JP2001017360A - 吸込口体および電気掃除機 - Google Patents

吸込口体および電気掃除機

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JP2001017360A
JP2001017360A JP11193866A JP19386699A JP2001017360A JP 2001017360 A JP2001017360 A JP 2001017360A JP 11193866 A JP11193866 A JP 11193866A JP 19386699 A JP19386699 A JP 19386699A JP 2001017360 A JP2001017360 A JP 2001017360A
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suction port
opening
suction
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electric blower
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JP11193866A
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Fumiki Mano
文樹 真野
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Toshiba TEC Corp
Original Assignee
Toshiba TEC Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電動送風機の排気風を吸込口体に還流させな
がら掃除を行なうことができる循環式掃除機の吸込口体
に関し、壁際での集塵効率を向上させることができる吸
込口体および電気掃除機を提供すること。 【解決手段】 掃除機本体2に吸込口体3を接続した状
態で、電動送風機19の排気風が吸込口体3に還流され
る。吸込口体3内に形成され電動送風機19の排気側に
連通する吹出室47には吹出開口53、53が形成され
ている。この吹出開口53、53は開閉体54、54に
より開閉される。壁際等の塵埃を吹き飛ばす際には開閉
体54、54により吹出開口53、53を開放して、こ
の吹出開口から還流風を吹き出す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、いわゆる空気循環
式の電気掃除機およびこの電気掃除機に用いられる吸込
口体に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の空気循環式の電気掃除機(以
下、単に循環式掃除機という)、すなわち電動送風機の
排気を吸込口体に戻して空気を循環させながら掃除を行
なう電気掃除機を本出願人は開発し、この技術を特願平
10−203215号として出願している。
【0003】この出願に係る循環式掃除機を、本願発明
に関係する構成についてのみ説明する。上記出願の図2
に示されるように、掃除機本体12内には、電動送風機
41が設置された排気室25と、電動送風機41の吸気
側に位置するとともに接続口22が形成された集塵室2
4と、接続口22と排気室25とを連通する還流室26
とが形成されている。
【0004】接続口22には、この接続口22に接続さ
れる接続管71と下面に吸気口92が形成された吸込口
体主部72とからなる吸込口体13が接続される。接続
管71は、内部に吸気風路を形成する内側接続管75
と、この内側接続管75との間に還流風路を形成する外
側接続管76とからなる。また、この両接続管75、7
6間に形成される還流風路と連通する還流吹出口73が
吸込口体主部72に設けられている。
【0005】上記構成において電動送風機41を駆動す
ると、吸気口92から塵埃を含んだ空気が吸い込まれ、
この吸込風は塵埃が集塵室24内の集塵フィルタで濾過
された後、電動送風機41を通過して一部が掃除機本体
12外に排出され、残りは還流室26、接続管71の両
接続管75、76間の還流風路、還流吹出口73を介し
て吸込口主部72に還流されて再び掃除機本体12に吸
い込まれる。このように、空気を循環させながら掃除を
行なうものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記循環式掃除機は、
掃除機本体外に排出される排気を減少させることができ
る、排気風により被掃除面の塵埃を吹き飛ばしてこれを
吸い込むことができることから集塵効率を向上させるこ
とができる、排気風を吸込口体に還流させることから吸
込口体の被掃除面への吸い付きを減少させて操作性を向
上させることができるなどの点で優れている。
【0007】しかしながら、この循環式掃除機には以下
に述べるような改良すべき問題点があることが判明し
た。すなわち、循環式掃除機は上述のように電動送風機
からの排気風を吸込口体に還流させながら掃除を行なう
ものであることから、吸込口の領域の外から新たに吸い
込む吸込風が少ないため、吸込口の領域の周囲では集塵
効率が必ずしも良好ではないという問題で、還流させる
風量が多いほど吸込口体の領域の周囲からの集塵効率は
低下する。
【0008】これは特に壁際を掃除する場合に問題とな
る。吸込口本体を壁に押し付けたとしても、吸込口の開
口縁が少なくともケースの肉厚分は壁から離れるために
集塵効率が低下するからである。さらに、吸込口本体に
バンパが突出して形成される場合は、吸込口の開口縁は
バンパの肉厚分も含めて壁から離れるためにさらに集塵
効率が低下することとなる。
【0009】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、循環式掃除機が有する種々の利点を確保しつつ、壁
際等の集塵効率を向上させることができる吸込口体およ
び電気掃除機を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1の発明は、下面に吸込口が形成された吸込室
と、この吸込室と掃除機本体が有する電動送風機の吸気
側とを連通する吸込風路と、前記電動送風機の排気側と
前記吸込室とを連通する還流風路とを有する吸込口本体
を備えたものにおいて、前記吸込口本体の外面に前記還
流風路と連通する吹出開口を形成するとともにこの吹出
開口を開閉する開閉体を設けたものである。
【0011】この請求項1の発明によれば、壁際等吸込
口の領域の周囲を掃除するときには、開閉体で吹出開口
を開放して吸込口に還流する還流風を減少させることに
よって、吸込口周囲からの吸込風を得ることができる。
【0012】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記吹出開口は前記吸込口の周囲に位置するととも
に被掃除面方向に向けて開口しているものである。ま
た、請求項3の発明は、請求項2の発明において、前記
吹出開口は前記吸込口本体の前面に形成されたものであ
る。
【0013】この請求項2、3の発明によれば、請求項
1の発明の作用に加えて、吹出開口から還流風を吹き出
させ、これにより壁際等の塵埃を移動させてこの塵埃を
吸込口から吸い込むことができるものである。
【0014】請求項4の発明は、請求項1ないし3の発
明において、前記吸込口本体の吹出開口が形成された側
に吸込口本体から突出する突部を設け、前記開閉体は常
時は前記吹出開口を閉塞するとともに前記突部が前記吸
込口本体側に押圧されると前記吹出開口を開放するもの
である。
【0015】この請求項4の発明によれば、請求項1な
いし3の発明の作用に加えて、壁際の掃除を行なうとき
に吸込口本体を壁に押し当てれば、吸込口本体から突出
する突部が吸込口本体側に押圧されて自動的に、すなわ
ち吸込口本体を移動させる操作とは別に何ら格別な操作
を要せずに開閉体を開放できる。
【0016】請求項5の発明は、請求項1ないし4の発
明において、前記吹出開口の上方に位置して外方に突出
する覆い部を設けたものである。
【0017】この請求項5の発明によれば、請求項1な
いし4の発明の作用に加えて、吹出開口からの還流風に
よって被掃除面上の塵埃を移動させる際に、この塵埃が
上方に吹き飛ぶことを覆い部によって防止することがで
きるものである。
【0018】請求項6の発明は、請求項5の発明におい
て、前記覆い部は前記吸込口本体に設けられたバンパで
形成されたものである。
【0019】この請求項6の発明によれば、請求項5の
発明の作用に加えて、バンパが覆い部を兼用したもので
あるから、構造を簡単にすることができるものである。
【0020】請求項7の発明は、電動送風機の吸気側に
連通する集塵室を有する掃除機本体と、この掃除機本体
に接続される請求項1ないし6記載の吸込口体とを有す
るものである。
【0021】この請求項7の発明によれば、請求項1な
いし6記載の吸込口体を有する電気掃除機であることか
ら、請求項1ないし6の発明と同様に吸込口周囲からの
吸込風を得ることができるものである。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1〜2に示すように、本実施の
形態に係る電気掃除機1はハンディ型であって、掃除機
本体2と吸込口体3とを備えている。
【0023】掃除機本体2は左右一対のケースをねじ止
め等で連結してなる本体ケース4を有し、この本体ケー
ス4の前端部には接続口5が形成されている。図2に示
すように、接続口5は大径部6と小径部7とを有する段
付き円筒状に形成され、大径部6と小径部7とを連結す
る壁面には通気口8が周方向に間隔的に複数形成されて
いる。
【0024】前記左右一対のケースには所要のリブが一
体に形成されており、これらリブによって本体ケース4
内は、集塵室9と、電動送風機室10と、これら集塵室
9および電動送風機室10の下側にわたって設けられ、
通気口8に連通する還流風路を形成する還流室11とに
仕切られている。
【0025】電動送風機室10の前側に位置された集塵
室9の上面は開口となっており、この開口は本体ケース
4に着脱可能に取り付けられる蓋体12により閉じられ
ている。この蓋体12は環状シール部材13を有してい
て、前記開口を気密的に閉塞するようになっている。
【0026】集塵室9の前壁にはフィルタ取付け部14
が形成され、このフィルタ取付け部14の上方にはばね
により付勢された回動可能なフィルタ押え15が取り付
けられている。集塵室9内に着脱可能に取り付けられる
袋状の紙フィルタ16は、フィルタ取付け部14とフィ
ルタ押え15とで保持される口枠17と、この口枠17
に設けられ内部に塵埃を溜める紙袋18とからなる。
【0027】電動送風機室10内には、電動送風機19
がその吸込側を集塵室9側に向けて設置されている。2
0、21は電動送風機19の前後に嵌合された防振ゴム
である。集塵室9と電動送風機室10との境界には格子
状の開口22が形成されており、これによって集塵室9
内の紙フィルタ16を通過した空気が電動送風機19に
吸い込まれる。電動送風機19の後方には電動送風機1
9等に給電するための電源コードが巻回されたコードリ
ール23が設けられている。
【0028】電動送風機19は、ステータやロータ(と
もに図示せず)等の電動部を覆うモータカバー24と、
前記電動部により回転されるファン(図示せず)を覆う
ファンカバー25とを有している。モータカバー24に
は排気出口26が形成され、この排気出口26は前記還
流室11に連通するようになっていて、電動送風機19
によって吸い込まれた空気は全てファンカバー25内、
モータカバー24内を通過して排気出口26を介して還
流室11に導かれる。
【0029】図1および図2中、27は掃除機本体2の
上面に設けられたスイッチで、電動送風機19への通電
をオン・オフするためのものである。また、掃除機本体
2にはスイッチ27の後方に位置して、掃除する際等に
使用者が握持するハンドル28が形成されている。
【0030】次に図3〜図4を参照して吸込口体3につ
いて説明する。この吸込口体3は、吸込口本体31と、
この吸込口本体31に回動可能に支持された接続管32
とを有している。
【0031】掃除機本体2の接続口5に着脱可能に接続
される接続管32は、内部に吸込風路Aを形成する内側
接続管33と、この内側接続管33の外周との間に還流
風路Bを形成する外側接続管34とを有している。内側
接続管33は、外側接続管34よりも長く形成されると
ともに掃除機本体2に形成された接続口5の小径部7に
挿入される。
【0032】外側接続管34は、接続口5の大径部6に
挿入されるもので、その軸方向一端において内側接続管
33との間に還流導入口35を形成している。この外側
接続管34の軸方向他端部においては、内側接続管33
との間に図4に示すように軸方向に対して直角で互いに
外側方向を向いて開口する一対の還流空気導出口36、
36が形成されている。この還流導出口36、36の外
周面は、接続管32を吸込口本体31に回動可能に支持
する回動軸37を構成している。また、外側接続管34
の外周面にはゴム等からなる環状のシール部材38が設
けられている。
【0033】接続管32を掃除機本体2に形成された接
続口5に接続するには、図2に示すように外側接続管3
4の先端部が接続口5の通気口8が形成された壁面に当
たるまで挿入され、この挿入により外側接続管34が接
続口5の大径部6の内周面に嵌合されて、この内周面と
の間の気密をシール部材38により確保して掃除機本体
2に取り付けられる。この取付け状態での外れ止めは、
シール部材38と大径部6との摩擦係合力によってなさ
れる。そして、上記のように吸込口体3が掃除機本体2
に取り付けられた状態では、掃除機本体2内の還流室1
1は通気口8を介して還流導入口35と連通する。
【0034】吸込口本体31は、上ケース39と下ケー
ス40とをねじ止め等により連結して形成されている。
上下両ケース39、40の内面には図示しないリブ状の
軸受板が設けられ、回動軸37がこれら軸受板により上
下から挟まれて回動可能に支持されている。この支持構
造により吸込口本体31に対して接続管32が上下回動
可能に枢着されている。なお、図3中41は接続管32
に設けられたストッパ突縁42に接離する上部ストッ
パ、43は接続管32に設けられたストッパ突縁44に
接離する下部ストッパで、これらによって吸込口本体3
1に対する接続管32の回動角度が規制されるようにな
っている。
【0035】図3に示すように、上ケース39と下ケー
ス40とには、互いに連続して隔壁45、46が設けら
れていて、これによって還流導出口36に連通する吹出
室47が区画形成されている。この吹出室47の下端に
は吸込口本体31の前側に位置するとともに左右方向す
なわち長手方向に沿って略全域に還流吹出口48が形成
されている。
【0036】下ケース39にはその底面49に長手方向
に沿って開口する吸込口50が形成された吸込室51が
設けられている。吸込口50および還流吹出口48は、
吸込室51を介して吸込風路Aを形成する内側接続管3
3内に連通する。なお、52、52は吸込口本体31の
前後に位置して吸込口本体31の底面より下方に突出し
て設けられた車輪である。
【0037】図1、図5および図6に示すように、吸込
口本体31の前面には左右両端部に位置するとともに吹
出室47に臨む吹出開口53、53が設けられている。
この吹出開口53、53は、前方下方すなわち被掃除面
に向けて開口するとともに開閉体54、54(両開閉体
の構成は同一であるので、一方のみを図示して説明す
る)によって開閉される。開閉体54は、吹出室47内
に位置して吹出開口53を内側から覆う板状の閉塞部5
5と、この閉塞部55の上端中央部に連続し下ケース4
0前面に形成された貫通孔56を摺動可能に貫通する柱
状の摺動部57とを有する。この摺動部57の前端に
は、摺動部57よりも細い柱部58とこの柱部58の前
端に設けられた半球状の突部59が一体に設けられてい
る。
【0038】60は柱部58の外周に設けられたばね
で、一端が突部59に当接するとともに他端が下ケース
40の外周面に当接して、突部59を前方に常時付勢し
ている。したがって、図5に示すように、常時はばね6
0によって突部59言い換えれば開閉体54が前方に付
勢されて吹出開口53は開閉体54によって閉塞され
る。また、図6に示すように、突部59が前側から押圧
されてばね60が収縮すると開閉体54が後方に移動し
て吹出開口54を開放する。
【0039】なお、図中39aは上ケース39に形成さ
れた覆い部で、吸込口体3の前面に長手方向に沿って突
出するとともに吹出開口54の上方に位置するものであ
る。そして、図6に示すように、覆い部39aは、突部
59が壁に押圧されて吹出開口54が開放された状態で
は、その前端が突部59の前端と同一面上に位置して、
吹出開口54から吹き出された還流風によって被掃除面
上の塵埃が上方に吹き上げられることを防止する。
【0040】この実施の形態では覆い部39aは上ケー
ス39と一体に形成したが、この覆い部39aを上ケー
ス39と下ケース40とで挟持される軟質材からなるバ
ンパで形成することもでき、この場合はバンパが覆い部
39aを兼用するので簡単な構造とすることができると
いう利点がある。
【0041】上記構成に基づき、その動作を説明する。
この電気掃除機1は図2に示すように掃除機本体2の接
続口5に吸込口体3の接続管32を差込み接続した状態
で、ハンドル27を握持して電動送風機19を運転する
ことにより使用される。
【0042】使用時には、吸込口体3の内側接続管33
内を通って紙フィルタ16内に流入した吸込風(図2に
点線矢印で流れ方向を示す)中に含まれる塵埃が紙フィ
ルタ16内に捕捉され、この紙フィルタ16を通った空
気は電動送風機19に吸い込まれた後、排気出口26か
ら還流室11に流れる。
【0043】こうして還流室11に流入した電動送風機
19の排気は、接続口5の通気口8から内側接続管33
と外側接続管34との間に形成された還流導入口35を
介して吸込口体3内に導かれる。具体的には、還流導入
口35から還流導出口36を介して吹出室47に流れ、
還流吹出口48から吹き出し、その一部は被掃除面に吹
き付けられる。この還流風の流れを図2に実線矢印で示
す。
【0044】このようにして空気を循環させながら掃除
を行なうことができるので、以下に述べる効果を得るこ
とができる。すなわち、掃除機本体2外に排出される排
気を減少させることができ、かつ、排気風により吸込口
の領域内に位置する被掃除面の塵埃を吹き飛ばしてこれ
を吸い込むことができることから集塵効率を向上させる
ことができ、しかも、電動送風機19の排気風を吸込口
体3に還流させることから吸込口体3の被掃除面への吸
い付きを減少させて操作性を向上させることができるも
のである。なお、本実施の形態における循環式掃除機は
掃除機本体2や吸込口本体3を構成するケースの合わせ
部分等の気密性が完全ではないとしても、電動送風機1
9の排気は実質的に全て吸込口体3に還流されるもので
ある。
【0045】ところで、循環式掃除機は上記のように種
々の効果を有するものであるが、循環式掃除機であるが
故の問題がないとはいえない。すなわち、循環式掃除機
は電動送風機からの排気風を吸込口体に還流させながら
掃除を行なうものであることから、吸込口の領域外から
新たに吸い込む吸込風が少ないため、吸込口の領域外で
は集塵効率が必ずしも良好ではなく、吸込口体を壁に押
し付けたとしても下ケース40の肉厚等によって吸込口
の領域を壁際まで位置させることは困難で、壁際の集塵
効率が必ずしも良好ではない。特に本実施の形態のもの
のように循環式掃除機の利点を最大限に生かすために電
動送風機19の排気を実質的に全て吸込口体3に還流さ
せながら掃除を行なうものではこの問題は顕著である。
【0046】本実施の形態のものでは、壁際を掃除する
際に吸込口体3の前面を壁に押し付けると、突部59が
押圧されて開閉体54が吹出開口53を開放する。この
とき、吹出開口53が還流風の流れ方向に沿って開口し
ていることもあいまって、吹出室47に臨んで形成され
た吹出開口53から還流風の一部が被掃除面に向って吹
き出される。そして、この吹出開口53から吹き出され
た還流風によって壁際の被掃除面上の塵埃を吹き飛ば
し、これを移動させることができるので、移動した塵埃
上に吸込口50を位置させることによって壁際の塵埃も
吸込口50から集塵することができる。特に吹出開口5
3が斜め前方下方に向けて開口していることから、図6
に示す状態では吹出開口53から吹き出された還流風は
壁、被掃除面に沿って吸込口50に導かれることとな
り、吸塵効率が良好である。
【0047】しかも、吹出開口53が開放した状態で
は、電動送風機19の排気が全て電動送風機19の吸気
側に還流する状態ではなくなり吸込口50の外からも吸
気することとなるので、吹出開口53から前方下方に吹
き出された還流風で吹き飛ばされた塵埃を直ちに吸込口
50から吸い込むことも可能である。また、吹出室47
には電動送風機19の吸込力が作用していることから、
吹出開口53が開放されてもこの吹出開口53から必要
以上に還流風が吹き出すことがないため、被掃除面上の
塵埃を大きく撒き散らしてしまうことがない。したがっ
て、本実施の形態の循環式掃除機によれば、循環式掃除
機の種々の利点を有するばかりでなく、循環式掃除機で
あるが故の問題、すなわち壁際の集塵効率が良好ではな
いという問題をも解消することができる。
【0048】また、掃除中に吸込口体3の前面を壁に押
し付ければ開閉体54が吹出開口53を開放するので、
吸込口体3を移動させる操作とは別に何ら格別な操作を
要せずに開閉体を開放でき操作性が良好である。もちろ
ん、開閉体54による開閉を手動あるいは電動として、
必要に応じて開閉するようにしてもよい。
【0049】しかも、吹出開口53の上方に位置して覆
い部39aが設けられているので、図6に示すように突
部59が壁に押圧されて吹出開口53が開放した際に、
吹出開口53から吹き出された還流風によって被掃除面
上の塵埃が上方に吹き上げられるのを防止できる。した
がって、覆い部39aによって吹き上げが防止された塵
埃は、車輪52によって形成される吸込口本体3の下面
と被掃除面との間を介して吸込口50から吸い込まれ
る。なお、覆い部39aは上ケース39に一体に設けた
が、例えば左右の突起59、59を連設するようにして
設けることも可能である。
【0050】上記実施の形態では循環式電気掃除機とし
てハンディ型のものについて説明したが、本発明は、掃
除機本体と吸込口体とがホース、延長管を介して連結さ
れるキャニスタ型、あるいはアップライト型等の電気掃
除機にも適用することができる。また、本実施の形態の
循環式掃除機は、電動送風機の排気を実質的に全て吸込
口体に還流させたものであるが、電動送風機の排気の一
部を掃除機本体外に排出するものであってもよい。さら
に、本実施の形態においては、吹出開口53を吸込口本
体3の前面に形成したが、吹出開口は、この位置に限る
ものではなく開放したときに被掃除面に還流風が吹き付
けられるようになっていれば吸込口本体の側面や底面等
でもよく、この作用を有する限りその位置は問わないも
のである。
【0051】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、壁際等吸込口
の領域の周囲を掃除するときには、開閉体で吹出開口を
開放して吸込口に還流する還流風を減少させることによ
って、吸込口周囲からの吸込風を得ることができるの
で、循環式掃除機の利点を有しつつ、壁際等での集塵効
率を良好とすることができる。
【0052】請求項2、3の発明によれば、請求項1の
発明の効果に加えて、吹出開口から吹き出した還流風で
壁際等の塵埃を移動させて、この塵埃を吸込口から吸い
込むことができることから、集塵効率をより向上させる
ことができるものである。
【0053】請求項4の発明によれば、請求項1ないし
3の発明の効果に加えて、壁際の掃除を行なうときに吸
込口本体を壁に押し当てれば、吸込口本体から突出する
突部が吸込口本体側に押圧されて自動的に、すなわち吸
込口本体を移動させる操作とは別に何ら格別な操作を要
せずに開閉体を開放できることから、操作性も向上させ
ることができる。
【0054】請求項5の発明によれば、請求項1ないし
4の発明の効果に加えて、吹出開口からの還流風によっ
て被掃除面上の塵埃を移動させる際に、この塵埃が上方
に吹き飛ぶことを覆い部によって防止することができる
ことから、塵埃を確実に吸込口から吸い込むことができ
るものである。
【0055】請求項6の発明によれば、請求項5の発明
の効果に加えて、バンパが覆い部を兼用したものである
から、簡単な構造で覆い部を形成することができるもの
である。
【0056】請求項7の発明によれば、請求項1ないし
6の発明の効果を奏する電気掃除機を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電気掃除機全体の構成を掃除機本
体と吸込口体とを分離した状態で示す斜視図である。
【図2】図1に示された電気掃除機全体の構成を掃除機
本体に吸込口体が接続された状態で示す縦断側面図であ
る。
【図3】図1に示された吸込口体の構成を示す縦断側面
図である。
【図4】図1に示された吸込口体の構成をその上ケース
を取り除いた状態で一部を断面して示す平面図である。
【図5】図1に示された吸込口体の部分拡大断面図(図
1におけるA−A断面)である。
【図6】図1に示された吸込口体の部分拡大断面図(図
1におけるA−A断面)で、突部が壁に押圧された状態
の図である。
【符号の説明】
1 電気掃除機 2 掃除機本体 3 吸込口体 9 集塵室 19 電動送風機 31 吸込口本体 39a 覆い部 50 吸込口 51 吸込室 53 吹出開口 54 開閉体 59 突部 A 吸込風路 B 還流風路

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下面に吸込口が形成された吸込室と、こ
    の吸込室と掃除機本体が有する電動送風機の吸気側とを
    連通する吸込風路と、前記電動送風機の排気側と前記吸
    込室とを連通する還流風路とを有する吸込口本体を備え
    たものにおいて、前記吸込口本体の外面に前記還流風路
    と連通する吹出開口を形成するとともにこの吹出開口を
    開閉する開閉体を設けたことを特徴とする吸込口体。
  2. 【請求項2】 前記吹出開口は、前記吸込口の周囲に位
    置するとともに被掃除面方向に向けて開口していること
    を特徴とする請求項1記載の吸込口体。
  3. 【請求項3】 前記吹出開口は前記吸込口本体の前面に
    形成されたことを特徴とする請求項2記載の吸込口体。
  4. 【請求項4】 前記吸込口本体にこの吸込口本体の側面
    から突出する突部を設け、前記開閉体は常時は前記吹出
    開口を閉塞するとともに前記突部が前記吸込口本体側に
    押圧されると前記吹出開口を開放することを特徴とする
    請求項1ないし3記載の吸込口体。
  5. 【請求項5】 前記吹出開口の上方に位置して外方に突
    出する覆い部を設けたことを特徴とする請求項1ないし
    4記載の吸込口体。
  6. 【請求項6】 前記覆い部は、前記吸込口本体に設けら
    れたバンパで形成されたことを特徴とする請求項5記載
    の吸込口体。
  7. 【請求項7】 電動送風機の吸気側に連通する集塵室を
    有する掃除機本体と、この掃除機本体に接続される請求
    項1ないし6記載の吸込口体とを有することを特徴とす
    る電気掃除機。
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