JP4911179B2 - 電気掃除機 - Google Patents

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Description

本発明は、電気掃除機に係り、より詳しくは、騒音低減機能を備えた電気掃除機に関す
るものである。
従来の一般的な電気掃除機は、掃除機のケーシング、気流を発生させるための送風機、
そのモータ、紙排気フィルタパック、ホースを挿入する吸気口、排気口、モータの風下側
に配置された排気風路、排気風路の内壁の一部を構成する吸音材から構成されている。
上記掃除機において、送風機のモータを駆動すると、吸気口、紙排気フィルタパック、
モータ、排気風路及び排気口と繋がる気流が発生し、吸込み部より吸引されたごみはこの
気流に乗って髪排気フィルタパック内に濾過蓄積され、清浄な空気だけが本体外に排出さ
れる。このときモータから発生する騒音は、排気風路を伝播し、この伝播過程で騒音エネ
ルギーの一部は吸音材により吸収されるが、残りは騒音として排気口から外部へ放射され
る。
上記掃除機において、吸音材により騒音エネルギーを吸収するには駆動源であるモータ
から排気口に至る排気風路の長さを長くし、かつ排気風路に面する吸音材の表面積を大き
くする必要があり、従来から諸条件を満足させるべく種々の工夫がなされてきた。しかし
、掃除機の構造では、上記条件の中で特に風路の長さを大きくすることには限界がある。
また、吸音材の使用法を工夫しようとすると、吸気口から排気口までの長さを増さざるを
得ないが、これは小型化を求められている掃除機にとっては実現困難な問題である。
このような掃除機に対して対策を施した例として、特許文献1および2がある。特許文
献1では、本体後部から底部を経て本体前部に至る長い排気風路を備え前記排気風路の少
なくとも一部背面に空気層を形成している。また、特許文献2では、排気風路を、本体の
周囲に螺旋状に形成しており、どちらの文献も排気風路を長く確保することにより、排気
口から放射する騒音エネルギーを排気風路内で減衰させようとしている。また、特許文献
1では、背面の空気層を気流方向に沿って変化させることで所定周波数の騒音を低減する
狙いがある。
特開平4−96721 特開平5−3842
しかしながら、上述した従来の騒音対策した掃除機(特許文献1および特許文献2)に
おいては、排気風路の距離が十分ではなく、排気風路内での騒音エネルギーの減衰が少な
いため、排気口から放出する騒音は大きなものであった。また、排気風路を構成する壁面
から透過する透過音に対する対策も十分ではないために騒音値を低減しきれていなかった
とともに、排気風路の距離を長くするだけではその内部で音の定在波が生じてしまい、内
部共鳴音が掃除機本体外部に透過する、または排気口から放射してしまうという課題があ
った。さらには、電動送風機から取り入れた空気が送風ファンを通過する際に発生する圧
縮波に起因する耳障りなピーク音への対策も不十分であり、使用者に不快感を与えてしま
っていた。また、特に特許文献2では、排気風路の構造が複雑のため、排気風路内壁に吸
音材を設置する場合の作業性も悪かった。また、特許文献1においては、背面空気層を気
流方向に沿って、即ち排気風路に沿って構成する必要があるため、構造が複雑になるだけ
でなく、掃除機本体のサイズも大きくなるという欠点があった。
本発明は、以上のような課題を解決するようなもので、排気風路の距離を十分に確保す
ることで騒音エネルギーの距離減衰を図りつつ、掃除機本体からの透過音を低減し、さら
には排気風路内部での共鳴音を低減するとともに、電動送風機から取り入れた空気が送風
ファンを通過する際に発生する圧縮波に起因する耳障りなピーク音についても低減可能な
掃除機を提供することを目的とする。と同時に、排気風路の構造を簡素化することによる
組立作業性の向上、掃除機本体の小型化も目的とする。
前記した従来の課題を解決するために、本発明の電気掃除機は、
掃除機本体の前部には集塵室、後部には送風ファン部と電動機部から成る電動送風機を内蔵する電動送風機室とコードリール収納するコードリール収納室を備え、
前記電動送風機の外周には前記電動送風機の送風ファンの回転軸とその中心軸が略一致した略円筒形状の遮音壁を設け、
前記遮音壁と前記電動機部との間には間隙を設け、
前記遮音壁の一部に第一の排気部を設け、
前記遮音壁から所定の間隙を隔てた外周囲に略円筒形状の外周風路壁を備え、
前記外周風路壁において前記第一の排気部を中心として対向する両側部に設けた第二の排気部と連通する側部排気風路を前記掃除機本体の前部まで延設し、
前記集塵室の側部両方に前記側部排気風路と連通する排気口を設け、
前記側部排気風路を前記掃除機本体の高さ中央位置と同一または、それよりも高い位置
に配置し、
前記第一の排気部を複数の開孔を備えた形状で構成し、前記第一の排気部から所定の間隙を隔てて設置され複数の開孔を備えた形状で形成された第三の排気部を設け、前記第一
の排気部と前記第三の排気部との間に通気性を有する第一の吸音材を挟持し、
前記遮音壁を、前記外周風路壁、前記側部排気風路よりも高比重の材料にて構成し、
前記第一の吸音材は、通気性を有し、且つ方向性を持たずに繊維が絡みあった材質で形成され、
f0を共鳴周波数、Cを音速、Pを第一の排気部及び第三の排気部の開口率、t1を第一の排気部及び第三の排気部の板厚とし、dを第一の排気部及び第三の排気部の開口径寸法とし、s2を第一の排気部と第三の排気部との距離、nを任意の整数、Nを前記電動送風機の送風ファンの回転数、Zを前記送風ファンの羽枚数とした場合、
下記の式(a)が成り立つようにしたことを特徴とする。
Figure 0004911179
・・(a)
本発明によれば、排気風路の距離を十分に確保して騒音エネルギーの距離減衰を図りつ
つ、排気風路壁面からの透過音を低減し、さらには所定周波数の騒音をカットすることで
、騒音値の低減はもちろんのこと、使用者が感じる不快なピーク音を低減可能な掃除機を
提供することができる。また、排気風路の構造を簡素化でき、組立作業性の向上も目的と
する。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1に係る電気掃除機の斜視図である。電気掃除機は、図1に
示すように、掃除機本体1と、掃除機本体1の吸込口2に着脱自在に連結されたホース3
と、先端部にヘッド5が設けられ、ホース3に着脱自在に連結された延長パイプ4とから
構成されている。以降、掃除機本体1のホース3を接続する側を前部(または前面)、そ
の逆側を後部(または後面)と呼ぶこととする。
図2は掃除機本体の上面図、図3はA−A断面図、図4はB−B断面図、図5はC−C
断面図、図6はD−D断面図である。尚、上記のA−A断面は図2に、B−B断面および
C−C断面とD−D断面は図3に示す。図3に示すように、掃除機本体1は、本体仕切板
23を境界として前部にダストケース6を収納する集塵室7と、後部下側に電動送風機8
を収納する電動送風機室9と、後部上側にコードリール10を収納するコードリール収納
室11を備えている。
図7に前記電動送風機8の斜視図を示し、図3〜図7を参照して前記電動送風機8の構成
および仕組みと、その前後の防振材との関係について説明する。前記電動送風機8は、前
部に送風ファン(図示せず)を内蔵する送風ファン部8aを備え、後部に送風ファンを回
転させるための電動機(図示せず)を内蔵した電動機部8bを備えている。前記送風ファ
ン部8aの前面には、電動送風機吸気口8c、電動機部8bの側面には電動送風機排気口
8dを備えており、電動機部8bにより前記送風ファン部8aを高速回転させることによ
り、前記電動送風機吸気口8cから周囲の空気を取り込み、その取り込んだ空気を前記電
動送風機排気口8dから排出する仕組みとなっている。また、前記送風ファン部8aと前
記電動機部8bは共に略円筒形状の外観を有しており、前記送風ファン部8aの円筒軸と
前記電動機部8bの円筒軸は略一致しているとともに、前記送風ファン部8aの外周直径
の方が前記電動機部8bの外周直径よりも大きく形成されている。前記送風ファン部8a
の周囲には、前記送風ファン部8aの円筒面と前面の一部を覆うようにエラストマー樹脂
製の前部防振材12を設置し、前記電動機部8bの後面にはエラストマー樹脂製の後部防
振材13を設置している。
図8に遮音壁(上)14a(特許請求の範囲で言う遮音壁に相当する)と遮音壁(下)1
4b(特許請求の範囲で言う遮音壁に相当する)、および第二の吸音材15と第一の吸音
材16を組み合わせたアセンブリ(以下、遮音壁アセンブリ14と呼ぶ)の斜視図、図9
に上面図、図10に前面図、図11にE−E断面図、図12にF−F断面図を、図13に
G−G断面図に示す。前記E−E断面図9に示す。前記F−F断面およびG−G断面は図
11に示す。以下に、図3、図5および図8〜14を参照して、遮音壁アセンブリ14に
よる前記電動送風機8(前部防振材12と後部防振材13を含む、)と、遮音壁アセンブ
リ14に備えた排気部構造、および吸音材の配置について説明する。他構成部品よりも高
比重の樹脂(例えばナイロンや、タルクを含有した樹脂)または金属にて形成した遮音壁
(上)14aは下部と前部が開口した有底半円筒形状部分を備えている。また、前記遮音
壁(上)14aと同素材で形成された遮音壁(下)14bは上部と前部が開口した有底半
円筒形状部分を備え、前記遮音壁(上)14aと前記遮音壁(下)14bを組み合わせた
際には、両者の有底半円筒形状部分により有底円筒形状を形成して、前記電動機部8bの
外周囲を覆うような構造となっており、前記電動機部8b外周面と前記遮音壁アセンブリ
14の内周面との間は所定の距離、すなわち図11と図12に示す寸法s1[cm]を隔てて
いる。この寸法s1[cm]を持つ間隙部には、通気性を有し、且つ方向性を持たずに繊維が
絡みあった材質で形成された中空円筒形状の第二の吸音材を設置している。なお、図11
および図12に示す距離L1[CM]は、前記電動送風機排気口8dからの排気が通過する風
路断面の長さであるが、距離s1[cm]と距離L1[cm]の積A1(A1[cm2]=s1[cm]×
L1[cm])が前記電動送風機排気口8dの総面積よりも大きくなるように、距離s1[c
m]と距離L1[cm]を設定している。上述のように構成することにより、前記電動送風機
8から発生する音の一部を、前記遮音壁(上)14aおよび前記遮音壁(下)14bによ
り遮音し、前記掃除機本体1の外への音透過を抑制している。また、音が前記電動機部8
bの周囲を旋回することで音の伝播経路長を長くし、音エネルギーを減衰することができ
るともに、音エネルギーは前記第二の吸音材を通過する際に熱エネルギーへ変換され、外
部へ放出する音エネルギー量を抑制することができる。さらには、前記電動送風機排気口
8dからの排気の風路断面積の急縮小/急拡大を抑制することで風路圧損を抑制している
また、前記遮音壁アセンブリ14は、遮音壁前部14cにて前部防振材12を覆うように
保持しているとともに、その後部の遮音壁切欠部14dにて後部防振材13を保持してい
る。また、上記の有底円筒形状の円筒軸は前記電動送風機8の送風ファンの回転軸(図3
中のX軸)と略一致している。前記遮音壁(下)14bの後部下側には、複数の開孔を持
った第一の排気部14eと、前記第一の排気部14eから所定の間隙、すなわち図11と
図12に示す寸法s2[cm]を隔てて配置されるとともに、かつ前記第一の排気部14eの
円周面と略同一軸を持つ円周面形状を備え、複数の開孔を形成した第三の排気部14fを
配置している。尚、前記第一の排気部14eの開孔と前記第三の排気部14fの開孔は、
図11および図13に示すように上部から見た際にその孔の中心を一致させることなく交
互に配置されている。また、前記第一の排気部14eの開孔の総開孔面積と前記第三の排
気部14fの開孔の総開孔面積は略同一とするとともに、その面積を前記電動送風機排気
口8dの総面積とも略同一としている。なお、前記第一の排気部14eの開孔および前記
第三の排気部14fの開孔の開孔径は図13に示すとおり、全て寸法d[cm]としている
。また、前記第一の排気部14eおよび前記第三の排気部14fの板厚はともにt1[cm
]、さらに前記第一の排気部14eおよび前記第三の排気部14fの開孔率はともにPと
し、開孔径寸法d[cm]および寸法s2[cm]も含めては式(a)が成り立つ寸法に設定
している。
Figure 0004911179
・・・(a)
ここで、Cは音速であり、C[m/s]=331+(0.6×環境温度[℃])で表されると
ともに、N[rps]は前記電動送風機8の送風ファンの回転数、Z[枚]は送風ファン
の羽根枚数で、nは任意の整数(n=1、2、3、・・・)である。foは上述の開孔部
の吸音領域を決める共鳴周波数を示す。また、前記第一の排気部14eと前記第三の排気
部14fの間には通気性を有し、且つ方向性を持たずに繊維が絡みあった材質で形成され
た第一の吸音材16を備える。上述のように構成することにより、音波は、前記第一の排
気部14eの開孔を通過した後、一旦前記第一の排気部14eと前記第三の排気部14f
の間の膨張空間(前記第一の排気部14eの開孔よりも広い空間のことを指す)を通過し
、さらに再び前記第三の排気部14fの開孔を通過するため、その定在性を崩されること
となり、風路空間内部での音の共鳴を抑制することができるとともに、このような膨張型
消音機構を前記前記電動送風機8の円筒形状に沿って形成しているため本体の小型化を図
ることができる。また、開孔径寸法D1および寸法s2を上述のように設定したことによ
り、前記電動送風機吸気口8cから取り入れた空気が前記電動送風機8の送風ファンを通
過する際に発生する圧縮波に起因する、周波数f[Hz](f=n×NZ)の、高音で不
快なピーク音を抑制することができる。とともに、音エネルギーは前記第二の吸音材を通
過する際に熱エネルギーへ変換され、外部へ放出する音エネルギー量を抑制することがで
きる。さらには、前記電動送風機排気口8dからの排気の風路断面積の急縮小/急拡大を
抑制することで風路圧損を抑制している。
段落番号0014〜0015にて述べたように構成した前記遮音壁アセンブリ14内の音
の伝播経路を説明する。前記電動送風機排気口8dから発生した音は、前記第二の吸音材
に対し前記遮音壁アセンブリ14の円筒の略半径方向に流入した後、前記遮音壁アセンブ
リ14の円筒の周方向に、かつ下部に向かって旋回して前記第一の排気部14eへと至る
。その後、排気は前記第一の排気部14eの開孔を通過するべく下方向へと流れの方向を
変え、前記第一の排気部14eの開孔、前記第一の吸音材、前記第三の排気部14fの開
孔の順に通過する。
図14に外周風路壁17と左排気フィルタ収納部18、右排気フィルタ収納部19、お
よび左排気フィルタ20、右排気フィルタ21を組み合わせたアセンブリ(以下、外周風
路アセンブリ22と呼ぶ)の斜視図、図15に上面図、図16に後面図、図17にH−H
断面図を示す。前記H−H断面は図16に示す。以下に、図3、図5および図13〜18
を参照して外周風路を形成する構造を説明する。外周風路壁17は、前記第一の排気部1
4eから所定の間隙を持ち、かつ前記第一の排気部14eの円筒面の円筒軸と軸を共有す
る半円筒部17aを備えており、前記半円筒部17を中心にして両側部には排気フィルタ
下流部風路17cを備えている。前記半円筒部17aの後部には後部壁17bを備えてお
り、前記後部壁17bは、前記第三の排気部14fの後部端面と接続して前記第一の排気
部14eから前記第三の排気部14fに至る風路の後面側の壁面を形成している。排気フ
ィルタ下流部風路17cは上面と前面にそれぞれ下流部上面開口部17c1、第二の排気
部17c2を備えている。左排気フィルタ収納部18は下面に左下面開口部18aを備え
ているとともに、前記左排気フィルタ収納部18の略中央部付近において、左排気フィル
タ20を保持する構成となっている。前記左排気フィルタ20はプリーツ形状となってお
り、そのプリーツの折り線が上下方向となるように配置されている。これは、前記電動送
風機排気口8dからの排気の流れ方向が、前記左排気フィルタ20の上流および下流部分
において上下方向となることを考慮しての構成であり、このプリーツ構成により風路圧損
の抑制を図っている。また、前記左排気フィルタ20の上流面と前記左排気フィルタ収納
部18における前記電動送風機8側の内面との間は図17に示す距離s3を隔てている。
なお、図17に示す距離L2は、前記電動送風機排気口8dからの排気が通過する風路断
面(断面積=A2[cm2])の長さであるが、距離s3[cm]と距離L2[cm]は式(b
)が成立するように設定している。
A2[cm2]=s3[cm]×L2[cm]=(前記電動送風機排
気口8dの総面積) ・・・(b)
これは、前記電動送風機排気口8dからの排気の風路断面積の急縮小/急拡大を抑制する
ことで風路圧損を抑制することが目的である。また、前記左排気フィルタ収納部18の上
面の前記左排気フィルタ20の下流部にはコードリール冷却口30を設けており、前記電
動送風機8側からの排気が前記コードリール10の方向へと流れるための風路(特許請求
の範囲で言う冷却風路に相当する)を形成している。この前記コードリール10を冷却す
る冷却風は、図2に示すコードリール引き出し口31から排出する。なお、コードリール
冷却口の断面積は、上述した断面積A2よりも小さくし、前記コードリール10を冷却す
るのに必要最小限の風量を確保する。前記また、前記左排気フィルタ20は前記ダストケ
ース6内に設置した集塵フィルタ6aよりも集塵捕集性能の良好なフィルタを使っており
、前記集塵フィルタ6aを通過した微細塵および前記電動送風機8のカーボンブラシの切
削塵等を捕集する集塵性能を有している。説明は省略するが、右排気フィルタ収納部19
およびその内部に設置した右排気フィルタ21についても、前記左排気フィルタ収納部1
8および前記左排気フィルタ20と同様に構成している。
上述のように構成した前記外周風路アセンブリ22内の音の伝播経路を説明する。前記
電動送風機排気口8dから発生した音は、段落番号0016で述べたように前記第三の排
気部14fへ至った後、前記半円筒部17aに沿って旋回しながら上昇して前記左排気フ
ィルタ20の上流を経て、前記左排気フィルタ20を通過した後、排気フィルタ下流部風
路17cを下降しながら前記第二の排気部17c2へと向かう。また、前記電動送風機排
気口8dからの排気の風路断面積の急縮小/急拡大を抑制することで風路圧損を抑制して
いるとともに、前記左排気フィルタ20および前記右排気フィルタ21の下流側から前記
コードリール10を冷却する冷却風を流すことにより、前記左排気フィルタ20および前
記右排気フィルタ21を通過した清浄な空気を前記コードリール引き出し口31から排出
することができる。また、この冷却風の風量は前記コードリール10を冷却するのに必要
最小限の風量としているため、音の漏洩を最小限に留めることが可能である。さらに、段
落番号0012でも述べたように前記外周風路アセンブリ22の上部には前記コードリー
ル10を設置しており、これにより前記電動送風機8から発生するピーク音が前記掃除基
本体の上面から放射するのを抑制することができる。
図18に前記本体仕切板23と左側部風路壁24と右側部風路壁25、左排気口吸音材2
6、右排気口吸音材27を組み合わせたアセンブリ(以下、側部風路アセンブリ28(特
許請求の範囲で言う側部排気風路に相当する)と呼ぶ)の斜視図、図19に側部風路アセ
ンブリ26の後面図を示す。以下に図1、図18〜図19を参照して形成する側部風路を
構成する構造を説明する。前記本体仕切板23は、中央に前記掃除機本体1を前後に仕切
る板状の仕切部23aと前記掃除機本体1の前部に設置した前記ダストケース6と前記電
動送風機8を連通するための連通風路23bを備えているとともに、前記掃除機本体1の
側面に設けた排気口29へと排気を導くための下側部風路壁23cを備えている。前記下
側部風路壁23cは後面と上面にそれぞれ下側部後面開口部23c1と下側部上面開口部
23c2を備える。前記下側部後面開口部23c1は前記前面開口部17c2と接続して
風路を形成するとともに、左側部風路壁24は下面に左側部下面開口部24aを備えてお
り、前記側部下面開口部24aは前記下側部上面開口部23c2と接続して風路を形成す
る構造としている。側部風路アセンブリ28の左切り欠き部28aには左排気口吸音材2
6を設置できる構造としている。また、図1に示すように前記掃除機本体1の高さ方向の
中心位置付近に前記排気口29を設けているとともに、図6に示すようにその排気の方向
を略水平方向としているため、前記排気口29からの排気が被掃除面に直接当たることは
なく、被掃除面上の塵埃を巻き上げることがない。この位置関係に伴い、前記排気口29
へ風路を連通させるために、側部風路アセンブリ28の風路において前記下側部後面開口
部23c1から前部方向へ伸びる部分の一部は上向きの風路形状を備えているとともに、
その風路の断面積は、段落番号0017に述べた面積A2[cm2]とほぼ同等としている
。なお、ここでは排気口29の位置を掃除機本体1の高さ方向の中心位置付近としている
が、その高さ方向の中心位置よりも上方位置に配置すれば同様の効果を奏することはいう
までもない。
説明は省略するが、右側部風路壁25およびその前部に設置した右排気口吸音材27(図
示せず)についても、前記左側部風路壁24および前記左排気口吸音材26と同様に構成
している。
なお、前記遮音壁(上)14aおよび前記遮音壁(下)14bの材質は上述に限るもの
ではない。例えば、少なくとも前記遮音壁前部14cに制振作用のあるマイカなどを含有
する樹脂を適用すれば、前部防振材12および後部防振材13では減衰できずに前記電動
送風機8から伝播した振動を前記遮音壁(上)14aおよび前記遮音壁(下)14bにて
減衰することも可能となる。
また、各種吸音材についても、上述した位置のみに配置するだけではなく、例えば前記
半円筒部17aや前記下側部風路壁23c、前記左側部風路壁24や右側部風路壁25等
の壁面部分に設置してもよい。ただし、このような壁面部分に設置する吸音材に関しては
、前記第二の吸音材15や前記第一の吸音材の程の通気性は必要ではなく、むしろ目付け
量を増やした仕様とするのが望ましいため、その際には段落番号0017内の式(b)で
示した排気風路断面積の設定については、吸音材の断面積分を差し引いて設定するのがよ
い。
以上のように構成された実施の形態1の電気掃除機においては、排気風路の距離を十分
に確保することで騒音エネルギーの距離減衰を図りつつ、掃除機本体からの透過音を低減
し、さらには排気風路内部での共鳴音を低減するとともに、電動送風機から取り入れた空
気が送風ファンを通過する際に発生する圧縮波に起因する耳障りなピーク音についても低
減することが可能となる。このときの音圧レベルの周波数特性を図20に示す。また、吸
音材の組み込みに代表される組み立て作業の容易化と、電気掃除機に対しては必須の要求
事項である本体の小型化が可能となる。
この発明の実施の形態1に係る電気掃除機の斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る掃除機本体の上面図である。 この発明の実施の形態1に係る掃除機本体の図2におけるA−A断面図であ る。 この発明の実施の形態1に係る掃除機本体の図2および図3におけるB−B 断面図である。 この発明の実施の形態1に係る掃除機本体の図3におけるC−C断面図であ る。 この発明の実施の形態1に係る掃除機本体の図3におけるD−D断面図であ る。 この発明の実施の形態1に係る電動送風機の外観の斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る遮音壁アセンブリの斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る遮音壁アセンブリの上面図である。 この発明の実施の形態1に係る遮音壁アセンブリの前面図である。 この発明の実施の形態1に係る遮音壁アセンブリの図9におけるE−E断 面図である。 この発明の実施の形態1に係る遮音壁アセンブリの図11におけるF−F 断面図である。 この発明の実施の形態1に係る遮音壁アセンブリの図11におけるG−G 断面図である。 この発明の実施の形態1に係る外周風路アセンブリの斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る外周風路アセンブリの上面図である。 この発明の実施の形態1に係る外周風路アセンブリの後面図である。 この発明の実施の形態1に係る外周風路アセンブリのH−H断面図である 。 この発明の実施の形態1に係る側部風路アセンブリの斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る側部風路アセンブリの後面図である。 この発明の実施の形態1の際の音圧レベルの周波数特性を示す図である。
1 掃除機本体、2 吸込口、3 ホース、4 延長パイプ、5 ヘッド、6 ダストケ
ース、6a 集塵フィルタ、7 集塵室、8 電動送風機、8a 送風ファン部、8b
電動機部、8c 電動送風機吸気口、8d 電動送風機排気口、9 電動送風機室、10
コードリール、11 コードリール収納室、12 前部防振材、13 後部防振材、1
4 遮音壁アセンブリ、14a 遮音壁(上)、14b 遮音壁(下)、14c 遮音壁
前部、14d 遮音壁切欠部、14e 第一の排気部、14f 第三の排気部、15 第
二の吸音材、16 第一の吸音材、17 外周風路壁、17a 半円筒部、17b 後部
壁、17c 排気フィルタ下流部風路、17c1 下流部上面開口部、17c2 第二の
排気部、18 左排気フィルタ収納部、18a 左下面開口部、19 右排気フィルタ収
納部、20 左排気フィルタ、21 右排気フィルタ、22 外周風路アセンブリ、23
本体仕切り板、23a 仕切部、23b 連通風路、23c 下側部風路壁、23c1
下側部後面開口部、23c2 下側部上面開口部、24 左側部風路壁、25 右側部
風路壁、26 左排気口吸音材、27 右排気口吸音材、28 側部風路アセンブリ、2
8a 左切り欠き部、29 排気口、30 コードリール例冷却口、31 コードリール
引き出し口。

Claims (6)

  1. 掃除機本体の前部には集塵室、後部には送風ファン部と電動機部から成る電動送風機を内蔵する電動送風機室とコードリール収納するコードリール収納室を備え、
    前記電動送風機の外周には前記電動送風機の送風ファンの回転軸とその中心軸が略一致した略円筒形状の遮音壁を設け、
    前記遮音壁と前記電動機部との間には間隙を設け、
    前記遮音壁の一部に第一の排気部を設け、
    前記遮音壁から所定の間隙を隔てた外周囲に略円筒形状の外周風路壁を備え、
    前記外周風路壁において前記第一の排気部を中心として対向する両側部に設けた第二の排気部と連通する側部排気風路を前記掃除機本体の前部まで延設し、
    前記集塵室の側部両方に前記側部排気風路と連通する排気口を設け、
    前記側部排気風路を前記掃除機本体の高さ中央位置と同一または、それよりも高い位置
    に配置し、
    前記第一の排気部を複数の開孔を備えた形状で構成し、前記第一の排気部から所定の間隙を隔てて設置され複数の開孔を備えた形状で形成された第三の排気部を設け、前記第一
    の排気部と前記第三の排気部との間に通気性を有する第一の吸音材を挟持し、
    前記遮音壁を、前記外周風路壁、前記側部排気風路よりも高比重の材料にて構成し、
    前記第一の吸音材は、通気性を有し、且つ方向性を持たずに繊維が絡みあった材質で形成され、
    f0を共鳴周波数、Cを音速、Pを第一の排気部及び第三の排気部の開口率、t1を第一の排気部及び第三の排気部の板厚とし、dを第一の排気部及び第三の排気部の開口径寸法とし、s2を第一の排気部と第三の排気部との距離、nを任意の整数、Nを前記電動送風機の送風ファンの回転数、Zを前記送風ファンの羽枚数とした場合、
    下記の式(a)が成り立つようにしたことを特徴とする電気掃除機。
    Figure 0004911179
    ・・(a)
  2. 前記遮音壁の少なくとも前記電動送風機の送風ファン部周囲に設置した防振材に当接す
    る部分は、振動減衰作用の高い材質で形成することを特徴とする請求項記載の電気掃除機。
  3. 前記電動送風機の下流側の位置に排気フィルタを備えるとともに、前記排気フィルタの
    下流側に、前記側部排気風路と分岐した冷却風路を設け、前記冷却風路は前記コードリー
    ル収納室と連通させるとともに、前記冷却風路の風路断面積を前記側部排気風路よりも小
    さくしたことを特徴とした請求項1〜記載の電気掃除機。
  4. 前記遮音壁と前記電動機との間の間隙に、通気性を有する第二の吸音材を設けたことを
    特徴とする請求項1〜記載の電気掃除機。
  5. 前記排気フィルタの塵埃捕集性能を、集塵室に設置される集塵フィルタの塵埃捕集性能
    よりも高いものとしたことを特徴とする請求項1〜記載の電気掃除機。
  6. 前記電動送風機室の上部に前記コードリール収納室を設けたことを特徴とする請求項1
    記載の電気掃除機。
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