JP3848656B2 - 制振装置の取付構造 - Google Patents

制振装置の取付構造 Download PDF

Info

Publication number
JP3848656B2
JP3848656B2 JP2004048054A JP2004048054A JP3848656B2 JP 3848656 B2 JP3848656 B2 JP 3848656B2 JP 2004048054 A JP2004048054 A JP 2004048054A JP 2004048054 A JP2004048054 A JP 2004048054A JP 3848656 B2 JP3848656 B2 JP 3848656B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stub
vibration damping
damping device
building
pendulum member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004048054A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005220714A (ja
Inventor
憲一郎 山本
朋之 渡辺
健剛 藤波
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Maeda Corp
Original Assignee
Maeda Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Maeda Corp filed Critical Maeda Corp
Priority to JP2004048054A priority Critical patent/JP3848656B2/ja
Publication of JP2005220714A publication Critical patent/JP2005220714A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3848656B2 publication Critical patent/JP3848656B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Description

本発明は、既設または新築の建物に制振装置を取り付けてなる制振装置の取付構造に関する。
従来、建物の制振装置としては、架構のブレースを制振部材とするもの(例えば特許文献1)や、間柱の中間に制振材を取り付けて制振部材とするもの等が知られている。
前者は、例えば図10に示すように、柱1と梁2とに囲まれた架構の内部空間に取付用ガセット3等を介して設置されるブレース4の途中に、ダンパ(制振材料)5を介在させて、このダンパ5によって、地震等の際の振動エネルギーを吸収するものであり、ブレース型制振装置と称されている。
後者は、例えば図11に示すように、上下の梁2,2間に、取付スタブ6,6を有する間柱7を配置するとともに、取付スタブ6,6をそれぞれ上下の梁2,2に取り付け、さらに、この間柱7の一部(例えば中央部)にダンパ(制振材料)8を介在させ、このダンパ8によって、地震等の際の振動エネルギーを吸収するものであり、間柱型制振装置と称されている。
特開2003−49557号公報
しかし、従来の技術では以下のような問題があった。
すなわちまず、前記従来のブレース型制振装置および間柱型制振装置のいずれにおいても、地震などによる建物の層間変形が小さい場合には制振材料(エネルギー吸収材料)に伝えられる変形も小さいため、制振材料のエネルギー吸収量が小さく、建物の振動を減衰する減衰力も小さくなり、制振装置があまり有効に働かない。
また、従来の制振装置は大型であるため、例えば、鉄骨造建物等に多く採用されるブレース型制振装置の場合は、柱梁で囲まれた架構内に1個の制振装置しか設置できない。一方、鉄筋コンクリート造建物などに多く採用される間柱型制振装置の場合は、取付スタブの大きさの制限などにより、スパン中央に1個の制振装置しか設置できない。このように、従来の制振装置は、かなり大型であるため設置する場所が限られ、必要な数を設置することが難しいとともに、既存建物の耐震補強で強く求められている「居ながら施工」、つまり建物を通常通り使用しながらの施工への対応も難しい。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、地震などによる建物の層間変形が小さい場合にも大きなエネルギー吸収を可能とし、大きな減衰力を発揮し、さらに、形状がコンパクトで既設または新築の建物に容易に設置できる建物の制振装置の取付構造を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、例えば図1〜図4示すように、
既設または新築の建物に制振装置10が取り付けられた制振装置の取付構造であって、
前記制振装置10は、板状の上部スタブ11と、板状の下部スタブ12と、前記上部スタブ11の上部と下部スタブ12の下部とにそれぞれ設けられた上下の制振材料13,13と、上下端部がそれぞれ前記上下の制振材料13,13に接合され、建物の層間変形を前記上下の制振材料13,13に増幅して伝達する板状の振り子部材14とを備え、前記振り子部材14は、その中央部に上下に離間して形成されたそれぞれの開孔14a,14aに、前記上部スタブ11の下端部および下部スタブ12の上端部にそれぞれ設けられた突起11a,12aがそれぞれ挿入されることによって、前記上部スタブ11および下部スタブ12に連結されており、
前記建物のある階に位置する柱1の柱頭に前記上部スタブ11が取り付けられ、前記柱1の柱脚に前記下部スタブ12が取り付けられることによって、前記制振装置10が前記柱1の外面に該柱1の長手方向に沿って取り付けられていることを特徴とする。
ここで柱頭とは建物のある階に設けられた柱の上端部である頭部のことであり、柱脚とは建物のある階に設けられた柱の下端部である脚部のことである。
請求項1に記載の発明によれば、建物の小さな変形から制振装置を有効に働かせるために、てこ機構を用いて建物の層間変形を増幅して制振材料に伝達している。
すなわち、建物に層間変形が生じると、上部スタブと下部スタブとがそれぞれ左右に移動し、これによって、建物の層間変形を、上部スタブの下端部に設けられた突起と下部スタブの上端部に設けられた突起との間の相対変形に移行する。上部スタブと下部スタブにそれぞれ設けられた突起は、振り子部材に形成された開孔にそれぞれ挿入されているので、この振り子部材は開孔間の中央部を回転中心として振り子のように振れ、この振り子部材の上下端部は振れが増幅され、これによって、前記突起間の相対変形が増幅される。したがって、振り子部材の上下端部に接合されている制振材料の変形を増幅できるので、建物の小さな変形から制振装置を有効に働かせることができる。また、制振材料の変形速度も建物の層間変形速度より増幅することができるため、エネルギー吸収性能が変形速度に比例する制振材料(例えば粘弾性材料など)を用いる場合には、より効率的にエネルギーを吸収でき、大きな減衰力を発揮できる。
また、振り子部材が振り子のように振れ、建物の層間変形を増幅しながら振り子部材の上下部の2個の制振材料に変形を伝達するので、建物の変形を2ヵ所に分散、伝達できる。したがって1ヶ所当りの制振材料および振り子部材の負担応力は小さくなり、これによって制振材料および振り子部材をコンパクトにでき、しかも、上部スタブ、下部スタブおよび振り子部材はそれぞれ板状であるので、これらをコンパクトにできる。したがって、装置全体をコンパクトにできる。特に、制振材料に板状の粘弾性材料を用いる場合は、制振装置の厚さを非常に薄くできる。
したがって、従来の制振装置に比して、装置全体を大幅に小さくできるので、設置場所の制限が少なく、必要な個数を比較的容易に設置でき、しかも既設または新築の建物の双方に容易に設置できる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の制振装置の取付構造において、
前記振り子部材14に形成された2つの開孔14a,14aのうちの少なくとも一方は、前記突起11a,12aが前記振り子部材14の軸方向にスライド可能となるように構成されていることを特徴とする。
開孔を突起が前記振り子部材の軸方向にスライド可能となるように構成する場合、例えば、開孔を振り子部材の軸方向に長い長穴に形成すればよい。
請求項2に記載の発明によれば、建物に層間変形が生じる際に、振り子部材が開孔間の中央部を回転中心として振り子のように振れるので、振り子部材に形成されている2つの開孔の上下間の距離が若干変動するが、2つの開孔のうちの少なくとも一方は、前記突起が振り子部材の軸方向にスライド可能となるように構成されているので、振り子部材の振れに伴って2つの開孔の上下間の距離が若干変動しても、突起が開孔内でスライドするので、振り子部材をスムーズに振れさすことができ、制振装置をスムーズに働かせることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の制振装置の取付構造において、
前記開孔14a,14aにはベアリング17,17が取り付けられており、このベアリング17,17に前記突起11a,12aが挿入されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、建物に層間変形が生じる際に、振り子部材が開孔間の中央部を回転中心として振り子のように振れるので、振り子部材に形成されている2つの開孔も若干回転し、開孔と突起との間で摩擦が生じるが、この開孔に取り付けられたベアリングに突起が挿入されているので、前記摩擦を低減できる。したがって、振り子部材をスムーズに振れさすことができ、制振装置をスムーズに働かせることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の制振装置の取付構造において、
前記上部スタブ11と下部スタブ12にそれぞれ設けられた突起11a,12a間の間隔Aと、前記振り子部材14に形成された開孔14aと前記制振材料13との間隔Bとの比が、1:1.2〜2.5に設定されていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、建物の層間変形を、上部スタブの下端部に設けられた突起と下部スタブの上端部に設けられた突起との間の相対変形に移行するが、上部スタブと下部スタブにそれぞれ設けられた突起間の間隔と、前記振り子部材に形成された開孔と前記制振材料との間隔との比が、1:1.2〜2.5に設定されているので、振り子部材の上下端部に接合されている制振材料の変形を、てこの原理により建物の層間変形の1.2〜2.5倍に増幅でき、よって、建物の小さな変形から制振装置をより有効に働かせることができる。また、制振材料の変形速度も建物の層間変形速度の1.2〜2.5倍に増幅することができるため、エネルギー吸収性能が変形速度に比例する制振材料(例えば粘弾性材料など)を用いる場合には、より効率的にエネルギーを吸収でき、大きな減衰力を発揮できる。
請求項5に記載の発明は、例えば図7〜図9に示すように、請求項1〜3のいずれか一項に記載の制振装置の取付構造において、
前記上部スタブ11と下部スタブ12にそれぞれ設けられた突起11a,12a間の間隔と、前記振り子部材14に形成された2つの開孔14a,14aのうち上の開孔14aと前記上部スタブ11に設けられた制振材料13との間隔との比を、A:Bとし、
前記上部スタブ11と下部スタブ12にそれぞれ設けられた突起11a,12a間の間隔と、前記振り子部材14に形成された2つの開孔14a,14aのうち下の開孔14aと前記下部スタブ12に設けられた制振材料13との間隔との比を、A:Cとすると、
B>AかつC>AかつB≠Cに設定したことを特徴とする。
ここで、前記BとCの関係は、B>Cであってもよいし、C>Bであってもよい。
また、例えばA=1とすると、B=1.2程度、C=2.4程度にするのが望ましい。
請求項5に記載の発明によれば、建物の層間変形を、上部スタブの下端部に設けられた突起と下部スタブの上端部に設けられた突起との間の相対変形に移行するが、上部スタブと下部スタブにそれぞれ設けられた突起間の間隔と、前記振り子部材に形成された2つの開孔のうち上の開孔と前記上部スタブに設けられた制振材料との間隔との比を、A:Bとしているので、てこの原理により上部スタブに設けられた制振材料の変形量および変形速度を建物の層間変形量および層間変形速度のB/A倍に増幅でる。また、上部スタブと下部スタブにそれぞれ設けられた突起間の間隔と、前記振り子部材に形成された2つの開孔のうち下の開孔と前記下部スタブに設けられた制振材料との間隔との比を、A:Cとしているので、下部スタブに設けられた制振材料の変形量および変形速度を建物の層間変形量および層間変形速度のC/A倍に増幅できる。
このように建物の層間変形量および層間変形速度をB/A倍あるいはC/A倍に増幅できるので、建物の小さな変形から大きな変形まで制振装置を有効に働かせることができるとともに、エネルギー吸収性能が変形速度に比例する制振材料(例えば粘弾性材料など)を用いる場合には、より効果的にエネルギーを吸収できる。
また、制振材料に板状の粘弾性材料を用いる場合には、粘弾性材料のエネルギー吸収性能は粘弾性材料の歪み量に依存する性質があることが知られているが、粘弾性材料の歪み量が200%を越えるとそのエネルギー吸収性能は低下する。てこ比を大きくして建物の変形を粘弾性材料に伝達するのは、風や小地震により建物の層間変形が小さい場合には非常に有効であるが、大地震により建物の層間変形が大きい場合は、粘弾性材料の前記の性状により不利となる。そこで、本発明では、振り子部材の上下でてこ比を変えることにより、層間変形の増幅率を変えることを可能としている。これにより、建物の層間変形が小さい場合から大きい場合まで、本発明の制振装置は、ほぼ一定のエネルギー吸収性能を保持することができる。
本発明によれば、上部スタブおよび下部スタブと、上部スタブの上部と下部スタブの下部とにそれぞれ設けられた上下の制振材料と、上下端部がそれぞれ前記上下の制振材料に接合された振り子部材とを備え、この振り子部材は、その中央部に上下に離間して形成されたそれぞれの開孔に、上部スタブの下端部および下部スタブの上端部にそれぞれ設けられた突起がそれぞれ挿入されることによって、前記上部スタブおよび下部スタブに連結されているので、建物の層間変形を、突起間の相対変形に移行し、この突起間の相対変形を振り子部材によって増幅して、制振材料の変形をてこの原理により例えば1.2〜2.5倍程度に増幅できる。したがって、建物の小さな変形から制振装置を有効に働かせることができる。
また、制振材料の変形速度も建物の層間変形速度より例えば1.2〜2.5倍に増幅することができるため、エネルギー吸収性能が変形速度に比例する制振材料を用いることによって、より効率的にエネルギーを吸収でき、大きな減衰力を発揮できる。
また、振り子部材が振り子のように振れ、建物の層間変形を増幅しながら振り子部材の上下端部の2ヵ所の制振材料に変形を伝達する構成としている。したがって、建物の変形を2ヵ所に分散、伝達できるため、1ヶ所当りの制振材料および振り子部材の負担応力は小さくなり、制振材料および振り子部材をコンパクトにできるため、制振装置を従来の制振装置に比して、大幅に小さくできる。これにより、設置場所の制限が少なく、必要な個数を比較的容易に設置することができる。特に装置の厚さを薄くできるため、バルコニーや廊下の有効性をあまり損なわないことから柱の外面に取り付けることもできる。このため、新築建物だけでなく、既設建物の居ながら耐震補強にも容易に適用できる。
さらに、装置がコンパクトであり、部品点数が少なく、部品の大きさも比較的小さいため、装置を設置する場合に大型の重機を必要としない。このため、施工が容易であり、施工コストを低減できる。
加えて、建物の層間変形量および層間変形速度をB/A倍あるいはC/A倍に増幅できるので、建物の小さな変形から大きな変形まで制振装置を有効に働かせることができるとともに、エネルギー吸収性能が変形速度に比例する制振材料(例えば粘弾性材料など)を用いる場合には、より効果的にエネルギーを吸収できる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
(第1の実施の形態)
図1〜図4は、本発明の建物の制振装置の一例を示すもので、図1はその正面図、図2は側面図、図3は制振装置の振り子部材の変形状態を示す正面図、図4は柱に制振装置を取り付けた状態を示す正面図である。
図1〜図4に示すように、本実施の形態の建物の制振装置(以下、制振装置と略称する。)10は、上部スタブ11と、下部スタブ12と、上下の制振材料13,13と、振り子部材14とを備えている。
上部スタブ11および下部スタブ12はそれぞれ鋼板で形成された薄板状のものであり、上部スタブ11は柱1の柱頭にアンカーボルト等の止着部材Sによって取り付け固定されており、下部スタブ12は柱1の脚部に止着部材Sによって取り付け固定されている。 なお、柱1とは、建物のある階に設けられた柱のことであり、建物の1階から屋上まで延びる柱全体を意味するものではない。但し、本実施の形態では、1階から屋上まで延びる柱全体の一部、つまりある階に位置する部分を柱1としている。
また、上部スタブ11および下部スタブ12は、柱1の中央部近傍まで延設された縦長の薄板であり、上部スタブ11の下端と、下部スタブ11の上端との間には所定の隙間が形成されている。
上部スタブ11の下端部には円柱状の突起11aが上部スタブ11に対して直角に設けられており、下部スタブ12の上端部には円柱状の突起12aが下部スタブ12に対して直角に設けられている。
前記上部スタブ11の上端部には、プレート15が上部スタブ11に対して直角に設けられており、このプレート15の下面にプレート16,16が互いに平行に垂下されている。このプレート16,16には上側の制振材料13が設けられている。この制振材料13は、2枚の板状の粘弾性材料13a,13aによって構成されており、この粘弾性材料13a,13aは、それぞれ前記プレート16,16に取り付けられている。
また、前記下部スタブ12の下端部には、プレート15が下部スタブ12に対して直角に設けられており、このプレート15の上面にプレート16,16が互いに平行に立設されている。このプレート16,16には下側の制振材料13が設けられている。この制振材料13は、2枚の板状の粘弾性材料13a,13aによって構成されており、この粘弾性材料13a,13aは、それぞれ前記プレート16,16に取り付けられている。
前記振り子部材14は、建物の層間変形を上下の制振材料13,13に増幅して伝達するものであり、縦長の薄板状の鋼板で形成されている。
振り子部材14の上端部は、上側の制振材料13に接合されている。すなわち、この制振材料13を構成する2枚の板状の粘弾性材料13a,13aの間に、振り子部材14の上端部が挿入されたうえで、この振り子部材14の上端部が粘弾性材料13a,13aに接着剤等によって貼着されている。
また、振り子部材14の下端部は、下側の制振材料13に接合されている。すなわち、この制振材料13を構成する2枚の板状の粘弾性材料13a,13aの間に、振り子部材14の下端部が挿入されたうえで、この振り子部材14の下端部が粘弾性材料13a,13aに接着剤等によって貼着されている。
また、振り子部材14の中央部には、2つの開孔14a,14aが上下に離間して形成されている。開孔14a,14aは、振り子部材14の中心に対して対称的に配置されており、この開孔14a,14aには、円形ベアリング17,17が取り付けられている。この円形ベアリング17,17には、前記上部スタブ11の突起11aと下部スタブ12の突起12aとがそれぞれ挿入されている。これによって、振り子部材14は上部スタブ11および下部スタブ12に連結されている。
また、前記開孔14a,14aのうちの少なくとも一方は、突起11a(12a)が振り子部材14の軸方向にスライド可能となるように構成されている。例えば、少なくとも一方の開孔14aは振り子部材14の軸方向に長い長穴に形成されており、この長穴となっている開孔14aに円形ベアリング17が振り子部材14の軸方向にスライド可能に取り付けられ、これによって、突起11a(12a)が振り子部材14の軸方向にスライド可能となるように構成されている。
また、前記上部スタブ11と下部スタブ12にそれぞれ設けられた突起11a,12a間の間隔Aと、前記振り子部材14に形成された開孔14aと前記制振材料13との間隔Bとの比が、1:1.5に設定されており、てこの原理により制振材料13の変形量および変形速度を、建物の層間変形および層間変形速度の1.5倍に増幅している。
上記のような構成の制振装置10は、図4に示すように、既存の建物のある階に位置する複数の柱1の外面に取り付けられている。
そして、図3に示すように、建物に層間変形が生じると、上部スタブ11と下部スタブ12とがそれぞれ左右に移動し、これによって、建物の層間変形を、上部スタブ11の下端部に設けられた突起11aと下部スタブ12の上端部に設けられた突起12aとの間の相対変形に移行する。
上部スタブ11と下部スタブ12にそれぞれ設けられた突起11a,12aは、振り子部材14に形成された開孔14a,14aに円形ベアリング17,17を介してそれぞれ挿入されているので、この振り子部材14は開孔14a,14a間の中央部を回転中心Oとして振り子のように振れ、この振り子部材14の上下端部は振れが増幅され、これによって、前記突起11a,12a間の相対変形が増幅される。
したがって、振り子部材14の上下端部にそれぞれ接合している制振材料13,13の変形を1.5倍に増幅できるので、建物の小さな変形から制振装置を有効に働かせることができる。
また、制振材料13,13の変形速度も建物の層間変形速度より1.5倍に増幅することができ、さらに、エネルギー吸収性能が変形速度に比例する粘弾性材料からなる制振材料13,13を用いているので、より効率的にエネルギーを吸収でき、大きな減衰力を発揮できる。
また、振り子部材14が振り子のように振れ、建物の層間変形を増幅しながら振り子部材14の上下端部の2ヵ所の制振材料13,13に変形を伝達する構成としている。したがって、建物の変形を2ヵ所に分散、伝達できるため、1ヶ所当りの制振材料13および振り子部材14の負担応力は小さくなり、制振材料13および振り子部材14をコンパクトにできるため、制振装置10を従来の制振装置に比して、大幅に小さくできる。
これにより、設置場所の制限が少なく、必要な個数を比較的容易に設置することができる。特に制振装置10の厚さを薄くできるため、バルコニーや廊下の有効性をあまり損なわないことから柱1の外面に取り付けることもできる。このため、新築建物だけでなく、既設建物の居ながら耐震補強にも容易に適用できる。
さらに、制振装置10がコンパクトであり、部品点数が少なく、部品の大きさも比較的小さいため、装置を設置する場合に大型の重機を必要としない。このため、施工が容易であり、施工コストを低減できる。
また、建物に層間変形が生じる際に、振り子部材14が開孔14a,14a間の中央部を回転中心Oとして振り子のように振れるので、振り子部材14に形成されている2つの開孔14a,14aの上下間の距離が若干変動するが、2つの開孔14a,14aのうちの少なくとも一方は、突起11aまたは突起12aが振り子部材14の軸方向にスライド可能となるように構成されているので、振り子部材14の振れに伴って2つの開孔14a,14aの上下間の距離が若干変動しても、突起11a,12aが開孔14a,14a内でスライドするので、振り子部材14をスムーズに振れさすことができ、制振装置10をスムーズに働かせることができる。
加えて、開孔14a,14aに取り付けられた円形ベアリング17,17に突起11a,12aが挿入されているので、突起11a,12aと開孔14a,14aとの間の摩擦を低減できる。したがって、振り子部材14をスムーズに振れさすことができ、この点において制振装置10をスムーズに働かせることができる。
(第2の実施の形態)
図5および図6は、本発明の建物の制振装置の他の例を示すもので、図5はその正面図、図6は側面図である。
この実施の形態では、エネルギーの吸収性能を高め、制振装置の設置する個数を少なくするため、上部および下部のスタブの両側に振り子部材14を配置し、制振材料13の設置箇所数を4ヶ所としている。
以下、本実施の形態の建物の制振装置(以下、制振装置と略称する。)について詳述する。なお、本実施の形態の制振装置20において、前記第1の実施の形態の制振装置10と共通部分には、同一符号を付してその説明を省略または簡略化する。
本実施の形態の建物の制振装置20は、前記制振装置10と同様に、上部スタブ11と、下部スタブ12と、4つの上下の制振材料13…と、2つの振り子部材14,14とを備えている。
上部スタブ11の上端には、フランジ部21が上部スタブ11と直角にかつ一体的に形成されており、このフランジ部21を上部梁2aにアンカーボルト等の止着材Sによって取り付けることによって、上部スタブ11が上部梁2aに取り付けられている。また、下部スタブ11の下端には、フランジ部22が下部スタブ12と直角にかつ一体的に形成されており、このフランジ部22を下部梁2bにアンカーボルト等の止着材Sによって取り付けることによって、下部スタブ12が下部梁2bに取り付けられている。
上部スタブ11の下端部には円柱状の突起11bが上部スタブ11に対して直角にかつ上部スタブ11を貫通するようにして設けられており、下部スタブ12の上端部には円柱状の突起12bが下部スタブ12に対して直角に下部スタブ12を貫通するようにして設けられている。つまり、上部スタブ11の下端部には両側に突出するようにして突起11bが設けられており、下部スタブ12の上端部には両側に突出するようにして突起12bが設けられている。
前記上部スタブ11の上端部には、2枚のL字状のプレート25,25が上部スタブ11に対して直角にかつ両側に突出するようにしてボルト等の止着材によって固定されており、各プレート25の下面にプレート16,16が互いに平行に垂下されている。そしてこのプレート16,16には上側の制振材料13が設けられている。つまり、制振材料13は上側で2つ設けられている。
また、前記下部スタブ12の下端部には、2枚のL字状のプレート25,25が下部スタブ12に対して直角にかつ両側に突出するようにしてボルト等の止着材によって固定されており、各プレート25の上面にプレート16,16が互いに平行に立設されている。そしてこのプレート16,16には下側の制振材料13が設けられている。つまり、制振材料13は下側で2つ設けられている。
2つの振り子部材14,14は、上部スタブ11および下部スタブ12の両側にそれぞれ配置されており、一方の振り子部材14の上端部は、上側の一方の制振材料13に接合され、他方の振り子部材14の上端部は、上側の他方の制振材料13に接合されている。
また、一方の振り子部材14の下端部は、下側の一方の制振材料13に接合され、他方の振り子部材14の下端部は、下側の他方の制振材料13に接合されている。
また、振り子部材14の中央部に形成されている開孔14a,14aには、円形ベアリング17,17が取り付けられており、この円形ベアリング17,17には、前記上部スタブ11の突起11bと下部スタブ12の突起12bとがそれぞれ挿通されている。これによって、2つの振り子部材14,14は上部スタブ11および下部スタブ12に連結されている。
また、前記上部スタブ11と下部スタブ12にそれぞれ設けられた突起11b,12b間の間隔Aと、前記振り子部材14に形成された開孔14aと前記制振材料13との間隔Bとの比が、1:1.5に設定されており、てこの原理により制振材料13の変形量および変形速度を、建物の層間変形および層間変形速度の1.5倍に増幅している。
そして、このような構成の制振装置20では、前記制振装置10と同様に、建物に層間変形が生じると、上部スタブ11と下部スタブ12とがそれぞれ左右に移動し、これによって、建物の層間変形を、上部スタブ11の下端部に設けられた突起11bと下部スタブ12の上端部に設けられた突起12bとの間の相対変形に移行し、上部スタブ11と下部スタブ12にそれぞれ設けられた突起11b,12bは、2つの振り子部材14,14に形成された開孔14a,14aに円形ベアリング17,17を介してそれぞれ挿通されているので、この振り子部材14,14は開孔14a,14a間の中央部を回転中心Oとして振り子のように振れ、この振り子部材14,14の上下端部は振れが増幅され、これによって、前記突起11b,12a間の相対変形が増幅される。
したがって、振り子部材14,14の上下端部にそれぞれ接合している合計4つの制振材料13…の変形を1.5倍に増幅できるので、建物の小さな変形から制振装置を有効に働かせることができる。
また、4つの制振材料13…の変形速度も建物の層間変形速度より1.5倍に増幅することができ、さらに、エネルギー吸収性能が変形速度に比例する粘弾性材料からなる制振材料13を用いているので、より効率的にエネルギーを吸収でき、大きな減衰力を発揮できる。
さらに、この制振装置20では、エネルギーの吸収性能を高められているので、前記制振装置10より設置個数を少なくできるという利点がある。
なお、本実施の形態の制振装置20では、前記制振装置10と同様の効果を得ることができるのは勿論のことである。
(第3の実施の形態)
図7〜図9は、本発明の建物の制振装置の他の例を示すもので、図7はその正面図、図8は側面図、図9は制振装置の振り子部材の変形状態を示す正面図である。
これらの図に示す制振装置30が、前記図1〜図4に示す制振装置10と異なる点は、振り子部材14の上下でてこ比を変えることにより、層間変形の増幅率を変えることを可能としている点であるので、以下ではこの点について詳述し、前記制振装置10と共通部分には、同一符号を付してその説明を省略または簡略化する。
本実施の形態の制振装置30では、上部スタブ11の上下の長さを、下部スタブ12の上下の長さより短く形成するとともに、振り子部材14に形成する2つの開孔14a,14aを、前記制振装置10の場合より、若干上側に位置させている。
そして、上記のように上部スタブ11、下部スタブ12、振り子部材14の構成を若干変更することによって、振り子部材14の上下でてこ比を以下のように変えている。
すなわち、上部スタブ11と下部スタブ12にそれぞれ設けられた突起11a,12a間の間隔と、前記振り子部材14に形成された2つの開孔14a,14aのうち上の開孔14aと上部スタブ11に設けられた制振材料13との間隔との比を、A:Bとし、上部スタブ11と下部スタブ12にそれぞれ設けられた突起11a,12a間の間隔と、振り子部材14に形成された2つの開孔14a,14aのうち下の開孔14aと下部スタブ12に設けられた制振材料13との間隔との比を、A:Cとすると、A=1、B=1.2、C=2.4に設定している。つまり、A:B=1:1.2、A:C=1:2.4に設定している。
上記のような構成の制振装置30では、制振装置10と同様に、図9に示すように、建物に層間変形が生じると、振り子部材14が開孔14a,14a間の中央部を回転中心Oとして振り子のように振れ、建物の層間変形を上下の制振材料13,13に、上下違った増幅率で増幅しながら伝達する。
そして、スタブの突起11a,12aの間隔(A)と上側突起11a(上側の開孔14a)から上部制震材料13の中心までの間隔(B)の比を1:1.2としたので、上部制震材料13aの変形量および変形速度を1.2倍に増幅できる。また、スタブの突起11a,12aの間隔(A)と下側突起12a(下側の開孔14a)から下部制震材料13aの中心までの間隔(C)の比を1:2.4としたので、下部制震材料13の変形量および変形速度を2.4倍に増幅できる。
このように建物の層間変形量および層間変形速度を1.2倍あるいは2.4倍に増幅できるので、建物の小さな変形から大きな変形まで制振装置を有効に働かせることができるとともに、エネルギー吸収性能が変形速度に比例する粘弾性材料を制振材料としているので、より効果的にエネルギーを吸収できる。
また、てこ比を大きくして建物の変形を粘弾性材料に伝達するのは、風や小地震により建物の層間変形が小さい場合には非常に有効であるが、大地震により建物の層間変形が大きい場合は、粘弾性材料の前記の性状により不利となる。そこで、本制振装置では、振り子部材14の上下でてこ比を変えることにより、層間変形の増幅率を変えることを可能としているので、建物の層間変形が小さい場合から大きい場合まで、ほぼ一定のエネルギー吸収性能を保持することができる。
本発明の建物の制振装置の一例を示すもので、その正面図である。 同、制振装置の側面図である。 図1に示す制振装置の振り子部材の変形状態を示す正面図である。 柱に制振装置を取り付けた状態を示す正面図である。 本発明の建物の制振装置の他の例を示すもので、その正面図である。 同、制振装置の側面図である。 本発明の建物の制振装置の他の例を示すもので、その正面図である。 同、制振装置の側面図である。 図7に示す制振装置の振り子部材の変形状態を示す正面図である。 従来の建物の制振装置の一例を示す正面図である。 従来の建物の制振装置の他の例を示す正面図である。
符号の説明
1 柱
2a 上部梁
2b 下部梁
10,20,30 制振装置
11 上部スタブ
12 下部スタブ
11a,11b,12a,12b 突起
13 制振材料
14 振り子部材
14a 開孔
17 ベアリング

Claims (5)

  1. 既設または新築の建物に制振装置が取り付けられた制振装置の取付構造であって、
    前記制振装置は、板状の上部スタブと、板状の下部スタブと、前記上部スタブの上部と下部スタブの下部とにそれぞれ設けられた上下の制振材料と、上下端部がそれぞれ前記上下の制振材料に接合され、建物の層間変形を前記上下の制振材料に増幅して伝達する板状の振り子部材とを備え、前記振り子部材は、その中央部に上下に離間して形成されたそれぞれの開孔に、前記上部スタブの下端部および下部スタブの上端部にそれぞれ設けられた突起がそれぞれ挿入されることによって、前記上部スタブおよび下部スタブに連結されており、
    前記建物のある階に位置する柱の柱頭に前記上部スタブが取り付けられ、前記柱の柱脚に前記下部スタブが取り付けられることによって、前記制振装置が前記柱の外面に該柱の長手方向に沿って取り付けられていることを特徴とする制振装置の取付構造。
  2. 請求項1に記載の制振装置の取付構造において、
    前記振り子部材に形成された2つの開孔のうちの少なくとも一方は、前記突起が前記振り子部材の軸方向にスライド可能となるように構成されていることを特徴とする制振装置の取付構造
  3. 請求項1または2に記載の制振装置の取付構造において、
    前記開孔にはベアリングが取り付けられており、このベアリングに前記突起が挿入されていることを特徴とする制振装置の取付構造
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の制振装置の取付構造において、
    前記上部スタブと下部スタブにそれぞれ設けられた突起間の間隔と、前記振り子部材に形成された開孔と前記制振材料との間隔との比が、1:1.2〜2.5に設定されていることを特徴とする制振装置の取付構造
  5. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の制振装置の取付構造において、
    前記上部スタブと下部スタブにそれぞれ設けられた突起間の間隔と、前記振り子部材に形成された2つの開孔のうち上の開孔と前記上部スタブに設けられた制振材料との間隔との比を、A:Bとし、
    前記上部スタブと下部スタブにそれぞれ設けられた突起間の間隔と、前記振り子部材に形成された2つの開孔のうち下の開孔と前記下部スタブに設けられた制振材料との間隔との比を、A:Cとすると、
    B>AかつC>AかつB≠Cに設定したことを特徴とする制振装置の取付構造
JP2004048054A 2004-01-06 2004-02-24 制振装置の取付構造 Expired - Fee Related JP3848656B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004048054A JP3848656B2 (ja) 2004-01-06 2004-02-24 制振装置の取付構造

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004001110 2004-01-06
JP2004048054A JP3848656B2 (ja) 2004-01-06 2004-02-24 制振装置の取付構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005220714A JP2005220714A (ja) 2005-08-18
JP3848656B2 true JP3848656B2 (ja) 2006-11-22

Family

ID=34996564

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004048054A Expired - Fee Related JP3848656B2 (ja) 2004-01-06 2004-02-24 制振装置の取付構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3848656B2 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4881018B2 (ja) * 2005-02-17 2012-02-22 ミサワホーム株式会社 制振構造
JP4881019B2 (ja) * 2005-04-19 2012-02-22 ミサワホーム株式会社 制振構造
JP4851181B2 (ja) * 2005-12-19 2012-01-11 ミサワホーム株式会社 制振装置及び制振パネル
JP4895672B2 (ja) * 2006-05-10 2012-03-14 ミサワホーム株式会社 建物の制振構造および制振装置の設置方法
TWI571550B (zh) 2014-01-17 2017-02-21 Chung Che Chou Weighing device
JP6208623B2 (ja) * 2014-05-21 2017-10-04 鹿島建設株式会社 既存構造部材への弾塑性ダンパーの取付構造
JP6384160B2 (ja) * 2014-07-11 2018-09-05 株式会社大林組 制振装置、および、制振構造
CN107100407B (zh) * 2017-06-23 2022-07-05 大连理工大学 一种扇形支撑旋转放大式节点剪切阻尼器
KR102059241B1 (ko) * 2017-10-19 2019-12-24 주식회사 디알비동일 건축물의 내진 보강을 위한 제진장치

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005220714A (ja) 2005-08-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20180334824A1 (en) Rigid substructure damping system and method for protecting structures subjected to dynamic forces
JP3848656B2 (ja) 制振装置の取付構造
JP2010090651A (ja) 制震構造、及び制震構造を有する建物
JP4355302B2 (ja) 浮き床式制振構造
JP2006342510A (ja) 連層耐震壁
JP2009047193A (ja) ダンパー装置および構造物
JP4092340B2 (ja) 建物の制振構造
JP2010261297A (ja) 連層壁を用いた制振構造
JP4579615B2 (ja) 連層コアウオール型制震超高層集合住宅建物
JP2004300782A (ja) 制震装置
JP4593646B2 (ja) 建物ボイド内組込型の立体駐車装置およびその水平サポート装置
KR101323589B1 (ko) 진동차단을 위한 일체형 주상복합 전이층 구조
JP4630140B2 (ja) 制振装置の取付構造および取付方法
JP2531053B2 (ja) 鋼材ダンパの取付構造
JP2004232324A (ja) 制震システム
JP2003328585A (ja) ピロティを有する建物の制震構造
JP2009281074A (ja) 建物の連結制震構造
JP5318425B2 (ja) 建物の制振構造
JP7363000B2 (ja) 建物
JP2009046923A (ja) 制振部材と制振補強された壁フレーム
JP2010242450A (ja) 制振方法、制振構造、及び耐震補強方法
JPH1113302A (ja) 弾塑性ダンパー
JP7286904B2 (ja) 建物
JP2005282229A (ja) 建物の制震構造
JP3590859B2 (ja) 制振鋼板ユニット

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060407

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060613

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060728

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060822

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060825

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100901

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110901

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120901

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120901

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130901

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees