JP4280945B2 - レンジフード - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、調理時に発生する油煙等を吸引して屋外に排出するレンジフードに関する。
【0002】
【従来の技術】
フード本体内にフィルターと送風機を取付け、調理時に発生した油煙等をフィルターを通して送風機で吸引し、排気ダクトを通して屋外に排出するレンジフードが知られている。
このレンジフードによれば油煙中の油脂成分の一部がフィルターで捕獲される。
【0003】
前記フィルターにより油煙中の油脂成分を100%捕獲することはできず、フィルターで捕獲されなかった油脂成分は送風機内部に吸引されて排気ダクトを通して屋外に排出される。
このために、長期使用した場合排気ダクトに付着した油脂成分が排気ダクトから漏れる恐れがある。
【0004】
このことを解消するために本出願人は先に送風機のファンケーシングの内面に凹凸を施したレンジフードを提案した。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前述のレンジフードであれば、ファンケーシング内に吸引された油脂成分が凹凸に接触、衝突することによって凹凸に付着して捕獲されるので、排気ダクトに流れる油脂成分が減少し、排気ダクトに付着する油脂成分が著しく減少する。
【0006】
前述のように、凹凸に付着した油脂成分は凹凸に沿って流れてファンケーシング最下部のドレーン孔から外部に排出して受け皿に回収するようにしているが、凹凸に付着した油脂成分の粘度は高いので、凹凸を溌油加工等しても付着した油脂成分が完全にファンケーシング最下部まで流れきれない。
【0007】
このために、長期使用すると凹凸の凹部に油脂成分が溜り、凹部が浅くなって当初形態を維持できないので、油脂成分の捕獲効率が低下してしまう。
特に、フィルターを使用せずに油煙中の油脂成分をファンケーシング内面の凹凸で直接的に捕獲するようにした場合には、その凹凸に多量の油脂成分が付着するので、その凹凸の凹部に油脂成分が溜り易く、短期間に油脂成分の捕獲効率が低下してしまう。
【0008】
そこで、本発明は前述の課題を解決できるようにしたレンジフードを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、フード本体1と送風機10を備え、その送風機10を駆動することでフード本体1内の空気を送風機10内部を通して屋外に排出するレンジフードにおいて、
前記送風機10は、ファンケーシング11内にファン12を有し、そのファン12をモータ13で回転するものとし、
前記ファンケーシング11は、略円筒状の胴部14を有すると共に、吸込口18と吐出口17を有し、
前記胴部14の内面には凹凸20が、ファンケーシング11内の風の流れに対向するように施され、
前記ファンケーシング11内に洗浄液を供給する装置を設け、
前記洗浄液供給装置から供給された洗浄液を、前記胴部14の最下部から排出する構成としたことを特徴とするレンジフードである。
【0010】
第2の発明は、第1の発明において、前記ファンケーシング11の側板と凹凸20との間に、前記胴部14の湾曲方向に連続した排水部22を形成し、
前記凹凸20を、ファン12の軸心と平行に対して斜めとし、
前記排水部22の最下部に排水パイプ36を設けたレンジフードである。
【0011】
第3の発明は、第1又は第2の発明において、前記凹凸20は、断面コ字状の複数の突部19bと、この突部19b間の凹部21を有するレンジフードである。
第4の発明は、第1〜第3いずれか1つの発明において、送風機10のファンケーシング11内に設けたファン12に洗浄液を供給し、この洗浄液供給時にファン12を回転させるようにしたレンジフードである。
第5の発明は、第4の発明において、前記ファンケーシング11の吐出口17を洗浄中には閉じ、洗浄終了後には吐出口17を開放するシャッター40を設けたレンジフードである。
【0012】
【作用】
第1の発明によれば、油煙中の油脂成分をファンの回転でファンケーシング11の胴部14の内面の凹凸20に接触・衝突させて効率良く捕獲することができる。即ち、ファンケーシング11の胴部14の内面に凹凸20を形成したことで油煙が接触・衝突する面積がファンケーシング内面が平坦な場合に比べて著しく増大し、それによって油脂成分が凹凸20に多量に付着するので、油脂成分の捕獲効率を大幅に増大することができる。
【0013】
また、送風機停止後にファンケーシング11の内部に洗浄液を供給することで、その洗浄液が凹凸20に吹きつけられて凹凸20に付着して停滞している油脂成分を洗浄するので、凹凸20が常にクリーンな状態となる。
これによって、長期使用しても凹凸20の凹部21に油脂成分が溜って凹凸20の初期形態を維持できなくなることがなく、長期使用しても初期と同様の捕獲効率で油脂成分を捕獲できる。
また、凹凸20に吹きつけられた洗浄液を、胴部14の最下部から排水することができる。
また、従来使用しているフィルターを用いずに調理時に発生した油煙が送風機10に直接吸い込みされ、凹凸20に非常に多量の油脂成分が付着する状態で長期使用しても、その凹凸20部分は送風機停止後に常にクリーンな状態となるので、凹凸20の凹部21に油脂成分が溜ることがなく、長期使用しても初期と同様の捕獲効率で油脂成分を捕獲できる。
したがって、フィルターを用いないレンジフードとすることが可能である。
また、ファンケーシング11内面の凹凸20に一旦付着した油脂成分がファンによる送風中に吐出口17側に吹き飛ばされることがなく、送風停止後に凹凸20の凹部21に油脂成分が殆んど付着・停滞する。
これによって、排気ダクトに流れる油脂成分はきわめて少なく排気ダクトに油脂成分が付着することが低減する。しかも洗浄液を送風機の上方から供給しても凹凸20部分に付着停滞している油脂成分を確実に洗浄できる。
【0014】
第2の発明によれば、凹凸20に供給された洗浄液は、その凹凸20に沿って排水部22に流れ、その排水部22に沿って下方に流れて排水パイプ36から排水される。
【0015】
第4の発明によれば、ファン12に付着した油脂成分が洗浄液で洗浄されるし、ファン12の回転で洗浄液がファンケーシング11の内面全てに行き渡るので、送風機内部の油脂成分で汚れ部分全てを効率良く洗浄できる。しかもファン12の回転力で洗浄液がファンケーシング11の内面に強い力で衝突するので、洗浄液供給圧力を低くできる。これによって洗浄液を供給するポンプの能力を小さくできるので、小型で安価なポンプを用いることができる。
【0016】
第5の発明によれば、洗浄中に洗浄液が排気ダクト側に飛散することを防止できる。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1に示すように、フード本体1は前面板2と背面板3と左右の側面板4と上面板5で下面を開口した箱形状である。なお、前面板2、背面板3、側面板4の開口縁は折り曲げられてフランジ2a,3a,4aを有している。
前記フード本体1内に縦仕切り板6と横仕切り板7でL字状の仕切板8が取付けてあり、これによってフード本体1内に密閉された送風機取付用室9を形成している。
【0018】
前記送風機取付用室9内に送風機10が取付けてある。この送風機10は図1と図2に示すようにファンケーシング11内にファン12を設け、モータ13でファン12を回転するもので、そのファン12はシロッコファンと呼ばれる多翼ファンである。
【0019】
前記ファンケーシング11は図3に示すように、略円筒状の胴部14と第1・第2側板15,16で吐出口17を有するボリュート形状で、第1側板15に吸込口18が形成してある。
前記胴部14の湾曲した内面に凹凸帯板19を積層固定してファンケーシング11の内面に凹凸20を形成している。
【0020】
前記凹凸帯板19は図4,図5,図6に示すように、胴部14と同一幅で胴部14の湾曲した内面よりも短かい長さの帯板19aの幅方向中間部を長さ方向に間隔を置いた部分を断面略コ字状の突部19bに打ち出し成形して突部19b間に凹部21を有する凹凸20としてある。帯板19aの幅方向両側部19cは平坦面となっている。
前記突部19bは帯板19aの幅方向両端面19dと直角に対して一端面19d寄りが他端面19d寄りも低くなるように斜めである。
凹凸帯板19には溌油加工、例えばフッ素樹脂やシリコン樹脂が塗装してある。
【0021】
前述の凹凸帯板19を胴部14の湾曲した内面に沿って略U字状に湾曲して積層固定して凹凸20としてあり、この凹凸20はファン12の軸心と略平行で、その凹凸20がファンケーシング11内の風の流れに対向するように配置され、かつ水平に対して(ファン12の軸心と平行に対して)若干斜めとなっている。
また、図7に示すようにファンケーシング11の第1・第2側板15,16と凹凸20(突部19b)との間に湾曲方向に連続した平坦面があり、この平坦面が排水部22を形成している。
【0022】
前記送風機10は吸込口18が縦仕切り板6の入口孔23と連続し、吐出口17が上面板5の出口孔(図示せず)と連続して取付けられ、その上面板5には出口孔と連続して排気ダクト(図示せず)が接続される。ファン12の軸心はほぼ水平である。
【0023】
図1と図2に示すように、前記横仕切り板7には洗浄液タンク30が取付けてあり、この洗浄液タンク30内にポンプ31の吸込部32が突出し、そのポンプ31の吐出部に接続したホース33が2つのノズル34に接続してある。1つのノズル34は胴部14の吐出部17寄りに突出して凹凸20の一方の最上部と対向し、他のノズル34は胴部14内に突出して凹凸20の他方の最上部及びファン12と対向している。前記ポンプ31はモータ35で駆動される。
【0024】
ファンケーシング11の最下部(胴部14の最下部で排水部22の最下部)に排水パイプ36が接続し、この排水パイプ36は洗浄液タンク30内に突出している。
これによって、洗浄した後の洗浄液が回収されて再利用されるので、循環式の洗浄装置を形成している。
【0025】
このようであるから、送風機10のファン12を駆動するとフード本体1内の油煙等が入口孔23、吸込口18を通ってファン12の内部に吸引され、ファン12の外周から放射状に吐出されてファンケーシング11の内面(胴部14の凹凸20)に接触・衝突する。
これによって、油煙中の油脂成分が凹凸20に付着して捕獲される。
油脂成分が捕獲された油煙等は吐出口17から排気ダクトを経て屋外に排出される。
【0026】
凹凸20で捕獲(付着)された油脂成分aは図7に示すように突部19bの上面(凹部21の底部)に沿って流れて排水部22から最下部に流れる。最下部に流れた油脂成分は排水パイプ36で洗浄液槽30内に落下する。
【0027】
しかしながら、先に述べた様に凹凸20に捕獲(付着)された油脂成分の粘度が高いので、完全に流し切ることはできずに一部の油脂成分が凹凸20に停滞する。
この動作を繰り返すことで凹凸20(凹部21)に油脂成分が溜って捕獲効率が低下する。
特に、この実施の形態ではフィルターを使用していないので、凹凸20に非常に多量の油脂成分が付着するので、凹凸20(凹部21)に油脂成分が短期間に溜る。
【0028】
そこで、本発明では送風機10が停止したらポンプ31を駆動して洗浄液をノズル34で凹凸20に図8に示すように噴射する。凹凸20に噴射された洗浄液は付着している油脂成分を洗浄しながら、凹凸20に沿って流れ、排水パイプ36から洗浄した油脂成分とともに洗浄液タンク30内に流れ落ちる。
【0029】
このようであるから、ファンケーシング11の内面の凹凸20に付着して停滞している油脂成分が洗浄液で洗浄されるので、その凹凸20は常にクリーンな状態となるので、長期使用しても凹凸20の形状(凹部21の深さ)が変化しないので、油脂成分を使用初期と同等の捕獲効率で捕獲できる。
【0030】
したがって、フィルターを使用しないで長期使用しても油煙中の油脂成分を効率良く捕獲できる。
フィルターを使用しないでので、図1に示すようにフード本体1の内面(特に縦仕切り板6の前面)が障害物のないシンプルな平坦面となる。これによって、フード本体1の内面を拭取り清掃し易くなる。
【0031】
また、ファンケーシング11内面の凹凸20はファンケーシング11内の風の流れに対向するように配置しているので、一旦ファンケーシング11の内面に付着した油脂成分が送風機10を駆動している送風中に、ファンケーシング11の内面を伝い吐出口19側に到達することがなく、送風機10を停止した送風後にその殆どが凹部21に溜る。
【0032】
これによって、洗浄液を送風機10の上方から供給しても油脂成分が溜る部分(凹部21)を確実に洗浄することが可能である。したがって、スペース等の設計上の理由で洗浄液を送風機10の上方から供給しなければならない場合でも確実に洗浄できる。
【0033】
また、凹凸20(突部19b)は水平に対して若干斜めであるし、凹凸20(突部19b)と連続して排水部22があるので、油脂成分、洗浄液が自然に流下する。これによって、油脂成分、洗浄液が凹凸20に停滞がさらに少なくなる。
【0034】
ポンプ31を駆動して洗浄液をファンケーシング11の内面に噴射して洗浄するタイミングは、ポンプ31のモータ35を起動するスイッチを設け、使用者が任意の時期にスイッチを操作して一定時間を行なうようにしても良い。
【0035】
また、タイマーによって所定の時間を設置し、その設定時間毎に、ポンプ31のモータ35を一定時間起動するようにしても良い。
また、送風機10のモータ13が停止したら、ポンプ31のモータ35を自動的に一定時間起動するようにしても良い。
なお、ポンプ31のモータ35が起動している時に送風機10のモータ13が起動したらポンプ31のモータ35を直ちに停止して洗浄動作を中止する。
【0036】
次に第2の実施の形態を説明する。
図9に示すようにノズル34をファン12に向けて取付け、図10に示すように洗浄液をファン12に噴射し、ファン12の回転で凹凸20に吹きつけるようにする。
【0037】
このようにすれば、ファン12に付着した油脂成分を洗浄できるし、ファンケーシング11の内面全てに洗浄液が吹きつけられてファンケーシング11の内面全てを洗浄できる。
【0038】
この場合には、ファンケーシング11の吐出口17を開閉するシャッター40を取付け、洗浄中にシャッター40で吐出口17を閉じて洗浄液が排気ダクト側に飛散しないようにし、洗浄終了後にはシャッター40を吐出口17を開放する位置に作動する。
【0039】
例えば、シャッターモータ41でピニオン42を回転し、そのピニオン42をシャッター40のラック43に噛合し、シャッターモータ41でピニオン42を駆動することでシャッター40が吐出口17を閉じる位置と吐出口17を開放する位置に移動する電動式シャッター装置とする。
なお、吸込口18を開閉するシャッターを取付ければ洗浄液がフード本体1内に飛散することを防止できる。
【0040】
前述の洗浄中のファン12の回転速度は通常時よりも低速とすることが好ましい。つまり、通常時と同一速度でファン12を回転するとファン12に噴射された洗浄液がファン12接線方向に飛散してファンケーシング11の内面全体に飛散しなくなる恐れがある。
【0041】
このように、ファン12の回転速度をコントロールするには例えば次のようにすれば良い。通常時の回転速度と洗浄時の回転速度をあらかじめ設置し、通常駆動信号(レンジフード起動スイッチのON信号)で通常時の回転速度で駆動する。洗浄時駆動信号(洗浄スイッチのON信号等)によって洗浄時の回転速度を駆動する。
【0042】
以上の各実施の形態では、循環式の洗浄装置の例を述べたが、水道配管に接続した給水管と排水管をファンケーシングに接続しても良い。
例えば、図11に示すように、ファンケーシング内(図2、図9に示すノズル34と相当部分)に突出した給水管50を電磁開閉弁51で図示しない外部給水管を経て水道配管に接続し、ファンケーシング11の最下部に突出した排水管52を図示しない外部配管で排水部に接続する。そして、洗浄時に電磁開閉弁51を開とし、洗浄したら電磁開閉弁51を閉とする。
【0043】
以上の実施の形態ではフィルターを用いていないが、フィルターを用いても良い。例えば縦仕切り板6にフィルターを入口孔23を閉塞するように取付ける。この場合にはフィルターに洗浄液を供給してフィルターに付着した油脂成分を洗浄するようにしても良い。また、ファンケーシング11の内面の凹凸20は胴部14を凹凸加工して形成しても良い。
【0044】
【発明の効果】
請求項1に係る発明によれば、油煙中の油脂成分をファンの回転でファンケーシング11の胴部14の内面の凹凸20に接触・衝突させて効率良く捕獲することができる。即ち、ファンケーシング11の胴部14の内面に凹凸20を形成したことで油煙が接触・衝突する面積がファンケーシング内面が平坦な場合に比べて著しく増大し、それによって油脂成分が凹凸20に多量に付着するので、油脂成分の捕獲効率を大幅に増大することができる。
【0045】
また、送風機停止後にファンケーシング11の内部に洗浄液を供給することで、その洗浄液が凹凸20に吹きつけられて凹凸20に付着して停滞している油脂成分を洗浄するので、凹凸20が常にクリーンな状態となる。
これによって、長期使用しても凹凸20の凹部21に油脂成分が溜って凹凸20の初期形態を維持できなくなることがなく、長期使用しても初期と同様の捕獲効率で油脂成分を捕獲できる。
また、凹凸20に吹きつけられた洗浄液を、胴部14の最下部から排水することができる。
また、従来使用しているフィルターを用いずに調理時に発生した油煙が送風機10に直接吸い込みされ、凹凸20に非常に多量の油脂成分が付着する状態で長期使用しても、その凹凸20部分は送風機停止後に常にクリーンな状態となるので、凹凸20の凹部21に油脂成分が溜ることがなく、長期使用しても初期と同様の捕獲効率で油脂成分を捕獲できる。
したがって、フィルターを用いないレンジフードとすることが可能である。
また、ファンケーシング11内面の凹凸20に一旦付着した油脂成分がファンによる送風中に吐出口17側に吹き飛ばされることがなく、送風停止後に凹凸20の凹部21に油脂成分が殆んど付着・停滞する。
これによって、排気ダクトに流れる油脂成分はきわめて少なく排気ダクトに油脂成分が付着することが低減する。しかも洗浄液を送風機の上方から供給しても凹凸20部分に付着停滞している油脂成分を確実に洗浄できる。
【0046】
請求項2に係る発明によれば、凹凸20に供給された洗浄液は、その凹凸20に沿って排水部22に流れ、その排水部22に沿って下方に流れて排水パイプ36から排水される。
【0047】
請求項4に係る発明によれば、ファン12に付着した油脂成分が洗浄液で洗浄されるし、ファン12の回転で洗浄液がファンケーシング11の内面全てに行き渡るので、送風機内部の油脂成分で汚れ部分全てを効率良く洗浄できる。しかもファン12の回転力で洗浄液がファンケーシング11の内面に強い力で衝突するので、洗浄液供給圧力を低くできる。これによって洗浄液を供給するポンプの能力を小さくできるので、小型で安価なポンプを用いることができる。
【0048】
請求項5に係る発明によれば、洗浄中に洗浄液が排気ダクト側に飛散することを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】レンジフードの外観斜視図である。
【図2】レンジフードの縦断面図である。
【図3】送風機の分解斜視図である。
【図4】凹凸帯板の展開形状の正面図である。
【図5】図4のA−A断面図である。
【図6】凹凸帯板の一部斜視図である。
【図7】凹凸帯板をファンケーシングに取付けた状態の一部断面図である。
【図8】洗浄動作説明図である。
【図9】第2の実施の形態を示すレンジフードの断面図である。
【図10】洗浄動作説明図である。
【図11】第3の実施の形態を示すレンジフードの斜視図である。
【符号の説明】
1…フード本体、10…送風機、11…ファンケーシング、12…ファン、14…胴部、15…第1側板、16…第2側板、17…吐出口、19…凹凸帯板、20…凹凸、21…凹部、30…洗浄液タンク、31…ポンプ、34…ノズル、40…シャッター、50…給水管、52…排水管。
Claims (5)
- フード本体1と送風機10を備え、その送風機10を駆動することでフード本体1内の空気を送風機10内部を通して屋外に排出するレンジフードにおいて、
前記送風機10は、ファンケーシング11内にファン12を有し、そのファン12をモータ13で回転するものとし、
前記ファンケーシング11は、略円筒状の胴部14を有すると共に、吸込口18と吐出口17を有し、
前記胴部14の内面には凹凸20が、ファンケーシング11内の風の流れに対向するように施され、
前記ファンケーシング11内に洗浄液を供給する装置を設け、
前記洗浄液供給装置から供給された洗浄液を、前記胴部14の最下部から排出する構成としたことを特徴とするレンジフード。 - 前記ファンケーシング11の側板と凹凸20との間に、前記胴部14の湾曲方向に連続した排水部22を形成し、
前記凹凸20を、ファン12の軸心と平行に対して斜めとし、
前記排水部22の最下部に排水パイプ36を設けた請求項1記載のレンジフード。 - 前記凹凸20は、断面コ字状の複数の突部19bと、この突部19b間の凹部21を有する請求項1又は2記載のレンジフード。
- 送風機10のファンケーシング11内に設けたファン12に洗浄液を供給し、この洗浄液供給時にファン12を回転させるようにした請求項1〜3いずれか1項記載のレンジフード。
- 前記ファンケーシング17の吐出口17を洗浄中には閉じ、洗浄終了後には吐出口17を開放するシャッター40を設けた請求項4記載のレンジフード。
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