JP2000245668A - 吸込み口体及び電気掃除機 - Google Patents

吸込み口体及び電気掃除機

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JP2000245668A
JP2000245668A JP11050326A JP5032699A JP2000245668A JP 2000245668 A JP2000245668 A JP 2000245668A JP 11050326 A JP11050326 A JP 11050326A JP 5032699 A JP5032699 A JP 5032699A JP 2000245668 A JP2000245668 A JP 2000245668A
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JP
Japan
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suction port
cleaning body
rotary cleaning
cleaning
rotary
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JP11050326A
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English (en)
Inventor
Atsushi Morishita
篤至 森下
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Toshiba TEC Corp
Original Assignee
Toshiba TEC Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】被掃除面の塵埃をかき出す回転清掃体の回転を
被掃除面から離れたときに確実に停止できる電気掃除機
用の吸込み口体を得ることにある。 【解決手段】掃除機本体と連通する吸込み口体主部52の
回収室82内に床面Wに臨む回転清掃体53を配置し、この
清掃体を風力で回転させる吸込み口体13を前提とする。
回転清掃体53に上方から対向する制動部73aを口体主部5
2に設ける。回転清掃体53をその外周面のブレード102が
制動部73aに接離するように上下動可能に設ける。清掃
体位置決め手段111を口体主部52に設ける。手段111は、
床面Wに口体主部52が接したときに回転清掃体53を手段
111のレバー113で押し下げて使用位置に位置決めし、床
面Wから口体主部52が離れたときに前記位置決めを解除
する。この解除に伴い真空圧で回転清掃体53を上昇させ
そのブレード102を制動部73aに当てて回転を停止させる
ことを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、風力により回転駆
動されて被掃除面の塵埃をかき出す回転清掃体を有した
電気掃除機用の吸込み口体、およびこの吸込み口体を備
えて掃除をする空気循環式又は非空気循環式の電気掃除
機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、掃除機本体に連通する吸込み口体
の回転清掃体には、エアータービンを用いて駆動される
ものと、回転清掃体自身の清掃部材を利用して駆動され
るものとがあり、いずれも回転軸の外周にその軸方向に
延びる複数の清掃部材を取付けている。これらの清掃部
材は軟質なゴム製ブレード或いはブラシ毛を列状に植設
してなる。
【0003】吸込み口体主部の清掃体収容室内に被掃除
面に臨んで配置される回転清掃体は、その回転軸の両端
部を支持した両軸受を、吸込み口体主部をなす上下のケ
ースの内面に突設されたリブで上下から夫々挟む等によ
り、その取付け位置から動くことないように固定され、
常に回転できる状態に保持されている。このように取付
けられた回転清掃体は、その清掃部材又はエアータービ
ンに、掃除機本体から排出されてこの本体と吸込み口体
とにわたって循環される排気風又は吸込み風を当てるこ
とにより回転され、それに伴い清掃部材で被掃除面の塵
埃をかき出すことができる。
【0004】そして、掃除中において前記回転清掃体
は、吸込み口体が被掃除面に接触しているときも、被掃
除面から離れたときにも、排気風又は吸込み風の力によ
って回転駆動されるものであり、この回転を吸込み口体
が被掃除面から離れたときに停止する格別な工夫は従来
特に採用されていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、例えば吸込み
口体がその清掃体収容室の開口を上向きとした姿勢に誤
って反転された場合に、前記開口に臨んだ回転清掃体が
回転駆動されていることは安全上問題となる恐れがある
ため、こうした点への配慮のために吸込み口体が被掃除
面から離れているときには回転清掃体は回転しない方が
好ましい。従来のものはこうした要請には応えることが
できない。
【0006】本発明が解決しようとする第1の課題は、
被掃除面の塵埃をかき出す回転清掃体の回転を被掃除面
から離れたときに確実に停止できる吸込み口体を得るこ
とにある。
【0007】本発明が解決しようとする第2の課題は、
第1の課題を解決できる電気掃除機を得ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る吸
込み口体は、掃除機本体と連通する吸込み口体主部の清
掃体収容室内に、被掃除面の塵埃をかき出す清掃部材を
有する回転清掃体を配置し、この回転清掃体を風力によ
って回転させる電気掃除機用の吸込み口体を前提とす
る。
【0009】そして、前記第1の課題を解決するため請
求項1の発明に係る吸込み口体は、前記回転清掃体に上
方から対向する制動部を前記吸込み口体主部に設け、こ
の制動部に前記清掃部材が接離するように前記回転清掃
体を上下動可能に設け、前記被掃除面に前記吸込み口体
主部が接したときには前記回転清掃体を下げて使用位置
に位置決めするとともに前記被掃除面から前記吸込み口
体主部が離れたときには前記位置決めを解除して前記回
転清掃体の上昇を許す清掃体位置決め手段を前記吸込み
口体主部に設けたことを特徴とするものである。
【0010】この請求項1の発明において、掃除機本体
と連通した清掃体収容室の圧力は掃除中負圧となるの
で、吸込み口体主部に上下動可能に設けられた回転清掃
体には前記負圧が作用して、この清掃体は上方への引寄
せ力を受ける。ところで、清掃体位置決め手段は、吸込
み口体主部が被掃除面に接しているときには回転清掃体
を下げて、この清掃体が前記負圧で上方へ引寄せられる
ことがないようにかつ清掃部材の先端部が被掃除面に接
し得る高さ位置、つまり使用位置に回転清掃体を位置決
めする。このように吸込み口体主部が被掃除面に接して
いるときには、制動部の下方に離れた使用位置に保持さ
れた回転清掃体が風の力によって回転駆動され、それに
伴い被掃除面の塵埃を清掃部材によりかき出すことがで
きる。しかし、吸込み口体主部が被掃除面から離れたと
きには、清掃体位置決め手段による回転清掃体の使用位
置への位置決めが解除されるから、回転清掃体は上方へ
動き得るようになる。そのため、回転清掃体がそれに作
用する前記負圧で上方へ引寄せられるに伴い、その上部
側に位置する清掃部材が制動部に押し当てられ、この制
動部での抵抗によって回転清掃体の回転が妨げられる。
すなわち、回転清掃体がこれを回転させようとする風力
を受けているにも拘らず、前記制動部との接触により回
転清掃体の回転を確実に停止させることができる。
【0011】請求項1の発明を実施するにあたり、この
発明に従属する請求項2の発明のように、前記回転清掃
体を前記制動部に向けて付勢する付勢体を前記吸込み口
体主部に設けるとよい。このようにすれば、吸込み口体
主部が被掃除面から離れたときに、清掃体収容室の負圧
の大きさが低下するにも拘らず、付勢体の付勢力が付加
されて回転清掃体を容易に上昇させることができるの
で、この清掃体の清掃部材を確実に制動部に押付けて制
動効果をより確実にできる点で優れている。
【0012】請求項1又は2の発明を実施するにあた
り、これらの発明に従属する請求項3の発明のように、
前記清掃体位置決め手段は上下動可能な被掃除面検知部
を有し、この検知部を車輪で形成するとよい。このよう
にすれば、吸込み口体主部を被掃除面に沿わせて移動さ
せるとき、被掃除面への吸込み口体主部の接離を検出す
る被掃除面検知部が被掃除面に転がり接するので、被掃
除面を擦って傷つけることがない点で優れている。
【0013】請求項1〜3の発明を実施するにあたり、
これらの内のいずれかの発明に従属する請求項4の発明
のように、前記清掃体位置決め手段を単一として、前記
回転清掃体がその両端部に有した軸受のうちの一方に上
方から接するように設けるとよい。このようにすれば、
清掃体位置決め手段が一つで済むので、部品点数を削減
できるに伴い低コストで実施できる点で優れている。
【0014】請求項1〜4の発明を実施するにあたり、
これらの内のいずれかの発明に従属する請求項5の発明
のように、前記回転清掃体を上方から押えて使用位置に
位置決めするレバーを前記清掃体位置決め手段が有し、
このレバーを補助付勢体により前記回転清掃体の使用位
置への位置決めを解除する方向に常に付勢するとよい。
このようにすれば、吸込み口体主部が被掃除面から離れ
ると同時に補助付勢体の付勢力で、清掃体位置決め手段
のレバーが回転清掃体から離れてこの清掃体の使用位置
への位置決めを解除するので、回転清掃体の上昇動作に
対し清掃体位置決め手段が負荷となることがなくなっ
て、回転清掃体を制動位置にまで容易に上昇させる得る
点で優れている。
【0015】請求項6の発明に係る電気掃除機は、掃除
機本体と連通する吸込み口体を備え、この吸込み口体が
有した吸込み口体主部の清掃体収容室内に、被掃除面の
塵埃をかき出す清掃部材を有する回転清掃体を配置し、
この回転清掃体を風力によって回転させながら掃除をす
る電気掃除機を前提とする。そして、前記第2の課題を
解決するために、請求項5の発明に係る電気掃除機は、
前記吸込み口体を前記請求項1〜5項のうちいずれか1
項に記載の吸込み口体としたことを特徴とするものであ
る。
【0016】したがって、この電気掃除機においては、
請求項1〜5の発明に係る吸込み口体を備えることによ
り、既述の請求項1〜5項の発明のうちいずれか1項の
発明の作用を得ることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図9を参照して本発
明の第1の実施の形態を説明する。図1及び図2に示さ
れるように第1の実施の形態に係るアップライト型の空
気循環式電気掃除機11は、掃除機本体12と、吸込み
口体13と、ハンドル14とを備えている。
【0018】掃除機本体12は、左右一対の合成樹脂製
本体ケース21をねじ止め等により連結して形成されて
いる。この本体ケース21の上端部一側(使用時に裏側
となる側)には枢着部15を介してハンドル14が連結
されている。操作スイッチ14aを有するハンドル14
は、使用時には図1に示されるように掃除機本体12の
上方に連続して延びる使用位置に配置され、非使用時に
は枢着部15を中心に下方に回動して折り畳まれて掃除
機本体12の前記裏側に沿う非使用位置に配置される。
【0019】本体ケース21の下端部にはその下端面に
露出する接続口22が取付けられている。図3に示され
るように接続口22には吸込み口体13が着脱自在に挿
入して取付けられる。この接続口22は、大径部22a
と小径部22bとを連ねて段付き円筒状をなしていて、
その小径部22bと大径部22aとの境をなす壁面には
複数の通気孔22cが周方向に間隔的に設けられてい
る。
【0020】図2に示されるように両本体ケース21の
内面にはこれらの連結に伴って先端が互いに当接される
所要の仕切りリブが一体に設けられており、これらリブ
によって、本体ケース21内は、下部の集塵室23と、
中間部の排気室24と、上部のリール収容部25と、集
塵室23及び排気室24にわたる還流室26とに仕切ら
れている。排気室24の前側(吸込み空気を基準に上流
側)に位置された集塵室23は、掃除機本体12の使用
時に表側となる面において開口され、この開口は本体ケ
ース21の下部に着脱可能に取付けられるケース蓋27
により気密的に閉じられている。
【0021】図3に示されるように集塵室23の斜状底
壁部はフィルタ取付け部28として形成され、このフィ
ルタ取付け部28の近傍には手動により図示しないばね
の力に抗して図2中矢印E方向に枢軸29を中心にして
回動操作されるフィルタ押さえ30が取付けられてい
る。フィルタ取付け部28と接続口22の小径部22b
との間には、これらの間を気密に仕切る環状のゴムシー
ル20が介装されており、このシール20は次に説明す
る口枠の吸込み開口を開閉する弁板部20aを一体に有
している。弁板部20aは吸込み負圧によって引き動か
されて前記吸込み開口を開くとともに、前記負圧の消失
に伴い自身の弾性力で吸込み開口を閉じる位置に戻され
る。
【0022】集塵室23に出し入れ可能に収容されるフ
ィルタとしての紙パック製の集塵袋31は、その平板状
でかつ中央部に吸込み開口を有した口枠31aを、フィ
ルタ押さえ30によりフィルタ取付け部28に取付け
て、集塵室23に収容されている。集塵室23の上部に
は多数の細長い通気孔を有したフィルタ支え32が収容
され、このフィルタ支え32は掃除動作に伴い膨張した
集塵袋31を支持する。
【0023】排気室24には電動送風機35がその吸込
み口を集塵室23側に向けて設置されている。36、3
7は電動送風機35の前後両端部に嵌合された防振用の
モータ支持ゴムである。排気室24と集塵室23との境
界部に位置される仕切りリブ38には前記吸込み口に対
向する開口38aが開けられており、それによって集塵
室23内の集塵袋31を通過した空気が電動送風機35
に吸込まれる。なお、図2中45は電動送風機35の吸
込み側に連通して配置され集塵室23内の真空圧が所定
の値より下がった時に開いて掃除機本体12外の空気
(外気)を集塵室23内に導入するためのリーク弁であ
る。
【0024】電動送風機35は、電動送風部35aとこ
の送風部35aに取付けられたモータカバー39とを備
えている。図2に示されるように電動送風部35aは、
ディフューザ及び遠心ファンをファンカバーの内部に収
めた送風部35bの下流側に、固定子及び回転子等の前
記送風部以外の部品からなる整流子モータ部35cが突
出した構成となっている。ファンカバーの外周面には前
記モータ支持ゴム36が嵌合されている。この電動送風
機35の運転時には、その吸込み口から遠心ファンに吸
込まれた集塵室23側の空気は、このファンの周囲から
吐出された後、ファンカバーの内面で案内されながらデ
ィフューザ内にその外周部の入口から流入し、そして、
このディフューザにより静圧化されながら主として整流
子モータ部35cの周囲等に向けて流出される。
【0025】合成樹脂によりカップ状に成形されたモー
タカバー39は、送風部35bのディフューザよりも下
流側部分を覆い隠している。このカバー39の開口縁部
は、ファンカバーの外周部に、両カバー間を気密的にシ
ールする前記モータ支持ゴム36を挟んで嵌合されてい
る。モータカバー39の周壁には、モータカバー39内
と排気室24とを連通する図示しない複数の排気小孔が
開けられているとともに、排気室24に臨んで本体ケー
ス21には図示しない排気口(前記排気小孔よりも排気
面積が遥かに大きい。)が設けられていて、これらの排
出経路により循環風量に対して所定量の空気を掃除機本
体12外に排出して必要な吸気性能を得ることができる
ようになっている。
【0026】モータカバー39の底壁中央部にはその外
面から突出して前記モータ支持ゴム37が取付けられて
いる。このモータカバー39を備えた電動送風機35
は、その軸方向両端部にモータ支持ゴム36、37を夫
々嵌め付けた状態で、排気室24及びリール収容部25
の境界をなす仕切りリブ21bと前記仕切りリブ38と
の間に挿入して設置される。図2に示されるようにリー
ル収容部25には電動送風機35に給電するためのコー
ドリール40が収容されている。
【0027】図2に示されるようにモータカバー39の
周部には前記図示しない排気小孔に比較して遥かに開口
面積が大きい空気出口41が一体に突設され、この出口
41にはゴムパッキン42が嵌合されている。空気出口
41は前記還流室26を仕切る仕切りリブ43に設けた
孔44に気密的に接続されている。そのため、空気出口
41を介してモータカバー39内と還流室26とは連通
されている。
【0028】次に、図3〜図9を参照して前記吸込み口
体13について説明する。吸込み口体13は、掃除機本
体12側に連通される接続部としての合成樹脂製の連通
管51と、合成樹脂製の吸込み口体主部52と、回転清
掃体53と、還流吹出し口54と、戻り風路A及び吸込
み風路Bとを備えている。
【0029】前記接続口22に着脱可能に嵌入して取付
けられることにより掃除機本体12側に連通される連通
管51は、図3、図8に示されるように接続口22の大
径部22a内に挿脱可能に差込み接続された大径な外側
管部61と、この内側に複数のリブを介して一体かつ同
心的に設けられるとともに接続口22の小径部22b内
に挿脱可能に差込み接続された小径な内側管部62と、
互いに背向するように逆向きとなって両管部61、62
の軸方向に対して略直角状に突設された左右一対の枢軸
管部63とを有している。一対の枢軸管部63は、円筒
形状をなしているとともに、その開放された先端縁には
周方向に連続するフランジ63aが一体に突設されてい
る。
【0030】外側管部61の一端は開放されており、他
端は一対の連通口64を介して枢軸管部63に個別に連
通されている。枢軸管部63の先端は開放されており、
奥端は内側管部62で閉じられている。外側管部61の
外周面には合成ゴム製Oリング等の環状シール材65が
取付けられている。図3に示されるように外側管部61
は、その外周面から一体に張り出したフランジ部61a
が、前記接続口22の大径部22aの先端に当るまでこ
の大径部22aの内側に嵌入される。この嵌合による接
続状態で、大径部22aと外側管部61との間の気密は
シール材65により確保されるとともに、内外両管部6
1、62間の流路部分は通気孔22cを介して前記還流
室26に連通される。なお、接続口22側には図示しな
いロック機構が設けられ、この機構の爪を外側管部61
の外周面に設けた凹み61bに引っ掛けることにより、
接続口22に対する吸込み口体13の外れ止めがなされ
るとともに、この外れ止めはメンテナンス等の必要によ
り外すことができる。
【0031】外側管部61よりも長い円筒形状の内側管
部62の軸方向両端はいずれも開放されている。接続口
22への連通管51の前記取付けに伴い小径部22b内
に嵌入された内側管部62は、塵埃を含んだ空気を前記
集塵袋31内に導くようになっている。
【0032】接続口22外に突出された内側管部62の
先端部の開口は、枢軸管部63間に設けられる入口62
aをなしており、その上下縁には入口上部壁66及び入
口下部壁67とが夫々外向きに突出されている。この入
口62aと一対の枢軸管部63との境界をなす左右一対
の入口端部側壁62b(図5の一方のみ図示)は、これ
らの対向面間距離が内側管部62の空気の吸込み方向上
流側(図5中2点鎖線の矢印で示す。)程広がるように
斜状に形成されている。この構成は風損を少なくして円
滑に空気を入口62aに吸込むことができる点で優れて
いる。
【0033】図4〜図7に示されるように吸込み口体主
部52は、主部上ケース71と、主部下ケース72と、
これらの間に挟着される主部中ケース73とをねじ止め
により連結して形成されている。
【0034】主部中ケース73より後側において主部上
下両ケース71、72の内面には、半円状の凹みを有し
た一対の軸受部74(主部下ケース72側のもののみ図
5、図6に示す。)が夫々一体に突設されていて、これ
ら互いに合わされる上下の軸受部74により前記各枢軸
管部63が夫々上下から挟まれて回動可能に連結されて
いる。この連結構造により吸込み口体主部52の後部に
連通管51が上下方向に起倒するように回動可能に枢着
され、この回動により吸込み口体主部52は被掃除面例
えば床面Wに対して適正な姿勢を得られるようになって
いる。連通管51と吸込み口体主部52の相対的回動
は、前記入口下部壁67と、主部下ケース72にその軸
受部74間にわたって設けた上向きのストッパ部75と
により規制されるとともに、この回動の際フランジ部6
1aと軸受部74との互いの合い面は摺接される。図2
中Pは連通管51と吸込み口体主部52との回動中心を
示している。
【0035】吸込み口体主部52内は、吹出し室81と
清掃体収容室としての回収室82とに区画されていて、
主部中ケース73は両室81、82間の隔壁をなしてい
る。吹出し室81は、主部上ケース71の内面に突設さ
れたリブ83(図4参照)と、主部下ケース72の内面
に突設されたリブ84(図5、図6参照)との合い面を
互いに凹凸嵌合させるとともに、前記リブ83に連なっ
て主部上ケース71の内面に突設されたリブ85(図4
参照)と、主部中ケース73の上面に突設されたリブ8
6(図5参照)との合い面を互いに凹凸嵌合させること
により、仕切られている。なお、図4〜図6中に示す他
のリブ87〜90は吹出し室81の回りに設けられてお
り、これらは前記リブ83〜86と同様に各ケース71
〜73に設けられている。
【0036】回収室82は、主部下ケース72と主部中
ケース73とで区画されており、これら両ケース72、
73の合い面は互いに凹凸嵌合されている。そして、回
収室82の天井をなした主部中ケース73の中間壁部分
は、回転清掃体53の上方に対向配置された制動部73
aとして利用されている。本発明においては、前記中間
壁部分から下方に突出する部分を一体に設けて、そこを
制動部として用いてもよいとともに、これらの制動部7
3aの表面に、例えば凹凸を設けたり、摩擦部材を表面
に貼る等の摩擦抵抗を増やすための措置を適宜講じるこ
とができる。
【0037】主部下ケース72の底壁72aには、図6
〜図9に示される吸気口91が回収室82に臨んで形成
されている。この吸気口91は吸込み口体13の幅方向
(図4〜図7において左右方向)に延びる長方形の開口
で形成されている。図7に示されるように主部下ケース
72の底壁72aには、吸気口91の後縁に沿って固定
ブラシ92が取付けられている。このブラシ92は吸気
口91を通って被掃除面に吹付けられた空気が吸込み口
体13の後方に向けて吹き抜けることを防止する防風手
段としても使用される。
【0038】図8に示されるように主部中ケース73の
幅方向中央部における後端部は、上向きに折り曲げられ
て主部上ケース71の内面に凹凸嵌合されているととも
に、この折り曲げ部分には円弧状部73aが形成されて
いる。この円弧状部73aは前記連通管51の入口62
aの前側に対向し配置されている。この円弧状部73a
は円弧状をなすシャッタ94の移動を案内する。吸込み
口体主部52に対する連通管51の起倒動作に連動して
往復移動されるシャッタ94は、連通管51と吸込み口
体主部52とにわたって設けられていて、その後縁部9
4aの内側には連通管51の入口上部壁66が引っ掛っ
ている。
【0039】そのため、シャッタ94は、図8に示され
るように吸込み口体主部52に対して連通管51が斜め
となる使用姿勢にある場合に、入口上部壁66に引張ら
れて図8に示す開き位置に配置され、非使用時等におい
て吸込み口体52に対して連通管51が直角状となる姿
勢にある場合に、図3に示されるように前記後縁部94
aに内側管部62が当ってこの管部62に押されて閉じ
位置に配置される。シャッタ94が開き位置にある時は
吸込み風路Bにおける前記入口62aの直前位置での風
路断面積が最大となり、シャッタ94が閉じ位置にある
時は前記直前位置での風路断面積が最小となるように設
定されている。このように連通管51がある角度以上に
起き上がった際に連動するシャッタ94を設けて、それ
により前記風路断面積を制限することは、図2、図3に
示されるように掃除機本体12が自立姿勢に置かれた時
に電動送風機35が動作していても、吸込み口体13を
通って循環する風量が激減するので、自動的に回転清掃
体53の回転を著しく減速ないしは停止させることがで
きる点で優れている。
【0040】前記回収室82の前部は吸気口91の真上
に位置されてこの口91に連通されている。回収室82
の後部はその幅方向中央部に集束されるように狭められ
て後方へ少し延びており、この延出後部は連通管51の
内側管部62の入口62aに対向し連通している。そし
て、回収室82と内側管部62の内側流路とは互いに連
通する吸込み風路Bを形成している。回収室82に吹出
された空気とともに、吸気口91に被掃除面側から吸込
まれる空気は、前記風路Bを通って掃除機本体12側に
吸込まれるようになっている。
【0041】図6〜図9に示されるように前記回転清掃
体53は、清掃体軸としての回転軸101に清掃部材と
して1以上のブレード102を取付けるとともに、回転
軸101の両端部に支え軸サポート103を夫々嵌着
し、これらサポート103から突設された支え軸104
を軸受105で夫々支持して形成されている。両軸受1
05は、その内部に滑り軸受要素105aを有し、又、
外形形状は図8、図9に示されるように夫々四角をなし
ている。したがって、回転清掃体53は、その両端部の
軸受105以外の部分が一体に回転されるようになって
いる。
【0042】この回転清掃体53は、主部下ケース72
の幅方向両端部に互いに平行に起立して設けられた一対
のガイドリブ106間に挟まれるように嵌め込まれて、
吸気口91と平行な姿勢でこれに臨んで回収室82に配
置されている。軸受105は上下方向に延びる一対のガ
イドリブ106に沿って摺動可能である。なお、図6、
図8、図9中107は、主部上ケース71と主部下ケー
ス72の回収室82の長手方向両端を仕切るリブにわた
って設けられた上下方向に長い楕円形状の通孔であり、
この通孔107を回転清掃体53の両端部が遊挿して既
述のようにガイドリブ106で支持されている。したが
って、以上の支持構造により回転清掃体53は上下方向
に移動可能に設けられている。
【0043】前記吹出し室81の後部には図4及び図5
に示されるように連通管51の枢軸管部63が配置され
ていて、これらの管部63を介して吹出し室81と連通
管51の内外両管部61、62間の流路とが連通されて
いる。図8に示されるように吹出し室81の前部は主部
中ケース73の前側に回り込んでおり、この回り込んだ
部分の下端部には前記還流吹出し口54が吸込み口体主
部52の幅方向に延びて形成されている。この還流吹出
し口54は、吹出し室81内の空気を回転清掃体53の
下部側に位置されるブレード102に前側から吹付ける
ものである。この還流吹出し口54は回転清掃体53の
軸線と平行に設けられている。
【0044】前記構成において、連通管51の内外両管
部61、62間の流路、枢軸管部63の内側流路、吸込
み口体主部52の吹出し室81は、この記載順に互いに
連通する戻り風路Aを形成しており、前記電動送風機3
5から吐出された空気(排気)は戻り風路Aによって還
流吹出し口54に導かれて、この吹出し口54を通って
吸気口91に戻されるようになっている。
【0045】又、吸込み口体主部52には例えば一対の
清掃体位置決め手段111が、前記主部52の幅方向両
端部に位置して組込まれている。これらの手段111
は、床面Wに吸込み口体主部52が接したときに回転清
掃体53を下げて使用位置に位置決めするとともに、床
面Wから吸込み口体主部52が離れたときには前記位置
決めを解除して回転清掃体53の上昇を許す構成であ
る。
【0046】すなわち、図7、図8、図9に示されるよ
うに清掃体位置決め手段111は、床面検知体112
と、レバー113とを備えている。床面検知体112
は、主部下ケース72に一体に形成されたガイド筒部7
2bを貫通して上下動可能に設けられた検知体主部11
4の下部に、床面検知部としての回転自在に車輪115
を取付けて形成されている。なお、116は下方への抜
け止めである。レバー113はその長手方向中間部に枢
軸117を有している。枢軸117の両端部は、主部上
ケース71と主部下ケース72の内面に突設されて先端
部が互いに合わされるた軸受リブ118、119で上下
から挟まれており、この取付けによりレバー113は枢
軸117を中心に上下方向にシーソー運動をするように
設けられている。そして、レバー113の一端部は前記
抜け止め116に上方から当接されており、レバー11
3の他端部は前記軸受105にその上方から当接されて
いる。それにより、レバー113は床面検知体112の
上下動を利用して軸受105を介して回転清掃体53を
押し下げて使用位置に位置決めし、かつ、この位置決め
を解除できるように設けられている。なお、図9中11
3aは前記ガイドリブ106の一方の上端部を逃げるレ
バー113の凹みである。
【0047】本実施形態において一対の清掃体位置決め
手段111の車輪115は吸込み口体13の後車輪を兼
ねているので、後車輪と清掃体位置決め手段111とを
別々に設ける場合に比較して部品点数及び組立工数が少
なく、したがって、低コストで得ることができるが、本
発明において後車輪と清掃体位置決め手段111とは別
々に設けてもよい。又、本実施形態では前記清掃体位置
決め手段111を一対設けたことにより、後述のように
回転清掃体53の両端部を上方から押えて使用位置に回
転清掃体53を位置決めできるので、使用時の姿勢をよ
り安定させることができる点で優れている。しかし、本
発明においては、一方の清掃体位置決め手段111を省
略して、単一の清掃体位置決め手段111のみで回転清
掃体53の上下動を制御するようにしてもよく、このよ
うにする場合には、部品点数及び組立工数を削減できる
ので、低コストで得ることができる。
【0048】なお、図中121は吸込み口体主部52の
前部外面に沿って取付けられたバンパー、122は主部
下ケース72に取付けられた前車輪である。
【0049】次に、前記構成の吸込み口体13を備えた
空気循環式電気掃除機11の動作を説明する。この電気
掃除機11は、図1に示されるように掃除機本体12の
接続口22に吸込み口体13の連通管51を差込み接続
した状態で、コードリール40から巻き戻された電源コ
ードを介して電動送風機35に給電し、この送風機35
を運転するとともに吸込み口体13を被掃除面に接触さ
せながら、ハンドル14を介して電気掃除機11全体を
移動させることにより使用される。
【0050】この使用時には、吸込み口体13の吸込み
風路Bに導かれて集塵袋31に流入した吸込み空気(図
1及び図8中点線矢印で流れ方向を示す)中に含まれる
塵埃が集塵袋31に捕捉され、この集塵袋31を通った
空気は、更にフィルタ支え32を通過して電動送風機3
5に吸込まれてから、そのモータカバー39の空気出口
41を通って還流室26に排出されるとともに、その一
部は図示しない排気小孔から排気室24を経由して図示
しない排気口を通って掃除機本体12外に排出される。
【0051】還流室26に流入した排気は、図1及び図
8中実線矢印で示すように接続口22の通気孔22cか
ら吸込み口体13の戻り風路Aに導かれて、その還流吹
出し口54から吹出される。この吹出し空気(排気風)
は、回転清掃体53のブレード102に吹付けられて、
回転清掃体53を図8中時計回りに回転させてから、吸
気口91を横切って吸込み風路Bに回収され、この回収
に伴い掃除機本体12の集塵室23に吸込まれる。
【0052】このように電動送風機35から排出された
空気を吸込み口体13で回収し循環させることに伴い、
その勢いで吸込み口体13の底壁72aと床面Wとの間
の外部の空気を塵埃と一緒に吸気口91に吸込むととも
に、前記循環する空気を利用して回転清掃体53を回転
させて床面Wの塵埃のかき出しを行ないながら、空気循
環式の掃除をすることができる。
【0053】回転清掃体53を排気風の力で回転させな
がら行われる前記空気循環式の掃除は、図9(B)に示
すように吸込み口体主部52が床面Wに接しているとき
にのみ実現できる。詳しくは、吸込み口体主部52が床
面Wに接しているときには、清掃体位置決め手段111
の車輪115が床面Wに接して、床面検知体112は床
面Wから押上げられ床面Wを検知した状態となる。こう
した床面検知により、レバー113の後端部が押上げら
れるに伴い枢軸117を中心に図9中時計回りにレバー
113が回動すると同時に、レバー113の前端部が前
下がりになって回転清掃体53の軸受105をその上方
から押し下げる。なお、この時の軸受105の下降動作
は主部下ケース72のガイドリブ106に沿って案内さ
れる。この押し下げにより、回転清掃体53が図9
(B)に示す使用位置から上方に動かないように位置決
めされる。すなわち、既述の空気循環により掃除機本体
12と連通した回収室82の圧力が掃除中負圧に保持さ
れ、この回収室82内の回転清掃体53に作用する負圧
により、回転清掃体53が上方へ引寄せる力を受けるに
も拘らず、前記清掃体位置決め手段111の押し下げ力
で回転清掃体53が上方への引寄せられないようにでき
る。そして、前記使用位置では、回転清掃体53のブレ
ード102の先端部は回収室82の下面開口から突出し
て床面Wに接触するので、既述の風力による回転清掃体
53の回転駆動に伴い、そのブレード102は床面Wの
塵埃をかき出すことができる。
【0054】このような床面Wの掃除において清掃体位
置決め手段111が床面Wを検知し続けているにも拘ら
ず、その床面検知部は車輪115で形成されているか
ら、吸込み口体主部52を床面Wに沿わせて移動させる
とき、前記車輪115が床面Wに転がり接する。そのた
め、床面検知に伴って床面検知部が床面Wを擦って傷つ
けることを防止できるとともに、床面W上での吸込み口
体13の走行を円滑に行なわせることができる。
【0055】ところで、吸込み口体主部52は前記掃除
中に床面Wから離されることが多々あるが、その場合に
は回転清掃体53の回転を自動的に止めることができ
る。すなわち、吸込み口体主部52が床面Wから離され
ると同時に清掃体位置決め手段111の車輪115が床
面Wから離れて、床面検知体112が床面Wから押上げ
られることがなくなるので、この床面検知体112は自
重等により下降する。そうすると、レバー113が回転
清掃体53の軸受105を押し下げる作用が消失して、
前記使用位置への回転清掃体53の位置決めが解除され
るとともに、このレバー113はその枢軸117を中心
に反時計回りに回動することが可能となる。
【0056】そのため、回収室82内の回転清掃体53
に掃除機本体12側から作用する負圧の真空度により、
回転清掃体53はその軸受105を前記ガイドリブ10
6に沿って案内させながら上方へ引寄せられるので、図
9(A)に示すように回収室82の天井壁、つまり制動
部73aに既述のようにして上昇された回転清掃体53
のブレード102が押付けられる。したがって、ブレー
ド102と制動部73aとの間での摩擦抵抗によって、
回転清掃体53のブレード102に前記循環される風が
当っているにも拘らず、回転清掃体53の回転を確実に
停止させることができる。
【0057】しかも、回転清掃体53の前記上昇動作に
より、回転清掃体53の下部のブレード102が還流吹
出し口54と対向する面積が激減して、回転清掃体53
に及ぼされる風力も大幅に小さくなるので、この点から
も回転清掃体53の回転停止をより確実に実現できる。
特に本実施形態では、図9(A)に示すように下部のブ
レード102の下端が還流吹出し口54の上縁の高さ位
置以上に高く配置される構成であるので、回転清掃体5
3に及ぼされる風力をより大幅に小さくできるので、よ
り一層確実に回転清掃体53の回転を停止できる。
【0058】以上のように吸込み口体主部52の床面W
への接離に連動して、吸込み口体主部53が床面Wに接
触しているときに限って回転清掃体53を風力で回転駆
動させて塵埃のかき出しを行わせることができるととも
に、吸込み口体主部52が床面Wから離れているときに
は回転清掃体53が前記風力を受けるにも拘らず、回転
清掃体53を回収室82内の負圧で上昇させて、そのブ
レード102を制動部73aに押し当てて、回転清掃体
53の回転を確実に停止させることができる。
【0059】したがって、床面Wから離れた回転清掃体
53に布類等を誤って巻き込んだりするおそれがないと
ともに、例えば吸込み口体13がその底壁72aを上向
きとした姿勢に誤って反転された場合にも、回収室82
の開口に臨んだ回転清掃体53が停止しているから、取
扱い上の安全性が高い。しかも、前記開口に対し最も遠
ざかった位置で回転清掃体53の回転が停止されるの
で、取扱い上の安全性をより高くできる。更に、以上の
ように床面Wから吸込み口体主部52を離したときに
は、回転清掃体53の回転駆動が自動的に停止されるか
ら、回転清掃体53の回転に伴なう騒音をなくすことが
できる。
【0060】次に、図10に示す本発明の第2の実施の
形態について説明する。この説明にあたり、前記第1の
実施の形態と同様な構成については第1の実施の形態の
該当構成と同一符号を付してその説明を省略し、第1の
実施の形態とは異なる構成についてのみ以下説明する。
第2の実施の形態は、回転清掃体用の付勢体としてのば
ね120を付加した点で第1実施形態と異なる。
【0061】すなわち、伸縮自在なばね120は回転清
掃体53を制動部73aに向けて付勢するために採用し
たものであって、本実施形態では一対のガイドリブ10
6間であってかつ回転清掃体53の両軸受105の下側
にこの軸受105を押上げるように配置されている。な
お、この点以外の構成は、図10に図示されない構成を
含めて前記第1の実施の形態と同じである。
【0062】したがって、この第2の実施の形態におい
ても第1の実施の形態と同様の作用を得ることができ
る。加えて、回転清掃体53を上方へ常に付勢するばね
120を設けたことにより、吸込み口体主部52が床面
Wから離れたときに、回収室82の負圧の大きさが低下
するにも拘らず、ばね120の付勢力が付加されて回転
清掃体53を容易かつ確実に上昇させることができる。
そのため、図10(A)に示すように回転清掃体53の
ブレード102を確実に制動部73aに強めに押付けて
制動効果をより確実にできる。
【0063】なお、この第2実施形態においてばね12
0は、回転清掃体53の軸受105をの上側に配置し
て、この軸受105を引上げる付勢力を与え、それによ
り回転清掃体53を制動部73aに向けて付勢してもよ
い。
【0064】次に、図11及び図12に示す本発明の第
3の実施の形態について説明する。この説明にあたり、
前記第1の実施の形態と同様な構成については第1の実
施の形態の該当構成と同一符号を付してその説明を省略
し、第1の実施の形態とは異なる構成についてのみ以下
説明する。第3の実施の形態は、清掃体位置決め手段1
11に補助付勢体としての補助ばね121を付加して、
レバー113を図12に示すように回転清掃体53の使
用位置への位置決めを解放した状態に保持するように常
に付勢した点で第1実施形態と異なる。
【0065】すなわち、図11及び図12に示すように
補助ばね121としては、中間部をレバー113に下側
から引掛け、両端部を夫々枢軸117に巻装するととも
に、軸受リブ119に引掛ける捻りコイルばねを採用で
きる。このばね121はレバー113を常に図12中反
時計回りに付勢している。なお、この点以外の構成は、
図11及び図12に図示されない構成を含めて前記第1
の実施の形態と同じである。
【0066】したがって、この第3の実施の形態におい
ても第1の実施の形態と同様の作用を得ることができ
る。加えて、吸込み口体主部52が床面(被掃除面)か
ら離れた途端に、前記補助ばね121の付勢力により、
レバー113が軸受105から上方に待避するように上
方に離されると同時に、レバー113による回転清掃体
53の使用位置への位置決めが解除される。そのため、
回転清掃体53が上昇する際に清掃体位置決め手段11
1を押し動かすことがなくなる。すなわち、清掃体位置
決め手段111が回転清掃体53の上昇に対する負荷と
なることがなくなるので、回収室(清掃体収容室)82
の負圧が小さ目でも容易かつ確実に回転清掃体53を上
昇させて、これを制動部73aに押し当て回転清掃体5
3の回転を制動することができる。なお、この第3実施
形態に示した補助付勢体は前記第2の実施の形態の吸込
み口体にも適用できる。
【0067】本発明は前記各実施の形態には制約される
ものではない。例えば、回転清掃体53の清掃部材は、
ブレードに代えてブラシ毛が列をなして連続的に並んで
形成されたものでもよいとともに、これらの清掃部材は
回転軸101の軸方向に平行に設けられるものに限ら
ず、回転軸101の外周にねじれてスパイラル状に設け
られものであってもよい。
【0068】又、本発明は空気を循環させないで吸気口
から空気を吸込んで掃除機本体側から外部に排気する非
空気循環式の電気掃除機及びそれ用の吸込み口体にも適
用できる。この場合、回転清掃体を回転させる風力は吸
込み風を利用すればよく、そのために回転清掃体の一端
部にエアータービンを設けたり、或いは、回転清掃体と
は別の所にエアータービンを配置して、ベルト式伝動機
構により回転清掃体を連動して実施でき、それらのエア
ータービンに吸込み風を当てて回転清掃体を回転させる
ことができる。
【0069】又、本発明はキャニスタ型やハンディ型の
電気掃除機及びそれ用の吸込み口体にも適用できる
【0070】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0071】請求項1〜5に記載の発明に係る吸込み口
体によれば、吸込み口体主部の被掃除面への接離に連動
して、吸込み口体主部が被掃除面に接触しているときに
限って回転清掃体を風力で回転駆動させて塵埃のかき出
しを行わせ、吸込み口体主部が被掃除面から離れている
ときには回転清掃体が前記風力を受けているにも拘ら
ず、負圧で上昇する回転清掃体の清掃部材を制動部に押
し当てて、回転清掃体の回転を確実に停止させることが
できる。
【0072】請求項6の発明に係る空気循環式電気掃除
機によれば、請求項1〜5のいずれか1項に記載の吸込
み口体を備えるから、前記第1の課題を解決できるとい
う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るアップライト
型の空気循環式電気掃除機全体の構成を一部切欠して概
略的に示す斜視図。
【図2】第1の実施の形態に係る電気掃除機の掃除機本
体及び吸込み口体とを示す断面図。
【図3】図2に示された電気掃除機の吸込み口体回りの
構成を拡大して示す断面図。
【図4】図3に示された吸込み口体の構成を示す平面
図。
【図5】図3に示された吸込み口体の構成をその主部上
ケースを取除くとともに一部を断面して示す平面図。
【図6】図3に示された吸込み口体の構成をその主部上
ケース、主部中ケース、及び連通管を取除いて示す平面
図。
【図7】図3に示された吸込み口体の構成を示す底面
図。
【図8】図4中Z−Z線に沿う断面図。
【図9】(A)は床面から離された状態の吸込み口体を
図4中Y−Y線に沿って示す断面図。(B)は床面に接
触した状態の吸込み口体を図4中Y−Y線に沿って示す
断面図。
【図10】(A)は本発明の第2の実施の形態に係るア
ップライト型の空気循環式電気掃除機の吸込み口体の構
成を示す前記図9(A)相当の断面図。(B)は第2の
実施の形態に係る空気循環式電気掃除機の吸込み口体の
構成を示す前記図9(B)相当の断面図。
【図11】本発明の第3の実施の形態に係るアップライ
ト型の空気循環式電気掃除機の吸込み口体の構成をその
主部上ケース、主部中ケース、及び連通管を取除いて示
す部分平面図。
【図12】第3の実施の形態に係る吸込み口体を床面か
ら離された状態で示す前記図9(A)相当の断面図。
【符号の説明】
11…電気掃除機、 12…掃除機本体、 13…吸込み口体、 51…連通管、 52…吸込み口体主部、 53…回転清掃体、 54…還流吹出し口、 71…主部上ケース、 72…主部下ケース、 72b…ガイド筒部、 73…主部中ケース、 73a…制動部、 82…回収室(清掃体収容室)、 91…吸気口、 101…回転清掃体の回転軸、 102…回転清掃体のブレード(清掃部材)、 103…回転清掃体の支え軸サポート、 104…回転清掃体の支え軸、 105…回転清掃体の軸受、 105a…軸受の滑り軸受要素、 106…ガイドリブ、 107…通孔、 111…清掃体位置決め手段、 112…床面検知体、 113…レバー、 114…検知体主部、 115…車輪(床面検知部)、 116…抜け止め、 117…枢軸、 118、119…軸受リブ、 120…ばね(付勢体)、 121…補助ばね(補助付勢体)、 W…床面(被掃除面)。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】掃除機本体と連通する吸込み口体主部の清
    掃体収容室内に、被掃除面の塵埃をかき出す清掃部材を
    有する回転清掃体を配置し、この回転清掃体を風力によ
    って回転させる電気掃除機用の吸込み口体において、 前記回転清掃体に上方から対向する制動部を前記吸込み
    口体主部に設け、この制動部に前記清掃部材が接離する
    ように前記回転清掃体を上下動可能に設け、前記被掃除
    面に前記吸込み口体主部が接したときには前記回転清掃
    体を下げて使用位置に位置決めするとともに前記被掃除
    面から前記吸込み口体主部が離れたときには前記位置決
    めを解除して前記回転清掃体の上昇を許す清掃体位置決
    め手段を前記吸込み口体主部に設けたことを特徴とする
    吸込み口体。
  2. 【請求項2】前記回転清掃体を前記制動部に向けて付勢
    する付勢体を前記吸込み口体主部に設けたことを特徴と
    する請求項1に記載の吸込み口体。
  3. 【請求項3】前記清掃体位置決め手段は上下動可能な被
    掃除面検知部を有し、この検知部を車輪で形成したこと
    を特徴とする請求項1又は2に記載の吸込み口体。
  4. 【請求項4】前記清掃体位置決め手段を単一として、前
    記回転清掃体がその両端部に有した軸受のうちの一方に
    上方から接するように設けたことを特徴とする請求項1
    〜3のうちのいずれか1項に記載の吸込み口体。
  5. 【請求項5】前記回転清掃体を上方から押えて使用位置
    に位置決めするレバーを前記清掃体位置決め手段が有
    し、このレバーを補助付勢体により前記回転清掃体の使
    用位置への位置決めを解除する方向に常に付勢したこと
    を特徴とする特徴請求項1〜4のうちのいずれか1項に
    記載の吸込み口体。
  6. 【請求項6】掃除機本体と連通する吸込み口体を備え、
    この吸込み口体が有した吸込み口体主部の清掃体収容室
    内に、被掃除面の塵埃をかき出す清掃部材を有する回転
    清掃体を配置し、この回転清掃体を風力によって回転さ
    せながら掃除をする電気掃除機において、前記吸込み口
    体を前記請求項1〜5項のうちいずれか1項に記載の吸
    込み口体としたことを特徴とする電気掃除機。
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