JP2013044470A - レンジフード - Google Patents
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Abstract
【課題】洗浄された油煙や埃等の油捕集機構部への再堆積を軽減することができることを目的とする。
【解決手段】羽根車6の円周面上に金属製の油捕集機構部5を備え油捕集機構部5が洗浄液10に浸漬されるよう洗浄タンク7を設け、羽根車6の中央には、洗浄液10を貯水する貯水装置11と給水ポンプ12により接続された散水ノズル13により散水手段14を構成したことにより、その都度、油捕集機構部5に付着した油や埃を油捕集機構部から剥がすので、洗浄された油煙や埃等の油捕集機構部5への再堆積を軽減することができるレンジフードを得られる。
【選択図】図1
【解決手段】羽根車6の円周面上に金属製の油捕集機構部5を備え油捕集機構部5が洗浄液10に浸漬されるよう洗浄タンク7を設け、羽根車6の中央には、洗浄液10を貯水する貯水装置11と給水ポンプ12により接続された散水ノズル13により散水手段14を構成したことにより、その都度、油捕集機構部5に付着した油や埃を油捕集機構部から剥がすので、洗浄された油煙や埃等の油捕集機構部5への再堆積を軽減することができるレンジフードを得られる。
【選択図】図1
Description
本発明は、レンジフードに取り付ける油捕集機構部の汚れ除去に関するものである。
従来、この種のレンジフードは、調理で発生する油煙や埃等を捕集する目的としてフィルターが取り付けられているものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
以下、そのレンジフードについて図6を参照しながら説明する。
図6は、特許文献1に開示されている従来のレンジフード100の構成図である。油等の汚れを含む空気101は、吸込口102を通過して排気装置103の前方に配置されたフィルター104を通過する。センサー106がフィルター104の汚れを検知すると、駆動装置105がフィルター104を回転させて、汚れを遠心力で除去する。
また、この種のレンジフードには、調理で発生する油煙や埃等を捕集する目的としてフィルターを取り付け、そこのフィルターを洗浄液に浸漬させて洗浄するものもある(例えば、特許文献2参照)。
以下、そのレンジフードについて図7を参照しながら説明する。
図7は、特許文献2に開示されている他の従来のレンジフード200の構成図である。
レンジフード200は、吸込口201とファン202との間に設けられるフィルター203を備える。フィルター203は、略水平に延びる回転軸204で回転できる。フィルター203の回転軸204より下方の部分が、洗浄タンク206に収容された洗浄液205に浸漬される。フィルター203の回転軸204より上方の部分には、油、埃等の汚れを含む空気が通過してその汚れが付着している。フィルター203を回転軸204で回転させることで、汚れが付着した部分を回転軸204より下方に位置させて洗浄液205に浸漬させて洗浄する。
このような従来のレンジフードにおいては、洗浄した油煙や埃等が再び油捕集機構部に堆積する、という課題があった。
本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、洗浄された油煙や埃等の油捕集機構部への再堆積を軽減することができるレンジフードを提供することを目的としている。
そして、この目的を達成するために、本発明は、厨房器具上方に位置するよう設けられ、吸込口と排出口とを有するフードと、前記フードの前記排出口付近に設けられる電動機を備えてなるレンジフードにおいて、水平に位置する電動機よりなる回転軸により羽根車を回動自在に設け、前記回転軸に保持された前記羽根車の円周面上に金属製の油捕集機構部を備え、前記回転軸より下方に位置する前記油捕集機構部が洗浄液に浸漬されるよう洗浄タンクを設けてなることとしたものであり、これにより所期の目的を達成するものである。
本発明によれば、厨房器具上方に位置するよう設けられ、吸込口と排出口とを有するフードと、前記フードの前記排出口付近に設けられる電動機を備えてなるレンジフードにおいて、水平に位置する電動機よりなる回転軸により羽根車を回動自在に設け、前記回転軸に保持された前記羽根車の円周面上に金属製の油捕集機構部を備え、前記回転軸より下方に位置する前記油捕集機構部が洗浄液に浸漬されるよう洗浄タンクを設けてなるという構成にしたことにより、油煙や埃等を油捕集機構部に付着させ、その都度洗浄液に油捕集機構部を浸漬させることで、油捕集機構部に付着した油煙や埃等を油捕集機構部から剥がすこととなるので、洗浄された油煙や埃等の油捕集機構部への再堆積を軽減することができる、という効果を得ることができる。
本発明の請求項1記載のレンジフードは、厨房器具上方に位置するよう設けられ、吸込口と排出口とを有するフードと、前記フードの前記排出口付近に設けられる電動機を備えてなるレンジフードにおいて、水平に位置する電動機の回転軸により羽根車を回動自在に設け、前記回転軸に保持された前記羽根車の円周面上に金属製の油捕集機構部を備え、前記回転軸より下方に位置する前記油捕集機構部が洗浄液に浸漬されるよう洗浄タンクを設けてなるという構成を有する。これにより、油煙や埃等を油捕集機構部に付着させ、その都度洗浄液に油捕集機構部を浸漬させることで、油捕集機構部に付着した油煙や埃等を油捕集機構部から剥がすこととなるので、洗浄された油煙や埃等の油捕集機構部への再堆積を軽減することができるという効果を奏する。
また、油捕集機構部は、金属板上に多数の開口を設けた構成にしてもよい。これにより、油捕集機構部の多数の開口から洗浄液を流し、洗浄液でその都度油捕集機構部に付着した油煙や埃等を洗浄液に浸漬させ油煙や埃等を油捕集機構部から剥がすこととなるので、油捕集機構部の開口に捕集された油や埃を効率的に洗浄することができるという効果を奏する。
また、油捕集機構部上に、凸状のガイドを設けた構成にしてもよい。これにより、油捕集機構部上の洗浄液を、ガイドに沿って流すこととなるので、油捕集機構部上に効率よく洗浄液を流し、より油煙や埃等の油捕集機構部への再堆積を軽減することができるという効果を奏する。
また、油捕集機構部を設けた羽根車を、壁面に対して斜めに設けた構成にしてもよい。これにより、油捕集機構部上の洗浄液を、斜めに沿って油捕集機構部外へ流すこととなるので、油捕集機構部上から油煙や埃等の混在した洗浄水を流し出し、簡単な構成で油捕集機構部への再堆積を軽減することができる効果を奏する。
また、油捕集機構部を、一定の間隔毎に設けた構成にしてもよい。これにより、油捕集機構部上の洗浄液を、油捕集機構部の間隔の間の切れ目から羽根車の外周方向へ流すこととなるので、油捕集機構部上から油煙や埃等の混在した洗浄水を流し出し、コストを低減しつつ油捕集機構部への再堆積を軽減することができる効果を奏する。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1に示すように、本実施の形態1では、厨房器具(図示せず)の上方に、厨房器具から発生する油煙や周囲に浮遊する埃等を捕集する吸込口1を設けたフード2を設置し、フード2には、天面には屋外と連通したダクト3を介して連通する排出口4を設け、内部には排出口4付近に設けられた電動機の回転軸に、円周面上に金属製の油捕集機構部5を設けた羽根車6を回転自在に設置した構造を包括した洗浄タンク7を配設し、この羽根車6を介し吸込口1と排出口4を結ぶ通風路8を形成している。また、フード2の吸込口1近傍には箱状の整流板9が配設されている。また、洗浄タンク7より下方に洗浄液10を貯水する貯水装置11と給水ポンプ12を設け、給水ポンプ12により接続され、洗浄タンク7と羽根車6の間に配設した散水ノズル13により散水手段14を構成している。また、洗浄タンク7の下端部に小孔を設けて、洗浄タンク7内に洗浄液10を貯排する開閉弁15を設け、開閉弁15の下方において洗浄タンク7内に散乱した汚水を回収することにより回収手段16を構成している。
図1に示すように、本実施の形態1では、厨房器具(図示せず)の上方に、厨房器具から発生する油煙や周囲に浮遊する埃等を捕集する吸込口1を設けたフード2を設置し、フード2には、天面には屋外と連通したダクト3を介して連通する排出口4を設け、内部には排出口4付近に設けられた電動機の回転軸に、円周面上に金属製の油捕集機構部5を設けた羽根車6を回転自在に設置した構造を包括した洗浄タンク7を配設し、この羽根車6を介し吸込口1と排出口4を結ぶ通風路8を形成している。また、フード2の吸込口1近傍には箱状の整流板9が配設されている。また、洗浄タンク7より下方に洗浄液10を貯水する貯水装置11と給水ポンプ12を設け、給水ポンプ12により接続され、洗浄タンク7と羽根車6の間に配設した散水ノズル13により散水手段14を構成している。また、洗浄タンク7の下端部に小孔を設けて、洗浄タンク7内に洗浄液10を貯排する開閉弁15を設け、開閉弁15の下方において洗浄タンク7内に散乱した汚水を回収することにより回収手段16を構成している。
上記構成において、厨房器具によって調理するとき電動機に通電し、電動機の回転軸を介して羽根車6の回転を開始すると、油煙や埃等は吸込口1から吸込まれ整流板9を回り込みフード2内に進入するが、その際整流板9の裏側端部には通気の滞留作用により汚れが付着堆積される。その後、通過した油煙や埃等は羽根車6に向かい、油捕集機構部5にて捕集される。油捕集機構部5の洗浄を行う時は、まず、羽根車6が回転し、散水ノズル13から油捕集機構部5の中央に散水し油捕集機構部5表面を洗浄し、開閉弁15を閉じることで洗浄タンク7内部に洗浄液10を貯水し、油捕集機構部5を浸漬させる。そして、散水により剥がされた油煙や埃等を洗浄液10の上に浮き上がらせ、油煙や埃等の油捕集機構部5への再堆積を軽減することができる。
(実施の形態2)
図2において、図1と同じ構成要素については同じ符号を用いその説明を省略する。
図2において、図1と同じ構成要素については同じ符号を用いその説明を省略する。
図2に示すように、本実施の形態2では、洗浄タンク7に包括された羽根車6において、羽根車6の円周面上に設けられた金属製の油捕集機構部5は、金属板上に多数の開口を設けている。
上記構成において、油捕集機構部5の洗浄を行う時は、まず、羽根車6が回転し、散水ノズル13から油捕集機構部5の中央に散水し油捕集機構部5表面を洗浄し、開閉弁15を閉じることで洗浄タンク7内部に洗浄液10を貯水し、羽根車6の回転とともに、洗浄タンク7に貯水された洗浄液10が洗浄タンク7上方部に巻き上げられる。その後、巻き上げられた洗浄液10は、油捕集機構部5に設けられた多数の開口から羽根車6の内側を通過し、洗浄タンク7の下方へ向かい流れる。そのため、油捕集機構部の開口に捕集された油煙や埃等をより効率的に洗浄することができる。
(実施の形態3)
図3において、図1と同じ構成要素については同じ符号を用いその説明を省略する。
図3において、図1と同じ構成要素については同じ符号を用いその説明を省略する。
図3に示すように、本実施の形態3では、洗浄タンク7に包括された羽根車6において、羽根車6の円周面上に設けられた金属製の油捕集機構部5上に、電動機の回転軸方向に向かう凸状のガイド18を設けている。
上記構成において、油捕集機構部5洗浄を行う時は、まず、羽根車6が回転し、散水ノズル13から油捕集機構部5の中央に散水し油捕集機構部5表面を洗浄し、開閉弁15を閉じることで洗浄タンク7内部に洗浄液10を貯水し、羽根車6の回転とともに、洗浄タンク7に貯水された洗浄液10が洗浄タンク7上方部に巻き上げられる。その後、巻き上げられた洗浄液10は、油捕集機構部5上のガイド18に沿って油捕集機構部5円周面上から流れ落ちる。そのため、油捕集機構部5から剥がされた油煙や埃等の混在した洗浄液10を効率良くに油捕集機構部5外へ流し出し、油煙や埃等の油捕集機構部5への再堆積をより軽減することができる。
なお、実施の形態3において凸状のガイド18を設けたが、凸状のガイド18は羽根車6の回転方向に対して平行でなくても良く、凸状のガイド18は羽根車6の回転方向に対して斜めに設けて、洗浄液10を油捕集機構部5円周面上からより流れ落ち易くすることが好ましい。
(実施の形態4)
図4において、図1と同じ構成要素については同じ符号を用いその説明を省略する。
図4において、図1と同じ構成要素については同じ符号を用いその説明を省略する。
図4に示すように、本実施の形態4では、フード2の内部の金属製の油捕集機構部5を円周面上に設けた羽根車6および羽根車6を包括した洗浄タンク7を壁面17に対して上下方向に斜めに設けている。
上記構成において、油捕集機構部5の洗浄を行う時は、まず、羽根車6が回転し、散水ノズル13から油捕集機構部5の中央に散水し油捕集機構部5表面を洗浄し、開閉弁15を閉じることで洗浄タンク7内部に洗浄液10を貯水し、羽根車6の回転とともに、洗浄タンク7に貯水された洗浄液10が洗浄タンク7上方部に巻き上げられる。その後、巻き上げられた洗浄液10は、壁面17に対して上下方向に斜めに設けられた油捕集機構部5に沿って油捕集機構部5外へ流れ落ちる。そのため、油捕集機構部5から剥がされた油煙や埃等の混在した洗浄液10を効率良くに油捕集機構部5外へ流し出し、油煙や埃等の油捕集機構部5への再堆積をより軽減することができる。
(実施の形態5)
図5において、図1と同じ構成要素については同じ符号を用いその説明を省略する。
図5において、図1と同じ構成要素については同じ符号を用いその説明を省略する。
図5に示すように、本実施の形態5では、洗浄タンク7に包括された羽根車6において、羽根車6の円周面上に設けられた金属製の油捕集機構部5は、羽根車6の回転方向に対して一定の間隔毎に設けている。
上記構成において、油捕集機構部5の洗浄を行う時は、羽根車6の回転とともに、油捕集機構部5から剥がされた油煙や埃等の混在した洗浄液10は、羽根車6の外側へ流される。そのため、油捕集機構部5から剥がされた油煙や埃等の混在した洗浄液10を効率良くに油捕集機構部5外へ流し出し、油煙や埃等の油捕集機構部5への再堆積をより軽減することができる。また、金属製の油捕集機構部5の使用量を削減し、コストを低減することができる。
本発明にかかるレンジフードは、洗浄された油煙や埃等の油捕集機構部への再堆積の軽減を可能とするものであるので、汚れを捕集する換気装置等にも適用することができる。
1 吸込口
2 フード
4 排出口
5 油捕集機構部
6 羽根車
7 洗浄タンク
10 洗浄液
18 ガイド
2 フード
4 排出口
5 油捕集機構部
6 羽根車
7 洗浄タンク
10 洗浄液
18 ガイド
Claims (5)
- 厨房器具上方に位置するよう設けられ、吸込口と排出口とを有するフードと、前記フードの前記排出口付近に設けられる電動機を備えてなるレンジフードにおいて、水平に位置する回転軸により羽根車を回動自在に設け、前記回転軸に保持された前記羽根車の円周面上に金属製の油捕集機構部を備え、前記回転軸より下方に位置する前記油捕集機構部が洗浄液に浸漬されるよう洗浄タンクを設けてなることを特徴とするレンジフード。
- 油捕集機構部は、金属板上に多数の開口を設けたことを特徴とする請求項1に記載のレンジフード。
- 油捕集機構部上に、凸状のガイドを設けたことを特徴とした請求項1または2に記載のレンジフード。
- 油捕集機構部を設けた羽根車を、壁面に対して斜めに設けたことを特徴とした請求項1に記載のレンジフード。
- 油捕集機構部を、一定の間隔毎に設けたことを特徴とした請求項1に記載のレンジフード。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011182389A JP2013044470A (ja) | 2011-08-24 | 2011-08-24 | レンジフード |
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Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Family
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Family Applications (1)
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JP2011182389A Withdrawn JP2013044470A (ja) | 2011-08-24 | 2011-08-24 | レンジフード |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2013044470A (ja) |
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2011
- 2011-08-24 JP JP2011182389A patent/JP2013044470A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
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