JP3009649B1 - レンジフード - Google Patents
レンジフードInfo
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Abstract
向上でき、しかもダクト側へ油脂分が流出するのを防止
できるレンジフードを提供することにある。 【解決手段】 フード内に装備される送風機Aのファン
2を収容するファンケーシング1の内側面を凹凸面4と
した。
Description
よって発生する油煙、燃焼排ガス等を吸引排気するため
に使用されるレンジフードに関し、詳しくはフード内に
装備される送風機の改良に関する。
上方に局所換気用として設置されるレンジフードは、フ
ードの内部に送風機が収容配置され、その送風機の吸込
み口(ベルマウス)の上流位置にフィルターが取付けら
れ、調理により発生した油煙中の油脂分を捕獲するよう
になっている。そのフィルターの油脂分の捕獲性能は高
性能フィルターと称されるものでも60%程度の捕獲性
能となっているのが現状で、フィルターを通り抜けた油
煙はダクトを通って屋外に排出される。
送風機、ダクトその他の部分にフィルターで捕獲されな
かった油脂分が多く付着するので、長期使用した場合ダ
クト等に付着した油脂分が該ダクト等から漏れたり、火
災時に延焼を招くといった心配がある。
手段としてはフィルターの油脂分の捕獲効率を向上させ
ることが考えられ、そのフィルターの捕獲効率を高める
ためには該フィルターの目を一層細かくしたり、フィル
ターを複数枚積層することが考えられるが、前記した構
成とした場合は圧力損失が上昇するなどの弊害が発生す
る。
れたもので、その目的とするところは、圧力損失を上昇
させずに油脂分の捕獲効率を向上でき、しかもダクト側
へ油脂分が流出するのを防止できるレンジフードを提供
することにある。
に本発明が講じた技術的手段は、フード内に装備される
送風機のファンを収容するファンケーシングの内側面を
凹凸面としたことを特徴とする。
ファンの径方向外側縁と対向するファンケーシングを構
成する胴部に形成する。又、上記胴部の凹凸面の形成手
段としては、平坦な胴部の内面に、凹凸をプレス加工し
た別の帯板を重ね合わせて形成する方法、或いはファン
ケーシングの胴部材に直接凹凸を加工形成する方法、更
には平坦な胴部材の内側面に、凸条に相当する線材或い
は棒材等を溶接等で固定する方法等が挙げられる。又、
凹凸の形状は胴部の幅(奥行方向の寸法)の略全幅に亘
る凸条、或いは角形、丸形等の突隆を格子状或いは千鳥
状に配置するなど任意である。
しては、ファンの回転による風の流れ方向と交叉するよ
うに交互に連続して配置形成するのが効果的である。
又、上記風の流れ方向と交叉するように交互に連続して
形成する凹凸は、凹凸条が効果的であって、その凹凸条
はファンの回転軸心に対して平行でも良いが、ファンの
回転軸心に対して傾斜させてもよい。本発明のファンケ
ーシングでの油脂分の捕獲効率の向上に関連し、捕獲し
た油脂分をケーシング外に排出するためにファンケーシ
ングの最下部にドレン孔を設けるとよい。
けた油煙は高速で回転する送風機のファンにより吸込み
口からファンケーシング内に吸込まれ、ファンケーシン
グの胴部内側面に勢い良く衝突される。この衝突の際に
ケーシングの胴部の内側面に凹凸が形成されていること
で、油煙との接触面積、衝突面積が増大し、ケーシング
胴部内面が平坦な従来構造に比較して油脂分の捕獲効率
は大幅に向上する。そして、その凹凸を風の流れ方向と
交叉するように交互に連続して形成することで、ファン
により勢い良く運ばれる油煙は効果的に凹凸に衝突する
ため、より一層油脂分の捕獲効率が向上する。更に、風
の流れ方向と交叉するように交互に連続して形成した凹
凸を一方向に若干傾斜させた場合は、油脂分の捕獲性能
を維持したまま、捕獲した油の回収が容易となる。即
ち、ケーシング内面に付着した油脂分はファンの回転中
は凹部に溜まり、ファンの停止後に凹凸条の傾斜に沿っ
て流れ、ケーシングの最下部に集まり、ドレン孔より排
出が可能となる。
に基づいて説明する。本発明のレンジフードは厨房にお
ける調理台の上方に設置して調理によって発生する油煙
を吸引して屋外に排気するもので、そのレンジフードは
フード9内部に送風機Aを収容すると共に、その送風機
の吸込み口11上流側にフィルタ10が取付けられ、送
風機に吸込まれる油煙中に含まれている油脂分の約半分
程が該フィルタを通過することで捕獲されるように構成
されている。そして、フィルタを通過した油煙は送風機
に吸込まれ、送風機の吐出口12に接続されるダクト1
3を介して屋外に排出されるが、油煙中に残存する油脂
分を効率よく捕獲する手段が送風機内部に設けられてい
る。
風機Aはボリュート形状を呈したファンケーシング1
と、そのファンケーシング1内に収容する多翼ファン2
とで構成され、そのファンケーシング1を構成する上板
1aに多翼ファン2の着脱を可能ならしめる開口1a’
が形成されると共に、その開口1a’にベルマウス1d
が着脱可能に取付けられ、下板1bには支持部材を介し
てモータ3が取付けられ、そのモータ3の回転軸に多翼
ファン2が取付けられている。そして、所定の間隔をお
いて平行に配置される上板1aと下板1bの外周縁に沿
って帯板からなる胴部1cが加締め又は溶接等で固定さ
れるが、その胴部内側面に凹凸4を形成する。
は、図2に示すように内側面が平坦な胴部1cの内面
に、凹凸帯板5を積層固定して形成したり、図4に示す
ように胴部1cを構成する帯板自体に直接凹凸4を形成
してもよい。尚、胴部1cの内側面に別途成形した凹凸
帯板5を積層する場合は、該凹凸帯板5に形成する凹凸
は図2に示すように凸部が一方にのみ突出するように形
成し、それにより胴部1cの内側面への接合固定を安定
よく行うことが出来るようにする。又、胴部1cの内側
面に形成する凹凸4の付設範囲は図2及び図4に示すよ
うに舌部からファンの回転方向に沿った上側1/4を除
いた部分に限定されるものではなく、舌部からファンの
回転方向に沿って吐出口に至る全長に亘って形成しても
よい。
形態としては、図6(a)に示すように長方形の小突隆
を一方にのみ千鳥状に膨出形成した形態、図6(b)に
示すように円形の小突隆を一方にのみ格子状に膨出形成
した形態、図6(c)に示すように帯板の幅方向の両側
縁を除いてその間に断面略台形状の凸条を一方にのみ膨
出形成した形態、図6(d)に示す帯板の表裏両側に凹
凸が均等に突出する波板形態などが挙げられる。
うにその凸条を帯板の前後縁に対して直角に配置形成、
即ち多翼ファン2の軸心と略平行に配置し、それにより
風の流れが凸条と直角に衝突するようにすることで油脂
分の捕獲効率を高めることが出来ると共に、胴部1cの
凹凸面に付着捕獲された油脂分は多翼ファン2の送風に
よる風の流れにより胴部内面を伝い吐出口側へと移動さ
れるが、その胴部内側面に上述したように風の流れに対
して略直角に交叉する如く凸条が連続して形成されてい
るため、吐出口に接続される排気ダクト側へ捕獲した油
脂分が流出するのを防止することができる。
する胴部1c内側面の凹凸は図7に示すように一方向に
若干傾斜させることで、前記した油脂分の捕獲性能は維
持したまま、胴部内側面に付着した油脂分8の回収を容
易に行うことができる。即ち、胴部1cの内側面に衝突
することで付着捕獲される油脂分は多翼ファンの回転中
は凸部相互間の凹部に溜まり、多翼ファン2の回転が停
止した後はその傾斜する凹部の傾斜方向に流れ、そして
胴部の上方からケーシング最下部へ流れて集められる。
の油脂分を効率よく捕獲することができるが、捕獲した
油脂分を効率よく回収するためにファンケーシングの最
低部、即ち胴部1cの最低部にドレン孔6を設け、捕獲
した油を積極的に排出できるように構成するとより効果
的である。7は回収の受け皿である。又、送風機のファ
ンケーシング内に収容する多翼ファン2はその表面に溌
油効果のあるフッ素樹脂やシリコン樹脂を塗装すること
で該ファンに一旦付着した油脂分をファンの回転で胴部
1c側(遠心方向)へ飛ばし、胴部内側面の凹凸に衝突
付着させて回収することが出来る。
する送風機のファンケーシングの胴部内側面に凹凸を形
成したことで、多翼ファンの回転で吸込まれる油煙は勢
い良く胴部内側面に衝突されるが、胴部内側面に凹凸が
形成されているため油煙が衝突する衝突部、接触部の面
積が増大し、胴部内側面が平坦な従来装置に比べてケー
シング内面での油脂分の捕獲効率を大幅に向上すること
ができる。そして、上記胴部の内側面に形成する凹凸を
風の流れに対して略直交するように配置形成すること
で、前記した油煙の凹凸に対する衝突が促進され捕獲さ
れる油脂分の捕獲効率をより一層向上させることが出来
る。しかも、胴部内側面に付着捕獲された油は付着した
地点からファンの送風による風の流れにより胴部内側面
を伝い吐出口に接続する排気ダクト側へと移動される
が、前記した凹凸により排気ダクト側に移動流出するの
を防止することができる。更に、風の流れに対して略直
交するように配置する凹凸を一方向に若干傾斜させるこ
とで、前記油脂分の捕獲性能を維持したまま、胴部内側
面に付着捕獲した油の回収を凹凸の傾斜を利用して容易
に行うことが可能となる。
載の構成により、フィルタを通り抜けた油煙中に残存す
る油脂分を、ファンの回転で凹凸面の胴部内側面に衝突
させて効率よく捕獲することができる。即ち、胴部の内
側面に凹凸を形成したことで油煙が衝突、接触する面積
は、胴部内側面が平坦な従来送風機に比べて増大し、そ
れにより捕獲効率を大幅に増大することができる。又、
請求項3記載の構成により油脂分の捕獲に貢献する凹凸
を胴部内側面に容易に形成することが出来る。更に、請
求項4に記載の構成により、油煙の凹凸に対する衝突が
促進され捕獲される油脂分の捕獲効率をより一層向上さ
せることが出来る。しかも、胴部内側面に付着捕獲され
た油は付着した地点からファンの送風による風の流れに
より胴部内側面を伝い吐出口に接続する排気ダクト側へ
と移動されるが、前記した凹凸により排気ダクト側に移
動流出するのを防止することができる。また、請求項5
に記載の如く風の流れに対して略直交するように配置す
る凹凸を一方向に若干傾斜させることで、前記油脂分の
捕獲性能を維持したまま、胴部内側面に付着捕獲した油
の回収を凹凸の傾斜を利用して容易に行うことが可能と
なる。尚、ケーシングの最下部にドレン孔を形成するこ
とで前記捕獲した油を積極的に集中して回収でき、それ
により捕獲した油がケーシング内部に貯溜することがな
くなるので送風機におけるケーシング内部の清掃周期を
延長することが可能となる。因って、フィルタに手を加
えること無く、言い換えれば圧力損失を上昇させずに油
煙中の油脂分の捕獲効率を大幅に向上することができる
レンジフードを提供できる。
例を示す一部切欠側面図である。
面図、(b)は(a)図中の破線で囲んだ部分の拡大図
である。
視図である。
に凹凸を形成した実施例を示す一部切欠正面図である。
ある。
例を示し、(a)は矩形突隆、(b)は円形突隆、
(c)は台形凸条、(d)は波板形態である。
する状態を示す断面図である。
の胴部 4…凹凸 5…凹凸帯板
Claims (5)
- 【請求項1】 厨房での調理によって発生する油煙等を
吸引排気するレンジフードにおいて、フード内に装備さ
れる送風機のファンを収容するファンケーシングの内側
面を凹凸面としたことを特徴とするレンジフード。 - 【請求項2】 上記ファンケーシング内側面の凹凸面
が、ファンケーシングの胴部に形成されていることを特
徴とする請求項1記載のレンジフード。 - 【請求項3】 上記胴部の凹凸面は、平坦な胴部の内面
に凹凸を加工した帯板を重ね合わせて形成した請求項2
記載のレンジフード。 - 【請求項4】 上記胴部の凹凸が、ファンの回転による
風の流れ方向と交叉するように交互に連続して形成され
ていることを特徴とする請求項2又は請求項3記載のレ
ンジフード。 - 【請求項5】 上記風の流れ方向と交叉するように交互
に連続して形成される凹凸が、凹凸条であってその凹凸
条がファンの回転軸心に対して傾斜していることを特徴
とする請求項4記載のレンジフード。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26638298A JP3009649B1 (ja) | 1998-09-21 | 1998-09-21 | レンジフード |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26638298A JP3009649B1 (ja) | 1998-09-21 | 1998-09-21 | レンジフード |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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Family
ID=17430169
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26638298A Expired - Lifetime JP3009649B1 (ja) | 1998-09-21 | 1998-09-21 | レンジフード |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
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Families Citing this family (7)
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-
1998
- 1998-09-21 JP JP26638298A patent/JP3009649B1/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
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