JP2009047193A - ダンパー装置および構造物 - Google Patents

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Abstract

【課題】比較的簡単かつ安価に製造でき、かつ初期の性能が維持できるダンパー装置、および構造物を提供すること。
【解決手段】せん断パネル14の表面に絶縁材17や空隙を介して充填コンクリート13が配置され、この充填コンクリート13によってせん断パネル14の面外変形が規制されることで、せん断パネル14に縦横のリブを溶接接合する必要がなく、溶接時の熱による力学的性質の変化や局部的な応力集中が防止でき、金属疲労が生じにくい良好な変形性能が得られ、エネルギー吸収性能に優れたダンパー装置10が実現できる。そして、溶接が不要にできることから、鋼材の数量を削減できるとともに、鋼管12(拘束手段)に充填する充填コンクリート13やモルタルで面外変形規制手段が構成されるので、比較的容易かつ安価にダンパー装置10が製造でき、製造コストの低減を図ることができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、ダンパー装置および構造物に関し、詳しくは、建築分野や土木分野、機械分野等における構造物や工作物の振動(地震や風等に起因するものや交通振動、機械振動等)を抑制するために用いられるダンパー装置、およびダンパー装置を備えた構造物に関する。
従来、構造物や工作物の振動を抑制することを目的とした各種のダンパー装置が広く利用されている。このようなダンパー装置の一例として、建築分野において建築物の地震応答を低減させるために利用される制振壁(制振パネル)が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の制振壁は、建築物において柱および梁で囲まれた矩形枠内に配置されてその四周が柱、梁に接合される鋼板と、この鋼板の表面に溶接接合された補強用の縦リブおよび横リブとを有して構成されている。このような制振壁では、地震動を受けて建築物の各階に層間変形が生じた場合に、鋼板がせん断力を負担してせん断降伏することで、つまり弾塑性の応力−変形関係(履歴ループ)に沿って挙動することで、履歴ループに応じたエネルギー吸収(履歴減衰)能力が発揮されるようになっている。このような履歴減衰能力を有した制振壁を組み込むことによって、建築物における地震時の振動低減が実現可能になっている。そして、鋼板の側面に補強用の縦リブおよび横リブが各々所定の間隔で溶接接合されていることで、せん断変形した鋼板の面外方向への座屈が防止でき、大きな変形領域においても安定した制振壁の挙動が確保できるようになっている。
実開平7−29226号公報
しかしながら、前記特許文献1に記載された従来の制振壁では、鋼板の面外座屈を有効に防止するためには、比較的狭い間隔で縦リブや横リブを溶接接合する必要があることから、溶接に要する加工工数や鋼材数量が増大し、製造コストの低減を図ることが困難であるという問題がある。さらに、溶接時の熱によって鋼板の金属組織が変化してしまい、設計時に期待したせん断変形性能や履歴減衰性能が得られない可能性や、金属疲労に伴う亀裂が生じやすくなって継続使用の耐久性が低下する可能性もある。
また、従来の制振壁では、比較的狭い間隔で縦リブや横リブを配置したとしても、これらのリブで囲まれた内部の鋼板は、面外方向への変形が規制されていないため、繰り返しのせん断変形が作用すると局部的な面外座屈の発生が避けられず、金属疲労が生じて性能低下を招いてしまうという問題もある。
本発明の目的は、比較的簡単かつ安価に製造でき、かつ初期の性能が維持できるダンパー装置、およびダンパー装置を備えた構造物を提供することにある。
本発明のダンパー装置は、構造物において互いに相対移動が生じうる一対の対象位置の間に取り付けられ、当該相対移動に伴って減衰力を発揮するダンパー装置であって、前記一対の対象位置同士を結ぶ第1軸と前記相対移動の方向に沿った第2軸とに略平行な平板状に形成され、互いに対向する一対の第1端縁部側が前記対象位置に固定されるパネル体と、前記パネル体における前記第1端縁部と交差した一対の第2端縁部に固定され、当該パネル体の両面から厚さ方向に突出して設けられた端縁補強体と、前記パネル体における両面の略全面に沿って設けられ、当該パネル体の面外方向への変形を規制する面外変形規制手段と、前記パネル体の両面と前記面外変形規制手段との付着を防止する付着防止手段と、前記端縁補強体と前記面外変形規制手段とを所定距離だけ離隔させる離隔手段とを備え、前記対象位置間に相対移動が生じた際に、前記付着防止手段を介して対向する前記面外変形規制手段により面外変形が規制された状態で前記パネル体が面内にせん断変形し、このせん断変形に応じた減衰力が発揮されるとともに、当該パネル体のせん断変形に伴って変形する前記端縁補強体と前記面外変形規制手段との接触が前記離隔手段により防止されることを特徴とすることを特徴とする。
以上の本発明によれば、面外変形規制手段によりパネル体の面外変形を規制するとともに、付着防止手段を介することでパネル体のせん断変形を拘束せず、パネル体の略全体がせん断変形して減衰力が発揮できるとともに、面外座屈や局部変形が防止でき、エネルギー吸収性能の優れたダンパー装置が実現できる。そして、パネル体の表面に付着防止手段を介して配置した面外変形規制手段によってパネル体の面外変形を規制したことで、従来の制振壁のようにパネル体に縦横のリブを溶接接合する必要がないため、溶接時の熱による力学的性質の変化や局部的な応力集中が防止でき、金属疲労が生じにくい良好な変形性能が得られる。さらに、溶接が不要にできることから、製造技術や製造設備を比較的簡単なものにすることができ、製造コストの低減を図ることができる。また、従来の制振壁では、縦横のリブで囲まれた部分のパネル体に関し、面外変形が生じないようにするために、幅厚比B/t(Bはリブ間隔、tはパネル体の板厚)の制限があった(例えば、B/t<25)のに対し、本発明によれば、実質的にパネル体の幅厚比B/tの上限をなくすことができ、幅厚比B/tが25を大きく上回った場合でも、前述のように面外座屈を防止して変形性能を確保することができる。
また、パネル体に端縁補強体を固定したことで、パネル体が負担するせん断力と釣り合う軸力(曲げモーメント)を端縁補強体で負担し、ダンパー装置全体としての曲げ−せん断機構が構成できる。そして、端縁補強体と面外変形規制手段との間に離隔手段を設け、変形した際の端縁補強体が面外変形規制手段に接触しないようになっているので、パネル体や端縁補強体に局部的な応力が発生することがなく、ダンパー装置の曲げ−せん断機構が確保でき、ダンパー装置の挙動を安定化することができる。
なお、パネル体が第1軸と第2軸とに「略平行に」形成される状態とは、第1軸および第2軸の両軸を含む平面と平行にパネル体が形成された状態、あるいは第1軸および第2軸の少なくとも一方に対して若干の傾斜を有してパネル体が形成された状態、のいずれの状態も意味し、上述の作用効果が得られる範囲であれば、パネル体が第1軸や第2軸に対して若干の傾斜を有していてもよい。
この際、本発明のダンパー装置では、前記パネル体および端縁補強体は、それぞれ鋼材から断面略H字形に一体化され、H字形のウェブが当該パネル体で構成され、一対のフランジが当該端縁補強体で構成されていることが好ましい。
そして、前記端縁補強体は、前記パネル体よりも高強度の鋼材から形成されていることが好ましい。
さらに、前記パネル体は、普通鋼材よりも降伏点強度が低い鋼材から形成されていることが好ましい。
また、前記端縁補強体は、普通鋼材よりも強度が高い鋼材から形成されていることが好ましい。
このような構成によれば、断面略H字形のウェブをパネル体とし、フランジを端縁補強体とするとともに、端縁補強体をパネル体よりも高強度の鋼材から形成することで、パネル体がせん断降伏した後も端縁補強体を弾性状態に維持することができ、ダンパー装置の挙動を安定させてエネルギー吸収性能を高めることができる。そして、端縁補強体に高強度の鋼材(高張力鋼)を用いれば、その断面積や板厚が小さくできることや、弾性ひずみ範囲を拡大することで、相対的なせん断剛性を低くしつつ曲げ強度が確保でき、パネル体のせん断力負担を高めてせん断降伏しやすくできる。さらに、パネル体に降伏点強度が低い鋼材、つまり低降伏点鋼(軟鋼、極軟鋼)を用いれば、小さな変形でせん断降伏させるとともに、大変形領域まで安定した変形性能が確保でき、エネルギー吸収性能を一層高めることができる。
なお、パネル体および端縁補強体を一体化した「断面略H字形」とは、パネル体の両端縁に一対の端縁補強体を交差させて固定した際の断面形状を表しており、パネル体の幅寸法と比較して端縁補強体の幅寸法が小さい場合にはI字形に見えるが、このようなI字形のものも「断面略H字形」に含まれる。さらに、パネル体と端縁補強体とが直交したものに限らず、また、一対の端縁補強体同士が平行でなくてもよい。
また、本発明のダンパー装置では、前記パネル体における前記第2軸に沿った方向の幅寸法は、前記第1軸に沿った方向の両端部が中央部よりも大きく設定され、前記第2端縁部には、前記両端部に向かって拡幅する傾斜または曲率が設けられ、この傾斜または曲率に沿って前記端縁補強体が固定されていることが好ましい。
このような構成によれば、パネル体の第1軸に沿った方向の両端部の幅寸法が大きく中央部の幅寸法が小さい鼓型に形成する、つまり対象位置に固定される第1端縁部の幅寸法を大きくすることで、パネル体の隅部における応力集中を緩和し、せん断降伏後の金属疲労を防止することができる。
さらに、本発明のダンパー装置では、前記パネル体の厚さ方向に沿った前記端縁補強体の幅寸法は、前記第1軸に沿った方向の両端部が中央部よりも大きく設定されていることが好ましい。
このような構成によれば、端縁補強体の両端部の幅寸法が大きく中央部の幅寸法が小さい鼓型に形成する、つまり応力が集中しやすいパネル体の隅部近傍における端縁補強体の断面積を大きくすることで、端縁補強体を弾性状態に維持してダンパー装置の挙動を安定させることができる。
また、本発明のダンパー装置では、前記面外変形規制手段の外側には、前記パネル体の表面に対して厚さ方向に当該面外変形規制手段を位置決めして移動を拘束する拘束手段が設けられていることが好ましい。
このような構成によれば、面外変形規制手段が拘束手段により位置決めされるので、パネル体が面外に変形しようとして面外変形規制手段を外側に押し出す力が作用しても、この力を拘束手段が支持することができる。従って、パネル体と面外変形規制手段との距離が一定に維持されることから、パネル体の面外変形を確実に防止してエネルギー吸収性能を良好に発揮させることができる。
この際、本発明のダンパー装置では、前記拘束手段は、その内部に前記パネル体および端縁補強体を収容可能な角形、楕円形または円形の鋼管で構成され、前記面外変形規制手段は、前記拘束手段の鋼管内部に充填されたコンクリートまたはモルタルで構成されていることが好ましい。
そして、前記拘束手段の鋼管内面には、前記充填されたコンクリートまたはモルタルとの付着力を高める凹凸が形成されていることが好ましい。
このような構成によれば、拘束手段を鋼管で構成し、この鋼管に充填するコンクリートやモルタルで面外変形規制手段を構成することで、比較的容易かつ安価にダンパー装置を製造することができる。そして、鋼管内面に凹凸が形成されていれば、鋼管とコンクリートやモルタルとのずれが防止でき、コンクリートやモルタルとパネル体との距離が確保でき、パネル体の面外変形をより確実に防止することができる。
また、本発明のダンパー装置では、前記端縁補強体における前記パネル体に固定された側と反対側にも、前記コンクリートまたはモルタルが充填され、このコンクリートまたはモルタルと当該端縁補強体とを離隔させる離隔手段が設けられていることが好ましい。
このような構成によれば、端縁補強体の外側(パネル体の反対側)に離隔手段を設けたことで、端縁補強体の外側を含めた鋼管内部全体にコンクリートやモルタルを充填しても、端縁補強体とコンクリートやモルタルとの接触を防止することができる。
また、本発明のダンパー装置では、前記付着防止手段は、前記パネル体の表面と前記面外変形規制手段との間に形成された空隙であるか、または前記パネル体の表面および面外変形規制手段の一方に貼付けられて他方と摺接するシート体または塗装であることが好ましい。
そして、前記空隙、前記シート体または塗装の厚さ寸法は、1mm以下に設定されていることが好ましい。
このような構成によれば、空隙やシート体、塗装によってパネル体と面外変形規制手段との付着を確実に切るとともに、パネル体と面外変形規制手段との距離が1mm以下(より好ましくは、0.5mm以下)に維持されることで、パネル体の面外変形を確実に防止することができる。
また、本発明のダンパー装置では、前記離隔手段は、前記端縁補強体と前記面外変形規制手段との間に形成された空隙であるか、または前記端縁補強体と面外変形規制手段との間に介挿されて当該端縁補強体の変形に伴って変形可能なスペーサであることが好ましい。
そして、前記空隙または前記スペーサの厚さ寸法は、10〜20mmの範囲に設定されていることが好ましい。
このような構成によれば、空隙やスペーサによって端縁補強体と面外変形規制手段との接触を確実に防止することができる。ここで、スペーサとしては、低剛性のものが好ましく、また弾性体であっても弾塑性体であってもよい。そして、空隙やスペーサの厚さ寸法を10〜20mmの範囲することで、建築物に設置した場合における大地震による最大変位に追随できるだけのクリアランスを確保することができる。
一方、本発明の構造物は、前記いずれかのダンパー装置を備えたことを特徴とする。
このような構成によれば、前述と同様の作用効果を得ることができ、比較的簡単かつ安価に製造できかつエネルギー吸収性能に優れたダンパー装置により、構造物の振動を効果的に抑制することができる。
以上のような本発明によれば、多様な用途に対応可能なダンパー装置を簡単かつ安価に製造することができるとともに、効果的にパネル体の面外座屈を防止して面外座屈補剛材の構造も簡単化することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の構造物としての建物1における骨組みの概略構成を示す側面図である。図2は、建物1に用いるダンパー装置10を示す断面図および側面図である。図3は、ダンパー装置10のダンパー装置本体11を示す側面図である。
図1において、建物1は、複数の柱2、柱2間に架設された各階の梁3、梁3に支持された床、図示しない屋根や壁等を有して構成された建築物である。建物1の所定の階には、当該階における上下の梁3の間にダンパー装置10が設置されている。具体的には、上階の梁3から下方に延びて固定された取付部材4と、当該階の梁3から上方に延びて固定された取付部材5との間にダンパー装置10が取り付けられている。このようなダンパー装置10は、建物1において平面的に偏りがなく、かつ建物1の水平各方向に適宜な数だけ配置されていればよく、また建物1の高さ方向に関しては、負担せん断力が大きくなる下層階において上層階よりも設置個数が多いことが望ましい。そして、本実施形態では、取付部材4の下端部と取付部材5の上端部とがそれぞれ対象位置であり、地震等の水平力が建物1に作用した場合に、上下の梁3が互いに図1の左右にずれるような相対移動(層間変位)が生じ、この相対移動に対してダンパー装置10が減衰力を発揮するようになっている。
図2に示すように、ダンパー装置10は、鋼材製でH字形断面を有したダンパー装置本体11と、このダンパー装置本体11の四周側方を囲んで設けられる角形の鋼管12と、この鋼管12の内部に充填される充填コンクリート13とを有して構成されている。鋼管12の内面には、図示を省略するが適宜な大きさおよび間隔で凹凸が形成されており、鋼管12と充填コンクリート13との付着力が高められている。そして、充填コンクリート13は、その外側への移動が鋼管12によって拘束され、後述するせん断パネル14に対して位置決めされている。すなわち、鋼管12によって拘束手段が構成されている。
ダンパー装置本体11は、図3にも示すように、H字形断面のウェブを構成する矩形板状のせん断パネル(パネル体)14と、一対のフランジを構成する各々板状の端縁補強体としての側部板材15と、せん断パネル14および側部板材15の上下に接合されて取付部材4,5にそれぞれ固定される固定用板材16とを有して構成されている。すなわち、本実施形態では、取付部材4の下端部と取付部材5の上端部とがそれぞれ対象位置であり、これらを結ぶ上下方向が第1軸であり、梁3に沿った相対移動方向が第2軸であり、せん断パネル14は、第1軸および第2軸の両方と平行に配置されている。さらに、せん断パネル14の上下端縁によって一対の第1端縁部が構成され、これらの第1端縁部に沿って固定用板材16が接合され、せん断パネル14の左右端縁によって一対の第2端縁部が構成され、これらの第2端縁部に沿って側部板材15が接合されている。
ダンパー装置本体11において、せん断パネル14は、強度が400N/mm2 程度の普通鋼材と比較して強度および降伏点強度が半分程度の低降伏点鋼(極軟鋼)で形成されている。一方、側部板材15は、普通鋼材と比較して強度が高い高強度鋼材で形成され、例えば、強度が490N/mm2 程度以上の高張力鋼で形成されている。また、側部板材15は、図3に示すように、せん断パネル14と直交し、せん断パネル14の両面から厚さ方向に突出して設けられているとともに、その幅寸法は、上下端部(第1軸に沿った方向の両端部)が中央部よりも大きく設定されている。すなわち、側部板材15は、その中央部に直線部15Aを有し、上下端部に傾斜部15Bを有して形成されている。なお、図示を省略するが、ダンパー装置本体11の固定用板材16は、取付部材4,5に対してボルト−ナット接合で固定されてもよく、また溶接接合で固定されてもよい。
以上のようなダンパー装置本体11では、地震等により建物1に層間変形が生じた場合に、上下の取付部材4,5を介して上下の固定用板材16が左右に移動し、せん断パネル14が平行四辺形状に変形するせん断変形が生じる。これにより、せん断パネル14にせん断力が作用し、このせん断力が大きくなる(地震の水平力が大きくなる)と、せん断パネル14がせん断降伏することとなる。そして、せん断パネル14にせん断力が作用すると、このせん断力と釣り合うように側部板材15に軸力が生じ、左右の側部板材15に生じた逆向きの軸力がダンパー装置本体11における曲げモーメントとなる。このように、建物1に地震等の水平力が作用することによって、ダンパー装置本体11には、せん断パネル14のせん断力と、側部板材15の軸力(曲げモーメント)とが発生することになり、これらの変形と応力との関係は、設計条件に応じて適宜設定されている。
次に、図2に示すように、ダンパー装置10は、ダンパー装置本体11の側面略全体に巻き付けて貼り付けられたシート体としての絶縁材17と、側部板材15の両面に貼り付けられたスペーサとしてのクッション材18とを有して構成されている。絶縁材17は、樹脂製の面状粘着テープなどから形成されており、その外側表面は、摩擦係数が小さく(滑りやすく)なっており、充填コンクリート13と付着せず摺接可能に構成されている。そして、絶縁材17は、0.2mm程度の厚さ寸法を有して形成され、この厚さ寸法分の間隔が、せん断パネル14の両面と充填コンクリート13との間に形成されている。このような絶縁材17によれば、前述のようにせん断パネル14がせん断変形した際に、このせん断変形が充填コンクリート13で拘束されず、かつせん断パネル14の面外への変形が充填コンクリート13で規制される。すなわち、充填コンクリート13によって面外変形規制手段が構成され、絶縁材17によって付着防止手段が構成されている。
一方、クッション材18は、軟質の発泡樹脂などから10〜20mm程度の厚さ寸法を有して形成され、この厚さ寸法分の間隔が、側部板材15の両面と充填コンクリート13との間に形成されている。このクッション材18は、せん断パネル14がせん断変形して側部板材15が移動した際に、側部板材15に押しつぶされるように変形して側部板材15の移動を拘束せず、かつ側部板材15と充填コンクリート13とを接触させないように機能する。すなわち、クッション材18によって、側部板材15と充填コンクリート13とを所定距離だけ離隔させる離隔手段が構成されている。
なお、付着防止手段や離隔手段は、絶縁材17やクッション材18のような所定の材質からシート状や板状に形成されたものに限らず、せん断パネル14や側部板材15の表面と充填コンクリート13との間に形成された空隙であってもよい。さらに、絶縁材17やクッション材18の材質や剛性等は、特に限定されず、前述の作用を有するものであれば任意の材料から形成可能である。
以上のようなダンパー装置10では、ダンパー装置本体11がせん断変形した際に、そのせん断パネル14に生じるせん断力が充填コンクリート13や鋼管12に伝達されず、かつ側部板材15を介しても充填コンクリート13や鋼管12に応力が流れることが防止されているため、地震等の水平力としての荷重を負担する機構としては、ダンパー装置本体11のみが有効となる。そして、充填コンクリート13によってせん断パネル14の面外への変形が防止されることから、せん断パネル14に面外座屈や局部応力等が発生しない、あるいは発生しにくくなっており、せん断降伏した後の履歴ループが安定したものとなって、せん断パネル14によって大きな履歴エネルギーが吸収される。このようなダンパー装置10によるエネルギー吸収、すなわち減衰力が発揮されることで、建物1の水平応答(地震や風による揺れ)が低減できるようになっている。
なお、ダンパー装置としては、前述のように角形の鋼管12によって拘束手段が構成されたものに限らず、以下の図4に示すように楕円形の鋼管12Aを用いたものでもよい。
図4は、本実施形態の変形例に係るダンパー装置10Aを示す断面図および側面図である。
図4において、ダンパー装置10Aは、前述と同様の絶縁材17やクッション材18が貼り付けられたダンパー装置本体11と、このダンパー装置本体11の四周側方を囲んで設けられる楕円形の鋼管12Aと、この鋼管12Aの内部に充填される充填コンクリート13とを有して構成されている。このように楕円形の鋼管12Aを用いれば、せん断パネル14が面外に変形しようとして充填コンクリート13を押し出す力が作用した際に、この力に対してフープテンションで鋼管12Aが抵抗することができ、充填コンクリート13の拘束力を高めることができる。従って、せん断パネル14の面外変形をより有効に規制でき、ダンパー装置10Aのエネルギー吸収性能を向上させることができるようになっている。
また、拘束手段としては、鋼管12,12Aに限らず、以下の図5に示すような構成でもよい。
図5(A)〜(C)は、それぞれ本実施形態の変形例に係るダンパー装置10B,10C,10Dを示す断面図である。
図5(A)に示すダンパー装置10Bでは、ダンパー装置本体11の周囲に設けられる面外変形規制手段としてのコンクリート13Aが繊維補強コンクリートで構成され、図5(B)に示すダンパー装置10Cでは、面外変形規制手段としてのコンクリート13Bの内部にフープ19が配置され、前述のような鋼管12,12Aが省略されている。このような繊維補強コンクリートを用いたり、フープ19を内蔵させたりすれば、コンクリート13A,13Bによってせん断パネル14の面外変形の力に抵抗することができ、せん断パネル14とコンクリート13A,13Bとの間隔寸法を確保することができる。
また、図5(C)に示すダンパー装置10Dでは、ダンパー装置本体11をコンクリート13Cが囲んでおらず、せん断パネル14と側部板材15とで形成される溝部分にコンクリート13Cが配置されている。そして、コンクリート13Cの外側には、棒状の拘束部材20が複数配置され、これらの拘束部材20の端部が連結部材21で連結されることで、コンクリート13Cの移動が拘束されている。このような構成によっても、せん断パネル14とコンクリート13Cとの間隔寸法を確保することができる。
また、パネル体としてのせん断パネル14の形態は、前述のような矩形状に限らず、以下の図6に示すようなものでもよい。
図6(A),(B)は、それぞれ本実施形態の変形例に係るダンパー装置のダンパー装置本体11A,11Bを示す側面図である。
図6(A),(B)に示すダンパー装置本体11A,11Bでは、せん断パネル14の左右の幅寸法は、上下端部が中央部よりも大きく設定されている。すなわち、図6(A)に示すダンパー装置本体11Aでは、せん断パネル14の左右側端縁に上下に向かって拡幅する曲率14Aが設けられ、この曲率14Aに沿って曲げ加工された側部板材15が固定されている。一方、図6(B)に示すダンパー装置本体11Bでは、せん断パネル14の左右側端縁に上下に向かって拡幅する傾斜14Bが設けられ、この傾斜14Bに沿って曲げ加工された側部板材15が固定されている。このようにせん断パネル14の上下端側が拡幅されることで、応力が集中しやすい四隅部の面積を拡大することができ、局部応力の発生を防止することができる。
このような本実施形態によれば、以下のような効果がある。
(1)すなわち、せん断パネル14の表面に絶縁材17や空隙を介して充填コンクリート13やコンクリート13A,13B,13Cが配置され、これらの充填コンクリート13やコンクリート13A,13B,13Cによってせん断パネル14の面外変形が規制される。従って、従来の制振壁のようにせん断パネル14に縦横のリブを溶接接合する必要がなく、溶接時の熱による力学的性質の変化や局部的な応力集中が防止でき、金属疲労が生じにくい良好な変形性能が得られ、エネルギー吸収性能に優れたダンパー装置10,10A,10B,10C,10Dが実現できる。
(2)そして、せん断パネル14に対するリブの溶接が不要にできることから、鋼材の数量を削減できるとともに、製造技術や製造設備を比較的簡単なものにすることができ、製造コストの低減を図ることができる。そして、鋼管12,12Aで拘束手段を構成し、この鋼管12,12Aに充填する充填コンクリート13やモルタルで面外変形規制手段を構成すれば、比較的容易かつ安価にダンパー装置10,10A,10B,10C,10Dを製造することができる。
(3)また、せん断パネル14の表面に対して充填コンクリート13が鋼管12,12Aにより位置決めされ、コンクリート13B,13Cがフープ19や拘束部材20で位置決めされているので、せん断パネル14が面外に変形しようとする際の力を鋼管12,12Aやフープ19や拘束部材20で支持することができる。従って、せん断パネル14と充填コンクリート13やコンクリート13B,13Cとの間隔寸法を一定に維持することができ、せん断パネル14の面外変形を確実に防止してエネルギー吸収性能を良好に発揮させることができる。
(4)また、ダンパー装置本体11,11A,11Bの側部板材15と充填コンクリート13やコンクリート13A,13B,13Cとの間にクッション材18が設けられ、変形した際の側部板材15が充填コンクリート13やコンクリート13A,13B,13Cに接触しないようになっているので、せん断パネル14や側部板材15に局部的な応力が発生することがなく、ダンパー装置10,10A,10B,10C,10Dの挙動を安定化することができる。
(5)また、ダンパー装置本体11,11A,11Bにおいて、側部板材15がせん断パネル14よりも高強度の鋼材から形成されてるので、せん断パネル14がせん断降伏した後も側部板材15を弾性状態に維持することができ、ダンパー装置10,10A,10B,10C,10Dの挙動を安定させることができる。そして、側部板材15が高張力鋼で形成され、せん断パネル14が低降伏点鋼で形成されているので、側部板材15の断面積や板厚が小さくできて相対的なせん断剛性が低くなるため、せん断パネル14のせん断力負担を高めてせん断降伏しやすくできる。さらに、せん断パネル14が小さな変形でせん断降伏するようになることから、エネルギー吸収性能を一層高めることができる。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。
例えば、前記実施形態においては、建物1の上下の梁3に渡り取付部材4,5を介してダンパー装置10,10A,10B,10C,10Dを設置したが、このような設置構造に限らず、例えば、隣接する一対の柱2間に設置してもよい。この場合には、対象位置が柱2となり、建物1に水平力が作用した場合に一対の柱2が同一方向に傾くことで、ダンパー装置のパネル体に縦(上下)方向のせん断変形が生じることとなる。
また、次の図7に示すように、柱2と梁3とで囲まれた矩形状の開口部全体に大型のダンパー装置(制震壁)10Eを設置してもよい。この場合には、対象位置が上下の梁3でもよく、あるいは左右の柱2でもよく、建物1に水平力が作用した場合に開口部が平行四辺形状に変形することで、ダンパー装置10Eのせん断パネル14に横(水平)方向または縦(上下)方向のせん断変形が生じることとなる。
また、ダンパー装置10,10A,10B,10C,10Dを設置する構造物としては、建物1に限らず、土木構造物や工作物、機械基礎などであってもよく、ダンパー装置による振動抑制が期待できるものであれば、特に対象が限定されるものではない。
また、前記実施形態のダンパー装置10,10A,10B,10C,10Dでは、ダンパー装置本体11,11A,11Bを鋼材から断面略H字形に形成したが、パネル体や端縁補強体の構造としては任意のものが採用できる。
その他、本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
従って、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
本発明の実施形態に係る構造物の概略構成を示す側面図である。 前記構造物に用いるダンパー装置を示す断面図および側面図である。 前記ダンパー装置のダンパー装置本体を示す側面図である。 前記ダンパー装置の変形例を示す断面図および側面図である。 前記ダンパー装置の変形例を示す断面図である。 前記ダンパー装置本体の変形例を示す側面図である。 本発明の変形例に係る構造物の概略構成を示す側面図である。
符号の説明
1…構造物としての建物、4,5…対象位置としての取付部材、10,10A,10B,10C,10D,10E…ダンパー装置、12,12A…拘束手段としての鋼管、13…面外変形規制手段としての充填コンクリート、13A,13B,13C…面外変形規制手段としてのコンクリート、14…パネル体としてのせん断パネル、14A…曲率、14B…傾斜、15…端縁補強体としての側部板材、17…付着防止手段としての絶縁材(シート体)、18…離隔手段としてのクッション材(スペーサ)、19…拘束手段としてのフープ、20…拘束部材(拘束手段)。

Claims (16)

  1. 構造物において互いに相対移動が生じうる一対の対象位置の間に取り付けられ、当該相対移動に伴って減衰力を発揮するダンパー装置であって、
    前記一対の対象位置同士を結ぶ第1軸と前記相対移動の方向に沿った第2軸とに略平行な平板状に形成され、互いに対向する一対の第1端縁部側が前記対象位置に固定されるパネル体と、
    前記パネル体における前記第1端縁部と交差した一対の第2端縁部に固定され、当該パネル体の両面から厚さ方向に突出して設けられた端縁補強体と、
    前記パネル体における両面の略全面に沿って設けられ、当該パネル体の面外方向への変形を規制する面外変形規制手段と、
    前記パネル体の両面と前記面外変形規制手段との付着を防止する付着防止手段と、
    前記端縁補強体と前記面外変形規制手段とを所定距離だけ離隔させる離隔手段とを備え、
    前記対象位置間に相対移動が生じた際に、前記付着防止手段を介して対向する前記面外変形規制手段により面外変形が規制された状態で前記パネル体が面内にせん断変形し、このせん断変形に応じた減衰力が発揮されるとともに、当該パネル体のせん断変形に伴って変形する前記端縁補強体と前記面外変形規制手段との接触が前記離隔手段により防止されることを特徴とするダンパー装置。
  2. 請求項1に記載のダンパー装置において、
    前記パネル体および端縁補強体は、それぞれ鋼材から断面略H字形に一体化され、H字形のウェブが当該パネル体で構成され、一対のフランジが当該端縁補強体で構成されていることを特徴とするダンパー装置。
  3. 請求項2に記載のダンパー装置において、
    前記端縁補強体は、前記パネル体よりも高強度の鋼材から形成されていることを特徴とするダンパー装置。
  4. 請求項3に記載のダンパー装置において、
    前記パネル体は、普通鋼材よりも降伏点強度が低い鋼材から形成されていることを特徴とするダンパー装置。
  5. 請求項3または請求項4に記載のダンパー装置において、
    前記端縁補強体は、普通鋼材よりも強度が高い鋼材から形成されていることを特徴とするダンパー装置。
  6. 請求項2から請求項5のいずれかに記載のダンパー装置において、
    前記パネル体における前記第2軸に沿った方向の幅寸法は、前記第1軸に沿った方向の両端部が中央部よりも大きく設定され、前記第2端縁部には、前記両端部に向かって拡幅する傾斜または曲率が設けられ、この傾斜または曲率に沿って前記端縁補強体が固定されていることを特徴とするダンパー装置。
  7. 請求項2から請求項6のいずれかに記載のダンパー装置において、
    前記パネル体の厚さ方向に沿った前記端縁補強体の幅寸法は、前記第1軸に沿った方向の両端部が中央部よりも大きく設定されていることを特徴とするダンパー装置。
  8. 請求項1から請求項7のいずれかに記載のダンパー装置において、
    前記面外変形規制手段の外側には、前記パネル体の表面に対して厚さ方向に当該面外変形規制手段を位置決めして移動を拘束する拘束手段が設けられていることを特徴とするダンパー装置。
  9. 請求項8に記載のダンパー装置において、
    前記拘束手段は、その内部に前記パネル体および端縁補強体を収容可能な角形、楕円形または円形の鋼管で構成され、
    前記面外変形規制手段は、前記拘束手段の鋼管内部に充填されたコンクリートまたはモルタルで構成されていることを特徴とするダンパー装置。
  10. 請求項9に記載のダンパー装置において、
    前記拘束手段の鋼管内面には、前記充填されたコンクリートまたはモルタルとの付着力を高める凹凸が形成されていることを特徴とするダンパー装置。
  11. 請求項9または請求項10に記載のダンパー装置において、
    前記端縁補強体における前記パネル体に固定された側と反対側にも、前記コンクリートまたはモルタルが充填され、このコンクリートまたはモルタルと当該端縁補強体とを離隔させる離隔手段が設けられていることを特徴とするダンパー装置。
  12. 請求項1から請求項11のいずれかに記載のダンパー装置において、
    前記付着防止手段は、前記パネル体の表面と前記面外変形規制手段との間に形成された空隙であるか、または前記パネル体の表面および面外変形規制手段の一方に貼付けられて他方と摺接するシート体または塗装であることを特徴とするダンパー装置。
  13. 請求項12に記載のダンパー装置において、
    前記空隙、前記シート体または塗装の厚さ寸法は、1mm以下に設定されていることを特徴とするダンパー装置。
  14. 請求項1から請求項13のいずれかに記載のダンパー装置において、
    前記離隔手段は、前記端縁補強体と前記面外変形規制手段との間に形成された空隙であるか、または前記端縁補強体と面外変形規制手段との間に介挿されて当該端縁補強体の変形に伴って変形可能なスペーサであることを特徴とするダンパー装置。
  15. 請求項14に記載のダンパー装置において、
    前記空隙または前記スペーサの厚さ寸法は、10〜20mmの範囲に設定されていることを特徴とするダンパー装置。
  16. 請求項1から請求項15のいずれかに記載のダンパー装置を備えた構造物。
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