JPH09280622A - 遊煙通路を備えたレンヂフード - Google Patents

遊煙通路を備えたレンヂフード

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JPH09280622A
JPH09280622A JP9432096A JP9432096A JPH09280622A JP H09280622 A JPH09280622 A JP H09280622A JP 9432096 A JP9432096 A JP 9432096A JP 9432096 A JP9432096 A JP 9432096A JP H09280622 A JPH09280622 A JP H09280622A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 常時は排気ガスの外側の空気を吸引して排出
しながら、一気に大量に立ち昇る排気ガスがあったとき
には、その全てを吸引して排出することのできるレンヂ
フードを簡単な構成によって提供すること。 【解決手段】 レンヂフード100を構成する天板11
の後部に通気開口12を形成するとともに、この天板1
1の下方になるフード枠本体10内に、当該レンヂフー
ド100の前端から僅かに後退する前端面21を有する
隔壁20を取付け、この隔壁20を、その前端面21に
形成した通気スリット22と、通気開口12の直下に位
置するフィルタ23とを有したものとして構成して、こ
の隔壁20と天板11とにより、フィルタ23から通気
開口12に致る主通気路41と、通気スリット22から
通気開口12に致る遊煙通路42を形成したこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、種々な調理を行う
加熱調理機器の上方に配置されて、調理によって生じた
油煙や水蒸気等を含む排気ガス(以下単に排気ガスとい
う)を効率良く捕集して屋外に排出するようにしたレン
ヂフードに関するものである。
【0002】
【従来の技術】オーブンやガスレンヂ等の加熱調理機器
上から生じた排気ガスを捕集するためのレンヂフードと
しては種々なものが提案されてきているが、例えば図5
に示したようなものがある。この図5に示したレンヂフ
ードは、その下面に45゜程度の傾斜を有した整流板を
有しているもので、この整流板によって加熱調理機器上
から立ち昇る排気ガスを当該レンヂフードの前端下部に
形成してある吸気口に案内するようにしたものである。
そして、このレンヂフードは、立ち昇ってきた排気ガス
を、整流板の背面に収納してあるファンによって吸引し
て、このファンに接続してある排気ダクトから屋外に排
出するようにしたものである。
【0003】この図5に示したレンヂフードによると、
調理をすることによって生じた排気ガスを整流板によっ
て吸気口に自然に案内することができて有利なものとな
っている。しかしながら、例えばフライパンやナベ等の
蓋をとったときとか、熱くなったフライパンに調理物を
一気にいれたり、あるいは揚げ物を作るために熱くなっ
た油中に調理物を投入したとき等には、油煙や水蒸気が
一気に大量に立ち昇ることがある。この一気かつ大量に
立ち昇る油煙等は、図5に示した整流板によってはその
全てを吸気口に案内することができず、油煙等の一部は
部屋側に流れ出して部屋の空気を汚してしまうことにな
る。何故なら、「整流板」は、排気ガス等を吸気口に向
けて単に案内するだけのものだからである。
【0004】そこで、図6に示したレンヂフードのよう
に、排気ガスを捕集し吸引する部分を略水平状にし、こ
の部分に捕集した排気ガスをその上部に接続した排気ダ
クトから屋外に排出することが行われている。なお、こ
のレンヂフード内には、排気ガスを吸引して排気ダクト
側に強制排気するためのファンが収納してあることは言
うまでもない。
【0005】この図6に示したレンヂフードによれば、
図7の(イ)及び(ロ)に示すように、排気ガス捕集の
ための開口を、その下方にある加熱調理機器上に向けて
大きく開口させることができるから、図5に示したレン
ヂフードよりも排気ガスの捕集を効率良く行うことがで
きると考えられる。しかしながら、この図6及び図7に
示したレンヂフードにおいても、前述した状況で一気に
大量に立ち昇る排気ガスの捕集を確実に行うことができ
ないと考えられる。何故なら、このレンヂフードの下面
は図6に示したようになっており、十分大きな排気ガス
の吸引口を有していないだけでなく、排気ガス捕集のた
めの空間も比較的小さなものだからである。
【0006】従って、この図6に示したレンヂフードに
よれば、通常の煮炊き時に生ずる排気ガスの捕集排出は
効果的に行えても、その通常時の量をはるかに越えて一
気に大量に立ち昇る排気ガスは、図7中の矢印にて示し
たように、その一部が外方に流れ出てしまう。つまり、
この図6に示したレンヂフードにおいても、排気ガスの
捕集は十分行えず、その場合には排気ガスの一部が部屋
内に侵入することになると考えられるのである。
【0007】そこで、本発明者は、一気に大量に立ち昇
る排気ガスをも捕集するようにするにはどうしたらよい
かについて種々検討を重ねてきた結果、本発明を完成し
たのである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本各発明は、以上の実
状に鑑みてなされたもので、その解決しようとする課題
は、通常時の排気ガスは当然として、一気に大量に立ち
昇る排気ガスの全てを吸引して排出できるようにするこ
とである。
【0009】すなわち、本各発明の目的とすることころ
は、常時は排気ガスの外側の空気を吸引して排出しなが
ら、一気に大量に立ち昇る排気ガスがあったときには、
その全てを吸引して排出することのできるレンヂフード
を簡単な構成によって提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、請求項1に係る発明の採った手段は、以下の実施
形態の説明中において使用する符号を付して説明する
と、「加熱調理機器200の上方に配置されて、この加
熱調理機器200側から生ずる油煙や水蒸気等を含む排
気ガスをフード枠本体10内に捕集するとともに、この
捕集した排気ガスをファン30等によって外部へ強制排
気するためのレンヂフード100であって、このレンヂ
フード100を構成する天板11の後部に通気開口12
を形成するとともに、この天板11の下方になるフード
枠本体10内に、当該レンヂフード100の前端から僅
かに後退する前端面21を有する隔壁20を取付け、こ
の隔壁20を、その前端面21に形成した通気スリット
22と、通気開口12の直下に位置するフィルタ23と
を有したものとして構成して、この隔壁20と天板11
とにより、フィルタ23から通気開口12に致る主通気
路41と、通気スリット22から通気開口12に致る遊
煙通路42を形成したことを特徴とするレンヂフード1
00」である。
【0011】すなわち、この請求項1の発明に係るレン
ヂフード100は、そのフード枠本体10内に、前端面
21がフード枠本体10の前端部から僅かに後退する隔
壁20を設けるとともに、この隔壁20の前端面21に
通気スリット22を形成し、この隔壁20の後部に、天
板11側に形成した通気開口12の直下に位置すること
になるフィルタ23を取付けたものである。これによ
り、本発明に係るレンヂフード100では、フード枠本
体10の前端下部に遊煙ホール19が形成されるととも
に、この遊煙ホール19から各通気スリット22を通し
て通気開口12に致る遊煙通路42と、フィルタ23か
ら通気開口12に直接致る主通気路41とを有している
のである。
【0012】このように構成した本発明に係るレンヂフ
ード100では、フード枠本体10の前面に設けてある
スイッチ31を操作してファン30を作動させると、図
3に示すような気体流が形成されることになる。図3中
に示した実線の矢印は、主通気路41を通ってファン3
0に致る気体流を示すもので、主として通常時に生ずる
排気ガスが流れる方向を示しているものである。また、
図3中の点線で示した矢印は、遊煙ホール19から各通
気スリット22を通って遊煙通路42に入り、さらに通
気開口12からファン30に致る気体流を示すもので、
通常時においては加熱調理機器200から立ち昇る排気
ガスの周囲の、排気ガスが混入した空気が、または一気
かつ大量に立ち昇る場合の排気ガスの外側部分が流れる
方向を示しているものである。
【0013】従って、このレンヂフード100によれ
ば、通常の煮炊きをしているときに生ずる排気ガスは当
然として、一気かつ大量に立ち昇る排気ガスをも、部屋
内に拡散させることなく確実に捕集して、ファン30に
接続した排気ダクト32から屋外に完全に排出するので
ある。
【0014】換言すれば、加熱調理機器200において
通常煮炊きをしている場合には、これによって生じた排
気ガスの大部分は、主として主通気路41を通して吸引
されるのであり、排気ガスが立ち昇る際に周囲の新鮮空
気を巻き込みながら立ち昇る気体は、フード枠本体10
の前端下部にある遊煙ホール19にて捕集されるととも
に、各通気スリット22から遊煙通路42を通ってファ
ン30側に吸引されるのである。従って、加熱調理機器
200上にて煮炊きをしているナベやフライパンの蓋を
とったり、熱せられた油中に調理物を投入した時に一気
かつ大量に生ずる排気ガスは、上述した主通気路41及
び遊煙通路42を通してファン30側に吸引されるので
あり、当該レンヂフード100が設置してある部屋内に
拡散することはないのである。
【0015】さて、上記課題を解決するために、請求項
2に係る発明の採った手段は、上記請求項1に係るレン
ヂフード100について、フード枠本体10の前端部に
サブフード50を開閉自在に取付けて、当該レンヂフー
ド100の前端下部における遊煙ホール19の大きさを
可変としたことである。
【0016】この請求項2に係るレンヂフード100に
よれば、そのサブフード50を、例えば図3に示したよ
うな位置にまで回動すれば、フード枠本体10の前端下
部に形成してある遊煙ホール19の容積が増大される。
これにより、この遊煙ホール19による排気ガスの捕集
をより一層確実に行えることになるから、一気かつ大量
に立ち昇る排気ガスがあっても、これを部屋内に拡散さ
せることはないのである。
【0017】さらに、上記課題を解決するために、請求
項3に係る発明の採った手段は、上記請求項1または2
に係るレンヂフード100について、「フード枠本体1
0の上面に、その後部周縁を覆い上部及び前方を開放し
た断面略コ字状の取付枠体13を一体化するとともに、
この取付枠体13の前方開口を、下部に多数の通気孔1
7aを有する幕板枠17または幕板18によって覆蓋
し、かつ、この取付枠体13内の天板11上に、ファン
30を収納したファンボックス15を取付けて、ファン
30を作動させたとき、取付枠体13の上部開口から、
ファンボックス15と取付枠体13との間を通って、幕
板枠17または幕板18の各通気孔17aに向けて流れ
る給気流を形成するようにし、この給気流がフード枠本
体10の上面を流れるようにしたこと」である。
【0018】すなわち、この請求項3に係るレンヂフー
ド100は、排気ガスの捕集及び排出を効果的に行える
ようにしながら、加熱調理機器200がガス燃焼機器で
ある場合に、その燃焼用空気の効果的な供給をも行える
ようにしたものである。
【0019】換言すれば、この請求項3のレンヂフード
100では、図2に示したように、ファン30を収納し
ているファンボックス15の周囲に空間が形成してあ
り、この空間は、幕板枠17及び幕板18の背面側から
幕板枠17に形成してある各通気孔17aを通して、フ
ード枠本体10側の天板11上に連通させてあるから、
当該レンヂフード100の上方部分に給気口を形成した
場合に、図3中の二点鎖線にて示した給気流のように、
当該レンヂフード100の周囲に言わばエアカーテンを
形成することができるものとしてある。これにより、排
気ガスのファン30による吸引をより一層確実に行える
ものであり、油煙によってレンヂフード100の表面を
汚すこともないのである。
【0020】この請求項3のレンヂフード100によれ
ば、そのファン30を作動させたときに、図3中の二点
鎖線にて示した給気流が形成されるのであるから、この
給気流がフード枠本体10の前端に形成してある遊煙ホ
ール19を包み込むことになる。従って、一気かつ大量
に立ち昇る排気ガスがあった場合に、その外側部分の気
体は上記の給気流によってフード枠本体10の下側に案
内されることになる。このことによっても、当該レンヂ
フード100は、一気かつ大量に立ち昇る排気ガスの捕
集及び排出を確実に行なうのである。
【0021】
【発明の実施の形態】次に、以上のように構成した各発
明を、図面に示した実施の形態であるレンヂフード10
0について説明するが、このレンヂフード100は、請
求項1及び請求項2に係る発明を実質的に含む請求項3
に係るものであるため、以下ではこのレンヂフード10
0を中心に説明する。
【0022】図1には、本発明に係るレンヂフード10
0を、斜め上方から見たときの斜視図が示してあるが、
このレンヂフード100は、図4に示すように、加熱調
理機器200の全幅を覆う状態で加熱調理機器200の
上方に配置されることになるフード枠本体10と、この
フード枠本体10内に取付けた隔壁20を有しているも
のである。なお、本実施形態のレンヂフード100にお
いては、図2に示したように、フード枠本体10の後部
周縁に立設固定される取付枠体13を有していてこの取
付枠体13を取付金具14によって建物の壁等に固定す
ることにより、当該レンヂフード100は図4に示した
ように取付けられるものである。
【0023】フード枠本体10は、図1に示したよう
に、下側に向けて開口するものであって、その上面に
は、図2に示したように、天板11が取付けられるもの
である。この天板11の後部中央には、図3に示したよ
うに、通気開口12が形成してあるのであり、この通気
開口12の直上には、当該レンヂフード100の駆動源
であるファン30が配置してある。
【0024】このファン30は、天板11の通気開口1
2上に覆いかぶさるようにして配置され、通気開口12
上に固定されるファンボックス15内に収納されるもの
であり、図3に示したように、その取付基部をファンボ
ックス15の内面に固定することにより、当該レンヂフ
ード100の構成部材となるものである。なお、このフ
ァン30の上端側に位置する排気口には、図2及び図3
に示したように、接続アダプター16が取付けられるの
であり、この接続アダプター16には、図4等に示した
ように、排気ダクト32が接続される。そして、このフ
ァン30が吸引した排気ガス等は、排気ダクト32を介
して屋外に排出されることになるのである。
【0025】なお、本実施形態でのファン30には、屋
外に開口している排気ダクト32及び図示しない給気口
のシャッターを開閉するスイッチが設けてあり、このフ
ァン30を作動させると、排気口及び給気口のシャッタ
ーが開放されるようにしてある。従って、このファン3
0が作動されたときには、当該レンヂフード100によ
って捕集した排気ガスを排気ダクト32から屋外へ排出
される通路が開放されるとともに、屋外の新鮮空気を取
入れて図3の二点鎖線にて示した給気流を形成するため
の通路が開放されることになるのである。
【0026】本実施形態のレンヂフード100において
は、図2及び図3に示したように、フード枠本体10を
壁等に取付けるための取付枠体13の前端に、幕板枠1
7を介して幕板18を取付けるようにしている。この幕
板18は、フード枠本体10上の状態を外からは見えな
いようにするとともに、レンヂフード100全体のデザ
インを良好にするためのものであるが、この幕板18を
取付けるための幕板枠17の下部に多数の通気孔17a
を形成しておくことにより、給気流を当該レンヂフード
100の周囲にエアカーテンとして形成できるようにし
ている。なお、この実施形態のものとは異なって、取付
枠体13の前面開口を直接幕板18によって覆うように
する場合には、各通気孔17aはこの幕板18の下部に
形成されるものである。
【0027】すなわち、図2に示したように、ファン3
0を収納・固定しているファンボックス15と取付枠体
13との間にはある一定の空間が形成されるのであり、
この空間は当該レンヂフード100の上方と、各通気孔
17aを介して天板11上に連面するものである。従っ
て、当該レンヂフード100の上方、例えば天井に給気
口を形成するようにすれば、図3中の二点鎖線にて示し
たように、この給気口からの空気を、取付枠体13とフ
ァンボックス15との間を通って各通気孔17aから天
板11上に到る給気流を形成することができるのであ
る。なお、この給気流を形成する原動力は、ファン30
による吸引作用と、当該レンヂフード100が設置され
ている部屋のある程度以上の気密性である。
【0028】逆に言えば、このような給気流が生じ得る
ようにしてあれば、当該レンヂフード100を設置した
部屋の窓を閉めて気密的なものとしても、加熱調理機器
200において必要とされる新鮮空気(酸素)を、ファ
ン30の作動によって積極的に供給することができるの
である。また、気密空間内において作動されるファン3
0には、所謂無理な力がかかって空回りすることになる
が、上記のような給気流が形成されるのであれば、ファ
ン30に余計な負荷が掛かることはない。
【0029】さて、本発明に係るレンヂフード100を
構成しているフード枠本体10内には、図1及び図3に
示したように、隔壁20が取付けてある。この隔壁20
は、図3に示したように、フード枠本体10の前端から
僅かに後退した前端面21を有しているものであり、こ
の前端面21の前方に遊煙ホール19を形成するように
するものである。この隔壁20の前端面21には、図1
に示したように、遊煙ホール19を、フード枠本体10
側の天板11と隔壁20との間の空間に連通させるため
の通気スリット22が多数形成してある。また、この隔
壁20の後部には、天板11に形成してある通気開口1
2の直下に位置することになるフィルタ23が取付けて
ある。なお、この隔壁20の前端面21とフィルタ23
との間には、加熱調理機器200上を照らすためのラン
プ24が取付けてあり、このランプ24や前述したファ
ン30は、フード枠本体10の前面に設けたスイッチ3
1によって操作できるようにしてある。
【0030】以上のような通気スリット22及びフィル
タ23を有する隔壁20によって、これと天板11との
間に所定の空間が形成されることは前述した通りである
が、この空間内は、図3中の実線矢印にて示した主通気
路41と、同点線にて示した遊煙通路42とが形成され
る。すなわち、主通気路41は、ファン30を作動させ
ることにより、フード枠本体10の下面内に吸引された
排気ガスを、フィルタ23を通して天板11の通気開口
12からファン30に導くことになるものであり、遊煙
通路42は、遊煙ホール19内に捕集された排気ガス等
を、各通気スリット22を通して通気開口12からファ
ン30に導くことになるものである。
【0031】また、フード枠本体10の前端部には、図
1に示したようにサブフード50が設けてあり、このサ
ブフード50は、これを使用したい場合には、図3に示
した一にまで回動することができるものであり、これを
使用しない場合には、フード枠本体10の前端部内に納
めておくことができるものである。つまり、このサブフ
ード50は、フード枠本体10の前端下部にもともと形
成してある遊煙ホール19の容積、換言すれば、排気ガ
スの捕集能力が少ないと考えられる場合には、これを図
3に示した状態に回動して、遊煙ホール19の実質上の
容積を増大させるようにしたものである。
【0032】勿論、このサブフード50も排気ガスの捕
集機能を担うものであるから、その捕集を行い易くする
とともにフード枠本体10の前端部内への収納をも容易
にするために、図3に示したように、断面が円弧状のも
のとなるようにしてあるのである。
【0033】
【発明の効果】以上、詳述した通り、まず請求項1に係
る発明によれば、上記実施形態にて例示した如く、「加
熱調理機器200の上方に配置されて、この加熱調理機
器200側から生ずる油煙や水蒸気等を含む排気ガスを
フード枠本体10内に捕集するとともに、この捕集した
排気ガスをファン30等によって外部へ強制排気するた
めのレンヂフード100であって、このレンヂフード1
00を構成する天板11の後部に通気開口12を形成す
るとともに、この天板11の下方になるフード枠本体1
0内に、当該レンヂフード100の前端から僅かに後退
する前端面21を有する隔壁20を取付け、この隔壁2
0を、その前端面21に形成した通気スリット22と、
通気開口12の直下に位置するフィルタ23とを有した
ものとして構成して、この隔壁20と天板11とによ
り、フィルタ23から通気開口12に致る主通気路41
と、通気スリット22から通気開口12に致る遊煙通路
42を形成したこと」にその構成上の特徴があり、これ
により、常時は排気ガスの外側の空気を吸引して排出し
ながら、一気に大量に立ち昇る排気ガスがあったときに
は、その全てを吸引して排出することができるのでる。
【0034】また、請求項2に係る発明によれば、上記
請求項1に係るレンヂフード100について、レンヂフ
ード100を構成するフード枠本体10の前端部にサブ
フード50を開閉自在に取付けて、当該レンヂフード1
00の前端下部における遊煙ホール19の大きさを可変
としたことにその構成上の特徴があり、これにより、上
記請求項1のレンヂフード100と同様な効果を発揮す
ることができる他、遊煙ホール19の容積を加熱調理機
器200上での調理の状況に応じて変えることができ、
これによって排気ガスが部屋内に拡散することをより一
層確実に防止することができるものである。
【0035】さらに、請求項3に係る発明によれば、上
記請求項1または請求項2に係るレンヂフード100に
ついて、「フード枠本体10の上面に、その後部周縁を
覆い上部及び前方を開放した断面略コ字状の取付枠体1
3を一体化するとともに、この取付枠体13の前方開口
を、下部に多数の通気孔17aを有する幕板枠17また
は幕板18によって覆蓋し、かつ、この取付枠体13内
の天板11上に、ファン30を収納したファンボックス
15を取付けて、ファン30を作動させたとき、取付枠
体13の上部開口から、ファンボックス15と取付枠体
13との間を通って、幕板枠17または幕板18の各通
気孔17aに向けて流れる給気流を形成するようにし、
この給気流がフード枠本体10の上面を流れるようにし
たこと」にその構成上の特徴があり、これにより、上記
請求項1または請求項2のレンヂフード100と同様な
効果を発揮することができる他、図3中の二点鎖線にて
示した給気流のように、当該レンヂフード100の周囲
に言わばエアカーテンを形成することができるのであ
り、排気ガスのファン30による吸引をより一層確実に
行えて、油煙によってレンヂフード100の表面を汚す
こともないのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るレンヂフードの、斜め下方からみ
たときの斜視図である。
【図2】同レンヂフードの上方からみた分解斜視図であ
る。
【図3】同レンヂフードの拡大断面図である。
【図4】同レンヂフードを加熱調理機器上に設置したと
きの状態を示すもので、(イ)はレンヂフードの向こう
側に梁が横方向に存在しているときの断面図、(ロ)は
レンヂフードの背面に梁が通っているときの断面図であ
る。
【図5】従来のレンヂフードを示す断面図である。
【図6】従来の他のレンヂフードを示す断面図である。
【図7】図6に示したレンヂフードの設置状態を正すも
ので、(イ)は正面図、(ロ)は側面図である。
【符号の説明】
100 レンヂフード 10 フード枠本体 11 天板 12 通気開口 13 取付枠体 14 取付金具 15 ファンボックス 16 接続アダプター 17 幕板枠 17a 通気孔 18 幕板 19 遊煙ホール 20 隔壁 21 前端面 22 通気スリット 23 フィルタ 30 ファン 32 排気ダクト 41 主通気路 42 遊煙通路 50 サブフード 200 加熱調理機器

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱調理機器の上方に配置されて、この
    加熱調理機器側から生ずる油煙や水蒸気等を含む排気ガ
    スをフード枠本体内に捕集するとともに、この捕集した
    排気ガスをファン等によって外部へ強制排気するための
    レンヂフードであって、 このレンヂフードを構成する天板の後部に通気開口を形
    成するとともに、この天板の下方になる前記フード枠本
    体内に、当該レンヂフードの前端から僅かに後退する前
    端面を有する隔壁を取付け、 この隔壁を、その前記前端面に形成した通気スリット
    と、前記通気開口の直下に位置するフィルタとを有した
    ものとして構成して、 この隔壁と前記天板とにより、前記フィルタから通気開
    口に致る主通気路と、前記通気スリットから通気開口に
    致る遊煙通路を形成したことを特徴とするレンヂフー
    ド。
  2. 【請求項2】 前記レンヂフードを構成するフード枠本
    体の前端部にサブフードを開閉自在に取付けて、当該レ
    ンヂフードの前端下部における遊煙ホールの大きさを可
    変としたことを特徴とする請求項1に記載のレンヂフー
    ド。
  3. 【請求項3】 前記フード枠本体の上面に、その後部周
    縁を覆い上部及び前方を開放した断面略コ字状の取付枠
    体を一体化するとともに、この取付枠体の前方開口を、
    下部に多数の通気孔を有する幕板枠または幕板によって
    覆蓋し、 かつ、この取付枠体内の前記天板上に、前記ファンを収
    納したファンボックスを取付けて、 前記ファンを作動させたとき、前記取付枠体の上部開口
    から、前記ファンボックスと取付枠体との間を通って、
    前記幕板枠または幕板の各通気孔に向けて流れる給気流
    を形成するようにし、この給気流が前記フード枠本体の
    上面を流れるようにしたことを特徴とする請求項1また
    は請求項2に記載のレンヂフード。
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Cited By (8)

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