JP2009127890A - レンジフード - Google Patents
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Abstract
【解決手段】フード1に取付けた送風機ボックス2の内面に、複数の孔31を設けたあなあき板32の背後に空気層33をおいた共鳴器型吸音構造の吸音機構30を取付け、稼動時に発生した音を吸音して騒音を低減できるようにしたレンジフード。
【選択図】図3
Description
例えば、特許文献1に開示されたように、フード体と送風機と排気ダクトを備え、その送風機を駆動することで、調理時に発生する煙、湯気、臭気等を含む空気をフード体内に捕集し、その空気を排気ダクトで屋外に排出するレンジフードが知られている。
一方、近年のオープンキッチン等の普及により、稼動時に発生する騒音が問題となり、稼動時に発生する騒音が少なく静寂性に優れたレンジフードが望まれている。
前記フード体3の内面に、複数の孔31を設けたあなあき板32の背後に空気層33をおいた共鳴器型吸音構造の吸音機構30を取付けたことを特徴とするレンジフードである。
前記整流板16の内面に、複数の孔31を設けたあなあき板32の背後に空気層33をおいた共鳴器型吸音構造の吸音機構30を取付けたことを特徴とするレンジフードとすることもできる。
前記幕板60の背面に、複数の孔31を設けたあなあき板32の背後に空気層33をおいた共鳴器型吸音構造の吸音機構30を取付けたことを特徴とするレンジフードとすることもできる。
前記送風機4のケーシング40の内面に、複数の孔31を設けたあなあき板32の背後に空気層33をおいた共鳴器型吸音構造の吸音機構30を取付けたことを特徴とするレンジフードとすることもできる。
前記ダクトカバー70の内面に、複数の孔31を設けたあなあき板32の背後に空気層33をおいた共鳴器型吸音構造の吸音機構30を取付けたことを特徴とするレンジフードとすることもできる。
したがって、稼動時に発生する騒音が少なく、静寂性に優れたレンジフードとすることができる。
前記フード1は、上面板10と外周面板11と下面板12と内周面板13で下面に開口した凹陥部14と、この凹陥部14を上面に連通する開口部15を有し、その上下寸法が前後寸法、左右寸法よりも小さな薄型の箱状体である。
前記フード1の凹陥部14内に整流板16が取付けてあり、この整流板16の外周面と凹陥部14(内周面板13)との間の隙間を空気が流通する。
前記フード1の開口部15にはフィルター17が取り付けてある。
前記下面板22をフード1の上面板10に載置すると共に、空気取入口23を開口部15と連通してフード1と送風機ボックス2が連結されている。
この送風機4は、ケーシング40内にファン41を設け、そのファン41を図示しないモータで回転することで、吸込口42から空気を吸い込み、吐出口43から吐出するものである。
前記吸込口42が送風機ボックス2内に開口し、吐出口43に排気ダクト44が接続してある。
前述のようにレンジフードを稼動することにより騒音が発生する。
例えば、送風機4のモータ、ファン41の回転音、フィルター17を空気が通過する際の風切り音、排気ダクト44を空気が流通する音等が発生し、その音がレンジフードの周囲に伝わり騒音となる。
前記吸音機構30は、複数の孔31を設けたあなあき板32の背後に空気層33をおいたヘルムホルツ共鳴器が並んだような共鳴器型吸音構造で、その複数の孔31と空気層33等により決定される共鳴周波数と同じ周波数の音があなあき板32にあたると孔31と空気層33でヘルムホルツ共鳴を発生させて、吸音作用する。
このようにすれば、あなあき板32のみで吸音機構30とすることができるので、部品点数が少なくコスト安にできる。
前記突片32aを前述した前面部21aの内面に接してあなあき板32を取付けることで、その前面部21aの内面とあなあき板32とで、当該あなあき板32の背後に空気層33が形成される。
前述の突片32aを鉤形状としたのは、この繊維状吸音部材34をあなあき板32の背後に取付けるためである。
f0=646[Hz]
となる。
また、孔の直径Φを4[mm]、(その他の条件は同様な値)とした場合は、
f0=984[Hz]
となる。
また、孔の直径Φを4[mm]、孔を設ける間隔を3[cm]とすると(その他の条件は上記と同様)
f0=328[Hz]
となる。
例えば材料の板厚を0.6[mm]、孔を設ける間隔を縦横それぞれ1[cm]、空気層の厚みを3[cm]とした場合に、1500[Hz]の音を吸音したい場合には、孔の半径rは2.77[mm]とすれば良い。
このようにすることで、吸音する周波数に幅を設けることができる。
前述のように、あなあき板32を送風機ボックス20の内面に取付けると、そのあなあき板32が煙り等で汚れ、その孔31が閉塞されて吸音作用が低下する恐れがある。
そこで、あなあき板32を送風機ボックス20の外部に取り出し可能に取り付け、あなあき板32を送風機ボックス20内から取り出し、清掃できるようにしてある。
前記周面板21の左右一方の側面部21bに開口部26を前記上・下レール24,25と対向して形成し、その開口部26からあなあき板32を挿入、抜き出し自在とする。
前記あなあき板32に指掛け部32bを設け、この指掛け部32bが開口部26から突出するようにする。
このようにすれば、あなあき板32を送風機ボックス2の内部に挿入して取り付けたり、抜き出して取り外しできる。
この場合には、前述の前面部21aにおける吸音機構30を取付ける部分を別体とし、他の部分に着脱自在に取付けることで、吸音機構30を送風機ボックス2内から取り出しできる。
前記取付用板28にあなあき板32を取付けて吸音機構30とする。
また、ビス29を締め付けて取付用板28を取付けすれば、あなあき板32が取付用開口部27から内部に突出し、あなあき板32を送風機ボックス2内に取付けできる。
例えば、送風機ボックス2の周面板21の側面部21bの内面、上面板20の内面、下面板22の内面、フード体1の内周面13の内面のいずれかに取付けることができる。
また、前述した各内面の全て、又は複数の内面に取付けることができる。
この場合には、各内面の全面に亘って取付けることができるし、一部分にのみ取付けることができる。
例えば、図6に示すようにフード体3を、上面板50と前面板51と後面板52と左右の側面板53で下面が開口した縦長の箱形状で、その内部を仕切板54とフィルター17で吸込側室55と吐出側室56に区画された形状とする。
送風機4を吐出側室56に設けて吐出口43部分を上面板50から上方に突出することでレンジフードとする。
このようにした場合には、フード体3の下部開口が大きく、そのフード体3の下部開口から吸音機構30をフード体3内に挿入したり、取り出しできるので、その吸音機構30のあなあき板32をフード体3の内面に磁石35で吸着して取付けることにより、その吸音機構30をフード体3内に取付けしたり、フード体3内から取り出しできる。
図7に示すように、フード1と送風機ボックス2でフード体3とし、そのフード1に整流板16とフィルター17が設けられていると共に、送風機ボックス2内に送風機4が設けてある。
すなわち、フード体3の形状は前述した図2、図5に示す実施の形態と同一である。
前記整流板16の内面に吸音機構30が取付けてある。この吸音機構30はあなあき板32の背後に空気層33においた構造である。
この実施の形態では、あなあき板32と整流板16で空気層33を形成している。
また、繊維状吸音部材34が設けてある。
前記整流板16の立上り片16bの前部にフック16c、後部寄りには引掛片16dが設けてあり、そのフック16cをフード1の内周面板13に係止すると共に、引掛片16dを前記内周面板13に引掛けて取付ける。
前記あなあけ板32の両端縁には突片、例えばコ字状片32bが一体的に設けてあり、そのコ字状片32bを整流板16の表面板16aの内面に接し、かつ立上り片16dに係止するように取付けてある。
この実施の形態は図9に示すように、幕板60を備えたレンジフードである。
前記幕板60はフード1の前面寄りに設けられて送風機ボックス2、排気ダクト44が室内から見えないようにするものである。
この幕板60の背面に吸音機構30を前述した整流板16への取付けと同様に取付ける。
このようにすれば、主として排気ダクト44から発生する音が吸音機構30のあなあき板32に当るので、その音を吸収して低減できる。
この実施の形態の幕板60は、前述した図6に示すフード体3の上面に取付けることができる。
この実施の形態は前述した各実施の形態に示した送風機4に吸音機構30を設けたレンジフードである。
例えば、図10と図11に示すように、送風機4のケーシング40における対向した第1側面板45と第2側面板46の内面にあなあき板32を前述した各実施の形態のように設け、その背後に空気層33を形成すると共に、繊維状吸音部材34を設けて吸音機構30とする。
前記第1側面板45と第2側面板46とに亘ってほぼ円弧状の周面板47が設けられてケーシング40を構成し、その第1側面板45に吸込口42が形成され、第1・第2側面板45,46と周面板47で吐出口43を形成している。
ファン41はシロッコファンである。
なお、第1・第2側面板45,46の内面と周面板47の内面に吸音機構30をそれぞれ設けても良い。
図14と図15に示すように、ダクトカバー70の内面に吸音機構30を取付けてある。
前記ダクトカバー70は前面板71と左右の側面板72で平面コ字形状で、フード1の上面板10に送風機ボックス2と排気ダクト44を覆うように取付けてある。
前記前面板71の内面に、前述したあなあき板32を有した吸音機構30が取付けてある。
また、ダクトカバー70は平面矩形状であっても良い。
Claims (9)
- フード体3と送風機4と排気ダクト44を備えたレンジフードにおいて、
前記フード体3の内面に、複数の孔31を設けたあなあき板32の背後に空気層33をおいた共鳴器型吸音構造の吸音機構30を取付けたことを特徴とするレンジフード。 - 整流板16を有したフード体3と送風機4と排気ダクト44を備えたレンジフードにおいて、
前記整流板16の内面に、複数の孔31を設けたあなあき板32の背後に空気層33をおいた共鳴器型吸音構造の吸音機構30を取付けたことを特徴とするレンジフード。 - フード体3と送風機4と排気ダクト44と幕板60を備えたレンジフードにおいて、
前記幕板60の背面に、複数の孔31を設けたあなあき板32の背後に空気層33をおいた共鳴器型吸音構造の吸音機構30を取付けたことを特徴とするレンジフード。 - フード体3と送風機4と排気ダクト44を備えたレンジフードにおいて、
前記送風機4のケーシング40の内面に、複数の孔31を設けたあなあき板32の背後に空気層33をおいた共鳴器型吸音構造の吸音機構30を取付けたことを特徴とするレンジフード。 - フード体3と送風機4と排気ダクト44とダクトカバー70を備えたレンジフードにおいて、
前記ダクトカバー70の内面に、複数の孔31を設けたあなあき板32の背後に空気層33をおいた共鳴器型吸音構造の吸音機構30を取付けたことを特徴とするレンジフード。 - 請求項2に記載の整流板。
- 請求項3に記載の幕板。
- 請求項4に記載の送風機。
- 請求項5に記載のダクトカバー。
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