JP7286904B2 - 建物 - Google Patents

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本発明は、建物に関する。
耐震壁を用いて耐震性能を向上させた高層集合住宅等の建物がある。例えば特許文献1には、連層コア壁と外周柱とを連結するせん断伝達壁を複数階おきに設けた高層建物が開示されている。
特開2002-295050号公報
しかし、特許文献1に開示されている高層建物では、1つの階においてせん断伝達壁が平面一方向、及び平面一方向と直交する平面他方向にそれぞれ設置されているため、この階の居住空間がせん断伝達壁によって細かく仕切られてしまう。このため、居住空間を有効活用する観点において、改善の余地があった。
本発明は上記事実に鑑み、耐震壁を適切に配置することで、建物階に広い有効居住空間を確保することができる建物を提供することを目的とする。
第1態様に記載の建物は、コア部が設けられた構造体と、前記構造体の外周部に設けられた複数の外周柱と、前記構造体に設けられ、平面一方向に延びて前記コア部と前記外周柱とを連結する第1耐震壁を備える第1の階と、前記第1の階の上階又は下階に設けられ、前記平面一方向と直交する平面他方向に延びて前記コア部と前記外周柱とを連結する第2耐震壁を備える第2の階と、前記第1の階及び前記第2の階以外の階に設けられ、前記第1耐震壁及び前記第2耐震壁を備えていない第3の階と、を有する。
上記構成によれば、平面一方向に延びてコア部と外周柱とを連結する第1耐震壁が第1の階に設けられ、平面他方向に延びてコア部と外周柱とを連結する第2耐震壁が第2の階に設けられている。このように、第1耐震壁と第2耐震壁を第1の階と第2の階にそれぞれ設けることで、第1耐震壁及び第2耐震壁の両方が1つの階に設けられた構成と比較して、第1の階及び第2の階に広い有効居住空間を確保することができる。
また、建物の構造体の第1の階に設けられた第1耐震壁によって、構造体の平面一方向の水平剛性を確保することができ、第2の階に設けられた第2耐震壁によって、構造体の平面他方向の水平剛性を確保することができる。これにより、第1の階及び第2の階以外の階に、第1耐震壁及び前記第2耐震壁を備えていない第3の階を設けることが可能となり、第3の階により広い有効居住空間を確保することができる。
なお、本発明において、「第1の階の上階又は下階に設けられ」とは、第1の階の直上階又は直下階に第2の階が設けられている構成の他に、第1の階に対して1つ以上の第3の階を挟んで第2の階が設けられている構成も含む。また、「第1耐震壁及び第2耐震壁を備えていない」とは、第3の階が耐震壁を備えていない構成の他に、例えば外周部に設けられた耐震壁等、第1耐震壁及び第2耐震壁以外の耐震壁を備えている構成も含む。
第2態様に記載の建物は、第1態様に記載の建物であって、前記第2の階は、前記第1の階の直上階又は直下階を構成している。
上記構成によれば、平面一方向に延びる第1耐震壁が設けられた第1の階の直上階又は直下階に、平面他方向に延びる第2耐震壁が設けられた第2の階が設けられている。このため、第1の階の直上階又は直下階に第2耐震壁が設けられていない構成と比較して、構造体の平面対角線方向に作用する水平力に対して、第1耐震壁及び第2耐震壁を効果的に抵抗させることができる。
第3態様に記載の建物は、第1又は第2態様に記載の建物であって、前記第1の階及び前記第2の階を有する階層は、複数の前記第3の階毎に1つ設けられている。
上記構成によれば、第1の階及び第2の階を有する階層を、複数の第3の階毎に設けることで、第1の階及び第2の階を構造体の上下方向に対して所定の間隔で設けることができる。このため、第1の階及び第2の階が構造体の下層階のみ等、上下方向に対して一部のみに設けられている構成と比較して、構造体の水平剛性をより高めることができる。
本発明に係る建物によれば、耐震壁を適切に配置することで、建物階に広い有効居住空間を確保することができる。
実施形態の一例に係る建物を示す立断面図である。 実施形態の一例に係る建物の第1の階を示す平面図である。 実施形態の一例に係る建物の第2の階を示す平面図である。 実施形態の一例に係る建物の第3の階を示す平面図である。 実施形態の一例に係る建物の免震層を示す平面図である。
以下、本発明の実施形態の一例に係る建物について、図1~図5を用いて説明する。なお、図中において矢印Xは平面一方向、矢印Yは平面一方向に直交する平面他方向、矢印Zは鉛直方向を指す。
(建物の全体構成)
図1に示すように、本実施形態の建物10は、下部構造体14と、下部構造体14上に設けられた基礎免震層16と、基礎免震層16上に設けられた構造体としての上部構造体12と、を有している。
(上部構造体)
建物10の上部構造体12は、複数階(例えば42階)からなる超高層構造体であり、コア部18と複数の外周柱20とを有しているとともに、図2に示すように、平面視で矩形状(本実施形態では正方形状)とされている。
また、図1に示すように、上部構造体12は、第1の階22及び第2の階24を有する複数の耐震階層26と、上部構造体12の上層階(例えば3階以上)において第1の階22及び第2の階24以外の階に設けられた複数の第3の階28と、を有している。
コア部18は、せん断剛性を有しており、上部構造体12の複数階にわたって上下方向に延びている。また、図2に示すように、コア部18は、平面視で矩形状(本実施形態では正方形状)とされており、上部構造体12の略中央部に配置されている。なお、コア部18は、内部に中空部30を有しており、この中空部30には、例えば図示しないエレベータシャフトや階段、設備シャフト等が設けられている。
コア部18は、複数の柱32と、複数の梁34と、を有している。複数の柱32は、例えば鉄筋コンクリート造とされており、コア部18の外周部に沿って互いに所定の間隔をあけて環状に配列されているとともに、コア部18の全長にわたって延びている。
複数の梁34は、例えば鉄筋コンクリート造とされており、コア部18の各階の外周部に沿って環状に配列されている。また、各梁34は、隣合う柱32間に架設されており、柱32とともにコア部18の各階の架構を構成している。
複数の外周柱20は、例えば鉄筋コンクリート造とされており、上部構造体12の最下層階から最上層階にわたって延びている。また、図2に示すように、複数の外周柱20は、上部構造体12の外周部に沿って互いに所定の間隔をあけて配列されており、コア部18を囲んでいる。
なお、上部構造体12の各階の外周部において、外周柱20は、上部構造体12の角部12A(四隅)には設けられておらず、角部12Aからずれた位置に配置されている。具体的には、一対の外周柱20が、上部構造体12の角部12Aを挟むように角部12Aの両側にそれぞれ配置されている。
また、上部構造体12の各階の外周部において、隣合う外周柱20間には外周梁36が架設されている。外周梁36は、例えば鉄筋コンクリート造とされており、外周柱20とともに上部構造体12の各階の外周架構を構成している。
(耐震階層)
図1に示すように、耐震階層26は、第1の階22と、第1の階22の直上階を構成する第2の階24と、によって構成されている。
耐震階層26は、上部構造体12の上下方向に間隔をあけて複数設けられており、本実施形態では、上部構造体12の下層階(例えば10階、11階)、中層階(例えば22階、23階)、及び上層階(例えば34階、35階)にそれぞれ設けられている。また、各耐震階層26間には、複数階(本実施形態では10階)の第3の階28が設けられている。すなわち、上部構造体12において、複数の第3の階28毎に1つの耐震階層26が設けられている。
(第1の階)
耐震階層26を構成する第1の階22は、図2に示すように、平面一方向(矢印X方向)に延びる例えば鉄筋コンクリート造の複数の第1耐震壁38を備えている。
複数の第1耐震壁38は、コア部18の角部(四隅)に配置された柱32と、角部の柱32に対して平面一方向に隣合う外周柱20と、この柱32と外周柱20との間に架設された内部梁40と、によって構成された複数の架構の構面内にそれぞれ構築されている。
また、第1耐震壁38は、一端が柱32にそれぞれ接合され、他端が外周柱20にそれぞれ接合されている。すなわち、本実施形態では、平面一方向に延びる4枚の第1耐震壁38によって、コア部18と一部の外周柱20とが連結されている。
これに対し、第1の階22には、平面一方向に直交する平面他方向(矢印Y方向)に延びて、コア部18と外周柱20とを連結する梁及び耐震壁は設けられていない。なお、梁34、外周梁36、及び内部梁40の上部には、図1に示すように、上階(第2の階24)の床を構成するコンクリートスラブ42が構築されている。
(第2の階)
耐震階層26を構成する第2の階24は、図3に示すように、平面他方向(矢印Y方向)に延びる例えば鉄筋コンクリート造の複数の第2耐震壁44を備えている。
複数の第2耐震壁44は、コア部18の角部(四隅)に配置された柱32と、角部の柱32に対して平面他方向に隣合う外周柱20と、この柱32と外周柱20との間に架設された内部梁46と、によって構成された架構の構面内に構築されている。
また、第2耐震壁44は、一端が柱32にそれぞれ接合され、他端が外周柱20にそれぞれ接合されている。すなわち、本実施形態では、平面他方向に延びる4枚の第2耐震壁44によって、コア部18と一部の外周柱20とが連結されている。
これに対し、第2の階24には、平面一方向(矢印X方向)に延びて、コア部18と外周柱20とを連結する梁及び耐震壁は設けられていない。なお、梁34、外周梁36、及び内部梁46の上部には、図1に示すように、上階(第3の階28)の床を構成するコンクリートスラブ48が構築されている。
本実施形態では、耐震階層26の第1の階22、及び第1の階22の直上階を構成する第2の階24において、平面一方向に延びる第1耐震壁38(内部梁40)及び梁34と、平面他方向に延びる第2耐震壁44(内部梁46)及び梁34とが、平面視で井桁状に配置されている。
(第3の階)
図4に示すように、第3の階28には、平面一方向に延びてコア部18と外周柱20を連結する第1耐震壁38、及び平面他方向に延びてコア部18と外周柱20を連結する第2耐震壁44の両方が設けられていない。
すなわち、第3の階28は、コア部18と外周柱20との間に梁及び耐震壁を有しておらず、コンクリートスラブ50(図1参照)のみが構築された、いわゆるフラットスラブ構造とされている。
なお、第3の階28は、外周部に耐震壁を有していてもよい。また、図1に示すように、上部構造体12の最下層階(例えば1階及び2階)では、1つの階に第1耐震壁38及び第2耐震壁44の両方が設けられている。
また、上部構造体12の一部の第3の階28において、柱32と梁34とで構成された架構の構面内には、制振ダンパー52がそれぞれ設けられている。制振ダンパー52は、上部構造体12の耐震階層26間に複数階にわたって設けられており、本実施形態では、上部構造体12の下層階(例えば6階~8階)、中層階(例えば14階~18階)、及び上層階(例えば26階~30階)にそれぞれ設けられている。
制振ダンパー52は、例えば図示しない2枚の鋼板と、鋼板間に設けられた図示しない粘弾性ゴムと、によって構成されており、柱32との間に隙間をあけて上下の梁34に接合されている。地震時には、制振ダンパー52の粘弾性ゴムが変形することにより、コア部18の振動エネルギーが熱エネルギーに変換され、上部構造体12の風揺れ等の揺れが低減される。
(下部構造体)
下部構造体14は、建物10の基礎を構成しており、図1に示すように、複数の杭54と、複数の杭54を連結する基礎梁56と、を有している。
複数の杭54は、例えば鉄筋コンクリート造の拡底杭であり、地盤G中に打設されて支持層まで延びている。なお、地盤Gは、例えば図示しない格子状地盤改良体等によって必要に応じて地盤改良されている。
また、複数の杭54は、上部構造体12の柱32の下方にそれぞれ配置されているとともに、上部構造体12の外周部の下部に沿って互いに所定の間隔をあけて配置されている。一方、基礎梁56は、例えば鉄筋コンクリート造とされており、隣合う杭54の杭頭部間に架設されている。
(基礎免震層)
地盤G中における下部構造体14の基礎梁56上には、上部構造体12を支持する基礎免震層16が設けられている。図5に示すように、基礎免震層16には、免震装置58の一例としての複数(本実施形態では16基)の積層ゴム支承60と、複数(本実施形態では4基)の弾性滑り支承62と、が設置されている。なお、各免震装置58の種類や数、組合わせ等は実施形態に限らない。
積層ゴム支承60は、例えば図示しない複数の硬板と図示しない複数のゴム板とが交互に積層された積層ゴムによって構成されている。また、積層ゴム支承60は、上部構造体12の外周部の下部に沿って配置された杭54(図1参照)、及び柱32を支持する一部の杭54(図1参照)の上にそれぞれ設置され、上部構造体12の最下階の外周梁36等を支持している。
弾性滑り支承62は、例えば図示しない滑り板と、滑り板の上を滑る図示しない滑り材と、によって構成されている。また、弾性滑り支承62は、柱32を支持する杭54(図1参照)のうち、積層ゴム支承60が設置されている杭54以外の杭54の上にそれぞれ設置され、上部構造体12のコア部18を支持している。
すなわち、図1に示すように、上部構造体12は、免震装置58(図5に示す積層ゴム支承60及び弾性滑り支承62)を介して杭54に支持されている。また、上部構造体12は、基礎免震層16の免震装置58によって水平変位可能に支持されており、これにより、上部構造体12が免震支持されている。
また、図5に示すように、基礎免震層16には、平面一方向に延びる複数(本実施形態では14基)の免震ダンパー64Aと、平面他方向に延びる複数(本実施形態では14基)の免震ダンパー64Bと、が設置されている。
免震ダンパー60A、60Bは、例えば増幅機構付き減衰装置(減衰こま)等の粘性ダンパーによって構成されており、地震時には、振動エネルギーを吸収して上部構造体12の水平変位を低減する。
さらに、基礎免震層16の外周部には、例えば高減衰ゴム材によって構成された複数(本実施形態では8台)の衝突緩衝材66が設置されている。想定外の規模の地震時には、衝突緩衝材66によって基礎免震層16が過大変形することを抑制する。
(作用効果)
本実施形態の建物10によれば、上部構造体12において、平面一方向に延びてコア部18と外周柱20とを連結する第1耐震壁38が、第1の階22に設けられている。一方、平面他方向に延びてコア部18と外周柱20とを連結する第2耐震壁44が、第2の階24に設けられている。
このように、第1耐震壁38と第2耐震壁44を第1の階22と第2の階24にそれぞれ設けることで、第1耐震壁38及び第2耐震壁44の両方が1つの階に設けられた構成と比較して、第1の階22及び第2の階24に広い有効居住空間を確保することができる。
また、コア部18と外周柱20とを第1耐震壁38及び第2耐震壁44によって連結した構造により、第1耐震壁38及び第2耐震壁44が曲げ戻し用のメガビームとして機能し、上部構造体12の曲げ変形を低減することができる。
すなわち、第1の階22に設けられた第1耐震壁38によって、上部構造体12の平面一方向の水平剛性を確保することができ、第2の階24に設けられた第2耐震壁44によって、上部構造体12の平面他方向の水平剛性を確保することができる。これにより、上部構造体12において、第1の階22及び第2の階24以外の階に、第1耐震壁38及び第2耐震壁44を備えていない第3の階28を設けることが可能となり、第3の階28により広い有効居住空間を確保することができる。
また、本実施形態によれば、上部構造体12の耐震階層26において、第2の階24が第1の階22の直上階を構成している。このため、第1の階22と第2の階24とが上部構造体12の上下方向に離間して配置されている構成と比較して、平面視で井桁状に配置された第1耐震壁38と第2耐震壁44とを近接した位置に配置することができる。
これにより、上部構造体12の平面対角線方向、すなわち上部構造体12の中心部から角部12Aへ向かう方向に作用する水平力に対して、第1耐震壁38及び第2耐震壁44を効果的に抵抗させることができる。
また、本実施形態によれば、上部構造体12において、第1の階22と第2の階24を有する耐震階層26が複数の第3の階28毎に1つ設けられているため、第1の階22及び第2の階24を上部構造体12の上下方向に対して所定の間隔で設けることができる。これにより、第1の階22及び第2の階24が上部構造体12の下層階のみ等、上下方向に対して一部のみに設けられている構成と比較して、上部構造体12の水平剛性をより高めることができる。
また、本実施形態によれば、上部構造体12が基礎免震層16に免震支持されており、地震時等に上部構造体12に作用する水平力を低減することができる。このため、第1の階22、第2の階24、及び第3の階28において、耐震壁を減らす又は無くすことが容易となる。
また、一般的な免震建物では、例えば基礎免震層の免震装置に、変形を抑制するロック機構を設けることで、基礎免震層に支持された上部構造体に作用する小さな外力によって生じる上部構造体の風揺れ等の揺れを低減することができる。しかし、本実施形態では、上部構造体12の一部の第3の階28のコア部18に制振ダンパー52が設けられているため、免震装置58にロック機構を設けなくても上部構造体12の風揺れ等の揺れを低減することが可能となる。
さらに、本実施形態によれば、上部構造体12の角部12Aに外周柱20が設けられていないため、上部構造体12の角部12Aにおいて、居住空間からの眺望や採光が外周柱20によって遮られることを低減することができる。
(その他の実施形態)
以上、本発明の建物について実施形態の一例を説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能である。
例えば上記実施形態では、上部構造体12の耐震階層26において、第1の階22の直上階に第2の階24が設けられていたが、第1の階22の直下階に第2の階24が設けられていてもよい。
また、耐震階層26において、第1の階22に対して1つ以上の第3の階28を挟んで第2の階24が設けられていてもよい。すなわち、耐震階層26が、第1の階22と、第2の階24と、第1の階22及び第2の階24の間に設けられた1つ以上の第3の階28と、によって構成されていてもよい。
なお、耐震階層26において、第1の階22の直上又は直下に第2の階24が設けられていること、すなわち第1の階22と第2の階24との間に第3の階28が無いことが最も好ましい。ただ、第1の階22と第2の階24との間に第3の階28を挟む場合には、第3の階28の階数は、各耐震階層26間に設けられた第3の階28の階数以下であることが好ましい。
また、上記実施形態では、各耐震階層26間に設けられた第3の階28の階数が10階とされていたが、各耐震階層26間に設けられる第3の階28の階数は12階以下であることが好ましく、10階には限らない。
また、上記実施形態では、複数の耐震階層26が、上部構造体12の全長にわたって上下方向に間隔をあけて設けられていた。しかし、上部構造体12における耐震階層26の位置や数は任意であり、例えば上部構造体12の下層階や上層階に耐震階層26を集中的に配置する構成としてもよい。
また、上記実施形態では、第1耐震壁38及び第2耐震壁44が鉄筋コンクリート造とされていたが、第1耐震壁38及び第2耐震壁44は、例えば波形鋼板等の鉄筋コンクリート以外の材料によって構成されていてもよい。
また、上記実施形態では、コア部18の角部に配置された4本の柱32と外周柱20とを、第1耐震壁38又は第2耐震壁44によって連結する構成とされていた。しかし、コア部18の角部以外に配置された柱32と外周柱20とを、第1耐震壁38又は第2耐震壁44によって連結する構成としてもよい。
また、上記実施形態では、上部構造体12が基礎免震層16に免震支持されていたが、上部構造体12は必ずしも免震支持されている必要はなく、建物10が基礎免震層16を有していなくてもよい。さらに、上記実施形態では、上部構造体12を支持する免震層が、地盤G中に設けられた基礎免震層16とされていたが、地盤G上に位置する建物10の中間階に設けられた中間免震層とされていてもよい。
また、上部構造体12及びコア部18の平面形状が矩形状(正方形状)とされていたが、平面形状は矩形状には限らず、三角形状や六角形状とされていても構わない。
10 建物
12 上部構造体(構造体の一例)
18 コア部
20 外周柱
22 第1の階
24 第2の階
26 耐震階層(階層の一例)
28 第3の階
38 第1耐震壁
44 第2耐震壁

Claims (3)

  1. コア部が設けられた構造体と、
    前記構造体の外周部に設けられた複数の外周柱と、
    前記構造体に設けられ、平面一方向に延びて前記コア部と前記外周柱とを連結する第1耐震壁を備える第1の階と、
    前記第1の階の上階又は下階に設けられ、前記平面一方向と直交する平面他方向に延びて前記コア部と前記外周柱とを連結する第2耐震壁を備える第2の階と、
    前記第1の階及び前記第2の階以外の階に設けられ、前記第1耐震壁及び前記第2耐震壁を備えていない第3の階と、を有し、
    一部の前記第3の階における柱梁架構の構面内には制振ダンパーが設けられ、前記制振ダンパーが設けられた前記第3の階は複数階にわたっている建物。
  2. 前記第2の階は、前記第1の階の直上階又は直下階を構成している、請求項1に記載の建物。
  3. 前記第1の階及び前記第2の階を有する階層は、複数の前記第3の階毎に1つ設けられている、請求項1又は2に記載の建物。
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