JP3542275B2 - 空気循環式電気掃除機及び吸込み具 - Google Patents

空気循環式電気掃除機及び吸込み具 Download PDF

Info

Publication number
JP3542275B2
JP3542275B2 JP16229298A JP16229298A JP3542275B2 JP 3542275 B2 JP3542275 B2 JP 3542275B2 JP 16229298 A JP16229298 A JP 16229298A JP 16229298 A JP16229298 A JP 16229298A JP 3542275 B2 JP3542275 B2 JP 3542275B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
suction
air
connection port
connection
vacuum cleaner
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP16229298A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11346972A (ja
Inventor
律雄 竹本
文樹 真野
孝輔 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba TEC Corp
Original Assignee
Toshiba TEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba TEC Corp filed Critical Toshiba TEC Corp
Priority to JP16229298A priority Critical patent/JP3542275B2/ja
Publication of JPH11346972A publication Critical patent/JPH11346972A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3542275B2 publication Critical patent/JP3542275B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Nozzles For Electric Vacuum Cleaners (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、空気循環式電気掃除機及びその付属品として備えられる吸込み具に関する。
【0002】
【従来の技術】
空気循環式電気掃除機は、掃除機本体内の電動送風機の動作により、掃除機本体の接続口に連通された吸込み口体が有した吸気口から空気を吸込み、この吸込んだ空気をフィルタに通して塵埃を捕捉し、フィルタを通過して電動送風機から排出された空気を吸気口に戻して、この戻された空気を回収し、循環させながら掃除をするものである。
【0003】
この種の電気掃除機が備える吸込み口体は、特公平7−44911号公報及び特開平7−136082号公報等に示されるように電動送風機から排出されて吸気口に戻される空気を、所定の向きに設けた循環吹出し口から吹出し、その勢いによって吸気口に吸込まれる空気とともに被掃除面の塵埃を吸引して、循環式の掃除を実現している。
【0004】
しかし、こうした空気循環式電気掃除機が備える吸込み口体としては、床面等の広い被掃除面を掃除するのに適した大きな吸い込み開口面積を有した形状の大きなものが提案されているだけであり、窓のサッシュや壁と家具との間の隙間等の狭い場所を掃除するのに適するものは未だ提案すらされていない。
【0005】
一方、前記のように吸込んだ空気を循環させることなく掃除を行なう一般的な電気掃除機においては、前記隙間等を掃除するのに適する吸込み具としていわゆる隙間ノズルと称される吸込み具が付属品として提供されている。隙間ノズルは、先端部側の幅を狭めて吸込み開口面積の小さな吸い口を有しており、この吸い口と反対側部分を掃除機本体の接続口又はこの接続口に着脱可能に差込み接続された吸塵ホースがその先端部に有した接続筒体に、着脱可能に嵌合させて使用される。この使用時には、隙間ノズルの吸い口から接続口を通って吸込まれ、フィルターを経て電動送風機から排出された空気の全ては、掃除機本体の後部に設けられた排気孔を通して外部に排出される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、空気循環式電気掃除機がその電動送風機から空気吸い込み用の接続口へと至る戻り風路を持っていて、接続口又は接続筒体での戻り風路部分と、この風路部分に取囲まれて接続口又は接続筒体から集塵室へと至る吸気通路部分とが同軸的になっている構成であると、従来提供されている隙間ノズルを前記吸気通路部分に連通して直接取付けられる。しかし、このようにして隙間ノズルを取付けて空気循環式電気掃除機を使用する場合には、前記戻り風路を通る空気が隙間ノズルの周囲を通って吹出されてしまう。そのため、隙間ノズルを隙間等に近づけると、前記のように吹出される空気により塵埃が吹き飛ばされて、掃除ができないという問題がある。
【0007】
又、前記接続口又は接続口体での戻り風路部分に隙間ノズルを嵌合して直接取付けるようにすると、この隙間ノズル内で戻り風路を通った空気が前記吸気風路部分に吸込まれてしまって、隙間ノズルの吸い口からの空気及び塵埃の吸込みを妨げ易い。それだけではなく、空気循環式電気掃除機は空気の循環を優先するために掃除機本体外への排気部を持っていない構成が一般的であって、それに伴い吸込み空気の圧力よりも戻り風路を通る空気の圧力の方が高いから、戻り風路を通った空気が隙間ノズルを通って吹出されてしまう。そのため、隙間ノズルを隙間等に近づけると、塵埃が吹き飛ばされて掃除ができないという問題がある。
【0008】
前記のように従来の空気循環式電気掃除機の接続口又は接続口体に、床面等を掃除するのに適する吸込み口体に代えて隙間ノズル等の吸込み具を直接取付けて掃除しようとすると、掃除機本体外に排出されることなく戻り風路を通って吸込み具側に戻される高圧の空気が原因して、空気を循環させない一般的な電気掃除機のように隙間などを掃除することができないという問題がある。
【0009】
しかも、隙間ノズルはその吸い口側が狭くなっているので、風路抵抗が大である。したがって、前記のように接続口又は接続口体での戻り風路部分に隙間ノズルを嵌合し直接取付けて使用しようとする場合には、接続口に戻される空気により隙間ノズルは外れる方向の高い圧力を受ける。そのため、隙間ノズルが不用意に吹き飛ばされてしまう恐れが考えられる。
【0010】
したがって、本発明が解決しようとする第1の課題は、吸込み口体に代えてこの口体よりも吸込み開口面積が小さな吸込み具を接続口に連通して使用する際に、被掃除面の塵埃を吹き飛ばすことなく吸込んで掃除ができる空気循環式電気掃除機を得ることにある。
【0011】
本発明が解決しようとする第2の課題は、前記第1の課題を解決するにあたり、吸込み具側に戻される空気の圧力で吸込み具が不用意に吹き飛ばされる恐れを防止できる空気循環式電気掃除機を得ることにある。
【0012】
本発明が解決しようとする第3の課題は、空気循環式電気掃除機を用いた掃除において狭い場所の被掃除面の塵埃を吹き飛ばすことなく吸込んで掃除するのに適する空気循環式電気掃除機用吸込み具を得ることにある。
【0013】
本発明が解決しようとする第4の課題は、前記第3の課題を解決するにあたり、空気の圧力で吸込み具が不用意に吹き飛ばされる恐れを防止できる空気循環式電気掃除機用吸込み具を得ることにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
請求項1〜4の発明は、吸込み口体又はこの口体に代えて前記吸込み口体よりも吸込み開口面積が小さい吸込み具が連通される接続口を有した掃除機本体内の電動送風機の動作により、前記接続口を通って吸込まれる空気をフィルタに通して塵埃を捕捉し、前記フィルタを通過して前記電動送風機から排出された空気を回収し循環させながら掃除をする空気循環式電気掃除機を前提とする。
【0015】
そして、前記第1の課題を解決するために、請求項1の発明は、前記電動送風機から排出される空気の少なくとも一部を通す排気部を前記掃除機本体に設けるとともに、前記接続口に連通させて前記吸込み具を使用する際に前記電動送風機から前記吸込み具へと至る戻り風路を閉じるようにしたことを特徴とするものである。
【0016】
この請求項1の発明に係る電気掃除機で床面等の広い被掃除面を掃除する際には、掃除機本体の接続口に吸込み口体を連通して使用され、又、隙間等の狭い被掃除面を掃除するときには、吸込み口体に代えて掃除機本体の接続口に吸込み具を連通して使用される。これらの連通は、吸込み具等を接続口に嵌合して直接取付けたり、或いは、接続口に差込み接続した吸塵ホースがその先端に有した接続筒体に嵌合して、吸塵ホースを介して吸込み具を間接的に接続口に取付けることで実現できる。
【0017】
そして、接続口に連通させて吸込み具を使用する時には、掃除機本体内の電動送風機から吸込み具へと至る戻り風路が閉じられる。この風路を閉じる操作は、前記連通操作により直接行なってもよいし、又は、連通操作に連動して戻り風路に設けた風路閉じ手段を動かして行なってもよく、或いは前記連通操作の後に手動により戻り風路に設けた前記風路閉じ手段を動かすことなどにより行なうことができる。こうして戻り風路が閉じられることで、電動送風機から排出された空気が、吸込み具の周囲に吹出されたり、吸込み具から吹出されたりすることがなくなるとともに、吸込み具の内部で吸込まれてこの吸込み具での吸込みを妨げることもなくなるから、吸込み具を通して掃除機本体外の空気を塵埃とともに吸込むことができる。これとともに掃除機本体に排気部を設けたので、前記吸込み具を使用して掃除をする場合には、前記戻り風路が閉じられて循環空気流が形成されないにも拘らず、電動送風機から排出される空気の全てを排気部を通して掃除機本体外に排出させて、空気を循環させない一般的な電気掃除機と同様に前記吸込み具を通して塵埃の吸込みを行なえる。
【0018】
請求項1の発明を実施するにあたって、請求項1の発明に従属する請求項2の発明のように、前記接続口に前記吸込み具を連通して使用する際に前記排気部の排気面積が増加されるようにするとよい。このように前記吸込み具を使用して掃除をする場合に排気部の排気面積を増加させる発明においては、吸込み具使用時に掃除機本体外への排気風量が増すことに伴い、電動送風機の排気側の圧力が小さくできる。それにより、圧力損失を軽減して、吸込み具を通して塵埃の吸込みをより容易にできる。
【0019】
しかも、この請求項2の発明を実施するにあたり、請求項2の発明に従属する請求項3の発明のように、前記排気部を、この排気部が臨んだ排気室の圧力に応じて移動される風量制御部材と、この風量制御部材により排気面積が可変される排気孔と、この排気孔の排気面積が小さくなる方向に前記風量制御部材を付勢するばねとで形成するとよい。この発明において、空気循環式の掃除を行なう場合には、電動送風機から排出される空気の圧力に拘らず、ばねの付勢力により風量制御部材は空気循環に悪影響を与えない程度に排気孔の開口面積を小さく制限(排気孔を全閉している状態を含む。)しているが、前記吸込み具を使用して掃除をする場合には、排気孔の開口面積を増加できる。つまり、戻り風路が閉じられた状態では電動送風機から空気が排出される排気室の圧力は、空気を循環させた場合に比較して高くなりばねの付勢力よりも大きくなるから、前記排気室の圧力で風量制御部材がばねの付勢力に抗して排気孔を大きく開く方向に移動され、それにより、排気孔の排気面積を自動的に増やすことができる。
【0020】
前記第2の課題を解決するために、前記請求項1〜3のいずれかの発明に従属する請求項4の発明は、前記吸込み具が、前記接続口又はこの接続口に着脱可能に差込み接続された吸塵ホースが先端部に有した接続筒体に着脱可能に差込み接続されるものであって、前記接続口又は前記接続筒体の内周面と前記吸込み具の外周面とのいずれか一方の周面に、前記差込み接続に伴い弾性変形して他方の周面に密接するゴム製の抵抗部材を取付けたものである。
【0021】
この請求項4の発明においては、吸込み具を掃除機本体の接続口又は吸塵ホースの接続筒体に嵌合して差込み接続すると、ゴム製の抵抗部材が弾性変形して互いに嵌合する周面間に挟み込まれて密接するため、この抵抗部材の摩擦係合力が高められて、接続口又は接続筒体に対する吸込み具の取付け強度が増やされる。それによって、戻り風路を閉じた吸込み具にこれを吹き飛ばそうとする空気圧が作用する場合でも、それに耐えて吸込み具の取付け状態を保持できる。
【0022】
又、前記第3の課題を解決するために、請求項5の発明に係る空気循環式電気掃除機用吸込み具は、先端部側に幅が狭まった吸い口を有するとともに、この吸い口と反対側の差込み側部分が、空気循環式電気掃除機の電動送風機を内蔵した掃除機本体の接続口又はこの接続口に着脱可能に差込み接続された中継風路部材が先端部に有した接続筒体内に挿入される吸込み筒部と、この吸込み筒部の外周に周方向に連続して前記吸込み筒部よりも大径をなして設けられ、前記接続口又は前記接続筒体に差込まれてこれら接続口又は接続筒体の内面に嵌合されるとともに、前記電動送風機から前記接続口へと至る戻り風路を閉じる遮風部を有した嵌合部と、を備えてなることを特徴とするものである。
【0023】
この請求項5の発明の吸込み具は、その嵌合部を空気循環式電気掃除機の接続口又は中継風路部材の接続筒体に嵌合して使用される。この取付け状態において、嵌合部の遮風部は前記掃除機の電動送風機から接続口へと至る戻り風路を閉じており、又、嵌合部を軸方向に貫通している吸込み筒部の吸い口は電動送風機の吸込み側に連通している。したがって、前記電動送風機を運転させることにより、前記請求項1の発明と同様の作用を得ることができる。
【0024】
請求項5の発明を実施するにあたって、前記第4の課題を解決するために、請求5の発明に従属する請求項6の発明のように、前記嵌合部の外周面に前記接続口又は接続口体への差込み接続に伴い弾性変形して前記接続口又は接続口体の内周面に密接するゴム製の抵抗部材を取付けるとよい。この請求項6の発明においては、嵌合部を掃除機本体の接続口又は中継風路部材の接続筒体に嵌合して差込み接続すると同時に、ゴム製の抵抗部材が弾性変形して互いに嵌合する周面間に挟み込まれて密接するため、この抵抗部材の摩擦係合力が高められて、接続口又は接続筒体に対する吸込み具の取付け強度が増やされる。それによって、この戻り風路を閉じた遮風部に吸込み具を吹き飛ばそうとする空気圧が作用するにも拘らず、それに耐えて吸込み具の取付け状態を保持できる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図10を参照して本発明の第1の実施の形態を説明する。図1〜図3に示されるように第1の実施の形態に係るハンディ型の空気循環式電気掃除機11は、掃除機本体12と、吸込み口体13と、付属品としての吸込み具たとえば隙間ノズル14を備えている。
【0026】
図2〜図5に示されるように掃除機本体12は、左右一対の合成樹脂製ケース部材をねじ止め等で連結してなる本体ケース21を有し、この本体ケース21の前部にはその前傾した前端面に一端が露出する接続口22が取付けられている。接続口22は大径部と小径部とを連ねて段付き円筒状をなしている。この接続口22には吸込み口体13又はこれに代えて隙間ノズル14が着脱自在に挿入して取付けられる。接続口22の小径部と大径部殿境をなす壁面には複数の通気口22aが周方向に間隔的に設けられている。本体ケース21の後部上側には把手部23が一体に形成されていて、この把手部23を握持することにより電気掃除機11全体を片手で持ち動かすことができる。
【0027】
前記両ケース部材の内面にはこれらの部材の連結に伴って先端が互いに当接される所要の仕切りリブが一体に設けられており、これらリブによって本体ケース21内は、前部の集塵室24と、後部の排気室25と、これら集塵室24、排気室25の下側にわたって設けられて戻り風路をなす還流室26とに仕切られている。
【0028】
排気室25の前側に位置された集塵室24の上面は開口され、この開口は本体ケース21の前部上側部分に着脱可能に取付けられるケース蓋27により気密的に閉じられている。ケース蓋27は、その前端の爪27aを本体ケース21に設けた爪受孔28に挿入した状態で、この爪受孔28を支点に下向きに回動させて、後端部に設けた係合凸部27bを、本体ケース21に設けた半球状の係合凸部受け29の下側にこの受け29を上方から乗り越えさせて引掛けることにより、閉蓋状態に取付け保持される。このケース蓋27は、気密シール用の環状シール30を有しているとともに、複数本の指を差し入れることができる手掛け孔31を有している。手掛け孔31に差し入れた指とともにケース蓋27を引き上げることにより、この蓋27を上方に引き外すことができるようになっている。
【0029】
集塵室24の前壁はフィルタ取付け部32として形成され、このフィルタ取付け部32の上端近傍には手動によりばね33aの力に抗して図2及び図3中矢印方向に回動操作されるフィルタ押さえ33が取付けられている。集塵室24に出し入れ可能に収容されるフィルタとしての紙パック製の集塵袋34は、その口枠34aをフィルタ押さえ33によりフィルタ取付け部32に取付けることにより集塵室24に収容されている。集塵室24の後部には多数の細長い通気孔を有したフィルタ支え35が収容され、このフィルタ支え35は掃除動作に伴い膨張した集塵袋34の後面を支持する。
【0030】
排気室25には電動送風機41がその吸込み口を集塵室24側に向けて設置されている。なお、42、43は電動送風機41の前後に嵌合された防振パッキンである。排気室25と集塵室24との境界部に位置されるリブには前記吸込み口に対向する開口44が開けられており、それによって集塵室24内の集塵袋34を通過した空気が電動送風機41に吸込まれる。更に、排気室25には電動送風機41の後方に位置してユニット化されたコードリール装置45が収容されている。このコードリール装置45から本体ケース21外に引き出される電源コードを介して電動送風機41等への給電が行われる。
【0031】
図2、図3、図5等に一部が示されるように電動送風機41は、固定子と、この固定子の鉄心の一端面にねじ止めされたディフューザと、このディフューザの周部に嵌合して取付けられて前記吸込み口を有したファンカバー50と、固定子鉄心の他端面にねじ止めされた軸受ブラケット51と、この軸受ブラケット51と前記ディフューザとに夫々取付けられた図示しない軸受にわたって回転自在に支持された回転子と、この回転子の回転子軸52の一端部に連結されて前記ファンカバー50で覆い隠される遠心ファンと、回転子52が有する図示しない整流子に弾性的に押付けられるカーボンブラシを有した一対のブラシ装置とを有している。ファンカバー50の外周面には前記防振パッキン42が嵌合されている。図4に示されるように軸受ブラケット51は例えば4本の柱51aと、これらにわたって一体に設けられて軸受51bを支持する軸受サポート部51cと、前記柱51aの他端部に設けられた固定子鉄心への取付け部とからなり、そのうちの2本の柱51aに前記ブラシ装置が取付けられている。
【0032】
この電動送風機41の運転時には、その吸込み口から遠心ファンに吸込まれた空気が、このファンの周囲から吐出された後、ファンカバー50の内面で案内されながらディフューザ内にその外周部の入口から流入し、そして、このディフューザにより静圧化されながら固定子の周囲に向けて流出されるようになっている。
【0033】
図2〜図5に示されるように電動送風機41には、その固定子及び軸受ブラケットを覆い隠して合成樹脂等からなる円筒状のモータカバー53が前記ディフューザの外周部に嵌合して取付けられている。このモータカバー53の底壁には前記ブラケット51の軸受サポート部51cが貫通され、このサポート部51cの外面に前記防振パッキン43が嵌合されている。モータカバー53の周部には短い筒状の還流ポート54が外方に向けて一体に突設され、この還流ポート54は前記両室24、25と還流室26との境界をなした仕切りリブ55に設けた孔56に挿通されている。そのため、還流ポート54を介してモータカバー53内と還流室26とは連通されている。図2、図3、図5に示されるようにモータカバー53の外周面には減音部材57が巻き付けられているとともに、これらモータカバー53と減音部材57とには互いに連通する1以上の排気通孔53a、57aが開けられている。これらの通孔53a、57aを介してモータカバー53内と排気室25とが連通されている。
【0034】
図2、図3、図7等に示されるように排気室25に臨んだ本体ケース21の後部側壁21aには排気部60が設けられている。図7に示されるように排気部60は、風量制御部材61と、排気孔62と、ばね63とを備えている。風量制御部材61はピストン状をなしている。後部側壁21aとこの内面に一体に突設された隔壁64との間にはシリンダ状の風量制御室65が形成され、この制御室65内に風量制御部材61がその軸方向に移動可能に収容されている。隔壁64のその一端部には排気室25と風量制御室65とを連通する連通口64aが開けられているとともに、この連通口64aと対向して後部側壁21aの内面にはスペーサ凸部66が一体に突設されている。排気孔62は風量制御室65に臨んで後部側壁21aに例えば一定間隔に並べて開けられている。なお、これら排気孔62群は互いに連続させて一つの孔としてもよい。
【0035】
風量制御部材61は、図7(A)に示されるように各排気孔62を閉じる全閉位置と、図7(B)に示されるように各排気孔62を開く全開位置とに渡って移動可能であるとともに、風量制御室65の他端側に収容されたコイルばね63によって前記全閉位置に保持されるように付勢されている。この全閉位置への位置決めは風量制御部材61がストッパ凸部66に当接することにより行われ、ストッパ凸部66に当て止められた風量制御部材61の一端部の端面には排気室25の圧力が及ぶようになっている。ばね63の付勢力は、吸込み口体13を用いて掃除する際の排気室25の圧力よりも強く、吸込み具14を用いて掃除をする際の排気室25の圧力よりも弱く設定されている。
【0036】
なお、図2〜図4中67は電動送風機41への通電をオン・オフするスイッチ、68は集塵室24と本体ケース21外とを連通する通気路に設けられたリーク弁である。この弁68は集塵室24内の真空圧が所定の値より下がった時に開いて外気を集塵室24内に導入するために用いられている。又、図2、図3中69はリーク弁68の上流側において前記通気路の一部をなす外気取入れ口であり、これは前記手掛け孔31を介して本体ケース21の外部と連通されている。
【0037】
次に、図8〜図10を参照して前記吸込み口体13について説明する。吸込み口体13は、接続部としての接続管71と、吸込み口体主部72と、還流吹出し口73とを備えている。
【0038】
例えば前記接続口22に着脱可能に挿入して掃除機本体12側に連通される接続管71は、両端が開口された内側接続管75と、この先端部側に一体かつ同軸的に設けられた外側接続管76とを有している。
【0039】
外側接続管76よりも長い円筒形状の内側接続管75は、接続口22の小径部に挿入されて前記口枠34aが有するシール弁(図示しない)に当接されて、塵埃を含んだ空気を前記集塵袋34内に導くようになっている。この内側接続管75の本体ケース21外に突出される先端部の開口縁には上下一対のストッパ突縁77、78が外向きに突出されている。
【0040】
短い円筒形状をなすとともに前記先端部の開口縁側に向かうにしたがって次第に小径となるテーパ部を有した外側接続管76は、接続口22の大径部に挿入されるもので、その軸方向一端において内側接続管75との間に還流空気導入口76aを形成している。この外側接続管76の軸方向他端部には前記軸方向に対して直角で互いに外側方向を向いて開口する左右一対の還流空気導出口76bが形成されている。これら還流空気導出口76bの周壁は円環形の枢軸筒部79をなしている。外側接続管76の還流空気導入口76a側の外周面には合成ゴム製Oリング等の気密シール材80が取付けられている。
【0041】
この接続管71を前記接続口22に挿入する際には、図3に示されるように外側接続管76が接続口22の通気口22aが開けられた壁面に当るまで挿入され、この挿入により外側接続管76が接続口22の内周面に嵌合されて、この内周面との間の気密を気密シール材80により確保して本体ケース21に取付けられる。この取付け状態での外れ止めはゴム製気密シール材80の摩擦係合力でなされる。前記還流室26と外側接続管76の内部とは、接続口22に取付けられた接続管71の還流空気導入口76a及びこれと近接して対向する通気口22aとを介して連通される。
【0042】
吸込み口体主部72は主部上ケース81と主部下ケース82とをねじ止めにより連結して形成されている。主部上下両ケース81、82の内面にはリブ状をなす一対の軸受板が突設されていて、これらにより前記枢軸筒部79が上下から挟まれ回動可能に貫通して支持されている。この支持構造により吸込み口体主部72が接続管71に対して上下方向に回動可能に枢着され、その回動により被掃除面に対して適正な姿勢を吸込み口体主部72が得られるようになっている。なお、図8中85はストッパ突縁77に接離される上部ストッパ、86はストッパ突縁78に接離される下部ストッパであり、これらにより接続管71に対する吸込み口体主部72の上下方向に回動角が規制される。
【0043】
図8に示されるように主部上ケース81と主部下ケース82とには、互いに連続して内側接続管75の先端開口を覆い隠す隔壁87、88が設けられていて、下部の隔壁88の下面は開口されている。吸込み口体主部72内には、隔壁87、88等によって前記内側接続管75に連通する回収室89が区画されているとともに、回収室89をその下面開口を除いて囲む吹出し室90が区画されている。回収室89は次に述べる吸気口92に連通されており、また、吹出し室90には前記還流空気導出口76bが連通されている。
【0044】
主部下ケース82にはその底壁91に開口する吸気口92が設けられ、この吸気口92の中央部分は隔壁88の下面開口と対向されている。隔壁88の下端部は他の部分より肉厚となっており、この肉厚端部の下面と底壁91の内面との間には、回収室89の一側(本実施の形態では前側)に位置される還流吹出し口73が形成されている。この還流吹出し口73からは吹出し室90内に戻された空気が回収室89側に向けて吹出される。前記肉厚端部を設けることは、還流吹出し口73の吹出し方向の長さを長くして吹出される空気に方向性を与え得る点で優れている。なお、図8等において符号95は主部下ケース82の前後外側面に夫々取付けられたスペーサ手段をなす回転自在なローラであり、被掃除面と吸気口92との間に所定の狭い吸込み間隙を形成するようになっている。
【0045】
次に、図1、図2を参照して隙間ノズル14について説明する。別名つる口とも称される隙間ノズル14は、吸込み筒部111と、これと一体の嵌合部112と、抵抗部材113とから形成されている。
【0046】
接続口22の小径部に挿入される吸込み筒部111は、先端部側に幅が狭まった吸い口111aを有しているとともに、この吸い口111aと反対側の差込み側部分111bを有している。吸い口111aは斜めの開口で形成されている。図2に示されるように差込み側部分111bは、接続口22の通気口22aが開けられた壁面に嵌合部112が当るまで前記接続口22に対して挿入されるようになっている。
【0047】
接続口22の大径部に挿入される嵌合部112は差込み側部分111bの外周にその周方向に連続しかつ同軸的に設けられている。嵌合部112は、吸込み筒部111よりも大径であり、その一部に差込み側部分111bの外周に一体に接続された遮風部112aを有している。遮風部112aは、周方向に連続して一回り設けられて、例えば吸い口111a側の端部にテーパ状に形成されている。したがって、嵌合部112の内側空間部と吸込み筒部111の内部とは連通されていない。
【0048】
抵抗部材113は、ゴム製であって、嵌合部112の外周面に露出して取付けられている。この抵抗部材113には嵌合部112の外周面にその周方向に沿って間隔的に複数のゴム板を取付けてもよいが、本実施の形態では例えばゴム製のOリングを採用している。Oリングのように環状の抵抗部材113を用いることはその取付けが容易で、かつ、剥がれる恐れが少なく、しかも、嵌合部112の全周にわたり均一な摩擦抵抗力を得ることができる点で優れている。なお、Oリングを用いる場合にも、これを複数並設してもよい。この抵抗部材113は、接続口22に吸込み具14が直接取付けられた際に、弾性変形して接続口22の内周面に密接して、嵌合部112と接続口22との間の気密を確保するだけではなく、接続口22への吸込み具14の取付け強度を向上する。
【0049】
次に、前記構成の電気掃除機11で空気循環式の掃除をする場合の動作を説明する。この場合、電気掃除機11は図3に示されるように掃除機本体12の接続口22に吸込み口体13の接続管71を差込み接続した状態で、電動送風機41を運転することにより使用される。
【0050】
この使用時には、吸込み口体13の内側接続管75を通って集塵袋34に流入した吸気風(図3及び図8中点線矢印で流れ方向示す)中に含まれる塵埃が集塵袋34に捕捉され、この集塵袋34を通った空気は、更にフィルタ支え35を通過して電動送風機41に吸込まれてから、モータカバー53の還流ポート54を通って還流室26に排出されるとともに、その一部は排気通孔53a及び孔57aを通って排気室25に排出される。この場合、還流室26に空気が排出されているので、排気室25内の圧力は排気部60のコイルばね63の付勢力よりも小さい。したがって、風量制御部材61は全閉位置から動かされることはなく、図7(A)の状態を維持するので、電動送風機41から排出された空気の全てが還流室26に流れ込む。
【0051】
こうして還流室26に流入した排気は、接続口22の通気口22aから接続管71の外側接続管76内に導入されて、この外側接続管76の還流空気導出口76bから吸込み口体主部72の吹出し室90に導出された後、還流吹出し口73から吸気口92に吹出されて、接続管71の内側接続管75を介して掃除機本体12側に吸込まれる。こうした循環風の流れを図3及び図8中実線矢印で示す。このように電動送風機41から排出された空気を吸込み口体13で回収し循環させることに伴い、その勢いで吸込み口体13の吸気口92に外部の空気が塵埃とともに吸込まれるので、空気循環式の掃除をすることができる。
【0052】
次に、前記構成の電気掃除機11でサッシュや隙間等の狭い場所を掃除をする場合の動作を説明する。この場合、電気掃除機11は図2に示されるように掃除機本体12の接続口22に吸込み口体13に代えて隙間ノズル14を差込み接続した状態で、電動送風機41を運転することにより使用される。隙間ノズル14は、その吸込み筒部111の差込み側部分111aを接続口22の小径部に差込むと同時に、嵌合部112を接続口22の大径部の内側に嵌合することにより、接続口22に取付けられる。
【0053】
この取付けにより、隙間ノズル14の抵抗部材113が弾性変形して接続口22の大径部内面に密接して、接続口22と嵌合部112との間が気密にシールされる。同時に、嵌合部112の遮風部112aによって接続口22の通気口22aが、接続口22の入口側から塞がれるから、電動送風機41から隙間ノズル14へと至る戻り風路をなす還流室26が、接続口22において閉じられる。言い換えれば、戻り風路が遮風部112aによって行き止まりとなる。
【0054】
この使用時には、隙間ノズル14の吸込み筒部111を通って集塵袋34に流入した吸気風(図2中実線矢印で流れ方向示す)中に含まれる塵埃が集塵袋34に捕捉され、この集塵袋34を通った空気は、更にフィルタ支え35を通過して電動送風機41に吸込まれてから、モータカバー53の還流ポート54を通って還流室26に排出されようとする。
【0055】
しかし、前記のように還流室26は隙間ノズル14により接続口22において閉じられているから、還流室26に電動送風機41から排出された空気が流通することはない。そのため、電動送風機41から排出された空気の全ては、図2中点線矢印で示すように排気通孔53a及び孔57aを通って排気室25に排出される。この場合、還流室26への空気の排出がないので、排気室25内の圧力Pは排気部60のコイルばね63の付勢力よりも大きくなり、この大きな空気圧は排気部60の連通部61aを通って風量制御部材61のスペーサ凸部65側の端面に作用する。
【0056】
したがって、前記コイルばね63を圧縮させながら風量制御部材61が図7(A)に示す全閉位置から図7(B)に示す全開位置に向けて押し動かされるから、排気部60の排気孔62群が次々に開口されて、排気孔62群全体の開口面積が増加される。そのため、電動送風機41から排出された空気の全てが、還流室26に流れ込むことなく排気室25を経て開放された排気孔62を通って掃除機本体12の外部に排出される。こうした排気風の流れを図2中点線矢印で示す。
【0057】
前記のように隙間ノズル14を接続口22に接続して掃除する場合には、既述の空気循環が行われることなく、排気部60の排気孔62を通して電動送風機41から排出される空気の全てを掃除機本体12外に排出できる。そのため、戻り風路が閉じられるにも拘らず、排気室25の圧力が大きく高められることがなくなり、圧力損失を少なくできるので、隙間ノズル14からの吸込みを容易に行なわせることができる。したがって、空気循環式電気掃除機11の掃除機本体12を使用するにも拘らず、空気を循環させない一般的な電気掃除機と同様に隙間ノズル14を通して狭い場所の塵埃の吸込みを行なうことができる。
【0058】
この場合に、戻り風路をなす還流室26が閉じられていることで、電動送風機41から排出された空気が、接続口22を通って隙間ノズル14の周囲に吹出されたり、隙間ノズル14から吹出されたりすることがない。そのため、掃除をしようとする狭い場所の塵埃が吹き飛ばされることなく、その塵埃を隙間ノズル14の吸い口111aから吸込んで掃除をすることができる。
【0059】
しかも、既述のように電動送風機41から排出される空気の全てを掃除機本体12外に排出するのに、排気部60が有した排気孔62群の排気面積を増加させるので、隙間ノズル14を使用するのに見合った排気風量を容易に得ることができる。
【0060】
ところで、こうした排気風量を得るための他の手段として、排気孔62群を開閉することなく常に全開状態のままにして置くことも考えられる。しかし、この場合には、隙間ノズル14を使用するには好ましいが、このノズル14に代えて吸込み口体13を使用する場合には、非常に弱い循環空気流しか形成されなくなり、空気循環式の掃除ができないという問題がある。なお、本発明において、隙間ノズル14の使用時及び空気循環式掃除をする際の排気部60の排気面積は、本実施の形態のように零(全閉)でなくてもよく、全開時の排気面積よりも小さい排気面積であってもよいものであり、この場合に排気面積は必ずしも可変することを要せず、開きっぱなしてもよい。
【0061】
又、隙間ノズル14を用いての掃除においては既述のように循環空気流は形成されないが、戻り風路としての還流室26を介して隙間ノズル14に対して排気圧力が通気口22aから作用して、隙間ノズル14は吹出されようとする。しかし、隙間ノズル14は、その吸込み筒部111と接続口22との嵌合部での摩擦係合力に加えて、嵌合部112の外周に取付けられたゴム製の抵抗部材113によって、接続口22への差込み状態を確実に保持される。
【0062】
つまり、隙間ノズル14が接続口22に差込み接続されると、ゴム製の抵抗部材113が弾性変形して互いに嵌合する周面間に挟み込まれて接続口22の大径部内周面に密接するため、接続口22に対する抵抗部材113の摩擦係合力が高められ、接続口22に対する隙間ノズル14の取付け強度が増やされる。したがって、隙間ノズル14にこれを吹出そうとする空気圧が作用しても、それに耐えて隙間ノズル14の取付け状態を保持できるから、隙間ノズル14が不用意に吹き飛ばされることを防止できる。
【0063】
又、隙間ノズル14を使用する時には既述のように排気部60の排気面積を最大に増加して円滑に掃除機本体12外に排気をするので、隙間ノズル14を吹出そうとする空気圧の大きさも小さくでき、この点においても隙間ノズル14が不用意に吹き飛ばされることを、より確実に防止できる。
【0064】
なお、第1の実施の形態では隙間ノズル14を掃除機本体12側に連通させるのに、接続口22に直接挿入して接続することで行なったが、円筒管や吸塵ホースなどの中継風路部材を介在させることにより、この部材を介して間接的に掃除機本体12側に連通させてもよい。
【0065】
以下、その一例を示した図11の第2の実施の形態について説明する。この実施の形態は基本的には前記第1の実施の形態と同様な構成であるので、同様構成部分には前記第1の実施の形態と同じ符号を付して、その構成および作用の説明を省略し、以下異なる部分について説明する。
【0066】
図11中121は中継風路部材としての吸塵ホースである。このホース121は、内側ホース部材122と、この部材122を収容して設けられる外側ホース部材123と、これら両ホース部材122、123の一端側に連結された差込み筒体124と、両ホース部材122、123の他端側に連結された接続筒体125とから形成されている。
【0067】
同心的に配置される両ホース部材122、123は蛇腹管製であって可撓性を有しているとともに、相互間の環状空間126は隙間ノズル14へと至る戻り風路の一部として用いられるようになっている。
【0068】
前記接続口22に着脱自在に差込み接続される差込み筒体124は、接続口22の小径部に嵌合される内側差込み筒部124aと、接続口22の大径部に嵌合される外側差込み筒部124bと、これら両筒部124a、124bを一体に接続する図示しない複数の連結リブとからなり、両筒部124a、124b間には前記通気孔22aに連通して隙間ノズル14へと至る戻り風路の一部として用いられる複数の空間127が形成され、又、外側差込み筒部124abの外面には接続口22の大径部内面に密接するOリング128が取付けられている。
【0069】
この差込み筒体124の内側差込み筒部124aの端部は内側ホース部材122の一端部に連結され、同様に外側差込み筒部124bの端部は外側ホース部材123の一端部に連結されている。この連結により、前記環状空間126と空間127とが連通されている。
【0070】
前記接続筒体125は、内筒部125aと、これよりも長い外筒部125bと、これらを一体に接続する図示しない複数の連結リブとからなり、両筒部125a、125b間には隙間ノズル14へと至る戻り風路の一部として用いられる複数の空間129が形成されている。この内筒部125aの端部は内側ホース部材122の他端部に連結され、同様に外筒部125bの端部は外側ホース部材123の他端部に連結されている。この連結により、前記環状空間126と空間129とが連通されている。この接続筒体125の先端部には前記吸込み口体13及び隙間ノズル14が差し替え可能に接続される。前記連結リブ及び内筒部125aの端面は、この接続筒体125に吸込み口体13又は隙間ノズル14を着脱自在に嵌合した時の差込み深さを規制するストッパとして用いられる。又、接続筒体125に隙間ノズル14を取付けた状態では、このノズル14の抵抗部材113は弾性変形して外筒部125bの内面に密接されるようになっている。なお、以上の点以外の構成は図示されない部分を含めて前記第1の実施の形態に係る空気循環式電気掃除機11と同じである。
【0071】
この第2の実施の形態の構成においても、隙間ノズル14を接続筒体125に接続してこのノズル14を接続口22に連通させて掃除する場合には、電動送風機の排気側から隙間ノズル14に至る戻し風路は接続筒体125に嵌合された隙間ノズル14の遮風部112aによって塞がれる。したがって、前記第1の実施の形態と同様な作用を得て本発明の各課題を解決できる。しかも、可撓性の吸塵ホース121を用いることにより、掃除機本体12を持たないで手軽に狭い場所等を掃除できる点で優れている。
【0072】
なお、接続筒体125に前記吸込み口体を接続して使用する場合には、掃除機本体12内の戻り風路をなす還流室から掃除機本体12外の戻り風路部分(つまり、互いに連通された前記各空間126、127、129)を通って、吸込み口体に電動送風機から吐出された空気が還流され、又、吸込み口体に回収ないしは吸込まれた空気は、互いに連通された内筒部125a、内側ホース部材122、及び内側差込み筒部124aを通って集塵室に吸込まれる。
【0073】
又、本発明は前記各実施の形態には制約されない。例えば前記各実施の形態に係るハンディ型空気循環式電気掃除機に限らず、アップライト型、キャニスタ型、その他の形式の空気循環式電気掃除機及びそれ用の吸込み具に適用できるとともに、吸込み具は隙間ノズル以外にも丸ブラシ等であってもよい。
【0074】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0075】
請求項1〜3に記載の発明に係る空気循環式電気掃除機によれば、吸込み口体に代えてこの口体よりも吸込み開口面積が小さな吸込み具を使用して掃除をするときに、掃除機本体内の電動送風機から吸込み具へと至る戻り風路を閉じるとともに電動送風機から排出される空気の全てを排気部を通して掃除機本体外に排出させるから、電動送風機から排出されて吸込み具に戻されようとする空気が被掃除面に吹出して被掃除面の塵埃を吹き飛ばすことなく、空気を循環させない一般的な電気掃除機と同様に前記吸込み具を通して塵埃を吸込んで掃除ができる。
【0076】
請求項4に記載の発明に係る空気循環式電気掃除機によれば、ゴム製抵抗部材の摩擦係合力で掃除機本体の接続口又は中継風路部材の接続筒体に対する吸込み具の取付け強度を増やしたので、吸込み具にこれを吹き飛ばそうとする空気圧が作用する場合でも、それに耐えて、接続口又は接続筒体に接続された吸込み具が不用意に吹き飛ばされる恐れを防止できる。
【0077】
請求項5に記載の発明に係る空気循環式電気掃除機用吸込み具によれば、前記掃除機の電動送風機から排出されて吸込み具に戻されようとする空気が被掃除面に吹出されることをなくして、空気を循環させない一般的な電気掃除機と同様に前記吸込み具を通して塵埃を吸込むことができるから、狭い場所の被掃除面の塵埃を吹き飛ばすことなく吸込んで掃除するのに適する。
【0078】
請求項5に記載の発明に従属する請求項6に記載の発明に係る空気循環式電気掃除機用吸込み具によれば、その嵌合部の周面に取付けたゴム製抵抗部材の摩擦係合力で、前記接続口又は中継風路部材に対する吸込み具の取付け強度を増やしたので、吸込み具にこれを吹き飛ばそうとする空気圧が作用する場合でも、それに耐えて、吸込み具が不用意に吹き飛ばされる恐れを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る空気循環式電気掃除機全体の構成を掃除機本体と吸込み口体及び吸込み具とを分離した状態で示す斜視図。
【図2】図1に示された電気掃除機全体の構成を掃除機本体に吸込み具が接続された状態で示す縦断側面図。
【図3】図1に示された電気掃除機全体の構成を掃除機本体に吸込み口体が接続された状態で示す縦断側面図。
【図4】図1に示された掃除機本体の構成をその一部を取除いた状態で示す斜視図。
【図5】図3中Z−Z線に沿う断面図。
【図6】図1に示された掃除機本体の後部を示す側面図。
【図7】(A)は吸込み口体を使用して掃除をした時の排気部の構成を図6中Y−Y線に沿って示す断面図。
(B)は吸込み具を使用して掃除をした時の排気部の構成を図6中Y−Y線に沿って示す断面図。
【図8】図1に示された吸込み口体の構成を示す縦断側面図。
【図9】図8に示された吸込み口体の構成をその主部上ケースを取除いた状態で一部を断面して示す平面図。
【図10】図8に示された吸込み口体の構成をやや傾けた状態で示す後面図。
【図11】本発明の第2の実施の形態に係る空気循環式電気掃除機の要部の構成を示す縦断側面図。
【符号の説明】
11…電気掃除機、
12…掃除機本体、
13…吸込み口体、
14…隙間ノズル(吸込み具)、
22…接続口、
22a…通気孔、
24…集塵室、
25…排気室、
26…還流室(戻り風路)、
34…集塵袋(フィルタ)、
41…電動送風機、
53…モータカバー、
53a、57a…排気通孔、
54…還流ポート、
60…排気部、
61…風量制御部材、
61a…連通部、
62…排気孔、
63…コイルばね、
64…風量制御室、
65…スペーサ凸部、
111…吸込み筒部、
111a…吸い口、
111b…差込み側部分、
112…嵌合部、
112a…遮風部、
113…抵抗部材、
121…吸塵ホース(中継風路部材)、
125…接続筒体。

Claims (6)

  1. 吸込み口体又はこの口体に代えて前記吸込み口体よりも吸込み開口面積が小さい吸込み具が連通される接続口を有した掃除機本体内の電動送風機の動作により、前記接続口を通って吸込まれる空気をフィルタに通して塵埃を捕捉し、前記フィルタを通過して前記電動送風機から排出された空気を回収し循環させながら掃除をする空気循環式電気掃除機において、
    前記電動送風機から排出される空気の少なくとも一部を通す排気部を前記掃除機本体に設けるとともに、前記接続口に連通させて前記吸込み具を使用する際に前記電動送風機から前記吸込み具へと至る戻り風路を閉じるようにしたことを特徴とする空気循環式電気掃除機。
  2. 前記接続口に前記吸込み具を連通して使用する際に前記排気部の排気面積が増加されるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の空気循環式電気掃除機。
  3. 前記排気部を、この排気部が臨んだ排気室の圧力に応じて移動される風量制御部材と、この風量制御部材により排気面積が可変される排気孔と、この排気孔の排気面積が小さくなる方向に前記風量制御部材を付勢するばねとで形成したことを特徴とする請求項2に記載の空気循環式電気掃除機。
  4. 前記吸込み具が、前記接続口又はこの接続口に着脱可能に差込み接続された中継風路部材が先端部に有した接続筒体に着脱可能に差込み接続されるものであって、前記接続口又は前記接続筒体の内周面と前記吸込み具の外周面とのいずれか一方の周面に、前記差込み接続に伴い弾性変形して他方の周面に密接するゴム製の抵抗部材を取付けたことを特徴とする請求項1〜3のうちのいずれか1項に記載の空気循環式電気掃除機。
  5. 先端部側に幅が狭まった吸い口を有するとともに、この吸い口と反対側の差込み側部分が、空気循環式電気掃除機の電動送風機を内蔵した掃除機本体の接続口又はこの接続口に着脱可能に差込み接続された中継風路部材が先端部に有した接続筒体内に挿入される吸込み筒部と、
    この吸込み筒部の外周に周方向に連続して前記吸込み筒部よりも大径をなして設けられ、前記接続口又は前記接続筒体に差込まれてこれら接続口又は接続筒体の内面に嵌合されるとともに、前記電動送風機から前記接続口へと至る戻り風路を閉じる遮風部を有した嵌合部と、
    を備えてなることを特徴とする空気循環式電気掃除機用吸込み具。
  6. 前記嵌合部の外周面に前記接続口又は前記接続筒体への差込み接続に伴い弾性変形して前記接続口又は前記接続筒体の内周面に密接するゴム製の抵抗部材を取付けたことを特徴とする請求項5に記載の空気循環式電気掃除機用吸込み具。
JP16229298A 1998-06-10 1998-06-10 空気循環式電気掃除機及び吸込み具 Expired - Fee Related JP3542275B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16229298A JP3542275B2 (ja) 1998-06-10 1998-06-10 空気循環式電気掃除機及び吸込み具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16229298A JP3542275B2 (ja) 1998-06-10 1998-06-10 空気循環式電気掃除機及び吸込み具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11346972A JPH11346972A (ja) 1999-12-21
JP3542275B2 true JP3542275B2 (ja) 2004-07-14

Family

ID=15751725

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16229298A Expired - Fee Related JP3542275B2 (ja) 1998-06-10 1998-06-10 空気循環式電気掃除機及び吸込み具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3542275B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006034720A (ja) 2004-07-28 2006-02-09 Sanyo Electric Co Ltd 携帯型電気掃除機

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11346972A (ja) 1999-12-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3542275B2 (ja) 空気循環式電気掃除機及び吸込み具
JP3163287B2 (ja) 吸込み口体及び電気掃除機
JP3482138B2 (ja) 吸込み口体及び電気掃除機
EP2789282A1 (en) Electric vacuum cleaner
JP3542274B2 (ja) 吸込み口体及び電気掃除機
JP3242368B2 (ja) 空気循環式電気掃除機
JP3162031B2 (ja) 吸込み口体及び電気掃除機
JP3525067B2 (ja) 吸込み口体及び電気掃除機
JP3163291B2 (ja) 吸込み口体及び電気掃除機
JP3482137B2 (ja) 吸込み口体及び電気掃除機
JP3668029B2 (ja) 空気循環式電気掃除機
JP3542286B2 (ja) 吸込み口体及び電気掃除機
JP3482145B2 (ja) 空気循環式電気掃除機
JP3542287B2 (ja) 吸込み口体及び電気掃除機
JPH11221175A (ja) 電気掃除機用吸込み具
JP3470100B2 (ja) 吸込み口体及び電気掃除機
JP2000005113A (ja) 吸込み口体及び電気掃除機
JP3165804B2 (ja) 吸込み口体及び電気掃除機
JP3542273B2 (ja) 吸込み口体及び電気掃除機
JP2000189363A (ja) 吸込み口体及び電気掃除機
JP2001017360A (ja) 吸込口体および電気掃除機
JP3482144B2 (ja) 空気循環式電気掃除機
JP3570904B2 (ja) 空気循環式電気掃除機
JP2000005114A (ja) 空気循環式電気掃除機
CN118102958A (zh) 真空清洁器

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040323

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040330

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080409

Year of fee payment: 4

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080409

Year of fee payment: 4

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080409

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090409

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090409

Year of fee payment: 5

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090409

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100409

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees