JP3482138B2 - 吸込み口体及び電気掃除機 - Google Patents

吸込み口体及び電気掃除機

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JP3482138B2
JP3482138B2 JP27900398A JP27900398A JP3482138B2 JP 3482138 B2 JP3482138 B2 JP 3482138B2 JP 27900398 A JP27900398 A JP 27900398A JP 27900398 A JP27900398 A JP 27900398A JP 3482138 B2 JP3482138 B2 JP 3482138B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気循環式の電気
掃除機及びこれが備える吸込み口体に関する。
【0002】
【従来の技術】空気循環式電気掃除機は、掃除機本体内
の電動送風機の動作により吸込み口体の吸気口から空気
を吸込み、この吸込んだ空気をフィルタに通して塵埃を
捕捉し、フィルタを通過して電動送風機から排出される
空気を吸気口に戻して、この戻された空気を回収し、循
環させながら掃除をするものである。
【0003】この種の電気掃除機が備える吸込み口体に
おいて、循環する空気が吸気口から吹出されて被掃除面
上の軽い塵埃等が吹き飛ばされないように考慮した技術
が特開平9−23999号公報及び特公平7−2464
3号公報で知られている。
【0004】特開平9−23999号公報の第3図及び
第4図には、床面と密着した場合に「開」、離れた場合
に「閉」となる開閉弁、つまり、両端に吸い込み具の吸
気口を挿通する突起を有し、ばねで常に閉じ方向に付勢
された開閉弁を備えた電気掃除機用吸い込み具が記載さ
れている。
【0005】特公平7−24643号公報には、掃除機
の把持部付近に設けた操作スイッチを操作して還流率調
節弁を遠隔的に開閉制御すると共に、収塵口が被掃除面
から離れると、自動的に前記調節弁を制御して還流率を
低下させるか、短絡路を開とする技術が記載されてい
る。ここに、収塵口は吸込み口体の吸気口であり、又、
短絡路は掃除機本体内の吸込流路と還流路との間に設け
られた流路である。この短絡路に前記調節弁が設けられ
ていて、この弁により還流率を0%近くにすることによ
り外部からの空気の吸込み(吸塵)をせず、還流率を1
00%近くにすることにより吸塵を行なわせるようにな
っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、吸込み口体又
は掃除機本体に設けた弁の開閉により還流する空気を吸
込み口体の吸気口から吹出させたり、或いはこの吹出し
を停止させたりする前記従来の技術では、弁が循環空気
経路内に位置されているので、空気の循環を妨げ易く、
それに伴い吸塵性能がよくないという問題がある。しか
も、この従来技術では、吸塵力を「零」か「最大」かに
変化させるものであり、その中間段階の大きさの吸塵力
を得ることはできない。
【0007】これに対して、特公平7−24643号公
報のものでは、その還流率調節弁の開度で被掃除面に及
ぼす空気流の強さ、言い換えれば、吸塵力の大きさを掃
除対象に応じて変更できるが、前記還流率調節弁を用い
ることは、既述のような問題がある。
【0008】又、空気循環式の掃除では、非空気循環式
に比較して吸込み間隙の真空度を高めずらいので、クリ
ップや硬貨のような金属小片等の比較的重いごみを吸い
ずらいという問題があり、その改善が求められている。
【0009】したがって、本発明が解決しようとする第
1の課題は、循環する空気の循環率を変化させることな
く、吸塵力の大きさを掃除対象に応じて変えることがで
きるとともに、被掃除面上の塵埃を吹き飛ばすことも抑
制できる吸込み口体を得ることにある。
【0010】又、本発明が解決しようとする第2の課題
は、前記第1の課題を解決できる空気循環式電気掃除機
を得ることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る吸
込み口体は、掃除機本体に内蔵された電動送風機により
吸込まれる空気をフィルタに通して塵埃を捕捉し、前記
フィルタを通過して前記電動送風機から排出された空気
を回収し循環させながら掃除をする電気掃除機に備えら
れる吸込み口体を前提とする。
【0012】そして、前記第1の課題を解決するため
に、請求項1の発明に係る吸込み口体は、被掃除面と対
向する外面に空気の吸込みを行なう吸気口が開口された
吸込み口体主部と、この吸込み口体主部の周部外面に突
設され前記被掃除面に接してこの面と前記外面との間に
吸込み間隙を形成するとともに、この間隙の大きさの変
化を許容するスペーサと、前記吸気口の一側に位置して
前記吸込み口体主部に設けられ循環される空気を前記吸
気口側に吹出す還流吹出し口と、前記スペーサよりも長
く前記外面から突出する被掃除面検出部を有し、この検
出部の前記被掃除面への接離に伴って移動可能に前記吸
込み口体主部に取付けられ、前記還流吹出し口から吹出
される空気に基づく前記吸気口での吸塵力を、前記外面
が前記被掃除面に近付けられるに従い大きくなるように
変化させる吸塵力制御手段と、を備えたことを特徴とす
るものである。
【0013】この発明において、吸込み口体の周部外面
に突設されたスペーサは、被掃除面に接してこの面と被
掃除面と対向する前記外面との間に吸込み間隙を形成す
る。この際、被掃除面にスペーサが接触する直前に吸塵
力制御手段の被掃除面検出部が、被掃除面に接触してこ
の面で押し動かされるから、同時に吸塵力制御手段は移
動され、この移動に従って吸塵力制御手段は吸気口での
吸塵力が大きくなるように制御する。そして、前記吸込
み間隙が形成された状態で、還流吹出し口は吸込み口体
主部に掃除機本体側から還流される空気を吸気口側に吹
出し、この空気は掃除機本体側に吸込まれて回収され
る。そのため、この空気循環に伴い吸気口に発生する吸
塵力により、被掃除面と吸込み口体主部の被掃除面と対
向する外面との間の吸込み間隙の空気を、この間隙に臨
んだ吸気口に吸込んで、空気循環式の掃除ができる。
【0014】この空気循環式の掃除中に吸込み口体主部
を被掃除面に強めに押付ける場合には、吸込み口体主部
の外面が被掃除面に近付けられて吸込み間隙の大きさが
狭くなるに従って、既に被掃除面に接触している被掃除
面検出部が更に被掃除面で押されると同時に吸塵力制御
手段が更に移動されるから、この制御手段は、吸気口で
の吸塵力の大きさを、前記押付けが強められることに応
じて大きくなるように制御する。
【0015】このようにスペーサが被掃除面に一旦接触
して、このスペーサの突出長さに応じた吸込み間隙を形
成した後、更に吸込み口体主部を被掃除面に押付けるこ
とにより、スペーサの存在に拘らず前記吸込み間隙を狭
くすることができると同時に、吸気口での吸塵力を吸塵
力制御手段により大きくなるように制御できる。そのた
め、空気循環径路に還流率を調節する調節弁を設けるこ
となく、吸込み口体主部の被掃除面への押付け加減を調
節することにより、吸塵力の大きさを掃除対象に応じて
変えることができる。又、前記のように吸塵力制御手段
は、その被掃除面検出部の被掃除面の接触に伴い移動さ
れて吸気口での吸塵力が大きくなるように制御するもの
であり、被掃除面検出部が被掃除面に接触していない状
態では、吸塵力は最低(零を含む。)であって、この状
態で被掃除面に接離されるから、接離の際に循環する空
気のバランスが崩れることがあっても、それに伴って被
掃除面上の塵埃を吹き飛ばすことも抑制できる。
【0016】前記請求項1の発明を実施するにあたり、
これに従属する請求項2の発明に係る吸込み口体のよう
に、被掃除面検出部の先端が前記スペーサの先端よりも
突出している第1状態では前記吸塵力が小さく、被掃除
面検出部の先端及び前記スペーサの先端の前記外面に対
する突出高さが同じとなった第2状態では前記吸塵力が
大きくなるように、前記吸塵力制御手段により吸塵力を
段階的に変化させるとよい。
【0017】この発明においては、吸塵力制御手段の被
掃除面検出部がスペーサより突出しないでかつ被掃除面
に接触していない第1状態では、吸塵力を最低とするこ
とができるから、被掃除面への接離に伴って被掃除面上
の塵埃を吹き飛ばすことを抑制する上で有効である。し
かも、吸塵力制御手段の被掃除面検出部が被掃除面に接
触してスペーサと同じ高さとなった第2状態では、前記
第1状態よりも大きな吸塵力を得て、被掃除面上の塵埃
を吸込んで空気循環式の掃除ができる。
【0018】又、前記請求項1又は2の発明を実施する
にあたり、これに従属する請求項3の発明に係る吸込み
口体のように、前記還流吹出し口から吹出された空気の
速度を、前記吸塵力制御手段により制御して前記吸塵力
を変化させることができる。同様に、前記請求項1又は
2の発明を実施するにあたり、これに従属する請求項4
の発明に係る吸込み口体のように、前記還流吹出し口か
ら吹出され前記吸気口を通って被掃除面に吹付けられる
空気の吹付け角度を、前記吸塵力制御手段により制御し
て前記吸塵力を変化させることができる。更に、同様
に、前記請求項1又は2の発明を実施するにあたり、こ
れに従属する請求項5の発明に係る吸込み口体のよう
に、前記還流吹出し口から吹出された空気の速度及び前
記吸気口を通って被掃除面に吹付けられる空気の吹付け
角度を、前記吸塵力制御手段により同時に制御して前記
吸塵力を変化させるとよい。
【0019】これら請求項3〜5の発明においては、吸
塵力制御手段が、還流吹出し口からの吹出し空気速度、
又は被掃除面への空気の吹付け角度、或いはこれら両方
を制御することによって、被掃除面にスペーサが接触し
た後に、吸込み口体主部の外面を被掃除面に近付けるに
従い、前記吸気口での吸塵力を大きくなるように変化さ
せることができるので、掃除対象に応じた吸塵力を簡単
に得ることができる。
【0020】又、前記請求項1〜5のうちのいずれか1
項の発明を実施するにあたり、その発明の従属する請求
項6の発明のように、前記吸込み間隙の内外を連通する
吸塵通路を前記スペーサが有しており、この吸塵通路の
総面積を前記外面に対して前記スペーサの先端が近付く
に従い減少するように構成するとよい。
【0021】この発明では、空気循環式の掃除の際に前
記吸込み間隙を確保するスペーサは、それが有した吸塵
通路を通して吸込み間隙への外部空気の流入を許すもの
であるから、吸塵通路を通して吸込み間隙外部に吸塵力
を波及させて、吸込み間隙にその外部の空気を吸込むこ
とができる。そして、前記吸塵通路の総面積は、吸込み
間隙が狭くなるように吸込み口体主部を被掃除面に押付
ける場合に、それに従って減少し、又、その際同時に吸
込み間隙の真空度を上げることができる。
【0022】請求項7の発明に係る電気掃除機は、掃除
機本体内の電動送風機の動作により吸込み口体の吸気口
から被掃除面側の空気を吸込み、この吸込んだ空気をフ
ィルタに通して塵埃を捕捉し、前記フィルタを通過して
前記電動送風機から排出される空気を前記吸気口に戻し
て、この戻された空気を回収し循環させながら掃除を行
なう電気掃除機を前提とする。
【0023】そして、前記第2の課題を解決するため
に、請求項7の発明に係る電気掃除機は、前記吸込み口
体を前記請求項1〜6項のうちいずれか1項に記載の吸
込み口体としたことを特徴とするものである。
【0024】したがって、この空気循環式電気掃除機に
おいては、請求項1〜6の発明に係る吸込み口体を備え
ることにより、これら請求項1〜6項のうちいずれか1
項の発明の作用を既述のように得ることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図10を参照して本
発明の第1の実施の形態を説明する。図1及び図2に示
されるように第1の実施の形態に係るハンディ型の空気
循環式電気掃除機11は、掃除機本体12と、吸込み口
体13とを備えている。
【0026】後部上面にハンドル12aを有した掃除機
本体12は、上下又は左右一対の合成樹脂製本体ケース
21をねじ止め等により連結して形成されている。本体
ケース21の前部にはその前傾した前端面に一端が露出
する接続口22が取付けられている。接続口22には吸
込み口体13が着脱自在に挿入して取付けられる。この
接続口22は、大径部と小径部とを連ねて段付き円筒状
をなしていて、その小径部と大径部との境をなす壁面に
は複数の通気孔22aが周方向に間隔的に設けられてい
る。
【0027】図2に示されるように両本体ケース21の
内面にはこれらの連結に伴って先端が互いに当接される
所要の仕切りリブが一体に設けられており、これらリブ
によって、本体ケース21内は、前部の集塵室23と、
中間部の排気室24と、後部のリール収容部25と、集
塵室23及び排気室24の下側にわたる戻し空気路をな
す本体ケース21下部の還流室26とに仕切られてい
る。排気室24の前側に位置された集塵室23の上面は
開口され、この開口は本体ケース21の前部上側部分に
着脱可能に取付けられるケース蓋27により気密的に閉
じられている。
【0028】図2に示されるように集塵室23の前壁は
フィルタ取付け部28として形成され、このフィルタ取
付け部28の上端近傍には手動によりばね29の力に抗
して図2中矢印方向に枢軸30aを中心にして回動操作
されるフィルタ押さえ30が取付けられている。集塵室
23に出し入れ可能に収容されるフィルタとしての紙パ
ック製の集塵袋31は、その平板状の口枠31aをフィ
ルタ押さえ30によりフィルタ取付け部28に取付ける
ことにより集塵室23に収容されている。集塵室23の
後部には多数の細長い通気孔を有したフィルタ支え32
が収容され、このフィルタ支え32は掃除動作に伴い膨
張した集塵袋31の後面を支持する。
【0029】排気室24には電動送風機35がその吸込
み口を集塵室23側に向けて設置されている。36、3
7は電動送風機35の前後両端部に嵌合された防振用の
モータ支持ゴムである。排気室24と集塵室23との境
界部に位置される仕切りリブ38には前記吸込み口に対
向する開口38aが開けられており、それによって集塵
室23内の集塵袋31を通過した空気が電動送風機35
に吸込まれる。
【0030】電動送風機35は、電動送風部とこの送風
部に取付けられた後述のモータカバー39とを備えてい
る。すなわち、図2に示されるよう電動送風部は、固定
子35aと、この固定子35aの鉄心の一端面に固定さ
れた軸受ブラケット35bにねじ止めされたディフュー
ザ35cと、このディフューザ35cの周部に嵌合して
取付けられて前記吸込み口を有したファンカバー35d
と、固定子鉄心の他端面にねじ止めされた軸受ブラケッ
ト35e及び前記ブラケット35bに夫々取付けられた
軸受にわたって回転自在に支持された回転子35fと、
この回転子35fの回転子軸の一端部に連結されてファ
ンカバー35dで覆い隠される遠心ファン35gと、回
転子35fが有する整流子35hに弾性的に押付けられ
るカーボンブラシを有した図示しない一対のブラシ装置
とを有している。
【0031】したがって、この電動送風部は、ディフュ
ーザ35c及び遠心ファン35gをファンカバー35d
の内部に収めた送風部の下流側に、固定子35a及び回
転子35f等の前記送風部以外の部品からなるモータ部
が突出した構成となっている。ファンカバー35dの外
周面には前記モータ支持ゴム36が嵌合されている。軸
受ブラケット35eの軸受取付部35i以外の所は例え
ば4本の柱構造をなしており、そのうちの2本の柱部に
前記ブラシ装置が取付けられている。
【0032】電動送風機35の運転時には、その吸込み
口から遠心ファン35gに吸込まれた集塵室23側の空
気が、このファン35gの周囲から吐出された後、ファ
ンカバー35dの内面で案内されながらディフューザ3
5c内にその外周部の入口から流入し、そして、このデ
ィフューザ35cにより静圧化されながらモータ部の固
定子35aの周囲に向けて流出される。
【0033】図2に示されるように電動送風機35のモ
ータカバー39は、合成樹脂によりカップ状に成形され
ていて、前記電動送風部のディフューザ35cよりも下
流側部分を覆い隠している。このカバー39はその開口
縁部をファンカバー35dの外周部に嵌合して取付けら
れている。両カバー35d、39間には前記モータ支持
ゴム36のディフューザ35c側の端部が挟まれて、こ
れらの間を気密的にシールしている。このモータカバー
39の周壁には、電動送風機35から出る排気に対して
掃除機本体12を熱的に保護するため温度センサとし
て、例えば温度過昇防止用のサーモスタット(図示しな
い)が取付けられているとともに、モータカバー39内
と排気室24とを連通する複数の排気通孔41(一つの
み図示)が開けられていて、少なくとも一部の排気通孔
41は電動送風機35に接続されるリード線(図示しな
い)の通路としても利用される。
【0034】モータカバー39の底壁中央部に設けた孔
には前記ブラケット35eの軸受取付部35iが貫通さ
れ、この取付部35iの外面に前記モータ支持ゴム37
が嵌合されている。このモータカバー39を備えた電動
送風機35は、その前後両端部にモータ支持ゴム36、
37を夫々嵌め付けた状態で、排気室24及びリール収
容部25の境界をなす仕切りリブ45と前記仕切りリブ
38との間に挿入して設置される。なお、こうした支持
は掃除機本体12の組み立てに伴って一対の本体ケース
21の夫々についてなされる。
【0035】図2に示されるようにリール収容部25に
は電動送風機35に給電するためのコードリール51が
収容されている。又、掃除機本体12の後部壁には排気
口52が複数設けられている。これら排気口52のうち
掃除機本体12の後壁21aに在る部分は、後壁21a
を下にして掃除機本体12を床面上に立てて置く場合に
脚として使用するために後壁21aの外面に突設された
脚用突部53に開口されている。排気口52と前記排気
室24とは、コードリール51の外面に沿って形成され
た図示しないトンネル状の排気径路を介して連通されて
いる。この排気径路は、コードリール51の電源コード
が通る本体ケース21の図示しないコード通し部からの
排気の吹出しを防止するために有効であるが、コードリ
ール51全体を排気から隔離するリブを本体ケース21
に設ける場合などには省略できるとともに、排気室24
とリール収容室25とをリブ等で完全に区画した空気循
環式電気掃除機においては、既述の掃除機本体12から
外部へ排気するための構造は省略できる。
【0036】図2に示されるようにモータカバー39の
周部には前記排気通孔41に比較して遥かに開口面積が
大きく短い角筒状の空気出口55が下向きに一体に突設
され、この出口55にはゴムパッキン56が嵌合されて
いる。空気出口55は前記還流室26を仕切る仕切りリ
ブ57に設けた孔58に気密的に接続されている。その
ため、空気出口55を介してモータカバー39内と還流
室26における掃除機本体12の後部側端部とは連通さ
れている。
【0037】図1及び図2中59は電動送風機35への
通電をオン・オフするスイッチである。又、60は、電
動送風機35の吸込み側に位置する集塵室23内の真空
圧が所定の値をより下がった時に開いて外気を集塵室2
3内に導入するためのリーク弁である。
【0038】次に、図3〜図10を参照して前記吸込み
口体13について説明する。吸込み口体13は、掃除機
本体12側に連通される接続部としての接続管101
と、吸込み口体主部102と、還流吹出し口103と、
吸塵力制御手段としての吹出し制御体104とを備えて
おり、後述のばね以外の各部品はすべて合成樹脂の成形
品である。
【0039】前記接続口22に着脱可能に挿入して掃除
機本体12側に連通される接続管101は、図7〜図1
0に示されるように両端が開口された内側接続管105
と、この先端部側に一体かつ同軸的に設けられた外側接
続管106とを有している。
【0040】外側接続管106よりも長い円筒形状の内
側接続管105は、接続口22の小径部に挿入されて前
記口枠31aが有するゴム製シール弁(図示しない)、
又は接続口22の集塵室23側端部に嵌め付けられるゴ
ム製シール弁(図示しない)を押し開いて、塵埃を含ん
だ空気を前記集塵袋31内に導くようになっている。こ
の内側接続管105の本体ケース21外に突出される先
端部の開口縁には上下一対のストッパ突縁107、10
8が外向きに突出されている。
【0041】外側接続管106は、接続口22の大径部
に挿入されるもので、その軸方向一端において内側接続
管105との間に還流空気導入口106aを形成してい
る。この外側接続管106の軸方向他端部には前記軸方
向に対して直角で互いに外側方向を向いて開口する左右
一対の還流空気導出口106bが形成されている。これ
ら還流空気導出口106bの周壁は円環形の枢軸筒部1
09をなしており、この筒部109の外周面には周方向
に連続するフランジ110が一体に突設されている。外
側接続管106の還流空気導入口106a側の外周面に
は合成ゴム製Oリング等の気密シール材111が取付け
られている。なお、図7〜図10中112は外側接続管
106から一体に突設された爪である。
【0042】この接続管101は、図2に示されるよう
に外側接続管106が接続口22の通気孔22aが開け
られた壁面に当るまで挿入され、この挿入により外側接
続管106が接続口22の内周面に嵌合されて、この内
周面との間の気密を気密シール材111により確保し
て、かつ、この状態で周方向に回動させることにより、
通気孔22aを通った爪112を通気孔22aを有した
前記壁面に引っ掛けて本体ケース21に取付けられる。
爪112の引っ掛りにより接続口22に対する吸込み口
体13に対する外れ止めがなされるとともに、前記還流
室26と外側接続管105の内部とは、還流空気導入口
106a及びこれと近接して対向する通気孔22aとを
介して連通される。
【0043】図3及び図4に示されるように吸込み口体
主部102は主部上ケース121と主部下ケース122
とを互いに嵌め合わせるとともにねじ120により連結
して形成されている。主部上下両ケース121、122
の内面には半円状の凹みを有したリブからなる一対の軸
受板123、124が一体に突設されていて、これらに
より前記各枢軸筒部109が夫々上下から挟まれ回動可
能に支持されている。この支持構造により吸込み口体主
部102が接続管101に対して上下方向に回動可能に
枢着され、その回動により被掃除面に対して適正な姿勢
を吸込み口体主部102が得られるようになっている。
接続管101に対する吸込み口体主部102の上下方向
の回動は、前記ストッパ突縁107、108により規制
されるとともに、この回動の際フランジ110と軸受板
123、124との互いの合い面は摺接される。
【0044】図7〜図9に示されるように吸込み口体主
部102内は、互いに連続する仕切り125、126に
よって内側接続管105に連通する回収室127と、こ
の回収室127をその下面開口を除いて囲む吹出し室1
28とに区画されている。図4等に示されるように仕切
り125は、主部上ケース121の内面の幅方向中央部
に左右一対の軸受板123相互にわたって一体に突設さ
れたリブからなり、内側接続管105の先端開口(入口
端)に対向している。回収室127は吸気口129に連
通されており、また、吹出し室128には前記還流空気
導出口106bが連通されている。吸気口129は主部
下ケース122の被掃除面と対向する底壁122aに開
口して設けられている。
【0045】仕切り126は、主部上下両ケース12
1、122とは別に成形された合成樹脂板からなり、吸
込み口体主部102の前部の幅方向略全体にわたって配
置されている。この仕切り126の中央部に成形された
上向き後縁部は仕切り125の下縁に凹凸嵌合されてい
るとともに、この上向き後縁部の両側の下向き後縁部は
主部下ケース121に形成された仕切り縁部に上側から
凹凸嵌合されている。
【0046】前記両室127、128を区画するため
に、これらとは別の仕切り126を用いることは、この
仕切り126に相当する部位を主部上下両ケース12
1、122のいずれかに一体に成形する必要がないの
で、これらの成形型の構造を簡単にできて、その成形も
容易にできる点で優れている。なお、図4中121aは
仕切り126を上方から押さえ付けて固定するために主
部上ケース121の内面に一体に突設されたボスであ
る。
【0047】還流吹出し口103は回収室127の一側
(本実施の形態では前側)に位置して形成され、吹出し
口103からは、吹出し室128内に戻されて仕切り1
26及び主部上ケース121をガイドとして流動する空
気が回収室127側に向けて吹出される。
【0048】図3、図6、図7〜図9において符号13
1は、スペーサとして底壁122aの周部にその前縁部
分122b及び後縁部分を除いて間隔的に植え込まれた
下向きの第1ブラシ毛である。第1ブラシ毛131は、
可撓性を有しているとともに被掃除面と吸気口129と
の間に所定の狭い吸込み間隙Sを形成し、かつ、その可
撓変形により、吸込み間隙Sの大きさ(厚さ)、言い換
えれば、被掃除面とこれに対向する吸込み口体主部10
2の外面(下面)との対向面間距離を変化させ得るよう
になっている。
【0049】又、符号gは隣接する第1ブラシ毛131
間のブラシ毛間隙を示している。この間隙gは第1ブラ
シ毛131等で仕切られる吸込み間隙Sの内外を連通す
る吸塵通路として用いられ、この間隙gの総面積は、第
1ブラシ毛131がその先端を吸込み口体主部102の
外面(下面)に近付けるように可撓変形することに伴い
次第に減少されるようになっている。なお、第1ブラシ
毛131は、後述の第2ブラシ毛143の長手方向両端
部に連続して底壁122aの周部両側縁部分に配設され
ているが、必要に応じて前縁部分122bにも設けるこ
ともできる。これら両ブラシ毛131、143は、吸気
口129を境に還流吹出し口103とは反対側、つま
り、吸気口129の前側部分に位置された前記前縁部分
122bを除いて後側から吸気口129を囲んでいる。
【0050】吸込み口体主部102の底部には、吸気口
129での吸塵力の大きさを、還流吹出し口103から
吹出される空気の吹出し方向を変更することによって制
御する前記吹出し制御体104が取付けられている。こ
の制御体104は後述のばね154とともに風向き変更
機構を形成する。
【0051】図3及び図6等に示されるように吹出し制
御体104は、合成樹脂により枠状に成形された制御体
本体141の前枠部により風向き制御板部142を形成
するとともに、後枠部に、前記底壁122aから突出し
て被掃除面を検出するための検出部として用いられる第
2ブラシ毛143を下向きに突設して形成されている。
制御体本体141の両側枠部には夫々枢軸部144が一
体に突設されている。
【0052】第2ブラシ毛143は可撓性を有する。こ
の第2ブラシ毛143は、吸込み口体主部102の幅方
向に密に連続して設けられ、第1ブラシ毛132よりも
吸込み間隙Sに対するシール性が高いとともに、第1ブ
ラシ毛132よりも下方への突出長さが長く、かつ、軟
質である。そして、第2ブラシ毛143は前記接続管1
01の入口端側の真下に取付けられ、かつ、その吸込み
口体主部102の幅方向に延びる長さは、前記入口端の
左右方向の最大開口幅よりも長い。
【0053】特に、本実施形態では前記長さを一対の枢
軸筒部109の先端間の寸法よりも少し長くしてあり、
それによって、第2ブラシ毛143は吸込み口体主部1
02の後方へ吹き抜けようとする空気の予想径路を横切
って設けられている。なお、前記のような配置の第2ブ
ラシ毛143がない場合には、吸込み口体13が還流空
気導出口106bを形成する一対の枢軸筒部109を有
することから、吸気口129からの空気の吹出しは吸込
み口体主部102の幅方向中央部に集中して、吸込み間
隙Sにおいて前記接続管101の入口端側の真下を集中
して吹き抜けるようになる。
【0054】図7〜図9に示されるように風向き制御板
部142は、その前端部に下側に行くにしたがって斜め
後方に傾斜する比較的急角度の風向き変更用の斜面部位
142aを有しているとともに、この斜面部位142a
の傾斜下端から後方に向けて突出する導風ガイド部位1
42bとを有している。特に、導風ガイド部位142b
の長手方向中央部、すなわち、内側接続管105の吸気
口129に臨んだ入口端に向かい合う部分は、前記入口
端に向けて突出されているとともに、その後端部は円弧
状をなして上向きに反っている。このような導風ガイド
部位142bを設けることは、還流吹出し口103から
吹出される空気を円滑に前記入口端に向けて案内でき、
渦による風損を少なくできる点で優れている。
【0055】一方、主部下ケース122の底壁122a
の外面には、図6に示されるように主部下ケース122
の幅方向両端部において吸気口129に連通する凹み1
51が形成されている。この凹み151は制御体本体1
41の前枠部を除いた形状より一回り大きな形状の溝か
らなり、この凹み151に臨んで底壁122aには軸受
穴152を夫々有した一対の軸受部153が夫々形成さ
れている。そして、吹出し制御体104は、その一対の
枢軸部144を軸受部153の軸受穴152に夫々嵌入
することによって、その枢軸部144を支点として回動
自在に取付けられている。
【0056】吹出し制御体104が主部下ケース122
に取付けられた状態では第2ブラシ毛143は、常に底
壁122aの外面から突出されるようになっている。そ
して、吹出し制御体104の後枠部と底壁122aとの
間には付勢体としての左右一対のばね154が挟設さ
れ、これらのばね154の下方への付勢力により、第2
ブラシ毛143が被掃除面に接していない状態では吹出
し制御体104は斜めになって図7に示す第2制御位置
に保持される。なお、ばね154には、板ばねを用いる
こともでき、又、枢軸部144を巻装する捻りばねを用
いることもできる。
【0057】なお、図3、図6、図7〜図9中155は
第2ブラシ毛143の後側に接近して底壁122aの外
面に植え込まれた可撓性を有する第3ブラシ毛であり、
このブラシ毛155は第1ブラシ毛131と同様な突出
高さ及び強度をもって設けられている。第3ブラシ毛1
55は省略してもよいが、このブラシ毛155を設ける
ことは、吸込み口体13を被掃除面に接触させた際にお
いて、被掃除面への吸込み口体13の押付け荷重を第1
ブラシ毛131とともに受けて、第2ブラシ毛143の
過度の変形を防止できる点で優れている。又、図3及び
図6等に示す符号156は斜め前側に向けて起毛したベ
ルベット状の平面清掃体であり、吸気口129の真後ろ
に位置して底壁122aの外面に取付けられている。こ
の清掃体156は吸込み口体13の前進時に塵埃を捕捉
し、後退時に既に捕捉した塵埃を離脱させる。
【0058】次に、前記構成の吸込み口体13を備えた
空気循環式電気掃除機11の動作を説明する。この電気
掃除機11は図2に示されるように掃除機本体12の接
続口22に吸込み口体13の接続管101を差込み接続
した状態で、ハンドル12aを握持して電気掃除機11
全体を持ったままで、コードリール51から巻き戻され
た電源コードを介して電動送風機35に給電してこの送
風機35を運転することにより使用される。
【0059】この使用時には、吸込み口体13の内側接
続管105を通って集塵袋31に流入した吸込み空気
(図2及び図7〜図9中点線矢印で流れ方向示す)中に
含まれる塵埃が集塵袋31に捕捉され、この集塵袋31
を通った空気は、更にフィルタ支え32を通過して電動
送風機35に吸込まれてから、そのモータカバー39の
空気出口55を通って還流室26に排出されるととも
に、その一部は排気通孔41を通って排気室24に排出
される。
【0060】こうして還流室26に流入した排気は、接
続口22の通気孔22aから接続管101の外側接続管
106内に導入されて、この外側接続管106の一対の
還流空気導出口106bから吸込み口体主部102の吹
出し室128に導出された後、還流吹出し口103から
吸気口129側、言い換えれば、接続管101の内側接
続管105の入口端が臨んだ回収室127側に吹出され
て、内側接続管105を介して掃除機本体12側に吸込
まれる。こうした空気の流れを図2及び〜図9中実線矢
印で示す。このように電動送風機35から排出された空
気を吸込み口体13で回収し循環させることに伴い、そ
の勢いで吸込み口体13の底壁122aと被掃除面との
間の塵埃が吸込み間隙Sの空気とともに吸気口129に
吸込まれるので、空気循環式の掃除をすることができ
る。
【0061】なお、このような掃除中において、モータ
カバー39内の空気の一部は既述のように排気通孔41
を通るので、排気室24には排気が満たされる。そし
て、排気室24に満たされた排気は、図示しない排気径
路を通って掃除機本体12の後壁21aに形成された排
気口52から掃除機本体12外に排出される。
【0062】次に、掃除中における吹出し制御体104
の動作について説明する。
【0063】被掃除面から吸込み口体13が離れている
第1状態で、ばね154の付勢力で吹出し制御体104
は図7に示される第2制御位置に保持されていて、この
制御体104の被掃除面検出部としての第2ブラシ毛1
43は底壁122aの外面から突出されている。第2制
御位置において吹出し制御体104の風向き制御板部1
42は、回収室127内において還流吹出し口103の
上側に位置されるから、還流吹出し口103から後方に
吹出される空気は、風向き制御板部142の前端部をな
している斜面部位142aに吹き当たることなく、被掃
除面以外の方向、例えば被掃除面と略平行に後方に向け
て吹出される。言い換えれば、吸気口129を通過して
下方に向かうことなく接続管101の入口端に向けて吸
気口129側に吹出されて、内側接続管105内に吸込
まれる。
【0064】このように被掃除面と略平行に吹出されて
回収される空気は多少とも広がりながら流動するも、吸
気口129を通って外部に吹き出るようなことはないか
ら、この状態において還流吹出し口103から内側接続
管105に回収される空気の勢いで吸気口129に生起
される吸塵力は、後述の第1、第3の制御位置に吹出し
制御体104が配置された場合に比較して小さく、各制
御位置の中でも最低である。又、前記のように回収され
る空気の勢いも、後述の第1、第3の制御位置に吹出し
制御体104が配置された場合に比較して低下している
ので、空気の吹出しに伴う音が小さく、低騒音で運転で
きる。
【0065】又、被掃除面に吸込み口体13を軽く押し
当てると、それに伴い吹出し制御体104の被掃除面検
出部としての第2ブラシ毛143が被掃除面に接触して
押上げ力を受けるから、ばね154の付勢力に抗して吹
出し制御体104が枢軸部144を中心に回動されて、
この制御体141は図8に示される第1制御位置に配置
される。この場合、第2ブラシ毛143は、可撓性を有
しているものの、密集して、しかも、帯状に長く設けら
れているので、被掃除面の押上げ力を伝達できるととも
に、この状態では、第2ブラシ毛143の先端と第1、
第3ブラシ毛132、155の先端とは、いずれも前記
底壁122aの外面に対する突出高さが同じとなる。な
お、このように各ブラシ毛132、143の先端の前記
突出高さが揃った状態を第2状態と称する。
【0066】前記第1制御位置においては、吹出し制御
体141の風向き制御板部142が、吸気口129側に
寄ってその斜面部位142aの下部側を還流吹出し口1
03と対向させて配置される。そのため、還流吹出し口
103から後方に吹出される空気は、風向き制御板部1
42の斜面部位142aの下部に吹き当たって斜め下方
に向けて案内されるので、吸気口129から下方に吹き
出て被掃除面で反射され再び吸気口129から前記底壁
122aと被掃除面との間の吸込み間隙Sの空気ととも
に回収室127に吸込まれ、引続いて内側接続管105
内に吸込まれる。
【0067】この場合、風向き制御板部142の斜面部
位142aと還流吹出し口103との間の隙間が狭まる
ので、吸気口129を通って被掃除面側に吹き出る空気
の流速は高まる。そのため、じゅうたん等の被掃除面か
ら塵埃を掘り起こす作用を得ることができる。言い換え
れば、還流吹出し口103から内側接続管105に回収
される空気の勢いが良いことに伴い、吸気口129での
吸塵力は、図7に示される第2制御位置に吹出し制御体
104が配置された場合に比較して大きい。
【0068】前記のように第2ブラシ毛143が被掃除
面に接離することに伴う吹出し制御体104の移動つま
り回動によって、前記第1状態から第2状態或いはこの
逆へと自動的に切換えられるから、この切換えと同時に
空気循環式の掃除における吸気口129での吸塵力は2
段階に変化される。したがって、被掃除面に吸込み口体
13の吸込み口体主部102を近付けようとする場合及
び被掃除面から吸込み口体主部102を遠ざけようとす
る場合に、前記吸塵力が最低となる前記第1の状態とな
ることにより、その際に循環する空気のバランスの崩れ
ることがあっても、それに伴って吸気口129からの空
気が吹出されることを防止できるとともに、空気の吹出
しによる被掃除面上の塵埃が吹き飛ばされることを防止
できる。
【0069】又、被掃除面に吸込み口体主部102を軽
く押し当てた第2状態では、第1、第3のブラシ毛13
1、155がストッパとなって、これらの突出長さに等
しい前記吸込み間隙Sが形成されて前記空気循環式の掃
除が行なわれる。この場合、被掃除面に接した第1ブラ
シ毛131相互間にはブラシ毛間隙gがあって、第1ブ
ラシ毛131による前記吸込み間隙Sに対するシール作
用は不完全であるから、前記吸塵力は吸込み間隙Sから
ブラシ毛間隙gを経由して吸込み間隙Sの外部にも波及
する。そのため、吸込み口体13の前側及び左右両側近
傍の外部空気をそこにある軽い塵埃とともにブラシ毛間
隙gに通して吸込み間隙Sに吸込み、更に吸気口129
に吸込ませて掃除することができる。
【0070】前記のように吸込み間隙S内の塵埃だけで
はなく、吸込み間隙S外部の軽い塵埃も吸塵できるの
で、掃除性能がよい。しかも、前記のように吸込み間隙
S外部の空気を吸込むので、吸込み間隙Sの真空圧が強
められて吸気口129が被掃除面に吸付けられることが
防止される。したがって、被掃除面に沿って吸込み口体
13を軽く押し引きするだけで容易に動かすことがで
き、掃除における吸込み口体13の取扱い性を向上でき
る。
【0071】そして、図8に示した状態から必要に応じ
て強く吸込み口体主部102を被掃除面に押付ける場合
には、図9に示した状態、つまり、各ブラシ毛131、
143、155の可撓変形を伴って吸込み間隙Sをより
狭くすることができる。この第3の状態においては、第
2ブラシ毛143が更に押し上げられると同時に吹出し
制御体104も更に回動されるから、この吹出し制御体
141の風向き制御板部142は、図8に示した状態よ
りも更に吸気口129側に寄せられてその斜面部位14
2aの殆ど全体を還流吹出し口103と対向させて配置
される。
【0072】そのため、還流吹出し口103から後方に
吹出される空気は、風向き制御板部142の斜面部位1
42a全体に吹き当たって斜め下方に向けて案内される
ので、斜面部位142aにより規定される急な角度で吸
気口129から下方に吹き出て被掃除面に吹付けられる
とともにこの面で反射され、再び吸気口129から前記
底壁122aと被掃除面との間の吸込み間隙Sの空気と
ともに回収室127に吸込まれ、引続いて内側接続管1
05内に吸込まれる。この場合、風向き制御板部142
の斜面部位142aと還流吹出し口103との間の隙間
も、図8の状態よりも更に狭まるので、吸気口129を
通って被掃除面側に吹き出る空気の流速は更に高まる。
そのため、じゅうたん等の被掃除面から塵埃を掘り起こ
す作用をより強く得ることができる。
【0073】このような被掃除面への空気の吹付け角度
及び流速を強く変更する第3制御位置での吹出し制御体
104による吸塵力の制御は、第1、第3のブラシ毛1
32、155の可撓変形ができる範囲において実現でき
る。前記吹付け角度及び流速は、図8に示した状態から
吸込み口体主部102の底壁122a外面を被掃除面に
近付けるように吸込み口体主部102を押付けるに従っ
て次第に強くできるとともに、それに伴って吸気口12
9での吸塵力を連続的に大きく変化させることができ
る。従って、被掃除面上に金属小片等の比較的重い塵埃
がある場合には、既述の被掃除面への押付けにより吹出
し制御体104を図9に示した第3制御位置に配置する
ことにより、前記比較的重い塵埃を吸気口129に吸込
むことができる。
【0074】しかも、図9に示した第3状態では、隣接
した第1ブラシ毛131相互がその可撓変形により互い
に近づきないしは接触して、ブラシ毛間隙gが小さくな
いしは殆ど消失するので、第1ブラシ毛131は吸込み
間隙S外部からの空気の流入を妨げるようにシール性を
発揮できる。そのため、第1、第2のブラシ毛131、
143で囲まれた吸込み間隙Sの真空度が上がり、それ
に伴い被掃除面に吹付けられる空気の風速も上がり、し
かも、既述のように吸気口129と被掃除面との距離が
短くなったことによって、吸気口129に生じる吸塵力
をより大きくできる。したがって、このような理由も加
味されて、吸込み間隙S内にある金属小片等の比較的重
いごみ等も容易に吸取ることができる。
【0075】なお、吸込み口体主部102の幅方向に連
続して延びて設けられている被掃除面検出部としての第
2ブラシ毛143は、掃除中における吸気口129から
空気が吹出された場合に、その空気に対する防風壁とし
て用いることができる。つまり、被掃除面に吸込み口体
主部を接離する際等において、仮に、風向き制御板部1
42に吹き当って吸気口129を通って被掃除面側に空
気が吹出されるようになった情況では、第2ブラシ毛1
43が被掃除面に接触しているから、このブラシ毛14
3により被掃除面に沿って後方へ流れ出ようとする空気
を遮ることができる。それにより、第2ブラシ毛143
より吸込み口体主部102の後方への空気の吹き抜けと
それに伴う被掃除面上の塵埃の飛散を防止できる。
【0076】しかも、可撓性を有する第2ブラシ毛14
3はそれに被掃除面の段差や突起等が部分的に接触する
情況では、その部分のみが段差等を逃げるように可撓変
形できるため、被掃除面に突出している段差等への第2
ブラシ毛143の接触に拘らず、このブラシ毛143全
体が押し動かされることがなく、被掃除面とこれに対向
する吸込み口体主部102の底壁122a外面との間に
適正な大きさの吸込み間隙Sが形成されるまでは、被掃
除面に段差等があっても吹出し制御体104を第2制御
位置に保持できるとともに、それに伴い吸気口129に
大きな吸塵力が発生することがない。そのため、循環す
る空気のバランスが崩れることがあっても、循環する空
気の一部が吸気口129を通って吸込み口体主部102
の外に吹出されて、被掃除面上の塵埃等を吹き飛ばすこ
とを抑制できる。
【0077】なお、本発明は前記実施の形態には制約さ
れるものではない。例えば、本実施形態のように被掃除
面検出部をブラシ毛143で形成することは、耐久性に
優れ、かつ、被掃除面を傷付けることが極めて少ない点
で優れているが、この被掃除面検出部には、軟質合成樹
脂で成形されたリップや、スポンジ状のものを採用して
もよいとともに、これらのように可撓変形可能なもので
はなく硬質な材料でできたものでもよい。
【0078】更にスペーサは次の次の構成としてもよ
い。つまり、硬質な板材製でくし歯状又は上下方向に延
びる多数のスリットや、全面に多数の孔を有したスペー
サ本体と、この本体を吸込み口体の底壁外面から常に突
出する方向に付勢するばね等の弾性体(この弾性力は前
記制御体本体141を付勢するばね154の弾性力より
も大きい。)とから形成して、スペーサ本体を前記外面
に対して突没する方向に移動可能に取付けてもよい。こ
の構成のスペーサを用いる場合には、スペーサ本体の突
没方向の動きによって、吸込み間隙Sの大きさ(厚み)
の変化を許容できるとともに、くし歯間のスリット状の
隙間やスリット或いは多数の孔などからなる吸塵通路の
総面積を、スペーサ本体の先端が吸込み口体主部の底壁
外面に近付けられるに従い減少できるので、このような
スペーサを用いても本発明の課題を解決できる。
【0079】又、本発明は、キャニスタ型の空気循環式
電気掃除機にも適用できる。
【0080】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0081】請求項1〜6に記載の発明に係る吸込み口
体によれば、吸込み間隙を狭くする吸込み口体主部の被
掃除面への押付けに従い、吸塵力制御手段が吸気口での
吸塵力を大きくなるように制御するから、空気循環径路
を循環する空気の還流率を変化させることなく、吸塵力
の大きさを掃除対象に応じて変えることができるととも
に、吸塵力が最低の状態で吸込み口体主部が被掃除面に
接離されるから、この接離に伴って被掃除面上の塵埃を
吹き飛ばすことも抑制できる。
【0082】請求項7の発明に係る空気循環式電気掃除
機によれば、請求項1〜6のいずれか1項に記載の吸込
み口体を備えるから、第2の課題を解決できるという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るハンディ型の
空気循環式電気掃除機全体を掃除機本体と吸込み口体と
を分離した状態で示す斜視図。
【図2】図1に示された電気掃除機全体を掃除機本体に
吸込み口体が接続された状態で示す縦断側面図。
【図3】図1に示された電気掃除機の吸込み口体をその
下面側から見て示す斜視図。
【図4】図3に示された吸込み口体の構成を分解して示
す斜視図。
【図5】図3に示された吸込み口体の構成をその主部上
ケースを取除くとともに一部を切欠いた状態で示す斜視
図。
【図6】図3に示された吸込み口体の主部下ケースとこ
れに枢着される吹出し制御体とを分解して示す斜視図。
【図7】図3に示された吸込み口体の構成を被掃除面か
ら離した状態で示す縦断側面図。
【図8】図3に示された吸込み口体の構成を被掃除面に
軽く接触させた状態で示す縦断側面図。
【図9】図3に示された吸込み口体の構成を被掃除面に
強く押付けて接触させた状態で示す縦断側面図。
【図10】(A)は図3に示された吸込み口体が備える
接続管の構成を示す側面図。(B)は図10(A)中W
−W線に沿って示す断面図。
【符号の説明】
11…電気掃除機、 12…掃除機本体、 21…本体ケース、 13…吸込み口体、 31…集塵袋(フィルタ)、 35…電動送風機、 102…吸込み口体主部、 103…還流吹出し口、 104…吹出し制御体(吸塵力制御手段)、 122a…底壁、 127…回収室、 128…吹出し室、 129…吸気口、 131…第1ブラシ毛(スペーサ)、 141…制御体本体、 142…風向き制御板部、 142a…斜面部位、 143…第2ブラシ毛(被掃除面検出部)、 154…ばね(付勢体)、 S…吸込み間隙、 g…ブラシ毛間隙(吸塵通路)。

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】掃除機本体に内蔵された電動送風機により
    吸込まれる空気をフィルタに通して塵埃を捕捉し、前記
    フィルタを通過して前記電動送風機から排出された空気
    を回収し循環させながら掃除をする電気掃除機に備えら
    れる吸込み口体において、 被掃除面と対向する外面に空気の吸込みを行なう吸気口
    が開口された吸込み口体主部と、 この吸込み口体主部の周部外面に突設され前記被掃除面
    に接してこの面と前記外面との間に吸込み間隙を形成す
    るとともに、この間隙の大きさの変化を許容するスペー
    サと、 前記吸気口の一側に位置して前記吸込み口体主部に設け
    られ循環される空気を前記吸気口側に吹出す還流吹出し
    口と、 前記スペーサよりも長く前記外面から突出する被掃除面
    検出部を有し、この検出部の前記被掃除面への接離に伴
    って移動可能に前記吸込み口体主部に取付けられ、前記
    還流吹出し口から吹出される空気に基づく前記吸気口で
    の吸塵力を、前記外面が前記被掃除面に近付けられるに
    従い大きくなるように変化させる吸塵力制御手段と、を
    備えたことを特徴とする吸込み口体。
  2. 【請求項2】被掃除面検出部の先端が前記スペーサの先
    端よりも突出している第1状態では前記吸塵力が小さ
    く、被掃除面検出部の先端及び前記スペーサの先端の前
    記外面に対する突出高さが同じとなった第2状態では前
    記吸塵力が大きくなるように、前記吸塵力制御手段によ
    り吸塵力を段階的に変化させたことを特徴とする請求項
    1に記載の吸込み口体。
  3. 【請求項3】前記還流吹出し口から吹出された空気の速
    度を、前記吸塵力制御手段により制御して前記吸塵力を
    変化させることを特徴とする請求項1又は2に記載の吸
    込み口体。
  4. 【請求項4】前記還流吹出し口から吹出され前記吸気口
    を通って被掃除面に吹付けられる空気の吹付け角度を、
    前記吸塵力制御手段により制御して前記吸塵力を変化さ
    せることを特徴とする請求項1又は2に記載の吸込み口
    体。
  5. 【請求項5】前記還流吹出し口から吹出された空気の速
    度及び前記吸気口を通って被掃除面に吹付けられる空気
    の吹付け角度を、前記吸塵力制御手段により同時に制御
    して前記吸塵力を変化させることを特徴とする請求項1
    又は2に記載の吸込み口体。
  6. 【請求項6】前記吸込み間隙の内外を連通する吸塵通路
    を前記スペーサが有しており、この吸塵通路の総面積を
    前記外面に対して前記スペーサの先端が近付くに従い減
    少するようにしたことを特徴とする請求項1〜5のうち
    のいずれか1項に記載の吸込み口体。
  7. 【請求項7】掃除機本体内の電動送風機の動作により吸
    込み口体の吸気口から被掃除面側の空気を吸込み、この
    吸込んだ空気をフィルタに通して塵埃を捕捉し、前記フ
    ィルタを通過して前記電動送風機から排出される空気を
    前記吸気口に戻して、この戻された空気を回収し循環さ
    せながら掃除を行なう電気掃除機において、 前記吸込み口体を前記請求項1〜6項のうちいずれか1
    項に記載の吸込み口体としたことを特徴とする電気掃除
    機。
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