JP3482137B2 - 吸込み口体及び電気掃除機 - Google Patents

吸込み口体及び電気掃除機

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気循環式の電気
掃除機及びこれが備える吸込み口体に関する。
【0002】
【従来の技術】空気循環式電気掃除機は、掃除機本体内
の電動送風機の動作により吸込み口体の吸気口から空気
を吸込み、この吸込んだ空気をフィルタに通して塵埃を
捕捉し、フィルタを通過して電動送風機から排出される
空気を吸気口に戻して、この戻された空気を回収し、循
環させながら掃除をするものである。
【0003】この空気循環式の掃除中に吸込み口体を被
掃除面に近づけたり、この逆に被掃除面から吸込み口体
を離す際に、循環する空気の流れのバランスが崩れるよ
うなことがあっても、吸気口から吹出される空気によっ
て被掃除面上の軽い塵埃等が吹き飛ばされないようにす
る必要がある。そのための技術が特開平9−23999
号公報で知られている。
【0004】すなわち、前記公報の第3図及び第4図に
は、床面と密着した場合に「開」、離れた場合に「閉」
となる開閉弁、つまり、両端に吸い込み具の吸気口を挿
通する突起を有し、ばねで常に閉じ方向に付勢された開
閉弁を備えた電気掃除機用吸い込み具、及び床面と密着
した場合に「入り」、離れた場合に「 切り」 となるよう
にモーターと連動した機構をもった電気掃除機用吸い込
み具が記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、床面(被掃除
面)から吸込み口体が離れた場合にモーターをオフさせ
る技術では、モーターがオフされた後にもその回転子は
慣性により回り続けるから、循環している空気を瞬時に
停止させることはできない。そのため、吸込み口体が被
掃除面から離れた直後には、循環する空気のバランスが
崩れて吸気口を通って空気が吹出されることがあるの
で、この空気によって被掃除面の軽い塵埃が吹き飛ばさ
れ易く、さほどの実効性がない。
【0006】又、吸込み口体に設けた開閉弁の開閉によ
り還流する空気を吸込み口体の吸気口から吹出したり、
或いはこの吹出しを停止させたりする技術では、開閉弁
の突起が吸込み口体の幅方向に延びる吸気口の長手方向
両端にだけ突設されているから、前記突起は被掃除面と
これに対向する吸込み口体の底壁外面との間の吸込み間
隙を仕切る機能を殆ど期待できない。すなわち、吸込み
口体を被掃除面に接離する際、及び吸込み口体を押し動
かすことに伴ってこの口体の前部側が浮き上るように姿
勢が変化する際等に、空気循環のバランスが崩れて循環
している空気の一部が吸気口から被掃除面側に吹出され
ることがあると、前記突起では吹出した空気を有効に遮
ることができない。そのため、吹出した空気が前記吸込
み間隙を通り抜けて、この間隙及びその周囲の軽い塵埃
を吹き飛ばしてしまう恐れがある。
【0007】又、従来提案されている空気循環式電気掃
除機において、その吸込み口体が互いに回動可能に連結
された接続部と吸込み口体主部とを備えた例はない。そ
のため、これら両者の回動に伴い吸込み口体主部が被掃
除面に対して傾いた際に、吸込み口体主部の底壁に開口
された吸気口から空気が吹出される場合について対策を
講じた例は従来知られていない。
【0008】したがって、本発明が解決しようとする第
1の課題は、被掃除面に接離する際等に被掃除面上の塵
埃等を吹き飛ばすことを抑制できる吸込み口体を得るこ
とにある。
【0009】本発明が解決しようとする第2の課題は、
前記第1の課題を解決できる空気循環式の電気掃除機を
得ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る吸
込み口体は、掃除機本体に内蔵された電動送風機により
吸込まれる空気をフィルタに通して塵埃を捕捉し、前記
フィルタを通過して前記電動送風機から排出された空気
を回収し循環させながら掃除をする電気掃除機に備えら
れ、被掃除面側の空気を吸込む吸込み口体を前提とす
る。
【0011】そして、前記第1の課題を解決するため
に、請求項1の発明に係る吸込み口体は、被掃除面に対
向する外面に空気の吸込みを行なう吸気口を有した吸込
み口体主部と、この主部の後部に起倒するように回動可
能に連結されるとともに前記掃除機本体側に連通される
接続部と、前記吸気口の一側に位置して前記吸込み口体
主部に設けられ循環される空気を前記吸気口側に吹出す
還流吹出し口と、前記外面から突出する被掃除面検出部
を有し、この検出部の前記被掃除面への接離に伴って第
1制御位置と第2制御位置とにわたって移動するように
前記吸込み口体主部に取付けられ、前記第1制御位置に
移動された際に前記還流吹出し口から吹出される空気を
前記被掃除面方向に向わせるとともに、前記第2制御位
置に移動された際に前記還流吹出し口から吹出される空
気を前記被掃除面以外の方向に向わせる風向き変更制御
手段と、を備え、かつ、前記被掃除面検出部を前記吸込
み口体主部の回動中心及び前記吸気口よりも後側に配設
したことを特徴とするものである。前記被掃除面検出部
は硬質であっても良く、或いは可撓性を有していてもよ
い。
【0012】この発明においては、吸込み口体主部に掃
除機本体側から還流される空気を還流吹出し口から吸気
口側に吹出すとともに、この空気が掃除機本体側に吸込
まれて回収されるから、この空気循環に伴い吸気口に発
生する吸塵力により、被掃除面と吸込み口体主部の前記
被掃除面と対向する外面との間の吸込み間隙の空気を、
この間隙に臨んだ吸気口に吸込んで、空気循環式の掃除
ができる。
【0013】この掃除における吸気口での吸塵力は、被
掃除面に接離する被掃除面検出部を有した風向き変更手
段によって、その被掃除面検出部の被掃除面への接離に
伴って自動的に切換えられる。すなわち、被掃除面検出
部が被掃除面に接触してこの面で押し動かされるように
なると、風向き変更手段は、第1制御位置に移動され
て、還流吹出し口から吹出される空気を吸気口に通過さ
せて被掃除面に吹付けるから、被掃除面の塵埃をまき上
げながら、それを吸気口に吸込まれる空気とともに吸込
む掃除が行なわれる。又、被掃除面検出部が被掃除面に
接していない場合等風向き変更手段が被掃除面からの押
し動かし力を実質的に受けない状態では、この変更手段
は第2制御位置に移動されるため、吸気口を通る空気の
吹出しが実質的になくなる。それにより、前記塵埃のま
き上げを期待できないので、吸気口での吸塵力は低減さ
れ軽い塵埃以外の吸込みは困難になる。
【0014】ところで、この発明の吸込み口体の接続部
と吸込み口体主部とは、この主部の後部で回動可能に連
結されているから、掃除中に吸込み口体主部を被掃除面
に接触させようとする場合には、吸込み口体主部がその
自重により前下がりに傾いて、この状態で、まず、吸込
み口体主部の前部が被掃除面に接触し、引続いて吸込み
口体主部の底壁外面と被掃除面との間に適正な大きさの
吸込み間隙が形成されるように吸込み口体主部が回動さ
れる。このような吸込み口体の挙動にしたがい被掃除面
検出部を介して風向き変更手段が被掃除面に接して押し
動かされるから、風向き変更手段は第1制御位置に移動
される。
【0015】したがって、吸込み口体主部の前傾により
その後部と被掃除面との間が吸込み口体主部の前側と被
掃除面との間よりも大きく開いた状態では、風向き変更
手段を第2制御位置に保持できる。そのため、風向き変
更手段を介して吸気口から被掃除面に向けて空気が吹付
けられることが防止される。なお、こうしたことは、掃
除中に吸込み口体主部を被掃除面から離そうとする際等
にも、同様に得ることができる。
【0016】そして、前記第1の発明を実施するにあた
り、それに従属する請求項2の発明に係る吸込み口体の
ように、前記被掃除面検出部を前記吸込み口体主部の幅
方向に連続して延びるように設けるとよい。
【0017】この発明においては、被掃除面に接触した
被掃除面検出部を防風壁として用いることができる。そ
れにより、被掃除面に吸込み口体主部を接離する際に吸
気口を通って被掃除面側に空気が吹出される場合、及び
吸込み口体を前方へ押し動かす際に、吸込み口体主部の
前部が浮き上る斜め姿勢となる場合、或いは、吸込み口
体主部を後方に引き動かす際に吸込み口体主部の後部が
浮き上る前傾姿勢となっても、被掃除面に向けて吹出さ
れた空気を被掃除面検出部で遮って、この検出部より後
方への空気の吹き抜けを防止できる。
【0018】又、前記第2の発明を実施するにあたり、
この発明に従属する請求項3の発明に係る吸込み口体の
ように、前記還流吹出し口を前記吸気口の前側に設け
て、この吹出し口から後方に向けて空気を吹出すように
してもよい。
【0019】この発明においては、風向き変更手段が第
1制御位置に移動されて循環する空気が吸気口を通って
被掃除面側に吹付けられる場合、吹出し空気流は主とし
て還流吹出し口の吹出し方向下流側、つまり、吸込み口
体主部の後方に向って吸気口を通り抜けようとする。し
かし、この吹出し方向下流側には既述のように防風壁を
なす被掃除面検出部が設けられているから、この検出部
によって吸気口を通り抜けた吹出し空気の流れを遮っ
て、後方への空気の吹き抜けを防止できる。
【0020】請求項4の発明に係る電気掃除機は、掃除
機本体内の電動送風機の動作により吸込み口体の吸気口
から被掃除面側の空気を吸込み、この吸込んだ空気をフ
ィルタに通して塵埃を捕捉し、前記フィルタを通過して
前記電動送風機から排出される空気を前記吸気口に戻し
て、この戻された空気を回収し循環させながら掃除を行
なう電気掃除機を前提とする。
【0021】そして、前記第2の課題を解決するため
に、請求項4の発明に係る電気掃除機は、前記吸込み口
体を前記請求項1〜3項のうちいずれか1項に記載の吸
込み口体としたことを特徴とするものである。
【0022】したがって、この空気循環式電気掃除機に
おいては、請求項1〜3の発明に係る吸込み口体を備え
ることにより、これら請求項1〜3項のうちいずれか1
項の発明の作用を既述のように得ることができ、そのた
め、前記第1の課題を解決できる空気循環式電気掃除機
を提供できる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図8を参照して本発
明の第1の実施の形態を説明する。図1及び図2に示さ
れるように第1の実施の形態に係るハンディ型の空気循
環式電気掃除機11は、掃除機本体12と、吸込み口体
13とを備えている。
【0024】後部上面にハンドル12aを有した掃除機
本体12は、上下又は左右一対の合成樹脂製本体ケース
21をねじ止め等により連結して形成されている。本体
ケース21の前部にはその前傾した前端面に一端が露出
する接続口22が取付けられている。接続口22には吸
込み口体13が着脱自在に挿入して取付けられる。この
接続口22は、大径部と小径部とを連ねて段付き円筒状
をなしていて、その小径部と大径部との境をなす壁面に
は複数の通気孔22aが周方向に間隔的に設けられてい
る。
【0025】図2に示されるように両本体ケース21の
内面にはこれらの連結に伴って先端が互いに当接される
所要の仕切りリブが一体に設けられており、これらリブ
によって、本体ケース21内は、前部の集塵室23と、
中間部の排気室24と、後部のリール収容部25と、集
塵室23及び排気室24の下側にわたる戻し空気路をな
す本体ケース21下部の還流室26とに仕切られてい
る。排気室24の前側に位置された集塵室23の上面は
開口され、この開口は本体ケース21の前部上側部分に
着脱可能に取付けられるケース蓋27により気密的に閉
じられている。
【0026】図2に示されるように集塵室23の前壁は
フィルタ取付け部28として形成され、このフィルタ取
付け部28の上端近傍には手動によりばね29の力に抗
して図2中矢印方向に枢軸30aを中心にして回動操作
されるフィルタ押さえ30が取付けられている。集塵室
23に出し入れ可能に収容されるフィルタとしての紙パ
ック製の集塵袋31は、その平板状の口枠31aをフィ
ルタ押さえ30によりフィルタ取付け部28に取付ける
ことにより集塵室23に収容されている。集塵室23の
後部には多数の細長い通気孔を有したフィルタ支え32
が収容され、このフィルタ支え32は掃除動作に伴い膨
張した集塵袋31の後面を支持する。
【0027】排気室24には電動送風機35がその吸込
み口を集塵室23側に向けて設置されている。36、3
7は電動送風機35の前後両端部に嵌合された防振用の
モータ支持ゴムである。排気室24と集塵室23との境
界部に位置される仕切りリブ38には前記吸込み口に対
向する開口38aが開けられており、それによって集塵
室23内の集塵袋31を通過した空気が電動送風機35
に吸込まれる。
【0028】電動送風機35は、電動送風部とこの送風
部に取付けられた後述のモータカバー39とを備えてい
る。すなわち、図2に示されるよう電動送風部は、固定
子35aと、この固定子35aの鉄心の一端面に固定さ
れた軸受ブラケット35bにねじ止めされたディフュー
ザ35cと、このディフューザ35cの周部に嵌合して
取付けられて前記吸込み口を有したファンカバー35d
と、固定子鉄心の他端面にねじ止めされた軸受ブラケッ
ト35e及び前記ブラケット35bに夫々取付けられた
軸受にわたって回転自在に支持された回転子35fと、
この回転子35fの回転子軸の一端部に連結されてファ
ンカバー35dで覆い隠される遠心ファン35gと、回
転子35fが有する整流子35hに弾性的に押付けられ
るカーボンブラシを有した図示しない一対のブラシ装置
とを有している。
【0029】したがって、この電動送風部は、ディフュ
ーザ35c及び遠心ファン35gをファンカバー35d
の内部に収めた送風部の下流側に、固定子35a及び回
転子35f等の前記送風部以外の部品からなるモータ部
が突出した構成となっている。ファンカバー35dの外
周面には前記モータ支持ゴム36が嵌合されている。軸
受ブラケット35eの軸受取付部35i以外の所は例え
ば4本の柱構造をなしており、そのうちの2本の柱部に
前記ブラシ装置が取付けられている。
【0030】電動送風機35の運転時には、その吸込み
口から遠心ファン35gに吸込まれた集塵室23側の空
気が、このファン35gの周囲から吐出された後、ファ
ンカバー35dの内面で案内されながらディフューザ3
5c内にその外周部の入口から流入し、そして、このデ
ィフューザ35cにより静圧化されながらモータ部の固
定子35aの周囲に向けて流出される。
【0031】図2に示されるように電動送風機35のモ
ータカバー39は、合成樹脂によりカップ状に成形され
ていて、前記電動送風部のディフューザ35cよりも下
流側部分を覆い隠している。このカバー39はその開口
縁部をファンカバー35dの外周部に嵌合して取付けら
れている。両カバー35d、39間には前記モータ支持
ゴム36のディフューザ35c側の端部が挟まれて、こ
れらの間を気密的にシールしている。このモータカバー
39の周壁には、電動送風機35から出る排気に対して
掃除機本体12を熱的に保護するため温度センサとし
て、例えば温度過昇防止用のサーモスタット(図示しな
い)が取付けられているとともに、モータカバー39内
と排気室24とを連通する複数の排気通孔41(一つの
み図示)が開けられている。
【0032】モータカバー39の底壁中央部に設けた孔
には前記ブラケット35eの軸受取付部35iが貫通さ
れ、この取付部35iの外面に前記モータ支持ゴム37
が嵌合されている。このモータカバー39を備えた電動
送風機35は、その前後両端部にモータ支持ゴム36、
37を夫々嵌め付けた状態で、排気室24及びリール収
容部25の境界をなす仕切りリブ45と前記仕切りリブ
38との間に挿入して設置される。なお、こうした支持
は掃除機本体12の組み立てに伴って一対の本体ケース
21の夫々についてなされる。
【0033】図2に示されるようにリール収容部25に
は電動送風機35に給電するためのコードリール51が
収容されている。又、掃除機本体12の後部壁には排気
口52が複数設けられている。これら排気口52のうち
掃除機本体12の後壁21aに在る部分は、後壁21a
を下にして掃除機本体12を床面上に立てて置く場合に
脚として使用するために後壁21aの外面に突設された
脚用突部53に開口されている。排気口52と前記排気
室24とは、コードリール51の外面に沿って形成され
た図示しないトンネル状の排気径路を介して連通されて
いる。この排気径路は、コードリール51の電源コード
が通る本体ケース21の図示しないコード通し部からの
排気の吹出しを防止するために有効であるが、コードリ
ール51全体を排気から隔離するリブを本体ケース21
に設ける場合などには省略できるとともに、排気室24
とリール収容室25とをリブ等で完全に区画した空気循
環式電気掃除機においては、既述の掃除機本体12から
外部へ排気するための構造は省略できる。
【0034】図2に示されるようにモータカバー39の
周部には前記排気通孔41に比較して遥かに開口面積が
大きく短い角筒状の空気出口55が下向きに一体に突設
され、この出口55にはゴムパッキン56が嵌合されて
いる。空気出口55は前記還流室26を仕切る仕切りリ
ブ57に設けた孔58に気密的に接続されている。その
ため、空気出口55を介してモータカバー39内と還流
室26における掃除機本体12の後部側端部とは連通さ
れている。
【0035】図1及び図2中59は電動送風機35への
通電をオン・オフするスイッチである。又、60は、電
動送風機35の吸込み側に位置する集塵室23内の真空
圧が所定の値をより下がった時に開いて外気を集塵室2
3内に導入するためのリーク弁である。
【0036】次に、図3〜図8を参照して前記吸込み口
体13について説明する。吸込み口体13は、掃除機本
体12側に連通される接続部としての接続管101と、
吸込み口体主部102と、還流吹出し口103と、風向
き変更手段としての風向き制御体104とを備えてお
り、後述のばね以外の各部品はすべて合成樹脂の成形品
である。
【0037】前記接続口22に着脱可能に挿入して掃除
機本体12側に連通される接続管101は、図7及び図
8に示されるように両端が開口された内側接続管105
と、この先端部側に一体かつ同軸的に設けられた外側接
続管106とを有している。
【0038】外側接続管106よりも長い円筒形状の内
側接続管105は、接続口22の小径部に挿入されて前
記口枠31aが有するゴム製シール弁(図示しない)、
又は接続口22の集塵室23側端部に嵌め付けられるゴ
ム製シール弁(図示しない)を押し開いて、塵埃を含ん
だ空気を前記集塵袋31内に導くようになっている。こ
の内側接続管105の本体ケース21外に突出される先
端部の開口縁には上下一対のストッパ突縁107、10
8が外向きに突出されている。
【0039】外側接続管106は、接続口22の大径部
に挿入されるもので、その軸方向一端において内側接続
管105との間に還流空気導入口106aを形成してい
る。この外側接続管106の軸方向他端部には前記軸方
向に対して直角で互いに外側方向を向いて開口する左右
一対の還流空気導出口106bが形成されている。これ
ら還流空気導出口106bの周壁は円環形の枢軸筒部1
09をなしており、この筒部109の外周面には周方向
に連続するフランジ110が一体に突設されている。外
側接続管106の還流空気導入口106a側の外周面に
は合成ゴム製Oリング等の気密シール材111が取付け
られている。なお、図7中112は外側接続管106か
ら一体に突設された爪である。
【0040】この接続管101は、図2に示されるよう
に外側接続管106が接続口22の通気孔22aが開け
られた壁面に当るまで挿入され、この挿入により外側接
続管106が接続口22の内周面に嵌合されて、この内
周面との間の気密を気密シール材111により確保し
て、かつ、この状態で周方向に回動させることにより、
通気孔22aを通った爪112を通気孔22aを有した
前記壁面に引っ掛けて本体ケース21に取付けられる。
爪112の引っ掛りにより接続口22に対する吸込み口
体13に対する外れ止めがなされるとともに、前記還流
室26と外側接続管105の内部とは、還流空気導入口
106a及びこれと近接して対向する通気孔22aとを
介して連通される。
【0041】図3及び図4に示されるように吸込み口体
主部102は主部上ケース121と主部下ケース122
とを互いに嵌合させるとともにねじ120により連結し
て形成されている。主部上下両ケース121、122の
後部内面には半円状の凹みを有したリブからなる一対の
軸受板123、124が夫々一体に突設されていて、こ
れらにより前記各枢軸筒部109が夫々上下から挟まれ
回動可能に支持されている。この支持構造により吸込み
口体主部102の後部に接続管101が上下方向に起倒
するように回動可能に枢着され、又、吸込み口体主部1
02の回動により被掃除面に対して適正な姿勢を吸込み
口体主部102が得られるようになっている。接続管1
01に対する吸込み口体主部102の上下方向の回動
は、前記ストッパ突縁107、108により規制される
とともに、この回動の際フランジ110と軸受板12
3、124との互いの合い面は摺接される。図7中Pは
接続管101と吸込み口体主部102との回動中心を示
している。
【0042】図7に示されるように吸込み口体主部10
2内は、互いに連続する仕切り125、126によって
内側接続管105に連通する回収室127と、この回収
室127をその下面開口を除いて囲む吹出し室128と
に区画されている。図4等に示されるように仕切り12
5は、主部上ケース121の内面の幅方向中央部に左右
一対の軸受板123相互にわたって一体に突設されたリ
ブからなり、内側接続管105の先端開口(入口端)に
対向している。回収室127は吸気口129に連通され
ており、また、吹出し室128には前記還流空気導出口
106bが連通されている。吸気口129は主部下ケー
ス122の被掃除面と対向する底壁122aに開口して
設けられている。
【0043】仕切り126は、主部上下両ケース12
1、122とは別に成形された合成樹脂板からなり、吸
込み口体主部102の前部の幅方向略全体にわたって配
置されている。この仕切り126の中央部に成形された
上向き後縁部は仕切り125の下縁に凹凸嵌合されてい
るとともに、この上向き後縁部の両側の下向き後縁部は
主部下ケース121に形成された仕切り縁部に上側から
凹凸嵌合されている。
【0044】前記両室127、128を区画するため
に、これらとは別の仕切り126を用いることは、この
仕切り126に相当する部位を主部上下両ケース12
1、122のいずれかに一体に成形する必要がないの
で、これらの成形型の構造を簡単にできて、その成形も
容易にできる点で優れているとともに、仕切り126の
下縁と前記底壁122aにおける前縁部分122bの内
面と間に形成される前記還流吹出し口103の大きさ等
を、マイナーチェンジ等において変更する必要がある場
合に、仕切り126を交換することで容易に対応できる
点で優れている。なお、図4中121aは仕切り126
を上方から押さえ付けて固定するために主部上ケース1
21の内面に一体に突設されたボスである。
【0045】還流吹出し口103は回収室127の一側
(本実施の形態では前側)に位置して形成され、吹出し
口103からは、吹出し室128内に戻されて仕切り1
26及び主部上ケース121をガイドとして流動する空
気が回収室127側に向けて吹出される。なお、図3、
図6、図7において符号131は、スペーサ手段として
底壁122aの周部にその前縁部分122bを除いて間
隔的に植え込まれた下向きの第1ブラシ毛であり、これ
らは可撓性を有しているとともに被掃除面と吸気口12
9との間に所定の狭い吸込み間隙を形成するようになっ
ている。
【0046】吸込み口体主部102の底部には、吸気口
129に発生する吸塵力の大きさを、還流吹出し口10
3から吹出される空気の吹出し方向を変更することによ
って制御する前記風向き制御体104が取付けられてい
る。
【0047】すなわち、図3及び図6等に示されるよう
に風向き制御体104は、合成樹脂により枠状に成形さ
れた制御体本体141の前枠部により風向き制御板部1
42を形成するとともに、後枠部に被掃除面を検出する
ための検出部としての第2ブラシ毛143を下向きに突
設して形成されている。前記吸気口129及び回動中心
Pよりも後方に位置しかつ還流吹出し口103の長手方
向中央部に対応して設けられた第2ブラシ毛143は、
これに限るものではないが、吸込み口体主部102の幅
方向に延びて密に連続しているとともに、第1ブラシ毛
132よりも下方への突出長さが長く、かつ、軟質であ
る。制御体本体141の両側枠部には夫々枢軸部144
が一体に突設されている。
【0048】第2ブラシ毛132は前記接続管101の
入口端側の真下に取付けられ、かつ、吸込み口体主部1
02の幅方向に延びる長さは、前記入口端の左右方向の
最大開口幅よりも長い。特に、本実施形態では前記長さ
を一対の枢軸筒部109の先端間の寸法よりも少し長く
してあり、それによって、第2ブラシ毛132は吸込み
口体主部102の後方へ吹き抜けようとする空気の予想
径路を横切っている。なお、前記のような配置の第2ブ
ラシ毛132がない場合には、吸込み口体13が還流空
気導出口106bを形成する一対の枢軸筒部109を有
することから、吸気口129からの空気の吹出しは吸込
み口体主部102の幅方向中央部に集中して、吸込み間
隙において前記接続管101の入口端側の真下を集中し
て吹き抜けるようになる。
【0049】図3〜図6に示されるように風向き制御板
部142は、その前端部に下側に行くにしたがって斜め
後方に傾斜する比較的急角度の風向き変更用の斜面部位
142aを有しているとともに、この斜面部位142a
の傾斜下端から後方に向けて突出する導風ガイド部位1
42bとを有している。特に、導風ガイド部位142b
の長手方向中央部、すなわち、内側接続管105の吸気
口129に臨んだ入口端に向かい合う部分142cは、
前記入口端に向けて突出されているとともに、その後端
部は円弧状をなして上向きに反っている。このような導
風ガイド部位142bを設けることは、還流吹出し口1
03から吹出される空気を円滑に前記入口端に向けて案
内でき、渦による風損を少なくできる点で優れている。
【0050】一方、主部下ケース122の底壁122a
の外面には、図6に示されるように主部下ケース122
の幅方向両端部において吸気口129に連通する凹み1
51が形成されている。この凹み151は制御体本体1
41の前枠部を除いた形状より一回り大きな形状の溝か
らなり、この凹み151に臨んで底壁122aには軸受
穴152を夫々有した一対の軸受部153が夫々形成さ
れている。そして、風向き制御体104は、その一対の
枢軸部144を軸受部153の軸受穴152に夫々嵌入
することによって、その枢軸部144を支点として回動
自在に取付けられている。
【0051】風向き制御体104が主部下ケース122
に取付けられた状態ではその第2ブラシ毛143が、常
に底壁122aの外面から突出される。そして、風向き
制御体104の後枠部と底壁122aとの間には付勢体
としての左右一対のばね154が挟設され、これらのば
ね154の下方への付勢力により、第2ブラシ毛143
が被掃除面に接していない状態では風向き制御体104
は斜めになって図7(A)に示す第2制御位置に保持さ
れる。
【0052】なお、図3、図6、図7中155は第2ブ
ラシ毛143の後側に接近して底壁122aの外面に植
え込まれた可撓性を有する第3ブラシ毛であり、このブ
ラシ毛155は第1ブラシ毛131と同様な突出高さ及
び強度をもって設けられている。ブラシ毛155を設け
ることは、吸込み口体13を被掃除面に接触させた際に
おいて、被掃除面への吸込み口体13の押付け荷重を第
1ブラシ毛131とともに受けて、第2ブラシ毛143
の過度の変形を防止できる点で優れている。又、図3及
び図6等に示す符号156は斜め前側に向けて起毛した
ベルベット状の平面清掃体であり、吸気口129の真後
ろに位置して底壁122aの外面に取付けられている。
この清掃体156は吸込み口体13の前進時に塵埃を捕
捉し、後退時に既に捕捉した塵埃を離脱させるようにな
っている。
【0053】次に、前記構成の吸込み口体13を備えた
空気循環式電気掃除機11の動作を説明する。この電気
掃除機11は図2に示されるように掃除機本体12の接
続口22に吸込み口体13の接続管101を差込み接続
した状態で、ハンドル12aを握持して電気掃除機11
全体を持ったままで、コードリール51から巻き戻され
た電源コードを介して電動送風機35に給電してこの送
風機35を運転することにより使用される。
【0054】この使用時には、吸込み口体13の内側接
続管105を通って集塵袋31に流入した吸込み空気
(図2及び図7中点線矢印で流れ方向示す)中に含まれ
る塵埃が集塵袋31に捕捉され、この集塵袋31を通っ
た空気は、更にフィルタ支え32を通過して電動送風機
35に吸込まれてから、そのモータカバー39の空気出
口55を通って還流室26に排出されるとともに、その
一部は排気通孔41を通って排気室24に排出される。
【0055】こうして還流室26に流入した排気は、接
続口22の通気孔22aから接続管101の外側接続管
106内に導入されて、この外側接続管106の一対の
還流空気導出口106bから吸込み口体主部102の吹
出し室128に導出された後、還流吹出し口103から
吸気口129側、言い換えれば、接続管101の内側接
続管105の入口端が臨んだ回収室127側に吹出され
て、内側接続管105を介して掃除機本体12側に吸込
まれる。こうした空気の流れを図2及び図7中実線矢印
で示す。このように電動送風機35から排出された空気
を吸込み口体13で回収し循環させることに伴い、その
勢いで吸込み口体13の底壁122aと被掃除面との間
の吸込み間隙の塵埃が外部の空気とともに吸気口129
に吸込まれるので、空気循環式の掃除をすることができ
る。
【0056】なお、このような掃除中において、モータ
カバー39内の空気の一部は既述のように排気通孔41
を通るので、排気室24には排気が満たされる。こうし
て排気室24に満たされた排気は、図示しない排気径路
を通って掃除機本体12の後壁21aに形成された排気
口52から掃除機本体12外に排出される。
【0057】次に、掃除中における風向き制御体104
の動作について説明する。
【0058】被掃除面から吸込み口体13が離れている
時には、ばね154の付勢力で風向き制御体104は図
7(A)に示される第2制御位置に保持されている。こ
の第2制御位置において風向き制御体104の風向き制
御板部142は、回収室127内において還流吹出し口
103の上側に位置されるから、還流吹出し口103か
ら後方に吹出される空気は、風向き制御板部142の前
端部をなしている斜面部位142aに吹き当たることな
く、被掃除面以外の方向、例えば被掃除面と略平行に後
方に向けて吹出される。言い換えれば、吸気口129か
ら下方に向かうことな被掃除面と略平行な気流を形成す
るように接続管101の入口端側に吹出されて、内側接
続管105内に吸込まれる。
【0059】このように被掃除面と略平行に吹出されて
回収される空気は多少とも広がりながら流動するも、吸
気口129を通って外部に吹き出るようなことはないか
ら、この状態で還流吹出し口103から内側接続管10
5に回収される空気の勢いで吸気口129に生起される
吸塵力は、後述の第1制御位置に風向き制御体104が
配置された場合に比較して小さい。又、前記のように回
収される空気の勢いも、後述の第1制御位置に風向き制
御体104が配置された場合に比較して低下しているの
で、空気の吹出しに伴う音が小さく、低騒音で運転でき
る。
【0060】又、被掃除面に吸込み口体13を押し当て
ると、それに伴い風向き制御体104の被掃除面検出部
としての第2ブラシ毛143が被掃除面に接触して押上
げ力を受けるから、ばね154の付勢力に抗して風向き
制御体104が枢軸部144を中心に回動されて、この
制御体141は図7(B)に示される第1制御位置に配
置される。なお、第2ブラシ毛143は、可撓性を有し
ているものの、密集して、しかも、帯状に長く設けられ
ているので、被掃除面の押上げ力を伝達できる。
【0061】第1制御位置において風向き制御体141
の風向き制御板部142は、吸気口129側に寄るとと
もに斜面部位142aを還流吹出し口103と対向させ
て配置される。そのため、還流吹出し口103から後方
に吹出される空気は、風向き制御板部142の斜面部位
142aに吹き当たって斜め下方に向けて案内されるの
で、吸気口129から下方に吹き出て被掃除面で反射さ
れ再び吸気口129から前記底壁122aと被掃除面と
の間の吸込み間隙の空気とともに回収室127に吸込ま
れ、引続いて内側接続管105内に吸込まれる。
【0062】この場合、風向き制御板部142の斜面部
位142aと還流吹出し口103との間の隙間が狭まる
ので、吸気口129を通って被掃除面側に吹き出る空気
の流速は高まる。そのため、じゅうたん等の被掃除面か
ら塵埃を掘り起こす作用を得ることができるとともに、
被掃除面上の比較的重い塵埃でも吹き上げることができ
る。言い換えれば、還流吹出し口103から内側接続管
105に回収される空気の勢いが良いことに伴い、吸気
口129に生起される吸塵力は、図7(A)に示される
第2制御位置に風向き制御体104が配置された場合に
比較して大きい。
【0063】なお、被掃除面に吸込み口体主部102を
軽く押し当てた状態では、第1、第3のブラシ毛13
1、155がストッパとなって、これらの突出長さに等
しい前記吸込み間隙が形成されて空気循環式の掃除が行
なわれるが、この段階から必要に応じて更に強く吸込み
口体主部102を被掃除面に押付ける場合には、各ブラ
シ毛131、155の可撓変形を伴って吸込み間隙をよ
り狭くすることができる。
【0064】前記のように、空気循環式の掃除における
吸気口129での吸塵力は、被掃除面に接離する第2ブ
ラシ毛143を有した回動可能な風向き制御体104に
よって、被掃除面への接離に伴って自動的に切換えられ
る。したがって、被掃除面に吸込み口体13の吸込み口
体主部102を近付ける場合及び被掃除面から吸込み口
体主部102を遠ざける場合に、循環する空気のバラン
スの崩れることがあっても、それに伴って吸気口129
からの空気が吹出されることを防止できる。
【0065】又、前記吸込み口体13は、その接続管1
01と吸込み口体主部102とが、この主部102の後
部で回動可能に連結されている構成であるため、掃除中
に吸込み口体主部102を被掃除面に接触させようとす
る場合には、吸込み口体主部102がその自重により前
下がりに傾いて、この状態で、まず、吸込み口体主部1
02の前部が被掃除面に接触し、引続いて吸込み口体主
部102の底壁122a外面と被掃除面との間に適正な
大きさの吸込み間隙が形成されるように吸込み口体主部
102が回動される。そして、このような吸込み口体1
3の挙動にしたがい被掃除面検出部としての第2ブラシ
毛143が被掃除面に接して押上げられるから、風向き
制御体104は第1制御位置に移動される。
【0066】したがって、前記のような吸込み口体主部
102の前傾によりその後部と被掃除面との間が吸込み
口体主部102の前側と被掃除面との間よりも大きく開
いた状態では、風向き制御体104は第2制御位置に保
持されたままである。そのため、風向き制御体104を
介して吸気口129から被掃除面に向けて空気が吹付け
られることが防止される。それに伴い被掃除面上の塵埃
が周囲へ吹き飛ばされることを防止することができる。
【0067】同様に、吸込み口体主部102がその自重
で前傾する情況は、掃除中に吸込み口体主部102を被
掃除面から離そうとする際、及び吸込み口体13をその
後方に引き動かそうとする際にも生じることがあるの
で、これらの際においても前記と同様に後方への空気の
吹出しによる塵埃の吹き飛ばしを防止できる。
【0068】なお、前記回動中心Pより前側に第2ブラ
シ毛143を設けた場合には、吸込み口体主部102が
前傾姿勢になって、その後部と被掃除面との間が吸込み
口体主部102の前側と被掃除面との間よりも大きく開
いた状態で、被掃除面に先に接して押上げられる第2ブ
ラシ毛143を介して風向き制御体104が第1制御位
置に移動されるので、その斜面部位142aに吹き当っ
て吸気口129を通過した空気が、後方へ吹き抜けて後
方の塵埃を吹き飛ばしてしまい、本発明の課題を解決で
きない。
【0069】しかも、第2ブラシ毛143は、吸込み口
体主部102の幅方向に連続して延びて設けられている
から、このブラシ毛143を防風壁として用いることが
できる。つまり、被掃除面に吸込み口体主部を接離する
際に、仮に、風向き制御板部142をに吹き当って吸気
口129を通って被掃除面側に空気が吹出されるように
なった情況では、第2ブラシ毛143は被掃除面に接触
しているから、このブラシ毛143により被掃除面に沿
って後方へ流れ出ようとする空気を遮ることができる。
それにより、第2ブラシ毛143より後方への空気の吹
き抜けとそれに伴う被掃除面上の塵埃の飛散を防止する
ことができる。
【0070】又、吸込み口体13は掃除中に被掃除面に
沿って押し動かされるが、前方へ押し動かされる際に
は、吸込み口体13に対しては斜め上後方から斜め前方
に向けて力が作用するため、吸込み口体主部102の前
部が浮き上るような斜めの姿勢となることがある。この
ような自体に至ると、第2ブラシ毛143は強く被掃除
面に押付けられて風向き制御体104が第1制御位置に
保持されるので、吸気口129を通って被掃除面に向け
て空気が吹付けられる。しかし、この場合においても前
記の場合と同様に被掃除面に向けて吹付けられた空気を
第2ブラシ毛143で遮って、このブラシ毛143より
後方への空気の吹き抜けとそれに伴う被掃除面上の塵埃
の飛散を防止することができる。
【0071】しかも、風向き制御体104が第1制御位
置にあるときには、吸気口129の前側の還流吹出し口
103から吸気口129を通して後方に向けて循環する
空気が吹付けられるので、その際の吹出し空気流は主と
して還流吹出し口103の吹出し方向下流側、つまり、
吸込み口体主部102の後方に向って吸気口129を通
り抜けようとする。しかし、この吹出し方向下流側には
既述のように防風壁をなす第2ブラシ毛143が設けら
れているから、このブラシ毛143によって吸気口12
9を通り抜けた吹出し空気の流れを遮って、還流吹出し
口103の吹出し方向下流側の被掃除面上の塵埃等が吹
き飛ばされることを防止できる。
【0072】なお、本発明は前記実施の形態には制約さ
れるものではない。例えば、被掃除面検出部143とし
てはブラシ毛に制約されることはなく、制御体本体14
1から一体に突出された硬質な突出部分で作ってもよ
く、又、吸込み口体主部102の幅方向に延びる回転自
在なローラを用いてもよい。そして、ブラシ毛、又はロ
ーラを被掃除面検出部として用いることは、被掃除面等
に傷を付ける恐れが少ない点で優れている。更に、被掃
除面検出部143は必ずしも吸込み口体主部102の幅
方向に連続して延びている必要はなく、間隔的に設けて
もよい。
【0073】又、本発明は、キャニスタ型の空気循環式
電気掃除機にも適用できる。
【0074】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0075】請求項1に記載の発明に係る吸込み口体に
よれば、吸込み口体主部を被掃除面に接離させる際等
に、吸込み口体主部が自重等により回動して傾斜姿勢を
採るにも拘らず、この主部の吸気口から被掃除面に向け
て風向き変更手段により空気が吹付けられることを防止
できるに伴い、吸込み口体主部の後方で被掃除面上の塵
埃が周囲へ吹き飛ばされることを防止できる。特に、請
求項1の発明に従属する請求項2、3の発明に係る吸込
み口体によれば、吸込み口体主部が傾斜して被掃除面へ
の空気の吹付けがあったとしても、被掃除面を検出して
風向き変更手段を動作させる被掃除面検出部が防風壁と
なるから、被掃除面検出部よりも後方で被掃除面上の塵
埃が周囲へ吹き飛ばされることを防止できる。
【0076】請求項4の発明に係る空気循環式電気掃除
機によれば、請求項1〜3のいずれか1項に記載の吸込
み口体を備えるから、前記第1の課題を解決できるとい
う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るハンディ型の
空気循環式電気掃除機全体を掃除機本体と吸込み口体と
を分離した状態で示す斜視図。
【図2】図1に示された電気掃除機全体を掃除機本体に
吸込み口体が接続された状態で示す縦断側面図。
【図3】図1に示された電気掃除機の吸込み口体をその
下面側から見て示す斜視図。
【図4】図3に示された吸込み口体の構成を分解して示
す斜視図。
【図5】図3に示された吸込み口体の構成をその主部上
ケースを取除くとともに一部を切欠いた状態で示す斜視
図。
【図6】図3に示された吸込み口体の主部下ケースとこ
れに枢着される風向き制御体とを分解して示す斜視図。
【図7】(A)は図3に示された吸込み口体の構成を被
掃除面から離した状態で示す縦断側面図。(B)は図3
に示された吸込み口体の構成を被掃除面に接触させた状
態で示す縦断側面図。
【図8】(A)は図3に示された吸込み口体が備える接
続管の構成を示す側面図。(B)は図8(A)中W−W
線に沿って示す断面図。
【符号の説明】
11…電気掃除機、 12…掃除機本体、 13…吸込み口体、 21…本体ケース、 31…集塵袋(フィルタ)、 35…電動送風機、 101…接続管(接続部)、 102…吸込み口体主部、 103…還流吹出し口、 104…風向き制御体(風向き変更手段)、 109…枢軸筒部、 122a…底壁、 123、124…軸受板、 127…回収室、 128…吹出し室、 129…吸気口、 141…制御体本体、 142…風向き制御板部、 142a…斜面部位、 143…第2ブラシ毛(被掃除面検出部)、 144…枢軸部 153…軸受部、 154…ばね(付勢体)、 P…回動中心。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47L 9/08 A47L 5/14 A47L 5/24 A47L 9/28

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】掃除機本体に内蔵された電動送風機により
    吸込まれる空気をフィルタに通して塵埃を捕捉し、前記
    フィルタを通過して前記電動送風機から排出された空気
    を回収し循環させながら掃除をする電気掃除機に備えら
    れ、被掃除面側の空気を吸込む吸込み口体において、 被掃除面に対向する外面に空気の吸込みを行なう吸気口
    を有した吸込み口体主部と、 この主部の後部に起倒するように回動可能に連結される
    とともに前記掃除機本体側に連通される接続部と、 前記吸気口の一側に位置して前記吸込み口体主部に設け
    られ循環される空気を前記吸気口側に吹出す還流吹出し
    口と、 前記外面から突出する被掃除面検出部を有し、この検出
    部の前記被掃除面への接離に伴って第1制御位置と第2
    制御位置とにわたって移動するように前記吸込み口体主
    部に取付けられ、前記第1制御位置に移動された際に前
    記還流吹出し口から吹出される空気を前記被掃除面方向
    に向わせるとともに、前記第2制御位置に移動された際
    に前記還流吹出し口から吹出される空気を前記被掃除面
    以外の方向に向わせる風向き変更制御手段と、を備え、 かつ、前記被掃除面検出部を前記吸込み口体主部の回動
    中心及び前記吸気口よりも後側に配設したことを特徴と
    する吸込み口体。
  2. 【請求項2】前記被掃除面検出部を前記吸込み口体主部
    の幅方向に連続して延びるように設けたことを特徴とす
    る請求項1に記載の吸込み口体。
  3. 【請求項3】前記還流吹出し口を前記吸気口の前側に設
    けて、この吹出し口から後方に向けて空気を吹出すよう
    にしたことを特徴とする請求項2に記載の吸込み口体。
  4. 【請求項4】掃除機本体内の電動送風機の動作により吸
    込み口体の吸気口から被掃除面側の空気を吸込み、この
    吸込んだ空気をフィルタに通して塵埃を捕捉し、前記フ
    ィルタを通過して前記電動送風機から排出される空気を
    前記吸気口に戻して、この戻された空気を回収し循環さ
    せながら掃除を行なう電気掃除機において、 前記吸込み口体を前記請求項1〜3項のうちいずれか1
    項に記載の吸込み口体としたことを特徴とする電気掃除
    機。
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