JP3849065B2 - フィルタを内蔵したレンジフード用ファン - Google Patents

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Description

この発明は、なべやフライパン等の調理器によって煮炊きしたときに発生する油煙を含む気体(この気体中には水蒸気も、ガスレンジであれば排気ガスも含まれる)を、排気ダクトを介して屋外に排出するためのレンジフードに使用されるファンに関するものである。
台所や調理場においては、なべやプライパン等の種々な調理器によって煮炊きをするため、ガス燃焼による排気ガスや、油煙や臭気を含んだ蒸気等が気体となって放出される。このような油煙を含む気体は、これを直ちに屋外へ排出しないと、燃焼効果を下げたり人に無影響を及ぼす酸欠状態になるし、また油煙によって部屋内を汚してしまうことになる。このため、一般的には、これらの油煙を含む気体を換気扇によって排出したり、あるいは調理器の上方に配置したレンジフードを介して吸引して送風機により排気ダクトから排出したりすることがなされている。
特に、レンジフードを利用する排気方法は、換気扇を使用することに比較すれば、レンジフードによって油煙を含む気体を効率良く案内することができるものであるため、所謂システムキッチンにおいて使用されるものである。しかも、レンジフードを油煙を含む気体の発生場所に近接させれば、油煙を含む気体の排出を確実に行うことができるのであるから、排気方法としてはメリットの高いものである。
ところが、このようなレンジフードを使用した従来の排気方法においては、その作動中に騒音が生じるという第1の問題と、機器内部や排気ダクトの開口部に近い外壁の汚れの原因となる油煙の処理という第2の問題は未だ解消されていない。
まず、第1の騒音問題について考察すると、一般的なレンジフードは調理器の周囲を囲むのに十分な大きさを有しているのに、これから吸引された油煙を含む気体を排出するための排気ダクトは直径が約15c排気ダクト220と限られた大きさしか有していないものであるから、送風機を騒音を生じ易い大型のものとしなければならず、また油煙を含む気体が通気路の種々な場所に当って騒音を発生すると考えられるのである。
また、油煙を含む気体を吸引機によって吸引する場合、油煙を含む気体の通り路に複雑な障害物があると、これにより吸引抵抗を大きくして吸引効率を下げるだけでなく、前述した騒音の発生原因となるものである。より具体的には、排気ダクトの口径は、これを壁や天井裏等に導いて屋外に開口させなければならないから、レンジフードの開口面積に比較すれば前述したように非常に小さいものであり、この口径の小さい排気ダクトに向けて油煙を含む気体を障害なく吸引して排出するためには何等かの工夫が必要になってくるのである。
特に、排気装置とは別の給気装置が設置される台所等においては、排気ガスのみの排出であれば400m/h程度の能力を有する排気装置で十分ではあるが、油煙をも排出しようとすると、500m/h程度の能力が要求される。しかし、給気装置を別途設けている台所等は少ないため、油煙の排出まで十分に行える排気装置としようとすると、最大700m/h程度の能力を有するものとしなければならない。このような能力の大きい排気装置によって直径が15cm程度の排気ダクトから排気を行おうとすると、どうしても前述した騒音の発生は避けられないのである。
このため、排気量が大きく騒音の少ない装置として、所謂シロッコファンを採用することが考えられるのであるが、この一般的なシロッコファンはそのケーシングも含めると相当大きな容積のものとなっており、これを容積の小さいレンジフード内や他の部分に設置しようとする場合に、レンジフードやシステムキッチン全体のデザイン構成を大きく変更しなければならない。しかしながら、レンジフード等の容積の変更を含むデザイン変更は、限られた台所スペースでは現状のところ殆ど不可能であり、結果として能力の高いシロッコファンであっても、そのままでは使用あるいは採用できないのである。
このため、本発明者は、レンジフードを使用した排気方法のメリットを十分生かしながら、騒音発生を極めて少なくする、つまり第1問題を解決できる排気装置とするにはどうしたらよいかについて種々検討を重ねてきた結果、特許第2609280号公報において提案した発明を行ったのである。
この既に提案している発明は、次の通りである。
「台所や調理場に配置されている調理器等から排出される油煙を含む気体をレンジフード11を介して吸引し、これを排気ダクト側へ排出するための排気装置であって、
この排気装置を、レンジフード内、あるいはその上にてその下方に連通すべく配置されて排気ダクトを収納する収納箱内に配置されて排気ダクトに接続される通気箱と、この通気箱内に収納される吸引機とにより構成するとともに、
通気箱を、その排気ダクト側に接続されてこの排気ダクトに向けて小径となる接続箱を有したものとし、当該通気箱の略中央部内に、排気ダクトの略中心に向けて傾斜する傾斜面を有した隔壁を配置することにより、排気側が排気ダクトに向けて傾斜しながら小径となる一対の通気路を有したものとし、
かつ、吸引機を、隔壁を通して各通気路側に突出する駆動軸を有した駆動モータと、各駆動軸にそれぞれ取付けられて各通気路内に収納されるシロッコファンとにより構成するとともに、各シロッコファンの羽根板を吸気孔側から駆動モータ側にかけて小径となるように傾斜させたことを特徴とする排気装置」
この特許第2609280号公報において本発明者が既に提案した排気装置は、これで上記第1の問題を解決できたのであるが、その後の検討で、第2の油煙問題については、未だ不十分である可能性が知見されたのである。
次に、油煙に関する第2の問題について考察してみると、一般的なレンジフードにおいては、例えば第1図に示すように、そのフード本体210内にフィルタ230を配置しておいて、このフィルタ230によって直接吸い込んだ油煙を液化して油滴化し捕集するようにしている。ところが、このフード本体210内に配置したフィルタ230によって油煙の全てを捕集することは不可能であり、残った油煙は、このフィルタ230の後流側にある一般的なレンジフード用ファンに吸引され、このレンジフード用ファンを構成しているブレード等を汚すことになる。
フィルタ230の内側になっている一般的なレンジフード用ファンは清掃が困難であり、まして、このレンジフード用ファンを構成している内部のブレードの清掃は殆ど不可能である。このため、各ブレードに付着した油滴がだんだんと堆積していったとき、レンジフード用ファンそのものの機能を損なう原因ともなり兼ねない。
このため、特開2000−104969号公報にて、「油の捕集性能が向上する簡単構造の多翼ファン用のファンケーシング」が提案された。このファンケーシングは、第12図に示すように、「風の接触面積をケーシング1内面のみならず、ケーシング1内に設けたエアーガイド4の表裏両面まで拡大」したものであり、「油脂分の捕獲効率が向上し、目詰まりもないファンケーシングを、胴部や左右側板に加工を施すことなく簡単構造でもって低廉下で提供することができる」(上記公報の段落0021の記載)ものと考えられる。
しかしながら、上記のように、風(油煙を含む気体)がケーシング1内面のみならず、ケーシング1内に設けたエアーガイド4に接触するということは、騒音の発生原因になると考えられ、前述した第1の騒音問題を解決することができなくなると考えられる。
勿論、上記公報の段落0011には、「エアーガイド4の入口縁4’は、流入時の風衝突のタイミングをずらすように傾斜縁、ギザギザ縁等にしてあり、これによって風が入口縁4a’全長に同時に衝突することによる騒音の発生を防止している」と記載されているが、入口だけの騒音発生防止を果しても、それは長いエアーガイド4のほんの一部であり、騒音防止効果は殆ど期待できないものと考えられる。それに、平面的なエアーガイド4の表面上を油煙を含む気体が単に流れるだけでは、油煙の捕集あるいは捕捉を十分行えるとは考えにくく、第2の油煙問題についても十分解消しているとは考えにくい技術となっている。
また、特許第3009649号掲載公報には、「圧力損失を上昇させずに油脂分の捕獲効率を向上でき、しかもダクト側へ油脂分が流出するのを防止できるレンジフードを提供する」ことを目的とした、第13図に示すような「レンジフード」が提案されている。
この第13図に示した従来のレンジフードでは、上記目的を達成するために、「フード内に装備される送風機のファンを収容するファンケーシングの内面側を凹凸面とした」(請求項1の記載)ものであり、特に、請求項4に記載されているように、「上記胴部の凹凸が、ファンの回転による風(油煙を含む気体)の流れ方向を交又するように交互に連続して形成されている」ものである。
そうなると、ファンケーシング内に吸引された油煙を含む気体は、上記の凹凸面に衝突することになり、これにより、油煙の捕獲はなされるかも知れないが、上記第12図に示した従来例のように、風の凹凸の面への衝突によって騒音が発生すると考えられるものとなっているのである。
そこで、本発明者は、レンジフードを使用した排気方法のメリットを十分生かしながら、騒音発生を極めて少なくすることができて、しかも油煙の回収を効果的に行うようにするにはどうしたらよいかについて種々検討を重ねてきた結果、本発明を完成したのである。
すなわち、本発明の目的とするところは、上流側にある一般的なフィルタによって捕集できなかった油煙を十分捕集することができることは当然として、この油煙捕集作業時、つまり油煙を含む気体が流れても騒音を発生させることのないレンジフード用ファン100を提供することにある。
本発明は、以上の経緯に基づいてなされたものであり、まず、請求の範囲第1項に記載の発明の採った手段は、後述する最良の形態の説明中において使用する符号を付して説明すると、
「煮炊きをしているなべやフライパン等の調理器300から立ち昇る油煙を含む気体をフード本体210により捕集して、この油煙を含む気体を排気ダクト220から屋外に排出するレンジフード200において使用されて、フード本体210内に収納されるレンジフード用ファン100であって、
このレンジフード用ファン100を、一部にて排気ダクト220に接続されて、内部に排気通路14を形成するケース本体10と、このケース本体10内の隔壁12に支持されて、回転軸31上にファン32を有するファンモータ30と、ケース本体10の、フード本体210内に開口する部分に形成した排気吸引口15とにより構成するとともに、
ケース本体10の下方内部に、前記気体を透過し得る網体によって形成し、ファン32の回転方向に延びて端部が排気通路14に開口する複数の第1溝41を有する第1フィルタ40を配置するとともに、この第1フィルタ40の内側に、前記気体を透過し得る網体によって形成し、前記第1溝41よりも大きくかつ端部が排気通路14に開口する複数の第2溝51を有する第2フィルタ50を配置して、
ファン32によって排気吸引口15から吸引された前記油煙を含む気体を、各第2溝51及び第1溝41に沿って流すことにより、第1フィルタ40及び第2フィルタ50によって前記気体内の油煙を液化して捕集するようにしたことを特徴とするレンジフード用ファン100」
である。
すなわち、このレンジフード用ファン100は、そのケース本体10の下方内部の内面に、第8図〜第10図に示すように、網体によって形成した第1フィルタ40と第2フィルタ50とを配置したものであり、これらの第1フィルタ40及び第2フィルタ50は、第1溝41及びフィルタ230をそれぞれ有しているものである。特に、本発明のレンジフード用ファン100では、第1フィルタ40側の第1溝41よりも第2フィルタ50側の第2溝51を大きくすることにより、第10図に示すように、各第1溝41が第2溝51内に完全に入り込み、第1フィルタ40及び第2フィルタ50が互いに接触し合う部分を形成するようにしたものである。
以上のように構成したレンジフード用ファン100は、そのファンモータ30が回転すると、その回転軸31に取付けてあったファン32が回転して、当該のレンジフード用ファン100のケース本体10に形成してある排気吸引口15から、レンジフード200のフード本体210によって捕集された油煙を含む気体が吸引され始める。このとき、油煙を含む気体中の油煙の一部は、フード本体210内に設みてあるフィルタ230によって一次的に捕捉されるから、各排気吸引口15に届く頃には少なくなっているが、完全にはなくなっていない。
以上のようにして、ファン32の回転によって各排気吸引口15から吸引された油煙を含む気体は、第9図中の白抜き矢印にて示すように、ケース本体10内の排気通路14中を流れるのであるが、このとき、第9図中の左端の白抜き矢印にて示すように、油煙を含む気体の大部分は、第1フィルタ40及び第2フィルタ50の図示左端から内部に入り込み、残りの油煙を含む気体は第2フィルタ50表面(ファン32側となる面)に沿って流れることになるのである。勿論、各第1フィルタ40及び第2フィルタ50は例えば金属の網体によって形成してあるから、流れている油煙を含む気体は、各網目を通して第1フィルタ40及び第2フィルタ50の内側から外側へ、あるいはその逆へと十分通過するのである。
以上のような第1フィルタ40及び第2フィルタ50の表面を流れ、あるいはこれを通過する油煙を含む気体は、当然第1フィルタ40及び第2フィルタ50の各網目に接触または通過することになるから、気体中に含まれていた油煙は液化し、第1フィルタ40または第2フィルタ50によって捕捉されることになるのである。捕捉された油煙は、後述する最良の形態で示すレンジフード用ファン100では、ケース本体10の底部に設けた油溜め21内に溜められることになる。
そして、重要なことは、油煙を含む気体が第1フィルタ40及び第2フィルタ50の表面に接触したり、これらの網目を通過する際に、それ程大きな音が発生せず、当該レンジフード用ファン100が騒音の発生源とはならないことである。その第1の理由は、各第1フィルタ40及び第2フィルタ50に形成してある第1溝41及び第2溝51に起因する油煙を含む気体の円滑な流れであり、第2の理由は、各第1フィルタ40及び第2フィルタ50が網目を有する文字通りのフィルタだからである。
第1の理由について、もう少し詳しく述べると、第1フィルタ40の第1溝41及び第2フィルタ50の第2溝51は、第9図に示すように、図中の白抜矢印で示した油煙を含む気体の流れ方向に沿って凹んでいるものであるから、この油煙を含む気体の流れに対しては、第10図に示すように、抵抗となるようなものでは何もなく、油煙を含む気体を円滑に通過させるのである。また、第2フィルタ50側の第2溝51は第1フィルタ40側の第1溝41より大きく形成してあるため、第10図にて示すように、第2溝51内に第1溝41が入った状態となって、第2フィルタ50は第1フィルタ40に密着したものとなっている。このため、仮に油煙を含む気体による力を受けたとしても、第2フィルタ50も第1フィルタ40も振動し合うことはなく、騒音を発生させることもないのである。
また、第2の理由について、もう少し詳しく述べると、各第1フィルタ40及び第2フィルタ50は網目を有するフィルタなのであるから、油煙を含む気体の流れは、これらの第1フィルタ40や第2フィルタ50内、あるいは外に対して自由に出入するのであり、これらの第1フィルタ40や第2フィルタ50によって油煙を含む気体の流れに音の発生源となるような大きな抵抗は全く生じないのである。また、油煙を含む気体の流れ部乱流が発生したとしても、この乱流は、各第1フィルタ40及び第2フィルタ50の網目によって整流されて消され、この乱流による騒音の発生はないのである。以上のことによって、各第1フィルタ40及び第2フィルタ50は、油煙を含む気体の流れによって騒音を発生することがないのである。
以上のような第1フィルタ40及び第2フィルタ50の表面に接触したり網目を通過したりすれば、油煙を含む気体中の油煙は、フード本体210内に設けたフィルタ230におけるのと同様にして液化されるのであり、これらの第1フィルタ40及び第2フィルタ50を伝って油溜め21内等に流れて溜められるのである。
従って、この請求の範囲第1項に記載したレンジフード用ファン100は、騒音の発生を抑えながら、フード本体210のフィルタ230を通してケース本体10内に入ってきた油煙を含む気体中の油煙の大部分を除去することになるのであり、結果的に、排気ダクト220から排出される排気中に油煙がなくて、建物の外壁面が汚されることもなくなるのである。
次に、請求の範囲第2項に記載した発明について説明すると、この第2項の発明は、上記第1項の発明に係るレンジフード用ファン100について、
「ケース本体10の底部に、排気通路14を開放する開閉蓋20を設けて、この開閉蓋20の内面に第1フィルタ40及び第2フィルタ50を着脱可能に取付けたこと」
を特徴とするものである。
すなわち、この請求の範囲第2項に係るレンジフード用ファン100は、上記第1フィルタ40及び第2フィルタ50を、第9図及び第10図に示したように、開閉蓋20の内面に脱着可能に取付けるようにしたものであり、かつ、この開閉蓋20は、第1図及び第11図に示したように、ケース本体10に対して開閉自在としたものである。
以上のようにした結果、この請求の範囲第2項に係るレンジフード用ファン100では、開閉蓋20を第11図に示したように開放することにより、その内面に取り付けてある第1フィルタ40及び第2フィルタ50を、フード本体210内から取り外すことができるものである。つまり、フード本体210内のフィルタ230について交換や清掃等のメンテナンスを行う際に、当該レンジフード用ファン100における第1フィルタ40及び第2フィルタ50についてのメンテナンスも同様に行えるのである。
従って、この請求の範囲第2項に係るレンジフード用ファン100は、上記請求の範囲第1項に係るレンジフード用ファン100と同様な機能を発揮する他、第1フィルタ40及び第2フィルタ50のメンテナンスも簡単に行えるものとなっているのである。
第1図は、本発明に係るレンジフード用ファン100を内蔵したレンジフード200を設置した台所を示す部分縦断面図であり、第2図は、レンジフード200内のレンジフード用ファン100の拡大右側面図であり、第3図は、同左側面図であり、第4図は、同正面図であり、第5図は、同背面図であり、第6図は、同平面図であり、第7図は、同底面図である。
第8図は、第2図中の1−1線に沿ってみた拡大横断面図であり、第9図は、第6図中の2−2線に沿ってみた拡大縦断面図であり、第10図は、第8図中の2−2線部を拡大して示した部分拡横断面図である。
第11図は、ケース本体10の下に設けてある開閉蓋20を開放した状態を示す部分破断左側面図である。
そして、第12図は従来技術を示す縦断面図であり、第13図は、別の従来技術を示す縦断面図である。
符号の説明
100 レンジフード用ファン
10 ケース本体
11 排出口
12 隔壁
13 ダクト接続部
14 排気通路
15 排気吸引口
16 ダンパ
20 開閉蓋
21 油溜め
22 蝶番
23 止めネジ
30 ファンモータ
31 回転軸
32 ファン
32a ブレード
40 第1フィルタ
41 第1溝
41a 端部
42 第1フィルタ通路
50 第2フィルタ
51 第2溝
51a 端部
52 第2フィルタ通路
200 レンジフード
210 フード本体
220 排気ダクト
230 フィルタ
300 調理器
310 ガスレンジまたは電磁調理器
410 天井
420 壁
次に、上述した各項の発明を、図面に示した最良の形態に係るレンジフード用ファン100について説明すると、この最良形態のレンジフード用ファン100は、上記各項の発明の全てを実質的に含むものである。
さて、第1図には、本発明に係るレンジフード用ファン100を内蔵したレンジフード200を、天井410に近接した状態で取り付けた台所の様子が示してあり、この台所では、壁420に接した状態で設置したガスレンジまたは電磁調理機310によって、なべやフライパン等の調理器300を加熱するようにしていて、各調理器300から発生した油煙を含む気体の捕捉は、レンジフード200内に設けてある本発明に係るレンジフード用ファン100による油煙を含む気体の吸引、及び排気ダクト220からの外部への排出によって促進されるものである。
このレンジフード200による油煙を含む気体の吸引がなされている際には、フード本体210内に設けたフィルタ230によって油煙を含む気体中の油煙の除去がなされているのであるが、この除去は100%なされる分ではなく、残部の油煙は、本発明に係るレンジフード用ファン100内に吸引されるものである。
本発明に係るレンジフード用ファン100は、第2図〜第11図に示したように、一部にて排気ダクト220に接続されて、内部に排気通路14を形成するケース本体10と、このケース本体10内の隔壁12に支持されて、回転軸31上にファンを32を有するファンモータ30と、ケース本体10の、フード本体210内に開口する部分に形成した排気吸引口15とにより構成するとともに、ケース本体10の下方内部に、前記気体を透過し得る網体によって形成し、ファン32の回転方向に延びて端部が排気通路14に開口する複数の第1溝41を有する第1フィルタ40を配置するとともに、この第1フィルタ40の内側に、前記気体を透過し得る網体によって形成し、前記第1溝41よりも大きくかつ端部が排気通路14に開口する複数の第2溝51を有する第2フィルタ50を配置したものである。
レンジフード用ファン100のケース本体10は、内部にファンモータ30やファン32を気密的に内蔵するものであり、その上端は、屋外に開口させてある排気ダクト220を接続するためのダクト接続部13としてあり、このダクト接続部13の内側を排出口11としてある。また、このケース本体10の左右両側には、第2図及び第3図に示したように、フード本体210が捕捉した油煙を含む気体を吸引するための排気吸引口15がそれぞれ開口させてある。なお、このケース本体10の排出口11内には、排気ダクト220を通して侵入してくる外気を遮断するダンパ16が設けてある。
また、このケース本体10の下方には、第1図及び第11図に示したように、開閉蓋20が開閉自在に設けてあり、この開閉蓋20は、第9図に示したように、蝶番22によってケース本体10に取付けたものである。なお、この開閉蓋20は、蝶番22とは反対側に設けた止めネジ23によってケース本体10に対して固定されるものである。
さて、ケース本体10内の中央には、第8図に示したように、隔壁12が設けてあって、この隔壁12の両側は、排出口11及び隔壁12にそれぞれ連通する排気通路14となっている。また、この隔壁12は、第8図に示したように、ファンモータ30を支持するものであり、このファンモータ30の回転軸31に固定したファン32が隔壁12の両側にそれぞれ回転不能に位置するようにしてある。
なお、各ファン32は、ファンモータ30の回転軸31方向に延在する多数のブレード32aを設けた所謂「シロッコファン」であり、かつ、各ブレード32aは、各排気吸引口15に向うに従って外側に傾斜するようにしてある。このようにファン32を構成することによって、当該ファン32による吸引力を高めるとともに、油煙を含む気体の送りに伴う騒音の発生をも防止するようにしたものである。
本発明に係るレンジフード用ファン100では、第8図及び第9図に示したように、そのケース本体10に構成してある排気通路14に対して露出することになる第1フィルタ40及び第2フィルタ50が設けてある。当該最良形態においては、これらの第1フィルタ40及び第2フィルタ50は、前述した開閉蓋20の内面側に着脱自在に取付てあり、そのメンテナンスが必要なときは、この開閉蓋20から取り外されるものである。これらの第1フィルタ40及び第2フィルタ50は、金属の網あるいはパンチングメタルによって形成したものであるが、排気通路14側となる第2フィルタ50の網目を第1フィルタ40のそれよりも大きくしてある。その理由は、油煙を含む気体が第2フィルタ50を通して第1フィルタ40にも到達し易くするためである。
開閉蓋20に近接する第1フィルタ40は、第10図に示したように、多数の第1溝41を形成したものであり、これらの第1溝41と開閉蓋20との間は、第1フィルタ通路42となるようにしてある。各第1溝41は、第9図に示したように、ファン32の回転方向に延在する長尺なものであり、油煙を含む気体の流れに対する抵抗とはなりにくいものとしていると同時に、油煙を含む気体に対する接触面積が大きくなるようにしてある。また、各第1溝41の両端部41aは、第9図に示したように、ケース本体10に形成してある排気通路14に対して開口していて油煙を含む気体の第1フィルタ通路42内への導入やこれから導出が抵抗なく行えるようにしてある。
排気通路14に直接面する第2フィルタ50についても、第10図に示したように、油煙を含む気体の流れ方向に沿った多数の第2溝51を形成したものであるが、この第2溝51は、第1フィルタ40側の第1溝41よりも大きなものとしてあり、当該最良形態では、1つの第2溝51内に第1フィルタ40側の2つの第1溝41が入り込むことができる程度の大きさとしたものである。勿論、隣接し合う第2溝51の間には、第10図に示したように、第2フィルタ通路52が形成されるのであり、この第2フィルタ50の両端部51aは、第9図に示したように、排気通路14内に開口するものである、以上の結果、この第2フィルタ50についても、上記の第1フィルタ40におけるのと同様に、油煙を含む気体の流れ方向にそった第2溝51によって油煙を含む気体に対する抵抗を少なくするとともに、両端部51aによって油煙を含む気体の導入や排出が円滑になされるようにしてある。
両第1フィルタ40及び第2フィルタ50は、網目を有するものであるから、両者間での油煙を含む気体の移動は自在であることは言うまでもない。このことは、仮にケース本体10内に油煙を含む気体の乱流が生じたとしても、この乱流は各網目を通して自由に移動するから、実質的には定常的な乱流とはならない。そして、このような油煙を含む気体の網目の通過、あるいは第1フィルタ40及び第2フィルタ50の表面への接触によって、油煙を含む気体中の油煙は、第1フィルタ40または第2フィルタ50によって捕集されて液化するのである。液化した油煙は、第1フィルタ40及び第2フィルタ50を伝って開閉蓋20の内面に至り、これに設けてある油溜め21内に溜められるのである。
ところで、この最良の形態に係るレンジフード用ファン100では、第9図に示したように、油煙を含む気体が第1フィルタ40及び第2フィルタ50に最初に接触または通過する排気通路14の部分は、第1フィルタ40及び第2フィルタ50の後端側に位置する排気通路14の部分よりも狭くなるようにしてある。これにより、ケース本体10の排出口11に近い部分では、油煙を含む気体の圧力が低くなり、その中の油煙が液化し易くなるようにしてあり、液化した油煙の第1フィルタ40及び第2フィルタ50による捕捉をより確実に行えるようにしてある。これに対して、排気通路14の、第9図の図示左側になっている両端部41a・51a部分が狭くなっていることによって、各ファン32によって送り込まれた油煙を含む気体の殆どが、第1フィルタ40の第1フィルタ通路42、及び第2フィルタ50の第2フィルタ通路52内に入り込むようになっているのである。
以上のように構成した請求の範囲第1項に係るレンジフード用ファン100は、ケース本体10の底部内側に第1フィルタ40及び第2フィルタ50を設置するとともに、各第1フィルタ40及び第2フィルタ50に第1溝41の流れ方向に沿った多数の第1溝41及び第2溝51を形成したので、フード本体210側の第2溝51によっては除去し切れなかった油煙を捕捉することができるのであり、レンジフード用ファン100に接続してある排気ダクト220から屋外に排出される排気ガス中の油分を極力少なくすることができるのである。これにより、本発明に係るレンジフード用ファン100を設置することにより、排気ダクト220が開口している屋外の壁面に、油分による汚れは殆ど付くことがなく、建物を美しく保つことができるのである。
また、請求の範囲第2項に係るレンジフード用ファン100によれば、上述した第1項に係るレンジフード用ファン100と同様な効果を発揮することができる他、ケース本体10の下方に設けた開閉蓋20に内面に第1フィルタ40及び第2フィルタ50を着脱自在に設けるようにしたので、これら第1フィルタ40及び第2フィルタ50の清掃や交換等のメンテナンスを簡単に行うことができるのであり、当該レンジフード用ファン100の耐久性をより一層向上させることもできるものとるっているのである。

Claims (2)

  1. 煮炊きをしているなべやフライパン等の調理器(300)から立ち昇る油煙を含む気体をフード本体(210)により捕集して、この油煙を含む気体を排気ダクト(220)から屋外に排出するレンジフード(200)において使用されて、フード本体(210)内に収納されるレンジフード用ファン(100)であって、
    このレンジフード用ファン(100)を、一部にて排気ダクト(220)に接続されて、内部に排気通路(14)を形成するケース本体(10)と、このケース本体(10)内の隔壁(12)に支持されて、回転軸(31)上にファン(32)を有するファンモータ(30)と、ケース本体(10)の、フード本体(210)内に開口する部分に形成した排気吸引口(15)とにより構成するとともに、
    ケース本体(10)の下方内部に、前記気体を透過し得る網体によって形成し、ファン(32)の回転方向に延びて端部が排気通路(14)に開口する複数の第1溝(41)を有する第1フィルタ(40)を配置するとともに、この第1フィルタ(40)の内側に、前記気体を透過し得る網体によって形成し、前記第1溝(41)よりも大きくかつ端部が排気通路(14)に開口する複数の第2溝(51)を有する第2フィルタ(50)を配置して、
    ファン(32)によって排気吸引口(15)から吸引された前記油煙を含む気体を、各第2溝(51)及び第1溝(41)に沿って流すことにより、第1フィルタ(40)及び第2フィルタ(50)によって前記気体内の油煙を液化して捕集するようにしたことを特徴とするレンジフード用ファン(100)。
  2. ケース本体(10)の底部に、排気通路(14)を開放する開閉蓋(20)を設けて、この開閉蓋(20)の内面に第1フィルタ(40)及び第2フィルタ(50)を着脱可能に取付けたことを特徴とする請求の範囲第1項に記載のレンジフード用ファン(100)。
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