JP2010242450A - 制振方法、制振構造、及び耐震補強方法 - Google Patents

制振方法、制振構造、及び耐震補強方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 既設、新設の建物に関わらず、制振機能を付加することができる制振方法、制振構造、及び耐震補強方法を提供する。
【解決手段】 既存又は新築の建物を制振する制振方法であって、建物の躯体1面に対向するように質量体5を設けて、この質量体5を支持手段18によって前記建物と異なる動きができるよう移動可能に支持し、質量体5と建物の躯体1との間を制振装置10を介して連結する。質量体5は、建物の躯体1面に支持手段18を介して前記建物と異なる動きができるよう移動可能に支持される。質量体5をMD4の質量体5として機能させて振動を打ち消させることにより、又は制振装置の減衰により、又はその両方の効果により、建物の振動を低減させることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、建物の制振方法、制振構造、及び耐震補強方法に関し、特に、施工に要する時間、手間、及び費用を削減することができる制振方法、制振構造、及び耐震補強方法に関する。
地震力による建物の振動を抑制する制振方法及び制振構造の一例として、例えば、特許文献1には、既設建物に近接する位置に、上層階部と下層階部とに分離した新設建物を構築し、新設建物の上層階部と下層階部との間に制振装置を介装させ、新設建物の下層階部と既設建物との間を連結梁により連結した制振構造が記載されている。
このような制振構造によれば、地震等の外力が建物に入力した時に、連結梁によって既設建物及び新設建物の両方が転倒するのを防止できるとともに、既設建物及び新設建物の下層階に入力する外力に応じて、制振装置を介して新設建物の上層階部をチューンドマスダンパーの質量体として機能させることにより、既設建物及び新設建物の両方の振動を低減させることができるというものである。
また、制振構造の他の例として、特許文献2には、高剛性・低質量のセンターコアを囲むように低剛性・高質量の外周建物を構築し、センターコアと外周建物との間をばね及びダンパーを並設した連結部材を介して連結し、センターコアの上端部に外周建物の頂部を覆うようにハットトラスを設け、ハットトラスと外周建物との間にそれらの水平移動を許容する滑り部材を介在させた制振構造が記載されている。
このような制振構造によれば、地震等の外力がセンターコアに入力すると、センターコアが大きく曲げ変形されようとするが、ハットトラスが滑り部材を介して外周建物の頂部に沿って水平移動しつつ、下方への押し下げ力が発生し、この押し下げ力が外周建物によって支持されることにより、センターコアの曲げ変形が抑制され、センターコア及び外周建物の両方の振動を低減させることができるというものである。
特開平7−252967号公報 特開平11−200661号公報
ところで、特許文献1に記載の制振構造は、建物に制振機能を付加するために、上層階部と下層階部とに分離した新設建物を構築し、新設建物の下層階部と既設建物との間を連結梁で連結し、新設建物の上層階部と下層階部との間に制振装置を介装させなければならないため、施工に時間、手間、及び多大な費用がかかる。
また、特許文献1に記載の方法によって既設建物のみに制振機能を付加しようとする場合には、既設建物の頂部に制振装置を介してチューンドマスダンパーの質量体を設置しなければならない。このため、既設建物を補強してチューンドマスダンパーを支持可能な剛性にしなければならず、施工に時間、手間、及び多大な費用がかかる。
また、特許文献2に記載の制振構造は、センターコアを囲むように外周建物を構築し、センターコアの上端部にハットトラスを設置し、ハットトラスと外周建物の頂部との間に滑り部材を介装させなればならないため、施工に時間、手間、及び多大な費用がかかる。また、特許文献2に記載の方法では、既設建物に制振機能を付加するのは困難である。
本発明は、上記のような従来の問題に鑑みなされたものであって、既設、新設の建物に関わらずに、容易に、短時間で、多大な費用をかけることなく、制振機能を付加できる制振方法、制振構造、及び耐震補強方法を提供することを目的とする。
上記のような課題を解決するために、本発明は、以下のような手段を採用している。
すなわち、本発明は、既存又は新築の建物を制振する制振方法であって、前記建物の躯体面に対向するように質量体を設けて、該質量体を支持手段によって前記建物と異なる動きができるように移動可能に支持し、前記質量体と前記建物の躯体との間を制振装置を介して連結したことを特徴とする。
本発明の制振方法によれば、地震等の外力が建物に作用すると、質量体の振動と前記建物の振動とが打ち消し合うことにより、又はそれらの振動エネルギーが制振装置によって減衰されることにより、又はその両方の効果により、前記建物の振動が低減されることになる。
ここで、制振装置としては、例えば、弾性系、粘性系、粘弾性系、摩擦系等のダンパーを使用することができる。
また、建物に制振機能を付加する場合、質量体を建物の躯体面に対向するように設けて、質量体を前記建物と異なる動きができるように支持手段によって支持し、その上で、質量体と建物の躯体との間を制振装置で連結すればよいので、施工に要する時間、手間、及び費用を削減することができる。
また、本発明において、前記質量体を、前記建物の躯体面に前記支持手段を介して前記建物と異なる動きができるように移動可能に支持したこととしてもよい。
本発明の制振方法によれば、質量体を建物の躯体面に支持手段を介して支持することにより、質量体を前記建物と異なる動きができるよう移動可能に構成することができる。
さらに、本発明において、前記質量体を、地盤上に前記支持手段を介して前記建物と異なる動きができるように移動可能に支持したこととしてもよい。
本発明の制振方法によれば、質量体を地盤上に支持手段を介して支持することにより、質量体を前記建物と異なる動きができるよう移動可能に構成することができる。
さらに、本発明において、前記支持手段は、前記質量体を前記建物と異なる動きができるように移動可能に支持する滑り支承、又は球面支承であることとしてもよい。
本発明の制振方法によれば、質量体は、滑り支承、又は球面支承により、水平方向又は回転方向に移動可能に支持されることになる。
さらに、本発明において、前記質量体は、前記建物の躯体面に対向して設けられる外装材であることとしてもよい。
本発明の制振方法によれば、建物の躯体面に対向して設けられる外装材を質量体として機能させることができるので、新たに質量体を設計、製作して設置する必要がなく、施工に要する時間、手間、及び費用を削減することができる。
さらに、本発明において、前記外装材は、内側外装材の外側に間隔をおいて設けられる外側外装材と、外側外装材を補強する外装フレームより構成され、前記内側外装材を前記建物の躯体面に一体に連結し、前記内側外装材と前記外側外装材との間を前記制振装置を介して連結し、前記外側外装材及び前記外装フレームを前記質量体としたこととしてもよい。
本発明の制振方法によれば、建物の躯体面に設けられる外装材の外側外装材及び外装フレームを質量体として機能させることができるので、新たに質量体を設計、製作して設置する必要がなく、施工に要する時間、手間、及び費用を削減することができる。
さらに、本発明は、既存又は新築の建物の躯体面に対向するように設けられる質量体と、該質量体を前記建物と異なる動きができるように移動可能に支持する支持手段と、前記質量体と前記建物の躯体面との間を連結する制振装置とを備えていることを特徴とする。
さらに、本発明は、既存の建物の耐震補強方法であって、前記既存の建物の躯体面に対向するように質量体を設けて、該質量体を支持手段によって前記既存の建物と異なる動きができるように移動可能に支持し、前記質量体と前記既存の建物の躯体との間を制振装置を介して連結したことを特徴とする。
以上、説明したように、本発明の制振方法、制振構造、及び耐震補強方法によれば、建物に制振機能を付加する場合に、既設、新設の建物に関わらずに、容易に、短時間で、多大な費用をかけることなく施工することができる。
本発明による制振構造の一実施の形態を示した概略図である。 図1の部分拡大図である。 図2の要部拡大図である。 制振装置の平面図である。 図4の正面図である。 制振構造の変形例を示した要部拡大図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
図1〜図5には、本発明による制振方法及び制振構造の一実施の形態が示されている。図1は制振構造の全体を示す概略図、図2は図1の部分拡大図、図3は図2の要部拡大図、図4は制振装置の平面図、図5は制振装置の正面図である。
すなわち、本実施の形態の制振方法及び制振構造は、既設、新設の建物に関わらずに、建物に制振機能を付加するのに有効なものであって、MD(マスダンパー)によって建物に制振機能を付加するように構成したものである。
建物は、例えば、四角柱状の鉄骨構造(S構造)の建物であって、図1〜図3に示すように、複数の柱2と梁3とを組み合わせて構成した柱梁架構の躯体1を備え、この躯体1面にMD4を設けることにより、制振機能を付加することができるものである。
MD4は、躯体1の各面に対向して設けられる質量体5と、質量体5を躯体1と異なる動きができるよう(本実施の形態では水平方向の全方向)に移動可能に支持する支持手段18と、質量体5と建物の躯体1との間を連結する制振装置10とを備えている。
本実施の形態においては、躯体1に対向するようにそれぞれ質量体5を設けて、各質量体5を水平方向の全方向に移動可能に構成している。このため、躯体1の周方向に隣接する質量体5、5同士が互いに干渉しないように、躯体1の周方向に隣接する質量体5、5間に所定の隙間を設けている。
質量体5は、例えば、建物の重量の数%〜10%程度の重量を有する外装材6であって、本実施の形態では、複数階からなる建物の躯体1の下層階(例えば、1、2階)を除く中間層階及び上層階に対向して設けている。
外装材6としては、内側外装材7の外側に間隔をおいて平行に設けられる板状の外側外装材8と、外側外装材8を補強する外装フレーム9とを備えた外装材6、一枚の板状の外装材と、この外装材を補強する外装フレームとを備えた外装材(図示せず)等があり、本実施の形態においては、内側外装材7の外側に設けられる外側外装材8と外側外装材8を補強する外装フレーム9とを備えた外装材6を使用している。
内側外装材7の外側の外側外装材8及び外装フレーム9を外装材6として使用する場合、図2及び図3に示すように、内側外装材7を躯体1面にボルト等の連結手段によって一体に連結し、外側外装材8及び外装フレーム9を支持手段18によって躯体1の柱又は梁に支持し、水平方向の全方向に移動可能とし、外側外装材8と躯体1との間を制振装置10で連結する。これにより、外装材6の外側外装材8及び外装フレーム9をMD4の質量体5として機能させることができる。
なお、図示はしないが、内側外装材のない外装材を使用する場合には、一枚の外装材を支持手段によって躯体面の柱又は梁に支持し、水平方向の全方向に移動可能とするとともに、外装材と躯体面との間を制振装置で連結する。これにより、内側外装材のない外装材をMDの質量体として機能させることができる。
制振装置10としては、例えば、弾性系、粘性系、粘弾性系、摩擦系等のダンパーがあり、本実施の形態においては、図4及び図5に示すように、粘弾性系ダンパーを制振装置10として使用している。粘弾性系ダンパーとしては、例えば、住友スリーエム株式会社製のVEM構造用ダンパー、及びSRIハイブリット株式会社の粘弾性ダンパーシステム等が有効であり、躯体1の振動エネルギーを質量体5の振動や制振装置10の粘性抵抗によって減衰させることができるものである。
本実施の形態の制振装置10は、図4及び図5に示すように、複数の板状の粘弾性体11と複数の鋼板12とを交互に積層した四角柱状のダンパー部13と、ダンパー部13の最上位の粘弾性体11の上部に一体に設けられるとともに、端部がダンパー部13から外方に突出する第1取付板14と、ダンパー部13の最下位の粘弾性体11の下部に一体に設けられるとともに、端部がダンパー部13から外方に突出する第2取付板16とを備えている。
このような構成の制振装置10は、図3に示すように、第1取付板14を外側外装材8の外装フレーム9の取付部にボルトによって連結し、第2取付板16を躯体1の柱2又は梁3の取付部にボルトによって連結することにより、外側外装材8及び外装フレーム9と躯体1の外面との間に介装させることができる。
制振装置10は、躯体1面と外装材6との間の複数箇所に介装させる。本実施の形態においては、外装材6の躯体1への取付部に対応する位置にそれぞれ制振装置10を介装させ、その位置において外装材6を各制振装置10を介して躯体1の柱2又は梁3に連結している。
制振装置10の第1取付板14の下面、及び第2取付板16の上面には、それぞれ三角形板状の一対の補強プレート15、17が一体に設けられ、制振装置10をしっかりと固定させるだけでなく、この補強プレート15、17にダンパー部13の図4及び図5の左右の面を当接させることにより、ダンパー部13が過大に変形ことも防止できる。
なお、本実施の形態においては、制振装置10に積層構造の粘弾性系ダンパーを用いているが、図示はしないが、粘弾性体を単体で用いた単層構造の粘弾性系ダンパーを制振装置に用いてもよい。但し、単層構造の粘弾性系ダンパーは、その製品によっては剛性が高すぎて所望の制振性能が得られなくなることがあるので、本実施の形態のように、粘弾性体11と鋼板12とを交互に積層して剛性を低く設定した積層構造の粘弾性ダンパーの方が有効である。
支持手段18は、図3に示すように、外装材6を水平方向の全方向に移動可能に支持する機能を有するものであって、本実施の形態においては、支持手段18に滑り支承18を用いている。
滑り支承18は、例えば、基板19と、基板19の上部に水平方向の全方向にスライド自在に設けられる可動板20とを備え、基板19を躯体1の柱2に設けた取付部にボルト等によって連結し、可動板20に外装材6の下端部をボルト等の固定手段を介して固定することにより、外装材6を水平方向の全方向に移動可能に支持することができる。
滑り支承18としては、外装材6を躯体1と異なる動きができるように移動可能に支持できるものであれば特に制限はなく、本実施の形態においては、日本ピラー工業株式会社製のピラーユニトン支承を滑り支承18として用いている。
上記のように構成した本実施の形態の制振方法及び制振構造にあっては、地震等の外力が建物の躯体1に入力して建物が振動するのを、質量体5である外装材6の振動と躯体1の振動とが打ち消し合うことにより、低減させることができる。また、制振装置10のダンパー部13によってそれらの振動が減衰されることによっても、低減させることができる。
この場合、建物の躯体1の外面側に設けられる外装材6を利用し、この外装材6を質量体5とし、この外装材6を滑り支承18を介して躯体1に支持して、躯体1と異なる動きができるよう移動可能とし、さらに、外装材6と躯体1との間を制振装置10で連結するように構成することにより、建物に制振機能を付加することができるので、既設、新設の建物に関わらずに、制振機能を付加することができる。
また、建物の外装材6を質量体5として機能させているので、建物に所望の制振機能を付加するために、新たに質量体を設計、製作して設置する必要がなく、制振機能を付加する施工に要する時間、手間、及び費用を削減することができる。
さらに、外装材6は、建物の外面に本来取り付けられるものであり、建物を設計する段階で外装材6の重量も考慮されているので、外装材6を建物の躯体1面に支持するために躯体1を補強して剛性を高める必要はなく、これによっても、施工に要する時間と手間と費用を削減することができる。
さらに、MD4の質量体5として機能させる外装材6は、建物の躯体1の重量の数%〜10%程度の重量があればよく、硬さが問題になるようなことはないので、外装材6の剛性を高めて硬くする必要はなく、これによっても、施工に要する時間と手間と費用を削減することができる。
なお、前記の説明においては、外装材6を躯体1に滑り支承18を介して支持し、躯体1と異なる動きができるよう移動可能に構成したが、図6に示すように、外装材6を躯体1に近接する地盤21上に滑り支承18を介して支持し、躯体1と異なる動きができるよう移動可能に構成してもよい。このように地盤21上に外装材6を支持することにより、躯体1に外装材6の重量による影響が及ぶのを防止しつつ、躯体1の制振性能を更に高めることができる。
また、前記の説明においては、支持手段18に滑り支承18を用いたが、支持手段18に球面支承を用いて、外装材6を躯体1と異なる動きができるように移動可能に支持してもよい。
さらに、前記の説明においては、外装材6の下端部を支持手段18によって移動可能に支持したが、図示はしないが、外装材6の上端部を支持手段によって移動可能に吊り下げた状態に支持してもよい。
さらに、前記の説明においては、躯体1の周囲を囲むように、躯体1の各面に対向して外装材6を設けて、各外装材6を質量体5として機能させたが、躯体1の何れかの面に対向するように外装材6を設けて、その外装材6を質量体5として機能させるように構成してもよい。
さらに、前記の説明においては、内側外装材7の外側にある外側外装材8及び外装フレーム9を外装材6として利用し、この外装材6を質量体5として機能させたが、内側外装材のない外装材を利用し、この外装材を質量体として機能させるように構成してもよい。
さらに、外装材に限らず、躯体1に取り付けられる各種のオブジェや、コンクリートの塊、庇、バルコニー、植栽、装飾等の質量のあるものを利用し、これらを質量体として機能させるように構成してもよい。
さらに、前記の説明においては、支持手段18と制振装置10とを別個に使用したが、支持手段として制振装置を兼ねたものを使用してもよい。
さらに、前記の説明においては、四角柱状の建物の躯体1を制振対象としたが、三角柱状、六角柱状等の建物や、円柱状の建物、円筒状、四角筒状等の建物等の各種の建物を制振対象としてもよい。円筒状、四角筒状等の建物を制振対象とする場合には、例えば、建物の外面と内面の両方に外装材を設け、外装材を質量体として機能させてもよい。
さらに、前記の説明においては、鉄骨構造(S構造)の建物を制振対象としたが、鉄筋コンクリート構造(RC構造)、鉄骨鉄筋コンクリート構造(SRC構造)、木構造等の各種の構造の建物を制振対象として、本発明の制振方法及び制振構造を適用してもよい。
さらに、前記の説明においては、制振装置10に粘弾性系ダンパーを使用したが、弾性体等のように粘性のないものを使用してもよいし、オイルダンパー等を使用してもよい。
1 躯体
2 柱
3 梁
4 MD
5 質量体
6 外装材
7 内側外装材
8 外側外装材
9 外装フレーム
10 制振装置(粘弾性系ダンパー)
11 粘弾性体
12 鋼板
13 ダンパー部
14 第1取付板
15 補強プレート
16 第2取付板
17 補強プレート
18 支持手段(滑り支承)
19 基板
20 可動板
21 地盤

Claims (8)

  1. 既存又は新築の建物を制振する制振方法であって、
    前記建物の躯体面に対向するように質量体を設けて、該質量体を支持手段によって前記建物と異なる動きができるように移動可能に支持し、前記質量体と前記建物の躯体との間を制振装置を介して連結したことを特徴とする制振方法。
  2. 前記質量体を、前記建物の躯体面に前記支持手段を介して前記建物と異なる動きができるように移動可能に支持したことを特徴とする請求項1に記載の制振方法。
  3. 前記質量体を、地盤上に前記支持手段を介して前記建物と異なる動きができるように移動可能に支持したことを特徴とする請求項1に記載の制振方法。
  4. 前記支持手段は、前記質量体を前記建物と異なる動きができるように移動可能に支持する滑り支承、又は球面支承であることを特徴とする請求項2又は3に記載の制振方法。
  5. 前記質量体は、前記建物の躯体面に対向して設けられる外装材であることを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の制振方法。
  6. 前記外装材は、内側外装材の外側に間隔をおいて設けられる外側外装材と、外側外装材を補強する外装フレームより構成され、前記内側外装材を前記建物の躯体面に一体に連結し、前記内側外装材と前記外側外装材との間を前記制振装置を介して連結し、前記外側外装材及び前記外装フレームを前記質量体としたことを特徴とする請求項5に記載の制振方法。
  7. 既存又は新築の建物の躯体面に対向するように設けられる質量体と、該質量体を前記建物と異なる動きができるように移動可能に支持する支持手段と、前記質量体と前記建物の躯体面との間を連結する制振装置とを備えていることを特徴とする制振構造。
  8. 既存の建物の耐震補強方法であって、
    前記既存の建物の躯体面に対向するように質量体を設けて、該質量体を支持手段によって前記既存の建物と異なる動きができるように移動可能に支持し、前記質量体と前記既存の建物の躯体との間を制振装置を介して連結したことを特徴とする耐震補強方法。
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