JP2003002233A - 車輌のサスペンションメンバの取付構造 - Google Patents

車輌のサスペンションメンバの取付構造

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JP2003002233A
JP2003002233A JP2001187771A JP2001187771A JP2003002233A JP 2003002233 A JP2003002233 A JP 2003002233A JP 2001187771 A JP2001187771 A JP 2001187771A JP 2001187771 A JP2001187771 A JP 2001187771A JP 2003002233 A JP2003002233 A JP 2003002233A
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vehicle
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suspension
cross
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Yoshimitsu Sato
芳光 佐藤
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Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サスペンションメンバの荷重担持性能やサス
ペンションメンバの取付剛性を向上させる。 【解決手段】 サイドメンバ12とクロスメンバ16と
の結合部18にリヤサスペンションメンバ19の連結部
28が連結固定されるサスペンションメンバの取付構
造。第一乃至第三の取付部66〜70を備えた板状の連
結補強部材64が設けられ、連結補強部材は第一の取付
部66にてリヤサスペンションメンバ19の連結部28
に取り付けられると共に、第二の取付部68にてサイド
メンバ12に取り付けられ、第三の取付部70にてクロ
スメンバ16に取り付けられる。第二及び第三の取付部
は車輌の上方より見て第一の取付部に対し車輪14の接
地点Pとは反対の側に位置し且つ車輪の接地点と第一の
取付部とを結ぶ直線98の両側に位置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の車輌の
サスペンションに係り、更に詳細にはサスペンションメ
ンバの取付構造に係る。
【0002】
【従来の技術】自動車等の車輌に於けるリヤサスペンシ
ョンメンバの取付構造の一つとして、例えば特開平10
−129532号公報に記載されている如く、リヤサス
ペンションメンバの連結部がサイドメンバとクロスメン
バとの結合部に連結固定され、短冊状のステーが一端に
てリヤサスペンションメンバの連結部に連結され他端に
リインフォースに連結されたリヤサスペンションメンバ
の取付構造が従来より知られている。
【0003】かかるリヤサスペンションメンバの取付構
造によれば、車輌の走行に伴い車輪よりリヤサスペンシ
ョンメンバに与えられる荷重がサイドメンバ及びクロス
メンバへ伝達されると共に、ステーを介してリインフォ
ースにも伝達されるので、荷重をこれらの部材に分散担
持させて横方向の荷重に対するリヤサスペンションメン
バの剛性を向上させることができ、またステーが設けら
れない場合に比してサイドメンバ及びクロスメンバに対
するリヤサスペンションメンバの取付剛性を向上させる
ことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記公開公報に
記載された従来のリヤサスペンションメンバの取付構造
に於いては、車輪よりリヤサスペンションメンバに与え
られる荷重に起因してリヤサスペンションメンバの連結
部がステーの一端に与える荷重の方向によっては、ステ
ーはその他端の周りに回転する応力を受けるため、荷重
がリヤサスペンションメンバよりステーを介してリイン
フォースへ必ずしも効果的に伝達されず、そのためリヤ
サスペンションメンバの荷重担持性能やリヤサスペンシ
ョンメンバの取付剛性を向上させる上で改善の余地があ
る。
【0005】本発明は、リヤサスペンションメンバの連
結部がサイドメンバとクロスメンバとの結合部に連結固
定されると共に、短冊状のステーを介してリインフォー
スに連結された従来のリヤサスペンションメンバの取付
構造に於ける上述の如き問題に鑑みてなされたものであ
り、本発明の主要な課題は、リヤサスペンションメンバ
の連結部を他の部材に連結する連結補強部材が車輪より
リヤサスペンションメンバに与えられる荷重の方向に拘
わらず回転しないよう構成することにより、サスペンシ
ョンメンバの荷重担持性能やサスペンションメンバの取
付剛性を向上させることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の主要な課題は、本
発明によれば、請求項1の構成、即ちサスペンションメ
ンバの連結部がサイドメンバとクロスメンバとの結合部
に連結固定される車輌のサスペンションメンバの取付構
造にして、互いに隔置された第一乃至第三の取付部を備
えた連結補強部材を有し、前記連結補強部材は前記第一
の取付部にて前記サスペンションメンバの前記連結部に
取り付けられると共に前記第二及び第三の取付部にて前
記サイドメンバ若しくは前記クロスメンバに取り付けら
れ、前記第二及び第三の取付部は車輌の上方より見て前
記第一の取付部に対し車輪の接地点とは反対の側に位置
し且つ前記車輪の接地点と前記第一の取付部とを結ぶ直
線に対し同一の側に位置しないことを特徴とする車輌の
サスペンションメンバの取付構造によって達成される。
【0007】また本発明によれば、上述の主要な課題を
効果的に達成すべく、上記請求項1の構成に於いて、前
記サスペンションメンバの前記連結部は上端にて前記結
合部に固定された連結手段により前記結合部に連結固定
され、前記連結補強部材の前記第一の取付部は前記サス
ペンションメンバの前記連結部の下面側に取り付けられ
ているよう構成される(請求項2の構成)。
【0008】また本発明によれば、上述の主要な課題を
効果的に達成すべく、上記請求項2の構成に於いて、前
記連結補強部材は実質的に水平に延在する板状の部材で
あり、前記第一の取付部にて前記サスペンションメンバ
の前記連結部より受けた荷重を前記第二及び第三の取付
部にて前記サイドメンバ若しくは前記クロスメンバへ実
質的に水平の方向に伝達するよう構成される(請求項3
の構成)。
【0009】また本発明によれば、上述の主要な課題を
効果的に達成すべく、上記請求項1乃至3の構成に於い
て、前記連結補強部材は前記第二の取付部にて前記サイ
ドメンバに取り付けられ、前記第三の取付部にて前記ク
ロスメンバに取り付けられているよう構成される(請求
項4の構成)。
【0010】また本発明によれば、上述の主要な課題を
効果的に達成すべく、上記請求項1乃至3の構成に於い
て、前記連結補強部材は前記第二及び第三の取付部にて
前記サイドメンバ及び前記クロスメンバの一方に取り付
けられているよう構成される(請求項5の構成)。
【0011】
【発明の作用及び効果】上記請求項1の構成によれば、
連結補強部材は第一の取付部にてサスペンションメンバ
の連結部に取り付けられると共に第二及び第三の取付部
にてサイドメンバ若しくはクロスメンバに取り付けられ
ているので、サスペンションメンバの連結部より第一の
取付部に作用する荷重により連結補強部材が回転変位す
ることを第二及び第三の取付部により効果的に阻止する
ことができ、これによりサスペンションメンバの荷重担
持性能やサスペンションメンバの取付剛性を向上させる
ことができ、従ってサイドメンバ及びクロスメンバに対
するサスペンションメンバの連結部及び第一の取付部の
相対変位を効果的に低減して車輌の操縦安定性を効果的
に向上させることができる。
【0012】また上記請求項1の構成によれば、第二及
び第三の取付部は車輌の上方より見て第一の取付部に対
し車輪の接地点とは反対の側に位置し且つ車輪の接地点
と第一の取付部とを結ぶ直線に対し同一の側に位置しな
いので、路面より車輪の接地点に車輌インボード方向且
つ車輌後方に作用する力に起因してサスペンションメン
バの連結部より第一の取付部に車輌インボード方向且つ
車輌後方に作用する荷重を確実に且つ効果的に連結補強
部材よりサイドメンバ若しくはクロスメンバへ伝達させ
ることができる。
【0013】また上記請求項2の構成によれば、サスペ
ンションメンバの連結部は上端にて前記結合部に固定さ
れた連結手段により前記結合部に連結固定され、連結補
強部材の第一の取付部はサスペンションメンバの連結部
の下面側に取り付けられているので、連結手段がサスペ
ンションメンバの連結部より受ける荷重に起因して上端
の周りに傾斜することを効果的に抑制することができ、
これによりサイドメンバ及びクロスメンバに対するサス
ペンションメンバの連結部及び第一の取付部の相対変位
を確実に且つ効果的に低減することができる。
【0014】また上記請求項3の構成によれば、連結補
強部材は実質的に水平に延在する板状の部材であり、第
一の取付部にてサスペンションメンバの連結部より受け
た荷重を第二及び第三の取付部にてサイドメンバ若しく
はクロスメンバへ実質的に水平の方向に伝達するので、
連結補強部材が湾曲変形することを防止し、これにより
サスペンションメンバの連結部より連結補強部材を経て
サイドメンバ若しくはクロスメンバへ至る荷重の伝達を
確実に且つ効率的に行わせることができると共に、サイ
ドメンバ及びクロスメンバに対するサスペンションメン
バの連結部の相対変位を確実に且つ効果的に抑制するこ
とができる。
【0015】また上記請求項4の構成によれば、連結補
強部材は第二の取付部にてサイドメンバに取り付けら
れ、第三の取付部にてクロスメンバに取り付けられてい
るので、第一の取付部にてサスペンションメンバの連結
部より受けた荷重をそれぞれ第二及び第三の取付部にて
サイドメンバ及びクロスメンバへ確実に伝達させ、これ
により荷重を確実に且つ効果的にサイドメンバ及びクロ
スメンバへ分散させることができる。
【0016】また上記請求項5の構成によれば、連結補
強部材は第二及び第三の取付部にてサイドメンバ及びク
ロスメンバの一方に取り付けられているので、第一の取
付部にてサスペンションメンバの連結部より受けた荷重
を第二及び第三の取付部にてサイドメンバ又はクロスメ
ンバへ確実に伝達させ、更に結合部を経てそれぞれクロ
スメンバ又はサイドメンバへ伝達させ、これにより荷重
を確実に且つ効果的にサイドメンバ及びクロスメンバへ
分散させることができる。
【0017】
【課題解決手段の好ましい態様】本発明の一つの好まし
い態様によれば、上記請求項1の構成に於いて、第二及
び第三の取付部は車輌の上方より見て車輪の接地点と第
一の取付部とを結ぶ直線の両側に位置するよう構成され
る(好ましい態様1)。
【0018】本発明の他の一つの好ましい態様によれ
ば、上記好ましい態様1の構成に於いて、第二及び第三
の取付部は車輌の上方より見て車輪の接地点と第一の取
付部とを結ぶ直線に対し実質的に互いに対称の位置に位
置するよう構成される(好ましい態様2)。
【0019】本発明の他の一つの好ましい態様によれ
ば、上記請求項2の構成に於いて、連結補強部材は第一
の取付部にて締結手段により連結手段の下端に取り付け
られるよう構成される(好ましい態様3)。
【0020】本発明の他の一つの好ましい態様によれ
ば、上記請求項1乃至5又は上記好ましい態様1乃至3
の構成に於いて、サスペンションメンバは左右両側に車
輪の接地点よりも前方に位置する前側の連結部と車輪の
接地点よりも後方に位置する後側の連結部とを有し、後
側の連結部にてサイドメンバとクロスメンバとの結合部
に連結固定されるよう構成される(好ましい態様4)。
【0021】本発明の他の一つの好ましい態様によれ
ば、上記1乃至5又は上記好ましい態様1乃至4の構成
に於いて、サスペンションメンバはリヤサスペンション
メンバであるよう構成される(好ましい態様5)。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に添付の図を参照しつつ、本
発明を好ましい実施形態について詳細に説明する。
【0023】図1はリヤサスペンションメンバに適用さ
れた本発明による車輌のサスペンションメンバの取付構
造の一つの実施形態を車輌の左半分について示す平面
図、図2は図1に示された実施形態の要部を拡大して示
す部分平面図、図3は図2に示された要部の分解斜視
図、図4はリヤフロアクロスメンバサイドとリヤサスペ
ンションメンバの後側の円筒体と連結補強部材の第一の
取付部との間の連結部を示す拡大縦断面図、図5は連結
補強部材の第一及び第二の取付部を示す車輌前後方向に
沿う解図的垂直断面図、図6は連結補強部材の第三の取
付部を示す車輌前後方向に沿う解図的垂直断面図、図7
は連結補強部材の第一及び第三の取付部を示す車輌横方
向に沿う解図的垂直断面図、図8は連結補強部材の第二
の取付部を示す車輌横方向に沿う解図的垂直断面図であ
る。
【0024】これらの図に於いて、10は車輌の前後方
向の中心線を示しており、12は車輌の両側部にて実質
的に中心線10に沿って車輌前後方向に延在するリヤフ
ロアサイドメンバを示している。リヤフロアサイドメン
バ12は車輌横方向外方に開いた実質的にコの字形の断
面形状を有し、それぞれ後端及び前端にて互いに溶接に
より一体的に接続されたリヤフロアサイドメンバフロン
ト12Aとリヤフロアサイドメンバリヤ12Bとよりな
っている。図5に部分的に示されている如く、リヤフロ
アサイドメンバフロント12Aは後輪14の側方に於い
て上方へ弓状に湾曲している。
【0025】左右のリヤフロアサイドメンバフロント1
2Aの後端部には車輌横方向に延在するリヤフロアクロ
スメンバ16の端部が溶接により一体的に接続されてお
り、これによりリヤフロアサイドメンバフロント12A
の後端部及びリヤフロアクロスメンバ16の端部は互い
に共働してリヤフロアサイドメンバとリヤフロアクロス
メンバとの結合部18を構成している。
【0026】特に図示の実施形態に於いては、リヤフロ
アクロスメンバ16はリヤフロアクロスメンバサイド1
6Aとリヤフロアクロスメンバフロント16Bと図1及
び図2には示されていないリヤフロアクロスメンバリヤ
16C(図6参照)とよりなり、リヤフロアクロスメン
バサイド16Aはリヤフロアサイドメンバフロント12
Aの後端部の下面に溶接により固定され、リヤフロアク
ロスメンバフロント16B及びリヤフロアクロスメンバ
リヤ16Cは溶接により互いに一体的に接続されると共
にそれらの端部にてリヤフロアクロスメンバサイド16
Aに溶接により固定されている。
【0027】実質的にリヤフロアクロスメンバ16の前
方にて左右のリヤフロアサイドメンバフロント12Aの
間にはリヤサスペンションメンバ19が配置されてい
る。リヤサスペンションメンバ19は車輌前後方向に延
在し車輌横方向に互いに隔置された一対のサイドビーム
20と、車輌横方向に延在し車輌前後方向に互いに隔置
されたクロスビームフロント22及びクロスビームリヤ
24とよりなっている。クロスビームフロント22及び
クロスビームリヤ24は両端にてサイドビーム20に溶
接によって一体的に連結され、これによりリヤサスペン
ションメンバ19は実質的に井桁形状をなしている。図
示の実施形態に於いては、サイドビーム20はパイプ状
をなし、車輌インボード方向且つ上方へ弓状に湾曲して
いる。
【0028】図1に示されている如く、サイドビーム2
0の前端及び後端にはそれぞれ実質的に上下方向に延在
する軸線26A及び28Aを有する円筒体26及び28
が溶接により固定されている。円筒体26は図には示さ
れていないが軸線26Aに沿って延在するボルト及びゴ
ムブッシュ装置によりリヤフロアクロスメンバフロント
16Bの下面に連結されており、円筒体28は後に詳細
に説明する如くリヤフロアサイドメンバ12とリヤフロ
アクロスメンバ16との結合部18の下面に連結されて
おり、これにより円筒体26及び28はそれぞれ後輪1
4の接地点Pの前方及び後方に位置するリヤサスペンシ
ョンメンバ19の前側の連結部及び後側の連結部を構成
している。
【0029】図示の実施形態に於いては、リヤサスペン
ションメンバ19には互いに車輌前後方向に隔置された
四つのブラケット30〜36が固定され、クロスビーム
リヤ24の端部にはブラケット38が固定されており、
ブラケット30〜38は図1に於いて仮想線にて示され
ている如くロアアーム40〜46の内端を枢支してお
り、ロアアーム40〜46の外端は図には示されていな
いが後輪14を回転軸線14Aの周りに回転可能に支持
する車輪支持部材に枢着されている。
【0030】図4に詳細に示されている如く、リヤフロ
アクロスメンバサイド16Aには軸線28Aに沿って延
在するナット部材48が溶接により固定されており、リ
ヤフロアクロスメンバサイド16Aの下面にはナット部
材48に螺合するボルト50によりゴムブッシュ装置5
2が取り付けられている。ゴムブッシュ装置52は軸線
28Aに沿って延在する内筒54及び外筒56とこれら
の間に充填されたゴムブッシュ58とよりなり、ゴムブ
ッシュ58には軸線28Aに対し車輌前後方向の位置に
空洞部60が設けられている。尚図4の左半分は車輌前
後方向の断面を示し、右半分は車輌横方向の断面を示し
ている。
【0031】外筒56にはリヤサスペンションメンバ1
9の後側の連結部に設けられた円筒体28が同心状に遊
嵌合しており、円筒体28と外筒56との間の空間の一
部は外筒56に設けられた複数個の孔を貫通して径方向
外方へ突出するゴムブッシュ58の凸部により充填され
ている。円筒体28の上端は軸線28Aに対し垂直に延
在するリング状をなし、該リング状をなす部分の上面に
は内筒54の溝部54Aに嵌合するリング状の緩衝部材
62が当接している。緩衝部材62は円環板62Aとこ
れを被包するゴム部62Bとを有し、ゴム部62Bは軸
線28Aの周りに環状に延在しリヤフロアクロスメンバ
サイド16Aの下面へ向けて突出する環状凸部を有し、
これにより軸線28Aに対し円筒体28を傾斜させる過
剰な荷重が作用した場合に環状凸部が圧縮されることに
より円筒体28が過剰に傾斜することを防止する。
【0032】また図1及び図2に示されている如くリヤ
フロアサイドメンバ12とリヤフロアクロスメンバ16
との結合部18の下方には連結補強部材64が配置され
ており、連結補強部材64は第一乃至第三の取付部66
〜70を有する実質的に三角形の板部材である。図3乃
至図8に示されている如く、連結補強部材64はそれぞ
れ第一乃至第三の取付部66〜70に孔72〜76を有
し、第二の取付部68と第三の取付部70との間には強
化畝部64Aが設けられ、周縁部には下方へ延在するリ
ム部64Bが設けられている。
【0033】図4に詳細に示されている如く、第一の取
付部66はその孔72にボルト50が挿通されることに
より内筒54の下端とボルト50のヘッド部との間に挾
持されている。ゴムブッシュ装置52のゴムブッシュ5
8の下端には第一の取付部66の周りにて連結補強部材
64へ向けて突出する環状凸部が設けられ、該環状凸部
は円筒体28及びゴムブッシュ装置52が連結補強部材
64に対し相対的に過剰に傾斜することを防止する。
【0034】図5及び図8に示されている如く、リヤフ
ロアサイドメンバフロント12Aの後方にてリヤフロア
サイドメンバリヤ12Bの下面には実質的に四角錐台の
形状を有する台座部材78の根元部が溶接により固定さ
れ、下向きに突出している。台座部材78の下端は実質
的にゴムブッシュ装置52の内筒54の下端と実質的に
同一の高さに位置し、台座部材78の下端の内面にはナ
ット部材80が溶接により固定されている。台座部材7
8の下端の外面には連結補強部材64の第二の取付部6
8の上面が当接し、第二の取付部68はその孔74を貫
通してナット部材80に螺合し上下方向の軸線80Aに
沿って延在するボルト82により台座部材78に取り付
けられている。
【0035】また図6及び図7に示されている如く、リ
ヤフロアサイドメンバフロント12Aのインボード側に
てリヤフロアクロスメンバフロント16Bの下面には実
質的に四角錐台の形状を有する台座部材84の根元部が
溶接により固定され、下向きに突出している。台座部材
84の下端も実質的にゴムブッシュ装置52の内筒54
の下端と実質的に同一の高さに位置し、台座部材84の
下端の内面にはナット部材86が溶接により固定されて
いる。台座部材84の下端の外面には連結補強部材64
の第三の取付部70の上面が当接し、第三の取付部70
はその孔76を貫通してナット部材86に螺合し上下方
向の軸線86Aに沿って延在するボルト88により台座
部材84に取り付けられている。
【0036】尚図6に於いて、16Cはリヤフロアクロ
スメンバフロント16Bと共働して実質的に断面矩形の
リヤクロスメンバを郭定するリヤフロアクロスメンバリ
ヤを示し、90はリヤフロアパンを示している。また図
7に於いて、92は図3には示されていないホイールハ
ウスインナを示し、図8に於いて、94及び96はそれ
ぞれ図3には示されていないクウォータパネル及びリヤ
フロアサイドパネルを示している。
【0037】図5及び図6より解る如く、連結補強部材
64は実質的に水平に延在し、リヤサスペンションメン
バ19の後側の連結部の下面側をリヤフロアサイドメン
バ12及びリヤフロアクロスメンバ16に連結してい
る。また図1より解る如く、車輌の上方より見て連結補
強部材64の第二の取付部68及び第三の取付部70は
後輪14の接地点Pと連結補強部材64の第一の取付部
66の中心、即ち軸線28Aとを結ぶ直線98の両側に
位置し、直線98に対し実質的に互いに対称の位置に位
置している。
【0038】以上の説明より解る如く、図示の実施形態
によれば、リヤサスペンションメンバ19の後側の連結
部としての円筒体28は、上端にてリヤサイドメンバ1
2とリヤクロスメンバ16との間の結合部18の下面に
固定された連結手段としてのゴムブッシュ装置52を介
して結合部18に連結されるだけでなく、ゴムブッシュ
装置52の下端に連結補強部材64の第一の取付部66
が固定され、連結補強部材64の第二の取付部68及び
第三の取付部70がそれぞれリヤサイドメンバ12及び
リヤクロスメンバ16に固定されている。
【0039】従って図示の実施形態によれば、リヤサス
ペンションメンバ19の後側の連結部とリインフォース
とが短冊形のステーにより連結される前述の公開公報に
記載された従来の構造の場合に比して、リヤサスペンシ
ョンメンバ19の後側の連結部の取付剛性を向上させる
ことができ、車輌の走行に伴い後輪14よりロアアーム
40〜46を経てリヤサスペンションメンバ19に伝達
される荷重に起因して円筒体28に水平方向の荷重が作
用しても、円筒体28がリヤサイドメンバ12及びリヤ
クロスメンバ16に対し相対的に変位することを効果的
に抑制し、これによりサスペンションジオメトリの変化
を効果的に防止して車輌の操縦安定性を向上させること
ができる。
【0040】また連結補強部材64の第二の取付部68
及び第三の取付部70はそれぞれリヤサイドメンバ12
及びリヤクロスメンバ16に固定されているので、第二
の取付部68及び第三の取付部70の両方がリヤサイド
メンバ12又はリヤクロスメンバ16に固定される構造
の場合に比して、リヤサイドメンバ19の後側の連結部
に作用する荷重を確実に且つ効果的にリヤサイドメンバ
12及びリヤクロスメンバ16に分散伝達させることが
できる。
【0041】特に図示の実施形態によれば、リヤサスペ
ンションメンバ19の後側の連結部としての円筒体28
を支持する連結手段としてのゴムブッシュ装置52はリ
ヤサイドメンバ12に固定された締結手段としてのナッ
ト部材48及びボルト50により上端にて支持され、連
結補強部材64の第一の取付部66はボルト50により
ゴムブッシュ装置52の下端に固定的に取り付けられて
いるので、円筒体28に水平方向の荷重が作用してもゴ
ムブッシュ装置52が傾斜することを効果的に防止する
ことができる。
【0042】また一般に、車輌の旋回制動時には旋回外
輪に車輌後方且つインボード方向の比較的大きい力が作
用し、これに起因してリヤサスペンションメンバ19の
後側の連結部(円筒体28)には車輌後方且つインボー
ド方向の荷重が作用し、その荷重の主要な成分は車輪の
接地点Pとリヤサスペンションメンバ19の後側の連結
部としての円筒体28の中心とを結ぶ直線98に沿う方
向である。
【0043】図示の実施形態によれば、連結補強部材6
4の第二の取付部68及び第三の取付部70は直線98
に対し実質的に対称の位置に位置しているので、第二及
び第三の取付部が直線98に対し非対称の位置に位置し
ている場合、第二及び第三の取付部の一方が直線98上
に位置している場合、第二及び第三の取付部が直線98
に対し同一の側に位置している場合に比して、リヤサス
ペンションメンバ19の後側の連結部に車輌後方且つイ
ンボード方向に作用する荷重を確実に且つ効果的に担持
することができる。
【0044】また図示の実施形態によれば、連結補強部
材64は水平に延在する板状の部材であり、周縁部に板
面に垂直に延在するリム部が設けられているので、連結
補強部材64がリヤサスペンションメンバ19の後側の
連結部より板面を横切る方向の荷重を受ける構造や連結
補強部材が湾曲した断面形状を有する構造の場合に比し
て、連結補強部材64が湾曲変形する虞れを低減し、こ
れによりリヤサスペンションメンバ19の後側の連結部
に作用する荷重を確実に且つ効果的にリヤサイドメンバ
12及びリヤクロスメンバ16に分散伝達させることが
できる。
【0045】また図示の実施形態によれば、連結補強部
材64には第二の取付部68と第三の取付部70とを結
ぶ方向に延在する強化畝部64Aが設けられているの
で、強化畝部64Aが設けられていない場合に比して、
リヤサイドメンバ12とリヤクロスメンバ16との連結
強度を向上させることができる。
【0046】以上に於いては本発明を特定の実施形態に
ついて詳細に説明したが、本発明は上述の実施形態に限
定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の
実施形態が可能であることは当業者にとって明らかであ
ろう。
【0047】例えば上述の実施形態に於いては、連結補
強部材64の第二の取付部68及び第三の取付部70は
それぞれリヤサイドメンバ12及びリヤクロスメンバ1
6に取り付けられているが、第二及び第三の取付部の両
方がリヤサイドメンバ12又はリヤクロスメンバ16に
取り付けられてもよい。
【0048】また上述の実施形態に於いては、連結補強
部材64の第二の取付部68及び第三の取付部70は直
線98の両側に位置し直線98に対し実質的に互いに対
称の位置に設定されているが、第二及び第三の取付部は
直線98の両側にて直線98に対し互いに非対称の位置
に位置していてもよく、また第二及び第三の取付部の一
方が直線98上に位置してもよい。尚これらの場合に於
いて、第二の取付部68及び第三の取付部70はそれら
の中心を結ぶ直線が直線98に直交する位置に設定され
ることが好ましい。
【0049】更に上述の実施形態に於いては、リヤサス
ペンションはロアアーム40〜46を有するマルチリン
ク式のサスペンションであるが、本発明のサスペンショ
ンメンバの取付構造が適用されるサスペンションはマル
チリンク式のサスペンションに限定されるものではな
く、当技術分野に於いて公知の任意の型式のサスペンシ
ョンであってよく、また必要ならば本発明のサスペンシ
ョンメンバの取付構造はフロントサスペンションに適用
されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】リヤサスペンションメンバに適用された本発明
による車輌のサスペンションメンバの取付構造の一つの
実施形態を車輌の左半分について示す平面図である。
【図2】図1に示された実施形態の要部を拡大して示す
部分平面図である。
【図3】図2に示された要部の分解斜視図である。
【図4】リヤフロアクロスメンバサイドとリヤサスペン
ションメンバの後側の円筒体と連結補強部材の第一の取
付部との間の連結部を示す拡大縦断面図である。
【図5】連結補強部材の第一及び第二の取付部を示す車
輌前後方向に沿う解図的垂直断面図である。
【図6】連結補強部材の第三の取付部を示す車輌前後方
向に沿う解図的垂直断面図である。
【図7】連結補強部材の第一及び第三の取付部を示す車
輌横方向に沿う解図的垂直断面図である。
【図8】連結補強部材の第二の取付部を示す車輌横方向
に沿う解図的垂直断面図である。
【符号の説明】
12…リヤフロアサイドメンバ 14…後輪 16…リヤフロアクロスメンバ 18…結合部 19…リヤサスペンションメンバ 20…サイドビーム 22…クロスビームフロント 24…クロスビームリヤ 26、28…円筒体 52…ゴムブッシュ装置 64…連結補強部材 66…第一の取付部 68…第二の取付部 70…第三の取付部 78、84…台座部材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】サスペンションメンバの連結部がサイドメ
    ンバとクロスメンバとの結合部に連結固定される車輌の
    サスペンションメンバの取付構造にして、互いに隔置さ
    れた第一乃至第三の取付部を備えた連結補強部材を有
    し、前記連結補強部材は前記第一の取付部にて前記サス
    ペンションメンバの前記連結部に取り付けられると共に
    前記第二及び第三の取付部にて前記サイドメンバ若しく
    は前記クロスメンバに取り付けられ、前記第二及び第三
    の取付部は車輌の上方より見て前記第一の取付部に対し
    車輪の接地点とは反対の側に位置し且つ前記車輪の接地
    点と前記第一の取付部とを結ぶ直線に対し同一の側に位
    置しないことを特徴とする車輌のサスペンションメンバ
    の取付構造。
  2. 【請求項2】前記サスペンションメンバの前記連結部は
    上端にて前記結合部に固定された連結手段により前記結
    合部に連結固定され、前記連結補強部材の前記第一の取
    付部は前記サスペンションメンバの前記連結部の下面側
    に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載
    の車輌のサスペンションメンバの取付構造。
  3. 【請求項3】前記連結補強部材は実質的に水平に延在す
    る板状の部材であり、前記第一の取付部にて前記サスペ
    ンションメンバの前記連結部より受けた荷重を前記第二
    及び第三の取付部にて前記サイドメンバ若しくは前記ク
    ロスメンバへ実質的に水平の方向に伝達することを特徴
    とする請求項2に記載の車輌のサスペンションメンバの
    取付構造。
  4. 【請求項4】前記連結補強部材は前記第二の取付部にて
    前記サイドメンバに取り付けられ、前記第三の取付部に
    て前記クロスメンバに取り付けられていることを特徴と
    する請求項1乃至3に記載の車輌のサスペンションメン
    バの取付構造。
  5. 【請求項5】前記連結補強部材は前記第二及び第三の取
    付部にて前記サイドメンバ及び前記クロスメンバの一方
    に取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至3
    に記載の車輌のサスペンションメンバの取付構造。
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