JP3528769B2 - 電気掃除機 - Google Patents

電気掃除機

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JP3528769B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、集塵室と電動送風
機を有する電気掃除機に関する。
【0002】
【従来の技術】電気掃除機は、一般的に、本体ケースに
内蔵した電動送風機の前方に集塵室を形成し、この集塵
室に開口させた吸込口にホースを介して接続した吸口か
ら吸引した含塵空気を該集塵室に配置した集塵袋を通し
て除塵し、清浄になった空気を電動送風機で吸い込んで
電動機を通して電動機を冷却し、更に、その後方に設置
した排気部より機外に排出する構成である。また、一部
の空気は、電源コードリールを通して電源コードや電気
摺動接点機構を冷却した後に機外に放出する構成であ
る。
【0003】なお、特開平5−49561号公報に開示
されている電気掃除機は、車輪に対面する掃除機本体の
側壁に排気口を設け、車輪の裏面に吸音材を設け、車輪
と本体の間の隙間を介して排気する構成である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
電気掃除機は、静粛(低騒音)に動作することが望まし
い。電気掃除機における騒音発生源は、主として電動送
風機と排気流路であることから、電動送風機の排気通路
の壁面に吸音材を設置して流体音を吸収することにより
減衰させてから機外に放出するようにして、低騒音化を
実現するようにしている。
【0005】しかしながら、電気掃除機を小型化しよう
とすると、排気通路が短くなるために排気の流体音を良
く吸収することが困難となり、従って、低騒音化が困難
になる。また、流体音の吸収量は、排気流路の断面積を
小さくすることにより多くすることができるが、排気流
路の通気抵抗が増大して電気掃除機の吸い込み仕事率が
低下する問題が発生する。
【0006】また、排気風速を低減しようとすると、排
気口の面積を大きくすればよいが、単純に排気面積を大
きくすると、低騒音化が困難となる。
【0007】本発明の目的は、電動送風機の排気から効
果的に流体音を低減して低騒音化を実現し、かつ、排気
風速を低くおさえることにある。
【0008】
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の電気掃除機は、 集塵室と電動送風機とコー
ドリールを有する電気掃除機において、集塵室と電動送
風機とコードリールを順番に略直線上に配置し、前記電
動送風機を覆う電動送風機カバーを設け、電動送風機カ
バーの上部に排気口を設け、電動送風機カバーの両側部
を下側に向かう排気通路の送風機カバーとそれに対向す
る面に吸音材を設置し、前記電動送風機カバーの下部に
補助フィルタを設け、補助フィルタの下側にコードリー
ル室に連なる流路を設け、コードリール室の一部に排気
口を設け、コードリール室の隔壁で車輪の内側に対応す
る部分に開口を設け、車輪に排気口を設け、かつ、補助
フィルタの下側に集塵室外側に連なる流路を設け、バン
パーの内側に対応する隔壁に開口を設け、バンパーに排
気口を設けることにより、清浄な空気を低速で排気する
とともに、騒音低減を図っている。
【0010】また、車輪の排気口の面積と、前記コード
リール室の隔壁で車輪の内側に対応する部分の開口の面
積と車輪の排気口を包み込む面積とを順に大きくしてい
くことにより、排気口での流速分布を均一化させるとと
もに、騒音を低減できる。
【0011】バンパーの排気口の面積と、バンパーの内
側に対応する隔壁部分の開口の面積とバンパーの排気口
を包み込む面積とを順に大きくしていくことにより、排
気口での流速分布を均一化させるとともに、騒音を低減
できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面を参照して説明する。
【0013】図1は、本発明の一実施の形態である電気
掃除機本体の外観斜視図である。この電気掃除機本体の
外郭を形成する本体ケース100は、下ケース110と
上ケース130と前カバー150と後カバー170およ
び補助フィルター室カバー180(後述する)によって
構成する。この電気掃除機本体は、下ケース110に前
輪(キャスター)211(後述する)と後輪212,2
13を取り付けて床面を走行(引き回し)自在とし、上
ケース130にハンドル220を引き起こし可能に取り
付けて持ち運びに使用するようにする。そして、前カバ
ー150に開口した吸込口に吸い込みホース230を介
して吸口を接続し、内蔵した電動送風機によって前記吸
口から含塵空気を機内に吸い込み、集塵室250に設け
た集塵袋によって除塵し、電動送風機の電動機を冷却
し、更に、電源コードリールを冷却してから後カバー1
70に形成した排気口171、後輪212、213に形
成した開口215、バンパー231に形成した排気口2
35の5個所より機外に放出する構成である。
【0014】図2〜図9は、この電気掃除機本体の内部
構造を示す図面である。図2はこの電気掃除機本体の縦
断側面図、図3は図2におけるI−I断面図、図4は図
2におけるII−II断面図、図5は図2におけるIII−III
断面図である。図6はこの電気掃除機本体における下ケ
ースにバンパーを取り付けた状態を上方から見た斜視
図、図7はこの下ケースに対する車輪取り付け状態を示
す分解斜視図、図8はこの下ケースに車輪を取り付け、
下ケースに取り付けた補助フィルターカバーを開いた状
態を示す斜視図である。
【0015】先ず、各構成部品の形状と組み合わせの概
略について説明する。
【0016】この電気掃除機本体の本体ケース100の
内部には、その前方部に集塵室設置部191を区画し、
中央部に電動送風機設置部192を区画し、後方部に電
源コードリール設置部193を区画する。
【0017】下ケース110は、図6に示すように、前
記集塵室設置部191を形成するために、両側に起立さ
せた側壁部111,112とこれらの間に起立させた仕
切り壁部113を設けることにより、上方と前方に開放
した集塵室設置空間191aを区画する。また、電動送
風機設置部192を形成するために、前記仕切り壁部1
13と更にその後方に起立させた仕切り壁部114の間
に上方に開放するように湾曲した底板部115を設ける
ことにより、上方に開放した電動送風機設置空間192
aを区画する。この底板部115と側壁部111,11
2の間には、排気通路(後述する)を形成するための隙
間121,122を設ける。そして、電源コードリール
設置部193を形成するために、前記仕切り壁部114
の後方に仕切り壁部116を起立させることにより、電
源コードリール設置空間193aを形成する。
【0018】この下ケース110に対する後輪212,
213の取り付けは、図7に示すように、側壁部11
1,112の後半部分に突設した取り付け筒部118に
後輪212,213の内側に突設した車軸212a,2
13aを回転自在に嵌着することにより実現する。
【0019】また、この下ケース110の底部には、図
2に示すように、前記底板部115の下側に面して前記
間隙121,122と連通する補助フィルター室119
を形成して開口し、この補助フィルター室119に支持
枠241を支えにして補助フィルター(HEPAフィル
ター)242を着脱可能に収納し、開口を補助フィルタ
ー室カバー180によって開閉自在に覆うようにする。
【0020】更に、この下ケース110の前端側には、
吸い込みホース230を挿入するように嵌着する吸込口
151を開口させた前カバーー150を支軸152によ
ってこの下ケース110の底部の先端部に対して転角自
在に取り付け、クランプ爪部153によって係止するよ
うにする。
【0021】そして、この下ケース110における集塵
室設置部191のための集塵室設置空間191aには、
図3に示すように、略角形の筒状の集塵室ケース250
を下ケース110の両側の側壁部111,112の間に
横向きに挿入し、下ケース110にネジ止めする。この
集塵室ケース250は、前端部を大きく開口し、後端部
(集塵室の奥壁)には、格子255を設けた通風口25
6を開口し、その内側には、図2および図3に示すよう
に、補助フィルター243を設置するようにする。そし
て、後縁には、通風口256を取り囲むように円環状に
突出する連結縁257を形成する。この連結縁257の
端面は電動送風機270のファンケーシング271を覆
う防振ゴム272と当接して、外部との間の気密を保持
している。
【0022】また、集塵室ケース250の上側には、制
御装置を載置して固定する制御装置取り付け座部258
を備える。そして、図2に示すように、この制御装置取
り付け座部258には、制御装置基板260を載置して
ねじ止め固定する。
【0023】本実施形態によれば、集塵室250と電動
送風機270とコードリール280を前側から順番に略
直線上に或いは一列に配置している。
【0024】電動送風機270の上側には、図4に示す
ような、略鞍形の電動送風機カバー290を載置し、更
にその上から上ケース130を被せて下ケース110に
ねじ止めすることにより、電動送風機270と電源コー
ドリール280を下ケース110と上ケース130の間
に挟持するように固定する。下ケース110と電動送風
機カバー290との接合端縁は、電動送風機設置部19
2においては、気密状態に接合して排気通風路を形成す
るようにする。
【0025】そして、下ケース110の後縁と上ケース
130の後縁の間は、図1に示すように、排気口171
を形成した後カバー170を嵌め込んでねじ止めするこ
とにより塞ぐ。
【0026】次に、このように各構成部品を組み立てた
電気掃除機本体の内部構造を更に詳細に説明する。
【0027】図2および図3に示すように、集塵室ケー
ス250の前端の開口縁には、上側縁から外側方向に転
角可能な口板支持板259を垂下し、この開口縁の下側
縁と口板支持板259に集塵袋310の口板311を当
接して前カバーー150を閉じることにより、集塵室ケ
ース250の開口縁の下側縁と前記口板支持板259と
前カバー150の間に口板311を挟着して袋部312
を集塵室255内に収容するように保持する。
【0028】この集塵室ケース250の連結縁257の
先端は、電動送風機270を下ケース110と上ケース
130の間に挟持して防振支持するためにファンケーシ
ング271の外周面と前面の周縁部を覆うように嵌着し
た防振ゴム272の前面側に当接して該ファンケーシン
グ271の吸気口241aと気密状態に連結する。
【0029】電動送風機270は、交流整流子電動機に
よって遠心ファンを高速回転させることにより、吸気口
271aから吸気し、モータケーシング273内を通過
させて電動機の回転子や固定子や整流装置(整流子とブ
ラシ)を冷却した後に該モータケーシング273の外周
および端面に形成した排気口273aから排出させる構
成である。この電動送風機270は、ファンケーシング
273に嵌着した防振ゴム272とモータケーシング2
73の後端面に形成した軸受ハウジング273bに嵌着
した防振ゴム274を下ケース110に形成した底板部
115と仕切り壁部114に当接するように載置し、上
側から電動送風機カバー290を当接して上ケース13
0によって該電動送風機カバー290を抑え付けること
により弾性的に挟持して電動送風機設置空間192a内
に設置する。
【0030】下ケース110の底板部115と仕切り壁
部113,114および電動送風機カバー290は、モ
ータケーシング273の周囲に排気収集通路123を形
成し、この排気収集通路123内にはモータケーシング
273を取り囲むように難燃性で通気性の吸音材321
を収納する。
【0031】電動送風機カバー290は、図4に示すよ
うに、その上側部に排気口290a,290bと外周に
突出する吸音材支持リブ291,292を備える。排気
口290a,290bを形成する周縁面は、排気分流方
向に湾曲する丸みをもたせることにより、排気口290
a,290bから流出して電動送風機カバー290の両
側に分流する排気流の剥離を抑制して剥離音の発生を防
止する。また、周縁面に丸みをもたせることにより、流
体抵抗を大きくすることなく排気口290a,290b
の面積を小さくすることができ、従って、下方に向かう
吸音材(後述する)の貼付長さを長くすることができる
ので、流体音(騒音)の低減量を大きくすることができ
る。
【0032】電動送風機カバー290は、下縁を底板部
115の上縁と密に接合してその周囲には、上ケース1
30の内側に形成した仕切り壁部131,132と下ケ
ース110に形成した仕切り壁部113,114の間で
電動送風機カバー290の両外側を周回し、下ケース1
10の底板部115と側壁部111,112の間に形成
した隙間121,122を通って補助フィルター室11
9に達する排気通路124a,124bを形成する。こ
の排気通路124a,124bに面する電動送風機カバ
ー290と底板部115の外周面には吸音材322a,
322bを貼付し、上ケース130と下ケース110の
内面には吸音材323a〜323cを貼付して設置す
る。
【0033】上ケース130の内側には、ハンドル収納
凹部133,134の裏側が突出しているので、このハ
ンドル収納凹部133,134の突出による排気通路1
24a,124bの壁面の凹凸によって排気流の乱れる
のを軽減するように、前記吸音材323a,323b
は、このハンドル収納凹部133,134の上ケース内
側の頂部に少ない段差で滑らかな排気通路壁面を形成す
るように接合する。また、このハンドル収納凹部13
3,134の上ケース内側の頂部には、前記吸音材32
3a,323bの端に連なって略滑らかな排気通路壁面
を形成するための傾斜面133a,134aを設ける。
【0034】また、上ケース130の内側には、前記排
気口290a,290bの中央を横切るように対向させ
て分流リブ135を設け、この分流リブ135の先端で
吸音材323aの背面を押圧して該吸音材323aをV
字状に折り曲げることにより、排気口290a,290
bからの排気流を排気通路124a,124bに円滑に
分流するように構成する。
【0035】仕切り壁部114の下縁と補助フィルター
室カバー180の間には、補助フィルター室119にお
ける補助フィルター242の下流側から電源コードリー
ル設置部193の電源コードリール設置空間193aに
連なる通気窓125a,125bを開口させ、補助フィ
ルター242を通過した排気を電源コードリール設置空
間193aに流入するようにする。
【0036】電源コードリール280は、電源コード2
81を捲回するように渦巻ばね282によって回転ドラ
ム283を付勢し、この回転ドラム283の胴部の内側
にスリップリングと接触片による摺動接点機構(図示省
略)により電気通路を形成した構成であり、通気窓12
5a,125bから電源コードリール設置室193aに
送り込まれた排気は、電源コード281と摺動接点機構
に触れてこれらを冷却した後に排気口171と下ケース
110の側壁部211、212に設けた開口331a、
331bを通った後に排気口215、216とから機外
に放散する。
【0037】また、補助フィルター242を通過した空
気は、補助フィルターカバー181に設けられた通気窓
336を通過し、通気窓336に対向した下ケース11
0の底部に設けた通気窓を介して、集塵ケース250と
上ケース130、下ケース110とで構成される空間に
移行する。そして、下ケース110の211、212に
設けた開口332a(図示せず)と332bを介して、
バンパー231a、231bに設けた排気口232a、
232b(図示せず)から機外に排出される。
【0038】このような電気掃除機によれば、集塵室2
50aと電動送風機270の間の通風路は、集塵室ケー
ス250の後側に突設した環状の連結縁257の先端を
電動送風機270を防振支持するためにファンケーシン
グ271に嵌着した防振ゴム環272に当接して形成し
たことにより、外部との気密性が向上する。
【0039】また、集塵室250aは、1つの部品で形
成する構成であるので、複数の部品の組み合わせにより
形成する構成に比較して接合縁が減るので、外部との気
密性が向上する。
【0040】そして、電動送風機270のモータケーシ
ング273の排気口273aから排出した排気は該モー
タケーシング273の周囲に形成した排気収集通路12
3で収集されて吸音材321を通過して排気口290
a,290bに至る間に電動送風機270内で発生した
流体音の一部を難燃性で、かつ、通気性の吸音材321
吸収して減衰させる。
【0041】排気口290a,290bからの排気流
は、この排気口290a,290bから噴出して電動送
風機カバー290の両側を周回する排気通路124a,
124bに分流するときに、排気口290a,290b
の周縁の下流側で剥離して剥離音を発生し易いが、この
実施の形態においては、排気口290a,290bの周
縁面293a,293b,294a,294bに排気流
出方向に湾曲する丸みをもたせたことにより、排気流の
剥離を抑制して剥離音の発生を防止することができる。
更に、排気口290a,290bの面積を小さくするこ
とにより、排気の流れ方向の吸音材322aの貼付長さ
を長くすることができ、騒音をより低減することがで
き、流体抵抗も低減することができるので、吸込仕事率
を低下させることがない。
【0042】また、電動送風機カバー290の排気口2
90a、290bに対向した吸音材の背後は、上ケース
130との間に空間を有しているので、吸音材はその背
後の空気層によってより低周波数まで吸音性能を向上す
ることができる。この空気層の厚みは場所によって異な
るが約10mmであり、用いている吸音材10mmに対
して、例えば1kHzでは2倍の吸音性能を得ることが
できる。さらに、この空気層の部分に吸音材を重ねて設
置することも可能であり、より、吸音性能を向上できる。
また、電動送風機カバー290と下ケース110の底板
部115の外周面に貼付した吸音材322a,322b
の接合部は、略滑らかな曲面をなし、また、上ケース1
30の内側に貼付した吸音材323a,323bとハン
ドル収納凹部133,134の頂部の傾斜面133a,
134aの接合部も略滑らかな曲面をなしている。この
ように構成しているので、排気通路124a,124b
は、滑らかな壁面をもった流路とすることができるの
で、排気流の乱れや剥離を抑制することができ、流体音
の発生を抑制することができる。また、流体抵抗の増加
を抑制することができる。
【0043】更に、流体音の発生を抑制することができ
るので、吸音材322a,322bと吸音材323a〜
323cの間の隙間を狭く(小さく)して音が通過する
空間を小さくすることができるので、吸音材322a,
322b,323a〜323cの吸音による騒音低減量
を大きくすることができる効果も得られる。
【0044】更に、排気流路(排気通路)となる吸音材
322a,322bと吸音材323a〜323cの間の
隙間は、電動送風機カバー290の排気口290a,2
90bの上部から下流に行くに従って狭まった後に広が
るように形成している。これにより、上流部では電動送
風機カバー290の排気口290a,290bから流出
する乱れた気流を広く受け、次いで、狭まった隙間で気
流を縮流させて気流の乱れを抑制する作用を促進する効
果も得られる。
【0045】上ケース130にはハンドル収納凹部13
3、134が必要であるので広い空間が必要であり、排
気通路で最も騒音の大きい電動送風機カバー290の排
気口290a,290bと上ケースとの距離が大きく取
れるので、排気口290a,290bに面した上ケース
130の壁面への音の侵入を小さくすることができ、壁
を通しての音の透過を小さくできる。これは、空気層の
部分に吸音材を設置するとさらに効果的であり、空気層
の一部に制振材などを貼り付けるとさらに一層効果的に
壁面のからの透過音を低減できる。また、その下流では
隙間が徐々に広げることにより、動圧を静圧に効率良く
変換しながら気流を減速させることにより、補助フィル
ター242に入る気流の速度を低くすることができるの
で、補助フィルター242における通気抵抗損失を軽減
することができる。
【0046】また、集塵室側からの微細な塵埃が吸音材
の表面に付着すると、吸音材の音の吸収性能が低下する
が、付着した微細な塵埃は排気通路での流れが上から下
へと流れる際に下方に移動し、また、掃除機の運搬時に
掃除機が振動したときに吸音材の表面から下方に移動し
やすい。このようにして、吸音材の表面に付着した塵埃
は掃除機の下部に移動し、補助フィルタ242に補足さ
れる。したがって、吸音材の吸音性能が低下しにくい効
果が得られる。補助フィルタ242に補足された塵埃
は、補助フィルタ242を取り出して掃除することによ
り塵埃の付着の少ない状態にできるので、吸込仕事率も
低下しにくい。また、塵埃が付着して、空気中の湿気に
よって塵埃が溜まって固化することが無いので、排気通
路が狭まって流体抵抗が増加することがないので、掃除
機を長く使っていても吸込力の低下が生じにくい。
【0047】更に、流れの乱れによって発生する騒音が
小さいので、吸音材322a,322bと吸音材323
a〜323cの間の隙間を狭くすることが可能となり、
隙間を狭くすることにより電気掃除機本体の横幅を小さ
くすることができるので、小型化を図ることができる。
【0048】また、上ケース130の内側に突出したハ
ンドル収納凹部133,134を吸音材323a,32
3bと連ならせて滑らかな曲面を形成するようにしてい
るので、ハンドル収納凹部133,134を排気流路か
ら隔絶するための壁などを設ける必要がなくなるので、
電気掃除機本体の高さも低くなり、小型化と軽量化を図
ることもできる。
【0049】なお、底板部115を下ケース110から
分離して電動送風機カバー290と一体的に形成して取
り付けるように形成しても良く、このように形成しても
この実施の形態と同様の効果が得られる。
【0050】底板部115と補助フィルター室カバー1
80の間に形成した補助フィルター室119に設置した
補助フィルター242は、この補助フィルター242と
補助フィルター室カバー180の間の空間が電源コード
リール設置空間193aへの通気窓125a,125b
側に向かって次第に広くなるように傾けて設置している
ので、補助フィルター242を通過した排気が集まりな
がら通気窓125a,125bに向かって流れる過程で
流量の増加と空間の増加が釣り合うようになり、排気流
の流速が極端に増加して排気抵抗が増加するのを軽減す
ることができる。
【0051】また、後カバー170の排気口と車輪21
1、212の排気口215、216から空気を排出する
ので、排気面積をさらに大きくできるので、排気風速を
大幅に低減できる。
【0052】車輪2121、212の排気口215、2
16の開口面積は下ケースの側壁111、112の開口
331a、331bの開口面積より大きく形成すること
が望ましい。開口331a、331bを通過するときに
は大空間からの流れが通過するので、流れがはがれやす
いので、速度が大幅に増加してしまうので、面積を大き
くし、車輪側の通気窓は面積を小さくして、抵抗を付け
ることによって速度分布を均一化するとともに、騒音を
遮蔽できる。
【0053】また、本形態例では排気口215、216
は直径2mmの円でピッチが3.5mmで構成し、片側
の排気口は約35cm2で、排気口を包み込む面積(包
絡面積)は約140cm2であり、開口は略長方形で片
側に3個設け、その面積は約40cm2であり、排気口
面積より大きく、包絡面積より小さい。このように構成
したので、排気風の速度は1から3m/sと速度を低くで
きている。このように構成することにより、開口を通過
するときは流れの剥離の影響を軽減することができ、流
体音の発生を抑制することができ、また、排気口では抵
抗を付けているので、車輪の排気口全体に流れが均一化
されやすく、排気口速度の均一性を高めることができ
る。また、排気口を小さな円形で構成しているので、排
気口の流れの拡散が促進され、排気口から少し離れた位
置での速度を低減できる効果が得られる。なお、排気口
の形状は円形だけでなく、スリット状にしても同様の効
果が得られる。
【0054】また、補助フィルター242を通過した清
浄な空気は、補助フィルターカバー181に設けられた
通気窓336を通過し、通気窓336に対向した下ケー
ス110の底部に設けた通気窓を介して、集塵ケース2
50と上ケース130、下ケース110とで構成される
空間に移行する。この時、コードリール室側と集塵室側
に移行する空気量の割合は、2つの通風窓の大きさを帰
ることによって調整できる。本形態例では、コードリー
ル室側に行く空気量を約70%としている。このように
すれば、排気口からの排気の速度をより軽減できるとと
もに、流体音の発生も抑制でき、騒音低減が可能とな
る。
【0055】そして、本形態例では下ケース110の2
11、212に設けた開口332aと332bは直径2
mmの円でピッチが3.5mmで構成し、片側の排気口
は約5cm2で、排気口を包み込む面積(包絡面積)は
約19cm2であり、開口は略長方形で片側に4個設
け、その面積は約10cm2であり、排気口面積より大
きく、包絡面積より小さい。この例の場合、排気速度は
2から3m/sと低くできた。このように構成すること
により、開口を通過するときは流れの剥離の影響を軽減
することができ、流体音の発生を抑制することができ、
また、排気口では抵抗を付けているので、車輪の排気口
全体に流れが均一化されやすく、排気口速度の均一性を
高めることができる。また、排気口を小さな円形で構成
しているので、排気口の流れの拡散が促進され、排気口
から少し離れた位置での速度を低減できる効果が得られ
る。なお、排気口の形状は円形だけでなく、スリット状
にしても同様の効果が得られる。
【0056】また、車輪内側の隔壁の開口と反対側に吸
音材を設置しているので、隔壁の開口から兵菊池に至る
までに音波が反射しながら、吸音材の前を通るので、排
気口から放射される騒音を低減することができる。開口
の反対側に持っていくと開口から両側に回ったものが同
程度の距離で到達するので、均等に減音でき、より、原
音効果を高くできる。
【0057】更に、電源コードリール設置空間193a
に排気流を流し込んで回転ドラム283の胴部の内側や
円板側部に設けた通気穴を通って後カバー170の排気
口171から機外に放散するので、電源コードリール2
80を効率良く冷却することができる。また、排気のた
めの格別な部屋が不要になるので、電気掃除機本体の長
さを短くすることができる。
【0058】また、電源コードリール設置空間193a
に塵埃の殆ど含まれない排気流を流し込むので、コード
リールの電気接点などに塵埃が蓄積することがないので
電気絶縁性の劣化を生じることがない。さらに、電源コ
ードリール設置空間193aは補助フィルタ室119の
電源コードリール設置空間193a側の端面の面積縮小
部と排気口171の面積縮小部と電源コードリール設置
空間193aの面積拡大部とから膨張型(干渉型)の消
音器としての機能も果たしている。本形態例では、断面
積が30cm2、110cm2、40cm2の順に構成し
てあり、膨張比約3で長さ約18cmの上下方向に干渉
する消音器として作用するので、例えば、1kHzで約
7dBの吸音効果を得ることができる。面積縮小部の面
積を小さくすると消音量を大きくできるが、補助フィル
タ室119の電源コードリール設置空間193a側の端
面の面積を小さくすると、速度が速くなり、コードリー
ル設置空間193a内での流体発生音が大きくなるが、
それよりも、排気口171の面積を小さくすると排気の
空気の速度が速くなり、使用者とか回りの人に当ったり
して不快感を与える、空気をかき乱し壁際などでは塵埃
の空中への浮遊を促進させるなどの不具合を生じる影響
の方が強いので、排気口171の面積は補助フィルタ室
119の電源コードリール設置空間193a側の端面の
面積より、大きいことが望ましい。また、補助フィルタ
ー室カバー180を開くことにより補助フィルター24
2を交換することができるので、補助フィルタ242の
清掃が行え、通気抵抗の増大を抑えることができる。ま
た、この実施の形態における制御装置基板260は、電
動送風機270から伝熱しにくい位置にある集塵ケース
250に載置しているので、電動送風機270からの熱
伝達による温度上昇を軽減するとができる。しかも、集
塵ケース250は、集塵室250aを低温の吸い込み空
気が流れて内側が冷却されるので、その外側に位置する
制御装置基板270の周囲の空気も自然対流して該制御
装置基板260の熱放散を助けることになるので該制御
装置基板260の温度上昇は更に軽減する。
【0059】また、集塵室250aと上ケース130、
下ケース110とで、二重の壁を構成できるので、集塵
室設置部191からの音の透過を抑制できるという効果
も得られる。
【0060】
【発明の効果】本発明によれば、排気風に含まれる塵埃
を清浄化できるとともに、低騒音の掃除機が実現できる
効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である電気掃除機本体の
外観斜視図である。
【図2】この電気掃除機本体の縦断側面図である。
【図3】図2におけるI−I断面図である。
【図4】図2におけるII−II断面図である。
【図5】図2におけるIII−III断面図である。
【図6】この電気掃除機本体における下ケースを上方か
ら見た斜視図である。
【図7】この電気掃除機本体における下ケースに対する
車輪取り外した状態を示す分解斜視図である。
【図8】この電気掃除機本体における下ケースに補助フ
ィルターを取り外した状態を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
100…本体ケース、110…下ケース、115…底板
部、119…補助フィルター室、124a,124b…
排気通路、130…上ケース、150…前カバーー、1
70…後カバー、171…排気口、180…補助フィル
ター室カバー、191…集塵室設置部、192…電動送
風機設置部、193…電源コードリール設置部、242
…補助フィルター、270…電動送風機、290…電動
送風機カバー、290a,290b…排気口、293a
〜294b…周縁面、321,322a,322b,3
23a〜323c…吸音材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47L 9/00 A47L 9/26

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】集塵室と電動送風機とコードリールを有す
    る電気掃除機において、前記集塵室と前記電動送風機と
    前記コードリールを順番に略直線上に配置し、前記電動
    送風機を覆う電動送風機カバーを設け、前記電動送風機
    カバーの上部に排気口を設け、前記電動送風機カバーの
    両側部を下側に向かう排気通路の送風機カバーとそれに
    対向する面に吸音材を設置し、前記電動送風機カバーの
    下部に補助フィルタを設け、補助フィルタの下側にコー
    ドリール室に連なる流路を設け、コードリール室の一部
    に排気口を設け、コードリール室の隔壁で車輪の内側に
    対応する部分に開口を設け、車輪に排気口を設け、か
    つ、補助フィルタの下側に集塵室外側に連なる流路を設
    け、バンパーの内側に対応する隔壁に開口を設け、バン
    パーに排気口を設けたことを特徴とする電気掃除機。
  2. 【請求項2】請求項に記載の電気掃除機において、 車輪の排気口の面積と、前記コードリール室の隔壁で車
    輪の内側に対応する部分の開口の面積と車輪の排気口を
    包み込む面積とを順に大きくしていくことを特徴とする
    電気掃除機。
  3. 【請求項3】請求項に記載の電気掃除機において、 バンパーの排気口の面積と、バンパーの内側に対応する
    隔壁部分の開口の面積とバンパーの排気口を包み込む面
    積とを順に大きくしていくことを特徴とする電気掃除
    機。
  4. 【請求項4】請求項に記載の電気掃除機において、 前記車輪の内側に対応する部分で、かつ、コードリール
    室の隔壁の開口と反対側に車輪と対応するように隔壁上
    に吸音材を設けたことを特徴とする電気掃除機。
  5. 【請求項5】集塵室と電動送風機を有する電気掃除機に
    おいて、前記電動送風機の下流側に補助フィルタを設
    け、補助フィルタの下流側にバンパー内側の隔壁の内側
    空間に連なる流路を設け、バンパーの内側に対応する隔
    壁に開口を設け、バンパーに排気口を設け、かつ、バン
    パーの排気口の面積と、バンパーの内側に対応する隔壁
    部分の開口の面積とバンパーの排気口を包み込む面積と
    を順に大きくしていったことを特徴とする電気掃除機。
  6. 【請求項6】集塵室と電動送風機を有する電気掃除機に
    おいて、前記電動送風機の下流側に補助フィルタを設
    け、補助フィルタの下流側に車輪内側の隔壁の内側空間
    に連なる流路を設け、車輪の内側に対応する隔壁に開口
    を設け、車輪に排気口を設け、かつ、車輪の排気口の面
    積と、バンパーの内側に対応する隔壁部分の開口の面積
    と車輪の排気口を包み込む面積とを順に大きくしていっ
    たことを特徴とする電気掃除機。
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