JP2005127645A - 整流板付排気口用フィルタ装置 - Google Patents

整流板付排気口用フィルタ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 整流板を備えた排気装置に簡便に装着できるとともに、汚染成分の捕捉処理に有効なフィルタ装置及びその取り付け方法を提供する。
【解決手段】 排気ユニット1の排気口Eと整流板3との間の環状通気口4をフィルタ装置でカバーする。フィルタ装置は、整流板3の周壁3aと環状排気口4とをカバー可能なフィルタ本体6と、周壁3aの端部で収縮して仮止め可能な仮止め手段(伸縮性紐状体)7とを備えており、環状通気口4は、フィルタ本体6の延出部6bの端部を仮止め手段8によりフードFの内壁で仮止めすることによりカバー可能である。通気口はコ字状通気口であってもよく、フィルタ本体は通気口に対応した延出部又は余剰部を備えている。また、整流板の周壁及び通気口をカバー可能な帯状部を有するフィルタ本体(環状フィルタ本体など)と、整流板の周壁の両側部で仮止め可能な2つの環状伸縮性紐状体とを備えていてもよい。
【選択図】 図1

Description

本発明は、換気口のフロント部に整流板(又は遮蔽板)が配設された構造を有する排気装置(又は整流板付排気口)に対して取付が容易であるとともに、換気口と整流板との間の環状排気口をカバーし、塵芥や油煙などの排出を防止するのに有用なフィルタ装置及びその取付方法に関する。
室内などの空間に存在する塵芥や油煙成分などを捕捉して排出するため、排気口を有する排気ユニットには、通常、フィルタが装着されている。前記排気ユニットに装着するためのフィルタとして、特開平11−300130号公報(特許文献1)には、レンジフードのフィルタ装置として、レンジフードの排気口に着脱可能に配設される金属製フィルタのフロント面をカバー可能なフィルタと、このフィルタを、前記フロント面で緊張させて前記金属製フィルタに取り付けるための紐状体とで構成されているフィルタ装置が開示されている。この文献には、紐状体として収縮可能な紐状体も記載されている。特開平9−192428号公報(特許文献2)には、周縁部に帯状部が形成されたフィルタと、このフィルタの周縁部を収縮可能な紐状体とを有する換気口用カバーが開示されている。このようなフィルタ又はカバーは紐状体を利用して換気口に容易に取り付けることができる。
一方、排気装置として、排気口を有する排気ユニットと、この排気ユニットの排気口のフロント部に配設された整流板とを有する排気装置(又は整流板付き排気口)が普及しつつある。この排気装置は、通常、台所などの排気源の上方に取り付けられる。前記排気装置では、排気ユニットの排気口と整流板との間に形成される環状排気口(例えば、四角状の環状排気口)を利用して排気するため、整流板により排ガスを環状排気口に案内しつつ、換気効率(排気ガスの吸引速度)を高めることができる。また、整流板が平面形状であるため、排気ユニットの美観を高めるとともに、整流板の平面部の清掃作業も簡単に行うことができる。
しかし、排気口が環状であるため、前記フィルタやカバーを、美観を損なうことなく、整流板付き排気装置に簡便かつ効率よく装着できない。例えば、排気口を前記フィルタやカバーでカバーするためには、排気ユニットの外周部にフィルタなどを取り付ける必要がある。しかし、排気ユニットの外周部にフィルタを取り付けると、排気ユニットのフロント部の全てがフィルタで覆われるとともに、フィルタが排気ユニットから下方に垂下しやすくなるため、排気ユニットのデザイン性および外観が損なわれる。特に、塵芥や油煙成分を捕捉又は除去するためには環状排気口だけをカバーすればよいにも拘わらず、排気ユニット全体をカバーする必要があり、フィルタを排気ガスの捕捉処理に有効に利用できない。
さらに、環状排気口から流入した排ガス中の汚染成分(塵芥や油煙成分など)は、環状排気口に通じる環状流路だけでなく、整流板の裏面を含む排気ユニットの内壁も汚染する。そのため、排気ユニットを清掃するためには、整流板を排気ユニットからはずして、整流板の裏面を清掃する必要があるだけでなく、排気ユニットが上方(又は高所)に位置するため、排気ユニットの内壁の清掃作業には困難性が伴う。そのため、排気ユニットの清掃作業が煩雑化する。
特開平11−300130号公報(特許請求の範囲) 特開平9−192428号公報(特許請求の範囲)
従って、本発明の目的は、整流板を備えた排気装置において、簡便に装着できるとともに、排ガスの捕捉処理に有効に利用できるフィルタ装置及びその取り付け方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、整流板を備えた排気装置のデザイン性および外観を損なうことなく、塵芥や油煙などの汚染成分を効率よく捕捉処理できるフィルタ装置及びその取り付け方法を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、排気口又は通気口(環状通気口など)を確実にカバーでき、汚染成分の捕捉効率を改善できるフィルタ装置およびその取り付け方法を提供することにある。
本発明者は、前記課題を達成するため鋭意検討した結果、少なくとも整流板にフィルタを取り付け、排気口と関連して形成される環状通気口(又は環状排気口)を前記フィルタの環状域(環状帯域)でカバーすると、換気ユニットのデザイン性や外観を損なうことなく、環状通気口を確実にカバーでき、汚染物質の捕捉効率を向上できることを見いだし、本発明を完成した。
すなわち、本発明のフィルタ装置は、排気口を有する排気ユニットと、前記排気口のフロント部に配設された整流板とを備えた排気装置(整流板付排気口)に取付けるために利用される。このフィルタ装置は、少なくとも前記整流板と関連して仮止め可能であり、かつ前記排気口と整流板との間の通気口(環状又はコ字状通気口など)をカバー可能な延出又は余剰域(環状域又は環状帯など)を有するフィルタ本体で構成されている。このようなフィルタ装置では、前記フィルタ本体を整流板に仮止めし、フィルタ本体の延出又は余剰域(環状域又は環状帯など)で環状通気口をカバーすることにより、排ガス中の汚染物質を捕捉し除去できる。特に、フィルタ本体のうち通気口(環状通気口など)に対応する部位又は領域が帯状(環状など)の延出又は余剰部として形成されているため、通気口を確実かつ簡便にカバーできる。
通気口は、少なくとも線状開口部で構成された通気口(例えば、環状、コ字状、L字状などの通気口)であり、前記フィルタ本体は、前記通気口とともに、整流板の少なくとも周壁面をカバー可能であってもよい。さらに、フィルタ本体は、通気口をカバー可能である限り、整流板に対応する底部(又は凹部)を有する立体形状であってもよく、環状(枠状シートや筒状など)であってもよい。このようなフィルタ本体では、整流板の周壁面もカバーできるため、取り付けが容易であるとともに、清掃作業が煩雑な整流板の周壁面の汚染も防止できる。
この種のフィルタ装置は、例えば、(A)フィルタ本体(例えば、筒状フィルタ本体)が、整流板に対してフィルタ本体を収縮力により仮止め可能な伸縮性紐状体と、この紐状体の外方域に形成され、かつ通気口(環状、コ字状、L字状通気口など)をカバー可能な延出又は余剰部とを備えているフィルタ装置と、(B)少なくとも通気口(環状又はコ字状通気口など)をカバー可能な幅を有する帯状の環状フィルタ本体(例えば、枠状又は筒状フィルタ本体)と、前記通気口(環状又はコ字状通気口など)をカバーした状態で、この環状フィルタ本体を少なくとも整流板の周壁(又は外壁)で仮止め可能な仮止め手段とを備えているフィルタ装置とに大別できる。
伸縮性紐状体を備えた第1のフィルタ装置(A)は、例えば、(a1)フィルタ本体のうち整流板の周縁部よりも外方域に伸縮性紐状体が取り付けられ、この伸縮性紐状体は、少なくとも整流板の外周壁でフィルタ本体に緊張力が作用させて、整流板の周壁の端部で収縮して仮止め可能であってもよく、(a2)整流板よりもサイズが大きな相似形フィルタ本体と、このフィルタ本体のうち整流板の周縁部よりも外方域に取り付けられ、かつ整流板の周壁の端部で収縮して仮止めするための伸縮性紐状体と、この紐状体の外方域に形成され、かつ環状又はコ字状通気口をカバー可能な環状又はU字状延出部又は余剰部とを備えていてもよい。さらに、フィルタ本体は環状フィルタ本体(筒状フィルタ本体)であってもよい。伸縮性紐状体を備えた第1のフィルタ装置(A)は、例えば、(a3)少なくとも整流板の周壁及び通気口(環状又はコ字状通気口など)とをカバー可能な帯状部(所定幅の帯状部)を有するフィルタ本体(環状又は筒状フィルタ本体など)と、このフィルタ部材のうち前記整流板の周壁の両側部に対応する部位に取り付けられ、かつ整流板の外周壁において緊張力を作用させて、整流板の周壁の両側部で仮止め可能な2つの伸縮性紐状体とを備えていてもよい。
前記フィルタ装置(A)では、伸縮性紐状体を利用して整流板にフィルタ本体を簡単な操作で取り付けることができるとともに、紐状体の外方域の環状延出部で環状通気口をカバー可能である。
前記第2のフィルタ装置(B)は、環状フィルタ本体と、環状通気口をカバーした状態で、少なくとも整流板の周壁又は外壁でフイルタ本体を取り付け可能であればよい。例えば、(b1)少なくとも環状又はコ字状通気口をカバー可能な幅を有する帯状の環状フィルタ本体(例えば、枠状シート又はシート状枠体)と、この環状フィルタ本体を排気口の内壁と整流板の周壁(又は外壁)とに仮止めして取り付けるための仮止め手段とを備えていてもよい。
フィルタ装置(B)では、フィルタ本体が環状又は筒状であるため、環状フィルタ本体で環状通気口を容易にカバーできるとともに、整流板の周壁で環状フィルタ本体を容易に仮り止めできる。
さらに、本発明のフィルタ装置において、フィルタ本体の周縁部及び/又は排気口の内壁には、連続して又は間隔をおいてフィルタ本体を仮止めするための仮止め手段を取り付けてもよい。このようなフィルタ本体は、整流板の周縁部(又は周壁部)で仮止めできるとともに、排気口の内壁でも仮止めできるため、汚染成分による排気ユニット内部の汚染を確実かつ効率よく防止できる。前記整流板は、排気ユニットに対して着脱可能であってもよく、排気口のフロント部を開閉可能であってもよい。また、整流板の周縁部は、排気口の内方側(排気口側)へ屈曲した周壁を形成していてもよい。このような構造の排気ユニットでは、フィルタ本体の取り付け及び交換や清掃作業も簡便に行うことができる。
本発明は、排気口を有する排気ユニットと、前記排気口のフロント部に配設された整流板とを備えた排気装置(又は整流板付排気口)にフィルタ装置を取付けるための方法であって、少なくとも前記整流板と関連してフィルタ本体を仮止め手段により仮止めし、前記排気口と整流板との間の通気口(環状、コ字状又はL字状通気口など)を前記フィルタ本体の延出又は余剰域(環状域又は環状帯など)でカバーするフィルタ装置の取付方法も含む。
本発明では、フィルタ本体が通気口をカバー可能な延出又は余剰域を有しているため、整流板を備えた排気装置であっても、容易に配設できるとともに、排ガスの捕捉処理効率を高めることができる。また、整流板を備えた排気装置のデザイン性および外観を損なうことなく、塵芥や油煙などの汚染成分を効率よく捕捉処理できる。さらには、仮止め手段や紐状体などにより、排気口を確実にカバーでき、汚染成分の捕捉効率を改善できる。
以下に、添付図面を参照しつつ本発明を詳細に説明する。なお、以下の例において、伸縮性紐状体を用いた例では、伸長状態のフィルタ装置を図示する。
図1は本発明のフィルタ装置の一例を示す概略断面図であり、図2は図1のフィルタ装置を示す概略斜視図であり、図3は排気装置を示す概略斜視図である。
壁面に取り付けられた排気装置(整流板付排気口)は、矩形状排気口Eを有するフードFと、このフードから延びるダクトと、このダクトに配設された排気ファン(図示せず)とで構成された排気ユニット1を備えており、この排気ユニット1又はフードFの排気口Eには金属フィルタ2が配設され、フード(排気口のフロント部)Fには、前記排気口Eのフロント部を開閉可能な整流板3が着脱可能に取り付けられている。この整流板3は、前記矩形状排気口Eに対応して、排気口Eよりも小さな相似形(矩形状)に形成されている。そのため、排気口Eと整流板3との間には、枠状(四角枠状)又は環状通気口(又は排気口)4が形成される。また、整流板3の周縁部は内方(排気口側)へL字状に屈曲した周壁(又は外周壁)3aを有している。
このような排気装置には、図2に示すフィルタ装置5が取り付け可能である。このフィルタ装置は、不織布などで構成され、かつ整流板3よりもサイズが大きなフィルタ本体6と、このフィルタ本体のうち整流板3の周縁部よりも外方域に取り付けられた仮止め手段としてのリング状伸縮性紐状体7とを備えている。前記フィルタ本体5には、前記整流板3に対応した矩形状凹部6aが形成され、この凹部の開口部側の周縁には、前記整流板3の周壁(又は外周壁)3aに対して収縮力によりフィルタ本体6を係止可能な前記伸縮性紐状体7が取り付けられている。さらに、前記環状通気口4をカバーするため、フィルタ本体6のうち前記伸縮性紐状体7の外方域にはフランジ状の環状域(環状延出部、環状余剰部又は矩形帯状部)6bが形成されている。この環状域6bの幅は前記環状通気口4よりも大きく形成されているとともに、環状域6bの外周縁部は、磁石の磁気的吸着力や面ファスナーの機械的係合力により排気口のフード(排気口の内壁)Fに仮止め可能である。なお、この例では、排気口のフード(排気口の内壁)Fには、環状域6bの外周縁部を連続して又は所定間隔をおいて仮止めするための仮止め手段(面ファスナ)8が取り付けられている。
このようなフィルタ装置では、前記整流板3にフィルタ本体6を装着し、伸縮性紐状体7を整流板3の周壁(外周壁)3aに係止すると、伸縮性紐状体7が整流板3の周壁3aの端部で収縮し、この収縮力により、フィルタ本体6を排気ユニットに取り付けることができる。しかも、伸縮性紐状体7の収縮力がフィルタ本体6の全周に亘り作用するので、少なくとも整流板3の外周壁3aでフィルタ本体6に緊張力を作用させて、フィルタ本体6を排気口に対して緊密に取り付けることができ、整流板3とフィルタ本体6との間に隙間が生じるのを防止できる。特に、前記フィルタ本体6のうち伸縮性紐状体7から外方には、排気口のフード(排気口の内壁)Fに仮止め可能な環状域6bが延びているため、この環状域で、環状通気口(前記整流板により狭められた排気口)4をカバーでき、環状通気口4から排気口への汚染成分の流入を防止できる。
整流板のうち清掃作業が困難な部位の汚染を防止するため、前記フィルタ本体は、環状通気口とともに、整流板の少なくとも周壁面をカバーする場合が多い。図4は本発明のフィルタ装置の他の例を示す概略断面図であり、図5は図4のフィルタ装置を示す概略斜視図である。なお、前記図1〜図3に示すフィルタ装置と同一又は共通する部材又は要素には同一の符号を付して説明する(以下、同じ)。
この例では、フィルタ装置15は、図5に示されるように、図2に示すフィルタ本体6のうち凹部の底壁がない構造を有している。より詳細には、フィルタ本体16は、整流板3の周壁3aをカバー可能な幅を有する矩形枠状又は帯状の環状(又は筒状)フィルタ部(又は帯状部)16aと、この環状フィルタ部(又は帯状部)の端縁からフランジ状の形態で延び、環状通気口4をカバー可能な環状域(又は環状延出又は余剰部)16bとで構成されており、前記環状フィルタ部16aの周方向には、前記整流板3の周壁3aの高さ(すなわち、周壁3aの両側部)に対応して2つの伸縮性紐状体17a,17bが取り付けられている。すなわち、前記環状フィルタ部16aの開口縁部と、前記整流板3の周壁3aの高さに対応し、かつ前記開口縁部から離れた前記環状フィルタ部16aの所定の周方向とには、2つの伸縮性紐状体17a,17bが取り付けられている。
このようなフィルタ装置では、図4に示されるように、2つの伸縮性紐状体17a,17bを伸張させてフィルタ本体16の環状フィルタ部16aで整流板3の外周壁3aを覆い、伸縮性紐状体17a,17bの伸張を解除して環状フィルタ部16aに収縮力を作用させることにより、伸縮性紐状体17a,17bは、少なくとも整流板3の外周壁3aでフィルタ本体16に内方への緊張力を作用させて、整流板3の周壁3aの両側部で収縮して仮止め可能である。すなわち、整流板3の周壁3aをフィルタ本体16で緊密にカバー可能であるとともに、2つの伸縮性紐状体17a,17bの収縮力を利用して、簡単な操作で整流板3の周壁3aに確実かつ強固にフィルタ本体16を取り付けることができる。また、前記と同様にして、磁石や面ファスナー8を利用して、フィルタ本体16の外延部を排気口のフード(排気口の内壁)Fに仮止めすることにより、すなわち環状域(又は環状延出部)16bで環状通気口4をカバーでき、環状通気口4から排気口への汚染成分の流入を防止できる。
なお、フィルタ本体に対する2つの伸縮性紐状体の取り付け部位は、整流板の周壁をカバー可能であれば特に制限されず、例えば、一方の伸縮性紐状体を、開口縁部ではなく、環状フィルタ部の内側(開口縁部よりも内方域)に取り付けてもよい。
前記の例において、フィルタ本体のうちフランジ状に延びる環状域(又は環状延出部、環状余剰部)は柔軟である必要はなく、環状通気口をカバーして装着可能であればよく、装着性を損なわない範囲で樹脂含浸などにより剛性又は形状保持性を有していてもよい。また、前記フィルタ本体において、フランジ状に延びる環状域(又は環状延出部)は必ずしも必要ではなく、全体の形状が筒状又は帯状の環状フィルタ本体であってもよい。図6は本発明のフィルタ装置のさらに他の例を示す概略斜視図であり、図7は本発明のフイルタ装置の別の例を示す概略斜視図である。
図6及び図7に示すフィルタ装置25,35は、整流板3の周壁3aおよび環状通気口4をカバー可能な幅の帯状部を有する環状(筒状)のフィルタ本体26,36と、この環状フィルタ本体のうち前記整流板3の周壁3aの両端(又は両側部)に対応する部位には周方向に取り付けられた2つの伸縮性紐状体27a,27b,37a,37bとを備えており、これらの伸縮性紐状体のうち内側紐状体27a,37aから外方向の領域(又は内方域)には、環状通気口4をカバーするために環状域(環状帯域、環状延出部)26b,36bが形成されている。なお、図6に示す例では、2つの伸縮性紐状体27a,27bは、所定間隔離れて環状フィルタ本体26の内側に取り付けられており、図7に示す例では、2つの伸縮性紐状体37a,37bのうち一方の紐状体37bは開口縁部又は端部に取り付けられている。
このようなフィルタ装置25,35でも、前記図4および図5に示すフィルタ装置と同様に、2つの伸縮性紐状体27a,27b,37a,37bの伸張および解除により、整流板3の外周壁3aでフィルタ本体26,36に緊張力を作用させて、整流板3の周壁3aの端部(両側部)で伸縮性紐状体27a,27b,37a,37bを収縮して仮止め可能であり、整流板3の外周壁3aをフィルタ本体26,36で緊密にカバー可能であるとともに、整流板3の周壁3aに確実かつ強固にフィルタ本体26,36を取り付けることができる。また、前記と同様にして、磁石や面ファスナー8などの仮止め手段を利用して、環状域(又は環状帯部)26b,36bで環状通気口4をカバーできる。
さらに、フィルタ装置は、前記に限らず種々の構造のフィルタ装置が採用できる。図8は本発明のさらに別のフィルタ装置を示す概略図である。
このフィルタ装置45は、帯状体で構成された環状フィルタ本体46と、この環状フィルタ本体の幅方向に所定の間隔をおいて周方向に取り付けられた2つの伸縮性紐状体47a,47bとを備えている。この例では、2つの伸縮性紐状体47a,47bからそれぞれ外方向(内外方向)の領域には環状域(又は環状延出部、環状余剰部)46b,46cが形成されている。なお、フィルタ本体46のうち2つの伸縮性紐状体47a,47b間の領域は、整流板の周壁の外周面をカバー可能である。そして、この例では、通気口をカバーするための環状域(又は環状延出部、環状余剰部)46bの幅は、取付状態で整流板のフロント側に位置する伸縮性紐状体47bの外方域の環状域(又は環状延出部、環状余剰部)46cよりも幅狭に形成されている。なお、通気口をカバーするための環状域(又は環状延出部、環状余剰部)46bの幅は、伸縮性紐状体47bの外方域の環状域(又は環状延出部、環状余剰部)46cよりも大きく形成してもよい。
なお、フィルタ本体のうちフランジ状に延びる環状域(又は環状延出部、環状余剰部)は柔軟である必要はなく、樹脂含浸などにより剛性又は形状保持性を有していてもよい。前記整流板は、通常、排気ユニットに対して着脱可能であるか、又はヒンジなどを利用して排気口のフロント部を開閉可能である。そのため、排気ユニットに対して整流板を離反又は取り外した状態で環状フィルタ本体は、整流板の周壁又は側壁の適所(内側など)に取り付けた後、整流板を排気ユニットに装着することもできる。図9は本発明のフィルタ装置の他の例を示す概略断面図であり、図10は図9のフィルタ装置を示す概略斜視図である。
この例では、フィルタ装置55は、少なくとも環状通気口4をカバー可能な幅(又は環状通気口よりも若干大きな幅)を有する帯状の環状フィルタ本体(四角枠状フィルタ本体)56で構成されており、この環状フィルタ本体は、整流板3と相似形の環状(四角枠状)に形成されている。また、環状フィルタ本体56は、フィルタを構成する不織布を補強手段(樹脂含浸、補強繊維の混紡など)で補強することにより比較的大きな剛性(又は自己保形性)を有している。この環状フィルタ本体56は、整流板3の周壁3aの内面に装着され、かつ周壁3aの内面の仮止め手段又は取付手段(面ファスナ、粘着剤や接着剤など)57を介して取り付け可能であり、取付状態で環状通気口4をカバー可能である。すなわち、環状フィルタ本体56の外周端部(図示する例では、外周下端部)を前記仮止め又は取付手段57により整流板3の周壁3aの内面に取り付けることにより、環状フィルタ本体56の剛性を利用して起立状態で環状通気口4をカバー又は閉塞可能である。
このようなフィルタ装置55は、環状フィルタ本体56が形状保持性を有しているため、整流板3の周壁3aの内壁に環状フィルタ本体56の端部を簡便かつ効率よく仮止めでき、環状通気口4を環状フィルタ本体56で遮蔽又はカバーして、整流板3を排気ユニット1に装着できる。そのため、フィルタ装置55が簡単な構造でありながら、環状通気口4を簡便かつ効率よく封鎖又はカバーすることができる。
図11は図9及び図10に示すフィルタ装置の変更例を示す概略断面図である。
この例では、フィルタ装置は、図9及び図10に示すフィルタ装置(又は環状通気口4)よりも幅広で柔軟な環状フィルタ本体(矩形枠状環状フィルタ本体)66で構成されている。そのため、整流板3の周壁3aの内壁に環状フィルタ本体66の一方の端部を仮止め又は取付手段(面ファスナー、磁石、粘着剤や接着剤など)57により仮止めし、整流板3を排気ユニット1に装着することにより、環状フィルタ本体66の他方の端部をフード(排気口の内壁)Fと接触(又はフード面に追従)させて環状通気口4をカバーできる。特に、環状フィルタ本体66の他方の端部(フード側の端部)を、気流の流入方向に対して反対方向(外側方向)にアーチ状に湾曲させた状態で環状フィルタ本体66を装着できる。そのため、環状通気口4から汚染成分を含む気体を排気しても、確実に形状を保持しつつ、汚染成分を捕集できる。また、環状フィルタ本体66の他方の端部をフード(排気口の内壁)Fに仮止めするための仮止め手段は必ずしも必要ではない。
なお、環状フィルタ本体の柔軟性や剛性は、不織布に対する樹脂の含浸量により調整でき、樹脂の含浸量は、例えば、環状フィルタ本体の不織布100重量部に対して1〜50重量部、好ましくは3〜30重量部、さらに好ましくは5〜20重量部程度であってもよい。
また、環状通気口を確実に封鎖するため、環状通気口内に配設又は装着される中空環状のフィルタ本体(例えば、前記環状フィルタ本体56,66)の他方の端部(外周又は内周他端部、図示する例では上端部)は、前記と同様に、仮止め又は取付手段(磁石などの磁気的吸引力、面ファスナーなどの機械的係合力、粘着剤などの接着力など)を利用して、排気口のフード(内壁)Fに対して仮止め又は取付してもよい。
さらに、整流板に対する取付性を高めるため、樹脂の含浸(例えば、環状フィルタ本体100重量部に対して10〜30重量部程度の含浸)などにより環状フィルタ本体の一方の端部側の剛性を大きくし、必要であれば少量の樹脂の含浸(例えば、環状フィルタ本体100重量部に対して0〜5重量部程度の含浸)により排気口のフード(排気口の内壁)に対して接触する他方の端部側(当接部)を柔軟に形成してもよい。また、柔軟性を有する領域の幅は、環状フィルタ本体全体の幅に対して2〜60%(好ましくは5〜50%。さらに好ましくは10〜30%)程度であってもよい。
また、整流板に対する環状フィルタ本体の仮止め箇所は、整流板の周壁の内面に限らず外面(又は外壁)であってもよい。
なお、前記の例において、フィルタ本体は、少なくとも筒状部を有しており、この筒状部は、図1及び図2に示すように有底筒状であってもよく、図4〜図11に示すように両端開口の筒状部であってもよい。
図12は本発明のフィルタ装置のさらに他の例を示す概略断面図であり、図13は図12のフィルタ装置を示す概略斜視図である。
この例では、フィルタ装置75は、矩形状整流板に対応した平面状の環状(又は枠状)シート(又はシート状枠体)で構成された環状フィルタ本体76を備えており、この環状フィルタ本体は、全周に亘り断面湾曲状(U字状、V字状など)の形態に湾曲又は屈曲可能である。フィルタ装置75は、断面U字状の形態でフィルタ本体76を環状通気口4に仮止めするため、フィルタ本体76の外周両端部を、フード(排気口)Fの内壁と整流板3の周壁3aの外壁とに仮止めするための仮止め手段(面ファスナー、接着剤など)77も備えている。図示する例では、環状(又は枠状)フィルタ本体76は、環状通気口4を形成するフード(排気口の内壁)F及び整流板3の周壁3aに対して逆U字状又は逆V字状(すなわち、汚染成分を含む気体の流入方向に膨出させた形態)に湾曲させて取り付けられている。
なお、シート状フィルタを全体に亘り湾曲させると角部で皺が生成し、環状通気口を緊密に封鎖できない場合がある。このような場合、シート状フィルタのコーナー部には、隣接する部位を重ね合わせ可能にするため、放射方向に延びる切り込み又は折り畳み線を形成してもよい。
図14は図12及び図13のフィルタ装置の変更例を示す概略斜視図である。この例では、フィルタ装置85のフィルタ本体86は、整流板3の形状に対応した内径を有する環状(又は四角枠状)シートで構成された環状フィルタ部又は環状域(又は環状延出部、環状帯域)86aと、この環状域の内縁及び外縁からそれぞれ垂下又は立設する所定幅の環状延出部86b,86cとで構成されている。すなわち、フィルタ装置85は、断面U字状又はコ字状のフィルタ本体(又はフィルタ枠体)86で構成されている。このようなフィルタ本体86は、断面逆U字状の形態で、前記環状通気口4を形成するフード(排気口の内壁)Fと整流板3の周壁3aとに対して、外環状延出部86bと内環状延出部86cとを、それぞれ、前記と同様の仮止め又は取付手段により仮止めすることにより、環状通気口4をカバー可能である。なお、このフィルタ本体は剛性又は形状保持性を有していてもよい。
なお、環状又は枠状シート(又はシート状枠体)で構成されたフィルタ本体は、環状通気口を形成するフード(排気口の内壁)及び整流板の周壁に対して断面U字状又はV字状(汚染成分を含む気体の流入方向に対して逆方向、すなわち環状通気口の開口方向に膨出させた形態)に湾曲又は屈曲させてもよい。また、このフィルタ本体は、環状通気口の適所、例えば、環状通気口の深部で取り付けてもよいが、通常、環状通気口の汚染を抑制するため、環状通気口の流入側(又は流入端部)に取り付ける場合が多い。
前記の例では、フード(排気口の内壁)と整流板とで環状通気口が形成されている排気装置(整流板付排気口)又は排気ユニットについて説明したが、通気口は、前記排気口と整流板との間の環状通気口である必要はなく、フードの排気口の形状と整流板の形状に応じて種々の形態の通気口であってもよい。すなわち、整流板の形状は矩形状に限らず種々の形状(円形状、楕円状、多角形状など)が採用できる。フードと整流板との間に形成される前記通気口は、通常、少なくとも線状開口部で構成されており、例えば、直線状通気口、L字状通気口、コ字状又はU字状通気口、環状又は枠状通気口であってもよい。そのため、本発明では、フィルタ本体は、前記通気口の形態に応じて、通気口をカバー又は封鎖可能な延出又は余剰域を有していればよい。
図15は本発明のフィルタ装置のさらに別の例を示す概略斜視図であり、図16は図15のフィルタ装置が装着可能な排気装置を示す概略斜視図である。
この例では、排気装置(整流板付排気口)は、矩形状排気口Eを有するフードFと、フード(排気口のフロント部)Fに着脱可能に取り付けられ、かつ前記排気口Eのフロント部を開閉可能な整流板13とを備えており、この整流板13は、前記矩形状排気口Eに対応して、排気口Eよりも小さな相似形(矩形状)に形成されているものの、排気口Eの一方の側(この例では、奥方向)にシフトして取り付けられ、前記シフト側(例えば、奥部)では気体の流入が規制されている。そのため、排気口Eと整流板13との間には、3方向から気流が流入可能なコ字状通気口(又は排気口)14が形成されている。なお、前記と同様に、前記整流板13の周縁部は内方(排気口側)へL字状に屈曲した周壁(又は外周壁)13aを有している。
一方、フィルタ装置95は、整流板13の周壁13aおよび前記通気口14をカバー可能な所定幅及び長さの帯状フィルタ本体96と、このフィルタ本体のうち前記整流板13の周壁13aの両端(又は両側部)に対応する部位に所定間隔離れて周方向に取り付けられた2つの伸縮性紐状体97a,97bとを備えており、これらの伸縮性紐状体のうち内側紐状体97aから外方向の領域(又は内方域)には、コ字状通気口14をカバーするために帯状延出部又は余剰部96bが形成されている。さらに、前記帯状フィルタ本体96の両端部は、非伸縮又は伸縮性紐状体97cで連結されている。なお、帯状フィルタ本体96の両端部は、紐状体97cと集束して一体化している。
このようなフィルタ装置95では、前記帯状フィルタ本体96の両端部を連結する紐状体97cを、整流板13のうちシフト側(この例では、気体の流入が規制された側の奥部)の周壁13aの内側に係止させ、前記図4および図5に示すフィルタ装置と同様に、2つの伸縮性紐状体97a,97bの伸張および解除により、整流板13の外周壁13aを伸縮性紐状体97a,97b間のフィルタ部96aでカバーしつつ、フィルタ本体96に緊張力を作用させて、整流板13の周壁13aの端部(両側部)で伸縮性紐状体97a,97bを収縮して仮止め可能である。そのため、整流板13の外周壁13aをフィルタ本体96で緊密にカバー可能であるとともに、整流板13の周壁13aに確実かつ強固にフィルタ本体96を取り付けることができる。また、前記と同様にして、磁石や面ファスナー8などの仮止め手段を利用して、延出部又は余剰部96bで環状通気口14をカバーできる。
なお、整流板13のうち気体の流入が規制された側の周壁13aに緊密に紐状体を密着させるため、伸縮性紐状体97aと帯状フィルタ本体96の両端部を連結する紐状体97cとは一体化してもよく同一の伸縮性紐状体で形成してもよい。また、2つの伸縮性紐状体97a,97bは、帯状フィルタ本体96の両端部で、紐状体97cと合流又は集束しながら一体化してもよい。すなわち、図示するように、帯状フィルタ本体96の両端部を三角形状に折返し、この折返し部と紐状体97cとを一体化してもよい。また、帯状フィルタ本体96の両端部を折返し、この折返し部と紐状体97cとを一体化してもよい。さらに、2つの伸縮性紐状体97a,97bと紐状体97cとのうち一方の紐状体を伸縮性紐状体で形成すればよく、2つの紐状体97a,97bを非伸縮性とし、紐状体97cを伸縮性としてもよく、2つの紐状体97a,97bを伸縮性とし、紐状体97cを非伸縮性としてもよい。また、2つの紐状体97a,97bよりも紐状体97cの伸縮強度又は収縮力を大きくしてもよい。
また、図示する例では、他方の伸縮性紐状体97bから外方向の領域(又は外方域)にも、延出部又は余剰部96cを形成しているが、この延出部又は余剰部96cは必ずしも必要ではない。すなわち、2つの伸縮性紐状体のうち一方の紐状体97bは帯状フィルタ本体96の側縁部に取り付けてもよい。また、延出部又は余剰部96b,96cの幅は、少なくとも一方の延出部又は余剰部が通気口をカバー可能であればよく、双方の幅は同じであってもよく、異なっていてもよい。
さらに、気体を吸引して通気させるための排気装置(整流板付排気口)においては、整流板は平板状に限らず、湾曲していてもよい。図17は本発明が適用できる換気装置の他の例を示す概略図であり、この例では、矩形状排気口を有するフードFと、このフードFに着脱可能に取り付けられた整流板23とを備えている。この整流板は、フロント部から奥部に向かって湾曲しているとともに、排気口の一方の側(この例では、奥方向)にシフトして取り付けられ、前記シフト側(例えば、奥部)では気体の流入が規制されている。すなわち、整流板23のうちフロント側の通気口及び両側部の通気口24から気体が流入可能である。
このような換気装置において、伸縮性紐状体の収縮力を利用してフィルタ装置を取り付けると、整流板23のうち湾曲部においてフィルタ本体が整流板23から遊離する可能性がある。このような換気装置又は換気ユニットでは、前記湾曲部の周壁において前記仮止め又は取付手段を用い、フィルタ本体が湾曲部で遊離するのを規制するのが有利である。また、必要であれば、整流板23のフロント面に前記仮止め又は取付手段を取り付け、整流板23のフロント面からフィルタ本体が遊離するのを防止してもよい。
本発明のフィルタ装置では、フィルタ本体が取り付け可能である限り、整流板の周壁又は側壁は必ずしも必要ではないが、整流板は周壁又は側壁を有している場合が多い。整流板の周縁部は、排気口の内方側(排気口側)へ屈曲した周壁を形成していてもよい。整流板の周壁又は側壁は連なっている必要はなく、規則的又は非規則的に間隔をおいて側壁を形成してもよい。
フィルタ本体は、少なくとも通気口をカバー又は遮蔽可能なサイズを有していればよく、整流板のフロント面を覆うタイプのフィルタ本体では、通常、整流板よりもサイズが大きく、整流板と相似形に形成されている場合が多い。そのため、フィルタ本体も整流板の形状に応じて形成できる。筒状フィルタ(筒状部)を備えたフィルタ本体(筒状フィルタ本体)は、通常、整流板の端部や周壁などの汚染(油煙成分の付着など)を防止するため、通気口とともに、整流板の少なくとも周壁面をカバー可能であるのが好ましい。
フィルタ本体のうち紐状体の外方域に形成される延出又は余剰部(環状域、環状帯など)は、前記排気口と整流板との間の通気口(環状通気口など)をカバー又は遮蔽可能であればよく、通気口を確実に封止するため、前記のように、通気口よりも幅広であってもよい。
なお、延出又は余剰部は、断面逆U字状などの形態で、整流板からフード(排気口の内壁)に向かって通気口の開口部側に傾斜又は湾曲して通気口をカバーするのが好ましい。このような形態で通気口をカバーすると、通気口への気流の侵入方向に向かって、延出又は余剰部が内方から外方に傾斜してアーチ状に湾曲させることができるので、大きな吸引力が作用しても延出又は余剰部の形状を保持しつつ、確実かつ円滑に汚染成分を捕捉できる。
フィルタ本体は、前記筒状部を備えている必要はなく、枠状又はリング状シートで構成してもよく、帯状体で構成された環状フィルタ本体であってもよい。このようなフィルタ本体も少なくとも通気口(環状通気口など)をカバー可能な幅を有している。枠状又はリング状フィルタ本体の幅は、整流板とフード(排気口の内壁)とに両端部を仮止めするため、仮止め部の余裕をみて通気口(環状通気口など)よりも大きく形成されている。すなわち、少なくとも通気口と整流板の周壁とをカバー可能な幅を有している。
また、フィルタ本体は少なくとも前記整流板と関連して仮止め可能であればよい。フィルタ本体と整流板との仮止めやフィルタ本体の延出又は余剰部と通気口のフード(排気口の内壁)とを仮止めするための仮止め手段は、例えば、磁石による磁気的手段、ゴム紐(伸縮性紐状体)による弾性収縮手段、面ファスナやフック、熊手状係止部材、ファスナーなどの係止又は係合手段、粘着剤や接着剤(両面粘着又は両面接着テープを含む)などの貼着手段などであってもよい。また、嵌合手段又は装着手段として、整流板やその周壁又は側壁と関連付けてフィルタ本体の端部が装着可能なスリット、ドットボタンやスナップ型ボタンなどの嵌合部又は装着部を形成してもよい。、これらの仮止め手段は、組み合わせてもよい。例えば、貼着手段と磁気的手段や係止手段とを組み合わせて、フィルタ本体を整流板に仮止めしてもよい。
仮止め手段は、整流板にフィルタ本体が取り付け可能である限り、前記整流板(又は通気口を形成するフード内壁)又はフィルタ本体に取り付けてもよく、前記整流板(又はフード内壁)とフィルタ本体との双方に取り付けてもよい。例えば、面ファスナなどの係合手段を整流板に取り付けてもよく、面ファスナを構成するループ部材(又は熊手状の交差帯を構成する一方の帯状体)を整流板及びフィルタ本体(又はフード内壁)のうち一方の部材に取り付け、鈎部材(又は他方の帯状体)を他方の部材に取り付けてもよい。磁石などの磁気的仮止め手段を整流板(又はフード内壁)とフィルタ本体との双方に取り付けてもよく、磁石を整流板(又はフード内壁)及びフィルタ本体のうち一方の部材に取り付け、鉄などの磁性体を被吸着体として他方の部材に取り付けてもよい。さらに、磁石とフード内壁との間にフィルタ本体を介在させ、磁石とフードとの磁気的吸引力を利用してフィルタを挟持させてもよい。
フィルタ本体を整流板に仮止めする場合、通常、仮止め手段は、少なくとも整流板(その周壁又は側壁を含む)でフィルタ本体を仮止め可能であり、通気口のフード(排気口の内壁)側ではフィルタ本体を仮止めする必要はない。例えば、図1〜図8などに示されるように、フィルタ本体の一方の端部を整流板に仮止めし、他方の端部を環状通気口のフード(排気口の内壁)に仮止めしてもよく、図9〜図11に示されるように、筒状のフィルタ本体では、環状通気口を横断してカバーした状態で、フィルタ本体の一方の端部を整流板に仮止めし、他方の端部は自由端としてもよい。
伸縮性紐状体はリング状である必要はなく、フィルタ本体の周方向に所定間隔毎に取り付けられた複数の伸縮紐で構成してもよく、全体としてリング状に連なる紐状体の一部を伸縮性紐状体で構成してもよい。伸縮性紐状体を利用すると、整流板に対してフィルタ本体(筒状部など)を収縮力により確実かつ容易に仮止め可能である。
伸縮性紐状体の取り付け部位は、特に制限されないが、整流板に関連して仮止めするため、フィルタ本体のうち整流板よりも外方域である場合が多い。このような伸縮性紐状体を利用すると、整流板の端部(周壁又は側壁を含む)で収縮させ、少なくとも整流板の端部(外周壁を含む)でフィルタ本体に緊張力が作用させて仮止め可能である。特に、2つの伸縮性紐状体を、環状フィルタ部材のうち整流板の端部(周壁又は側壁を含む)の両側部に対応する部位に取り付けると、整流板の端部(周壁又は側壁を含む)においてフィルタ本体に緊張力を作用させ、整流板の周壁の両側部で確実かつ強固に仮止めできる。
さらに、仮止め手段は、フィルタ本体の周縁部及び/又は排気口の内壁に対して、連続して周方向にフィルタ本体を仮止めしてもよく、周方向に間隔をおいて複数箇所でフィルタ本体を仮止めしてもよい。
本発明のフィルタ装置を用いると、少なくとも前記整流板と関連してフィルタ本体を仮止め手段により仮止めし、前記排気口と整流板との間の通気口(環状通気口など)を前記フィルタ本体の延出又は余剰域(環状域、環状帯など)でカバーすることにより円滑にフィルタ装置を取り付けることができる。そのため、本発明は、整流板を備えた種々の排気ユニット、例えば、台所、厨房などの排気ユニットに適用でき、発生する油煙などの汚染物質を捕捉するのに有効である。
図1は本発明のフィルタ装置の一例を示す概略断面図である。 図2は図1のフィルタ装置を示す概略斜視図である。 図3は排気装置を示す概略斜視図である。 図4は本発明のフィルタ装置の他の例を示す概略断面図である。 図5は図4のフィルタ装置を示す概略斜視図である。 図6は本発明のフィルタ装置のさらに他の例を示す概略斜視図である。 図7は本発明のフィルタ装置の別の例を示す概略斜視図である。 図8は本発明のさらに別のフィルタ装置を示す概略斜視図である。 図9は本発明のフィルタ装置の他の例を示す概略断面図である。 図10は図9のフィルタ装置を示す概略斜視図である。 図11は図9及び図10に示すフィルタ装置の変更例を示す概略断面図である。 図12は本発明のフィルタ装置のさらに他の例を示す概略断面図である。 図13は図12のフィルタ装置を示す概略斜視図である。 図14は図12及び図13のフィルタ装置の変更例を示す概略斜視図である。 図15は本発明のフィルタ装置のさらに別の例を示す概略斜視図である。 図16は図15のフィルタ装置が装着可能な排気装置を示す概略斜視図である。 図17は本発明が適用できる換気装置の他の例を示す概略図である。
符号の説明
E…排気口
F…フード
1…排気ユニット
2…金属フィルタ
3,13,23…整流板
3a,13a…周壁(外周壁)
4,14,24…通気口
5,15,25,35,45,55,75,85,95…フィルタ装置
6,16,26,36,46,56,66,76,86,96…フィルタ本体
6b,16b,26b,36b,46b,86b,86c,96b…延出又は余剰部
16a,86a…環状フィルタ部
7,17a,17b,27a,27b,37a,37b,47a,47b,97a,97b…伸縮性紐状体
8…仮止め手段(面ファスナ)
57,77…仮止め手段
97c…紐状体

Claims (13)

  1. 排気口を有する排気ユニットと、前記排気口のフロント部に配設された整流板とを備えた排気装置に取付けるためのフィルタ装置であって、少なくとも前記整流板と関連して仮止め可能であり、かつ前記排気口と整流板との間の通気口をカバー可能な延出又は余剰域を有するフィルタ本体で構成されているフィルタ装置。
  2. 通気口が少なくとも線状開口部で構成された通気口であり、フィルタ本体が、前記通気口とともに、整流板の少なくとも周壁面をカバー可能である請求項1記載のフィルタ装置。
  3. 通気口が環状又はコ字状通気口である請求項1又は2記載のフィルタ装置。
  4. フィルタ本体が、整流板に対してフィルタ本体を収縮力により仮止め可能な伸縮性紐状体と、この紐状体の外方域に形成され、かつ通気口をカバー可能な延出部又は余剰部とを備えている請求項2記載のフィルタ装置。
  5. フィルタ本体のうち整流板の周縁部よりも外方域に伸縮性紐状体が取り付けられ、この伸縮性紐状体が、少なくとも整流板の外周壁でフィルタ本体に緊張力を作用させて、整流板の周壁の端部で収縮して仮止め可能である請求項2〜4のいずれかに記載のフィルタ装置。
  6. 整流板よりもサイズが大きな相似形フィルタ本体と、このフィルタ本体のうち整流板の周縁部よりも外方域に取り付けられ、かつ整流板の周壁の端部で収縮して仮止めするための伸縮性紐状体と、この紐状体の外方域に形成され、かつ環状又はコ字状通気口をカバー可能な環状又はU字状延出部又は余剰部とを備えている請求項1記載のフィルタ装置。
  7. 整流板の周壁及び通気口をカバー可能な帯状部を有するフィルタ本体と、このフィルタ本体のうち前記整流板の周壁の両側部に対応する部位に取り付けられ、かつ整流板の外周壁において内方への緊張力を作用させて、整流板の周壁の両側部で仮止め可能な2つの環状伸縮性紐状体とを備えている請求項1記載のフィルタ装置。
  8. 少なくとも整流板の周壁と環状又はコ字状通気口とをカバー可能な幅の帯状部を有する環状フィルタ本体と、この環状フィルタ部材のうち前記整流板の周壁の両側部に対応する部位に取り付けられ、かつ整流板の外周壁において緊張力を作用させて、整流板の周壁の両側部で仮止め可能な2つの伸縮性紐状体とを備えている請求項1記載のフィルタ装置。
  9. 少なくとも通気口をカバー可能な幅を有する帯状の環状フィルタ本体と、前記通気口をカバーした状態で、この環状フィルタ本体を少なくとも整流板の周壁で仮止め可能な仮止め手段とを備えている請求項1記載のフィルタ装置。
  10. 少なくとも環状又はコ字状通気口をカバー可能な幅を有する帯状の環状フィルタ本体と、この環状フィルタ本体を排気口の内壁と整流板の周壁又は外壁とに仮止めして取り付けるための仮止め手段とを備えている請求項9記載のフィルタ装置。
  11. 整流板が排気ユニットに対して着脱可能又は排気口のフロント部を開閉可能であるとともに、整流板の周縁部が排気口側へ屈曲した周壁を形成している請求項1記載のフィルタ装置。
  12. フィルタ本体の周縁部及び/又は排気口の内壁に、連続して又は間隔をおいてフィルタ本体を仮止めするための仮止め手段が取り付けられている請求項1記載のフィルタ装置。
  13. 排気口を有する排気ユニットと、前記排気口のフロント部に配設された整流板とを備えた排気装置にフィルタ装置を取付けるための方法であって、少なくとも前記整流板と関連してフィルタ本体を仮止め手段により仮止めし、前記排気口と整流板との間の通気口を前記フィルタ本体の延出又は余剰域でカバーするフィルタ装置の取付方法。
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