JP2000005114A - 空気循環式電気掃除機 - Google Patents

空気循環式電気掃除機

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JP2000005114A
JP2000005114A JP17471298A JP17471298A JP2000005114A JP 2000005114 A JP2000005114 A JP 2000005114A JP 17471298 A JP17471298 A JP 17471298A JP 17471298 A JP17471298 A JP 17471298A JP 2000005114 A JP2000005114 A JP 2000005114A
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JP
Japan
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air
outside air
electric blower
outside
suction port
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JP17471298A
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English (en)
Inventor
Ritsuo Takemoto
律雄 竹本
Fumiki Mano
文樹 真野
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Toshiba TEC Corp
Original Assignee
Toshiba TEC Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】リーク弁が開放しても吸込み力が急激に減じた
り被掃除面上の塵埃を吹き飛ばしたりすることを抑制で
きる空気循環式電気掃除機を得ることにある。 【解決手段】掃除機本体21内の電動送風機41の動作
で、吸込み口体13の吸気口92から吸込んだ空気を集
塵室24の集塵袋34に通し、この袋を通過して電動送
風機から排出された空気を吸気口に戻し、この戻された
空気を回収し循環させながら掃除をする空気循環式電気
掃除機11を前提とする。集塵室34の真空圧が所定値
より下がっときに開いて外気を導入するリーク弁66を
掃除機本体21に設ける。弁66には外気の取込み量を
徐々に増加させる機能を有したものを採用する。それに
より、弁66が開くことに伴い吸込み口体13側から送
風機41に吸込まれる吸込み風量と電動送風機41から
吸気口92に戻される戻り風量とのバランスが急激に変
動しないようにしたことを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気循環式電気掃
除機に関する。
【0002】
【従来の技術】空気循環式電気掃除機は、掃除機本体内
の電動送風機の動作により吸込み口体の吸気口から空気
を吸込み、この吸込んだ空気をフィルタに通して塵埃を
捕捉し、フィルタを通過して電動送風機から排出される
空気を吸気口に戻して、この戻された空気を回収し、循
環させながら掃除をするものである。
【0003】このように空気を循環させながら掃除をす
る電気掃除機では、電動送風機により加熱された空気が
循環するので掃除機本体等の温度が上昇し易く、特に、
フィルターが目詰まりしてくるとさらに温度が高まり易
いので、掃除機本体等の温度を所定値以下に制限するた
めの工夫が必要である。そのために、電動送風機の吸込
み側が所定真空圧以下になることにより開弁動作して、
掃除機本体外から外気を取込みるリーク弁を設けた構造
のものがある。
【0004】かかる空気循環式電気掃除機に組込まれた
リーク弁が具体的にどのようなものかは不明であるが、
空気を循環させないで使用される一般的な電気掃除機に
おいて広く用いられているリーク弁は、その開弁動作に
より掃除機本体外から外気を取込んで、掃除機本体の温
度を下げるために使用されている。
【0005】図13に示されるように従来のリーク弁は
弁筐体1に弁体4とコイルばね5とを夫々収容して形成
されている。弁筐体1は、円筒体2と、この筒体2にそ
の一端開口を閉じるように螺合して取付けられた蓋3と
で形成され、円筒体2の底壁には外気取込み出口2aが
設けられている。蓋3の中央部には外気取込み口3aが
設けられているとともに、この取込み口3aの周部内面
は平坦な面からなる環状弁座面3bをなしている。弁体
4は、環状弁座面3bに接離する平坦面からなる弁体面
4aを有しているとともに、その周囲に軸方向に伸びる
多数のリブ4bを有している。これらのリブ4bを円筒
体2の内周面に摺動可能に接触させて弁体4は円筒体2
の軸方向に移動可能に設けられ、かつ、各リブ4bによ
って外気路6が形成されている。コイルばね5は、その
弾性力で弁体面4aが環状弁座面3bに押付け保持され
るように弁体4を付勢して、弁体4と円筒体2の底壁と
の間に挟設されている。
【0006】このリーク弁は、外気取込み口3aを外気
に連通させるとともに外気取込み出口2aを集塵室に連
通させて掃除機本体に取付けられる。そして、集塵室が
所定真空圧以下になると、コイルばね5の付勢力に抗し
て弁体4が開弁方向に一挙に動かされて全開状態とな
り、それにより、外気が外気取込み口3aから吸込ま
れ、この外気は外気路6を経て外気取込み出口2aから
集塵室に取込まれる。
【0007】この場合、図13に示されるように弁体面
4aが弁体4の軸方向に直角な平坦面で形成されている
ので、弁体4は集塵室から波及する真空圧で動かされる
だけではなく、外気取込み口3aから外気路6に流れ込
もうとする外気の動圧を受けて動かされる。このように
従来のリーク弁は一挙に全開状態となって外気の取込み
を行なっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前記のような一般的な
リーク弁を空気循環式電気掃除機に設けると、このリー
ク弁が一挙に全開して外気が急激に取込まれることに伴
い、吸込み口体側から電動送風機に吸込まれる吸込み風
量が急激に減少し、したがって、吸込み口体の吸気口で
の吸込み力も急激に低下する。しかも、このような急激
な吸込み風量の変化により、この風量と電動送風機から
吸込み口体に戻される戻り風量とのバランスが容易にく
ずれる。
【0009】すなわち、空気循環式電気掃除機では、前
記戻り風量が吸込み口体の吸気口を通って被掃除面側に
吹出すことを抑制するために、一般に吸込み口体側から
電動送風機への吸込み風量の方が前記戻り風量よりも多
い設定としてあるが、前記リーク弁が一挙に全開するこ
とにより、戻り風量の方が前記吸込み風量よりも多くな
るように風量バランスが急激に崩れる。こうした状態で
掃除中に吸込み口体を被掃除面から浮かすように持ち上
げた場合等、電動送風機から吸気口に戻された空気の一
部が吸気口を通って被掃除面側に吹出し易くなってしま
い、それにより被掃除面の軽い塵埃が吹き飛ばされてし
まうという問題を生じ易くなる。
【0010】したがって、本発明が解決しようとする課
題は、リーク弁が開放しても吸込み力が急激に減じたり
被掃除面上の塵埃を吹き飛ばしたりすることを抑制でき
る空気循環式電気掃除機を得ることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、掃除機本体内
の電動送風機の動作により、吸込み口体の吸気口から空
気を吸込み、この吸込んだ空気をフィルタに通して塵埃
を捕捉し、前記フィルタを通過して前記電動送風機から
排出された空気を前記吸気口に戻して、この戻された空
気を回収し循環させながら掃除をする空気循環式電気掃
除機を前提とする。
【0012】そして、前記課題を解決するために、請求
項1の発明は、前記電動送風機の吸込み側の圧力が所定
真空圧以下になったとき前記掃除機本体外の外気を取込
むとともにその外気取込み量を前記真空圧の低下に従い
徐々に増加させるリーク弁を、前記電動送風機の吸込み
側に設けたものである。
【0013】この請求項1の発明において、リーク弁
は、電動送風機の吸込み側の真空圧が所定真空圧以下に
なったとき、掃除機本体外の外気が電動送風機に吸込ま
れるように前記外気を取込むから、掃除機本体等の温度
上昇を抑制できる。そして、この外気の取込みに際して
リーク弁は前記真空圧の低下に従い徐々に外気取込み量
を増加させる。そのため、吸込み口体側から電動送風機
に吸込まれる吸込み風量が急激に弱まって吸気口での吸
込み力が急激に低下することを抑制できるだけではな
く、前記吸込み風量と電動送風機から吸込み口体の吸気
口に戻される戻り風量とのバランスが急激にくずれるこ
とを抑制できるので、吸込み口体に戻された空気が吸気
口から被掃除面側に吹出されることを抑制できる。
【0014】又、請求項1の発明を実施するにあたり、
この発明に従属する請求項2の発明のように、前記リー
ク弁を、一端部に前記外気に連通する外気取込み口及び
この取込み口を囲む環状弁座部が設けられかつ他端部に
外気取込み出口が設けられた弁筐体と、前記外気取込み
口からの外気取込み方向に順方向の傾斜面で形成されて
前記環状弁座部に接離する環状弁体面を有し、前記弁筐
体内面との間に外気路を設けて前記弁筐体内に軸方向に
移動可能に収容された弁体と、前記環状弁体面を環状弁
座部に押付ける方向に前記弁体を付勢して前記弁筐体内
に収容されたばねと、を備えて形成するとよい。
【0015】このリーク弁の弁筐体内の弁体にはその裏
面側から電動送風機の吸込み側の真空圧が波及するの
で、前記真空圧が所定値よりも低下すると、ばねの付勢
力に抗して弁体が引き動かされるとともに、その環状弁
体面がそれまで密接していた環状弁座部から離されて外
気取込み口が開放される。そのため、外気が外気取込み
口から外気路を経由して外気取込み出口を通って前記吸
込み側に取込まれる。この外気導入において外気取込み
口から外気路に流れ込む外気は、その流れ方向に順方向
の斜めの環状弁体面に沿って円滑に流れるので、外気路
に流れ込もうとする外気の動圧を弁体が受けることを少
なくできる。
【0016】このように外気の動圧の影響を弱めて、弁
体の開き動作を前記吸込み側の真空圧の低下に主として
依存させることができるから、このリーク弁による外気
取込み量を前記真空圧の低下に従い徐々に増加させるこ
とができる。
【0017】又、前記課題を解決するために請求項3
は、前記前提の空気循環式電気掃除機において、前記電
動送風機の吸込み側の圧力が所定真空圧以下になったと
き前記掃除機本体外の外気を取込むリーク弁を前記電動
送風機の吸込み側に設け、前記電動送風機から排出され
る空気の一部を前記掃除機本体の外部に逃がす排気部を
前記掃除機本体に設けるとともに、この排気部を通って
前記掃除機本体外に逃げる空気量よりも前記リーク弁に
よる外気の最大取込み量を少なくしたものである。この
発明で使用するリーク弁は請求項1、2で採用したもの
でも、又、従来採用されている図13に示されたもので
もよい。
【0018】この請求項3の発明において、排気部は、
電動送風機から排出される空気の一部を通して掃除機本
体の外部に逃がすものであり、その際に前記リーク弁に
よる外気の最大取込み量より多くの空気を掃除機本体外
に逃がすようにしている。そのため、電動送風機から吸
気口に戻される戻り空気量が減らされ、この空気量が吸
込み口体側から電動送風機に吸込まれる吸込み空気量よ
り多くならないようにして、前記吸込み風量の方が前記
戻り風量よりも多い状態を保持できる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図12を参照して本
発明の第1の実施の形態を説明する。図1及び図2に示
されるように第1の実施の形態に係るハンディ型の空気
循環式電気掃除機11は、掃除機本体12と吸込み口体
13とを備えている。
【0020】図2〜図4に示されるように掃除機本体1
2は、左右一対の合成樹脂製ケース部材をねじ止め等で
連結してなる本体ケース21を有し、この本体ケース2
1の前部にはその前傾した前端面に一端が露出する筒状
の接続口22が取付けられている。この接続口22には
吸込み口体13が例えば着脱自在に挿入して取付けられ
る。接続口22は周方向に間隔的に設けられる複数の通
気口22aを有している。本体ケース21の後部上側に
は把手部23が一体に形成されていて、この把手部23
を握持することにより電気掃除機11全体を片手で持ち
動かすことができる。
【0021】前記両ケース部材の内面にはこれらの部材
の連結に伴って先端が互いに当接される所要の仕切りリ
ブが一体に設けられており、これらリブによって本体ケ
ース21内は、前部の集塵室24と、後部の排気室25
と、これら集塵室24、排気室25の下側にわたって設
けられる還流室26とに仕切られている。
【0022】排気室25の前側に位置された集塵室24
の上面は開口され、この開口は本体ケース21の前部上
側部分に着脱可能に取付けられるケース蓋27により気
密的に閉じられている。ケース蓋27は、その前端の爪
27aを本体ケース21に設けた爪受孔28に挿入した
状態で、この爪受孔28を支点に下向きに回動させて、
後端部に設けた係合凸部27bを、本体ケース21に設
けた半球状の係合凸部受け29の下側にこの受29を上
方から乗り越えさせて引掛けることにより、閉蓋状態に
取付け保持される。このケース蓋27は、気密シール用
の環状シール30を有しているとともに、複数本の指を
差し入れることができる手掛け孔31を有している。手
掛け孔31に差し入れた指とともにケース蓋27を引き
上げることにより、この蓋27を上方に引き外すことが
できるようになっている。
【0023】集塵室24の前壁はフィルタ取付け部32
として形成され、このフィルタ取付け部32の上端近傍
には手動によりばね33aの力に抗して図2中矢印方向
に回動操作されるフィルタ押さえ33が取付けられてい
る。集塵室24に出し入れ可能に収容されるフィルタと
しての紙パック製の集塵袋34は、その口枠34aをフ
ィルタ押さえ33によりフィルタ取付け部32に取付け
ることにより集塵室24に収容されている。集塵室24
の後部には多数の細長い通気孔を有したフィルタ支え3
5が収容され、このフィルタ支え35は掃除動作に伴い
膨張した集塵袋34の後面を支持する。
【0024】排気室25には電動送風機41がその吸込
み口を集塵室24側に向けて設置されている。なお、4
2、43は電動送風機41の前後に嵌合された防振パッ
キンである。排気室25と集塵室24との境界部に位置
されるリブには前記吸込み口に対向する開口44が開け
られており、それによって集塵室24内の集塵袋34を
通過した空気が電動送風機41に吸込まれる。更に、排
気室25には電動送風機41の後方に位置してユニット
化されたコードリール装置45が収容されている。この
コードリール装置45から本体ケース21外に引き出さ
れる電源コードを介して電動送風機41等への給電が行
われる。
【0025】図2及び図4等に一部が示されるように電
動送風機41は、固定子と、この固定子の鉄心の一端面
にねじ止めされたディフューザと、このディフューザの
周部に嵌合して取付けられて前記吸込み口を有したファ
ンカバー50と、固定子鉄心の他端面にねじ止めされた
軸受ブラケット51と、この軸受ブラケット51と前記
ディフューザとに夫々取付けられた図示しない軸受にわ
たって回転自在に支持された回転子と、この回転子の回
転子軸52の一端部に連結されて前記ファンカバー50
で覆い隠される遠心ファンと、回転子52が有する図示
しない整流子に弾性的に押付けられるカーボンブラシを
有した一対のブラシ装置とを有している。ファンカバー
50の外周面には前記防振パッキン42が嵌合されてい
る。図4に示されるように軸受ブラケット51は例えば
4本の柱51aと、これらにわたって一体に設けられて
軸受51bを支持する軸受サポート部51cと、前記柱
51aの他端部に設けられた固定子鉄心への取付け部と
からなり、そのうちの2本の柱51aに前記ブラシ装置
が取付けられている。
【0026】この電動送風機41の運転時には、その吸
込み口から遠心ファンに吸込まれた空気が、このファン
の周囲から吐出された後、ファンカバー50の内面で案
内されながらディフューザ内にその外周部の入口から流
入し、そして、このディフューザにより静圧化されなが
ら固定子の周囲に向けて流出されるようになっている。
【0027】図2〜図4に示されるように電動送風機4
1には、その固定子及び軸受ブラケットを覆い隠して合
成樹脂等からなる円筒状のモータカバー53が前記ディ
フューザの外周部に嵌合して取付けられている。このモ
ータカバー53の底壁には前記ブラケット51の軸受サ
ポート部51cが貫通され、このサポート部51cの外
面に前記防振パッキン43が嵌合されている。モータカ
バー53の周部には短い筒状の還流ポート54が外方に
向けて一体に突設され、この還流ポート54は前記両室
24、25と還流室26との境界をなした仕切りリブ5
5に設けた孔56に挿通されている。そのため、還流ポ
ート54を介してモータカバー53内と還流室26とは
連通されている。
【0028】図2に示されるようにモータカバー53に
は、このカバー53の外周面には減音部材61が巻き付
けられているとともに、これらモータカバー53と減音
部材61とには互いに連通する1以上の排気通孔53
a、61aが開けられている。これらの通孔53a、6
1aを介してモータカバー53内と排気室25とが連通
されている。
【0029】図2及び図3中65は電動送風機41への
通電をオン・オフするスイッチである。又、66は、電
動送風機41の吸込み側に位置する集塵室24内の真空
圧が所定の値をより下がった時に開いて外気を集塵室2
4内に導入するためのリーク弁であり、集塵室24と本
体ケース21外とを連通する通気路に設けられている。
なお、図2中68はリーク弁66の上流側に設けられて
前記通気路の一部をなす外気取入れ口であり、これは前
記手掛け孔31を介して本体ケース21の外部と連通さ
れている。
【0030】リーク弁66は前記真空圧の低下に従って
外気取込み量を徐々に増加させる機能を有しており、例
えば図12に示すようにリーク弁66は、弁筐体121
と、弁体122と、ばね123と構成されている。すな
わち、弁筐体121は、一端が開口されるとともに、他
端の底壁中央部に外気取込み出口124が設けられた円
筒部125と、この円筒部125の開口された一端部に
螺合された蓋126とから形成されている。図12
(A)に例示されるように蓋126の中央部には外気取
込み口127が設けられているとともに、蓋126の裏
面には外気取込み口127を囲む円錐状の環状弁座部1
28が設けられている。この弁座部128は外気取込み
口127から蓋126の周壁内面に近づくに伴い図12
(A)中下方に向けて次第に傾斜する円錐面で形成され
ている。
【0031】弁筐体121内にその軸方向に移動可能に
収容される弁体122は、その裏面にばね受部129a
を有した弁体主部129の上面部に環状弁体面130を
設けるとともに、弁体主部129の外周面に複数の凸部
131を突設して形成されている。環状弁体面130
は、環状弁座部128に接離するものであって、環状弁
座部128に対応する円錐面で形成されている。この弁
体面130は外気取込み口127からの外気取込み方向
に対して順方向に傾斜されている。図12(B)に示さ
れるように各凸部131は、弁体主部129の軸方向に
延びるリブ状をなしていて、弁体主部129に対しその
放射方向に一体に突設されている。これらの凸部131
の先端は前記円筒部125の内面に沿って摺動可能に接
するものであり、これらの凸部131によって円筒部1
25の内面と弁体122との間に外気を流通させる外気
路132が形成されるようになっている。
【0032】リーク弁66の開弁圧力を規定するばね1
23にはコイルばねが使用されている。ばね123は、
その一端を円筒壁125の底壁に支持させるとともに、
他端をばね受け部129aに支持させて円筒部125内
に弁体122とともに収容されている。このばね123
のばね力により、弁体122は蓋126方向に常に付勢
され、それによって、環状弁体面130が環状弁座部1
28に押付け保持されて外気取込み口127を閉じるよ
うになっている。
【0033】前記構成のリーク弁66は、その外気取込
み口127を外気取入れ口68に連通させるとともに、
外気取込み出口124を集塵室24に連通させて掃除機
本体12に取付けられている。
【0034】又、図11等に示されるように排気室25
に臨んだ本体ケース21の後部側壁には、例えば複数の
排気孔を並設してなる排気部62が設けられ、この排気
部62を通して電動送風機41から排出される空気の一
部を本体ケース21の外部に逃がすようになっている。
排気部62を通って掃除機本体12に逃される空気量
は、リーク弁66による最大外気取込み量より多く、言
い換えれば、掃除機本体12外に逃される空気量よりも
リーク弁66による最大外気取込み量が少なくなるよう
に設定されている。この設定は排気部62の開口総面積
又はリーク弁66の外気取込み出口124の面積の大き
さで得ている。
【0035】次に、図5〜図10を参照して前記吸込み
口体13について説明する。吸込み口体13は、接続部
としての接続管71と、吸込み口体主部72と、還流吹
出し口73と、風向き変更機構74とを備えている。
【0036】例えば前記接続口22に着脱可能に挿入し
て掃除機本体12側に連通される接続管71は、図5〜
図7等に示されるように両端が開口された内側接続管7
5と、この先端部側に一体かつ同軸的に設けられた外側
接続管76とを有している。
【0037】外側接続管76よりも長い円筒形状の内側
接続管75は、接続口22に挿入されて前記口枠34a
が有するシール弁(図示しない)に当接されて、塵埃を
含んだ空気を前記集塵袋34内に導くようになってい
る。この内側接続管75の本体ケース21外に突出され
る先端部の開口縁には上下一対のストッパ突縁77、7
8が外向きに突出されている。
【0038】短い円筒形状をなすとともに前記先端部の
開口縁側に向かうにしたがって次第に小径となるテーパ
部を有した外側接続管76は、その軸方向一端において
内側接続管75との間に還流空気導入口76aを形成し
ている。この外側接続管76の軸方向他端部には前記軸
方向に対して直角で互いに外側方向を向いて開口する左
右一対の還流空気導出口76bが形成されている。これ
ら還流空気導出口76bの周壁は円環形の枢軸筒部79
をなしている。外側接続管76の還流空気導入口76a
側の外周面には合成ゴム製Oリング等の気密シール材8
0が取付けられている。
【0039】この接続管71を前記接続口22に挿入す
る際には、図2に示されるように外側接続管76が接続
口22の通気口22aが開けられた壁面に当るまで挿入
され、この挿入により外側接続管76が接続口22の内
周面に嵌合されて、この内周面との間の気密を気密シー
ル材80により確保して本体ケース21に取付けられ
る。この取付け状態での外れ止めはゴム製気密シール材
80の摩擦力でなされる。前記還流室26と外側接続管
75の内部とは、接続口22に取付けられた接続管71
の還流空気導入口76a及びこれと近接して対向する通
気口22aとを介して連通される。
【0040】吸込み口体主部72は主部上ケース81と
主部下ケース82とをねじ止めにより連結して形成され
ている。図6及び図9に示されるように主部上下両ケー
ス81、82の内面にはリブ状をなす一対の軸受板83
が突設されていて、これらにより前記枢軸筒部79が上
下から挟まれ回動可能に貫通して支持されている。この
支持構造により吸込み口体主部72が接続管71に対し
て上下方向に回動可能に枢着され、その回動により被掃
除面Aに対して適正な姿勢を吸込み口体主部72が得ら
れるようになっている。なお、図5中85はストッパ突
縁77に接離される上部ストッパ、86はストッパ突縁
78に接離される下部ストッパであり、これらにより接
続管71に対する吸込み口体主部72の上下方向に回動
角が規制される。
【0041】図5等に示されるように主部上ケース81
と主部下ケース82とには、互いに連続して内側接続管
75の先端開口を覆い隠す隔壁87、88が設けられて
いて、下部の隔壁88の下面は開口されている。吸込み
口体主部72内には、隔壁87、88等によって前記内
側接続管75に連通する回収室89が区画されていると
ともに、回収室89をその下面開口を除いて囲む吹出し
室90が区画されている。回収室89は次に述べる吸気
口92に連通されており、また、吹出し室90には前記
還流空気導出口76bが連通されている。
【0042】図9等に示されるように主部下ケース82
の底壁91は、被掃除面Aと被接触状態に近接して対向
配置される対向外面91aを有している。そして、この
外面91aに開口するコの字形状をなす吸気口92が主
部下ケース82に設けられており、この吸気口92の中
央部分は隔壁88の下面開口と対向されている。隔壁8
8の下端部は他の部分より肉厚となっており、この肉厚
端部の下面と底壁91の内面との間には、回収室89の
一側(本実施の形態では前側)に位置される還流吹出し
口73が形成されている。この還流吹出し口73からは
吹出し室90内に戻された空気が回収室89側に向けて
吹出される。前記肉厚端部を設けることは、還流吹出し
口73の吹出し方向の長さを長くして吹出される空気に
方向性を与え得る点で優れている。
【0043】主部下ケース82には、回収室89に吸込
まれる空気を回収室89に向けて案内する一対のガイド
壁94が互いに逆方向に傾斜して設けられているととも
に、これらのガイド壁94の下端間にわたって直角に延
出する突壁95が設けられている。突壁95は前記底壁
91の一部で形成されている。この突壁95を設けるこ
とは、真空度を高めて、被掃除面Aから吸込み口体13
を離した時に吸気口92からの空気の吹出しによる塵埃
の吹き飛ばしをより確実に防止できる点で優れている。
【0044】前記風向き変更機構74は、風向き変更体
100と後述のコイルばね112とを備えている。図8
および図9に示されるように風向き変更体100は、左
右一対の揺動アーム101と、これら揺動アーム101
の一端部間を一体につないで設けられた風向き制御部1
02と、この風向き制御部102の下端から前記接続管
71に向けて一体に突出された斜状の導風板103とを
有している。両揺動アーム101の中間部には夫々枢軸
104が突出されている。
【0045】これら枢軸104を前記吸気口92の側面
に対応して設けた軸受穴96に個別に嵌合することによ
り、風向き変更体100は図8に示されるように吸気口
92に収容して主部下ケース82の下面部に枢軸104
を支点として回動可能に取付けられている。この回動の
際に風向き制御部102は前記隔壁88の円弧状壁部の
内面に沿って摺動するようになっている。この回動によ
り風向き変更体100は図5(A)に示した第1制御位
置と図5(B)に示した第2制御位置とわたって移動さ
れる。
【0046】第1制御位置に風向き変更体100が配置
された時には、その風向き制御部102の下端部(先端
部)、つまり、風向き切換え端部105は、還流吹出し
口73の上部に回収室89側から対向するとともに還流
吹出し口73の直後にこれよりも狭い第1吹出し風路1
06を形成して位置される。それによって、還流吹出し
口73から回収室89側に向けて吹出される空気は風向
き切換え端部105に当ってこれをガイドとして第1吹
出し風路106に通されて、図5(A)中矢印に示され
るように吸気口92を通過し被掃除面A方向に吹出され
るようになっている。又、第2制御位置に風向き変更体
100が配置された時には、その風向き切換え端部10
5は還流吹出し口73の上端と同じかそれよりも上側に
移動されて、前記第1吹出し風路106よりも広い第2
吹出し風路107を還流吹出し口73の直後に形成して
配置される。つまり、第2吹出し風路107の形成によ
り還流吹出し口73が全開される。それによって、還流
吹出し口73から回収室89側に吹出される空気は、風
向き切換え端部105に邪魔されることなく、第2吹出
し風路107を通って被掃除面以外の方向例えば略水
平、言い換えれば、被掃除面Aと略平行に吹出されるよ
うになっている。
【0047】前記導風板103は省略しても差し支えな
いが、これを設けることは風向き切換え端部105から
風向き制御部102の裏側に回り込んで発生する空気の
渦(この渦が発生すると空気の引込み作用が生じて被掃
除面方向に向う風量が減る。)を防止して、被掃除面方
向に吹出す風量を多く確保できる点で好ましい。
【0048】前記揺動アーム101の他端部には夫々被
掃除面検出部108が取付けられている。本実施の形態
では、吸込み口体主部72の前部に回転自在に取付けら
れた一対のローラ97とともにスペーサ手段をなす回転
自在なローラによって被掃除面検出部108が形成され
ている。この被掃除面検出部108及びローラ97の下
部は前記底壁91の外面より下方に突出され、これらが
被掃除面Aと接触した状態で、被掃除面Aと対向外面9
1aとの間に外部吸込み風路109を形成するようにな
っている。
【0049】図4及び図6等に示されるように主部下ケ
ース82には隔壁88の左右両側に位置して底壁91の
下面に開放されたばね受部111が設けられ、これらば
ね受部111には夫々付勢体としてのコイルばね112
が収容されている。これらコイルばね112は、その下
端を揺動アーム101に当てて風向き制御部102を付
勢して、この風向き制御部102を前記第2制御位置に
保持するようになっている。又、吸込み口体13が被掃
除面Aに押当てられた際にコイルばね112の付勢力に
抗して風向き制御部102を第1制御位置に位置決めす
るために、図10に示されるようにストッパ凸部11
3、114が、ばね受部111の天井壁内面及び揺動ア
ーム101に夫々相対向して突設されている。したがっ
て、これらストッパ凸部113、114が当接すること
により前記位置決めができる。
【0050】次に、前記空気循環式電気掃除機11の動
作を説明する。この電気掃除機11は図2に示されるよ
うに掃除機本体12の接続口22に吸込み口体13の接
続管71を差込み接続した状態で、電動送風機41を運
転することにより使用される。
【0051】この使用時には、吸込み口体13の内側接
続管75を通って集塵袋34に流入した吸気風(図2及
び図5中点線矢印で流れ方向示す)中に含まれる塵埃が
集塵袋34に捕捉され、この集塵袋34を通った空気
は、更にフィルタ支え35を通過して電動送風機41に
吸込まれてから、モータカバー53の還流ポート54を
通って還流室26に排出されるとともに、その一部は排
気通孔61及び孔53aを通って排気室25に排出され
る。排気室25に排出された余剰空気は排気部62を通
って掃除機本体12の外部に排出される。
【0052】一方、還流室26に流入した排気は、接続
口22の通気口22aから接続管71の外側接続管76
内に導入されて、この外側接続管76の還流空気導出口
76bから吸込み口体主部72の吹出し室90に導出さ
れた後、還流吹出し口73から回収室89側に吹出され
て、この回収室89に吸込まれる。こうした循環風、言
い換えれば、戻り空気の流れを図2及び図5中実線矢印
で示す。そして、この戻り空気は再び内側接続管75を
介して掃除機本体12側に吸込まれる。このように電動
送風機41から排出された空気を吸込み口体13で回収
し循環させることに伴い、吸込み口体13の吸気口92
に外部吸込み風路109を通って外部の空気が塵埃とと
もに吸込まれるので、掃除をすることができる。
【0053】こうした掃除において吸込み口体13が被
掃除面Aに沿って移動される状態は図5(A)に示され
ている。この場合には、吸込み口体13の自重若しくは
被掃除面Aへの押付け操作力により風向き変更機構74
の被掃除面検出部108が被掃除面Aに当って押し上げ
られるに伴い、風向き変更体100が、その枢軸104
を支点にコイルばね112の付勢力に抗して図5中時計
回りに回動されて、図5(A)に示される第1制御位置
に配置される。そうすると、風向き制御部102の風向
き切換え端部105が還流吹出し口73の上部に対向す
る位置に下がって、風向き切換え端部105と還流吹出
し口73の前縁との間に狭い第1吹出し風路106が形
成される。
【0054】そのため、図5(A)中の還流風の矢印で
示されるように還流吹出し口73から後方の回収室89
に向かうように吹出された空気を、風向き切換え端部1
05によって被掃除面A方向に案内して、第1吹出し風
路106及び吸気口92に通して被掃除面Aに吹付ける
ことができる。
【0055】したがって、この吹付けられた空気によっ
て、被掃除面の塵埃をまき上げて、それを外気とともに
吸込んで掃除することができる。しかも、こうした被掃
除面への空気の吹付けを流路が狭い第1吹出し風路10
6に通して行なうから、空気の風速を速めて吸気口92
に通して被掃除面に吹付けることができ、それにより、
重い塵埃であっても被掃除面から容易にまき上げて吸込
んで掃除することができる。
【0056】そして、掃除中に吸込み口体13を被掃除
面から離すと同時に、吸込み口体13は図5(B)に示
す状態となる。すなわち、被掃除面検出部108が被掃
除面Aを検出しなくなると(具体的には被掃除面から押
上げられなくなると)、風向き変更体100がコイルば
ね112の付勢力で反時計回りに枢軸104を支点とし
て回動されるため、風向き制御部102が上昇してその
風向き切換え端部105が還流吹出し口73の上側に配
置されて、還流吹出し口73が全開される。
【0057】そのため、還流吹出し口73から後方の回
収室89へ向けての戻り空気の吹き出しを風向き切換え
端部105が邪魔することがなくなり、戻り空気は被掃
除面Aに略平行、具体的には対向外面91aと略平行と
なるように吹出されて、この空気が吸気口92を後方に
横切るように流動して回収室89を通って接続管71に
吸込まれる。この場合、風向き切換え端部105と還流
吹出し口73の前縁との間に広い第2吹出し風路107
が形成されるので、吹出される空気の流速が低下され
て、吹出しに伴う音を低くできる。
【0058】このように還流吹出し口73から吹出され
た空気が吸気口92を通って被掃除面A側に吹出される
ことが防止され、被掃除面A以外の方向に流動させなが
ら、これを回収して既述の循環経路で循環させることが
できる。そして、この場合に、還流吹出し口73から吹
出される空気は極めて少なく、それに伴い還流吹出し口
73から吹出される空気に伴って吸気口92に空気を吸
込もうとする作用もさほど大きくはない。そのため、図
5(B)の状態の吸込み口体13でカーテン等の柔らか
なシート状物からなる被掃除面を掃除する場合に、この
被掃除面を吹き動かすことがないとともに、吸付けるこ
ともなく、このシート状被掃除面の表面に吸い込み空気
流を流して、この表面の軽い塵埃を吸い取って掃除する
ことができる。
【0059】又、既述のように電動送風機41が運転さ
れている状態で吸込み口体13が被掃除面Aから離れて
いる場合には、吸気口92から吹出された空気が被掃除
面A以外の方向に流動されて吸気口92から吹出される
空気を実用上無視できる程度に極めて少なくできるの
で、この吸込み口体13を被掃除面Aに近づける際及び
被掃除面Aから離す際に、被掃除面方向に空気が吹付け
られることがない。したがって、被掃除面A上の軽い塵
埃を吹き飛ばしてしまうことを防止することができる。
【0060】前記のように掃除中でも被掃除面Aへの吸
込み口体13の接離に伴い風向き変更を行なうことがで
きるので、吸気口92からの空気の吹出しを停止させる
ために掃除機本体12の電動送風機41をオフさせる必
要がない。そして、このような掃除機本体12での風向
き変更により、還流しようとする空気が吸気口92を通
って外部に吹出されることを防止したから、こうした吹
出し防止のために空気循環経路に弁を設けてそれを開閉
する必要もない。したがって、循環空気経路内において
空気の循環を妨げることが少なく、それに伴い吸塵性能
を向上できる。
【0061】掃除に従い集塵袋34が目詰まりしたり、
吸気口92が閉じられた場合等には、電動送風機41が
所定の風量を得るようにそれへの投入電力量が増やされ
るので、電動送風機41の発熱が増えて掃除機本体12
の温度が上がるとともに、集塵室24内の真空圧は低下
し、この真空圧はリーク弁66の弁筐体121内に外気
取込み出口124を通して波及する。
【0062】そして、集塵室24内及び弁筐体121内
の真空圧が所定値を下回るようになると、弁体122が
ばね123の付勢力に抗して引動かされ、この弁体12
2の環状弁体面130が弁筐体121の環状弁座部12
8から離されると同時に、外気取込み口127と外気取
込み出口124とが外気路132を介して連通される。
そのため、ケース蓋27の手掛け孔31及び外気取入れ
口68を通って掃除機本体12の外側から冷たい外気が
リーク弁66の外気取込み口127に吸込まれ、この外
気は環状弁体面130と環状弁座部128との間を経て
外気路132に導入され、さらに外気取込み出口124
を通って集塵室24に取込まれる。
【0063】こうした外気の取込みにより電動送風機4
1の所定吸込み風量が確保されるとともに、冷たい外気
の取込みによって電動送風機41を冷却し、結果的に掃
除機本体12の本体ケース21等が規定の温度まで上昇
することを防止できる。
【0064】既述の外気取込みにおいて、外気取込み口
127から外気路132に流れ込む外気は、その流れ方
向に逆らうことがない順方向に傾斜された円錐面からな
る環状弁体面130に沿って円滑に流れるので、外気路
130に流れ込もうとする外気の動圧によって弁体12
2が軸方向に押し動かされることを少なくできる。言い
換えれば、円錐面からなる斜めの環状弁体面130を有
した弁体122の採用により、外気の取込みに伴って弁
体122に作用する動圧の影響を弱めることができる。
【0065】そのため、弁体122の開き動作を集塵室
24の真空圧の低下に主として依存させることができる
から、リーク弁66による外気取込み量を前記真空圧の
低下に従い徐々に増加させることができる。この増加は
環状弁体面130と環状弁座部128との間の通気面積
と外気路132の通気面積が同様になった時点で安定す
る。
【0066】前記のようにリーク弁66を通しての外気
取込み量は集塵室24の真空圧の低下に従い徐々に増加
にするので、こうした外気の取込みに伴って吸込み口体
13の吸気口92から吸込まれる風量が急激に減って吸
込み力が急激に低下することがなくなる。このように吸
気口92での吸込み力が一挙に大きく低下することがな
いため、コ字形状をなす吸気口92の吸気室89から遠
い両端部での吸込みが低下することを抑制できる。
【0067】それだけではなく、電動送風機41から吸
気口92に戻される戻り風量と吸込み口体13側から電
動送風機41に吸込まれる吸込み風量とのバランスが急
激にくずれて、戻り風量の方が多くなることを抑制でき
る。そのため、リーク弁66が開いた状態で吸込み口体
13を被掃除面Aから浮かすように持ち上げた場合に
も、吸込み口体13に戻された空気の一部が吸気口92
を通って被掃除面A側に吹出して被掃除面Aの軽い塵埃
が吹き飛ばすことを抑制できる。
【0068】しかも、電動送風機41から排出される空
気の一部は排気部62を通って掃除機本体12外へ逃が
され、この空気量よりも前記リーク弁66による外気の
最大取込み量を少なくしてあるから、電動送風機41か
ら吸気口92に戻される戻り空気量が減らされ、この空
気量が吸込み口体13側から電動送風機41に吸込まれ
る吸込み空気量より多くならないようにできる。すなわ
ち、吸込み口体13側からの吸込み風量の方が前記戻り
風量よりも多い状態を保持できる。したがって、リーク
弁66が開いた状態で吸込み口体13を被掃除面Aから
浮かすように持ち上げた場合にも、吸込み口体13に戻
された空気の一部が吸気口92を通って被掃除面A側に
吹出して被掃除面Aの軽い塵埃が吹き飛ばすことを抑制
できる。
【0069】なお、本発明は前記実施の形態には制約さ
れない。例えば、前記実施の形態で用いた風向き変更体
100は廃止してもよい。又、外気路132を円筒部1
25と弁体122との間に形成する凸部131は、円筒
部125内面に突設してもよい。
【0070】さらに、前記実施の形態では吸込み口体1
3の接続部71を掃除機本体12側に連通させるのに、
接続口22に直接挿入して接続することで行なったが、
円筒管や吸塵ホースなどの中継風路部材を介在させるこ
とにより、この部材を介して間接的に接続部71を掃除
機本体12側に連通させてもよい。この場合、中継風路
部材には、還流用通路と回収用通路とを同軸的に配置す
る等並設した構造のものを用いればよい。
【0071】又、本発明は、前記実施の形態に係るハン
ディ型電気掃除機に限らず、アップライト型、キャニス
タ型、その他の形式の空気循環式電気掃除機に適用でき
る。
【0072】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0073】請求項1及びこれに従属する請求項2に記
載の発明によれば、リーク弁による外気取込みに拘ら
ず、吸込み口体側から電動送風機に吸込まれる吸込み風
量が急激に減ることがないとともに、前記吸込み風量と
電動送風機から吸気口に戻される戻り風量とのバランス
が急激にくずれることが抑制されるので、吸込み口体の
吸気口での吸込み力の急激な低下を抑制できるととも
に、吸込み口体を被掃除面から浮かすように持ち上げた
場合等に、吸込み口体に戻された空気の一部が吸気口を
通って被掃除面側に吹出されて、被掃除面の軽い塵埃を
吹き飛ばすことを抑制できる。
【0074】請求項3に記載の発明によれば、掃除機本
体に設けた排気部からリーク弁を通る外気の最大取込み
量よりも多くの空気を掃除機本体外に逃がことにより、
吸気口に戻される戻り空気量を減らして、この空気量が
吸込み空気量より多くならないようにしたから、リーク
弁が開放しても、吸込み口体側から電動送風機に吸込ま
れる吸込み風量が急激に減じて吸気口での吸込み力が急
激に低下したり、被掃除面上の塵埃を吹き飛ばしたりす
ることを有効に抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る電気掃除機全
体の構成を掃除機本体と吸込み口体とを分離した状態で
示す斜視図。
【図2】図1に示された電気掃除機全体の構成を示す縦
断側面図。
【図3】図1に示された電気掃除機本体の構成をその一
部を取除いた状態で示す斜視図。
【図4】図2中Z−Z線に沿う断面図。
【図5】(A)は図1に示された吸込み口体の構成をそ
の風向き変更体が第1制御位置に配置された状態で示す
縦断側面図。(B)は図1に示された吸込み口体の構成
をその風向き変更体が第2制御位置に配置された状態で
示す縦断側面図。
【図6】図5に示された吸込み口体の構成をその主部上
ケースを取除いた状態で一部を断面して示す平面図。
【図7】図5に示された吸込み口体の構成をやや傾けた
状態で示す後面図。
【図8】図5に示された吸込み口体の構成を一部切欠し
て示す底面図。
【図9】図5に示された吸込み口体の構成を分解して示
す斜視図。
【図10】図6中Y−Y線に沿う断面図。
【図11】(A)は図1に示された電気掃除機本体の後
部を示す側面図。(B)は図11(A)中X−X線に沿
って示す断面図。
【図12】(A)は図2に示されたリーク弁の構成を示
す縦断側面図。(B)は図2に示されたリーク弁の構成
を蓋を取除いて示す平面図。
【図13】従来例に係る電気掃除機に使用されているリ
ーク弁の構成を示す縦断側面図。
【符号の説明】
11…電気掃除機、 12…掃除機本体、 13…吸込み口体、 24…集塵室、 25…排気室、 26…還流室、 34…集塵袋(フィルタ)、 41…電動送風機、 53…モータカバー、 54…還流ポート、 62…排気部、 66…リーク弁、 71…接続部(接続管)、 72…吸込み口体主部、 73…還流吹出し口、 75…内側接続管、 76…外側接続管、 121…弁筐体、 122…弁体、 123…ばね、 124…外気取込み出口、 125…円筒部、 126…蓋、 127…外気取込み口、 128…環状弁座部、 131…凸部、 132…外気路。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】掃除機本体内の電動送風機の動作により、
    吸込み口体の吸気口から空気を吸込み、この吸込んだ空
    気をフィルタに通して塵埃を捕捉し、前記フィルタを通
    過して前記電動送風機から排出された空気を前記吸気口
    に戻して、この戻された空気を回収し循環させながら掃
    除をする空気循環式電気掃除機において、 前記電動送風機の吸込み側の圧力が所定真空圧以下にな
    ったとき前記掃除機本体外の外気を取込むとともにその
    外気取込み量を前記真空圧の低下に従い徐々に増加させ
    るリーク弁を、前記電動送風機の吸込み側に設けたこと
    を特徴とする空気循環式電気掃除機。
  2. 【請求項2】前記リーク弁を、 一端部に前記外気に連通する外気取込み口及びこの取込
    み口を囲む環状弁座部が設けられかつ他端部に外気取込
    み出口が設けられた弁筐体と、 前記外気取込み口からの外気取込み方向に順方向の傾斜
    面で形成されて前記環状弁座部に接離する環状弁体面を
    有し、前記弁筐体内面との間に外気路を設けて前記弁筐
    体内に軸方向に移動可能に収容された弁体と、 前記環状弁体面を環状弁座部に押付ける方向に前記弁体
    を付勢して前記弁筐体内に収容されたばねと、を備えて
    形成したことを特徴とする請求項1に記載の空気循環式
    電気掃除機。
  3. 【請求項3】掃除機本体内の電動送風機の動作により、
    吸込み口体の吸気口から空気を吸込み、この吸込んだ空
    気をフィルタに通して塵埃を捕捉し、前記フィルタを通
    過して前記電動送風機から排出された空気を前記吸気口
    に戻して、この戻された空気を回収し循環させながら掃
    除をする空気循環式電気掃除機において、 前記電動送風機の吸込み側の圧力が所定真空圧以下にな
    ったとき前記掃除機本体外の外気を取込むリーク弁を前
    記電動送風機の吸込み側に設け、前記電動送風機から排
    出される空気の一部を前記掃除機本体の外部に逃がす排
    気部を前記掃除機本体に設けるとともに、この排気部を
    通って前記掃除機本体外に逃げる空気量よりも前記リー
    ク弁による外気の最大取込み量を少なくしたことを特徴
    とする空気循環式電気掃除機。
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