車幅方向移動しても、サイド部材3の前側クロス部材1に対する角度が変化せず、従ってリンク取付け角度が変更しない。ただし、リンク取付け点をトレッドの位置に応じて車両前後方向にオフセットさせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づく第1実施形態に係るサスペンションメンバ構造を示す平面図である。
【図2】本発明に基づく第1実施形態に係るサイド部材への取付けを説明するための分解図である。
【図3】サイド側クロス部材を示す斜視図である。
【図4】トレッド対応について説明するための図である。
【図5】本発明に基づく第2実施形態に係るサスペンションメンバ構造を示す平面図である。
【図6】従来のサスペンションメンバ構造を示す平面図である。
【符号の説明】
1 前側クロス部材
1A サイド側クロス部材
1B 中間部材
2 後側クロス部材
2A サイド側クロス部材
2B 中間部材
3 サイド部材
4 前側のロアリンク取付け用ブラケット
5 アッパリンク取付け用ブラケット
6 アッパリンク取付け用ブラケット
7 後方リンク取付け用ブラケット
8 ロアリンク
9 アッパリンク
10 後方リンク
11 ディファレンシャル・ギヤ
12 ブッシュ
13 スタッドボルト
14 ブッシュ
15 ナット
P1 後側の弾性支持点
P2 前側の弾性支持点
Claims (6)
- 車両前後方向に対向配置されてそれぞれ略車幅方向に延在する前側クロス部材及び後側クロス部材と、略車両前後方向に延在する左右のサイド部材とを組み付けて構成され、車輪と車体との間に介在するサスペンションリンクを揺動自在に支持すると共に、車両前後方向前側及び後側が、それぞれ左右一対の支持部を介して車体側部材に支持されるサスペンションメンバ構造において、
上記後側の支持部を後側クロス部材の左右両端部側にそれぞれ配置し、上記前側の支持部を左右のサイド部材の前端部にそれぞれ配置して、後側クロス部材の前面に対し上記左右のサイド部材の後端部をそれぞれ連結すると共に、その左右のサイド部材間に上記前側クロス部材を配置し、上記後側クロス部材前面におけるサイド部材の後端部を連結する取付け部分は、車幅方向に沿って平坦であり、
上記前側クロス部材は、左右のサイドメンバにそれぞれ連結して車幅方向内方に延びる一対のサイド側クロス部材と、その一対のサイド側クロス部材間を連結する中間部材とから構成されることを特徴とするサスペンションメンバ構造。 - ディファレンシャル・ギヤを、上記中間部材及び後側クロス部材に弾性支持したことを特徴とする請求項1に記載したサスペンションメンバ構造。
- 上記サイド側クロス部材に、1又は2以上のサスペンションリンクの車体側取付け点を配置したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載したサスペンションメンバ構造。
- 車両前後方向に対向配置されてそれぞれ略車幅方向に延在する前側クロス部材及び後側クロス部材と、略車両前後方向に延在する左右のサイド部材とを組み付けて構成され、車輪と車体との間に介在するサスペンションリンクを揺動自在に支持すると共に、車両前後方向前側及び後側が、それぞれ左右一対の支持部を介して車体側部材に支持されるサスペンションメンバ構造において、
上記前側の支持部を前側クロス部材の左右両端部側にそれぞれ配置し、上記後側の支持部を左右のサイド部材の後端部にそれぞれ配置して、前側クロス部材の後面に対し上記左右のサイド部材の前端部をそれぞれ連結すると共に、その左右のサイド部材間に上記後側クロス部材を配置し、上記前側クロス部材後面におけるサイド部材の前端部を連結する取付け部分は、車幅方向に沿って平坦であり、
上記後側クロス部材は、左右のサイドメンバにそれぞれ連結し車幅方向内方に延びる一対のサイド側クロス部材と、その一対のサイド側クロス部材間を連結する中間部材とから構成されることを特徴とするサスペンションメンバ構造。 - ディファレンシャル・ギヤを、上記中間部材及び前側クロス部材に弾性支持したことを特徴とする請求項4に記載したサスペンションメンバ構造。
- 上記サイド側クロス部材に、1又は2以上のサスペンションリンクの車体側取付け点を配置したことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載したサスペンションメンバ構造。
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