JP3849117B2 - 垂木固定具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、アルミサッシを取り付ける際にサッシと窓部等の隙間に、モルタルを充填時に使用する垂木の固定に使用する垂木固定具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、建築構造物等の窓部にアルミサッシ等が多数使用されるに至っている。
そして、このアルミサッシを建造物の所定の位置に固定し、隙間をモルタル等適宜材料で充填する作業が行われている。
この充填作業の例を図10に示すアルミサッシ5の横断面説明図で説明する。
図10(a)に示す如く、垂木を構築物6に釘8等の適宜手段で固定し、室内(図の下方側)よりモルタル70を充填する。次いでこの垂木を外し、同図(b)に示すように、垂木4を再度固定し、モルタル71等を左官こて塗りを行い、モルタルが固化した後、垂木4を取り外して作業前面部分の仕上げを行い作業を終える。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述の従来の作業において、垂木の位置が少なくとも2回固定作業のモルタルの充填、こて塗りが必要である。これは上記の作業に際し、当初から垂木を浮かせた状態で使用すると、モルタルが固化するまでに長時間かかるため、美麗に仕上げるためには、サッシと垂木の位置関係を比較的長時間維持する必要がある。しかし当初から垂木を浮かせた状態とすると、充填したモルタルの重量が全て垂木にかかってきてししまい、一定の間隔を維持させることが困難であり、2段階以上の工程をする必要がある。
特に、アルミサッシの天井部にモルタルを充填する作業で顕著となる。
また、従来の作業においては、充填部を複数回で成形する為、各充填部の組織に一体感が無く、最後の充填したサッシ前面の脇部が剥がし易い可能性がある。
従って、本発明では、垂木をアルミサッシとの位置関係を長時間保持維持した状態で、垂木を支持する垂木保持体を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の垂木固定具は、上述した目的を達成するため、以下の特徴点を備えている。
すなわち、本発明は、アルミサッシとアルミサッシ天井部取付部の隙間にモルタルを充填時に使用する垂木をアルミサッシに仮固定する垂木固定具において、
アルミサッシと構造物の外壁等の隙間にモルタルを充填する際に使用する垂木をアルミサッシに仮固定する垂木固定具において、
金属等適宜材料よりなりアルミサッシ外桟の内側縁に差込むための固定具本体の先端部に設けている掛止板と、前記掛止板に対向して固定具本体に設けている固定部材と、
垂木を支持する水平板部の先端を折曲しアルミサッシ外桟に接する垂直板部の先端を微小幅だけ外側に折曲しアルミサッシ係止部を有する垂木保持体とよりなり、
垂木保持体のアルミサッシ係止部をアルミサッシ外上縁に係止し、水平板部で保持した垂木を、前記掛止板と固定部材で、アルミサッシ外桟の外面に向かって垂木を押しつけ固定することを特徴とする。
【0005】
また、請求項2記載の発明において、前記掛止板及び固定具本体を、コ字形状に一体的に形成するとともに、固定部材を掛止板に向かって進退位置を変更可能に設け、垂木とアルミサッシ外桟を、掛止板と固定部材間で挟持し固定可能とすることを特徴とする。
垂木固定具。
【0006】
さらに、請求項3記載の発明において、上記垂木固定具に使用する固定部材として、ボルトを用いボルトの螺合位置により、また請求項4記載の発明において、固定部材として、楔状固定材を用い、垂木と固定具本体間に挿入することで、それぞれ垂木とアルミサッシ外桟を、掛止板と固定部材間で挟持し固定可能とすることを特徴とする。
【0007】
更に、本発明では、前記垂木固定具のアルミサッシ外桟に接する側の固定具本体の掛止板、或いは垂木保持体にアルミサッシ保護部材を設ける事が出来る。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて、本発明に係る垂木固定具を説明する。
図1は、本発明に係る垂木固定具の斜視図、図2から図4はアルミサッシの脇部のモルタルの充填作業を示す断面説明図である。
本発明の垂木固定具1は、鉄、アルミ等の強度のある金属等による適宜材料より断面コ字形状として一体的に形成し、その先端部に掛止板11と掛止板11に対向して固定部材支持部12を形成している。
掛止板11は、アルミサッシ外桟の内側縁に差込んで使用する為、1〜5mm程度の厚さとするが、これ以外の部分は適宜厚さで形成する。また、垂木固定具本体1及び掛止板11を製造に際し、板体を折り曲げ形成するほか、型で一体的に成型しても良いことは言うまでもない。
また、掛止板11の上面には、ゴム等適宜材料を貼付等した、アルミサッシ保護部材13が設けられている。これは、アルミサッシに垂木を垂木固定具で固定する際に、垂木固定具の掛止板11によってアルミサッシが傷つくことを防止するためである。
なお、上述の固定部材2は、ボルト21による固定の例を述べているが、垂木4をアルミサッシ5に固定できる構成であればよく、これに限るものではない。即ち図5に示すように、楔固定具22を垂木固定具本体1と垂木4間に挿入し固定する構成としても良い。
【0010】
次に、上述の垂木固定具による、アルミサッシと構造物の外壁等の隙間にモルタルを充填する作業を説明する。
図2に示すように、アルミサッシ5は、構築物6の所定の位置には位置固定されている。この状態で、アルミサッシ5前方位置でモルタルを充填する位置の外桟51の前に、垂木4を移動固定させる。次いで垂木固定具本体1の掛止板11が外桟51の内方(図中下方)に挿入させる。次いで図3に示すように固定部材2のボルト21を回動させ、垂木4を外桟51に押しつけるように固定する。
この後モルタルをアルミサッシ5の後方及び前方から充填する(図4)。
上述作業において、垂木固定具本体1の掛止板11には、横にずらす方向の分力が加わるが、垂木と構築物6の間のモルタルの量が少なく固定部材2で十分保持固定することが出来る。
なお、モルタルが固化した後、前記手順と逆に、垂木固定具1及び垂木を取り外す。そして、通常の作業に於いては、この後にタイル貼り等の仕上げ作業等が行われる。
【0011】
次に、アルミサッシ5の天井部の充填作業に使用する垂木保持体を用いた垂木固定具の実施の形態を、図6〜9に基づき説明する。
図6は、垂木保持体の斜視図で、図7から図9はモルタルの充填作業を示すで断面説明図である。
垂木保持体3は前記垂木固定具本体1と同様に鉄、アルミ等の強度のある金属等による適宜材料よりなり、垂木4を裁置する水平板部31と、少なくとも垂木4の幅を有する垂直板部32を水平板部31の先端に起立して形成している。そして、垂直板部32の先端を外側に微小幅hだけ折曲げアルミサッシ係止部33を設けている。この微小幅hは例えば1mm弱程度の長さが好ましい。即ち、あまり長く幅を取った場合、モルタルの充填作業の後に垂木固定具を取り外す際、アルミサッシ係止部33が、モルタルとアルミサッシ5の外桟端部52上部との中に固定され抜けにくくなるが、微小幅が1mm程度であれば引き出すことが可能であるからである。
なお、垂木保持体3の水平板部31の先端側面には、前記掛止板11と同様にゴム等適宜材料を貼付等したアルミサッシ保護部材13が設けられている。
【0012】
次に、上述の垂木保持体3を用いた垂木固定具による、アルミサッシ天井部と構造物の外壁等の隙間にモルタルを充填する作業を説明する。
図7に示すように、垂木保持体3のアルミサッシ係止部33をアルミサッシ5の外桟端部52上部に載せ、次いで垂木4を垂木保持体3の水平板部31に裁置し、垂木固定具本体1の掛止板11が、アルミサッシ5の外桟51の内方に挿入させる。次いで図8に示すように固定部材2のボルト21を回動させ、垂木4を外桟51に押しつけるように固定する。
この後モルタルをアルミサッシ5の後方及び前方から充填を終える(図9)。
上述作業において、垂木4は、微小ではあるが、アルミサッシ係止部33があることによって、垂木固定具本体1の掛止板11に加わる注意直方向の分力が軽減され、長時間にわたって。固定部材2で保持固定が可能になる。
なお、モルタルが固化した後、前記手順と逆に、垂木固定具及び垂木保持体3を取り外す。
【0013】
【発明の効果】
本発明は簡易な構成であるが、アルミサッシと構築物の間にモルタルを充填する作業に際し、垂木を浮かせた状態で長時間にわたってアルミサッシの前面に固定することが出来る為、一度のモルタルの充填作業で作業を終えることが出来、作業効率を大幅に向上させることが出来る。また、アルミサッシの天井部にモルタルを充填する作業において、垂木保持体を加えて使用することにより、垂木を確実に固定することが出来、モルタル充填作業を簡便に短時間で終えることが出来る等優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る垂木固定具の斜視図である。
【図2】本発明に係る垂木固定具を使用したアルミサッシの脇部のモルタルの充填作業を示で断面説明図である。
【図3】本発明に係る垂木固定具を使用したアルミサッシの脇部のモルタルの充填作業を示すで断面説明図である。
【図4】本発明に係る垂木固定具を使用したアルミサッシの脇部のモルタルの充填作業を示で断面説明図である。
【図5】本発明に係る垂木固定具の他の実施の形態の斜視図である
【図6】本発明に使用する垂木保持体の斜視図である
【図7】本発明に係る垂木保持体と垂木固定具を使用しアルミサッシの天井部のモルタルの充填作業を示で断面説明図である。
【図8】本発明に係る垂木保持体と垂木固定具を使用しアルミサッシの天井部のモルタルの充填作業を示で断面説明図である。
【図9】本発明に係る垂木保持体と垂木固定具を使用しアルミサッシの天井部のモルタルの充填作業を示で断面説明図である。
【図10】従来の垂木を使用したアルミサッシの脇部のモルタルの充填作業を示すで断面説明図である。
【符号の説明】
1 垂木固定具本体
11 掛止板
12 固定部材支持部
13 アルミサッシ保護部材
2 固定部材
21 ボルト
22 楔固定具
3 垂木保持体
31 水平板部
32 垂直板部
33 アルミサッシ係止部
4 垂木
5 アルミサッシ
51 外桟
52 外桟端部
6 構築物
7 モルタル
Claims (5)
- アルミサッシとアルミサッシ天井部取付部の隙間にモルタルを充填時に使用する垂木をアルミサッシに仮固定する垂木固定具において、
アルミサッシと構造物の外壁等の隙間にモルタルを充填する際に使用する垂木をアルミサッシに仮固定する垂木固定具において、
金属等適宜材料よりなりアルミサッシ外桟の内側縁に差込むための固定具本体の先端部に設けている掛止板と、前記掛止板に対向して固定具本体に設けている固定部材と、
垂木を支持する水平板部の先端を折曲しアルミサッシ外桟に接する垂直板部の先端を微小幅だけ外側に折曲しアルミサッシ係止部を有する垂木保持体とよりなり、
垂木保持体のアルミサッシ係止部をアルミサッシ外上縁に係止し、水平板部で保持した垂木を、前記掛止板と固定部材で、アルミサッシ外桟の外面に向かって垂木を押しつけ固定することを特徴とする垂木固定具。 - 請求項1記載の掛止板及び固定具本体を、コ字形状に一体的に形成するとともに、固定部材を掛止板に向かって進退位置を変更可能に設け、垂木とアルミサッシ外桟を、掛止板と固定部材間で挟持し固定可能とすることを特徴とする垂木固定具。
- 請求項2記載の固定部材として、ボルトを用いボルトの螺合位置により、垂木とアルミサッシ外桟を、掛止板と固定部材間で挟持し固定可能とすることを特徴とする垂木固定具。
- 請求項2記載の固定部材として、楔状固定材を用い、垂木と固定具本体間に挿入し、垂木とアルミサッシ外桟を、掛止板と固定部材間で挟持し固定可能とすることを特徴とする垂木固定具。
- アルミサッシ外桟に接する側の固定具本体の掛止板にアルミサッシ保護部材を設けたことを特徴とする請求項1から4記載の垂木固定具。
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