JP2010261297A - 連層壁を用いた制振構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】連層壁をロッキング運動させ、建築構造物に作用する地震のエネルギーを建築構造物の各層に分散して吸収することができる、連層壁を用いた制振構造を提供すること。
【解決手段】建築構造物に沿って立設する板状の連層壁と、前記連層壁の下部に設けて前記連層壁を支える支承部と、前記建築構造物と前記連層壁との間に配置するダンパーと、前記建築構造物と前記連層壁とを連結する連結材と、により構成し、前記支承部は、前記連層壁の下部に設けた逆三角形状の上支承部と、前記建築構造物の下部又は基礎に設けた下支承部とを、前記上支承部の下端を支点として連結して構成し、前記支点は、連層壁の壁面に平行な面内回転に自在性を有するシアーキーにより構成し、前記連層壁の、壁面の左右両端面に、高さ方向に所定の間隔をあけて複数のダンパーを設け、前記連結材によって、前記連層壁の、壁面の左右両端面と前記建築構造物とを連結することを特徴とする、連層壁を用いた制振構造。
【選択図】図1
【解決手段】建築構造物に沿って立設する板状の連層壁と、前記連層壁の下部に設けて前記連層壁を支える支承部と、前記建築構造物と前記連層壁との間に配置するダンパーと、前記建築構造物と前記連層壁とを連結する連結材と、により構成し、前記支承部は、前記連層壁の下部に設けた逆三角形状の上支承部と、前記建築構造物の下部又は基礎に設けた下支承部とを、前記上支承部の下端を支点として連結して構成し、前記支点は、連層壁の壁面に平行な面内回転に自在性を有するシアーキーにより構成し、前記連層壁の、壁面の左右両端面に、高さ方向に所定の間隔をあけて複数のダンパーを設け、前記連結材によって、前記連層壁の、壁面の左右両端面と前記建築構造物とを連結することを特徴とする、連層壁を用いた制振構造。
【選択図】図1
Description
本発明は、ロッキング運動を行う連層壁を用いた制振構造に関するものである。
従来、建築構造物の制振構造としては、耐震性の連層壁を立設し、連層壁と建築構造物とを、構造用鋼または極低降伏点鋼からなる境界梁で接合して構成する制振構造が知られている。
この制振構造は、境界梁がせん断変形することにより、建築構造物に作用する地震のエネルギーを吸収する。
この制振構造は、境界梁がせん断変形することにより、建築構造物に作用する地震のエネルギーを吸収する。
しかし、従来の制振構造は、大地震動を受けると連層壁の下端部に生じる曲げモーメントやせん断力によって、連層壁そのものが破損してしまう恐れがあった。
本発明の目的は、連層壁をロッキング運動させ、建築構造物の特定層への変形集中を抑制しつつ、作用する地震のエネルギーを建築構造物の各層に分散させて吸収することができる、連層壁を用いた制振構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するためになされた本願の発明は、建築構造物に沿って立設する板状の連層壁と、前記連層壁の下部に設けて前記連層壁を支える支承部と、前記建築構造物と前記連層壁との間に配置するダンパーと、前記建築構造物と前記連層壁とを連結する連結材と、により構成し、前記支承部は、前記連層壁の下部に設けた逆三角形状の上支承部と、前記建築構造物の下部又は基礎に設けた下支承部とを、前記上支承部の下端を支点として連結して構成し、前記支点は、連層壁の壁面に平行な面内回転に自在性を有するシアーキーにより構成し、前記連層壁の、壁面の左右両端面に、高さ方向に所定の間隔をあけて複数のダンパーを設け、前記連結材によって、前記連層壁の、壁面の左右両端面と前記建築構造物とを連結することを特徴とする、連層壁を用いた制振構造を提供する。
本発明は、上記した課題を解決するための手段により、次のような効果の少なくとも一つを得ることができる。
<1>連層壁の支点をシアーキーで構成すると共に、建築構造物と連層壁の連結を連結材によって行うため、連層壁がロッキング運動を行い、地震時に建築構造物に作用するエネルギーを吸収することができる。
<2>支点をシアーキーで構成することにより、地震時に作用するせん断力のみを連層壁に伝達するため、連層壁の下端部の曲げによる破損を防止できる。
<3>支点をシアーキーで構成することにより、地震時に作用するせん断力を確実に連層壁に伝達できるため、連層壁がロッキング運動をしやすくなり、ロッキング運動及びダンパーによる地震エネルギーの吸収効果が向上する。
<4>連層壁面部の高さ方向の複数箇所にダンパーを設けると共に、連結材によって連層壁と建築構造物を連結することにより、建築構造物の特定の層に集中した地震のエネルギーを他層に分散することができるため、建築構造物の特定層破壊を防止できる。
<1>連層壁の支点をシアーキーで構成すると共に、建築構造物と連層壁の連結を連結材によって行うため、連層壁がロッキング運動を行い、地震時に建築構造物に作用するエネルギーを吸収することができる。
<2>支点をシアーキーで構成することにより、地震時に作用するせん断力のみを連層壁に伝達するため、連層壁の下端部の曲げによる破損を防止できる。
<3>支点をシアーキーで構成することにより、地震時に作用するせん断力を確実に連層壁に伝達できるため、連層壁がロッキング運動をしやすくなり、ロッキング運動及びダンパーによる地震エネルギーの吸収効果が向上する。
<4>連層壁面部の高さ方向の複数箇所にダンパーを設けると共に、連結材によって連層壁と建築構造物を連結することにより、建築構造物の特定の層に集中した地震のエネルギーを他層に分散することができるため、建築構造物の特定層破壊を防止できる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
<1>本発明の全体の構成
本発明の連層壁を用いた制振構造は、建築構造物5に沿って立設する連層壁1と、連層壁1を支える支承部2と、連層壁1と建築構造物5の間に配置するダンパー3と、連層壁1と建築構造物5を連結する連結材4からなる。(図1)
以下、各構成部材について詳述する。
本発明の連層壁を用いた制振構造は、建築構造物5に沿って立設する連層壁1と、連層壁1を支える支承部2と、連層壁1と建築構造物5の間に配置するダンパー3と、連層壁1と建築構造物5を連結する連結材4からなる。(図1)
以下、各構成部材について詳述する。
<2>連層壁
連層壁1は、建築構造物5に沿って立設する板体である。
連層壁1は、建築構造物5とほぼ同じ高さであり、建築構造物5の複数層に亘って上下方向に連続する。
本発明の連層壁を用いた制振構造は、連層壁1の両側に位置する建築構造物5を制振するものである。このため、連層壁1は、建物中央部や、異なる建物間に立設する
連層壁1は、コンクリート11を板状に形成し、内部に配置したPC鋼材12を緊張した状態で定着具13によって固定することにより上下方向に圧縮力が付与された、プレストレスコンクリートの板体である。(図2a)
また、連層壁1は、鋼材14をトラス状に組んで板体を構成してもよい。(図2b)
このように構成することにより、連層壁1は高剛性体となる。
連層壁1は、建築構造物5に沿って立設する板体である。
連層壁1は、建築構造物5とほぼ同じ高さであり、建築構造物5の複数層に亘って上下方向に連続する。
本発明の連層壁を用いた制振構造は、連層壁1の両側に位置する建築構造物5を制振するものである。このため、連層壁1は、建物中央部や、異なる建物間に立設する
連層壁1は、コンクリート11を板状に形成し、内部に配置したPC鋼材12を緊張した状態で定着具13によって固定することにより上下方向に圧縮力が付与された、プレストレスコンクリートの板体である。(図2a)
また、連層壁1は、鋼材14をトラス状に組んで板体を構成してもよい。(図2b)
このように構成することにより、連層壁1は高剛性体となる。
<3>支承部
支承部2は、連層壁1を支持するための部材であり、鋼材により構成する。
支承部2は、連層壁1の下部に設ける上支承部21と、建築構造物5の下部又は建築構造物5の基礎に設ける下支承部22と、上支承部21の下端と下支承部22の上端とを連結するシアーキー23からなる。
上支承部21は、連層壁1の下端の一部を底辺として、下方に向けて逆三角形となるように形成する。そして、上支承部21の下端はシアーキー23によって下支承部22と連結するため、連層壁1と上支承部21は、シアーキー23が連層壁1と上支承部21の支点となる。
シアーキー23は、連層壁1の壁面に平行な面内回転に自在性を有する。
支承部2は、連層壁1を支持するための部材であり、鋼材により構成する。
支承部2は、連層壁1の下部に設ける上支承部21と、建築構造物5の下部又は建築構造物5の基礎に設ける下支承部22と、上支承部21の下端と下支承部22の上端とを連結するシアーキー23からなる。
上支承部21は、連層壁1の下端の一部を底辺として、下方に向けて逆三角形となるように形成する。そして、上支承部21の下端はシアーキー23によって下支承部22と連結するため、連層壁1と上支承部21は、シアーキー23が連層壁1と上支承部21の支点となる。
シアーキー23は、連層壁1の壁面に平行な面内回転に自在性を有する。
<4>ダンパー
ダンパー3は、連層壁1と建築構造物5の間に配置し、地震時に作用するエネルギーを吸収するための部材である。
ダンパー3は、フランジ31とウェブ32からなるH鋼であり、フランジ31間に一本又は複数本のスティフナー33を配置したものである。
ダンパー3は、通常構造材用のH鋼や、ウェブ32を極低降伏点鋼により構成したH鋼を用いる。(図3)
ダンパー3は、連層壁1の壁面の左右両端面の、連層壁1と建築構造物5との間に配置し、両フランジ31にそれぞれ、連層壁1、建築構造物5に設けたアンカーボルト34挿通し、ナット35を螺着して固定する。
ダンパー3は、連層壁1の高さ方向に沿って、所定の間隔をあけて配置する。
ダンパー3は、連層壁1と建築構造物5の間に配置し、地震時に作用するエネルギーを吸収するための部材である。
ダンパー3は、フランジ31とウェブ32からなるH鋼であり、フランジ31間に一本又は複数本のスティフナー33を配置したものである。
ダンパー3は、通常構造材用のH鋼や、ウェブ32を極低降伏点鋼により構成したH鋼を用いる。(図3)
ダンパー3は、連層壁1の壁面の左右両端面の、連層壁1と建築構造物5との間に配置し、両フランジ31にそれぞれ、連層壁1、建築構造物5に設けたアンカーボルト34挿通し、ナット35を螺着して固定する。
ダンパー3は、連層壁1の高さ方向に沿って、所定の間隔をあけて配置する。
<5>連結材
連結材4は、連層壁1と建築構造物5を連結するための部材である。
連結材4は、フランジ41とウェブ(スティフナー)42からなる。(図4)
ウェブ42は、一本又は複数本設ける。
連結材4は、ウェブ42が水平になるように、連層壁1の壁面の左右両端面の、連層壁1と建築構造物5との間に配置し、両フランジ41をそれぞれ、連層壁1、建築構造物5にアンカーボルト等により固定する。
連結材4は、連層壁1と建築構造物5を連結するための部材である。
連結材4は、フランジ41とウェブ(スティフナー)42からなる。(図4)
ウェブ42は、一本又は複数本設ける。
連結材4は、ウェブ42が水平になるように、連層壁1の壁面の左右両端面の、連層壁1と建築構造物5との間に配置し、両フランジ41をそれぞれ、連層壁1、建築構造物5にアンカーボルト等により固定する。
<6>ダンパーと連結材の組み合わせ
ダンパー3は、連層壁1と建築構造物5の上下方向の相対変位が発生し、両方のフランジ31にそれぞれ上下逆の方向に力が作用すると、ウェブ32が弾塑性せん断変形する。この弾塑性せん断変形により、地震時に作用するエネルギーを吸収する。スティフナー33は、ウェブ32が座屈するのを防止する。(図4)
連結材4は、連層壁1と建築構造物5を連結すると共に、ウェブ42を水平に配置し、ダンパー3が座屈するのを防止する。
また、ウェブ42を水平に配置するため、連層壁1と建築構造物5の上下方向の相対変位時には、ウェブ42が弾性変形して追従する。
ダンパー3は、連層壁1と建築構造物5の上下方向の相対変位が発生し、両方のフランジ31にそれぞれ上下逆の方向に力が作用すると、ウェブ32が弾塑性せん断変形する。この弾塑性せん断変形により、地震時に作用するエネルギーを吸収する。スティフナー33は、ウェブ32が座屈するのを防止する。(図4)
連結材4は、連層壁1と建築構造物5を連結すると共に、ウェブ42を水平に配置し、ダンパー3が座屈するのを防止する。
また、ウェブ42を水平に配置するため、連層壁1と建築構造物5の上下方向の相対変位時には、ウェブ42が弾性変形して追従する。
[作用]
次に、上記した本発明の構造の作用を説明する。
<1>連層壁のロッキング振動
連層壁1は、シアーキー23を支点として支持されている。このため、建築構造物5が大地震動を受けると、シアーキー23を介して連層壁1にせん断力が作用し、連層壁1がロッキング振動を起こす。(図5)
連層壁1がロッキング振動することによって建築構造物5がゆっくりした周期で振動することになり、大地震時の短い周期の大きな揺れを受け流すことができる。
また、シアーキー23は、水平移動が拘束され、連層壁1の壁面に平行な面内回転に自在性を有するため、連層壁1にはせん断力のみを伝達し、連層壁1下部の曲げモーメントによる破損を防止できる。
次に、上記した本発明の構造の作用を説明する。
<1>連層壁のロッキング振動
連層壁1は、シアーキー23を支点として支持されている。このため、建築構造物5が大地震動を受けると、シアーキー23を介して連層壁1にせん断力が作用し、連層壁1がロッキング振動を起こす。(図5)
連層壁1がロッキング振動することによって建築構造物5がゆっくりした周期で振動することになり、大地震時の短い周期の大きな揺れを受け流すことができる。
また、シアーキー23は、水平移動が拘束され、連層壁1の壁面に平行な面内回転に自在性を有するため、連層壁1にはせん断力のみを伝達し、連層壁1下部の曲げモーメントによる破損を防止できる。
<2>ダンパーの作用
連層壁1がロッキング振動すると、下部を基礎や土台に固定している建築構造物5と連層壁1との間で上下方向の相対変位が発生する。
連層壁1と建築構造物5の相対変位によって、ダンパー3が塑性域のせん断変形を起こす。これによって、連層壁1の変位と、建築構造物5及び連層壁1に作用するエネルギーを吸収する。
連層壁1がロッキング振動するため、連層壁1の下部が固定されている場合に比べて、連層壁1と建築構造物5の相対変位が生じやすく、ダンパー3によるエネルギー吸収も大きくなる。
ダンパー3は、アンカーボルト34及びナット35により固定しており、塑性変形した場合であっても、容易に交換することができ、制振機能を回復することができる。
連層壁1がロッキング振動すると、下部を基礎や土台に固定している建築構造物5と連層壁1との間で上下方向の相対変位が発生する。
連層壁1と建築構造物5の相対変位によって、ダンパー3が塑性域のせん断変形を起こす。これによって、連層壁1の変位と、建築構造物5及び連層壁1に作用するエネルギーを吸収する。
連層壁1がロッキング振動するため、連層壁1の下部が固定されている場合に比べて、連層壁1と建築構造物5の相対変位が生じやすく、ダンパー3によるエネルギー吸収も大きくなる。
ダンパー3は、アンカーボルト34及びナット35により固定しており、塑性変形した場合であっても、容易に交換することができ、制振機能を回復することができる。
<3>特定層破壊の防止
連層壁1は、建築構造物5の複数層に亘って上下方向に連続しており、連結材4によって建築構造物5と連結している。
この構成により、地震時に建築構造物5に作用するエネルギーが特定の層に集中することなく、連層壁1を介して複数の層に分散されることとなり、建築構造物5の特定層破壊を防止できる。
連層壁1は、建築構造物5の複数層に亘って上下方向に連続しており、連結材4によって建築構造物5と連結している。
この構成により、地震時に建築構造物5に作用するエネルギーが特定の層に集中することなく、連層壁1を介して複数の層に分散されることとなり、建築構造物5の特定層破壊を防止できる。
<4>既存建築物への施工
本発明の連層壁を用いた制振構造は、建築構造物5に沿って立設した連層壁1を、支承部2によって支持すると共に、連層壁1と建築構造物5の間にダンパー3及び連結材4を設けるのみである。
このため、建築構造物5が既存の建物であっても、梁の補強やブレース補強のように建築構造物5の内部や開口部の景観を損ねることなく、耐震補強を行うことができる。
本発明の連層壁を用いた制振構造は、建築構造物5に沿って立設した連層壁1を、支承部2によって支持すると共に、連層壁1と建築構造物5の間にダンパー3及び連結材4を設けるのみである。
このため、建築構造物5が既存の建物であっても、梁の補強やブレース補強のように建築構造物5の内部や開口部の景観を損ねることなく、耐震補強を行うことができる。
[その他の形態]
<5>梁による連結
上記においては、連層壁1と建築構造物5は、連結材4により連結したが、これ以外にも梁6を設けて連結してもよい。(図6)
これにより、建築構造物5に作用するエネルギーを、梁6を介して連層壁1に伝達し、建築構造物5の高さ方向に分散されやすくなる。
<5>梁による連結
上記においては、連層壁1と建築構造物5は、連結材4により連結したが、これ以外にも梁6を設けて連結してもよい。(図6)
これにより、建築構造物5に作用するエネルギーを、梁6を介して連層壁1に伝達し、建築構造物5の高さ方向に分散されやすくなる。
<6>背面連結具
また、連層壁1の壁面の横方向の中心部に所定の高さ間隔をもって設けた背面連結具7に梁6を取り付けて建築構造物5と連結してもよい。(図7)
連層壁1の壁面の横方向の中心部はロッキング振動時の上下変位が少なく、背面連結具7が破損することなく、建築構造物5に作用するエネルギーを、梁6を介して連層壁1に分散されやすくなる。
また、連層壁1の壁面の横方向の中心部に所定の高さ間隔をもって設けた背面連結具7に梁6を取り付けて建築構造物5と連結してもよい。(図7)
連層壁1の壁面の横方向の中心部はロッキング振動時の上下変位が少なく、背面連結具7が破損することなく、建築構造物5に作用するエネルギーを、梁6を介して連層壁1に分散されやすくなる。
<1>全体の構成
実施例2の連層壁を用いた制振構造は、実施例1と同様に、連層壁1の一方の建築構造物5に沿って立設する連層壁1と、連層壁1を支える支承部2と、連層壁1と建築構造物5の間に配置するダンパー3と、連層壁1と建築構造物5を連結する連結材4からなる。
そして、連層壁1の一方の端部は、建築構造物5から延設した固定壁8と一体とする。(図8)
連層壁1及び支承部2は実施例1と同様の構成、配置である。
実施例2の連層壁を用いた制振構造は、実施例1と同様に、連層壁1の一方の建築構造物5に沿って立設する連層壁1と、連層壁1を支える支承部2と、連層壁1と建築構造物5の間に配置するダンパー3と、連層壁1と建築構造物5を連結する連結材4からなる。
そして、連層壁1の一方の端部は、建築構造物5から延設した固定壁8と一体とする。(図8)
連層壁1及び支承部2は実施例1と同様の構成、配置である。
<2>固定壁
固定壁8は建築構造物5から延設し、連層壁1に直交して連結する壁体である。
実施例1の連層壁を用いた制振構造は、連層壁1の両側面を建築構造物5に連結するため、建物中央部や、異なる建物間に連層壁1を設置するスペースが必要となる。
しかし、建物端部に連層壁を設置するスペースがある場合には、連層壁1の一方の端面を建築構造物5に連結し、他方は建物構造物5から延設した固定壁8と一体とする。
このように構成することにより、地震時に建築構造物5に作用するエネルギーを特定の層に集中することなく連層壁1に確実に伝達し、連層壁1を介して複数の層に分散されることとなり、建築構造物5の特定層破壊を防止できる。
固定壁8は建築構造物5から延設し、連層壁1に直交して連結する壁体である。
実施例1の連層壁を用いた制振構造は、連層壁1の両側面を建築構造物5に連結するため、建物中央部や、異なる建物間に連層壁1を設置するスペースが必要となる。
しかし、建物端部に連層壁を設置するスペースがある場合には、連層壁1の一方の端面を建築構造物5に連結し、他方は建物構造物5から延設した固定壁8と一体とする。
このように構成することにより、地震時に建築構造物5に作用するエネルギーを特定の層に集中することなく連層壁1に確実に伝達し、連層壁1を介して複数の層に分散されることとなり、建築構造物5の特定層破壊を防止できる。
<3>ダンパー
ダンパー3は、連層壁1と建築構造物5の間に配置し、地震時に作用するエネルギーを吸収するための部材である。
ダンパー3は、フランジ31とウェブ32からなるH鋼のフランジ31間にスティフナー33を配置したものである。
ダンパー3は、通常構造材用のH鋼や、ウェブ32を極低降伏点鋼により構成したH鋼を用いる。(図3)
ダンパー3は、連層壁1の壁面の一方の端面の、連層壁1と建築構造物5との間に配置し、両フランジ31にそれぞれ、連層壁1、建築構造物5に設けたアンカーボルト34を挿通し、ナット35を螺着して固定する。
ダンパー3は、連層壁1の高さ方向に沿って、所定の間隔をあけて配置する。
ダンパー3は、連層壁1と建築構造物5の間に配置し、地震時に作用するエネルギーを吸収するための部材である。
ダンパー3は、フランジ31とウェブ32からなるH鋼のフランジ31間にスティフナー33を配置したものである。
ダンパー3は、通常構造材用のH鋼や、ウェブ32を極低降伏点鋼により構成したH鋼を用いる。(図3)
ダンパー3は、連層壁1の壁面の一方の端面の、連層壁1と建築構造物5との間に配置し、両フランジ31にそれぞれ、連層壁1、建築構造物5に設けたアンカーボルト34を挿通し、ナット35を螺着して固定する。
ダンパー3は、連層壁1の高さ方向に沿って、所定の間隔をあけて配置する。
<4>連結材
連結材4は、連層壁1と建築構造物5を連結するための部材である。
連結材4は、フランジ41とウェブ(スティフナー)42からなる。(図4)
ウェブ42は、一本又は複数本設ける。
連結材4は、ウェブ42が水平になるように、連層壁1の壁面の両端面のうち、ダンパー3を設けた側の端面の、連層壁1と建築構造物5との間に配置し、両フランジ41をそれぞれ、連層壁1、建築構造物5にアンカーボルト等により固定する。
連結材4は、連層壁1と建築構造物5を連結するための部材である。
連結材4は、フランジ41とウェブ(スティフナー)42からなる。(図4)
ウェブ42は、一本又は複数本設ける。
連結材4は、ウェブ42が水平になるように、連層壁1の壁面の両端面のうち、ダンパー3を設けた側の端面の、連層壁1と建築構造物5との間に配置し、両フランジ41をそれぞれ、連層壁1、建築構造物5にアンカーボルト等により固定する。
<5>ダンパーと連結材の組み合わせ
ダンパー3は、連層壁1と建築構造物5の上下方向の相対変位が発生し、両方のフランジ31にそれぞれ上下逆の方向に力が作用すると、ウェブ32が弾塑性せん断変形する。この弾塑性せん断変形により、地震時に作用するエネルギーを吸収する。スティフナー33は、ウェブ32が座屈するのを防止する。(図4)
連結材4は、連層壁1と建築構造物5を連結すると共に、ウェブ42を水平に配置し、ダンパー3が座屈するのを防止する。
また、ウェブ42を水平に配置するため、連層壁1と建築構造物5の上下方向の相対変位時には、ウェブ42が弾性変形して追従する。
また、これ以外にも図示しない梁6を設けて連結してもよい。
ダンパー3は、連層壁1と建築構造物5の上下方向の相対変位が発生し、両方のフランジ31にそれぞれ上下逆の方向に力が作用すると、ウェブ32が弾塑性せん断変形する。この弾塑性せん断変形により、地震時に作用するエネルギーを吸収する。スティフナー33は、ウェブ32が座屈するのを防止する。(図4)
連結材4は、連層壁1と建築構造物5を連結すると共に、ウェブ42を水平に配置し、ダンパー3が座屈するのを防止する。
また、ウェブ42を水平に配置するため、連層壁1と建築構造物5の上下方向の相対変位時には、ウェブ42が弾性変形して追従する。
また、これ以外にも図示しない梁6を設けて連結してもよい。
<6>前面支持具
連層壁1は、建築構造物5の端部に配置する。そして、連層壁1の一方の端部は、建築構造物5から延設した固定壁8と一体とする。(図8)
この構成により、連層壁1には、固定壁8を介して連層壁1の前面方向に、建築構造物5に作用した地震エネルギーが伝達される。
このため、一端を建築構造物5に固定し、連層壁1の横方向に亘って配置して固定した前面支持具9によって、連層壁1の前面方向に作用した地震エネルギーを受け止める。
前面支持具9は、所定の高さ間隔をもって複数本設けてもよい。
連層壁1は、建築構造物5の端部に配置する。そして、連層壁1の一方の端部は、建築構造物5から延設した固定壁8と一体とする。(図8)
この構成により、連層壁1には、固定壁8を介して連層壁1の前面方向に、建築構造物5に作用した地震エネルギーが伝達される。
このため、一端を建築構造物5に固定し、連層壁1の横方向に亘って配置して固定した前面支持具9によって、連層壁1の前面方向に作用した地震エネルギーを受け止める。
前面支持具9は、所定の高さ間隔をもって複数本設けてもよい。
[作用]
次に、上記した実施例2の構造の作用を説明する。
<1>連層壁のロッキング振動
連層壁1は、シアーキー23を支点として支持されている。このため、建築構造物5が大地震動を受けると、シアーキー23を介して連層壁1にせん断力が作用し、連層壁1がロッキング振動を起こす。(図9)
連層壁1がロッキング振動することによって建築構造物5がゆっくりした周期で振動することになり、大地震時の短い周期の大きな揺れを受け流すことができる。
また、シアーキー23は、水平移動が拘束され、連層壁1の壁面に平行な面内回転に自在性を有するため、連層壁1にはせん断力のみを伝達し、連層壁1下部の曲げモーメントによる破損を防止できる。
次に、上記した実施例2の構造の作用を説明する。
<1>連層壁のロッキング振動
連層壁1は、シアーキー23を支点として支持されている。このため、建築構造物5が大地震動を受けると、シアーキー23を介して連層壁1にせん断力が作用し、連層壁1がロッキング振動を起こす。(図9)
連層壁1がロッキング振動することによって建築構造物5がゆっくりした周期で振動することになり、大地震時の短い周期の大きな揺れを受け流すことができる。
また、シアーキー23は、水平移動が拘束され、連層壁1の壁面に平行な面内回転に自在性を有するため、連層壁1にはせん断力のみを伝達し、連層壁1下部の曲げモーメントによる破損を防止できる。
<2>ダンパーの作用
連層壁1がロッキング振動すると、下部を基礎や土台に固定している建築構造物5と連層壁1との間で上下方向の相対変位が発生する。
連層壁1と建築構造物5の相対変位によって、ダンパー3が塑性域のせん断変形を起こす。これによって、連層壁1の変位と、建築構造物5及び連層壁1に作用するエネルギーを吸収する。
連層壁1がロッキング振動するため、連層壁1の下部が固定されている場合に比べて、連層壁1と建築構造物5の相対変位が生じやすく、ダンパー3によるエネルギー吸収も大きくなる。
ダンパー3は、アンカーボルト34及びナット35により固定しており、塑性変形した場合であっても、容易に交換することができ、制振機能を回復することができる。
連層壁1がロッキング振動すると、下部を基礎や土台に固定している建築構造物5と連層壁1との間で上下方向の相対変位が発生する。
連層壁1と建築構造物5の相対変位によって、ダンパー3が塑性域のせん断変形を起こす。これによって、連層壁1の変位と、建築構造物5及び連層壁1に作用するエネルギーを吸収する。
連層壁1がロッキング振動するため、連層壁1の下部が固定されている場合に比べて、連層壁1と建築構造物5の相対変位が生じやすく、ダンパー3によるエネルギー吸収も大きくなる。
ダンパー3は、アンカーボルト34及びナット35により固定しており、塑性変形した場合であっても、容易に交換することができ、制振機能を回復することができる。
<3>特定層破壊の防止
連層壁1は、建築構造物5の複数層に亘って上下方向に連続しており、連結材4及び固定壁8によって建築構造物5と連結している。
この構成により、地震時に建築構造物5に作用するエネルギーが特定の層に集中することなく、連層壁1を介して複数の層に分散されることとなり、建築構造物5の特定層破壊を防止できる。
連層壁1は、建築構造物5の複数層に亘って上下方向に連続しており、連結材4及び固定壁8によって建築構造物5と連結している。
この構成により、地震時に建築構造物5に作用するエネルギーが特定の層に集中することなく、連層壁1を介して複数の層に分散されることとなり、建築構造物5の特定層破壊を防止できる。
<4>既存建築物への施工
本発明の連層壁を用いた制振構造は、建築構造物5に沿って立設した連層壁1を、支承部2によって支持すると共に、連層壁1と建築構造物5の間にダンパー3、連結材4及び固定壁8を設けるのみである。
このため、建築構造物5が既存の建物であっても、梁の補強やブレース補強のように建築構造物5の内部や開口部の景観を損ねることなく、耐震補強を行うことができる。
本発明の連層壁を用いた制振構造は、建築構造物5に沿って立設した連層壁1を、支承部2によって支持すると共に、連層壁1と建築構造物5の間にダンパー3、連結材4及び固定壁8を設けるのみである。
このため、建築構造物5が既存の建物であっても、梁の補強やブレース補強のように建築構造物5の内部や開口部の景観を損ねることなく、耐震補強を行うことができる。
[その他の形態]
<5>背面連結具
連層壁1の壁面の横方向の中心部に所定の高さ間隔をもって設けた背面連結具7に梁6を取り付けて建築構造物5と連結してもよい。(図10)
連層壁1の壁面の横方向の中心部はロッキング振動時の上下変位が少なく、背面連結具7が破損することなく、建築構造物5に作用するエネルギーを、梁6を介して連層壁1に分散されやすくなる。
<5>背面連結具
連層壁1の壁面の横方向の中心部に所定の高さ間隔をもって設けた背面連結具7に梁6を取り付けて建築構造物5と連結してもよい。(図10)
連層壁1の壁面の横方向の中心部はロッキング振動時の上下変位が少なく、背面連結具7が破損することなく、建築構造物5に作用するエネルギーを、梁6を介して連層壁1に分散されやすくなる。
1 連層壁
11 コンクリート
12 PC鋼材
13 定着具
14 鋼材
2 支承部
21 上支承部
22 下支承部
23 シアーキー
3 ダンパー
31 フランジ
32 ウェブ
33 スティフナー
34 アンカーボルト
35 ナット
4 連結材
41 フランジ
42 ウェブ
5 建築構造物
6 梁
7 背面連結具
8 固定壁
11 コンクリート
12 PC鋼材
13 定着具
14 鋼材
2 支承部
21 上支承部
22 下支承部
23 シアーキー
3 ダンパー
31 フランジ
32 ウェブ
33 スティフナー
34 アンカーボルト
35 ナット
4 連結材
41 フランジ
42 ウェブ
5 建築構造物
6 梁
7 背面連結具
8 固定壁
Claims (5)
- 建築構造物に沿って立設する板状の連層壁と、前記連層壁の下部に設けて前記連層壁を支える支承部と、前記建築構造物と前記連層壁との間に配置するダンパーと、前記建築構造物と前記連層壁とを連結する連結材と、により構成し、
前記支承部は、前記連層壁の下部に設けた逆三角形状の上支承部と、前記建築構造物の下部又は基礎に設けた下支承部とを、前記上支承部の下端を支点として連結して構成し、
前記支点は、連層壁の壁面に平行な面内回転に自在性を有するシアーキーにより構成し、
前記連層壁の、壁面の左右両端面に、高さ方向に所定の間隔をあけて複数のダンパーを設け、
前記連結材によって、前記連層壁の、壁面の左右両端面と前記建築構造物とを連結することを特徴とする、
連層壁を用いた制振構造。 - 建築構造物に沿って立設する板状の連層壁と、前記連層壁の下部に設けて前記連層壁を支える支承部と、前記建築構造物と前記連層壁との間に配置するダンパーと、前記建築構造物と前記連層壁とを連結する連結材と、により構成し、
前記支承部は、前記連層壁の下部に設けた逆三角形状の上支承部と、前記建築構造物の下部又は基礎に設けた下支承部とを、前記上支承部の下端を支点として連結して構成し、
前記支点は、連層壁の壁面に平行な面内回転に自在性を有するシアーキーにより構成し、
前記連層壁は、
壁面の一方の端面に、高さ方向に所定の間隔をあけて複数のダンパーを設け、前記連結材によって、前記端面と前記建築構造物とを連結し、
壁面の他方の端部は、前記建築構造物から延設した固定壁と連結することを特徴とする、
連層壁を用いた制振構造。 - 請求項1又は請求項2に記載の制振構造において、前記連層壁は、前記連層壁の内部に高さ方向に平行に配置したPC鋼材に緊張力を付与した、プレストレストコンクリートからなることを特徴とする、連層壁を用いた制振構造。
- 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の制振構造において、前記連層壁の壁面の水平方向中央に連結具を設け、前記連結具と前記建築構造物とを梁によって連結することを特徴とする、連層壁を用いた制振構造。
- 請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の制振構造において、前記連層壁の、前記ダンパーを設けた端面と前記建築構造物とを、複数の梁によって連結することを特徴とする、連層壁を用いた制振構造。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN107386480A (zh) * | 2017-07-28 | 2017-11-24 | 华侨大学 | 一种局部摇晃柱自减振结构 |
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JP2020117924A (ja) * | 2019-01-23 | 2020-08-06 | 株式会社フジタ | 建物の架構 |
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-
2010
- 2010-03-26 JP JP2010073278A patent/JP2010261297A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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