JP2001029278A - 電気掃除機 - Google Patents

電気掃除機

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JP2001029278A
JP2001029278A JP11209793A JP20979399A JP2001029278A JP 2001029278 A JP2001029278 A JP 2001029278A JP 11209793 A JP11209793 A JP 11209793A JP 20979399 A JP20979399 A JP 20979399A JP 2001029278 A JP2001029278 A JP 2001029278A
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Japan
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electric blower
exhaust
vacuum cleaner
cover
sound absorbing
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JP11209793A
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English (en)
Inventor
Koji Iwase
幸司 岩瀬
Shigehiko Suzuki
成彦 鈴木
Shigenori Sato
繁則 佐藤
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電気掃除機の排気騒音を低減する。 【解決手段】前記電動送風機270の周囲を覆うように
電動送風機カバー290を設けることにより該電動送風
機カバーの両側を周回する排気通路124a,124b
を形成し、この電動送風機カバーの排気口290a,2
90bから流出する排気を前記電動送風機カバーの両側
を周回する排気通路に分流させて該排気通路に設置した
吸音材322a,322b,323a〜323cにより
流体音を吸収させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気掃除機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】電気掃除機は、一般的に、本体ケースに
内蔵した電動送風機の前方に集塵室を形成し、この集塵
室に開口させた吸込口にホースを介した接続した吸口か
ら吸引した含塵空気を該集塵室に配置した集塵袋を通し
て除塵し、清浄になった空気を電動送風機で吸い込んで
電動機を通して該電動機を冷却し、更に、その後方に設
置した排気部より機外に排出する構成である。また、一
部の空気は、電源コードリールを通して電源コードや電
気摺動接点機構を冷却した後に機外に放出する構成であ
る。
【0003】なお、特開平10−117976号公報や
特開平10−174667号公報に開示されている電気
掃除機は、電動機を冷却した空気をその後方に設置した
電源コードリールを通して電源コードや電気摺動接点機
構を冷却した後に機外に放出する構成である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
電気掃除機は、静粛(低騒音)に動作することが望まし
い。電気掃除機における騒音発生源は、主として電動送
風機と排気流路であることから、電動送風機の排気通路
の壁面に吸音材を設置して流体音を吸収することにより
減衰させてから機外に放出するようにして、低騒音化を
実現するようにしている。
【0005】しかしながら、電気掃除機を小型化しよう
とすると、排気通路が短くなるために排気の流体音を良
く吸収することが困難となり、従って、低騒音化が困難
になる。また、流体音の吸収量は、排気流路の断面積を
小さくすることにより多くすることができるが、排気流
路の通気抵抗が増大して電気掃除機の吸い込み仕事率が
低下する問題が発生する。
【0006】本発明の1つの目的は、小型化を図りつつ
吸込仕事率を低下させずに電動送風機の排気から効果的
に流体音を吸収して低騒音化を実現することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、電動送風機の
周囲を覆うように配置した電動送風機カバーの上側に排
気口を設けて該電動送風機の排気をこの排気口から電動
送風機カバーの外側に流出させ、この電動送風機カバー
と本体ケースの間に前記排気口から電動送風機カバーの
両外側を周回して該電動送風機カバーの下側に至るよう
に形成した排気通路を通すことにより、この排気通路に
設置した吸音材により流体音を吸収するように構成し、
更に、前記排気口の周縁面に丸みをもたせて該排気口か
ら排気通路に流出する空気流の剥離を抑制して剥離音の
発生を抑制することにより、排気と共に機外に放出され
る流体音を低減して低騒音化すると共に剥離による流体
抵抗の増加を抑制して吸込仕事率の低下を抑制するもの
である。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面を参照して説明する。
【0009】図1は、本発明の一実施の形態である電気
掃除機本体の外観斜視図である。この電気掃除機本体の
外郭を形成する本体ケース100は、下ケース110と
上ケース130と前蓋150と後蓋170および補助フ
ィルター室蓋180(後述する)によって構成する。こ
の電気掃除機本体は、下ケース110に前輪(キャスタ
ー)211(後述する)と後輪212,213を取り付
けて床面を走行(引き回し)自在とし、上ケース130
にハンドル220を引き起こし可能に取り付けて持ち運
びに使用するようにする。そして、前蓋150に開口し
た吸込口に吸い込みホース230を介して吸口を接続
し、内蔵した電動送風機によって前記吸口から含塵空気
を機内に吸い込み、集塵室に設けた集塵袋によって除塵
し、電動送風機の電動機を冷却し、更に、電源コードリ
ールを冷却してから後蓋170に形成した排気窓171
から機外に放出する構成である。
【0010】図2〜図22は、この電気掃除機本体の内
部構造を示す図面である。図2はこの電気掃除機本体の
分解斜視図、図3はこの電気掃除機本体の縦断側面図、
図4は図3におけるVI−VI断面図、図5は図3における
V−V断面図、図6は図3におけるVI−VIである。図7は
この電気掃除機本体における下ケースを上方から見た斜
視図、図8はこの下ケースに対する車輪取り付け状態を
示す分解斜視図、図9はこの下ケースに車輪を取り付け
た状態を示す斜視図、図10はこの下ケースに車輪を取
り付けた状態を下方から見た斜視図、図11はこの下ケ
ースに取り付けた補助フィルターカバーを開いた状態を
示す斜視図、図12はこの下ケースに対する補助フィル
ター取り付け状態を示す分解斜視図である。図13はこ
の電気掃除機本体における下ケースに前蓋を取り付けた
状態を示す上方から見た斜視図、図14はこの電気掃除
機本体における下ケースに更に集塵室ケースを取り付け
た状態を示す上方から見た斜視図、図15はその集塵室
ケースを前方から見た斜視図、図16はこの電気掃除機
本体における前記集塵室ケースに制御装置基板を取り付
けた状態を示す上方から見た斜視図、図17はこの電気
掃除機本体に更に電動送風機と電源コードリールを載置
した状態を示す上方から見た斜視図である。図18はこ
の電気掃除機本体における電動送風機の周囲に設置する
電動送風機カバーを上方から見た斜視図、図19は下方
から見た斜視図である。図20はこの電気掃除機本体の
上ケースを上方から見た斜視図、図21は下面図であ
る。図22はこの電気掃除機本体における後蓋を内側か
ら見た斜視図である。
【0011】先ず、各構成部品の形状と組み合わせの概
略について説明する。
【0012】この電気掃除機本体の本体ケース100の
内部には、その前方部に集塵室設置部191を区画し、
中央部に電動送風機設置部192を区画し、後方部に電
源コードリール設置部193を区画する。
【0013】下ケース110は、図7に示すように、前
記集塵室設置部191を形成するために、両側に起立さ
せた側壁部111,112とこれらの間に起立させた仕
切り壁部113を設けることにより、上方と前方に開放
した集塵室設置空間191aを区画する。また、電動送
風機設置部192を形成するために、前記仕切り壁部1
13と更にその後方に起立させた仕切り壁部114の間
に上方に開放するように湾曲した底板部115を設ける
ことにより、上方に開放した電動送風機設置空間192
aを区画する。この底板部115と側壁部111,11
2の間には、排気通路(後述する)を形成するための隙
間121,122を形成する。そして、電源コードリー
ル設置部193を形成するために、前記仕切り壁部11
4の後方に仕切り壁部116を起立させることにより、
電源コードリール設置空間193aを形成する。
【0014】この下ケース110に対する前輪211の
取り付けは、図3および図10に示すように、底部に突
設した突起117に偏心基板211aを回動自在に嵌着
することにより実現する。また、後輪212,213の
取り付けは、図8および図9に示すように、側壁部11
1,112の後半部分に突設した取り付け筒部118に
後輪212,213の内側に突設した車軸212a,2
13aを回転自在に嵌着することにより実現する。
【0015】また、この下ケース110の底部には、図
10〜図12に示すように、前記底板部115の下側に
面して前記間隙121,122と連通する補助フィルタ
ー室119を形成して開口し、この補助フィルター室1
19に支持枠241を支えにして補助フィルター(HE
PAフィルター)242を着脱可能に収納し、開口を補
助フィルター室蓋180によって開閉自在に覆うように
する。
【0016】更に、この下ケース110の前端側には、
吸い込みホース230を挿入するように嵌着する吸込口
151を開口させた前蓋150を支軸152によってこ
の下ケース110の底部の先端部に対して転角自在に取
り付け、クランプ爪部153によって係止するようにす
る。
【0017】そして、この下ケース110における集塵
室設置部191のための集塵室設置空間191aには、
図4,図5および図14,図15に示すように、両側に
取り付け鍔251を突出させた角形の筒状の集塵室ケー
ス250を下ケース110の両側の側壁部111,11
2の間に横向きに挿入し、鍔251を側壁部111,1
12の上縁に載置して止めねじ253,254により固
定することにより、周壁を気密状態に構成した集塵室2
50aを形成する。この集塵室ケース250は、前端部
を大きく開口し、後端部(集塵室の奥壁)には、格子2
55を設けた通風口256を開口し、その内側には、図
3および図4に示すように、補助フィルター243を設
置するようにする。そして、後縁には、前記通風口25
6を取り囲むように円環状に突出する連結縁257を形
成する。
【0018】また、集塵室ケース250の上側には、制
御装置を載置して固定する制御装置取り付け座部258
を備える。そして、図16に示すように、この制御装置
取り付け座部258には、制御装置基板260を載置し
てねじ止め固定する。
【0019】また、図17に示すように、下ケース11
0における電動送風機設置部192のための電動送風機
設置空間192aには電動送風機270を前記集塵室ケ
ース250と連結するように設置し、電源コードリール
設置空間193aには電源コードリール280を設置す
る。
【0020】電動送風機270の上側には、図18およ
び図19に示すような、略鞍形の電動送風機カバー29
0を載置し、更にその上から図20および図21に示す
ような、上ケース130を被せて下ケース110にねじ
止めすることにより、電動送風機270と電源コードリ
ール280を下ケース110と上ケース130の間に挟
持するように固定する。下ケース110と上ケース13
0の接合端縁は、電動送風機設置部192においては、
気密状態に接合して排気通風路を形成するようにする。
【0021】そして、下ケース110の後縁と上ケース
130の後縁の間は、図22に示すように、排気窓17
1を形成した後蓋170を嵌め込んでねじ止めすること
により塞ぐ。
【0022】次に、このように各構成部品を組み立てた
電気掃除機本体の内部構造を更に詳細に説明する。
【0023】図3および図4に示すように、集塵室ケー
ス250の前端の開口縁には、上側縁から外側方向に転
角可能な口板支持板259を垂下し、この開口縁の下側
縁と口板支持板259に集塵袋310の口板311を当
接して前蓋150を閉じることにより、集塵室ケース2
50の開口縁の下側縁と前記口板支持板259と前蓋1
50の間に口板311を挟着して袋部312を集塵室2
50a内に収容するように保持すると共に集塵室ケース
250の開口縁を前蓋150によって気密状態に塞ぐ。
そして、口板311に形成した開口311aは、閉じた
前蓋150の吸込口151の先端(内側端)がパッキン
154を介して口板311に当接することにより、気密
状態に連通するように位置させる。
【0024】この集塵室ケース250の連結縁257の
先端は、電動送風機270を下ケース110と上ケース
130の間に挟持して防振支持するためにファンケーシ
ング271の外周面と前面の周縁部を覆うように嵌着し
た防振ゴム環272の前面側に当接して該ファンケーシ
ング271の吸気口271aと気密状態に連結する。
【0025】電動送風機270は、交流整流子電動機に
よって遠心ファンを高速回転させることにより、吸気口
271aから吸気し、モータケーシング273内を通過
させて電動機の回転子や固定子や整流装置(整流子とブ
ラシ)を冷却した後に該モータケーシング273の外周
および端面に形成した排気窓273aから排出させる構
成である。この電動送風機270は、ファンケーシング
273に嵌着した防振ゴム環272とモータケーシング
273の後端面に形成した軸受ハウジング273bに嵌
着した防振ゴム環274を下ケース110に形成した底
板部115と仕切り壁部114に当接するように載置
し、上側から電動送風機カバー290を当接して上ケー
ス130によって該電動送風機カバー290を抑え付け
ることにより弾性的に挟持して電動送風機設置空間19
2a内に設置する。
【0026】下ケース110の底板部115と仕切り壁
部113,114および電動送風機カバー290は、モ
ータケーシング273の周囲に排気収集通路123を形
成し、この排気収集通路123内にはモータケーシング
273を取り囲むように難燃性で通気性の吸音材321
を収納する。
【0027】電動送風機カバー290は、図18および
図19に示すように、その上側部に排気口290a,2
90bと外周に突出する吸音材支持リブ291,292
を備える。排気口290a,290bを形成する周縁面
293a,293b,294a,294bは、排気分流
方向に湾曲する丸みをもたせることにより、排気口29
0a,290bから流出して電動送風機カバー290の
両側に分流する排気流の剥離を抑制して剥離音の発生を
防止する。また、周縁面293a,293b,294
a,294bに丸みをもたせることにより、流体抵抗を
大きくすることなく排気口290a,290bの面積を
小さくすることができ、従って、下方に向かう吸音材
(後述する)の貼付長さを長くすることができるので、
流体音(騒音)の低減量を大きくすることができる。
【0028】電動送風機カバー290は、下縁を底板部
115の上縁と密に接合してその周囲には、上ケース1
30の内側に形成した仕切り壁部131,132と下ケ
ース110に形成した仕切り壁部113,114の間で
電動送風機カバー290の両外側を周回し、下ケース1
10の底板部115と側壁部111,112の間に形成
した隙間121,122を通って補助フィルター室11
9に達する排気通路124a,124bを形成する。こ
の排気通路124a,124bに面する電動送風機カバ
ー290と底板部115の外周面には吸音材322a,
322bを貼付し、上ケース130と下ケース110の
内面には吸音材323a〜323cを貼付して設置す
る。
【0029】上ケース130の内側には、ハンドル収納
凹部133,134の裏側が突出しているので、このハ
ンドル収納凹部133,134の突出による排気通路1
24a,124bの壁面の凹凸によって排気流の乱れる
のを軽減するように、前記吸音材323a,323b
は、このハンドル収納凹部133,134の上ケース内
側の頂部に少ない段差で滑らかな排気通路壁面を形成す
るように接合する。また、このハンドル収納凹部13
3,134の上ケース内側の頂部には、前記吸音材32
3a,323bの端に連なって略滑らかな排気通路壁面
を形成するための傾斜面133a,134aを設ける。
【0030】また、上ケース130の内側には、前記排
気口290a,290bの中央を横切るように対向させ
て分流リブ135を設け、この分流リブ135の先端で
吸音材323aの背面を押圧して該吸音材323aをV
字状に折り曲げることにより、排気口290a,290
bからの排気流を排気通路124a,124bに円滑に
分流するように構成する。
【0031】仕切り壁部114の下縁と補助フィルター
室蓋180の間には、補助フィルター室119における
補助フィルター242の下流側から電源コードリール設
置部193の電源コードリール設置空間193aに連な
る通気窓125a,125bを開口させ、補助フィルタ
ー242を通過した排気を電源コードリール設置空間1
93aに流入するようにする。
【0032】電源コードリール280は、電源コード2
81を捲回するように渦巻ばね282によって回転ドラ
ム283を付勢し、この回転ドラム283の胴部の内側
にスリップリングと接触片による摺動接点機構(図示省
略)により電気通路を形成した構成であり、前記通気窓
125a,125bから電源コードリール設置室193
aに送り込まれた排気は、前記電源コード281と摺動
接点機構に触れてこれらを冷却した後に排気窓171か
ら機外に放散する。
【0033】後蓋170の内側に突設した半環状のリブ
172は、回転ドラム283の後側の円板側部の外周を
覆うように突出して該回転ドラム283から溢れ出た電
源コード281を該回転ドラム283内に戻すように機
能する。
【0034】このような電気掃除機によれば、集塵室2
50aと電動送風機270の間の通風路は、集塵室ケー
ス250の後側に突設した環状の連結縁257の先端を
電動送風機270を防振支持するためにファンケーシン
グ271に嵌着した防振ゴム環272に当接して形成し
たことにより、外部との気密性が向上する。
【0035】また、集塵室250aは、1つの部品で形
成する構成であるので、複数の部品の組み合わせにより
形成する構成に比較して接合縁が減るので、外部との気
密性が向上する。
【0036】そして、電動送風機270のモータケーシ
ング273の排気窓273aから排出した排気は該モー
タケーシング273の周囲に形成した排気収集通路12
3で収集されて吸音材321を通過して排気口290
a,290bに至る間に電動送風機270内で発生した
流体音の一部を吸音材321吸収して減衰させる。
【0037】排気口290a,290bからの排気流
は、この排気口290a,290bから噴出して電動送
風機カバー290の両側を周回する排気通路124a,
124bに分流するときに、排気口290a,290b
の周縁の下流側で剥離して剥離音を発生し易いが、この
実施の形態においては、排気口290a,290bの周
縁面293a,293b,294a,294bに排気流
出方向に湾曲する丸みをもたせたことにより、排気流の
剥離を抑制して剥離音の発生を防止することができる。
更に、排気口290a,290bの面積を小さくするこ
とにより、排気の流れ方向の吸音材322aの貼付長さ
を長くすることができ、騒音をより低減することがで
き、流体抵抗も低減することができるので、吸込仕事率
を低下させることがない。
【0038】また、電動送風機カバー290と下ケース
110の底板部115の外周面に貼付した吸音材322
a,322bの接合部は、略滑らかな曲面をなし、ま
た、上ケース130の内側に貼付した吸音材323a,
323bとハンドル収納凹部133,134の頂部の傾
斜面133a,134aの接合部も略滑らかな曲面をな
している。このように構成しているので、排気通路12
4a,124bは、滑らかな壁面をもった流路とするこ
とができるので、排気流の乱れや剥離を抑制することが
でき、流体音の発生を抑制することができる。また、流
動抵抗の増加を抑制することができる。
【0039】更に、流体音の発生を抑制することができ
るので、吸音材322a,322bと吸音材323a〜
323cの間の隙間を狭く(小さく)して音が通過する
空間を小さくすることができるので、吸音材322a,
322b,323a〜323cの吸音による騒音低減量
を大きくすることができる効果も得られる。
【0040】更に、排気流路(排気通路)となる吸音材
322a,322bと吸音材323a〜323cの間の
隙間は、電動送風機カバー290の排気口290a,2
90bの上部から下流に行くに従って狭まった後に広が
るように形成している。これにより、上流部では電動送
風機カバー290の排気口290a,290bから流出
する乱れた気流を広く受け、次いで、狭まった隙間で気
流を縮流させて気流の乱れを抑制する作用を促進する効
果も得られる。
【0041】また、その下流では隙間が徐々に広げるこ
とにより、動圧を静圧に効率良く変換しながら気流を減
速させることにより、補助フィルター242に入る気流
の速度を低くすることができるので、補助フィルター2
42における通気抵抗損失を軽減することができる。
【0042】更に、吸音材322a,322bと吸音材
323a〜323cの間の隙間を狭くすることにより電
気掃除機本体の横幅を小さくすることができるので、小
型化を図ることができる。
【0043】また、上ケース130の内側に突出したハ
ンドル収納凹部133,134を吸音材323a,32
3bと連ならせて滑らかな曲面を形成するようにしてい
るので、ハンドル収納凹部133,134を排気流路か
ら隔絶するための壁などを設ける必要がなくなるので、
電気掃除機本体の高さも低くなり、小型化と軽量化を図
ることもできる。
【0044】なお、底板部115を下ケース110から
分離して電動送風機カバー290と一体的に形成して取
り付けるように変形しても良く、このように変形しても
この実施の形態と同様の効果が得られる。
【0045】底板部115と補助フィルター室蓋180
の間に形成した補助フィルター室119に設置した補助
フィルター242は、この補助フィルター242と補助
フィルター室蓋180の間の空間が電源コードリール設
置空間193aへの通気窓125a,125b側に向か
って次第に広くなるように傾けて設置しているので、補
助フィルター242を通過した排気が集まりながら通気
窓125a,125bに向かって流れる過程で流量の増
加と空間の増加が釣り合うようになり、排気流の流速が
極端に増加して排気抵抗が増加するのを軽減することが
できる。
【0046】更に、電源コードリール設置空間193a
に排気流を流し込んで回転ドラム283の胴部の内側や
円板側部に設けた通気穴を通って後蓋170の排気窓1
71から機外に放散するので、電源コードリール280
を効率良く冷却することができる。また、排気のための
格別な部屋が不要になるので、電気掃除機本体の長さを
短くすることができる。
【0047】また、補助フィルター室蓋180を開くこ
とにより補助フィルター242を交換することができ
る。
【0048】また、この実施の形態における制御装置基
板260は、電動送風機270から伝熱しにくい位置に
ある集塵ケース250に載置しているので、電動送風機
270からの熱伝達による温度上昇を軽減するとができ
る。しかも、集塵ケース250は、集塵室250aを低
温の吸い込み空気が流れて内側が冷却されるので、その
外側に位置する制御装置基板270の周囲の空気も自然
対流して該制御装置基板260の熱放散を助けることに
なるので該制御装置基板260の温度上昇は更に軽減す
る。
【0049】また、この実施の形態においては、各吸音
材はポリエステルを発泡させたものを用いるようにした
が、ポリウレタンや合成ゴムなどを発泡させたものでも
良い。また、グラスウールなどの繊維材を用いても良
く、これらを織布や不織布で覆うようにして使用すると
良い。
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、電動送風機の排気に含
まれる流体音を狭い隙間の排気通路で効果的に吸収して
減衰させることにより、低騒音化を実現することができ
る。
【0051】また、電動送風機カバーの排気口から排気
通路に流出する空気流の剥離を抑制して剥離音の発生を
抑制することができる。
【0052】また、排気通路の隙間を狭くすることによ
り、電気掃除機本体の小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である電気掃除機本体の
外観斜視図である。
【図2】この掃除機本体の分解斜視図である。
【図3】この電気掃除機本体の縦断側面図である。
【図4】図3におけるIV−IV断面図である。
【図5】図3におけるV−I断面図である。
【図6】図3におけるVI−VIである。
【図7】この電気掃除機本体における下ケースを上方か
ら見た斜視図である。
【図8】この電気掃除機本体における下ケースに対する
車輪取り付け状態を示す分解斜視図である。
【図9】この電気掃除機本体における下ケースに車輪を
取り付けた状態を示す斜視図である。
【図10】この電気掃除機本体における下ケースに車輪
を取り付けた状態を下方から見た斜視図である。
【図11】この電気掃除機本体における下ケースに取り
付けた補助フィルターカバーを開いた状態を示す斜視図
である。
【図12】この電気掃除機本体における下ケースに対す
る補助フィルター取り付け状態を示す分解斜視図であ
る。
【図13】この電気掃除機本体における下ケースに前蓋
を取り付けた状態を示す上方から見た斜視図である。
【図14】この電気掃除機本体における下ケースに更に
集塵室ケースを取り付けた状態を示す上方から見た斜視
図である。
【図15】この電気掃除機本体における集塵室ケースを
前方から見た斜視図である。
【図16】この電気掃除機本体における下ケースに取り
付けた集塵室ケースに更に制御装置基板を取り付けた状
態を示す上方から見た斜視図である。
【図17】この電気掃除機本体における下ケースに更に
電動送風機と電源コードリールを載置した状態を示す上
方から見た斜視図である。
【図18】この電気掃除機本体における電動送風機の周
囲に設置する電動送風機カバーを上方から見た斜視図で
ある。
【図19】電動送風機カバーを下方から見た斜視図であ
る。
【図20】この電気掃除機本体の上ケースを上方から見
た斜視図である。
【図21】この電気掃除機温帯における上ケースの下面
図である。
【図22】この電気掃除機本体における後蓋を内側から
見た斜視図である。
【符号の説明】
100…本体ケース、110…下ケース、115…底板
部、119…補助フィルター室、124a,124b…
排気通路、130…上ケース、150…前蓋、170…
後蓋、171…排気窓、180…補助フィルター室蓋、
191…集塵室設置部、192…電動送風機設置部、1
93…電源コードリール設置部、242…補助フィルタ
ー、270…電動送風機、290…電動送風機カバー、
290a,290b…排気口、293a〜294b…周
縁面、321,322a,322b,323a〜323
c…吸音材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 繁則 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 Fターム(参考) 3B006 LA07 LA08

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】集塵室に連なる電動送風機の排気通路に吸
    音材を設置し、排気に含まれる流体音を吸収するように
    した電気掃除機において、 前記電動送風機の周囲を覆うように電動送風機カバーを
    設けることにより該電動送風機カバーの両外側を周回す
    る排気通路を形成し、この電動送風機から流出する排気
    を前記電動機カバーに設けた排気口から流出させて両側
    の排気通路に分流させて該排気通路に設置した吸音材に
    より流体音を吸収させるようにしたことを特徴とする電
    気掃除機。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記排気口の周縁面
    は、排気分流方向に湾曲する丸みをもたせたことを特徴
    とする電気掃除機。
  3. 【請求項3】集塵室に連なる電動送風機の排気通路に吸
    音材を設置し、排気に含まれる流体音を吸収するように
    した電気掃除機において、 前記電動送風機の周囲を覆うように配置した電動送風機
    カバーの上側に排気口を設けて該電動送風機の排気をこ
    の排気口から電動送風機カバーの外側に流出させ、この
    電動送風機カバーと本体ケースの間に前記排気口から電
    動送風機カバーの両外側を周回して該電動送風機カバー
    の下側に至るように形成した排気通路を通すことにより
    該排気通路に設置した吸音材により流体音を吸収するよ
    うに構成し、更に、前記排気口の周縁面に丸みをもたせ
    て該排気口から排気通路に流出する空気流の剥離を抑制
    するようにしたことを特徴とする電気掃除機。
  4. 【請求項4】集塵室に連なる電動送風機の排気通路に吸
    音材を設置し、排気に含まれる流体音を吸収するように
    した電気掃除機において、 前記電動送風機の周囲を覆うように設けた電動送風機カ
    バーと、この電動機カバーに取り付けた吸音材と本体ケ
    ースの内側に設けた吸音材の間に電動送風機カバーの両
    外側を周回する排気通路を形成したことを特徴とする電
    気掃除機。
  5. 【請求項5】請求項4において、上部から下部に向かっ
    て吸音材間の排気通路の隙間を大きくしたことを特徴と
    する電気掃除機。
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