JP3309480B2 - レンジフード - Google Patents

レンジフード

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JP3309480B2
JP3309480B2 JP07259893A JP7259893A JP3309480B2 JP 3309480 B2 JP3309480 B2 JP 3309480B2 JP 07259893 A JP07259893 A JP 07259893A JP 7259893 A JP7259893 A JP 7259893A JP 3309480 B2 JP3309480 B2 JP 3309480B2
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Japan
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正樹 堀
悦郎 藤野
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガスコンロ、電磁調理
器、レンジ等の厨房器具の上方に設けられ、調理時に発
生する煙や熱気等を収集して屋外に排出するレンジフー
ドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、図に示すように、ステンレ
ススチール、鋼板等の金属板からなる箱状のレンジフー
ド本体3の上部に排気ファン16が設けられる排気口1
が形成され、下部に吸気口2が形成されたレンジフード
が知られており、厨房器具での調理時に発生する煙や熱
気等を室内側に拡散させることなく屋外に排出すること
ができるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術においては、レンジフード本体3がステンレス
スチール、鋼板等の金属板で形成されており、排気ファ
ン16が作動した際にレンジフード本体3が振動して振
動音が発生するとともに、排気ファン16が回転して発
生するモーター音等が吸気口2を通して室内側へ漏れる
ため、作動時の騒音が問題になるものである。そのた
め、排気ファン16の能力等を落として作動時の騒音を
抑えようとすると、煙や熱気等を屋外に排出する能力が
低下してしまい実用には適さないものとなるものであ
る。
【0004】そこで本発明は、上記従来の技術における
問題を解決するために発明されたものであり、すなわち
その課題は、煙や熱気等を屋外に排出する能力を低下さ
せることなく、作動時の騒音の発生を抑制することがで
きるレンジフードを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のレンジフードに
おいては、上部に排気口1が形成され、下部に吸気口2
が形成されるレンジフード本体3と、前記排気口1と吸
気口2との間に形成される通風路の上流側と下流側とに
対応して設けられる一対の絞り部4、5と、該絞り部
4、5間に形成される吸音部6とを備えてなることを特
徴とするものである。
【0006】また、上記吸音部6の側壁7に吸音材8が
設けられても良いものである。また、上記上流側の絞り
部4の上方に位置するレンジフード本体3の前面に形成
される開口部9と、該開口部9に開閉自在に設けられる
扉10と、前記開口部9から出し入れ自在となるよう前
記上流側の絞り部4上に着脱自在に設けられる油受け1
1とを備えていものである。
【0007】
【作用】本発明のレンジフードにおいては、開口面積の
小さな絞り部4、5を通過した音が開口面積の大きな吸
音部6で急に横方向に拡げられ、その際に吸音部6内で
音が減衰されるものである。
【0008】また、吸音部6の側壁7に吸音材8を設け
ることにより、減衰された音を更に吸音材8で吸音する
ことができるものである。
【0009】また、吸気口2から吸い込まれた煙や熱気
等の風速が、上流側の絞り部4を通過した後急に遅くな
るため、油や埃等が下降しやすく、上流側の絞り部4上
に着脱自在に設けられる油受け11に溜まりやすくなる
ものである。
【0010】
【実施例】以下、本発明を、図面に示した実施例に基づ
いて詳細に説明する。
【0011】図1乃至図4のレンジフードは、本発明の
一実施例で、上部に排気口1が形成され、下部に吸気口
2が形成されるレンジフード本体3と、前記排気口1と
吸気口2との間に形成される通風路の上流側と下流側と
に対応して設けられる一対の絞り部4、5と、該絞り部
4、5間に形成される吸音部6とを備えてなることを特
徴とするものである。
【0012】レンジフード本体3は、表面に塗装された
化粧鋼板を折曲加工して下方および一側面上端部が開口
された箱体状に形成されており、下部開口が吸気口2、
一側面上端部開口が排気口1となり、そして、排気口1
と吸気口2との間には通風路が形成されている。また、
吸気口2付近には、フィルター12が設けられており、
煙や熱気等に含まれる油や埃等を吸着補集することがで
きる。排気口1付近には、通気口13を有する邪魔板1
4で仕切られた排気室15が形成されており、この排気
室15内にシロッコファン、プロペラファン等の排気フ
ァン16が設けられている。
【0013】絞り部4、5と吸音部6とは、鋼板を折曲
加工して一体に形成されている。絞り部4、5は、通風
路の上流側と下流側とに対応して設けられるよう形成さ
れており、上流側と下流側との両絞り部4、5に、上下
に略一致するよう中央付近に略円筒形状の通気路17が
開口されている。なお、下流側の通気路17の下端周縁
部には、吸気を滑らかに行うことができるようテーパー
18が形成されている。
【0014】吸音部6は、上流側と下流側との両絞り部
4、5間に挟持される形で位置しており、通気路17と
同心円の略円筒形状で通気路17より大径に形成されて
いる。
【0015】なお、絞り部4、5の通気路17の断面積
aと吸音部6の断面積bとは、吸音効果等を考慮する
と、a/b ≦ 1/2 となるようにすることが望ま
しい。また、邪魔板14の通気口13の開口面積cと絞
り部4、5の通気路17の断面積aとは、圧力損失等を
考慮すると、a/c ≧ 3/2 となるようにするこ
とが望ましい。
【0016】また、この一体に形成された絞り部4、5
と吸音部6とは、上流側の絞り部4の上端外周縁および
下流側の絞り部5の下端外周縁とをレンジフード本体3
の内面に熔着して固定されている。なお、清掃等を考慮
して、ビス等により着脱できるよう取り付けることも可
能である。
【0017】また、吸音部6の側壁7および上流側の絞
り部4の上方に位置するレンジフード本体3の内面に
は、グラスウール、ロックウール等の吸音材8が貼着さ
れている。なお、この実施例では、吸音部6の側壁7の
内面側に吸音材8が設けられているが、側壁7に縦長円
形状のスリットを周方向に並設して穿設し、側壁7の外
面側に吸音材8を設けることも可能である。
【0018】また、上流側の絞り部4の上方に位置する
レンジフード本体3の前面には、開口部9が形成され、
この開口部9には扉10が開閉自在に設けられている。
そして、上流側の絞り部4上には、バット状の油受け1
1が着脱自在に設けられており、上流側の絞り部4を通
過する際に加速された煙や熱気等の風速が、上流側の絞
り部4を通過した後に急に減速され、その際にフィルタ
ー12で補集されずに通過した油や埃等が落下して補集
される。なお、この油受け11は、油や埃等が溜まった
時点で扉10を開いて開口部9から取り出して清掃する
ことができる。
【0019】このレンジフードにおいては、図5に示さ
れる周波数と騒音との関係を示すグラフからも明らかな
ように、開口面積の小さな絞り部4、5を通過した音が
開口面積の大きな吸音部6で急に横方向に拡げられ、そ
の際に吸音部6内で音が減衰されるため、作動時に発生
する排気ファン16のモーター音等が吸気口2を通して
室内側に漏れてくるのを抑制し、騒音の発生を抑制する
ことができる。しかも、吸音部6の側壁7および上流側
の絞り部4の上方に位置するレンジフード本体3の内面
には、吸音材8が貼着されているため、騒音の発生を抑
制する能力を更に高めることができる。なお、上流側と
下流側との両絞り部4、5間距離dと吸音部6の内径e
との比を変えることにより吸音することができる周波数
帯を任意に選択することができる。
【0020】また、扉10を開いて開口部9から油受け
11を取り出し清掃するだけで、レンジフード本体3内
を比較的きれいに保つことができる。
【0021】
【0022】
【0023】
【発明の効果】上述の如く、本発明のレンジフードにお
いては、開口面積の小さな絞り部4、5を通過した音が
開口面積の大きな吸音部6で急に横方向に拡げられ、そ
の際に吸音部6内で音が減衰されるため、作動時に発生
する排気ファン16のモーター音等が吸気口2を通して
室内側に漏れてくるのを抑制し、騒音の発生を抑制する
ことができるものである。
【0024】また、吸音部6の側壁7に吸音材8を設け
ることにより、減衰された音を更に吸音材8で吸音する
ことができるため、騒音の発生を抑制する能力を更に高
めることができるものである。
【0025】また、吸気口2から吸い込まれた煙や熱気
等の風速が、上流側の絞り部4を通過した後急に遅くな
り、油や埃等が下降しやすく、上流側の絞り部4上に着
脱自在に設けられる油受け11に溜まりやすくなるた
め、油や埃等の補集効率が高くなり、扉10を開いて開
口部9から油受け11を取り出し清掃するだけで、レン
ジフード本体3内を比較的きれいに保つことができるも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるレンジフードを示す縦
断面図である。
【図2】図1の異なる方向での縦断面図である。
【図3】図1の横断面図である。
【図4】図1の異なる位置での横断面図である。
【図5】周波数と騒音の関係を示すグラフである。
【図6】本発明の従来例であるレンジフードを示す縦断
面図である。
【符号の説明】
1 排気口 2 吸気口 3 レンジフード本体 4 絞り部 5 絞り部 6 吸音部 7 側壁 8 吸音材 9 開口部 10 扉 11 油受け
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24F 7/04 - 7/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部に排気口1が形成され、下部に吸気
    口2が形成されるレンジフード本体3と、 前記排気口1と吸気口2との間に形成される通風路の上
    流側と下流側とに対応して設けられる一対の絞り部4、
    5と、 該絞り部4、5間に形成される吸音部6と、前記上流側の絞り部4の上方に位置するレンジフード本
    体3の前面に形成される開口部9と、 該開口部9に開閉自在に設けられる扉10と、 前記開口部9から出し入れ自在となるよう前記上流側の
    絞り部4上に着脱自在に設けられる油受け11と、 を備えてなることを特徴とするレンジフード。
  2. 【請求項2】 上記吸音部6の側壁7に吸音材8が設け
    られることを特徴とする請求項1記載のレンジフード。
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