JP2001061728A - 電気掃除機 - Google Patents

電気掃除機

Info

Publication number
JP2001061728A
JP2001061728A JP24479899A JP24479899A JP2001061728A JP 2001061728 A JP2001061728 A JP 2001061728A JP 24479899 A JP24479899 A JP 24479899A JP 24479899 A JP24479899 A JP 24479899A JP 2001061728 A JP2001061728 A JP 2001061728A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electric blower
vacuum cleaner
main body
vibration
case
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP24479899A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Iwase
幸司 岩瀬
Shigehiko Suzuki
成彦 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP24479899A priority Critical patent/JP2001061728A/ja
Publication of JP2001061728A publication Critical patent/JP2001061728A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electric Suction Cleaners (AREA)
  • Electric Vacuum Cleaner (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】電気掃除機の電動送風機の振動を絶縁して、騒
音を低減する。 【解決手段】電動送風機270のファンケーシング27
1を覆う防振ゴム環272は集塵ケース250の連結縁
257と当接し、気密を保つとともに、集塵ケース25
0に対して、電動送風機270を弾性的に支持してい
る。また、防振ゴム272はその外周部に円環上の凹部
278を持ち後端側の支持縁277と前縁側の支持縁2
79とで電動送風機カバー290と下ケース110に弾
性的に支持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気掃除機に係
り、電気掃除機本体内に設けられる電動送風機の支持構
造に関する。
【0002】
【従来の技術】電気掃除機は、一般的に、本体ケースに
内蔵した電動送風機の前方に集塵室を形成し、この集塵
室に開口させた吸込口にホースを介した接続した吸口か
ら吸引した含塵空気を該集塵室に配置した集塵袋を通し
て除塵し、清浄になった空気を電動送風機で吸い込んで
電動機を通して該電動機を冷却し、更に、その後方に設
置した排気部より機外に排出する構成である。電動送風
機は掃除機本体のケースの支持リブで前後方向及び上下
方向に防振ゴムを介して支持される。この防振ゴムは比
較的硬度の高いゴム材をリブ構成で形成されたものや、
発泡性の中実のゴムで形成される。この防振ゴムは防振
系の共振周波数を小さくして、掃除機本体への振動の伝
達を小さくするため、ばね定数を小さくなるように硬度
を下げる、板圧を大きくするなどの工夫がなされてい
る。
【0003】なお、特開平5−277048号公報には
防振ゴムの円環部外径形状を波形にするなど支持リブと
の接触面積を小さくするなどの工夫をして、半径方向の
振動絶縁性の向上を図っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
防振ゴムでは電動送風機の軸方向に平行な支持リブで防
振ゴムを支持した場合、支持面が波形の位置に対して不
安定となり易く、所望のばね定数を得にくいという問題
点を有している。また、円環状のリブで支持するとリブ
の必要量が増大するため、質量の増大をまねくという問
題点も有している。防振ゴムを波形に形成することはゴ
ムの板厚が不均一になるので、防振ゴムの成型性が低下
して、硬度の不均一性を生じ易いという問題点を持って
いる。また、防振ゴムを電動送風機に装着する時に防振
ゴムを広げた際にゴムの変形が不均一となり、装着性が
低下するという問題点もある。
【0005】本発明の目的は、電動送風機の支持機能が
低下することなく、電動送風機で発生した振動が掃除機
本体に伝達するのを十分に抑えて、低騒音化を実現する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の電気掃除機は、集塵室と電動送風機を有す
る電気掃除機において、電気掃除機本体の集塵室との隔
壁部分に電動送風機を軸方向に支持する支持部を設ける
とともに、前記電気掃除機本体に電動送風機を径方向に
支持する支持部を設け、これら支持部と電動送風機との
間に弾性部材を設け、この弾性部材の電動送風機外周側
の弾性体断面を全周にわたり一様でかつ電動送風機の軸
方向に凹部を持つように形成したものである。
【0007】また、電動送風機外周側の弾性体断面を電
動送風機の軸方向に前記隔壁から遠ざかる方向に円環部
の断面を不連続に減少させたものである。
【0008】さらに、電気掃除機本体に電動送風機を径
方向に支持する支持部を設け、これら支持部と電動送風
機との間に弾性部材を設け、この弾性部材の電動送風機
外周側の弾性体断面を全周にわたり一様でかつ電動送風
機の軸方向に隔壁から遠ざかる方向に円環部の断面を減
少させたものである。
【0009】また、電動送風機外周側の弾性体断面を電
動送風機の軸方向に前記隔壁から遠ざかる方向に円環部
の断面を不連続に減少させたものである。
【0010】このように、電動送風機で発生した振動の
掃除機本体への振動絶縁性を高めたものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面を参照して説明する。
【0012】図1は、本発明の一実施の形態である電気
掃除機本体の外観斜視図である。この電気掃除機本体の
外郭を形成する本体ケース100は、下ケース110と
上ケース130と前蓋150と後蓋170および補助フ
ィルター室蓋180(後述する)によって構成する。こ
の電気掃除機本体は、下ケース110に前輪(キャスタ
ー)211(後述する)と後輪212,213を取り付
けて床面を走行(引き回し)自在とし、上ケース130
にハンドル220を引き起こし可能に取り付けて持ち運
びに使用するようにする。そして、前蓋150に開口し
た吸込口に吸い込みホース230を介して吸口を接続
し、内蔵した電動送風機によって前記吸口から含塵空気
を機内に吸い込み、集塵室250に設けた集塵袋によっ
て除塵し、電動送風機の電動機を冷却し、更に、電源コ
ードリールを冷却してから後蓋170に形成した排気窓
171から機外に放出する構成である。
【0013】図2〜図21は、この電気掃除機本体の内
部構造を示す図面である。図2はこの電気掃除機本体の
縦断側面図、図3は図2におけるIII−III断面図、図4
は図2におけるIV−IV断面図、図5は図2におけるV−V
である。図6はこの電気掃除機本体における下ケースを
上方から見た斜視図、図7はこの下ケースに対する車輪
取り付け状態を示す分解斜視図、図8はこの下ケースに
車輪を取り付けた状態を示す斜視図、図9はこの下ケー
スに車輪を取り付けた状態を下方から見た斜視図、図1
0はこの下ケースに取り付けた補助フィルターカバーを
開いた状態を示す斜視図、図11はこの下ケースに対す
る補助フィルター取り付け状態を示す分解斜視図であ
る。図12はこの電気掃除機本体における下ケースに前
蓋を取り付けた状態を示す上方から見た斜視図、図13
はこの電気掃除機本体における下ケースに更に集塵室ケ
ースを取り付けた状態を示す上方から見た斜視図、図1
4はその集塵室ケースを前方から見た斜視図、図15は
この電気掃除機本体における前記集塵室ケースに制御装
置基板を取り付けた状態を示す上方から見た斜視図、図
16はこの電気掃除機本体に更に電動送風機と電源コー
ドリール280を載置した状態を示す上方から見た斜視
図である。図17はこの電気掃除機本体における電動送
風機の周囲に設置する電動送風機カバーを上方から見た
斜視図、図18は下方から見た斜視図である。図19は
この電気掃除機本体の上ケースを上方から見た斜視図、
図20は下面図である。図21はこの電気掃除機本体に
おける後蓋を内側から見た斜視図である。
【0014】先ず、各構成部品の形状と組み合わせの概
略について説明する。
【0015】この電気掃除機本体の本体ケース100の
内部には、その前方部に集塵室設置部191を区画し、
中央部に電動送風機設置部192を区画し、後方部に電
源コードリール設置部193を区画する。
【0016】下ケース110は、図6に示すように、前
記集塵室設置部191を形成するために、両側に起立さ
せた側壁部111,112とこれらの間に起立させた仕
切り壁部113を設けることにより、上方と前方に開放
した集塵室設置空間191aを区画する。また、電動送
風機設置部192を形成するために、前記仕切り壁部1
13と更にその後方に起立させた仕切り壁部114の間
に上方に開放するように湾曲した底板部115を設ける
ことにより、上方に開放した電動送風機設置空間192
aを区画する。この底板部115と側壁部111,11
2の間には、排気通路(後述する)を形成するための隙
間121,122を設ける。そして、電源コードリール
設置部193を形成するために、前記仕切り壁部114
の後方に仕切り壁部116を起立させることにより、電
源コードリール設置空間193aを形成する。
【0017】この下ケース110に対する前輪211の
取り付けは、図2および図9に示すように、底部に突設
した突起117に偏心基板211aを回動自在に嵌着す
ることにより実現する。また、後輪212,213の取
り付けは、図7および図8に示すように、側壁部11
1,112の後半部分に突設した取り付け筒部118に
後輪212,213の内側に突設した車軸212a,2
13aを回転自在に嵌着することにより実現する。
【0018】また、この下ケース110の底部には、図
9〜図11に示すように、前記底板部115の下側に面
して前記間隙121,122と連通する補助フィルター
室119を形成して開口し、この補助フィルター室11
9に支持枠241を支えにして補助フィルター(HEP
Aフィルター)242を着脱可能に収納し、開口を補助
フィルター室蓋180によって開閉自在に覆うようにす
る。
【0019】更に、この下ケース110の前端側には、
吸い込みホース230を挿入するように嵌着する吸込口
151を開口させた前蓋150を支軸152によってこ
の下ケース110の底部の先端部に対して転角自在に取
り付け、クランプ爪部153によって係止するようにす
る。
【0020】そして、この下ケース110における集塵
室設置部191のための集塵室設置空間191aには、
図3および図13,図14に示すように、両側に取り付
け鍔251,252を突出させた角形の筒状の集塵室ケ
ース250を下ケース110の両側の側壁部111,1
12の間に横向きに挿入し、鍔251,252を側壁部
111,112の上縁に載置して止めねじ253,25
4により固定することにより、周壁を気密状態に構成し
た集塵室250aを形成する。この集塵室ケース250
は、前端部を大きく開口し、後端部(集塵室の奥壁)に
は、格子255を設けた通風口256を開口し、その内
側には、図2および図3に示すように、補助フィルター
243を設置するようにする。そして、後縁には、前記
通風口256を取り囲むように円環状に突出する連結縁
257を形成する。
【0021】また、集塵室ケース250の上側には、制
御装置を載置して固定する制御装置取り付け座部258
を備える。そして、図15に示すように、この制御装置
取り付け座部258には、制御装置基板260を載置し
てねじ止め固定する。
【0022】また、図16に示すように、下ケース11
0における電動送風機設置部192のための電動送風機
設置空間192aには電動送風機270を前記集塵室ケ
ース250と連結するように設置し、電源コードリール
設置空間193aには電源コードリール280を設置す
る。
【0023】電動送風機270の上側には、図17およ
び図18に示すような、略鞍形の電動送風機カバー29
0を載置し、更にその上から図19および図20に示す
ような、上ケース130を被せて下ケース110にねじ
止めすることにより、電動送風機270と電源コードリ
ール280を下ケース110と上ケース130の間に挟
持するように固定する。下ケース110と上ケース13
0の接合端縁は、電動送風機設置部192においては、
気密状態に接合して排気通風路を形成するようにする。
【0024】そして、下ケース110の後縁と上ケース
130の後縁の間は、図21に示すように、排気窓17
1を形成した後蓋170を嵌め込んでねじ止めすること
により塞ぐ。
【0025】次に、このように各構成部品を組み立てた
電気掃除機本体の内部構造を更に詳細に説明する。
【0026】図2および図3に示すように、集塵室ケー
ス250の前端の開口縁には、上側縁から外側方向に転
角可能な口板支持板259を垂下し、この開口縁の下側
縁と口板支持板259に集塵袋310の口板311を当
接して前蓋150を閉じることにより、集塵室ケース2
50の開口縁の下側縁と前記口板支持板259と前蓋1
50の間に口板311を挟着して袋部312を集塵室2
55内に収容するように保持すると共に集塵室ケース2
50の開口縁を前蓋150によって気密状態に塞ぐ。そ
して、口板311に形成した開口311aは、閉じた前
蓋150の吸込口151の先端(内側端)がパッキン1
54を介して口板311に当接することにより、気密状
態に連通するように位置させる。
【0027】この集塵室ケース250の連結縁257の
先端は、電動送風機270を下ケース110と上ケース
130の間に挟持して防振支持するためにファンケーシ
ング271の外周面と前面の周縁部を覆うように嵌着し
た防振ゴム環272の前面側に当接して該ファンケーシ
ング271の吸気口241aと気密状態に連結する。
【0028】電動送風機270は、交流整流子電動機に
よって遠心ファンを高速回転させることにより、吸気口
271aから吸気し、モータケーシング273内を通過
させて電動機の回転子や固定子や整流装置(整流子とブ
ラシ)を冷却した後に該モータケーシング273の外周
および端面に形成した排気窓273aから排出させる構
成である。この電動送風機270は、ファンケーシング
273に嵌着した防振ゴム環272とモータケーシング
273の後端面に形成した軸受ハウジング273bに嵌
着した防振ゴム環274を下ケース110に形成した底
板部115と仕切り壁部114に当接するように載置
し、上側から電動送風機カバー290を当接して上ケー
ス130によって該電動送風機カバー290を抑え付け
ることにより弾性的に挟持して電動送風機設置空間19
2a内に設置する。
【0029】下ケース110の底板部115と仕切り壁
部113,114および電動送風機カバー290は、モ
ータケーシング273の周囲に排気収集通路123を形
成し、この排気収集通路123内にはモータケーシング
273を取り囲むように難燃性で通気性の吸音材321
を収納する。
【0030】電動送風機カバー290は、図17および
図18に示すように、その上側部に排気口290a,2
90bと外周に突出する吸音材支持リブ291,292
を備える。排気口290a,290bを形成する周縁面
293a,293b,294a,294bは、排気分流
方向に湾曲する丸みをもたせることにより、排気口29
0a,290bから流出して電動送風機カバー290の
両側に分流する排気流の剥離を抑制して剥離音の発生を
防止する。また、周縁面293a,293b,294
a,294bに丸みをもたせることにより、流体抵抗を
大きくすることなく排気口290a,290bの面積を
小さくすることができ、従って、下方に向かう吸音材
(後述する)の貼付長さを長くすることができるので、
流体音(騒音)の低減量を大きくすることができる。
【0031】電動送風機カバー290は、下縁を底板部
115の上縁と密に接合してその周囲には、上ケース1
30の内側に形成した仕切り壁部131,132と下ケ
ース110に形成した仕切り壁部113,114の間で
電動送風機カバー290の両外側を周回し、下ケース1
10の底板部115と側壁部111,112の間に形成
した隙間121,122を通って補助フィルター室11
9に達する排気通路124a,124bを形成する。こ
の排気通路124a,124bに面する電動送風機カバ
ー290と底板部115の外周面には吸音材322a,
322bを貼付し、上ケース130と下ケース110の
内面には吸音材323a〜323cを貼付して設置す
る。
【0032】上ケース130の内側には、ハンドル収納
凹部133,134の裏側が突出しているので、このハ
ンドル収納凹部133,134の突出による排気通路1
24a,124bの壁面の凹凸によって排気流の乱れる
のを軽減するように、前記吸音材323a,323b
は、このハンドル収納凹部133,134の上ケース内
側の頂部に少ない段差で滑らかな排気通路壁面を形成す
るように接合する。また、このハンドル収納凹部13
3,134の上ケース内側の頂部には、前記吸音材32
3a,323bの端に連なって略滑らかな排気通路壁面
を形成するための傾斜面133a,134aを設ける。
【0033】また、上ケース130の内側には、前記排
気口290a,290bの中央を横切るように対向させ
て分流リブ135を設け、この分流リブ135の先端で
吸音材323aの背面を押圧して該吸音材323aをV
字状に折り曲げることにより、排気口290a,290
bからの排気流を排気通路124a,124bに円滑に
分流するように構成する。
【0034】仕切り壁部114の下縁と補助フィルター
室蓋180の間には、補助フィルター室119における
補助フィルター242の下流側から電源コードリール設
置部193の電源コードリール設置空間193aに連な
る通気窓125a,125bを開口させ、補助フィルタ
ー242を通過した排気を電源コードリール設置空間1
93aに流入するようにする。
【0035】電源コードリール280は、電源コード2
81を捲回するように渦巻ばね282によって回転ドラ
ム283を付勢し、この回転ドラム283の胴部の内側
にスリップリングと接触片による摺動接点機構(図示省
略)により電気通路を形成した構成であり、前記通気窓
125a,125bから電源コードリール設置室193
aに送り込まれた排気は、前記電源コード281と摺動
接点機構に触れてこれらを冷却した後に排気窓171か
ら機外に放散する。
【0036】後蓋170の内側に突設した半環状のリブ
172は、回転ドラム283の後側の円板側部の外周を
覆うように突出して該回転ドラム283から溢れ出た電
源コード281を該回転ドラム283内に戻すように機
能する。
【0037】このような電気掃除機によれば、集塵室2
50aと電動送風機270の間の通風路は、集塵室ケー
ス250の後側に突設した環状の連結縁257の先端を
電動送風機270を防振支持するためにファンケーシン
グ271に嵌着した防振ゴム環272に当接して形成し
たことにより、外部との気密性が向上する。
【0038】また、集塵室250aは、1つの部品で形
成する構成であるので、複数の部品の組み合わせにより
形成する構成に比較して接合縁が減るので、外部との気
密性が向上する。
【0039】そして、電動送風機270のモータケーシ
ング273の排気窓273aから排出した排気は該モー
タケーシング273の周囲に形成した排気収集通路12
3で収集されて吸音材321を通過して排気口290
a,290bに至る間に電動送風機270内で発生した
流体音の一部を難燃性で、かつ、通気性の吸音材321
吸収して減衰させる。
【0040】排気口290a,290bからの排気流
は、この排気口290a,290bから噴出して電動送
風機カバー290の両側を周回する排気通路124a,
124bに分流するときに、排気口290a,290b
の周縁の下流側で剥離して剥離音を発生し易いが、この
実施の形態においては、排気口290a,290bの周
縁面293a,293b,294a,294bに排気流
出方向に湾曲する丸みをもたせたことにより、排気流の
剥離を抑制して剥離音の発生を防止することができる。
更に、排気口290a,290bの面積を小さくするこ
とにより、排気の流れ方向の吸音材322aの貼付長さ
を長くすることができ、騒音をより低減することがで
き、流体抵抗も低減することができるので、吸込仕事率
を低下させることがない。
【0041】また、電動送風機カバー290の排気口2
90a、290bに対向した吸音材の背後は、上ケース
130との間に空間を有しているので、吸音材はその背
後の空気層によってより低周波数まで吸音性能を向上す
ることができる。この空気層の厚みは場所によって異な
るが約10mmであり、用いている吸音材10mmに対
して、例えば1kHzでは2倍の吸音性能を得ることが
できる。さらに、この空気層の部分に吸音材を重ねて設
置することも可能であり、より、吸音性能を向上できる。 また、電動送風機カバー290と下ケース110の底板
部115の外周面に貼付した吸音材322a,322b
の接合部は、略滑らかな曲面をなし、また、上ケース1
30の内側に貼付した吸音材323a,323bとハン
ドル収納凹部133,134の頂部の傾斜面133a,
134aの接合部も略滑らかな曲面をなしている。この
ように構成しているので、排気通路124a,124b
は、滑らかな壁面をもった流路とすることができるの
で、排気流の乱れや剥離を抑制することができ、流体音
の発生を抑制することができる。また、流体抵抗の増加
を抑制することができる。
【0042】更に、流体音の発生を抑制することができ
るので、吸音材322a,322bと吸音材323a〜
323cの間の隙間を狭く(小さく)して音が通過する
空間を小さくすることができるので、吸音材322a,
322b,323a〜323cの吸音による騒音低減量
を大きくすることができる効果も得られる。
【0043】更に、排気流路(排気通路)となる吸音材
322a,322bと吸音材323a〜323cの間の
隙間は、電動送風機カバー290の排気口290a,2
90bの上部から下流に行くに従って狭まった後に広が
るように形成している。これにより、上流部では電動送
風機カバー290の排気口290a,290bから流出
する乱れた気流を広く受け、次いで、狭まった隙間で気
流を縮流させて気流の乱れを抑制する作用を促進する効
果も得られる。
【0044】上ケース130にはハンドル収納凹部13
3、134が必要であるので広い空間が必要であり、排
気通路で最も騒音の大きい電動送風機カバー290の排
気口290a,290bと上ケースとの距離が大きく取
れるので、排気口290a,290bに面した上ケース
130の壁面への音の侵入を小さくすることができ、壁
を通しての音の透過を小さくできる。これは、空気層の
部分に吸音材を設置するとさらに効果的であり、空気層
の一部に制振材などを貼り付けるとさらに一層効果的に
壁面のからの透過音を低減できる。 また、その下流では隙間が徐々に広げることにより、動
圧を静圧に効率良く変換しながら気流を減速させること
により、補助フィルター242に入る気流の速度を低く
することができるので、補助フィルター242における
通気抵抗損失を軽減することができる。
【0045】また、補助フィルター室蓋180を開くこ
とにより補助フィルター242を交換することができる
ので、補助フィルタ242の清掃が行え、通気抵抗の増
大を抑えることができる。 電動送風機と掃除機本体との支持部について以下詳述す
る。図2の要部断面を図22に示す。電動送風機270
の前部付近を示す。電動送風機270のファンケーシン
グ271を覆う防振ゴム環272は集塵ケース250の
連結縁257と当接し、気密を保つとともに、集塵ケー
ス250に対して、電動送風機270を弾性的に支持し
ている。また、防振ゴム272はその外周部に円環上の
凹部278を持ち後端側の支持縁277と前縁側の支持
縁279とで電動送風機カバー290と下ケース110
に弾性的に支持されている。
【0046】電動送風機はその回転数が40000回転
/分にも達するので、回転系の不釣り合いによる遠心力
で大きな回転数に同期した振動が発生する。これが掃除
機本体に伝達すると掃除機本体から回転数に同期した周
波数の騒音が発生し、その騒音が大きくなると純音性の
騒音となり耳に付き易いので、使用者に大きな不快感を
与える。この不釣り合いによる振動は遠心力で発生する
ので、径方向に大きな振動が生じるのが一般的である。
【0047】電動送風機ではその前後の圧力差は最大で
2500Paとなり、集塵ケース250の連結縁257
の内側の圧力の掛かる面積が約100cm2であるので、
約250Nの力が加わるので、防振ゴム272の前側環
状部276はある程度の厚みが必要であり、本実施例で
は7mmの厚みをとり、また、防振ゴムの変形量を多少
上下方向より大きくしつつ、ばね定数は上下方向より1
0倍程度大きくしている。一方、電動送風機270の上
下方向には自重のみの力即ち15N程度の力しか加わら
ないので、通常の作動時には、後端側の支持縁277と
前縁側の支持縁279で電動送風機を弾性的に支持して
いる。この例の場合、凹部278の割合はは40%程度
であるので、ばね定数を70%程度小さくできる。従っ
て、上下方向の振動絶縁性能を向上できる。
【0048】また、掃除機本体の落下時には、数百Nの
力が加わるが、この時には凹部が圧縮されて、ばね定数
が大きくなるが防振ゴム272の底部が接触して弾性的
に支持できるので、衝撃力が電動送風機に伝わるのを軽
減でき、電動送風機の振動を抑えることにより、ケース
への衝突などを回避でき、掃除機本体に過大な力を発生
させることが無い。
【0049】また、防振ゴム272の後端側の支持縁2
77を設けているので、後端側の支持縁277が電動送
風機カバー290と下ケース110に当ることにより、
防振ゴム272のファンケーシング271からの脱落を
防ぐことができる。
【0050】さらに、防振ゴム272をファンケーシン
グ290に装着する際に円周方向に柔らかさが一様であ
るので、ファンケーシングと防振ゴムの相互の位置決め
をする必要がなく、また、手でゴムを広げたときに滑ら
かに広がるので装着が容易である。
【0051】また、防振ゴム272の周方向に同一断面
で構成できるので、断面形状を持つ成型で作成でき、こ
れを丸めて両端を接着などすると防振ゴムを作ることが
できるので、安価に防振ゴムを製作できる。
【0052】なお、この凹部278は断面形状が長方形
である必要は無く、ゆるやかに断面形状が変化しても良
い。ゆるやかに変化させた場合には、ばね定数が階段状
に変化しないが、電動送風機の自重の掛かったときの変
形量を考慮すれば殆ど上記と同じ効果を得ることができ
る。
【0053】また、この実施の形態における制御装置基
板260は、電動送風機270から伝熱しにくい位置に
ある集塵ケース250に載置しているので、電動送風機
270からの熱伝達による温度上昇を軽減するとができ
る。しかも、集塵ケース250は、集塵室250aを低
温の吸い込み空気が流れて内側が冷却されるので、その
外側に位置する制御装置基板270の周囲の空気も自然
対流して該制御装置基板260の熱放散を助けることに
なるので該制御装置基板260の温度上昇は更に軽減す
る。
【0054】また、集塵室250aと上ケース130、
下ケース110とで、二重の壁を構成できるので、集塵
室設置部191からの音の透過を抑制できるという効果
も得られる。 本発明の他の実施の形態例を図23を用いて説明する。
【0055】図23は掃除機の縦断面図である。掃除機
本体は上ケース130と下ケース110で構成され、集
塵部401が形成され、その右側に電動送風機270が
配置されている。下ケース110に集塵部401を仕切
る隔壁404が形成され、これに電動送風機270のフ
ァンケーシング290を覆う防振ゴム272に当接する
円環状の支持リブが設けられている。この隔壁404と
支持リブ403と防振ゴム272とファンケーシング2
90で電動送風機の前後の気密が保たれている。下ケー
ス110には電動送風機の回転軸と平行に複数本、この
場合には5本の支持リブ402が設けられていて、防振
ゴム272が支持される。また、上ケース130にはフ
ァンケーシング290の円周方向にファンケーシングの
脱落防止用の支持リブ403が設けられ、防振ゴム27
2の右側の薄肉部470にわずかな隙間を持って設けら
れている。
【0056】本形態例ではこのように構成しているので
以下の効果が得られる。
【0057】電動送風機270は上下方向には支持リブ
402で支えられるが、防振ゴム272の薄肉部470
が支持リブと接触しないので、その支持面積を小さくで
き、上下方向のばね定数を小さくでき、振動絶縁性を向
上させることができる。この形態例の場合、薄肉部の割
合を50%としているので、ばね定数を半減化してい
る。
【0058】一方、大きな衝撃的な荷重が加わったとき
には防振ゴムの厚肉部が変形し、薄肉部が支持リブと接
触するようになり、ばね定数が大きくなり、電動送風機
を弾性的に支持できるので、衝撃力が電動送風機に対し
てそのまま伝わるのを防ぐことができ、掃除機に過大な
力が加わることを防ぐことができる。従って、落下時な
どの衝撃力を受けた場合にも掃除機の破壊などを防ぐこ
とができる。
【0059】さらに、防振ゴムの断面形状が周方向に一
様であるので、断面形状の型で成型した後に必要な長さ
で切って両端を止めることによって容易に製作できるの
で、安価な防振ゴムを提供できる。
【0060】なお、防振ゴム272の断面形状は不連続
的に変化しているが、これを滑らかに変化させてもよ
く、また、円周状に一様な凹部を設けてもかまわない。
【0061】
【発明の効果】本発明によれば、電動送風機で発生した
振動を防振ゴムで効果的に遮断できるので、電気掃除機
の低騒音化を実現することができる。
【0062】また、防振ゴムを容易に形成できるので、
安価に防振ゴムを製作でき、また、落下時などの衝撃力
を受けた場合にも掃除機に過大な力が加わることを防ぐ
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である電気掃除機本体の
外観斜視図である。
【図2】この電気掃除機本体の縦断側面図である。
【図3】図2におけるIII−III断面図である。
【図4】図4は図2におけるIV−IV断面図である。
【図5】図2におけるV−Vである。
【図6】この電気掃除機本体における下ケースを上方か
ら見た斜視図である。
【図7】この電気掃除機本体における下ケースに対する
車輪取り付け状態を示す分解斜視図である。
【図8】この電気掃除機本体における下ケースに車輪を
取り付けた状態を示す斜視図である。
【図9】この電気掃除機本体における下ケースに車輪を
取り付けた状態を下方から見た斜視図である。
【図10】この電気掃除機本体における下ケースに取り
付けた補助フィルターカバーを開いた状態を示す斜視図
である。
【図11】この電気掃除機本体における下ケースに対す
る補助フィルター取り付け状態を示す分解斜視図であ
る。
【図12】この電気掃除機本体における下ケースに前蓋
を取り付けた状態を示す上方から見た斜視図である。
【図13】この電気掃除機本体における下ケースに更に
集塵室ケースを取り付けた状態を示す上方から見た斜視
図である。
【図14】この電気掃除機本体における集塵室ケースを
前方から見た斜視図である。
【図15】この電気掃除機本体における下ケースに取り
付けた集塵室ケースに更に制御装置基板を取り付けた状
態を示す上方から見た斜視図である。
【図16】この電気掃除機本体における下ケースに更に
電動送風機と電源コードリールを載置した状態を示す上
方から見た斜視図である。
【図17】この電気掃除機本体における電動送風機の周
囲に設置する電動送風機カバーを上方から見た斜視図で
ある。
【図18】電動送風機カバーを下方から見た斜視図であ
る。
【図19】この電気掃除機本体の上ケースを上方から見
た斜視図である。
【図20】この電気掃除機本体における上ケースの下面
図である。
【図21】この電気掃除機本体における後蓋を内側から
見た斜視図である。
【図22】この電気掃除機本体における要部縦断面図で
ある。
【図23】他の実施の形態例の電気掃除機本体における
縦断面図である。
【符号の説明】
100…本体ケース、110…下ケース、115…底板
部、119…補助フィルター室、124a,124b…
排気通路、130…上ケース、150…前蓋、170…
後蓋、171…排気窓、180…補助フィルター室蓋、
191…集塵室設置部、192…電動送風機設置部、1
93…電源コードリール設置部、242…補助フィルタ
ー、270…電動送風機、272…防振ゴム環、276
…前側環状部、277…後端側の支持縁、278…凹
部、279…前縁側の支持縁、290…電動送風機カバ
ー、290a,290b…排気口、293a〜294b
…周縁面、321,322a,322b,323a〜3
23c…吸音材。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】集塵室と電動送風機を有する電気掃除機に
    おいて、電気掃除機本体の前記集塵室との隔壁部分に前
    記電動送風機を軸方向に支持する支持部を設けるととも
    に、前記電気掃除機本体に電動送風機を径方向に支持す
    る支持部を設け、これら支持部と電動送風機との間に弾
    性部材を設け、この弾性部材の電動送風機外周側の弾性
    体断面を全周にわたり一様でかつ電動送風機の軸方向に
    平行に凹部を持つように形成したことを特徴とする電気
    掃除機。
  2. 【請求項2】集塵室と電動送風機を有する電気掃除機に
    おいて、電気掃除機本体の前記集塵室との隔壁部分に前
    記電動送風機を軸方向に支持する支持部を設けるととも
    に、前記電気掃除機本体に電動送風機を径方向に支持す
    る支持部を設け、これら支持部と電動送風機との間に弾
    性部材を設け、この弾性部材の電動送風機外周側の弾性
    体断面を全周にわたり一様でかつ電動送風機の軸方向に
    前記隔壁から遠ざかる方向に円環部の断面を減少させた
    ことを特徴とする電気掃除機。
  3. 【請求項3】請求項2において、前記弾性部材の電動送
    風機外周側の弾性体断面を電動送風機の軸方向に前記隔
    壁から遠ざかる方向に円環部の断面を不連続に減少させ
    たことを特徴とする電気掃除機。
  4. 【請求項4】請求項1において、この弾性部材の電動送
    風機外周側の弾性体断面を電動送風機の軸方向にと平行
    に不連続な凹部を持つように形成したことを特徴とする
    電気掃除機。
JP24479899A 1999-08-31 1999-08-31 電気掃除機 Pending JP2001061728A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24479899A JP2001061728A (ja) 1999-08-31 1999-08-31 電気掃除機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24479899A JP2001061728A (ja) 1999-08-31 1999-08-31 電気掃除機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001061728A true JP2001061728A (ja) 2001-03-13

Family

ID=17124104

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24479899A Pending JP2001061728A (ja) 1999-08-31 1999-08-31 電気掃除機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001061728A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011072613A (ja) * 2009-09-30 2011-04-14 Makita Corp 電気掃除機
CN101255681B (zh) * 2007-02-14 2011-08-03 安德烈亚斯.斯蒂尔两合公司 手持式工作机具以及用于手持式工作机具的防护元件
WO2013107341A1 (en) * 2012-01-18 2013-07-25 Foshan Shunde Xinshengyuan Electrical Appliances Co., Ltd. Air moving devices
EP3772312A1 (de) * 2019-08-09 2021-02-10 Miele & Cie. KG Staubsauger

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101255681B (zh) * 2007-02-14 2011-08-03 安德烈亚斯.斯蒂尔两合公司 手持式工作机具以及用于手持式工作机具的防护元件
JP2011072613A (ja) * 2009-09-30 2011-04-14 Makita Corp 電気掃除機
WO2013107341A1 (en) * 2012-01-18 2013-07-25 Foshan Shunde Xinshengyuan Electrical Appliances Co., Ltd. Air moving devices
EP3772312A1 (de) * 2019-08-09 2021-02-10 Miele & Cie. KG Staubsauger

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0289987B1 (en) Vacuum cleaner
US7596829B2 (en) Vacuum cleaner
WO2010137191A1 (ja) 電気掃除機
JP2001061728A (ja) 電気掃除機
KR100349292B1 (ko) 전기 청소기
JP2008212500A (ja) 電気掃除機
JP2000245662A (ja) 電気掃除機用吸込具並びに電気掃除機
JP3532779B2 (ja) ファンモータ装置及び環流式電気掃除機
JP3528769B2 (ja) 電気掃除機
JPH0595860A (ja) 電気掃除機
JP3334703B2 (ja) 電気掃除機用吸込具並びに電気掃除機
WO2002051296A1 (en) Vacuum cleaner
CN220059960U (zh) 一种风机组件及清洁装置
JP4503781B2 (ja) 電気掃除機
JP3242368B2 (ja) 空気循環式電気掃除機
CN220735305U (zh) 风道组件和清扫机器人
JP2001029278A (ja) 電気掃除機
JP3163291B2 (ja) 吸込み口体及び電気掃除機
WO2023124659A1 (zh) 吸尘器
JP2010213789A (ja) 電気掃除機
JP2626047B2 (ja) 電気掃除機
JPH04329919A (ja) 電気掃除機
JPH08317884A (ja) 電気掃除機
JP2001204662A (ja) 電気掃除機
JPS642690Y2 (ja)