JP3782258B2 - 吸込み口体及び電気掃除機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、空気循環式の電気掃除機及びこの掃除機が備える吸込み口体に関する。
【0002】
【従来の技術】
掃除機本体内の電動送風機の動作により吸込み口体から吸込まれる空気を電動送風機の上流側に配置された集塵フィルタに通して塵埃を捕捉し、集塵フィルタを通過して電動送風機から出る排気を吸込み口体に戻して回収し循環させながら掃除をする空気循環式電気掃除機において、その吸込み口体の吸込み室に回転清掃体を設けて、この清掃体を排気風により回転させるようにすることは知られている。
【0003】
回転清掃体は軸体の周囲に清掃部材を取付けるとともに、軸体の少なくとも一端部に軸受を取付けてなり、その軸受を除いた部分が吸込み室に収容されているので、軸受部は吸込み室の端壁を通って吸込み室外に配置されている。
【0004】
そして、従来において、吸込み口体に戻された排気は、回転清掃体を収容した吸込み室に吹出されて、回転清掃体に吹付けられ、或いは、その直前に吸込み室の被掃除面に対向する吸込み開口を通して被掃除面に吹付けられるようになっているが、これら以外の場所を通って吸込み口体を流通するようには構成されていないので、当然に前記軸受部の周囲を排気が通り抜けるようになっていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
そのため、排気風等による回転清掃体の回転に伴い、軸体と軸受との間で発生する摺動摩擦熱で軸受部の温度が上昇するにも拘らず、この温度上昇を低減する手段を従来は講じていないので、軸受部において焼き付けによる摺動不良を生じる恐れがあり、その改善が望まれている。
【0006】
この改善のために、ケース体に通気口を設けるとともに冷却ファンを内蔵して、このファンの回転によりケース外の外気をケース内に通して強制空冷することが考えられる。しかし、このようにした場合には、強制空冷用の外気とケース体内を通る空気との干渉を避けるために特別な構造を工夫しなければならないだけではなく、冷却ファンの設置により、吸込み口体が大形化したり、重量が増えたりするに伴い、コスト高で、かつ吸込み口体の操作性が低下するとともに、ケース体内に取入れられる外気中に含まれる塵埃が軸受部の摺動部分に入り込んで、摺動不良を招く恐れが高い。そのため、この外気吸込みによる冷却構造は好ましくなく、それに代る軸受部の冷却構造が求められている。
【0007】
本発明が解決しようとする課題は、簡単な構造でかつ大形化や重量の増加を抑制しつつケース体に取付けられた回転部材の軸受部の摺動不良を防止できる吸込み口体及びこの吸込み口体を備えた空気循環式の電気掃除機を得ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1,2の発明に係る吸込み口体は、掃除機本体内の電動送風機の動作により吸込まれる空気を前記電動送風機の上流側に配置された集塵フィルタに通して塵埃を捕捉し、前記集塵フィルタを通過して前記電動送風機から出る排気を回収し循環させながら掃除をする電気掃除機に備えられ、循環する空気が通過するケース体の被掃除面と対向する吸込み開口を通して前記被掃除面上の塵埃の吸込みを行なうとともに、前記ケース体に回転部材が取付けられた吸込み口体を前提とする。
【0009】
そして、前記課題を解決するために、請求項1に係る発明の吸込み口体は、前記ケース体の底壁に被掃除面に対向する底面開口を設けるとともに、この底面開口を前記回転部材の軸受部が配置された前記軸受配置室に連通させて、前記ケース体に戻された排気の少なくとも一部を前記軸受配置室内に通過させることを特徴とするものである。
【0010】
この発明及び以下の各発明において前提とする空気循環式電気掃除機及び請求項4、5に係る発明の空気循環式電気掃除機は、キャニスタ型、アップライト型、ハンディ型、その他の種々の型式の電気掃除機として実現でき、その集塵フィルタには、使い捨て形の紙製集塵袋の他、スポンジ状のような連続気泡体又はフェルト等のフィルタプレートを一枚若しくは複数枚積層したもの、或いは、これらを組合わせてなるものを用いることが可能である。更に、この発明及び以下の各発明において、電動送風機から吸込み口体に戻された空気は、この吸込み口体において被掃除面に吹付けても、吹付けなくてもよく、或いは、被掃除面への吸込み口体の接離に伴って動く風向き制御手段を設けて、この制御手段の風向き制御により吸込み口体が被掃除面に接触したときには循環する空気を被掃除面に吹付け、吸込み口体が被掃除面から離れたときには循環する空気を被掃除面に吹付けないように被掃除面以外の方向に空気を流動させるようにしてもよいものであり、又、空気の循環は、その一部を掃除機本体外に排気しながら行ってもよく、このような一部排気を伴わずに完全循環させるようにしてもよい。
【0011】
又、この発明及び以下の各発明において、前記ケース体に取付けられる回転部材としては、回転清掃体又は走行補助車輪等が挙げられ、ケース体に回転清掃体を設ける場合、この回転清掃体を排気風の吹付けにより回転させても、モータの動力で回転させても、或いは排気風及びモータの動力の双方で回転させてもよく、しかも、モータの動力で回転清掃体を回転させる場合には、回転清掃体を、モータで直接回転させても、又、モータと回転清掃体とをベルト式又は歯車式等の伝動機構で連結して回転させるようにしてもよい。又、ケース体に戻された排気はその全てを回転部材の軸受部が配置された軸受配置室に通過させてもよく、或いは、ケース体内に戻された排気の一部を分流して、この分流された一部の排気を前記軸受配置室に通してもよい。そして、分流された排気を前記軸受配置室に通して実施する場合には、この軸受配置室を通り抜けた分流排気をケース体の外部に放出しても、或いは掃除機本体側に戻して吸込ませてもよい。
【0012】
この請求項1に係る発明の吸込み口体においては、電動送風機から出た排気がケース体を通って循環される際に、ケース体を通過する排気の少なくとも一部が、回転部材の軸受部が配置されたケース体の軸受配置室内を通過する。この場合、電動送風機から排気された直後の高温の排気は、吸込み口体に至るまでの排気経路での放熱によって低い温度まで降下しており、この低い温度状態で軸受配置室内を通過するため、このような排気風によって軸受部を強制空冷して、この軸受部の温度上昇を抑制できる。しかも、排気は集塵フィルタによりごみや砂塵等を除去された空気であるので、外気を用いて空冷する場合のように軸受部に砂塵等が付着することを少なくでき、かつ、前記排気風により綿埃や砂塵が軸受部に寄り付いて付着することを妨げることができる。
【0013】
請求項3に係る発明は、掃除機本体内の電動送風機の動作により吸込まれる空気を前記電動送風機の上流側に配置された集塵フィルタに通して塵埃を捕捉し、前記集塵フィルタを通過して前記電動送風機から出る排気を回収し循環させながら掃除をする電気掃除機に備えられ、循環する空気が通過するケース体の被掃除面と対向する吸込み開口を通して前記被掃除面上の塵埃の吸込みを行なうとともに、両端部に軸受が取付けられた軸体にその外周面から突出しかつ前記軸体の軸方向に沿って清掃部材を取付けてなる回転清掃体が、前記ケース体に取付けられ、前記循環する空気が通過する接続管が前記ケース体の幅方向中央部に取付けられた吸込み口体において、前記回転清掃体の軸受部が配置された軸受配置室を通った排気の少なくとも一部を前記吸込み開口を有した前記ケース体の吸込み室に導入させる連通口を、前記吸込み室と前記軸受配置室とを仕切った前記吸込み室の端壁に設け、この連通口に前記軸受を対向させるととともに前記清掃部材の長手方向の端を対向させて、前記軸受配置室内に前記ケース体に戻された排気の少なくとも一部を通過させることを特徴とするものである。
【0014】
この請求項3に係る発明では、軸受配置室を通った排気の少なくとも一部を連通口に通して吸込み室に回収して循環させるので、連通口を通って吸込み室に回収される風量に応じて吸込み開口の負圧を小さくして、この吸込み開口に被掃除面が吸付くことを少なくできる。
【0016】
又、前記請求項1に係る発明では、軸受配置室に導入された排気の少なくとも一部が軸受配置室に連通した底面開口を通って被掃除面に吹き出されることにより、被掃除面が絨毯である場合にその毛足の根元側に付着している塵埃を、前記軸受部の周囲を通って被掃除面に吹出される排気により吹き上げて、吸込み易くすることができる。
【0017】
又、請求項2に係る発明は、前記ケース体の底壁に被掃除面に対向する底面開口を設けるとともに、この底面開口を前記回転部材の軸受部が配置された前記軸受配置室に連通させて、前記ケース体に戻された排気の少なくとも一部を前記軸受配置室内に通過させることを特徴とするものである。
【0018】
この請求項2に係る発明では、回転部材の軸受部の周囲を流動した排気の少なくとも一部を、放出口に通して被掃除面及び吸込み室以外の方向に放出できるので、放出空気量に応じて吸込み開口から低温の外気が吸込まれるに伴い、循環する空気温度が下がり、その結果、循環する排気を利用してなされる前記軸受部に対する強制空冷の性能を向上できる。
【0019】
同様に前記課題を解決するために、請求項4に係る発明の電気掃除機は、掃除機本体内の電動送風機の動作により吸込み口体から吸込まれる空気を前記電動送風機の上流側に配置された集塵フィルタに通して塵埃を捕捉し、前記集塵フィルタを通過して前記電動送風機から出る排気を前記吸込み口体に戻して回収し循環させながら掃除をする電気掃除機において、前記吸込み口体が前記請求項1〜3の内のいずれか1項に記載の吸込み口体であることを特徴とするものである。
【0020】
この発明においては、簡単な構造でかつ大形化や重量の増加を抑制しつつケース体に取付けられた回転部材の軸受部の放熱性を向上できる吸込み口体を備えるので、取扱い易く、そして、軸受部での摺動不良を防止でき長寿命でかつ安価な空気循環式の電気掃除機を提供できる。
【0021】
請求項4に係る発明を実施するにあたり、この発明に従属する請求項5に係る発明の電気掃除機のように、前記掃除機本体と前記吸込み口体とを大気中に露出する連通管を介して接続するとともに、前記連通管はその少なくとも一部に前記電動送風機から出て前記吸込み口体に戻される排気を導く排気経路を有するとよい。なお、この発明において、連通管は可撓性の吸塵ホース及び非可撓性の吸塵パイプの内の少なくとも一方で形成される。連通管が吸気と排気との両経路を有する場合、その排気経路は、吸気経路と平行であっても、同軸的に組合わされていてもよく、又、同軸構造においては放熱性能をより向上するために排気経路壁が大気中に露出するように吸気経路の外側に排気経路を設けることが望ましい。
【0022】
この発明においては、掃除機本体と吸込み口体とを連通した連通管を通して電動送風機から出た排気が循環するので、大気中に露出する連通管を排気が通る間に、この連通管での大気中への放熱によって吸込み口体に導入される排気の温度を低く下げることができ、この低温の排気を用いて吸込み口体のケース体に取付けられた回転部材の軸受部を空冷できる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図8を参照して本発明の第1の実施の形態を説明する。
【0024】
図1、図2において符号1は車輪により被掃除面上を自在に移動できる掃除機本体である。掃除機本体1には、その前部に設けられた接続口41に、可撓性の吸塵ホース50と非可撓性の吸塵パイプ60とを有する吸塵用連通管Rの一端部つまり吸塵ホース50に設けた接続筒54が取外し可能に嵌合して接続され、連通管Rの他端部つまり吸塵パイプ60には吸込み口体70が接続されている。
【0025】
掃除機本体1は、本体ケース10と、この本体ケース10内に配置された電動送風機15とを備えている。
【0026】
本体ケース10は、上方を開口した下ケース20、下方を開口した上ケース30および前面パネル40などから構成され、上下両ケース20、30は、夫々の開口の開口縁をバンパー11(図1参照)に一体に形成したシール部によって気密状態に接合して、図示しないねじによって連結されている。上下両ケース20、30には夫々スリット状の通気孔21a、31aを有する壁21および31が形成され、これら両壁21、31は互いに上下から合わさって本体ケース10の前後方向略中間部で仕切り壁をなしている。本体ケース10内には、前記仕切り壁を境にその前側に上方を開口した集塵室12が、また、後側には送風機室13が形成されている。集塵室12には集塵フィルタとしての集塵袋80が出し入れ可能に収容されている。
【0027】
上ケース30には集塵室12の開口12aを開閉する開閉蓋32が図示しないヒンジ手段によって上下方向に回動可能に取付けられている。開口12aの開口部にはゴム製シール材12bが配置されて、開閉蓋32には閉じたときシール材12bに当接する環状リブ32aが形成されている。
【0028】
上下両ケース20、30の前壁つまり集塵室12の前壁には、吸込み口22が形成されており、この吸込み口22にはゴム製のパッキング90が嵌合して取付けられている。このパッキング90は、吸込み口22の内空部を開閉する開閉可能な弁板部91と、集塵室12側に突出した袋シール部92と、前記前面パネル40に当接してこれとの間をシールするパネルシール部93とを有している。
【0029】
上下両ケース20、30の前面部にねじ止めされた前面パネル40の中央部には、図2に示すように円筒状の接続口41が貫通して形成されており、この接続口41の後端部は、パッキング90のパネルシール部93に当接されている。この接続口41の上部には係合孔42が形成され、また、接続口41の下方部には戻し口43が形成されている。本体ケース10に取付けられた前面パネル40の接続口41の中心とパッキング90の中心とは一致している。
【0030】
集塵室12の底壁側には集塵袋80の口枠81の下端部を係止する係止凹部12cが形成され、集塵室12の開口12aの上側でかつ集塵室12の前側には、集塵袋80の口枠81の上端部を係止する係止爪82aを有する係止部材82が、回動可能に設けられている。係止部材82は、図示しない付勢ばねによって係止爪82aを口枠81に上側から引掛けて係合させるように付勢されている。口枠81の中央部には貫通孔81aが形成されており、この貫通孔81aには吸塵ホース50の後述する接続筒54の先端部が出し入れ可能に挿通される。
【0031】
集塵室12の後部を仕切った上下両壁21、31の前側には、これらにわたるフィルタ枠85が取付けられ、この枠85内には上下両壁21、31の通気孔21a、31aを覆って発泡ウレタンフォームなどからなる後部フィルタ85aが取付けられている。
【0032】
送風機室13は、上下両ケース20、30に夫々に形成した隔壁24、34と上下両壁21、31によって形成されており、この送風機室13の前部には、略円錐形状の案内壁83aを有し底部に貫通孔83bが形成された案内板83が取付けられている。案内壁83aの周縁は送風機室13の前壁をなした上下両壁21、31に密接している。
【0033】
送風機室13には電動送風機15が内蔵されている。この送風機15は、送風用モータ15aと、このモータ15aによって回転駆動される遠心形のファン15b及びこれを覆うファンカバー15cなどからなるファン部15dとから構成されている。モータ15aには好ましくはインバータ制御により駆動されるブラシレスモータを用いるとよい。
【0034】
この電動送風機15の前部は、ファン部15dの外周部に嵌合したゴム製緩衝体16を介して支持され、電動送風機15の後部は、モータ15aの周囲を囲んで設けた有底筒状のモータカバー17の底壁17aに形成された支持孔17bに、モータ15aの後端部の凸部15eを嵌合することにより支持されている。モータカバー17の開口はファン部15dの外周に気密状態に嵌合されている。そして、モータカバー17の後端外周と緩衝体16の外周を、前記隔壁34の支持リブ34aおよび下ケース20の支持リブ24aに夫々支持させることによって、電動送風機15が送風機室13内に配置されている。この電動送風機15のファンカバー15cの前面には、案内板83の貫通孔83bに対向する開口(図示しない)が形成されていて、この開口を通して電動送風機15はその上流側の集塵室12内の空気を吸引する。
【0035】
モータ15aが有するモータケース15fの底壁には、モータカバー17によって塞がれることがない通気孔15gが形成されているとともに、モータカバー17の周壁17cには通気孔17dが形成されている。両通気孔15g、17dは互いに連通している。モータカバー17がモータ15aを気密状態に覆っているので、このモータ15aから出る排気風はすべて通気孔15g及び通気孔17dを経て後述の循環路36に流出するようになっている。
【0036】
下ケース20の底部側には、図2に示すようにモータカバー17の通気孔17dと前面パネル40に形成した戻し口43とを連通させる循環路36が形成され、電動送風機15から排気された排気風は、通気孔17dから循環路36を経て前面パネル40の戻し口43に導かれるようになっている。循環路36は排気経路の一部をなしている。
【0037】
前記連通管Rの一部を構成する吸塵ホース50は、ホース部51、このホース部51の一端部に設けた接続筒54などから構成されている。図2および図3に示すようにホース部51は、可撓性を有する蛇腹状の外ホース52と、この外ホース52の内径よりも小径であって外ホース52内に同軸的に通された内ホース53とから構成されている。内ホース53は後述する吸込み口体70から吸込まれた吸込気流を案内し、大気中に露出して内ホース53よりも大きな表面積を有する外ホース52は、電動送風機15からの排気風を案内するとともに、この外ホース52は排気風の放熱壁として利用される。内ホース53の内部流路は吸気経路の一部をなし、また、外ホース52の内部流路つまり内ホース53との間に形成される内部流路は排気経路の一部をなしている。
【0038】
図2に示すように接続筒54は外筒55と内筒56とから構成されている。外筒55の先端部には、その内面において環状凸壁55aが形成され、また、上部外周壁において操作つまみ100を取付ける凹部55bが形成されている。外筒55の先端部には、凹部55bを覆い隠すカバー55dがねじ55cによって取付けられている。
【0039】
接続筒54の外筒55に対して移動可能に取付けられた操作つまみ100は、その先端部に前面パネル40の接続口41に形成した係合孔42に係脱する係合爪101を有し、基端部につまみ102を有している。操作つまみ100は、常時ばね103によって係合爪101が係合孔42に係合するように付勢されている。つまみ102はカバー55dに形成した開口から外部に突出しており、このつまみ102をばね103の付勢力に抗して押し下げることによって係合爪101と係合孔42との引っ掛かりを解除して、接続筒54を接続口41から引き抜いて取外すことができる。また、接続筒54の接続口41への接続は、接続筒54を接続口41にその先端部から挿入することによってなされる。この外筒55には、接続筒54を接続口41に接続した状態において前記戻し口43を通して前記循環路36に連通する連通孔55eが形成されている。連通孔55eは外筒55の環状凸壁55aより前側に設けられている。
【0040】
内筒56の外径は外筒55の内径よりも小さく、この内筒56の先端部は、外筒55の環状凸壁55aの内面に嵌合し接着などによって気密状態を保持して取付けられている。内筒56の内部流路は吸気経路の一部をなし、また、外筒55の内部流路つまり内筒56との間に形成される内部流路は排気経路の一部をなしている。
【0041】
外筒55の先端部つまり集塵室12側に位置する端部は、内筒56の先端部よりも集塵室12側に突出する長さに形成されている。それによって、接続筒54を接続口41に挿入して接続した状態では、図2中実線に示すように外筒55の先端部が、前記弁板部91を押し開くとともに前記口枠81の貫通孔81aを貫通して集塵袋80内に入り込むようになっている。この外筒55の他端部(ホース部51側の端部)は、その外周壁を外ホース52の内壁に密着状態に嵌合して接着などによって一体に連結されており、また、内筒56の他の端部も同様に内ホース53の内壁に密着状態に嵌合して接着などによって一体に連結されている。外筒55に取付けられた外ホース52の端部の部分は外筒55のカバー筒部55fによって覆われている。
【0042】
前記連通管Rの一部を構成する吸塵パイプ60は、図3及び図4に示されるように合成樹脂製の硬質管からなる内管61と、把手63を有する硬質管製の外管62と、この外管62に一端を気密状態に取付けられて内管61を内部に収納する蛇腹状のホース66とを備えて構成されている。
【0043】
図3に示すように外管62には、く字状に形成されるとともに上方に突出する把手63が一体に形成されているとともに、この外管62の両端部内部には放射状に形成された支持リブ64aおよび64bが夫々形成されている。外管62の一方側つまりホース部51側の端部外周には、外ホース52が嵌合されて接着などによって気密状態に連結されているとともに、この部分は外ホース52の筒状カバー端部52bで覆われている。同様に、内管61の前記一方側の端部も、ホース部51の内ホース53に嵌合されて接着などによって気密状態に連結されている。外管62の他方側の端部には、その先端部を前記ホース66内に嵌入させて接着などによって気密状態に連結されている。
【0044】
把手63の前方部には、前記電動送風機15に対する各種の運転指示及び運転中止を指示するための手元操作用の制御スイッチ63a(図1参照)が設けられている。この制御スイッチ63aからの信号は、外ホース52の皮膜の内部に2条巻きにして埋設された螺旋状ピアノ線(独立した2本の線)52cを介して掃除機本体1内の図示しない制御装置に送られるようになっている。
【0045】
内管61は外管62の内径よりも小径であり、その一方側(ホース部51側の端部)の端部は、外管62と同様にく字状に形成されている。この一方側の端部は、夫々外管62の内壁に形成した支持リブ64aおよび64bによって支持されて外管62内を同軸的に貫通して取付けられている。このような内管支持構造において、支持リブ64a、64bが放射状に形成されていることから、内管61の外周壁と外管62の内周壁との間の内部流路を通って排気風が流れるようになっている。内管61の外周壁と外管62およびホース66の内周壁との間に形成される流路67は排気経路の一部をなし、内管61の流路68は吸気経路の一部をなしている。大気中に露出して内管61よりも大きな表面積を有するホース66は、排気風の放熱壁として利用される。この蛇腹状ホース66の皮膜内には2条巻きにして螺旋状ピアノ線(独立した2本の線)66aが埋設され、これらの線66aを介して後述する回転清掃体用モータに対する通電が行われるようになっている。
【0046】
図4に示すように内管61の他方側の先端部には、後述する吸込み口体70の接続管74が嵌合して接着などによって気密状態に連結されて、ホース66の他端部は接続管74が有する環状壁74bの内周壁に接着などによって気密状態に連結されている。
【0047】
図4〜図8を参照して吸込み口体70について説明する。この吸込み口体70は、ボトムケース72とトップケース73とから構成されたケース体71、及びケース体71の後部幅方向中央部に上下方向に回動可能に取付けられた接続管74を備えて構成されている。
【0048】
ボトムケース72とトップケース73との間には、前方側(図4において左側)を円弧面に形成した仕切壁75が設けられている。この仕切壁75の下部は、ボトムケース72に設けた仕切壁72cによって形成されている。仕切壁75によってケース体71内は、仕切壁75の下側(内側)空間からなる吸込み室76と、仕切壁75の前側及び上側空間からなる吹出し室77とに区画されている。吸込み室76は吸気経路の一部をなし、同様に、吹出し室77は排気経路の一部をなしている。
【0049】
ボトムケース72の下面つまり被掃除面と対向する底壁には、図7に示されるようにケース体71の幅方向に延びる吸込み開口72aが形成されている。この開口72aは吸込み室76の一部をなしている。仕切壁75の前側下端部つまり仕切壁72cには吸込み室76下部に連通する吹出し口75a(図4参照)が形成されており、この吹出し口75aを通して排気風の大部分が吸込み開口72aに吹出されるようになっている。この場合、吸込み開口72aを通して被掃除面に排気風を吹き付けるようにすることは、絨毯などの被掃除面の塵埃を吹き上げ易い点で好ましい。
【0050】
図5に示すように接続管74は、接続管部74aとこの接続管部74aの先端部外周に形成された環状壁74bとから構成され、環状壁74bの下端両側には左右方向に突出させて形成した軸筒74cが形成されている。これら軸筒74cの内部には、接続管部74aと環状壁74bとの間に形成された空間部、つまり排気経路の一部である流路74fに連通する連通路74dが形成されている。接続管部74aの内部は吸込み室76と連通する吸気経路の一部である吸込み通路78を構成している。
【0051】
軸筒74cの外周には環状溝74eが形成されており、この環状溝74eにボトムケース72およびトップケース73に形成した嵌合縁72b(トップケース73の嵌合縁は図示しない)を嵌合させて、ボトムケース72とトップケース73とを図示しないねじで連結することによって、接続管74はケース体71に軸筒74cを回動中心として回動可能に取付けられている。
【0052】
図5中1点鎖線の矢印で示されるように吸込み口体70においては、接続管部74aと環状壁74bとの間の流路74fから軸筒74c内の連通路74dを通って吹出した排気風は、吹出し室77を経て、この室77の後方に向けて吸込み室76内に吹き出されるようになっている。
【0053】
吸込み室76には回転部材としての回転ブラシ等の回転清掃体79が収容されている。この清掃体79は、軸体79aと、この軸体79aの外周面から突出して軸体79aの軸方向に沿って取付けられた軟質のブレードやブラシ毛等の清掃部材79bと、軸体79aの両端部をなす軸部79dに取付けられた軸受79cとを備えて形成されている。清掃部材79bは螺旋状又はV字状等をなして設けてもよい。軸部79dはステンレスや鉄等の金属丸棒で形成されている。この軸部79dが中心部を貫通する軸受79cは、含油メタル又はボールベアリング或いは高摺動性樹脂等で形成されていて、その外形は四角形状をなしている。
【0054】
図8等に示されるように回転清掃体79は、その左右一対の軸受部つまり軸部79d及び軸受79cを、吸込み室76の両端壁76aに設けた連通口111に遊通するとともに、その軸受79cをトップケース73及びボトムケース72に突設されたリブ112、113で挟持することによって、水平な姿勢に取付けられている。こうしてケース体71に取付けられた回転清掃体79は、その清掃部材79bに吹出し口75aから排気風を吹付けられて回転するようになっている。
【0055】
軸受79cが配置されたケース体71内の軸受配置室114は、吸込み室76の長手方向他端壁76bの外側に位置される吹出し室77の一部で形成されている。この軸受配置室114と吸込み室76とはこれらの間を仕切った前記端壁76bの連通口111によって連通されていて、この連通口111の中心部に軸部79dが貫通されている。連通口111は、ボトムケース72から起立する端壁用板部及び仕切壁75から下方へ折り曲げられた端壁用板部に夫々設けた切欠きを上下から合わせて形成されている。
【0056】
なお、図7中121は吸込み開口72aの後側近傍位置に長手方向に沿ってボトムケース72の底壁に取付けられたブラシ毛、122はボトムケース72の底壁に取付けられた走行補助車輪としての前車輪、123はボトムケース72の底壁に取付けられた走行補助車輪としての後車輪である。又、図中124は家具等の傷付き防止用バンパーである。
【0057】
前記構成の空気循環式電気掃除機を用いて、掃除をする場合は、把手63を手で握り、その制御スイッチ63aを操作して、電動送風機15を駆動させた後、被掃除面例えば絨毯を掃除すべく、吸込み口体70を前後方向に移動させればよく、制御スイッチ63aの操作指令に応じて電動送風機15が駆動されると、この電動送風機15の後方への送風作用によって集塵室12が負圧となる。この結果、吸込み口体70の吸込み開口72aの部分の空気が、図3及び図4中矢印aに示すように吸込み室76、吸込み通路78、内管61、吸塵ホース50の内ホース53、接続筒54の内筒56を経て集塵室12内の集塵袋80内に吸込まれ、この吸込み気流中に含まれる塵埃は集塵袋80によって除去される。
【0058】
そして、以上のように吸込まれた空気は、電動送風機15のファン15bに吸込まれた後、この送風機15のモータ15aを冷却しつつ流通し、排気風としてモータケース15fの通気孔15gからモータカバー17内に排気される。モータカバー17内に排気された排気風は、矢印bに示すように通気孔17d、循環路36、接続筒54の外筒55の連通孔55e、接続筒54の内筒56の外周と外筒55の間に形成された流路、ホース部51の内ホース53の外周と外ホース52の間に形成された流路、吸塵パイプ60の内管61と外管62の間に形成された流路67、吸込み口体70の接続管74の流路74f、吹出し室77を経て吹出し口75aから吸込み室76に吹出される。
【0059】
この吹出しにおいて排気風が回転清掃体79の清掃部材79bに吹き付けられるから、回転清掃体79は回転して、その清掃部材79bが絨毯の毛足の間に存在する塵埃をかき出す。こうしたかき出しにより絨毯の表面に出された塵埃は、絨毯の毛足が吸込み室76の吸込み開口72aに入り込むに伴い、前記吹出し口75aから吹出された排気風つまり循環気流によって運ばれ(吸込まれ)、矢印aで示した前記吸気経路中の集塵室12において集塵袋80によって捕捉される。そして、塵埃が除去された吸込み気流は、電動送風機15のファン15bに吸込まれた後、この送風機15のモータ15aを冷却しつつ流通し、排気風として再びモータカバー17内に排気される。それにより、この排気風は前記矢印bで示した排気経路を経て吹出し口75aから再び吹き出されて、回転清掃体79を回転させながら吸込まれて循環する。
【0060】
以上のように電動送風機15からの排気を吸込み口体70に戻して吸込みつつ完全循環させるから、吹出し口75aから吹出されて循環する気流によって吸込んだ塵埃を前記吸気経路中の集塵室12において集塵袋80によって捕捉する空気循環式の掃除をすることができる。この掃除によれば、空気を循環させるので、電動送風機15の駆動音が外部に漏れることが抑制され、静かに掃除ができるとともに、吸込み開口72aに被掃除面が吸付くことを抑制しつつ、被掃除面に対し吸込み口体70を軽く動かしながら掃除することができる。
【0061】
そして、既述の空気循環において吸込み口体70のケース体71を通る排気の大部分は吹出し口75aに向って流れ込む主排気流をなすが、一部は前記主排気流から分流して図5及び図6(A)中2点鎖線の矢印cに示すように回転清掃体79の軸受79cが配置された軸受配置室114に流れ込む。この分流された排気風の一部は、軸受配置室114内を流動し連通口111を通過して吸込み室76に吹出される。こうした分流排気風の経路中には前記軸受79cが配置されているので、この軸受79cの周囲を排気が通り抜ける。
【0062】
ところで、掃除機本体1内の電動送風機15からの排気の温度は通気孔15gでは約80°と高温であるが、その温度は、排気が連通管Rを通る際の大気中への放熱によって、この連通管Rを通って吸込み通路78に到達したときには約40に温度降下している。これは、連通管Rが吸塵ホース50と吸塵パイプ60とを接続して放熱経路が長く確保されているとともに、この連通管Rでの排気経路は吸気経路よりも大気側にあって表面積が広く、したがって、排気の熱の大気中への放熱特性が良いことにより実現できたものである。
【0063】
一方、回転清掃体79の回転に伴いその軸部79dと軸受79cとは互いの摺動摩擦によって発熱する。この発熱についての冷却を講じずに放置すると、軸受部の温度はケース体71を通る排気の温度よりも高くなるが、前記のように軸受部の周囲には前記約40度に温度降下した低温の排気が通り抜けるので、この排気によって前記軸受部を強制空冷して温度上昇を抑制して、軸受部の温度が上がり過ぎることに伴う摺動摩擦部の焼き付けを防止できる。そのため、焼き付けに伴う前記軸受部の摺動不良の発生を防止できる。
【0064】
しかも、前記のように電動送風機15の排気を利用して前記軸受部を強制空冷するから、特別に冷却ファンをケース体71に設ける必要がなく、部品点数が少なく、簡単な構成で実現できるとともに、冷却ファンを設けるためのスペースが不要であるので吸込み口体70を小形にでき、しかも、冷却ファンを設けて強制空冷する場合よりも軽量にできる。更に、排気は集塵袋80により塵埃や砂塵を除去されたきれいな空気であるから、外気を冷却ファンでケース体71内に取込んで前記軸受部を強制空冷する場合のように、外気中に含まれる塵埃などが前記摺動摩擦部に付着して摺動不良の原因となることが少ない。
【0065】
その上、前記軸受部を強制空冷した前記分流空気は、既述のように連通口111を通って軸受配置室114から吸込み室76に吹出すから、回転清掃体79によってかき上げられた塵埃が軸受配置室114内に浸入することが防止される。このように軸受配置室114から吸込み室76へ流入する排気風により、綿埃や砂塵等の塵埃が前記軸受部に寄り付いて付着することを妨げるので、塵埃の付着による前記軸受部での摺動不良の発生を防止できる。
【0066】
又、既述のように主排気流から分流して回転清掃体79の軸受部を冷却した排気流を連通口111から吸込み室76に流入させて、この吸込み室76からに回収して循環させることができるため、連通口111を通って吸込み室76に回収される風量に応じて吸込み開口72aの負圧を小さくでき、この吸込み開口72aに被掃除面が吸付くことを少なくできる。
【0067】
図9及び図10は本発明の第2の実施の形態を示している。この実施の形態は基本的には前記第1の実施の形態と同様な構成であるので、同様構成部分には前記第1の実施の形態と同じ符号を付して、その構成および作用の説明を省略し、以下異なる部分について説明する。
【0068】
第2の実施の形態が第1の実施の形態と異なる構成は、ケース体71のボトムケース72の底壁に被掃除面に対向する底面開口115を設けて、この底面開口115と軸受配置室114とを連通させた点であり、この点以外の構成は、図19及び図10に示されない部分の構成を含めて前記第1の実施の形態に係る吸込み口体及びこれを備えた電気掃除機と同じである。
【0069】
したがって、この第2実施形態においても、主排気流から分流された排気を、軸受配置室114から連通口111を通して吸込み室76に回収するに伴い、この分流空気の流れによって軸受配置室114内に配置された回転清掃体79の軸受部を強制空冷して、本発明の課題を解決できる。しかも、この場合に、軸受配置室114に流入した排気の一部は、連通口111を通ることなく、軸受配置室114から底面開口115を通って被掃除面方向に吹出される。この被掃除面への排気の吹出しにより、被掃除面が絨毯である場合にその毛足の根元側に付着している塵埃をその吹き上げるから、この塵埃を、吸込み口体70の吸込み開口72aに吸込み易くできる。しかも、底面開口115からの放出空気量に応じて吸込み開口72aから低温の外気が吸込まれるに伴い、吸塵し易くなるだけではなく循環する空気温度を下げることができる結果、循環する排気の一部を利用してなされる前記軸受部に対する既述の強制空冷の性能を向上できる。
【0070】
図11は本発明の第3の実施の形態を示している。この実施の形態は基本的には前記第1の実施の形態と同様な構成であるので、同様構成部分には前記第1の実施の形態と同じ符号を付して、その構成および作用の説明を省略し、以下異なる部分について説明する。
【0071】
第3の実施の形態が第1の実施の形態と異なる構成は、被掃除面及び吸込み室以外の方向に向けて開口する放出口71aを、ケース体71の例えばボトムケース72の両端壁に夫々設けるとともに、この放出口71aを前記軸受配置室に連通させた点であり、この点以外の構成は、図11に示されない部分の構成を含めて前記第1の実施の形態に係る吸込み口体及びこれを備えた電気掃除機と同じである。
【0072】
したがって、この第3実施形態においても、主排気流から分流された排気を、軸受配置室から連通口を通して吸込み室に回収するに伴い、この分流空気の流れによって軸受配置室内に配置された回転清掃体の軸受部を強制空冷して、本発明の課題を解決できる。しかも、この場合に、軸受配置室に流入した排気の一部は、連通口を通ることなく、軸受配置室から放出口71aを通って被掃除面以外の方向に(例えば側方)吹出されるため、この放出空気量に応じて吸込み開口から低温の外気が吸込まれるに伴い、吸塵し易くなるだけではなく循環する空気温度を下げることができる結果、循環する排気の一部を利用してなされる前記軸受部に対する既述の強制空冷の性能を向上できる。
【0073】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0074】
請求項1〜3に係る発明の吸込み口体によれば、ケース体を通って循環し電動送風機から排出される排気の少なくとも一部の排気を、ケース体に取付けられた回転清掃体等の回転部材の軸受部の周囲に流動させ、この排気を利用した強制空冷で前記軸受部の温度上昇を低く抑制し焼き付かないようにするとともに、前記軸受部を空冷する排気により軸受部に綿埃や砂塵等が寄り付いて付着しないようにしたので、前記軸受部での摺動不良を防止することができ、しかも、前記空冷のために冷却ファンを特別にケース体内に組込む必要がないので、簡単な構造で実現できるとともに、全体の大形化や重量の増加も抑制でき、それに伴い取扱い易くできる。
【0075】
請求項4、5に係る発明の電気掃除機によれば、簡単な構造でかつ大形化や重量の増加を抑制しつつケース体に取付けられた回転部材の軸受部を排気を利用して空冷できる請求項1〜3の内のいずれか1項の吸込み口体を備えるので、取扱い易く、そして、回転部材の軸受部での摺動不良を防止でき長寿命でかつ安価な空気循環式の電気掃除機を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るキャニスタ型空気循環式電気掃除機全体の構成を示す斜視図。
【図2】図1に示された電気掃除機の掃除機本体の構成をこの本体に差込み接続された吸塵ホースとともに一部を断面して示す側面図。
【図3】図1に示された電気掃除機が備える連通管の吸塵ホースと吸塵パイプとの連結部分の構成を一部断面して示す側面図。
【図4】図1に示された電気掃除機の吸込み口体の構成を吸塵パイプの一部とともに示す断面図。
【図5】図4に示された吸込み口体の構成をそのトップケースを取外した状態で一部断面して示す平面図。
【図6】図4に示された吸込み口体の構成をそのトップケース及び仕切壁を取外した状態で一部断面して示す平面図。
【図7】図4に示された吸込み口体の構成を示す下面図。
【図8】(A)は図7中Z−Z線に沿って示す断面図。
(B)は図7中Y−Y線に沿って示す断面図。
【図9】本発明の第2の実施の形態に係るキャニスタ型空気循環式電気掃除機が備える吸込み口体の構成を示す下面図。
【図10】(A)は図9中X−X線に沿って示す断面図。
(B)は図9中W−W線に沿って示す断面図。
【図11】本発明の第3の実施の形態に係るキャニスタ型空気循環式電気掃除機が備える吸込み口体の構成を示す側面図。
【符号の説明】
1…掃除機本体
15…電動送風機
R…連通管
50…吸塵ホース(連通管)
60…吸塵パイプ(連通管)
70…吸込み口体
71…ケース体
71a…放出口
72a…吸込み開口
74…接続管
74f…流路(排気経路の一部)
75…仕切壁
75a…吹出し口
76…吹出し室
76b…吹出し室の端壁
77…吹出し室
79…回転清掃体(回転部材)
78…吸込み通路(吸気経路の一部
79a…軸体
79b…清掃部材
79c…軸受
79d…軸部
80…集塵袋(集塵フィルタ)
111…連通口
114…軸受配置室
115…底面開口

Claims (5)

  1. 掃除機本体内の電動送風機の動作により吸込まれる空気を前記電動送風機の上流側に配置された集塵フィルタに通して塵埃を捕捉し、前記集塵フィルタを通過して前記電動送風機から出る排気を回収し循環させながら掃除をする電気掃除機に備えられ、循環する空気が通過するケース体の被掃除面と対向する吸込み開口を通して前記被掃除面上の塵埃の吸込みを行なうとともに、前記ケース体に回転部材が取付けられた吸込み口体において、
    前記ケース体の底壁に被掃除面に対向する底面開口を設けるとともに、この底面開口を前記回転部材の軸受部が配置された前記軸受配置室に連通させて、前記ケース体に戻された排気の少なくとも一部を前記軸受配置室内に通過させることを特徴とする吸込み口体。
  2. 掃除機本体内の電動送風機の動作により吸込まれる空気を前記電動送風機の上流側に配置された集塵フィルタに通して塵埃を捕捉し、前記集塵フィルタを通過して前記電動送風機から出る排気を回収し循環させながら掃除をする電気掃除機に備えられ、循環する空気が通過するケース体の被掃除面と対向する吸込み開口を通して前記被掃除面上の塵埃の吸込みを行なうとともに、前記ケース体に回転部材が取付けられた吸込み口体において
    前記ケース体に被掃除面及び前記吸込み室以外の方向に向けて開口する放出口を設けるとともに、この放出口を前記回転部材の軸受部が配置された前記軸受配置室に連通させて、前記ケース体に戻された排気の少なくとも一部を前記軸受配置室内に通過させることを特徴とする吸込み口体。
  3. 掃除機本体内の電動送風機の動作により吸込まれる空気を前記電動送風機の上流側に配置された集塵フィルタに通して塵埃を捕捉し、前記集塵フィルタを通過して前記電動送風機から出る排気を回収し循環させながら掃除をする電気掃除機に備えられ、循環する空気が通過するケース体の被掃除面と対向する吸込み開口を通して前記被掃除面上の塵埃の吸込みを行なうとともに、両端部に軸受が取付けられた軸体にその外周面から突出しかつ前記軸体の軸方向に沿って清掃部材を取付けてなる回転清掃体が、前記ケース体に取付けられ、前記循環する空気が通過する接続管が前記ケース体の幅方向中央部に取付けられた吸込み口体において、
    前記回転清掃体の軸受部が配置された軸受配置室を通った排気の少なくとも一部を前記吸込み開口を有した前記ケース体の吸込み室に導入させる連通口を、前記吸込み室と前記軸受配置室とを仕切った前記吸込み室の端壁に設け、この連通口に前記軸受を対向させるととともに前記清掃部材の長手方向の端を対向させて、前記軸受配置室内に前記ケース体に戻された排気の少なくとも一部を通過させることを特徴とする吸込み口体。
  4. 掃除機本体内の電動送風機の動作により吸込み口体から吸込まれる空気を前記電動送風機の上流側に配置された集塵フィルタに通して塵埃を捕捉し、前記集塵フィルタを通過して前記電動送風機から出る排気を前記吸込み口体に戻して回収し循環させながら掃除をする電気掃除機において、
    前記吸込み口体が前記請求項1〜3の内のいずれか1項に記載の吸込み口体であることを特徴とする電気掃除機。
  5. 前記掃除機本体と前記吸込み口体とを大気中に露出する連通管を介して接続するとともに、前記連通管はその少なくとも一部に前記電動送風機から出て前記吸込み口体に戻される排気を導く排気経路を有していることを特徴とする請求項4に記載の電気掃除機。
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