JP2000037324A - 空気循環式電気掃除機 - Google Patents

空気循環式電気掃除機

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JP2000037324A
JP2000037324A JP10207862A JP20786298A JP2000037324A JP 2000037324 A JP2000037324 A JP 2000037324A JP 10207862 A JP10207862 A JP 10207862A JP 20786298 A JP20786298 A JP 20786298A JP 2000037324 A JP2000037324 A JP 2000037324A
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Japan
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air
cleaner
vacuum cleaner
electric blower
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JP10207862A
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English (en)
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Ritsuo Takemoto
律雄 竹本
Fumiki Mano
文樹 真野
Kosuke Takahashi
孝輔 高橋
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Toshiba TEC Corp
Original Assignee
Toshiba TEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】空気循環式電気掃除機を得ることにある。 【解決手段】掃除機本体12内の電動送風機41の動作
により、吸込み口体13の吸気口92から空気を吸込
み、この吸込んだ空気を集塵袋34に通して塵埃を捕捉
し、袋34を通過して送風機41から排出された空気を
吸気口92に戻して、この戻された空気を回収し循環さ
せながら掃除をする空気循環式電気掃除機11を前提と
する。送風機41は本体12の内面に向けて空気を吹出
す空気出口54を有する。この出口54と対向する本体
12のケース部分から空気出口54の下流側部分にわた
り湾曲形状をなして本体12外に突出する膨出部12a
を設ける。膨出部12aにより風路抵抗を減らすととも
に、この膨出部12aで大きな放熱面積を確保すること
を特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は空気を循環させなが
ら塵埃を吸込んで掃除をする空気循環式電気掃除機に関
する。
【0002】
【従来の技術】空気循環式電気掃除機は、掃除機本体内
の電動送風機の動作により、掃除機本体の接続口に連通
された吸込み口体の吸気口から空気を吸込み、この吸込
んだ空気をフィルタに通して塵埃を捕捉し、フィルタを
通過して電動送風機から排出された空気を吸気口に戻し
て、この戻された空気を回収し、循環させながら掃除を
するものである。
【0003】しかし、従来において商品化できる程度に
開発された空気循環式電気掃除機はいまだ提供されてい
ない。
【0004】ところで、本発明者は空気循環式電気掃除
機の商品化を実現するにあたり、鋭意研究した結果、こ
の種の電気掃除機での吸塵は吸込み口体の吸気口からの
外気の吸込みにより行われるため、この吸気口に戻され
る空気の勢いが強いよいほど吸塵性能が高く、したがっ
て、掃除機本体に内蔵された電動送風機から排出される
空気の勢いを極力殺がないようにする工夫が必要である
との考察を得るに至った。特に、ハンディ型のような小
型の電気掃除機では、電動送風機の配置等の制約から、
この送風機から吹出される空気が合成樹脂製の掃除機本
体の内面に当って吸込み口体側へ流れる方向変換を余儀
なくされ易くなるので、なお更、前記のような工夫を要
する。
【0005】しかも、空気循環式電気掃除機では、発熱
する電動送風機を通ることにより温度が高くなった空気
が循環するので、掃除機本体の温度が高まり易く、フィ
ルタが目詰まりしてくると更に温度が上昇し易い。しか
し、掃除機本体等の温度上昇は低い方が好ましいが、既
述のように商品化できる程度に開発された空気循環式電
気掃除機はいまだ提供されていないので、簡単な構造で
温度上昇を抑制できるようにした工夫は、従来提案され
ている空気循環式電気掃除機では知られていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記のように従来提案
されている空気循環式電気掃除機においては、その温度
が上がり易いとともに、必要とする吸塵性能を得る工夫
を見出すことができない。なお、吸塵性能を向上させる
一策として電動送風機の送風性能を高めればよいが、こ
のようにすると、電動送風機の大型化を招くから小型な
掃除機とするには不都合であるだけではなく、電動送風
機の発熱量が増えるので、それに伴い更に掃除機本体等
の温度が上昇し易くなる。
【0007】したがって、本発明が解決しようとする第
1の課題は、電動送風機の送風性能を高めることなく、
吸塵性能を向上できるとともに、掃除機本体の温度上昇
も抑制できる空気循環式電気掃除機を得ることにある。
【0008】本発明が解決しようとする第2の課題は、
前記第1の課題を解決するための手段を利用して掃除機
本体を安定した姿勢で床面に支持できる空気循環式電気
掃除機を得ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記第1の課題を解決す
るために、請求項1の発明は、掃除機本体内の電動送風
機の動作により、吸込み口体の吸気口から空気を吸込
み、この吸込んだ空気をフィルタに通して塵埃を捕捉
し、前記フィルタを通過して前記電動送風機から排出さ
れた空気を前記吸気口に戻して、この戻された空気を回
収し循環させながら掃除をする空気循環式電気掃除機に
おいて、前記電動送風機が前記掃除機本体の内面に向け
て空気を吹出す空気出口を有するとともに、この空気出
口と対向する前記掃除機本体のケース部分から前記空気
出口の下流側部分にわたり湾曲形状をなして前記掃除機
本体外に突出する膨出部を設けたことを特徴とするもの
である。
【0010】この請求項1の発明において、湾曲形状の
膨出部は掃除機本体の外部に突出されているから、その
湾曲形状の内面とそこに向って循環する空気を吹出す電
動送風機の空気出口との間のスペースを大きく確保する
とともに、前記内面の湾曲形状によってそこに吹付けら
れる温度が高い空気を円滑に案内して、空気出口の下流
側、つまり、吸込み口体側に向けて方向変換させるか
ら、電動送風機の空気吹出し部での風路抵抗を小さくで
きる。しかも、既述のように温度が高い空気が吹付けら
れる膨出部は、掃除機本体の外部に湾曲状をなして突出
されているから、その表面積が大きく、したがって、こ
の膨出部を放熱部として循環される空気の熱を掃除機本
体外に放出できる。
【0011】同様に、前記第1の課題を解決するため
に、請求項2の発明は、上部にハンドルが設けられた掃
除機本体内の電動送風機の動作により、吸込み口体の吸
気口から空気を吸込み、この吸込んだ空気をフィルタに
通して塵埃を捕捉し、前記フィルタを通過して前記電動
送風機から排出された空気を前記吸気口に戻して、この
戻された空気を回収し循環させながら掃除をするハンデ
ィ型の空気循環式電気掃除機において、前記電動送風機
が前記掃除機本体の底部内面に向けて空気を吹出す下向
きの空気出口を有するとともに、この空気出口と対向す
る前記掃除機本体のケース部分から前記空気出口の下流
側部分にわたり湾曲形状をなして前記掃除機本体外に下
向きに突出する膨出部を設けたことを特徴とするもので
ある。
【0012】この請求項2の発明においても、前記請求
項1の発明と同様に、湾曲形状の膨出部は掃除機本体の
外部に突出されているから、その湾曲形状の内面とそこ
に向って循環する空気を吹出す電動送風機の下向きの空
気出口との間のスペースを大きく確保するとともに、前
記内面の湾曲形状によってそこに吹付けられる温度が高
い空気を円滑に案内して、空気出口の下流側、つまり、
吸込み口体側に向けて方向変換させるから、電動送風機
の空気吹出し部での風路抵抗を小さくできる。しかも、
既述のように温度が高い空気が下向きに吹付けられる膨
出部は、掃除機本体の外部に湾曲状をなして突出されて
いるから、その表面積が大きく、したがって、この膨出
部を放熱部として循環される空気の熱を掃除機本体外に
放出できる。その上、電動送風機から下向きに排出され
る空気によって掃除機本体の下部は暖められ、それに伴
い外部に放出される熱が掃除機本体の側面に沿って上昇
するので、掃除機本体の上部側面よりも下部外面の方が
温度は低めに保持される。そこに、膨出部を下向きに突
出したので、前記膨出部での放熱をより効果的にでき
る。
【0013】又、前記第2の課題を解決するために、請
求項1又は2の発明に従属する請求項3の発明は、前記
掃除機本体を置く際に床面と対向する前記掃除機本体の
壁面から前記膨出部を脚部として使用可能となるように
突出させたことを特徴とするものである。
【0014】この請求項3の発明においては、掃除機本
体の外部に突出された膨出部を脚部として使用できるの
で、掃除機本体を床面に所定の載置姿勢で置く際に、床
面に当接する膨出部で、掃除機本体を床面に支持でき
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図9を参照して本発
明の第1の実施の形態を説明する。図1〜図3に示され
るように第1の実施の形態に係るハンディ型の空気循環
式電気掃除機11は、掃除機本体12と、吸込み口体1
3とを備えている。
【0016】図2〜図4に示されるように掃除機本体1
2は、左右一対の合成樹脂製ケース部材をねじ止め等で
連結してなる本体ケース21を有し、この本体ケース2
1の前部にはその前傾した前端面に一端が露出する接続
口22が取付けられている。接続口22は大径部と小径
部とを連ねて段付き円筒状をなしている。この接続口2
2には吸込み口体13が着脱自在に挿入して取付けられ
る。接続口22の小径部と大径部との境をなす壁面には
複数の通気口22aが周方向に間隔的に設けられてい
る。
【0017】前記両ケース部材の内面にはこれらの部材
の連結に伴って先端が互いに当接される所要の仕切りリ
ブが一体に設けられており、これらリブによって本体ケ
ース21内は、前部の集塵室24と、後部の排気室25
と、これら集塵室24、排気室25の下側にわたって設
けられて戻し風路をなす本体ケース21下部の還流室2
6とに仕切られている。
【0018】排気室25の前側に位置された集塵室24
の上面は開口され、この開口は本体ケース21の前部上
側部分に着脱可能に取付けられるケース蓋27により気
密的に閉じられている。ケース蓋27は、その前端の爪
27aを本体ケース21に設けた爪受孔28に挿入した
状態で、この爪受孔28を支点に下向きに回動させて、
後端部に設けた係合凸部27bを、本体ケース21に設
けた半球状の係合凸部受け29の下側にこの受け29を
上方から乗り越えさせて引掛けることにより、閉蓋状態
に取付け保持される。このケース蓋27は、気密シール
用の環状シール30を有しているとともに、複数本の指
を差し入れることができる手掛け孔31を有している。
手掛け孔31は差し入れた指とともにケース蓋27を引
き上げることにより、この蓋27を上方に引き外すこと
ができる。
【0019】集塵室24の前壁はフィルタ取付け部32
として形成され、このフィルタ取付け部32の上端近傍
には手動によりばね33aの力に抗して図2中矢印方向
に回動操作されるフィルタ押さえ33が取付けられてい
る。集塵室24に出し入れ可能に収容されるフィルタと
しての紙パック製の集塵袋34は、その口枠34aをフ
ィルタ押さえ33によりフィルタ取付け部32に取付け
ることにより集塵室24に収容されている。集塵室24
の後部には多数の細長い通気孔を有したフィルタ支え3
5が収容され、このフィルタ支え35は掃除動作に伴い
膨張した集塵袋34の後面を支持する。
【0020】排気室25には電動送風機41がその吸込
み口を集塵室24側に向けて設置されている。なお、4
2、43は電動送風機41の前後に嵌合された防振パッ
キンである。排気室25と集塵室24との境界部に位置
されるリブには前記吸込み口に対向する開口44が開け
られており、それによって集塵室24内の集塵袋34を
通過した空気が電動送風機41に吸込まれる。更に、排
気室25には電動送風機41の後方に位置してユニット
化されたコードリール装置45が収容されている。この
コードリール装置45から本体ケース21外に引き出さ
れる電源コードを介して電動送風機41等への給電が行
われる。
【0021】図2〜図4に一部が示されるように電動送
風機41は、固定子と、この固定子の鉄心の一端面にね
じ止めされたディフューザと、このディフューザの周部
に嵌合して取付けられて前記吸込み口を有したファンカ
バー50と、固定子鉄心の他端面にねじ止めされた軸受
ブラケット51と、この軸受ブラケット51と前記ディ
フューザとに夫々取付けられた図示しない軸受にわたっ
て回転自在に支持された回転子と、この回転子の回転子
軸52の一端部に連結されて前記ファンカバー50で覆
い隠される遠心ファンと、回転子52が有する図示しな
い整流子に弾性的に押付けられるカーボンブラシを有し
た一対のブラシ装置とを有している。ファンカバー50
の外周面には前記防振パッキン42が嵌合されている。
図4に示されるように軸受ブラケット51は例えば4本
の柱51aと、これらにわたって一体に設けられて軸受
51bを支持する軸受サポート部51cと、前記柱51
aの他端部に設けられた固定子鉄心への取付け部とから
なり、そのうちの2本の柱51aに前記ブラシ装置が取
付けられている。
【0022】この電動送風機41の運転時には、その吸
込み口から遠心ファンに吸込まれた空気が、このファン
の周囲から吐出された後、ファンカバー50の内面で案
内されながらディフューザ内にその外周部の入口から流
入し、そして、このディフューザにより静圧化されなが
ら固定子の周囲に向けて流出されるようになっている。
【0023】図2及び図3に示されるように電動送風機
41には、その固定子及び軸受ブラケットを覆い隠して
合成樹脂等からなる円筒状のモータカバー53が前記デ
ィフューザの外周部に嵌合して取付けられている。この
モータカバー53の底壁には前記ブラケット51の軸受
サポート部51cが貫通され、このサポート部51cの
外面に前記防振パッキン43が嵌合されている。モータ
カバー53の周部には短い筒状の空気出口54が下向き
に一体に突設され、この出口54は前記両室24、25
と還流室26との境界をなした仕切りリブ55に設けた
孔56に挿通されている。そのため、空気出口54を介
してモータカバー53内と還流室26における掃除機本
体12の後部側端部とは連通されている。図2〜図4に
示されるようにモータカバー53の外周面には減音部材
57が巻き付けられているとともに、これらモータカバ
ー53と減音部材57とには互いに連通する1以上の排
気通孔53a、57aが開けられている。これらの通孔
53a、57aを介してモータカバー53内と排気室2
5とが連通されている。
【0024】図1〜図5に示されるように掃除機本体1
2の底壁には掃除機本体12外に突出する下向きの膨出
部12aが一体に設けられている。膨出部12aは、還
流室26の端部に挿入された空気出口54と対向する掃
除機本体12のケース部分から空気出口54の下流側部
分(還流室26において)にわたり比較的大きな湾曲形
状をなして形成されている。この膨出部12aの形成に
よって還流室26の前記端部は上下方向及び幅方向に広
い容積をもつ構成となっている。それだけではなく、還
流室26の前記端部においては、空気出口54の直下の
戻し風路断面積が最大であり、これから戻し風路断面積
が次第に減じるように膨出部12aは湾曲しており、そ
の湾曲された内面はなだらかに還流室26の内底面に連
続されている。しかも、膨出部12aは、掃除機本体1
2を横置き姿勢で床面に置く際に、床面に接する脚部と
して使用できるような突出寸法と広い設置幅W(図9参
照)とを有して形成されている。
【0025】図2及び図3中67は電動送風機41への
通電をオン・オフするスイッチである。又、66は、電
動送風機41の吸込み側に位置する集塵室24内の真空
圧が所定の値をより下がった時に開いて外気を集塵室2
4内に導入するためのリーク弁である。リーク弁66は
本体ケース21の上部に集塵室24と本体ケース21外
とを連通する通気路に設けられている。図2中68はリ
ーク弁66の上流側に設けられて前記通気路の一部をな
す外気取入れ口であり、これは前記手掛け孔31を介し
て本体ケース21の外部と連通されている。
【0026】図5等に示されるように排気室25に臨ん
だ本体ケース21の後部側壁には、例えば複数の排気孔
を並設してなる排気部62が設けられ、この排気部62
を通して電動送風機41から排出される空気の一部を本
体ケース21の外部に逃がすようになっている。排気部
62を通って掃除機本体12に逃される空気量は、リー
ク弁66による最大外気取込み量より多く、言い換えれ
ば、掃除機本体12外に逃される空気量よりもリーク弁
66による最大外気取込み量が少なくなるように設定さ
れている。なお、排気部62は省略してもよい。
【0027】次に、図6〜図8を参照して前記吸込み口
体13について説明する。吸込み口体13は、接続部と
しての接続管71と、吸込み口体主部72と、還流吹出
し口73とを備えている。
【0028】例えば前記接続口22に着脱可能に挿入し
て掃除機本体12側に連通される接続管71は、両端が
開口された内側接続管75と、この先端部側に一体かつ
同軸的に設けられた外側接続管76とを有している。
【0029】外側接続管76よりも長い円筒形状の内側
接続管75は、接続口22の小径部に挿入されて前記口
枠34aが有するシール弁(図示しない)に当接され
て、塵埃を含んだ空気を前記集塵袋34内に導くように
なっている。この内側接続管75の本体ケース21外に
突出される先端部の開口縁には上下一対のストッパ突縁
77、78が外向きに突出されている。
【0030】短い円筒形状をなすとともに前記先端部の
開口縁側に向かうにしたがって次第に小径となるテーパ
部を有した外側接続管76は、接続口22の大径部に挿
入されるもので、その軸方向一端において内側接続管7
5との間に還流空気導入口76aを形成している。この
外側接続管76の軸方向他端部には前記軸方向に対して
直角で互いに外側方向を向いて開口する左右一対の還流
空気導出口76bが形成されている。これら還流空気導
出口76bの周壁は円環形の枢軸筒部79をなしてい
る。外側接続管76の還流空気導入口76a側の外周面
には合成ゴム製Oリング等の気密シール材80が取付け
られている。
【0031】この接続管71を前記接続口22に挿入す
る際には、図2に示されるように外側接続管76が接続
口22の通気口22aが開けられた壁面に当るまで挿入
され、この挿入により外側接続管76が接続口22の内
周面に嵌合されて、この内周面との間の気密を気密シー
ル材80により確保して本体ケース21に取付けられ
る。この取付け状態での外れ止めはゴム製気密シール材
80の摩擦係合力でなされる。前記還流室26と外側接
続管75の内部とは、接続口22に取付けられた接続管
71の還流空気導入口76a及びこれと近接して対向す
る通気口22aとを介して連通される。
【0032】吸込み口体主部72は主部上ケース81と
主部下ケース82とをねじ止めにより連結して形成され
ている。主部上下両ケース81、82の内面にはリブ状
をなす一対の軸受板が突設されていて、これらにより前
記枢軸筒部79が上下から挟まれ回動可能に貫通して支
持されている。この支持構造により吸込み口体主部72
が接続管71に対して上下方向に回動可能に枢着され、
その回動により被掃除面に対して適正な姿勢を吸込み口
体主部72が得られるようになっている。なお、図6中
85はストッパ突縁77に接離される上部ストッパ、8
6はストッパ突縁78に接離される下部ストッパであ
り、これらにより接続管71に対する吸込み口体主部7
2の上下方向に回動角が規制される。
【0033】図6に示されるように主部上ケース81と
主部下ケース82とには、互いに連続して内側接続管7
5の先端開口を覆い隠す隔壁87、88が設けられてい
て、下部の隔壁88の下面は開口されている。吸込み口
体主部72内には、隔壁87、88等によって前記内側
接続管75に連通する回収室89が区画されているとと
もに、回収室89をその下面開口を除いて囲む吹出し室
90が区画されている。回収室89は次に述べる吸気口
92に連通されており、また、吹出し室90には前記還
流空気導出口76bが連通されている。
【0034】主部下ケース82にはその底壁91に開口
する吸気口92が設けられ、この吸気口92の中央部分
は隔壁88の下面開口と対向されている。隔壁88の下
端部は他の部分より肉厚となっており、この肉厚端部の
下面と底壁91の内面との間には、回収室89の一側
(本実施の形態では前側)に位置される還流吹出し口7
3が形成されている。この還流吹出し口73からは吹出
し室90内に戻された空気が回収室89側に向けて吹出
される。なお、図6及び図8等において符号95は主部
下ケース82の前後外側面に夫々取付けられたスペーサ
手段をなす回転自在なローラであり、被掃除面と吸気口
92との間に所定の狭い吸込み間隙を形成するようにな
っている。
【0035】次に、前記構成の電気掃除機11の動作を
説明する。この電気掃除機11は図2に示されるように
掃除機本体12の接続口22に吸込み口体13の接続管
71を差込み接続した状態で、ハンドル23を握持して
掃除機11全体を持ったままで電動送風機41を運転す
ることにより使用される。
【0036】この使用時には、吸込み口体13の内側接
続管75を通って集塵袋34に流入した吸気風(図2及
び図6中点線矢印で流れ方向示す)中に含まれる塵埃が
集塵袋34に捕捉され、この集塵袋34を通った空気
は、更にフィルタ支え35を通過して電動送風機41に
吸込まれてから、そのモータカバー53の空気出口54
を通って還流室26に排出されるとともに、その一部は
排気通孔53a及び孔57aを通って排気室25に排出
される。
【0037】こうして還流室26の一端部に流入した排
気は、接続口22の通気口22aから接続管71の外側
接続管76内に導入されて、この外側接続管76の還流
空気導出口76bから吸込み口体主部72の吹出し室9
0に導出された後、還流吹出し口73から吸気口92に
吹出されて、接続管71の内側接続管75を介して掃除
機本体12側に吸込まれる。こうした風の流れを図2及
び図6中実線矢印で示す。このように電動送風機41か
ら排出された空気を吸込み口体13で回収し循環させる
ことに伴い、その勢いで吸込み口体13の吸気口92に
外部の空気が塵埃とともに吸込まれるので、空気循環式
の掃除をすることができる。
【0038】ところで、このハンディ型空気循環式電気
掃除機11において、その電動送風機41の空気出口5
4から排出される温度が高い空気は、掃除機本体12の
内面に向けて吹出されるが、この吹出し部分からその下
流側(吸込み口体13が連通される接続口22側)にわ
たって掃除機本体12の下方に突出する湾曲形状の膨出
部12aを設けたので以下の点で優れている。
【0039】すなわち、掃除機本体12の膨出部12a
によって、その湾曲形状の内面とそこに向って循環する
空気を吹出す電動送風機41の下向きの空気出口54と
の間のスペースを大きく確保できるだけではなく、前記
内面の湾曲形状によってそこに吹付けられる温度が高い
空気を、円滑に案内して空気出口54より下流側に向け
て方向変換させることができるから、電動送風機41か
らの空気吹出しに伴う戻し風路としての還流室26での
風路抵抗を小さくできる。
【0040】このように電動送風機41の運転により循
環する空気の掃除機本体12内での風路抵抗を小さくで
きるので、循環する空気量を増やすことができる。それ
により、吸込み口体13の還流吹出し口73から吹出さ
れる空気の勢いが強くなるので、それに連れて塵埃を含
んだ外部の空気を吸気口92に吸込み易くできる。すな
わち、吸塵性能を向上できる。
【0041】そして、こうした性能向上を既述のように
前記膨出部12aを設けるだけの簡単な構成により実現
できる。それにより、殊更、送風性能が高い電動送風
機、すなわち、大型であったり、発熱量の増大を伴う電
動送風機を使用する必要がないから、使用する電動送風
機41が、特に小型化が要請されるハンディ型の電気掃
除機の小型化を妨げる因子となったり、掃除機本体12
等の温度上昇を更にもたらす因子なることもない。
【0042】しかも、既述のように温度が高い空気が吹
付けられる膨出部12aは、掃除機本体12の外部に湾
曲状をなして突出されているから、その表面積が大き
い。したがって、循環される空気の熱を膨出部12aを
放熱部として掃除機本体12外に放出できる。その上、
電動送風機41から下向きに排出される空気によって掃
除機本体12の下部は暖められ、それに伴い外部に放出
される熱は掃除機本体12の側面に沿って上昇するの
で、掃除機本体12の上部側面よりも下部外面の方が温
度は低めに保持される。そこに、膨出部12aを下向き
に突出したので、膨出部からの放熱をより効果的にでき
る。すなわち、以上のように膨出部12aを放熱部とし
て利用して、循環される空気の熱を掃除機本体12外に
放出できるので、掃除機本体12の温度上昇を抑制でき
る。
【0043】又、膨出部12aは掃除機本体12を置く
際に床面と対向する壁面から突出されていて、脚部とし
て使用可能となっている。そのため、掃除機本体12を
床面に所定の載置姿勢(この場合、図2に示される横置
き姿勢)で置く際に、床面に当接する膨出部12aで、
横置きされた掃除機本体12を安定させて床面上に支持
することができる。なお、この場合、掃除機本体12の
前側は吸込み口体13により床面に対して安定するよう
に支持される。
【0044】なお、本発明は前記実施の形態には制約さ
れるものではなく、図10に示したキャニスタ型の空気
循環式電気掃除機111にも適用できる。図10は電気
掃除機を床面Aに対して縦置き姿勢で置いた状態の下部
(使用状態では後部)を一部切欠して示している。この
図10中112は掃除機本体12に取り付けられた車輪
であり、これと掃除機本体111の後面111a、つま
り、床面Aに掃除機本体12を縦置きする際に床面Aと
対向する後面111aから外部に突設された膨出部12
aとによって、掃除機本体111が縦置き姿勢に支持さ
れる。以上説明した点以外の構成は、図示しない構成を
含めて前記第1の実施の形態と同様であるので、同様構
成部分には前記第1の実施の形態と同一符号を付してそ
の説明を省略する。なお、この実施形態の場合、吸込み
口体は、延長管や吸塵ホース等の中継風路部材を介して
掃除機本体の接続口に連通されるとともに、その中継風
路部材には、戻し側の還流用通路と吸込み側の回収用通
路とを同軸的に配置する等並設した構造のものが用いら
れる。
【0045】又、本発明は前記各実施の形態に係るハン
ディ型又はキャニスタ型の空気循環式電気掃除機に限ら
ず、その他の形式の空気循環式電気掃除機にも適用でき
る。
【0046】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0047】請求項1に記載の発明に係る空気循環式電
気掃除機及び請求項2に記載の発明に係るハンディ型空
気循環式電気掃除機によれば、掃除機本体の外部に湾曲
状をなして突出される膨出部を設けたことにより、電動
送風機の空気吹出し部での風路抵抗が小さくなるに伴
い、電動送風機の送風性能を高めることなく循環する空
気量を増加させ吸込み口体の吸気口での空気の勢いを強
めて、吸塵性能を向上できるとともに、前記膨出部の大
きな表面積を利用して、循環される空気の熱を膨出部か
ら掃除機本体外に放出できるので、掃除機本体の温度上
昇を抑制できる。
【0048】請求項1又は2の発明に従属する請求項3
に記載の発明に係る空気循環式電気掃除機によれば、掃
除機本体を床面に所定の載置姿勢で置く際に、前記膨出
部を床面に当接させて、掃除機本体を床面上に安定した
所定の載置姿勢で支持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るハンディ型の
空気循環式電気掃除機全体の構成を掃除機本体と吸込み
口体とを分離した状態で示す斜視図。
【図2】図1に示された電気掃除機全体の構成を掃除機
本体に吸込み口体が接続された状態で示す縦断側面図。
【図3】図1に示された掃除機本体の構成をその一部を
取除いて示す斜視図。
【図4】図2中Z−Z線に沿う断面図。
【図5】図1に示された掃除機本体の後部を示す側面
図。
【図6】図1に示された吸込み口体の構成を示す縦断側
面図。
【図7】図6に示された吸込み口体の構成をその主部上
ケースを取除いた状態で一部を断面して示す平面図。
【図8】図6に示された吸込み口体の構成をやや傾けた
状態で示す後面図。
【図9】図1に示された掃除機本体を示す底面図。
【図10】本発明の第2の実施の形態に係るキャニスタ
型の空気循環式電気掃除機の後部の構成を一部切欠いて
示す側面図。
【符号の説明】
11…ハンディ型電気掃除機、 12…掃除機本体、 12a…膨出部、 13…吸込み口体、 21…本体ケース、 22…接続口、 22a…通気孔、 23…ハンドル、 24…集塵室、 26…還流室(戻し風路)、 34…集塵袋(フィルタ)、 41…電動送風機、 54…空気出口、 92…吸気口、 111…キャニスタ型電気掃除機。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 孝輔 神奈川県秦野市堀山下43番地 株式会社テ ック秦野工場内 Fターム(参考) 3B061 AH02 3B062 AD17

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】掃除機本体内の電動送風機の動作により、
    吸込み口体の吸気口から空気を吸込み、この吸込んだ空
    気をフィルタに通して塵埃を捕捉し、前記フィルタを通
    過して前記電動送風機から排出された空気を前記吸気口
    に戻して、この戻された空気を回収し循環させながら掃
    除をする空気循環式電気掃除機において、 前記電動送風機が前記掃除機本体の内面に向けて空気を
    吹出す空気出口を有するとともに、この空気出口と対向
    する前記掃除機本体のケース部分から前記空気出口の下
    流側部分にわたり湾曲形状をなして前記掃除機本体外に
    突出する膨出部を設けたことを特徴とする空気循環式電
    気掃除機。
  2. 【請求項2】上部にハンドルが設けられた掃除機本体内
    の電動送風機の動作により、吸込み口体の吸気口から空
    気を吸込み、この吸込んだ空気をフィルタに通して塵埃
    を捕捉し、前記フィルタを通過して前記電動送風機から
    排出された空気を前記吸気口に戻して、この戻された空
    気を回収し循環させながら掃除をするハンディ型の空気
    循環式電気掃除機において、 前記電動送風機が前記掃除機本体の底部内面に向けて空
    気を吹出す下向きの空気出口を有するとともに、この空
    気出口と対向する前記掃除機本体のケース部分から前記
    空気出口の下流側部分にわたり湾曲形状をなして前記掃
    除機本体外に下向きに突出する膨出部を設けたことを特
    徴とするハンディ型の空気循環式電気掃除機。
  3. 【請求項3】前記掃除機本体を置く際に床面と対向する
    前記掃除機本体の壁面から前記膨出部を脚部として使用
    可能となるように突出させたことを特徴とする請求項1
    又は2に記載の空気循環式電気掃除機。
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