WO2013027383A1

WO2013027383A1 - レンジフード

Info

Publication number: WO2013027383A1
Application number: PCT/JP2012/005201
Authority: WO
Inventors: 大和加藤; 剛高口; 真好鳥居; 弘仁堺
Original assignee: パナソニック株式会社
Priority date: 2011-08-24
Filing date: 2012-08-20
Publication date: 2013-02-28
Also published as: CN103732994A; CN103732994B

Abstract

レンジフードは吸込口と排出口とを有するフードと、フード内において吸込口から吸い込んだ空気を排出口から排出させる円筒形状の羽根車と、電動機と、羽根車の円筒面に設けた油捕集機構部とを備えている。さらにレンジフードは、油捕集機構部に洗浄液を散水する散水ノズルと、給水ポンプと、油捕集機構部を散水された洗浄液に浸漬させる洗浄タンクと、洗浄タンクに収容されない洗浄液を回収する回収部とを備えている。

Description

レンジフード

　本発明は、レンジフードに関する。

　従来のレンジフードでは、調理において発生する油煙、および埃等を捕集するフィルターが取り付けられている（例えば、特許文献１参照）。以下、従来のレンジフードについて図８を参照しながら説明する。

　図８は、特許文献１に開示されている従来のレンジフードの側面構成図である。油等の汚れを含む空気１０１は、吸込口１０２を通過して排気装置１０３の前方に配置されたフィルター１０４を通過する。センサー１０６がフィルター１０４の汚れを検知すると、駆動装置１０５がフィルター１０４を回転させて、汚れを遠心力により除去する。

　また従来の他のレンジフードでは、フィルターを洗浄液に浸漬させて洗浄している（例えば、特許文献２参照）。以下、そのレンジフードについて図９を参照しながら説明する。

　図９は、特許文献２に開示されている従来の他のレンジフードの側面構成図である。レンジフード２００は、吸込口２０１とファン２０２との間に設けられるフィルター２０３を備えている。フィルター２０３は、略水平に延びる回転軸２０４により回転される。回転軸２０４より下方のフィルター２０３の部分が、洗浄タンク２０６に収容された洗浄液２０５に浸漬されている。回転軸２０４より上方のフィルター２０３の部分には、油、および埃等の汚れを含む空気が通過し、その汚れが付着している。フィルター２０３は回転軸２０４により回転され、汚れが付着した部分が回転軸２０４より下方の洗浄液２０５に浸漬され、洗浄される。

　このような従来のレンジフード２００においては、洗浄したフィルター２０３から剥がされた油煙、および埃等が再びファン２０２に堆積するという課題があった。またフィルター２０３が自動洗浄されてもファン２０２の自動洗浄の手段が無く、ファン２０２を取り外す際、レンジフード２００の内部構造が複雑なため手間がかかるという課題があった。

特開平３－１６４６３９号公報特開平６－１３７６３０号公報

　本発明のレンジフードは吸込口と排出口とを有するフードと、フード内において吸込口から吸い込んだ空気を排出口から排出させる円筒形状の羽根車と、羽根車を回転させる回転軸を有する電動機と、羽根車の円筒面に設けた油捕集機構部とを備えている。さらにレンジフードは、油捕集機構部に洗浄液を散水する散水ノズルと、散水ノズルに洗浄液を供給する給水ポンプと、油捕集機構部を散水された洗浄液に浸漬させる洗浄タンクと、洗浄タンクに収容されない洗浄液を回収する回収部とを備えている。

　このような構成のレンジフードは、油捕集機構部と羽根車とを同一の洗浄手段により同時に洗浄できる。そのため、油捕集機構部と羽根車とを取り外すことなく、容易に油捕集機構部と羽根車とに付着した油、および埃を除去でき、油捕集機構部に剥がれた油、および埃が再び堆積することがない。

図１は、本発明の実施の形態のレンジフードの構成図である。図２は、本発明の実施の形態のレンジフードの羽根車と油捕集機構部の構成図である。図３は、本発明の実施の形態のレンジフードの異なる羽根車と油捕集機構部の構成図である。図４は、本発明の実施の形態のレンジフードの羽根車の内周面に油捕集機構部が設けられた場合の切欠斜視図である。図５は、本発明の実施の形態のレンジフードの羽根車の外周面に油捕集機構部が設けられた場合の切欠斜視図である。図６は、本発明の実施の形態の異なるレンジフードの構成図である。図７は、本発明の実施の形態のレンジフードのさらに異なる羽根車の構成図である。図８は、従来のレンジフードの側面構成図である。図９は、従来の他のレンジフードの側面構成図である。

　以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。

　（実施の形態）
　図１は、本発明の実施の形態のレンジフードの構成図である。図１に示すように厨房器具（図示せず）の上方に、厨房器具から発生する油煙、および周囲に浮遊する埃等を捕集する吸込口１を設けたフード２が設置されている。フード２の天面には、屋外と連通したダクト３に接続される排出口４が設けられている。フード２の内部には、電動機１９の回転軸１９ａによって回転される羽根車６と、羽根車６の円筒面６ａに設けた油捕集機構部５とが配置されている。

　またフード２の内部には、油捕集機構部５に洗浄液１０を散水する散水ノズル１３と、散水ノズル１３に洗浄液１０を供給する給水ポンプ１２とが配置されている。さらにフード２の内部には、油捕集機構部５を散水された洗浄液１０に浸漬させる洗浄タンク７と、洗浄タンク７に収容されない洗浄液１０を回収する回収部１６とが配置されている。

　ここで電動機１９は、排出口４付近に設けられている。また羽根車６を介し、吸込口１と排出口４とを結ぶ通風路８が形成されている。そして円筒形状の羽根車６は、吸込口１から吸い込んだ空気１４を排出口４から排出する。

　また、フード２の吸込口１近傍には箱状の整流板９が配置されている。そして、洗浄タンク７より下方に洗浄液１０を貯水する貯水装置１１と給水ポンプ１２とが設けられている。散水ノズル１３は、給水ポンプ１２に接続され、洗浄タンク７と羽根車６との間に配置されている。

　また、洗浄タンク７の下端部に小孔が設けられている。洗浄タンク７内に洗浄液１０を貯水、排水する開閉弁１５が、その小孔に設けられている。開閉弁１５の下方において、洗浄タンク７内に散乱した汚水となった洗浄液１０を回収する回収部１６が配置されている。

　このように本発明の実施の形態のレンジフード３０は、フード２と、羽根車６と、電動機１９と、油捕集機構部５と、散水ノズル１３と、給水ポンプ１２と、洗浄タンク７と、回収部１６とを備えている。

　図２は、本発明の実施の形態のレンジフードの羽根車と油捕集機構部の構成図である。図２に示すように羽根車６の円筒面６ａ上に設けられた金属製の油捕集機構部５は、複数の開口２１を備えている。油捕集機構部５に向かう空気１４は、油捕集機構部５の開口２１以外の肉部２３に衝突して油、および埃が捕集される。油は開口２１通過時、開口２１と肉部２３との境界にも付着する。付着した油に埃等の汚れが付着し、蓄積することにより、油捕集機構部５の開口２１を塞いで目詰まりが発生し、排出風量の低下を招く。羽根車６においても、図１に示す整流板９の周囲の吸込口１からフード２内に吸いこまれた油、埃が図２に示す羽根車６の羽根部分６ｂに付着、蓄積することにより羽根車６内の空気１４の流れが変化し、排出風量の低下を招く。

　そのため油捕集機構部５、羽根車６の洗浄が必要となる。図１に示す油捕集機構部５および羽根車６が回転し、給水ポンプ１２により貯水装置１１に貯めた洗浄液１０が汲み上げられ散水ノズル１３に供給される。貯水装置１１内の洗浄液１０は、事前に貯められている。散水ノズル１３より噴射された洗浄液１０は、図２に示す油捕集機構部５の肉部２３に衝突し、肉部２３と油等の汚れとの間に入り、肉部２３に付着した汚れを剥がし落とす。そして散水ノズル１３より噴射された洗浄液１０が開口２１を通過する際、開口２１に膜状に蓄積した油、および埃に洗浄液１０が衝突し、汚れの膜を破砕し剥離除去する。そして回転による遠心力にて、汚れの膜が油捕集機構部５、および羽根車６から飛散され、洗浄される。

　開口２１は油、および埃などの汚れによる目詰まり防止には大きい方がよいが、汚れの捕集の点からは小さい方がよい。レンジフード３０としての機能を満足する為、これら相反する点を考慮して開口２１の形状、幅、長さ、および配置が適宜決定される。

　また、図１に示す貯水構造とした回収部１６内に溜まった散水ノズル１３からの噴射後の洗浄液１０は汚れを含んでいるため、油捕集機構部５の洗浄は断続的に行われる。また油捕集機構部５の洗浄中に、回収部１６内に浮遊している汚れは油捕集機構部５に再付着しない。なぜなら一度洗浄に使用した洗浄液１０は、開閉弁１５を開いて排水される。そして散水ノズル１３から回転している油捕集機構部５に、数回にわたって洗浄液１０が噴射される。そのため油捕集機構部５全体と、羽根車６全体とに付着した汚れが洗い流される。

　さらに、散水ノズル１３から噴射された洗浄液１０が洗浄タンク７に貯められる。洗浄タンク７において油捕集機構部５と羽根車６とが回転し、油捕集機構部５と羽根車６とが洗浄液１０と摩擦、および衝突をおこし汚れが除去される。

　このように油捕集機構部５と羽根車６とが、同一の洗浄手段である散水ノズル１３の散水、および洗浄タンク７における洗浄液１０への浸漬により同時に洗浄される。そのため、油捕集機構部５と羽根車６とをレンジフード３０から取り外すことなく、容易に油捕集機構部５と羽根車６とに付着した油、および埃が除去される。また、油捕集機構部５と羽根車６とが同時に洗浄されるため油煙、および埃等の油捕集機構部５への再堆積が軽減される。

　図３は、本発明の実施の形態のレンジフードの異なる羽根車と油捕集機構部の構成図である。図３に示すように金属製の油捕集機構部５上に、回転軸１９ａ方向に向かう凸状のガイド１８が設けられている。

　油捕集機構部５の洗浄時、羽根車６の回転とともに、図１に示す洗浄タンク７に貯められた洗浄液１０が洗浄タンク７上方部に巻き上げられる。その後、巻き上げられた洗浄液１０は、図３に示す油捕集機構部５上の凸状のガイド１８に沿って羽根車６の円筒面６ａ上から流れ落ちる。そのため、油捕集機構部５から剥がされた油煙、および埃等の混在した洗浄液１０は、効率良く油捕集機構部５外へ流し出される。その結果、油煙、および埃等の油捕集機構部５への再堆積は、より軽減される。

　なお本発明の実施の形態において、凸状のガイド１８は羽根車６の回転方向に対して平行に設けられている。しかし凸状のガイド１８は、羽根車６の回転方向に対して斜めに設けられてもよく、洗浄液１０が油捕集機構部５からより流れ落ち易くすればよい。

　図４は、本発明の実施の形態のレンジフードの羽根車の内周面に油捕集機構部が設けられた場合の切欠斜視図である。図４に示すように油捕集機構部５は、羽根車６の内周面６ｃに設けられている。

　調理時に発生した油、および室内の埃は、羽根車６内周の油捕集機構部５にて捕集、蓄積される。その結果、羽根車６へは浄化された空気１４が流れ込むため羽根車６の汚れは軽減される。

　また図５は、本発明の実施の形態のレンジフードの羽根車の外周面に油捕集機構部が設けられた場合の切欠斜視図である。図５に示すように油捕集機構部５は、羽根車６の外周面６ｄに設けられている。

　調理時に発生した油や室内の埃などの汚れは、羽根車６を通過し油捕集機構部５にて捕集、蓄積される。油捕集機構部５が羽根車６の外周面６ｄに設けられると、内周面６ｃに設けられた場合に比べ、羽根車６を覆う油捕集機構部５の面積が増し、油捕集機構部５による捕集量が向上する。また羽根車６が回転した際、油捕集機構部５に働く遠心力は、油捕集機構部５が内周面６ｃに設けられた場合に比べ大きくなり、油捕集機構部５から汚れが効果的に吹き飛ばされる。

　図６は、本発明の実施の形態の異なるレンジフードの構成図である。図６に示すように油捕集機構部５を円筒面６ａ上に設けた羽根車６、および洗浄タンク７は、鉛直方向の壁面１７に対して斜めに設置されている。すなわち電動機１９の回転軸１９ａは、水平方向２０に対して傾けて設けられている。

　油捕集機構部５の洗浄時、羽根車６の回転とともに、洗浄タンク７に貯められた洗浄液１０が洗浄タンク７上方に巻き上げられる。その後、巻き上げられた洗浄液１０は、壁面１７に対して斜めに設けられた油捕集機構部５に沿って油捕集機構部５外へ流れ落ちる。そのため、油捕集機構部５から剥がされた油煙、および埃等の混在した洗浄液１０は、効率良く油捕集機構部５外へ流し出される。その結果、油煙、および埃等の油捕集機構部５への再堆積は、より軽減される。

　図７は、本発明の実施の形態のレンジフードのさらに異なる羽根車の構成図である。図７に示すように羽根車６の円筒面６ａ上に設けられた金属製の油捕集機構部５は、羽根車６の回転方向６ｅに対して一定の間隔２２を設けて配置されている。ここで一定の間隔とは、油捕集ができ排気性能が保たれる間隔であればよい。

　油捕集機構部５の洗浄時、羽根車６の回転とともに、油捕集機構部５から剥がされた油煙、および埃等の混在した洗浄液１０は、羽根車６の外側へ流される。そのため、油捕集機構部５から剥がされた油煙、および埃等の混在した洗浄液１０は、効率良く油捕集機構部５外へ流し出される。その結果、油煙、および埃等の油捕集機構部５への再堆積が、より軽減される。また油捕集機構部５が円筒面６ａの一部にのみ形成されるため、金属製の油捕集機構部５の使用量が削減され、コストが低減される。

　本発明のレンジフードは、汚れを捕集する換気装置等に適用できる。

　１　　吸込口
　２　　フード
　３　　ダクト
　４　　排出口
　５　　油捕集機構部
　６　　羽根車
　６ａ　　円筒面
　６ｂ　　羽根部分
　６ｃ　　内周面
　６ｄ　　外周面
　６ｅ　　回転方向
　７　　洗浄タンク
　８　　通風路
　９　　整流板
　１０　　洗浄液
　１１　　貯水装置
　１２　　給水ポンプ
　１３　　散水ノズル
　１４　　空気
　１５　　開閉弁
　１６　　回収部
　１７　　壁面
　１８　　凸状のガイド
　１９　　電動機
　１９ａ　　回転軸
　２０　　水平方向
　２１　　開口
　２２　　一定の間隔
　２３　　肉部
　３０　　レンジフード

Claims

吸込口と排出口とを有するフードと、
前記フード内において前記吸込口から吸い込んだ空気を前記排出口から排出させる円筒形状の羽根車と、
前記羽根車を回転させる回転軸を有する電動機と、
前記羽根車の円筒面に設けた油捕集機構部と、
前記油捕集機構部に洗浄液を散水する散水ノズルと、
前記散水ノズルに前記洗浄液を供給する給水ポンプと、
前記油捕集機構部を散水された前記洗浄液に浸漬させる洗浄タンクと、
前記洗浄タンクに収容されない前記洗浄液を回収する回収部とを備えたことを特徴とするレンジフード。
前記油捕集機構部は、複数の開口を備えたことを特徴とする請求項１に記載のレンジフード。
前記油捕集機構部は、凸状のガイドを備えたことを特徴とする請求項１または２いずれか一項に記載のレンジフード。
前記油捕集機構部は、前記円筒面のうちの内周面に設けられたことを特徴とする請求項１に記載のレンジフード。
前記油捕集機構部は、前記円筒面のうちの外周面に設けられたことを特徴とする請求項１に記載のレンジフード。
前記回転軸は、水平方向に対して傾けて設けられたことを特徴とする請求項１に記載のレンジフード。
前記油捕集機構部が、前記円筒面において前記羽根車の回転方向に対して一定の間隔を設けて配置されたことを特徴とする請求項１に記載のレンジフード。