JP2007056623A - ユニット式建物 - Google Patents

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Abstract


【課題】少ない数の制振装置付き建物ユニットで効率的に制振を行えるユニット式建物を提供すること。
【解決手段】略直方体状に形成された骨組みを有する標準建物ユニット32〜39と、略直方体状に形成された骨組みを有し制振装置20が設けられた制振装置付き建物ユニット31とを組み合わせてユニット式建物1を施工する。そして、制振装置付き建物ユニット31は、その床部を基礎2に接合し、かつ、4辺を標準建物ユニット31に囲まれて配置されるとともに、これらの隣接する標準建物ユニット32〜39との間で接合部材を用いて互いに連結される。地震等によってユニット式建物1が揺れると、建物全体の振動を制振装置付き建物ユニット31の制振装置20で集中して吸収することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、略直方体状に形成された骨組みを有する標準建物ユニットと、略直方体状に形成された骨組みを有し制振装置が設けられた制振装置付き建物ユニットとを組み合わせて施工されるユニット式建物に関する。
四隅に立設される4本の柱と、これらの柱の上端間同士または下端間同士をそれぞれ結
合する梁を有し略直方体状に形成された骨組みを備えた建物ユニットを複数組み合わせて施工されるユニット式建物が知られている。
このユニット式建物には、地震等から建物を守るために制振装置を備えたものがある。制振装置を備えたユニット式建物として、従来では、複数の建物ユニットのうち外に面して配置された複数の建物ユニットの外側、つまり、外部に面している部分にそれぞれ補強材を設け、これらの補強材に制振装置をそれぞれ設けた構造がある(例えば、特許文献1)。
特開2005−23596号公報
しかしながら、特許文献1で示される従来例では、制振装置が建物の外側に面して配置されているので、制振装置付き建物ユニットを複数配置しなければならない。
制振装置付き建物ユニットは制振装置のない標準建物ユニットとは構造が複雑になり、制振装置の設置のためのコストがかかるという不都合が生じる。
本発明の目的は、少ない数の制振装置付き建物ユニットで効率的に制振を行えるユニット式建物を提供することにある。
本発明のユニット式建物は、図を参照して説明すると、柱11及び梁12,13から略直方体状に形成された骨組み14を有する標準建物ユニット32〜39と、柱11及び梁12,13から略直方体状に形成された骨組み14を有し制振装置20,70が設けられた制振装置付き建物ユニット31,61とを組み合わせて施工されるユニット式建物1,5であって、前記制振装置付き建物ユニット31,61は、その床部を基礎2に接合し、かつ、少なくとも2辺を前記標準建物ユニット32〜39に隣接するとともに、これらの隣接する標準建物ユニット32〜39との間で接合部材を用いて互いに連結されることを特徴とする。
この発明によれば、地震等で建物全体が揺れると、複数の標準建物ユニットの振動が制振装置付き建物ユニットの側部に伝達される。この制振装置付き建物ユニットは、その床部が基礎に接合されているため、振動が集中することになるが、制振装置付き建物ユニットに集中する振動は制振装置で制動されて弱められることになる。
そのため、本発明では、複数の標準建物ユニットに少なくとも2辺が隣接するように制振装置付き建物ユニットを配置したから、建物全体の振動を制振装置付き建物ユニットで集中して効率的に制動できるので、制振装置付き建物ユニットの数を少なくすることができる。
本発明では、前記制振装置は振動を吸収するダンパ22,74を備え、このダンパ22,74は前記制振装置付き建物ユニットの隣り合う壁面にそれぞれ設けられている構成が好ましい。
この発明によれば、地震等で水平面内の互いに直交する2方向に建物全体が振動しても、この振動を隣り合う壁面に配置されるダンパ22,74により効率的に吸収することができる。
前記制振装置付き建物ユニットは前記柱から所定間隔離れた間柱15を備え、この間柱15と前記柱との間に設けられた軸材21に前記ダンパ22が設けられている構成が好ましい。
この発明では、地震等で制振装置付き建物が振動すると、この振動が間柱と柱との間に設けられた軸材の軸方向に沿った伸縮運動に伝達され、この伸縮運動がダンパで吸収される。
そのため、制振装置を軸材とダンパとを備えて構成したので、装置の構造を簡易なものとすることができる。
前記骨組みの前記柱と前記間柱とのそれぞれ下方に延出して前記基礎に緊締されるアンカーボルト16が設けられている構成が好ましい。
この発明では、骨組みの柱と間柱との下方に延出して設けられたアンカーボルトが基礎に緊締されているので、地震等の際に制振装置付き建物ユニットに振動が伝達されると、基礎からの振動が間柱と柱とにそれぞれ確実に伝達されることになる。そして、間柱と柱とに伝達された振動は軸材を介してダンパに集中して伝達され、このダンパで振動が効率的に吸収される。
前記制振装置付き建物ユニットの上階に前記標準建物ユニット41〜49が配置され、この上階の標準建物ユニットと前記制振装置付き建物ユニットとは互いに連結されている構成が好ましい。
この発明では、制振装置付き建物ユニットの水平方向に隣接する標準建物ユニットから伝達される振動だけでなく、制振装置付き建物ユニットの上に配置される標準建物ユニットから伝達される振動も制振装置で集中的に制動させることができる。そのため、複数階の建物であっても、少ない数の制振装置付き建物ユニットを利用して制振させることができる。
前記制振装置付き建物ユニットは、少なくとも前記柱と前記梁とがピン接合され、前記標準建物ユニットの前記柱と前記梁とは全て剛接合されている構成が好ましい。
この発明では、制振装置付き建物ユニットが振動する際に、少なくとも柱と梁とが回動するために制振装置への振動が伝えやすくなり、制振装置を効率的に作動させることができる。そして、標準建物ユニットの柱と梁とが剛接合(ラーメン接合)となっているから、建物自体の強度を維持することができる。
前記制振装置付き建物ユニットは天井面に前記ダンパが設けられている構成が好ましい。
この発明では、隣り合う壁面に加えて天井面にもダンパを設けることで、互いに直交する3方面での制振を行うことができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。ここで、各実施形態の説明において同一構成要素は同一符号を付して説明を省略する。
図1から図5は第1実施形態が示されている。
図1は第1実施形態にかかるユニット式建物を示す分解斜視図である。
図1において、ユニット式建物1は、基礎2の上に設けられた9個の下階建物ユニット31〜39と、これらの下階建物ユニット31〜39の上に設けられた9個の上階建物ユニット41〜49と、これらの上階建物ユニット41〜49の上に設けられた図示しない屋根とを備えて構成されている。
これらの下階建物ユニット31〜39は、前後左右に3個ずつ配置されており、このうち中心の下階建物ユニット31は制振装置付き建物ユニットであり、残り8個の下階建物ユニット32〜39は標準建物ユニットである。そして、上階建物ユニット41〜49は、それぞれ下階建物ユニット31〜39の直上に配置されており、これらの上階建物ユニット41〜49は、それぞれ標準建物ユニットである。
図2には標準建物ユニットの骨組みが示されている。
図2において、下階建物ユニット32〜39及び上階建物ユニット41〜49は、四隅に立設された4本の柱11と、これらの柱11の上端間同士を結合する各2本の長辺天井梁12A及び短辺天井梁12Bを含む天井梁12と、柱11の下端間同士を結合する各2本の長辺床梁13A及び短辺床梁13Bを含む床梁13とを有する骨組み14を備えた標準建物ユニットである。これらの柱11と、天井梁12と、床梁13との間は互いに溶接、その他の手段によってラーメン接合(剛接合)されている。
天井梁12の互いに対向する長辺天井梁12Aの間には、所定間隔で複数本の図示しない天井小梁が架けわたされている。床梁13の互いに対向する長辺床梁13Aの間には、所定間隔で複数本の図示しない根太が架けわたされている。そして、骨組み14には、予め工場で、図示しない内壁、外壁、サッシ窓、天井面材や床面材、その他の艤装部材等が取り付けられている。
下階建物ユニット32〜39の4本の柱11の下方には基礎2に締結されるアンカーボルト(図示せず)がそれぞれ設けられている。
図3には制振装置付き建物ユニットである下階建物ユニット31の骨組みが示されている。図4には下階建物ユニット31が基礎2に取り付けられた状態が示されている。
図3及び図4において、下階建物ユニット31は標準建物ユニットと同じ骨組み14と、4本の柱11のうち1本の柱11に対してそれぞれ所定間隔離れて配置された2本の間柱15と、骨組み14の柱11と間柱15とのそれぞれ下方に延出して設けられ基礎2に緊締されるアンカーボルト16とを備えて構成されている。これらの間柱15と4本の柱11との下端側にそれぞれ設けられ基礎2に緊締されるアンカーボルト16とを備えて構成されている。このアンカーボルト16は基礎2の表面に形成された凹部(図示せず)に挿入されるとともに、この凹部に収納されたグラウト材にアンカーボルト16が係止される。
そして、骨組み14には、予め工場で、図示しない内壁、外壁、サッシ窓、天井面材や床面材、その他の艤装部材等が取り付けられている。
間柱15は、その上端部が天井梁12と接合され、その下端部が床梁13と接合されている。
間柱15の間に配置される柱11の上端部と天井梁12との間はピン接合され、他の柱11の上端部と天井梁12との間、4本の柱11の下端部と床梁13との間はそれぞれラーメン接合されている。ここで、ピン接合とは、柱11の上端部にプレート17を接合し、このプレート17をボルト18で天井梁12に連結するもので、柱11の上端部と天井梁12とは多少の相対移動が許容される。
以上の構造の建物ユニット31〜39は、柱11の頂部に図示しない係合ピンが突出して形成され、これらの係合ピンには図示しない連結プレートの係合孔が形成されることで、左右の建物ユニット31〜39が互いに連結される。そして、建物ユニット41〜49は、柱11の下端部に形成された図示しない係合孔が係合ピンと係合することで、上下の建物ユニット31〜39,41〜49が互いに連結される。本実施形態では、係合ピンや連結プレートがユニット相互間を連結する接合部材として機能する。
間柱15と柱11との間には制振装置20が設けられている。この制振装置20は互いに直交する3方向の振動を吸収するために建物ユニットの隣り合う2面に配置されており、これらの2面は下階建物ユニット33,36に隣接する。
この制振装置20は間柱15の下端部と柱11の上端部との間に斜めに設けられた軸材21と、この軸材21の途中に設けられ振動を吸収するダンパ22とを備えており、このダンパ22及び軸材21は制振装置付き建物ユニット31の隣り合う壁面にそれぞれ設けられている。
軸材21は、略直線上に配置された2本の鋼材から形成されており、これらの鋼材の端部同士にダンパ22が連結されている。
このダンパ22はケーシングに弾性部材が収納された構造であり、この弾性部材は軸材21からの力によって変形し、軸材21からの力から開放されると元の形状に戻るものである。この弾性部材は、例えば、天然ゴムや合成ゴム、軟質塩化ビニル樹脂等の軟質合成樹脂等や、ゴムや合成樹脂を発泡させた発泡体等から形成される。
なお、第1実施形態では、制振装置付き建物ユニットは図3に示される構造のものに限定されるものではなく、図5に示されるように制振装置20が2つの壁面に加え天井面に設けられた構造のものでもよい。
図5に示される通り、制振装置付き建物ユニットである下階建物ユニット31は、長辺天井梁12Aの間に中間梁19が架設され、この中間梁19と短辺天井梁12Bとの間には制振装置20が設けられている。
この制振装置20は短辺天井梁12Bの柱11側に位置する一端部と中間梁19の他端部との間に斜めに設けられた軸材21と、この軸材21の途中に設けられ振動を吸収するダンパ22とを備えており、このダンパ22及び軸材21は制振装置付き建物ユニット31の天井面に設けられている。
第1実施形態においては、地震等によってユニット式建物1の全体が揺れると、建物1階の中央部分に配置されている下階建物ユニット31に基礎2や隣接する下階建物ユニット32〜39、さらに上階建物ユニット41〜49から互いに直交する3方向の振動が伝達される。
すると、下階建物ユニット31は、その床部が基礎2にアンカーボルト16を介して接合されており、柱11の上端部と天井梁12との間がピン接合されているので、建物全体の振動が2カ所あるいは3カ所に配置された制振装置20に集中する。これらの制振装置20に伝達される振動により軸材21が伸縮し、その伸縮に伴う力がダンパ22に伝達されるが、この伸縮の力はダンパ22で吸収される。
以上のような第1実施形態によれば以下の効果がある。
(1)柱11及び梁12,13から略直方体状に形成された骨組み14を有する標準建物ユニット32〜39,41〜49と、柱11及び梁12,13から略直方体状に形成された骨組み14を有し制振装置20が設けられた制振装置付き建物ユニット31とを組み合わせてユニット式建物1を施工する。そして、制振装置付き建物ユニット31は、その床部を基礎2に接合し、かつ、4辺を標準建物ユニット32〜39に囲まれて配置されるとともに、これらの隣接する標準建物ユニット32〜39との間で接合部材を用いて互いに連結される構成である。そのため、地震等によってユニット式建物1が揺れると、建物全体の振動を制振装置付き建物ユニット31の制振装置20で集中して吸収することができるので、1個の制振装置付き建物ユニット31で建物全体を効率的に制振することができる。
(2)制振装置20は振動を吸収するダンパ22を備え、このダンパ22は制振装置付き建物ユニット31の互いに直交する壁面に配置されている。そのため、地震等で水平面内の互いに直交する2方向に建物全体が振動しても、この振動を効率的に制振装置20のダンパ22で吸収することができる。
(3)制振装置20は、柱11から所定間隔離れた間柱と柱11との間に斜めに設けられた軸材21にダンパ22が設けられた構造である。地震等で制振装置付き建物31が振動すると、この振動が間柱15と柱11との間に設けられた軸材21の軸方向に沿った伸縮運動に伝達され、この伸縮運動がダンパ22で効率的に吸収される。そのため、制振装置20を軸材21とダンパ22とを備えた簡易な構造とすることができる。
(4)骨組み14の柱11と間柱15とのそれぞれ下方に延出して基礎2に緊締されるアンカーボルト16が設けられているから、地震等の際に制振装置付き建物ユニット31に振動が伝達されると、基礎2からの振動が間柱15と柱11とにそれぞれ確実に伝達されることになる。そのため、間柱15と柱11とに伝達された振動は軸材21を介してダンパ22に集中して伝達され、このダンパ22で振動が効率的に吸収される。
(5)制振装置付き建物ユニット31の上階に標準建物ユニットである上階建物ユニット41が配置され、この上階建物ユニット41と制振装置付き建物ユニット31とは互いに連結されている。そのため、制振装置付き建物ユニット31の水平方向に隣接する標準建物ユニット32〜39から伝達される振動だけでなく、上に配置される上階建物ユニット41から伝達される振動も制振装置20で集中的に吸収することができるから、2階建ての建物であっても、1個の制振装置付き建物ユニット31を利用して効率的に制振させることができる。
(6)制振装置付き建物ユニット31は、柱11が床部の梁との間で剛接合(ラーメン接合)され、天井部との間でピン接合されている。そのため、制振装置付き建物ユニット31で振動する際に、柱11と天井部とが回動するために制振装置20への振動が伝えやすくなり、制振装置20を効率的に作動させることができる。
(7)制振装置付き建物ユニット31は天井面にダンパ22が設けられているから、隣り合う壁面に加えて天井面にもダンパ22を合計3カ所設けることで、互いに直交する3方面での制振を行うことができる。
次に、本発明の第2実施形態を図6から図8に基づいて説明する。
第2実施形態は制振装置付き建物ユニットの構成が第1実施形態とは異なり、他の構成は第1実施形態と同じである。
図6は第2実施形態にかかるユニット式建物5を示す斜視図であり、図7はユニット式建物5の平面図である。
図6及び図7において、ユニット式建物5は、基礎2の上に設けられた6個の下階建物ユニット61,35〜39と、これらの下階建物ユニット61,35〜39の上に設けられた6個の上階建物ユニット41,45〜49と、これらの上階建物ユニット41,45〜49の上に設けられた図示しない屋根とを備えて構成されている。水平方向に並ぶ建物ユニットは接合部材としての連結プレート51を介して互いに接合されている。
下階建物ユニット35〜39及び上階建物ユニット41,45〜49は標準建物ユニットであり、下階建物ユニット61は制振装置付き建物ユニットである。
図8の(A)には標準建物ユニットである下階建物ユニット35〜39及び上階建物ユニット41,45〜49の骨組みの概略構成が示され、(B)には制振装置付き建物ユニットである下階建物ユニット61の概略構成が示されている。
図8(A)において、下階建物ユニット35〜39及び上階建物ユニット41,45〜49では、天井梁12A,12Bの接合部と柱11の上端部とが剛接合されており、油化梁13A,13Bの接合部と柱11の下端部とが剛接合されている。
図8(B)において、下階建物ユニット61では、天井梁12A,12Bの接合部と柱11の上端部とがピン接合されており、床梁13A,13Bの接合部と柱11の下端部とがピン接合されている。これらのピン接合の構造は図3で示される柱11の上端部と天井梁12との接合構造と同じものである。なお、柱11の下端部には図示しないアンカーボルトが設けられている。
下階建物ユニット61では、制振装置70が隣合う壁面にそれぞれ設けられている。なお、制振装置70は図8(B)の想像線で示される通り、天井面に設けられるものであってもよい。
制振装置70は、例えば、制振ゴムからパネル状に成形される。
第2実施形態においては、地震等によってユニット式建物5の全体が揺れると、建物1階に配置されている下階建物ユニット61に基礎2や隣接する下階建物ユニット35〜39、さらに上階建物ユニット41,45〜49から互いに直交する3方向の振動が伝達される。
すると、下階建物ユニット61では、建物全体の振動が2カ所に配置された制振装置70に集中する。これらの制振装置70では、伝達される振動が吸収される。
以上のような第2実施形態によれば、第1実施形態の(1)〜(2)、(4)〜(5)の効果に加えて以下の効果がある。
(8)制振装置付き建物ユニットである下階建物ユニット61では、天井梁12A,12Bの接合部と柱11の上端部との接合、並びに、床梁13A,13Bの接合部と柱11の下端部との接合がそれぞれピン接合であるため、隣接する建物ユニットから伝達される振動をより効率よく吸収することができる。
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、前記実施形態では、制振装置付きの階建物ユニット31,61の前後左右に隣接して3個又は4個の標準的な下階建物ユニット33,35,36,38が配置されているが、本発明では、標準建物ユニットの振動を制振装置付き建物ユニットに伝達できるものであれば前述の構成に限定されるものではなく、例えば、図9及び図10に示される通り、1個の制振装置付きの下階建物ユニット31と3個の標準的な下階建物ユニット35,37,38とを備えて建物の1階部分を構成し、下階建物ユニット35,38に面して制振装置20を配置した構成でもよい。また、制振装置20は1本の柱11から互いに離隔した位置に配置される構成でもよい。
また、本発明のユニット式建物1,5は2階建てに限定されるものではなく1階建てあるいは3階建てにも適用できる。
さらに、制振装置付きの下階建物ユニット31,61は、間柱15の下方側に延出したアンカーボルトを省略することができる。
さらに、ユニット式建物を多くの建物ユニットから構成する場合において、制振装置付き建物ユニット31,61は1個に限定されるものではなく、複数を用いてもよい。
本発明は、住宅等の建物や、店舗等の建物に利用できる。
本発明の第1実施形態にかかるユニット式建物を示す分解斜視図である。 標準建物ユニットの骨組みを示す斜視図である。 制振装置付き建物ユニットの骨組みを示す斜視図である。 制振装置付き建物ユニットが基礎に取り付けられた状態を示す断面図である。 第1実施形態の異なる構造の制振装置付き建物ユニットの骨組みを示す斜視図である。 本発明の第2実施形態にかかるユニット式建物を示す斜視図である。 第2実施形態にかかるユニット式建物の平面図である。 (A)は標準建物ユニットの骨組みの概略構成を示す斜視図、(B)は制振装置付きユニット式建物の骨組みの概略構成を示す斜視図である。 本発明の変形例にかかるユニット式建物を示す斜視図である。 変形例にかかるユニット式建物の平面図である。
符号の説明
1,5 ユニット式建物
11 柱
12 天井梁
12A 長辺天井梁
12B 短辺天井梁
13 床梁
13A 長辺床梁
13B 短辺床梁
14 骨組み
15 間柱
16 アンカーボルト
20,70 制振装置
21 軸材
22 ダンパ
31,61 下階建物ユニット(制振装置付き建物ユニット)
32〜39 下階建物ユニット(標準建物ユニット)
41〜49 上階建物ユニット(標準建物ユニット)
51 連結プレート(接合部材)

Claims (7)

  1. 柱及び梁から略直方体状に形成された骨組みを有する標準建物ユニットと、柱及び梁から略直方体状に形成された骨組みを有し制振装置が設けられた制振装置付き建物ユニットとを組み合わせて施工されるユニット式建物であって、
    前記制振装置付き建物ユニットは、その床部を基礎に接合し、かつ、少なくとも2辺を前記標準建物ユニットに隣接するとともに、これらの隣接する標準建物ユニットとの間で接合部材を用いて互いに連結されることを特徴とするユニット式建物。
  2. 請求項1に記載されたユニット式建物において、
    前記制振装置は振動を吸収するダンパを備え、このダンパは前記制振装置付き建物ユニットの隣り合う壁面にそれぞれ設けられていることを特徴とするユニット式建物。
  3. 請求項2に記載されたユニット式建物において、
    前記制振装置付き建物ユニットは前記柱から所定間隔離れた間柱を備え、この間柱と前記柱との間に設けられた軸材に前記ダンパが設けられていることを特徴とするユニット式建物。
  4. 請求項3に記載されたユニット式建物において、
    前記骨組みの前記柱と前記間柱とのそれぞれ下方に延出して前記基礎に緊締されるアンカーボルトが設けられていることを特徴とするユニット式建物。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載されたユニット式建物において、
    前記制振装置付き建物ユニットの上階に前記標準建物ユニットが配置され、この上階の標準建物ユニットと前記制振装置付き建物ユニットとは互いに連結されていることを特徴とするユニット式建物。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載されたユニット式建物において、
    前記制振装置付き建物ユニットは、少なくとも前記柱と前記梁とがピン接合され、前記標準建物ユニットの前記柱と前記梁とは全て剛接合されていることを特徴とするユニット式建物。
  7. 請求項2から請求項6のいずれかに記載されたユニット式建物において、
    前記制振装置付き建物ユニットは天井面に前記ダンパが設けられていることを特徴とするユニット式建物。
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